JP7430935B1 - ラックフレーム構造体を移動可能とするラックフレーム構造体、キャスター及びこれら構造体のシステム及び資材搬送方法 - Google Patents

ラックフレーム構造体を移動可能とするラックフレーム構造体、キャスター及びこれら構造体のシステム及び資材搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】保管資材移動にクレーンで保管ラック釣上移動するがクレーンロープの玉掛作業に時間を要する。【解決手段】ラックフレームシステムはラックフレーム構造体の最下部の底部フレーム部材にキャスターを取り付け可能に構成され、楔部材を含み、長手方向に沿って整列配置すべきキャスターは、車輪及び車軸と、ラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、キャスター支持体は、楔部材を通すべき貫通孔を有する第1及び第2楔受け部と、を備え、一方の貫通孔から他方の貫通孔へ楔部材が嵌合可能に構成され、第1及び第2の楔受け部によって楔部材を下方から嵌合支持するための第3楔受け部を底部フレーム部材に有し、ラックフレーム構造体を上方へ支持すべきキャスター支持構造は、第1及び第2楔受け部のみによって、ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であることを特徴とするラックフレームシステム。【選択図】図1

Description

本発明は、長手部材等を保管するためのラックフレーム構造、当該ラックフレーム構造に保管現場にて、キャスターを取り付け可能とするラックフレームシステムに関し、キャスターの取り付け後に、当該ラックフレーム構造体を動的に移動可能とするラックフレーム構造体、キャスター及びこれら構造体のシステム及び資材搬送方法に関する。
従来、様々な部材を保管するためにラックが提供されているが、ラックはその設置場所で当該部材の保管に供され、その保管現場に完成品が設置され、あるいは、当該保管場所でフレーム構成部材が結合部材によって締結完成後、保管用途に供される。
そして、ラックが移動可能に構成され、例えば、キャスターがラックの底部に構成されるとき、ラックではなくワゴン、台車、トラックと呼ばれ、上記フレームラックとは別概念および別用途を提供するものとされていた。
資材の保管時にはキャスターは不要であり、ラックは直接地上あるいは保管庫あるいは工場内に置かれるのが通常であり、特に建設現場の保管場所からの資材の移動には、ラック自体をクレーン移動することが常であった。
資材運搬用の台車において、キャスターが底部に固定された台車が、特許文献1に開示されている。鉛直軸方向に打鍵されて台車等に固定されるべきキャスターの典型的な構成が特許文献2の図1に開示されている。
特開2021-017113号公報 実開昭59-160403号公報
建設現場等において、保管資材等の保管対象部材を適宜移動する段となれば、当該保管対象部材は上記ラックから積み替え、つまり、荷下ろし作業および資材運搬用ワゴン、台車、トラック等車輪付き移動手段への荷揚げ等の移動作業を要し、これら移動手段による運搬先では、ワゴン、台車、トラック等から再び荷下ろし、及び運搬先での保管用ラックへの荷揚げが必要である。あるいは、保管現場からラックごとフォークリフト等の車輪付き動力運搬装置を用い移動先へ運搬するならば、フォークリフト等の運搬専用機械装置が必要とされた。あるいは、クレーンによってラックを釣上げ移動することもあるが、この場合には、クレーンロープの玉掛け作業を必要とし、当該保管対象部材を積んだままラックごと玉掛けによってクレーン釣り上げ移動するのは、熟練を要し、時間を要し、荷崩れの危険等安全上問題を孕むものである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、建設現場等のような環境でも比較的容易にラックフレーム構造体にキャスターを取り付け可能とするラックフレーム構造体を移動させるためのシステムを提供する。
本発明は、又、このようなラックフレーム構造体を移動させるためのシステムに適するキャスターを提供する。
本発明は、又、このようなラックフレーム構造体を移動させるためのシステムによる保管資材の搬送方法を提供する。
上記目的を達成すべく、本発明によって、フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体を含み、ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材にキャスターを取り付け可能に構成されたラックフレームシステムであって、底部フレーム部材とキャスターとを結合する楔部材を含み、底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターは、車輪及び車軸と、これらに支持されてラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、キャスター支持体は、楔部材を通すべき第1の貫通孔を有する第1楔受け部と、楔部材を通すべき第2の貫通孔を有する第2楔受け部と、を備え、一方の貫通孔から他方の貫通孔へ楔部材が嵌合可能に構成され、底部フレーム部材には、第1及び第2の楔受け部と合わせて楔部材を下方で嵌合するための第3楔受け部が備えられ、当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持する支持構造は、当該キャスター支持体の当該第1及び第2楔受け部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であることを特徴とするラックフレームシステムが提供される。本発明に係るラックフレームシステムは、キャスターの第1及び第2楔受け部と、ラックフレーム構造体の第3の楔受け部とが楔部材を介して動的に一体化可能に構成され、ラックフレーム構造体の保管資材を積載したまま、キャスターを後付けでより容易に取り付け可能なシステムを提供する。
さらに、上記目的を達成すべく、本発明によって、前段に記載のラックフレームシステムの構成に加えて、第1の貫通孔と第2の貫通孔の断面は、貫通孔の長手方向一方から他方へ向けて開口断面積が漸増するラックフレームシステムが提供される。本発明は、この開口断面積が漸増している貫通孔の楔形状効果によって、楔部材と、貫通孔とのより確実な嵌合を可能とする。
上記目的を達成すべき発明として、上記の他、フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体を含み、ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材にキャスターを取り付け可能に構成されたラックフレームシステムであって、底部フレーム部材は、底部フレーム部材とキャスターとを結合するための楔部を含み、底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターは、車輪及び車軸と、これらに支持されてラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、キャスター支持体は、楔部を通すべき第1の貫通孔を有する第1楔受け部と、楔部を通すべき第2の貫通孔を有する第2楔受け部と、を備え、一方の貫通孔から他方の貫通孔にかけて楔部が嵌合可能に構成され、当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持する支持構造は、当該キャスター支持体の当該第1及び第2楔受け部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であることを特徴とするラックフレームシステムが提供される。本発明に係るラックフレームシステムは、キャスターに構成された第1および第2の楔受け部と、ラックフレーム構造体の底部フレーム部材に構成された楔部とが動的に嵌合可能に構成され、ラックフレーム構造体の保管資材を積載したまま、キャスターを後付けでより容易にラックフレーム構造体へ取り付け可能とするシステムである。
上記目的を達成すべき発明として、上記の他、フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体を含み、ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材にキャスターを取り付け可能に構成されたラックフレームシステムであって、底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターは、車輪及び車軸と、車輪及び車軸に支持されてラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、キャスター支持体は、底部フレーム部材と結合するための楔部を含み、底部フレーム部材は、楔部を通すべき第1の貫通孔を有する第1楔受け部と、楔部を通すべき第2の貫通孔を有する第2楔受け部と、を備え、一方の貫通孔から他方の貫通孔へ楔部が嵌合可能に構成され、当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持する支持構造は、当該キャスター支持体の当該楔部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であることを特徴とするラックフレームシステムが提供される。本発明に係るラックフレームシステムは、キャスターに構成された楔部と、ラックフレーム構造体の底部フレーム部材に構成された第1および第2の楔受け部と、キャスター支持体に含まれる楔部とが動的に嵌合可能に構成され、ラックフレーム構造体の保管資材を積載したまま、キャスターを後付けでより容易にラックフレーム構造体へ取り付け可能なシステムである。
上記目的を達成すべき発明として、上記に掲げられた発明の他、フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターであって、当該キャスターは、車輪及び車軸と、当該キャスター上部にラックフレーム構造体を上方支持するためのキャスター支持体とを含み、当該キャスター支持体は、底部フレーム部材と当該キャスターとを結合するための所定の楔部材を通すべき貫通孔を有する第1楔受け部及び第2楔受け部を離隔して備え、第1楔受け部及び第2楔受け部の貫通孔は、一方の貫通孔から他方の貫通孔へ所定の楔部材が嵌合可能に構成され、当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持すべき支持構造は、当該キャスター支持体の当該第1及び第2楔受け部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であることを特徴とするキャスターが提供される。本発明に係るキャスターは、キャスターの第1および第2の楔受け部と、ラックフレーム構造体の第3の楔受け部とが楔部材を介して動的に一体化可能に構成され、ラックフレーム構造体保管資材を積載したまま、キャスターを後付けでより容易に取り付け可能なキャスターを提供する。また、上記目的を達成すべき発明として、フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターであって、当該キャスターは、車輪及び車軸と、当該キャスター上部に前記ラックフレーム構造体を上方支持するためのキャスター支持体とを含み、当該キャスター支持体は、前記底部フレーム部材と結合するための楔部を含み、前記底部フレーム部材が備える当該楔部を通すべき楔受け部の貫通孔の一方から他方へ当該楔部は嵌合可能に構成され、当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持すべき支持構造は、当該キャスター支持体の当該楔部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であることを特徴とするキャスターが提供される。本発明に係るキャスターは、キャスターに一体形成の楔部と、底部フレーム部材が備える楔受け部とが動的に一体化可能に構成され、ラックフレーム構造体保管資材を積載したまま、キャスターを後付けでより容易に取り付け可能とする。またさらに、上記目的を達成すべき発明として、さらに、これまでの段落に記載のラックフレームシステムのうち、第1の貫通孔と第2の貫通孔を含む構成のラックフレームシステムであって、当該第1の貫通孔と第2の貫通孔の断面中心の軸線は、所定のミスアライメントを持つことを特徴とするラックフレームシステムが提供され、当該ラックフレームシステムは、所定のミスアライメントによって、所定の楔形効果を発現させ、より制御された接触力の発現に寄与し、より確実な嵌合を可能とし、さらに、前記所定のミスアライメントは、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔の軸線が所定の偏差をなすことを特徴とするラックフレームシステムが提供され、当該ラックフレームシステムは、所定の偏差のミスアライメントによって、所定の楔形効果を発現させ、より制御された接触力の発現に寄与し、より確実な嵌合を可能とし、またさらに、前記所定のミスアライメントは、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔の軸線が所定の交差角度をなすことを特徴とするラックフレームシステムが提供され、当該ラックフレームシステムは、所定のミスアライメントによって、所定の楔形効果を発現させ、より制御された接触力の発現に寄与し、より確実な嵌合を可能とする。またさらに、上記目的を達成すべき発明として、さらに、これまでの段落に記載のキャスターのうち、第1楔受け部及び第2楔受け部の貫通孔のうち、一方の貫通孔と他方の貫通孔の断面中心の軸線とは、所定のミスアライメントを持つことを特徴とするキャスターが提供され、当該キャスターは、所定のミスアライメントによって、所定の楔形効果を発現させ、より制御された接触力の発現に寄与し、より確実な嵌合を可能とし、さらに、所定のミスアライメントは、一方の貫通孔と他方の貫通孔の軸線の芯ずれ偏差で決められることを特徴とするキャスターが提供され、当該キャスターは、所定の偏差のミスアライメントによって、所定の楔形効果を発現させ、より制御された接触力の発現に寄与し、より確実な嵌合を可能とし、またさらに、所定のミスアライメントは、一方の貫通孔と他方の貫通孔の軸線が所定の交差角度をなすことを特徴とするキャスターが提供され、当該キャスターは、所定のミスアライメントによって、所定の楔形効果を発現させ、より制御された接触力の発現に寄与し、より確実な嵌合を可能とする構成を提供する。
上記目的を達成すべき発明として、さらに、フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体が保管する資材搬送方法が提供され、本方法に用いる構造体システムは、ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターと、底部フレーム部材とキャスターとを結合するための楔部材と、を含み、当該キャスターは、車輪及び車軸と、当該車輪及び車軸に支持されてラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、当該キャスター支持体には、楔部材に篏合すべき貫通孔を有する楔受け部を備え、楔部材を介して、貫通孔へ楔部が嵌合可能な構成を備え、前記貫通孔へ前記楔部材が嵌合可能に構成されており当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持すべき支持構造は、当該キャスター支持体の当該楔受け部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であり、当該構造体システムによって、搬送が開始されるとき、当該資材搬送方法は、以下の段階、キャスターが底部フレーム部材に結合される前、複数の資材を載せたままラックフレーム構造体をクレーンによって地上から持ち上げる第1段階と、底部フレーム部材の下方にキャスターを配置し、キャスター支持体に設けられている楔受け部の貫通孔と底部フレーム部材の長手方向に沿って楔部材が少なくとも係止可能に案内孔又は案内溝が設けられた楔受け部とを長手方向で軸合わせをする第2段階と、一方の楔受け部から他方の楔受け部へ楔部材を水平方向に打鍵する第3の段階と、第1段階によってクレーンによって持ち上げられたラックフレーム構造体を地上へ降ろす第4段階と、キャスターによってラックフレーム構造体を目的地へ移動する第5段階とを含む、資材搬送方法。本発明に係る資材搬送方法では、キャスターに構成された楔受け部と、ラックフレーム構造体の底部フレーム部材に構成された楔受け部とが楔部材を介して動的に嵌合され、ラックフレーム構造体の保管資材を積載したまま、キャスターを後付けでより容易にラックフレーム構造体へ取り付け可能な資材搬送方法が提供される。上記目的を達成すべき発明として、上記に掲げられた発明の他、フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体が保管する資材搬送方法であって、当該資材搬送方法が用いる構造体システムは、前記ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターと、前記底部フレーム部材と前記キャスターとを結合するための楔部材と、を含み、当該キャスターは、車輪及び車軸と、当該車輪及び車軸に支持されて前記ラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、当該キャスター支持体は、当該楔部材を通すべき第1の貫通孔を有する第1楔受け部と、当該楔部材を通すべき第2の貫通孔を有する第2楔受け部と、を備え、一方の前記貫通孔から他方の前記貫通孔へ当該楔部材が嵌合可能に構成され、前記底部フレーム部材には、当該キャスター支持体の当該第1及び第2楔受け部とによって当該楔部材を下方から嵌合支持するための第3楔受け部が備えられ、当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持すべき支持構造は、当該キャスター支持体の当該第1及び第2楔受け部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であり、当該構造体システムによって、搬送が開始されるとき、当該資材搬送方法は、以下の段階、前記キャスターが前記底部フレーム部材に結合される前、複数の資材を載せたまま前記ラックフレーム構造体をクレーンによって地上から持ち上げる第1段階と、前記底部フレーム部材の下方に前記キャスターを配置し、前記キャスター支持体に設けられている前記第1及び第2楔受け部の前記第1及び第2貫通孔と、前記底部フレーム部材の長手方向に沿って前記楔部材が少なくとも係止可能に案内孔又は案内溝が設けられた第3楔受け部と、を前記長手方向で軸合わせをする第2段階と、前記第1及び第2楔受け部のうち一方の前記楔受け部から他方の前記楔受け部へ前記楔部材を水平方向に打鍵する第3の段階と、第1段階によって前記クレーンによって持ち上げられた前記ラックフレーム構造体を地上へ降ろす第4段階と、前記キャスターによって前記ラックフレーム構造体を目的地へ移動する第5段階とを含む、資材搬送方法が提供される。本発明に係る資材搬送方法では、キャスターに構成された楔受け部と、ラックフレーム構造体の底部フレーム部材に構成された楔受け部とが楔部材を介して動的に嵌合され、ラックフレーム構造体の保管資材を積載したまま、キャスターを後付けでより容易にラックフレーム構造体へ取り付け可能な資材搬送方法が提供される。上記目的を達成すべき発明として、上記に掲げられた発明の他、フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体が保管する資材搬送方法であって、当該資材搬送方法が用いる構造体システムは、前記構造体システムの最下部に配置構成された底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターを含み、当該キャスターは、車輪及び車軸と、当該車輪及び車軸に支持されて前記ラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、当該キャスター支持体、又は前記底部フレーム部材のいずれか一方に前記底部フレーム部材と前記キャスターとを結合するための楔部が配設され、他方に、当該楔部に嵌合すべき貫通孔を有する楔受け部が配設されており、前記ラックフレーム構造体を上方へ支持する当該構造体システム支持構造は、前記楔部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であり、当該構造体システムによって、搬送が開始されるとき、前記ラックフレーム構造体が保管する資材搬送方法は、以下の段階、前記キャスターが前記底部フレーム部材に結合される前、複数の資材を載せたまま前記ラックフレーム構造体をクレーンによって地上から持ち上げる第1段階と、前記底部フレーム部材の下方に前記キャスターを配置し、前記キャスター支持体と前記底部フレーム部材のいずれか一方に設けられている前記楔受け部の前記貫通孔と、他方の前記キャスター支持体と前記底部フレーム部材のいずれかに設けられている前記楔部を前記長手方向で軸合わせをする第2段階と、前記キャスター支持体を水平方向に打鍵する第3の段階と、第1段階によって前記クレーンによって持ち上げられた前記ラックフレーム構造体を地上へ降ろす第4段階と、前記キャスターによって前記ラックフレーム構造体を目的地へ移動する第5段階とを含む、資材搬送方法が提供される。本発明に係る資材搬送方法では、キャスターに一体形成の楔部と、底部フレーム部材が備える楔受け部とが動的に一体化可能に構成され、又は、底部フレーム部材に一体形成の楔部と、キャスターが備える楔受け部とが動的に一体化可能に構成され、ラックフレーム構造体保管資材を積載したまま、キャスターを後付けでより容易に取り付け可能な資材搬送が提供される。
本発明に係るラックフレームシステムは、キャスターに形成された第1および第2の楔受け部と、ラックフレーム構造体の第3の楔受け部とが楔部材を介して動的に一体化可能に構成され、資材の保管場所において、ラックフレーム構造体の保管資材を積載したまま、キャスターを後付け可能とする、資材の保管のみならず、キャスターの動的付加によって、資材の搬送を可能とするラックフレームシステム及び資材搬送方法が提供される。ラックフレームシステム及び資材搬送方法において、キャスターは、クレーン等により僅かに持ち上げるだけで長手方向から楔部材を打鍵することによって、より容易にキャスターが取り付け可能なラックフレームシステム及び資材搬送方法が提供され、搬送はより容易に実行可能となる効果も発揮できる。
又、本発明に係るラックフレームシステム及び本発明に係るラックフレームシステムによる資材搬送方法及び本発明に係るラックフレームシステムのためのキャスターは、クレーン等により僅かに持ち上げるだけで、下方に作業員が入らずとも側方から楔部材を打鍵でき、より安全な作業環境を提供できる効果も提供可能である。
又、本発明に係るラックフレームシステム及び本発明に係るラックフレームシステムによる資材搬送方法及び本発明に係るラックフレームシステムのためのキャスターは、クレーン等により持ち上げの際、たとえ積載したままの持ち上げでもより複雑で熟練を要するクレーンロープの玉掛け作業を簡略化可能となって、より短時間の作業で資材搬送を実現できる効果も提供可能である。
図1は、本発明に係る好適なラックフレームシステムの側面模式図である。 図2は、本発明に係る好適なラックフレームシステムの正面模式図である。 図3は、本発明に係る好適なラックフレームシステムのキャスター取り付け後のキャスター部分の側面模式図である。 図4は、本発明に係る好適なキャスターの斜視模式図である。 図5は、本発明に係る好適なキャスターシステムの側面模式図である。 図6は、本発明に係る好適なキャスター部分の背面模式図である。 図7は、本発明に係る好適な資材搬送方法のフローチャート図である。
以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1及び2は、本発明に係る好適な一実施形態に係るラックフレームシステムの側面模式図及び正面模式図であり、図3は、本発明に係る好適な一実施形態に係るラックフレームシステムの使用状態を示すためのキャスター取り付け後の側面模式図であり、図4は、本発明に係る好適な一実施形態に係るキャスターの斜視図であり、図5は、本発明に係る好適な一実施形態に係るキャスターシステムの側面模式図であり、図6は、本発明に係る好適な一実施形態に係るラックフレームシステム及びキャスターシステム及びキャスターの楔受け部の開口面積の変化を示すためのその部分の背面模式図であり、図7は、本発明に係る好適な資材搬送方法のフローチャート図である。図1はラックフレームシステムを示す側面図であるが、ラックフレームシステムのキャスター取り付け部に着目すれば、図5に示すキャスターシステムもその一部に包含する。
図1から4及び図6を参照し、本発明に係るラックフレームシステム1の一実施形態をフレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体2、キャスター3、楔部材4の一実施形態を参照しつつ説明する。ラックフレーム構造体2の最下部には、底部フレーム部材21が配置構成され、当該底部フレーム部材21には、前記キャスター3が取り付け可能である。このように構成された前記ラックフレームシステム1では、前記底部フレーム部材21と前記キャスター3とを結合する前記楔部材4を含む。前記底部フレーム部材21の長手方向Xに沿って整列配置すべき前記キャスター3は、車輪41及び車軸(図示せず)と、これらに支持されて前記ラックフレーム構造体2を支持するためのキャスター支持体33とを含む。図示しないが、前記キャスター3は、自在キャスターであり、鉛直軸線を中心に旋回可能に構成されている。したがって、前記ラックフレーム構造体2は、任意の走行方向に走行し得るが、便宜上、以下の説明においては、前記底部フレーム部材21の長手方向Xに示される向きを搬送移動方向として説明する。ただし、これは説明の便宜上であり、前記底部フレーム部材21の長手方向Xに水平面上垂直な方向Y(以下でY方向を左右方向ともいう)にも移動可能であり、斜方向にも移動可能である。前記長手方向Xに前後はないが、説明の便宜上、図1の左方向を前方と呼び、図1の右方向を後方とも呼ぶ。
図4に示されるように、前記キャスター支持体33は、前記楔部材4を通すべき第1の貫通孔34を有する第1楔受け部35と、前記楔部材4を通すべき第2の貫通孔36を有する第2楔受け部37と、を備える。一方の前記貫通孔34から他方の前記貫通孔36へ前記楔部材4が嵌合可能に構成されており、図3に示されるように、前記底部フレーム部材21は、前記第1及び第2の楔受け部35,37と協力し前記楔部材4を下方で嵌合するための第3楔受け部25を有する。
使用状態において、前記第1から第3楔受部35,37及び25のX方向に沿った位置合わせを終えた後に、前記楔部材4が後方(X方向から)から前方へ(―X方向へ)打鍵されると、図3に示されるように、前記楔部材4は前記キャスター支持体33の一部を構成する前記第1及び第2楔受け部35,37と、前記底部フレーム部材21の一部を構成する前記第3楔受け部25に挟まれ、前記キャスター支持体33と、前記底部フレーム部材21とは一体に固定結合される。
図1、2に示される本発明に係る発明の一実施形態に係る前記ラックフレームシステム1において、前記第1及び第2楔受け部35,37は、図6に示される前記キャスター3の背面模式図に示されるように、後方から前方にかけてこれらにそれぞれ含まれる前記貫通孔34,36の断面の開口面積が滑らかに漸増するように後方から見て傾斜構成されており、前記楔部材4の楔形状に嵌合可能に構成されている。図6の上端部において、貫通孔34,36の上端を常に矩形の一辺とし、4つの矩形が認識されるが、それらのうち一番小さな矩形は、第1の楔受け部35の前端面の開口部形状を示し、第2番目の大きさの矩形は第1の楔受け部35の後端面の開口部形状を示し、貫通孔のうち三番目の大きさの矩形は第2の楔受け部37の前端面の開口部形状を示し、第4番目の大きさの矩形は第2の楔受け部37の後端面の開口部形状を示し、前記貫通孔34,36の断面の開口面積が貫通孔の軸線に沿って滑らかに漸増するように後方から見て前方へかけて上向きに傾斜構成されている。前記楔部4の楔形の外表面部と、前記第1及び第2楔受け部35,37の前記第1貫通孔34及び前記第2貫通孔36の内表面部とは、適宜弾性変形することによって、嵌合が実現され、好ましくは、後方からのさらなる打ち込みによって、前記楔部4の楔の外表面部と、前記第1及び第2楔受け部35,37の前記第1貫通孔34及び前記第2貫通孔36内表面部は塑性変形し、両者はより確実に、より強く接合され得る。
前記ラックフレームシステム1を複数のフレーム部材の結合によって構成された前記ラックフレーム構造体2は、例えば、長手方向Xに延びる一対のフレーム部材21の鋼管材と、長手方向Xと同一水平面上でXと垂直の左右Y方向に延びる一対のフレーム部材24の鋼管材とによって矩形フレーム構造が固定形成されている。鋼管は、一般構造用鋼管でよく、断面形状は、一般構造用の角形鋼管、L字形鋼でも同様の効果を得る。前記長手方向フレーム部材21は、鉛直方向に配置すべきフレーム部材22端部でフレーム用の結合部材23によって前記フレーム部材22に接合され、あるいは、結合部材23はフレーム部材21に溶接されていてもよく、鉛直方向に配置すべき前記フレーム部材22は前記結合部材23にその端部で勘合あるいは溶接その他の締結手段によって結合され、前記ラックフレーム構造2が構成されており、前記フレーム部材21,22,及び24で形成された領域内に資材9が積載されている(図1,2で資材9は1点鎖線で表現されている)。
前記キャスター3は、前記キャスター支持体33及び車輪41及び車軸(図示せず)を含む。前記キャスター支持体33は、車輪保持部40を含み、前記車輪41は回転可能に構成されている。前記キャスター支持体33は、その上部に前記底部フレーム部材21との接合に用いる前記楔受け部35,37を含むキャスター支持体上部38とを備え、また、前記キャスター支持体33は、その下部に前記車輪保持部40を含むキャスター支持体下部39を備える。前記キャスター支持体上部38と、前記キャスター支持体下部39とは、ボルト挿通孔(図示せず)を貫通するボルト・ナット組立体42によって互いに固定結合されている。前記キャスター支持体下部39は、その上端と前記車輪保持部40との間に鉛直軸まわりの回転自在支持機構(図示せず)を含み、前記車輪保持部40と、前記キャスター支持体上部38とは、鉛直軸まわりに旋回自在に構成されている。前記車輪41は、前記車軸(図示せず)が前記車輪保持部40によって回転自在に支持されている。前記キャスター支持体上部38には、前記貫通孔34,36を有し矩形環状形に金属加工成形された鋼製の前記第1及び第2楔受け部35,37が溶接によって一体形成されている。
本発明の一実施形態で開示される前記ラックフレームシステム1の作用効果について図1から3を用い説明する。前記キャスター3が前記底部フレーム部材2に結合される前、前記ラックフレーム構造体2には複数の資材、例えば、鋼管材の前記資材9が長手方向Xに複数保管されている。これら前記資材9を載せたまま前記ラックフレーム構造体2がクレーン(図示せず)によって地上から持ち上げられる。次に、前記底部フレーム部材21の下方に配置された前記キャスター3には、その前記第1及び第2楔受け部35,37と、前記ラックフレーム構造体2の前記底部フレーム部材21に形成された前記第3楔受け部25とが長手方向Xに軸合わせされた状態で、一方の前記貫通孔34から他方の前記貫通孔36へ前記楔部材4が後方から打鍵される。この打鍵によって、前記楔部材4が前方へ打ち込まれ、前記第1及び第2楔受け部35,37と、前記第3楔受部25とによって挟まれた前記楔部材4の楔面圧作用によって、前記楔部材4と第1及び第2楔受け部35,37と、第3楔受部25は弾性変形し、あるいは、さらなる打鍵によって、塑性変形し、両者は嵌合状態となり一体化される。すなわち、前記ラックフレーム構造体2に前記キャスター3が取り付けられた構成となる。前記キャスター3が取り付けられた状態でクレーン(図示せず)によって持ち上げられた前記ラックフレーム構造体2を地上へ降ろせば、前記キャスター3によって、前記ラックフレーム構造体2は移動可能な構成となり、前記キャスター付きラックフレーム構造体2が目的地へ移動することができる。目的地に移動すれば、そこで資材9の荷下ろしをしてもよい。オプションとして、荷下ろしの後、再度クレーン(図示せず)によって前記ラックフレーム構造体2を持ち上げ、前方から前記楔部材4を打鍵し、前記キャスター3を前記ラックフレーム構造体2から取り外してもよい。そうすれば、移動先で前記ラックフレーム構造体2を安定的に設置し、その場でも前記資材9を保管しながら適宜利用可能となる。このように、本発明に係る前記ラックフレームシステム1は、前記キャスター3に構成された前記第1および第2の楔受け部35,37と、前記ラックフレーム構造体2の前記底部フレーム部材21に構成された前記楔受け部25とが前記楔部材4を介して動的に嵌合可能に構成され、前記ラックフレーム構造体2は保管された前記資材9を積載したまま、前記キャスター3を後付けでより容易に前記ラックフレーム構造体2へ取り付け可能な前記ラックフレームシステム1が提供され、搬送はより容易に実行可能となる効果が発揮できる。あるいは、クレーン(図示せず)に持ち上げられた前記ラックフレーム構造体2の下方に作業員が入らずとも側方から楔部材4を打鍵でき、より安全な作業環境を提供できる効果も提供可能である。あるいは、クレーン等により持ち上げの際、たとえ積載したままの持ち上げでもより複雑で熟練を要するクレーンロープの玉掛け作業を簡略化可能となって、より短時間の作業で資材搬送を実現できる効果も提供可能である。
図5を参照し、図1及び2に開示される本実施形態で前記ラックフレームシステム1と同時に開示されるキャスターシステム300について説明する。図5に示される前記キャスターシステム300は、構成メンバーに図1,2及び図4に示される前記キャスター3と同一の前記キャスター3を含み、前記車輪41及び前記車軸(図示せず)と、当該キャスター3上部に前記ラックフレーム構造体2を上方支持するための前記キャスター支持体33とを含み、当該キャスター支持体33は、前記底部フレーム部材2と当該キャスター3とを結合するための所定の前記楔部材4を通すべき前記貫通孔34を有する前記第1楔受け部35及び前記貫通孔36を有する前記第2楔受け部37を離隔して備え、前記第1楔受け部35及び前記第2楔受け部37の前記貫通孔34,36は、一方の前記貫通孔34から他方の前記貫通孔36へ所定の前記楔部材4が嵌合可能に構成されている前記キャスター3である。前記キャスター3の使用状態において、図3に示されるように、前記キャスター支持体33に形成された前記第1および第2の楔受け部35,37は、前記ラックフレームシステム1の前記ラックフレーム構造体2に形成された前記第3楔受部25及び所定の前記楔部材4によって楔効果を発揮し、相対する面同士の弾性変形、塑性変形によって前記キャスター3を前記ラックフレーム構造体2に固定する効果を発揮する。前記キャスター支持体33に構成された前記第1および第2の楔受け部35,37は、2つの前記貫通孔34,36の軸線に沿って前記楔部材4を収容し嵌合可能と構成されている。前記キャスターシステム300によって、動的により容易に、あるいは、より安全に、あるいは、より迅速に前記キャスター3をラックフレーム構造体2に取り付け可能とされている。
図1、2に示されるラックフレームシステム1に使用される前記キャスター3、及び図5に示される前記キャスターシステム300に使用される本発明の前記キャスター3の各実施形態において、好ましくは、前記第1の貫通孔34と前記第2の貫通孔36の断面は、前記貫通孔34、36の長手方向一方から他方へ向けて開口断面積が漸増する前記ラックフレームシステム1が提供される。この開口断面積が漸増している前記貫通孔34,36の楔形状効果によって、前記楔部材4と、前記貫通孔34,36との、より確実な嵌合が可能とされる。
上記実施形態において、好ましくは、前記第1の貫通孔34と前記第2の貫通孔36は、略同一線上にあるとよい。この構成は、前記貫通孔34,36の楔形状効果を貫通孔34、36に沿って、より均一に発現させ、前記楔部材4と、前記貫通孔34,36との、より確実な嵌合が可能とされる。
上記実施形態において、好ましくは、前記第1の貫通孔34と前記第2の貫通孔36の断面中心の軸線には、所定のミスアライメントを持たせてもよい。前記所定のミスアライメントは、前記貫通孔34,36の軸線の芯ずれ偏差で決められてもよい。この構成は、前記所定のミスアライメントによって、所定の楔形効果を発現させ、より制御された接触力の発現に寄与し、前記楔部材4と、前記貫通孔34,36との、より確実な嵌合を可能とする。当該所定のミスアライメントは、前記貫通孔34,36の軸線の所定の交差角度とされてもよく、前記偏差と前記交差角度が合わせて前記所定のミスアライメントとされてもよい。
上記発明の変形実施形態として、前記楔部材4に相当する楔形状を成す楔部がラックフレーム構造体2と一体に形成されてもよい(図示せず)。この変形実施態様では、前記キャスター3の前記ラックフレーム構造体2への取り付け時には、前記キャスター支持体33が前方から打鍵されて嵌合される。発明の効果は、上記一実施形態同様、動的により容易に、あるいは、より安全に、あるいは、より迅速に前記キャスター3を前記ラックフレーム構造体2に取り付け可能とされる。
あるいは、上記発明の変形実施形態として、前記楔部材4に相当する楔形状を成す楔部が前記キャスター支持体33に一体に形成されてもよい(図示せず)。この変形実施態様では、前記キャスター3の前記ラックフレーム構造体2への取り付け時には、前記キャスター支持体33に一体に形成された楔部が打鍵されて嵌合される。発明の効果は、上記一実施形態同様、動的により容易に、あるいは、より安全に、あるいは、より迅速に前記キャスター3を前記ラックフレーム構造体2に取り付け可能とされる。
図7を参照し、資材搬送方法100の発明の一実施形態を説明する。図7に示される資材搬送方法100は、以下のとおり、図1及び2に記載されるラックフレームシステム1のフレーム部材の結合によって構成され、資材9を保持するためのラックフレーム構造体2に、前記資材9の保管場所でキャスター3を取り付け、前記ラックフレーム構造体2ごと前記キャスター3によって目的地へ前記資材9を搬送する方法である。図1及び2に記載される前記ラックフレーム構造体2の最下部に配置構成された底部フレーム部材21の長手方向Xに沿って整列配置すべき前記キャスター3と前記底部フレーム部材21と前記キャスター3とを結合するための楔部材4と、からなるキャスターシステム300を含み、さらに、当該キャスター3は、車輪41及び車軸(図示せず)及び前記ラックフレーム構造体2を上方へ支持するためのキャスター支持体33とを含み、当該キャスター支持体33には、前記楔部材4に篏合すべき貫通孔34,36を有する楔受け部35,37を備え、前記貫通孔35,37へ前記楔部材4が嵌合可能に構成されており、当該ラックフレーム構造体2の最下部に配置構成された前記底部フレーム部材21に構成されている当該底部フレーム部材21の長手方向に沿って前記楔部材4が少なくとも係止可能に案内孔又は案内溝が設けられた楔受け部25に支持されて、前記楔受け部35,37と、前記楔部材4とは篏合可能な構成とされている。上記の前記資材9の保管および搬送のためのキャスター3の動的付加可能な手段を提供する資材搬送方法100は、方法100の開始後以下の各段階から成る。
<第1段階S1>
前記キャスター3が前記底部フレーム部材21に結合される前、複数の前記資材9を載せたまま前記ラックフレーム構造体2をクレーンによって地上から持ち上げる第1段階S1と、次に、
<第2段階S2>
前記底部フレーム部材21の下方に前記キャスター3を配置し、前記第1及び第2楔受け部35,37と前記第3楔受け部25の前記長手方向Xの軸合わせをする第2段階S2と、次に、
<第3段階S3>
一方の前記貫通孔34から他方の前記貫通孔36へ前記楔部材4を水平方向に打鍵し前記キャスター支持体33は、前記キャスター支持体上部38において前記ラックフレーム構造体2に結合される第3段階S3と、
<第4段階S4>
前記キャスター3付きの前記ラックフレーム構造体2を地上へ降ろす第4段階S4と、次に、
<第5段階S5>
前記キャスター3によって前記資材9を積載したまま前記ラックフレーム構造体2を目的地へ移動する第5段階S5の
第1から第5段階のステップを含む、資材搬送方法100である。本発明に係る前記資材搬送方法100は、前記キャスター3に構成された前記第1および第2の楔受け部35,37と、前記ラックフレーム構造体2の前記底部フレーム部材21に構成された前記楔部受け部25とが前記楔部材4を介して動的に嵌合し、前記ラックフレーム構造体2は、そこに保管の前記資材9を積載したまま、前記キャスター3を後付けでより容易に前記ラックフレーム構造体2へ取り付け可能な前記資材搬送方法100が提供される。また、クレーン等により僅かに持ち上げるだけで、下方に作業員が入らずとも前記ラックフレーム構造体2の側方から前記楔部材4を打鍵でき、より安全な作業環境も提供できる。また、クレーン等により持ち上げの際、たとえ前記資材9を積載したまま前記ラックフレーム構造体2を持ち上げても、複雑な作業で熟練を要するクレーンロープの玉掛け作業を簡略化可能となって、より短時間の作業で資材搬送も実現できる。
上記実施形態の前記ラックフレームシステム1の前記ラックフレーム構造体2、前記キャスター支持体33等の構成部材は、前記車輪41を除き鋼製を基本とするが、他の金属材料、例えば、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の管状部材及びラック用の前記フレーム部材21,22,24によって前記ラックフレームシステム1が構成されてもよい。なお、前記車輪41は、天然ゴム、合成ゴム、ナイロン、ポリアセタール等プラスチックその他高分子材料から成っており、図1及び図2では、例えば、前記車輪の直径は150ミリメートル程度のスケールである。
以上、本発明に係る実施の形態を説明したが、本発明は係る実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本発明が、ここに記載された実施形態に描かれ、実施形態は、かなり詳細に記載されているが、出願人は、この記載によって添付する特許請求の範囲をいかようにも制限、限定する意図はない。追加の利点や修正は、当業者に理解され、一つの実施形態に記載された要素は、他の実施形態にも採用可能である。したがって、発明は、広い面で、特定の詳細事項に限定されず、各々の機器と実施例が示され、記載されている。したがって、出願人の一般的発明概念の精神とスコープから乖離せず、これらの詳細に記載された事項から離れることもあり得る。
さらに、上記発明の目的を達成すべく、参考形態として、上記参考形態の前段に記載のラックフレームシステムの構成に加えて、第1の貫通孔と第2の貫通孔の断面は、貫通孔の長手方向一方から他方へ向けて開口断面積が漸増するラックフレームシステムが提供される。本発明は、この開口断面積が漸増している貫通孔の楔形状効果によって、楔部材と、貫通孔とのより確実な嵌合を可能とする。発明の目的を達成すべく、参考形態として、フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体を含み、ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材にキャスターを取り付け可能に構成されたラックフレームシステムであって、底部フレーム部材とキャスターとを結合する楔部材を含み、底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターは、車輪及び車軸と、これらに支持されてラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、キャスター支持体は、楔部材を通すべき第1の貫通孔を有する第1楔受け部と、楔部材を通すべき第2の貫通孔を有する第2楔受け部と、を備え、一方の貫通孔から他方の貫通孔へ楔部材が嵌合可能に構成され、底部フレーム部材には、第1及び第2の楔受け部と合わせて楔部材を下方で嵌合するための第3楔受け部を有することを特徴とするラックフレームシステムが提供される。本発明に係るラックフレームシステムは、キャスターの第1及び第2楔受け部と、ラックフレーム構造体の第3の楔受け部とが楔部材を介して動的に一体化可能に構成され、ラックフレーム構造体の保管資材を積載したまま、キャスターを後付けでより容易に取り付け可能なシステムを提供する。
さらに、上記発明の目的を達成すべく、参考形態として、上記参考形態の前段に記載のラックフレームシステムの構成に加えて、第1の貫通孔と第2の貫通孔の断面は、貫通孔の長手方向一方から他方へ向けて開口断面積が漸増するラックフレームシステムが提供される。本発明は、この開口断面積が漸増している貫通孔の楔形状効果によって、楔部材と、貫通孔とのより確実な嵌合を可能とする。
さらに、上記発明の目的を達成すべく、参考形態として、フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体を含み、ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材にキャスターを取り付け可能に構成されたラックフレームシステムであって、底部フレーム部材は、底部フレーム部材とキャスターとを結合するための楔部を含み、底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターは、車輪及び車軸と、これらに支持されてラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、キャスター支持体は、楔部を通すべき第1の貫通孔を有する第1楔受け部と、楔部材を通すべき第2の貫通孔を有する第2楔受け部と、を備え、一方の貫通孔から他方の貫通孔にかけて楔部が嵌合可能に構成されているラックフレームシステムが提供される。本発明に係るラックフレームシステムは、キャスターに構成された第1および第2の楔受け部と、ラックフレーム構造体の底部フレーム部材に構成された楔部とが動的に嵌合可能に構成され、ラックフレーム構造体の保管資材を積載したまま、キャスターを後付けでより容易にラックフレーム構造体へ取り付け可能とするシステムである。
さらに、上記発明の目的を達成すべく、参考形態として、フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体を含み、ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材にキャスターを取り付け可能に構成されたラックフレームシステムであって、底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターは、車輪及び車軸と、車輪及び車軸に支持されてラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、キャスター支持体は、底部フレーム部材と結合するための楔部を含み、底部フレーム部材は、楔部を通すべき第1の貫通孔を有する第1楔受け部と、楔部を通すべき第2の貫通孔を有する第2楔受け部と、を備え、一方の貫通孔から他方の貫通孔へ楔部が嵌合可能に構成されるラックフレームシステムが提供される。本発明に係るラックフレームシステムは、キャスターに構成された楔部と、ラックフレーム構造体の底部フレーム部材に構成された第1および第2の楔受け部と、キャスター支持体に含まれる楔部とが動的に嵌合可能に構成され、ラックフレーム構造体の保管資材を積載したまま、キャスターを後付けでより容易にラックフレーム構造体へ取り付け可能なシステムである。
さらに、上記発明の目的を達成すべく、参考形態として、フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターであって、当該キャスターは、車輪及び車軸と、当該キャスター上部にラックフレーム構造体を上方支持するためのキャスター支持体とを含み、当該キャスター支持体は、底部フレーム部材と当該キャスターとを結合するための所定の楔部材を通すべき貫通孔を有する第1楔受け部及び第2楔受け部を離隔して備え、第1楔受け部及び第2楔受け部の貫通孔は、一方の貫通孔から他方の貫通孔へ所定の楔部材が嵌合可能に構成されているキャスターが提供される。本発明に係るキャスターは、キャスターの第1および第2の楔受け部と、ラックフレーム構造体の第3の楔受け部とが楔部材を介して動的に一体化可能に構成され、ラックフレーム構造体保管資材を積載したまま、キャスターを後付けでより容易に取り付け可能なキャスターが提供される。
上記発明の目的を達成すべく、参考形態として、フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体が保管する資材搬送方法が提供され、本方法に用いる構造体システムは、ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターと、底部フレーム部材とキャスターとを結合するための楔部材と、を含み、当該キャスターは、車輪及び車軸と、当該車輪及び車軸に支持されてラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、当該キャスター支持体には、楔部材に篏合すべき貫通孔を有する楔受け部を備え、楔部材を介して、貫通孔へ楔部が嵌合可能な構成を備え、これら構成手段によって、ラックフレーム構造体が保管する資材の搬送方法は、搬送が開始されると以下の段階、キャスターが底部フレーム部材に結合される前、複数の資材を載せたままラックフレーム構造体をクレーンによって地上から持ち上げる第1段階と、底部フレーム部材の下方にキャスターを配置し、キャスター支持体に設けられている楔受け部の貫通孔と底部フレーム部材の長手方向に沿って楔部材が少なくとも係止可能に案内孔又は案内溝が設けられた楔受け部とを長手方向で軸合わせをする第2段階と、一方の楔受け部から他方の楔受け部へ楔部材を水平方向に打鍵する第3の段階と、第1段階によってクレーンによって持ち上げられたラックフレーム構造体を地上へ降ろす第4段階と、キャスターによってラックフレーム構造体を目的地へ移動する第5段階とを含む、資材搬送方法。本発明に係る資材搬送方法では、キャスターに構成された楔受け部と、ラックフレーム構造体の底部フレーム部材に構成された楔受け部とが楔部材を介して動的に嵌合され、ラックフレーム構造体の保管資材を積載したまま、キャスターを後付けでより容易にラックフレーム構造体へ取り付け可能な資材搬送方法が提供される。
本発明は、ラックフレーム構造体に適用され、各種構築物の建設現場において、長尺資材の保管後の移動に好適に適用し得る、ラックフレームを移動可能とするラックフレーム構造体、キャスター及びこれら構造体のシステム及び資材搬送方法を開示し、様々な構築物の様々な場面の建設現場で利用可能である。
1 ラックフレームシステム
2 ラックフレーム構造体
3 キャスター
4 楔部材
9 鋼管資材
21 底部フレーム部材
22 フレーム部材
23 フレーム結合部材
24 フレーム部材
25 楔受け部
33 キャスター支持体
34,36 貫通孔
35,37 楔受け部
38 キャスター支持体上部
39 キャスター支持体下部
40 車輪保持部
41 車輪
42 ボルト・ナット組立体
100 資材搬送方法
300 キャスターシステム

Claims (15)

  1. フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体を含み、当該ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材にキャスターを取り付け可能に構成されたラックフレームシステムであって、前記底部フレーム部材と前記キャスターとを結合する楔部材を含み、
    前記底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべき前記キャスターは、車輪及び車軸と、当該車輪及び車軸に支持されて前記ラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、
    当該キャスター支持体は、前記楔部材を通すべき第1の貫通孔を有する第1楔受け部と、前記楔部材を通すべき第2の貫通孔を有する第2楔受け部と、を備え、一方の前記貫通孔から他方の前記貫通孔へ前記楔部材が嵌合可能に構成され、
    前記底部フレーム部材には、前記第1及び第2楔受け部とによって前記楔部材を下方から嵌合支持するための第3楔受け部が備えられ、当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持する支持構造は、当該キャスター支持体の当該第1及び第2楔受け部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であることを特徴とするラックフレームシステム。
  2. 前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔の断面は、当該貫通孔の長手方向一方から他方へ向けて開口断面積が漸増する請求項1に記載のラックフレームシステム。
  3. フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体を含み、当該ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材にキャスターを取り付け可能に構成されたラックフレームシステムであって、前記底部フレーム部材は、当該底部フレーム部材と前記キャスターとを結合するための楔部を含み、
    前記底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべき前記キャスターは、車輪及び車軸と、当該車輪及び車軸に支持されて前記ラックフレーム構造体を上方支持するためのキャスター支持体とを含み、
    当該キャスター支持体は、前記楔部を通すべき第1の貫通孔を有する第1楔受け部と、前記楔部を通すべき第2の貫通孔を有する第2楔受け部と、を備え、一方の前記貫通孔から他方の前記貫通孔にかけて前記楔部が嵌合可能に構成され、当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持する支持構造は、当該キャスター支持体の当該第1及び第2楔受け部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であることを特徴とするラックフレームシステム。
  4. フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体を含み、当該ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材にキャスターを取り付け可能に構成されたラックフレームシステムであって、
    前記底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべき前記キャスターは、車輪及び車軸と、当該車輪及び車軸に支持されて前記ラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、当該キャスター支持体は、前記底部フレーム部材と結合するための楔部を含み、
    前記底部フレーム部材は、前記楔部を通すべき第1の貫通孔を有する第1楔受け部と、前記楔部を通すべき第2の貫通孔を有する第2楔受け部と、を備え、一方の前記貫通孔から他方の前記貫通孔へ前記楔部が嵌合可能に構成され、当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持する支持構造は、当該キャスター支持体の当該楔部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であることを特徴とするラックフレームシステム。
  5. フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターであって、当該キャスターは、
    車輪及び車軸と、
    当該キャスター上部に前記ラックフレーム構造体を上方支持するためのキャスター支持体とを含み、
    当該キャスター支持体は、前記底部フレーム部材と当該キャスターとを結合するための所定の楔部材を通すべき貫通孔を有する第1楔受け部及び第2楔受け部を離隔して備え、前記第1楔受け部及び前記第2楔受け部の前記貫通孔は、一方の前記貫通孔から他方の前記貫通孔へ前記所定の楔部材が嵌合可能に構成され、当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持すべき支持構造は、当該キャスター支持体の当該第1及び第2楔受け部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であることを特徴とするキャスター。
  6. フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体が保管する資材搬送方法であって、
    当該資材搬送方法が用いる構造体システムは、前記ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターと、
    前記底部フレーム部材と前記キャスターとを結合するための楔部材と、
    を含み、
    当該キャスターは、車輪及び車軸と、当該車輪及び車軸に支持されて前記ラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、
    当該キャスター支持体には、前記楔部材に篏合すべき貫通孔を有する楔受け部を備え前記貫通孔へ前記楔部が嵌合可能に構成されており、当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持すべき支持構造は、当該キャスター支持体の当該楔受け部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であり、当該構造体システムによって、搬送が開始されるとき、当該資材搬送方法は、以下の段階
    前記キャスターが前記底部フレーム部材に結合される前、複数の資材を載せたまま前記ラックフレーム構造体をクレーンによって地上から持ち上げる第1段階と、
    前記底部フレーム部材の下方に前記キャスターを配置し、前記キャスター支持体に設けられている前記楔受け部の前記貫通孔と、前記底部フレーム部材の長手方向に沿って前記楔部材が少なくとも係止可能に案内孔又は案内溝が設けられた楔受け部と、を前記長手方向で軸合わせをする第2段階と、
    一方の前記楔受け部から他方の前記楔受け部へ前記楔部材を水平方向に打鍵する第3の段階と、
    第1段階によって前記クレーンによって持ち上げられた前記ラックフレーム構造体を地上へ降ろす第4段階と、
    前記キャスターによって前記ラックフレーム構造体を目的地へ移動する第5段階と
    を含む、資材搬送方法。
  7. フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体が保管する資材搬送方法であって、
    当該資材搬送方法が用いる構造体システムは、前記ラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターと、前記底部フレーム部材と前記キャスターとを結合するための楔部材と、を含み、
    当該キャスターは、車輪及び車軸と、当該車輪及び車軸に支持されて前記ラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、
    当該キャスター支持体は、当該楔部材を通すべき第1の貫通孔を有する第1楔受け部と、当該楔部材を通すべき第2の貫通孔を有する第2楔受け部と、を備え、一方の前記貫通孔から他方の前記貫通孔へ当該楔部材が嵌合可能に構成され、前記底部フレーム部材には、当該キャスター支持体の当該第1及び第2楔受け部とによって当該楔部材を下方から嵌合支持するための第3楔受け部が備えられ、当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持する支持構造は、当該キャスター支持体の当該第1及び第2楔受け部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であり、当該構造体システムによって、搬送が開始されるとき、当該資材搬送方法は、以下の段階、
    前記キャスターが前記底部フレーム部材に結合される前、複数の資材を載せたまま前記ラックフレーム構造体をクレーンによって地上から持ち上げる第1段階と、
    前記底部フレーム部材の下方に前記キャスターを配置し、前記キャスター支持体に設けられている前記第1及び第2楔受け部の前記第1及び第2貫通孔と、前記底部フレーム部材の長手方向に沿って前記楔部材が少なくとも係止可能に案内孔又は案内溝が設けられた第3楔受け部と、を前記長手方向で軸合わせをする第2段階と、
    前記第1及び第2楔受け部のうち一方の前記楔受け部から他方の前記楔受け部へ前記楔部材を水平方向に打鍵する第3の段階と、
    第1段階によって前記クレーンによって持ち上げられた前記ラックフレーム構造体を地上へ降ろす第4段階と、
    前記キャスターによって前記ラックフレーム構造体を目的地へ移動する第5段階と
    を含む、資材搬送方法。
  8. フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体の最下部に配置構成された底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターであって、当該キャスターは、
    車輪及び車軸と、
    当該キャスター上部に前記ラックフレーム構造体を上方支持するためのキャスター支持体とを含み、
    当該キャスター支持体は、前記底部フレーム部材と結合するための楔部を含み、
    前記底部フレーム部材が備える当該楔部を通すべき楔受け部の貫通孔の一方から他方へ当該楔部は嵌合可能に構成され、
    当該キャスター支持体の前記ラックフレーム構造体を上方へ支持すべき支持構造は、当該キャスター支持体の当該楔部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であることを特徴とするキャスター
  9. フレーム部材の結合によって構成されたラックフレーム構造体が保管する資材搬送方法であって、
    当該資材搬送方法が用いる構造体システムは、前記構造体システムの最下部に配置構成された底部フレーム部材の長手方向に沿って整列配置すべきキャスターを含み、当該キャスターは、車輪及び車軸と、当該車輪及び車軸に支持されて前記ラックフレーム構造体を上方へ支持するためのキャスター支持体とを含み、
    当該キャスター支持体、又は前記底部フレーム部材のいずれか一方に前記底部フレーム部材と前記キャスターとを結合するための楔部が配設され、他方に、当該楔部に嵌合すべき貫通孔を有する楔受け部が配設されており、
    前記ラックフレーム構造体を上方へ支持する当該構造体システム支持構造は、前記楔部のみによって、当該ラックフレーム構造体が上方へ支持される支持構造であり、当該構造体システムによって、搬送が開始されるとき、当該資材搬送方法は、以下の段階、
    前記キャスターが前記底部フレーム部材に結合される前、複数の資材を載せたまま前記ラックフレーム構造体をクレーンによって地上から持ち上げる第1段階と、
    前記底部フレーム部材の下方に前記キャスターを配置し、前記キャスター支持体と前記底部フレーム部材のいずれか一方に設けられている前記楔受け部の前記貫通孔と、他方の前記キャスター支持体と前記底部フレーム部材のいずれかに設けられている前記楔部を前記長手方向で軸合わせをする第2段階と、
    前記キャスター支持体を水平方向に打鍵する第3の段階と、
    第1段階によって前記クレーンによって持ち上げられた前記ラックフレーム構造体を地上へ降ろす第4段階と、
    前記キャスターによって前記ラックフレーム構造体を目的地へ移動する第5段階と
    を含む、資材搬送方法。
  10. 前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔の断面中心の軸線は、所定のミスアライメントを持つことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のラックフレームシステム。
  11. 前記所定のミスアライメントは、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔の軸線の芯ずれ偏差で決められることを特徴とする請求項10に記載のラックフレームシステム。
  12. 前記所定のミスアライメントは、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔の軸線が所定の交差角度をなすことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載のラックフレームシステム。
  13. 前記第1楔受け部及び前記第2楔受け部の前記貫通孔のうち、一方の前記貫通孔と他方の前記貫通孔の断面中心の軸線とは、所定のミスアライメントを持つことを特徴とする請求項5に記載のキャスター。
  14. 前記所定のミスアライメントは、前記一方の前記貫通孔と前記他方の前記貫通孔の軸線の芯ずれ偏差で決められることを特徴とする請求項13に記載のキャスター。
  15. 前記所定のミスアライメントは、前記一方の前記貫通孔と前記他方の前記貫通孔の軸線が所定の交差角度をなすことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載のキャスター。
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