JP7172428B2 - 画像形成装置、坪量導出方法および坪量導出プログラム - Google Patents

画像形成装置、坪量導出方法および坪量導出プログラム Download PDF

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Description

本開示は、画像形成装置に関し、より特定的には画像形成装置における記録材の種類に基づく制御に関する。
画像形成装置は、普通紙等を含む各種の記録材を用いて印刷を行う。画像形成装置は、操作パネル等を用いたユーザー操作により、記録材の種類を含む印刷条件の設定を受け付ける。記録材にトナー像を定着させる定着部の最適な温度は、記録材の種類によって異なる。印刷条件として設定された記録材の種類と、印刷に用いられる記録材の種類とが異なると、定着部の温度は、記録材の種類に応じた最適な温度にならない。定着部の温度が最適な温度とならない場合、画像形成装置は、トナー像を記録材に十分に定着させることができず、記録材における画質の低下等が発生する可能性があった。
これに対して、例えば、特開2018-72129号公報(特許文献1)は、「発光素子と、媒体からの透過光量を検出する透過光受光センサーと、媒体からの正反射光量を検出する正反射光受光センサーと、媒体からの拡散反射光量を検出する拡散反射光受光センサーと、を備える光学センサーと、媒体の坪量又は厚みを判定する厚み判定部と、を備え、透過光量を、拡散反射光量に基づいて規格化することで補正透過光量を算出し、正反射光量を、拡散反射光量に基づいて規格化することで補正反射光量を算出し、補正透過光量と、補正反射光量を加算することで厚み係数を算出し、当該厚み係数を使用して媒体の坪量又は厚みを判定する。」技術を開示している([要約]参照)。
また、例えば、特開2005-70508号公報(特許文献2)は、「搬送経路のレジストローラの直前位置で用紙に対して光を照射する発光素子と、この照射光の媒体での透過光を受光する透過光受光素子と、照射光の前記媒体での反射光を受光する反射光受光素子とを備えている。この照射並びに透過光及び反射光の受光による検出を実行し(ステップS2,S3)、この検出による透過光受光素子及び反射光受光素子の検出信号に基づいて媒体の特性(媒体の厚さ)を判定する(ステップS5)。そして、この判定の結果に基づいて本画像形成装置で所定の制御を実行する(ステップS6)。具体的には、媒体の厚さに応じて転写装置、定着装置等を制御する。」技術を開示している(「要約」参照)。
特開2018-72129号公報 特開2005-70508号公報
ところで、画像形成装置は、記録材Sの特性を示す値である坪量(g/m)を用いて印刷条件を設定する。坪量は記録材の単位面積あたりの重さを示す値である。画像形成装置は、記録材を搬送する搬送経路に向けて照射された照射光が記録材を透過したときの透過光量を、光学センサーから取得する。照射光は、例えば、搬送経路近傍に設けられた光源から照射される。画像形成装置は、透過光量に基づく透過率から記録材の坪量を導出する。画像形成装置は、透過率と坪量とを対応付けた判定基準を用いて、透過率に対応する坪量を導出する。ここで、画像形成装置が算出した透過率が同じであっても、記録材の種類によって透過率に対応する坪量は異なる。より具体的には、画像形成装置は、ある種類(例えば、普通紙)の記録材の坪量を導出する場合に、別の種類(例えば、コート紙)の記録材に用いられる判定基準を使用すると、導出された坪量は記録材の実際の坪量と異なる。その結果、画像形成装置は、記録材に適した印刷条件を設定できないことがあった。したがって、記録材の種類を正確に判定して坪量を導出することが求められている。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、ある局面において、記録材の種類を正確に判定して坪量を導出することが可能な技術を提供する。
本開示のある局面に従う画像形成装置は、画像形成装置内において記録材を搬送するための搬送経路に向けて、第1の波長を有する第1照射光を照射する第1光源と、搬送経路に向けて、第1の波長とは長さが異なる第2の波長を有する第2照射光を照射する第2光源と、第1照射光の光量および第2照射光の光量と、第1照射光が記録材を透過したときの第1透過光の光量、および、第2照射光が記録材を透過したときの第2透過光の光量とを検出する光学センサーと、照射光の光量と透過光の光量とから算出された透過率と、記録材の単位面積あたりの重さを示す坪量との対応関係を表わす複数の判定基準を格納する記憶装置と、画像形成装置の動作を制御するための制御装置とを備える。記憶装置は、記録材の種類を坪量により判定可能な第1閾値を格納可能である。制御装置は、第1照射光の光量と、第1透過光の光量とから第1透過率を算出し、第2照射光の光量と、第2透過光の光量とから第2透過率を算出し、複数の判定基準のうち、予め定められた判定基準を用いて、第1透過率に対応する第1坪量と、第2透過率に対応する第2坪量とを導出し、第1閾値を用いて、記録材の種類を第1坪量および第2坪量により判定し、判定された記録材の種類に基づく判定基準に応じた坪量を導出する。
ある局面に従うと、制御装置は、第1坪量と第2坪量との差の値が、第1閾値以上の場合に、記録材の種類が第1の種類であると判定し、差の値が第1閾値未満の場合に、記録材の種類が第2の種類であると判定する。
ある局面に従うと、画像形成装置は、搬送経路に向けて第1の波長、および、第2の波長とは長さが異なる第3の波長を有する第3照射光を照射する第3光源と、搬送経路内に設けられ、第3照射光を反射するための反射部とをさらに備える。光学センサーは、反射部により第3照射光が反射されたときの第1反射光の光量と、記録材により第3照射光が反射されたときの第2反射光の光量とを検出する。記憶装置は、記録材の種類を、反射光の光量から算出された反射率により判定可能な第2閾値を格納可能である。制御装置は、第1反射光の光量と、第2反射光の光量とから反射率を算出し、第2閾値を用いて、記録材の種類を反射率により判定する。
ある局面に従うと、制御装置は、反記反射率が第2閾値以上の場合に、記録材の種類が第1の種類および第2の種類のいずれかであると判定し、反射率が第2閾値未満の場合に、記録材の種類が第3の種類であると判定する。
ある局面に従うと、第1の波長は、750nmから900nmまでの間の波長を含む。第2の波長は、400nmから470nmまでの間の波長を含む。第3の波長は、495nmから570nmまでの間の波長を含む。
他の局面に従うと、画像形成装置の坪量導出方法は、第1の波長を有する第1照射光が、画像形成装置内において記録材を搬送するための搬送経路に向けて照射されたときの第1照射光の光量と、第1照射光が記録材を透過したときの第1透過光の光量とから第1透過率を算出するステップと、第1の波長とは長さが異なる第2の波長を有する第2照射光が、搬送経路に向けて照射されたときの第2照射光の光量と、第2照射光が記録材を透過したときの第2透過光の光量とから第2透過率を算出するステップと、照射光の光量と透過光の光量とから算出された透過率と、記録材の単位面積あたりの重さを示す坪量との対応関係を表わす複数の判定基準のうち、予め定められた判定基準を用いて、第1透過率に対応する第1坪量と、第2透過率に対応する第2坪量とを導出するステップと、記録材の種類を坪量により判定可能な第1閾値を用いて、第1坪量および第2坪量により記録材の種類を判定するステップと、判定された記録材の種類に基づく判定基準に応じた坪量を導出するステップとを備える。
ある局面に従うと、記録材の種類を判定するステップは、第1坪量と第2坪量との差の値が、第1閾値以上の場合に、記録材の種類が第1の種類であると判定し、差の値が第1閾値未満の場合に、記録材の種類が第2の種類であると判定することを含む。
ある局面に従うと、画像形成装置の坪量導出方法は、記搬送経路に向けて第1の波長、および、第2の波長とは長さが異なる第3の波長を有する第3照射光が、搬送経路内に設けられ、第3照射光を反射するための反射部により反射されたときの第1反射光の光量と、記録材により第3照射光が反射されたときの第2反射光の光量とから反射率を算出するステップをさらに備える。記録材の種類を判定するステップは、記録材の種類を反射率により判定可能な第2閾値を用いて、記録材の種類を反射率により判定することを含む。
ある局面に従うと、記録材の種類を判定するステップは、反射率が第2閾値以上の場合に、記録材の種類が第1の種類および第2の種類のいずれかであると判定し、反射率が第2閾値未満の場合に、記録材の種類が第3の種類であると判定することを含む。
ある局面に従うと、第1の波長は、750nmから900nmまでの間の波長を含む。第2の波長は、400nmから470nmまでの間の波長を含む。第3の波長は、495nmから570nmまでの間の波長を含む。
他の局面に従うと、画像形成装置の坪量導出プログラムは、画像形成装置の動作を制御するための制御装置に、第1の波長を有する第1照射光が、画像形成装置内において記録材を搬送するための搬送経路に向けて照射されたときの第1照射光の光量と、第1照射光が記録材を透過したときの第1透過光の光量とから第1透過率を算出するステップと、第1の波長とは長さが異なる第2の波長を有する第2照射光が、搬送経路に向けて照射されたときの第2照射光の光量と、第2照射光が記録材を透過したときの第2透過光の光量とから第2透過率を算出するステップと、照射光の光量と透過光の光量とから算出された透過率と、記録材の単位面積あたりの重さを示す坪量との対応関係を表わす複数の判定基準の複数のうち、予め定められた判定基準を用いて、第1透過率に対応する第1坪量と、第2透過率に対応する第2坪量とを導出するステップと、記録材の種類を坪量により判定可能な第1閾値を用いて、第1坪量および第2坪量に基づき記録材の種類を判定するステップと、判定された記録材の種類に基づく判定基準に応じた坪量を導出するステップとを実行させる。
ある局面に従うと、記録材の種類を判定するステップは、記第1坪量と第2坪量との差の値が、第1閾値以上の場合に、記録材の種類が第1の種類であると判定し、差の値が第1閾値未満の場合に、記録材の種類が第2の種類であると判定することを含む。
ある局面に従うと、画像形成装置の坪量導出プログラムは、搬送経路に向けて第1の波長、および、第2の波長とは長さが異なる第3の波長を有する第3照射光が、搬送経路内に設けられ、第3照射光を反射するための反射部により反射されたときの第1反射光の光量と、記録材により第3照射光が反射されたときの第2反射光の光量とから反射率を算出するステップをさらに備える。記録材の種類を判定するステップは、記録材の種類を反射率により判定可能な第2閾値を用いて、記録材の種類を反射率により判定することを含む。
ある局面に従うと、記録材の種類を判定するステップは、反射率が第2閾値以上の場合に、記録材の種類が第1の種類および第2の種類のいずれかであると判定し、反射率が第2閾値未満の場合に、記録材の種類が第3の種類の記録材であると判定することを含む。
ある局面に従うと、第1の波長は、750nmから900nmまでの間の波長を含む。第2の波長は、400nmから470nmまでの間の波長を含む。第3の波長は、495nmから570nmまでの間の波長を含む。
本開示によれば、ある局面において、記録材の種類を正確に判定して坪量を導出することができる。
開示された技術的思想の上記および他の目的、特徴、局面および離連は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
画像形成装置100の内部構造の一例を示す図である。 画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。 光量検出部90による照射光量の検出について説明する図である。 光量検出部90による透過光量の検出について説明する図である。 制御装置101が実行する記録材Sの種類の判定を含む機能について説明する図である。 第1透過率と公称坪量との関係を表わす判定基準を表わす図である。 第2透過率と公称坪量との関係を表わす判定基準を表わす図である。 波長における透過率と公称坪量との相関関係を示す図である。 透過率と坪量差との対応関係を表わす指標と坪量閾値126とを示す図である。 記録材Sの銘柄毎の坪量と公称坪量との差を示す図である。 制御装置101が、光源91から照射された照射光の光量を取得する処理を表わすフローチャートである。 制御装置101が、記録材Sを透過した透過光の光量を取得する処理を表わすフローチャートである。 第1の実施の形態における制御装置101が記録材Sの種類を判定する処理を表わすフローチャートである。 第1の実施の形態における制御装置101が記録材Sの坪量を導出する処理を表わすフローチャートである。 光量検出部90による第1反射光の光量の検出について説明する図である。 光量検出部90による第2反射光の光量の検出について説明する図である。 反射率に基づく記録材Sの種類の判定について説明する図である。 透過率と反射率との対応関係を表わす指標と、反射率閾値128とを示す図である。 制御装置101が反射部93に反射された第1反射光の光量を取得する処理を表わすフローチャートである。 制御装置101が記録材Sに反射された第2反射光の光量を取得する処理を表わすフローチャートである。 第2の実施の形態における制御装置101が記録材Sの種類を判定する処理を表わすフローチャートである。 第2の実施の形態における制御装置101が記録材Sの坪量を導出する処理を表わすフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
[画像形成装置100の内部構造]
図1は、画像形成装置100の内部構造の一例を示す図である。画像形成装置100は、カラープリンタ、モノクロプリンタ、またはファクシミリであってもよいし、モノクロプリンタ、カラープリンタおよびファクシミリの複合機(いわゆるMFP(Multi Functional Peripheral))であってもよい。
画像形成装置100は、画像読取部としてのスキャナー20と、画像印刷部としてのプリンター25とを備える。スキャナー20は、カバー21と、原稿台22と、用紙トレイ23と、ADF(Auto Document Feeder)24とを含む。カバー21の一端は、原稿台22に固定されている。カバー21は、当該一端を支点として開閉可能に構成されている。
プリンター25は、記録材Sを収納する収納部60A~60Dと、記録材Sを給紙する複数の給紙ローラー61と、記録材Sを搬送する複数の搬送ローラー62と、複数のセンサー63と、タイミングセンサー87と、タイミングローラー88と、切替爪89と、反転ローラー65とを含む。
プリンター25は、記録材Sの透過光量を検出する光量検出部90と、画像形成装置100の動作を制御するための制御装置101と、トナー像を形成して記録材Sに転写するための画像形成部70と、転写されたトナー像を記録材Sに定着させるための定着部50とを含む。
収納部60A~60Dは、記録材Sがセットされるカセットである。以下、収納部60A~60Dを総称するときは収納部60という。収納部60は、画像形成装置100から脱着可能に構成されている。ユーザーは、画像形成装置100から収納部60を外すことで収納部60に記録材Sをセットできる。収納される記録材Sの種類は、例えば、普通紙、コート紙、および、再生紙等である。普通紙は、例えば、パルプを原料として生成された紙であるが、これに限定されない。普通紙の表面は加工されていない。これに対して、コート紙は、例えば、表面にコート材が塗布された紙であるが、これに限定されない。コート紙は、カタログ等に使用される。再生紙は、例えば普通紙における古紙が再利用された紙であるが、これに限定されない。なお、セットされる記録材Sは、上記の種類に限らず他の種類であってもよい。
給紙ローラー61は、給紙クラッチ(図示せず)を介してモーター(図示せず)に接続されている。当該モーターは、制御装置101によって制御される。制御装置101は、ユーザーから印刷指示を受け付けたことに基づいて、モーターを駆動する。モーターは、給紙クラッチを介して給紙ローラー61を回転させる。記録材Sは、給紙ローラー61が回転することで、収納部60から搬送経路41に1枚ずつ送り出される。
複数の搬送ローラー62は、搬送経路41に設けられている。搬送ローラー62は、モーター(図示せず)に接続されている。制御装置101がモーターを駆動させることで搬送ローラー62が回転する。記録材Sは、搬送ローラー62が回転することで、タイミングセンサー87の近傍にある搬送経路41を通過後、光量検出部90に搬送される。記録材Sは、光量検出部90に搬送された後、搬送経路41を通ってタイミングローラー88に搬送される。
手差しトレイ64は、手差し用の記録材Sがセットされるトレイである。ユーザーは、長方形等の定型の記録材Sの他に、長方形以外の非定型の記録材Sを手差しトレイ64にセットすることができる。
制御装置101は、タイミングセンサー87が記録材Sを検出すると、トナー像が、記録材Sの予め定められた位置に転写されるように、タイミングローラー88の回転速度を調整する。トナー像は、画像形成部70により形成される。より具体的には、制御装置101は、記録材Sがタイミングローラー88から画像形成部70に搬送されるタイミングを調整する。制御装置101がタイミングを調整することで、トナー像は記録材Sの適切な位置に転写される。
トナー像が転写された記録材Sは、定着部50に搬送される。定着部50は、加圧ローラー51と、無端状の定着ベルト52と、加熱ローラー53と、ヒーター54とを含む。加圧ローラー51は、当該加圧ローラー51と定着ベルト52との間を通過する記録材Sを加圧する。定着ベルト52は、加熱ローラー53に張架され、加熱ローラー53の熱により、トナー像を記録材Sに定着させる。
加熱ローラー53は、ヒーター54を含む。制御装置101は、ヒーター54の温度を記録材Sの種類に応じた温度に設定する。制御装置101は、例えば、記録材Sの種類がコート材の場合は、記録材Sの種類が普通紙の場合よりも、ヒーター54の温度を上げる。画像形成装置100は、記録材Sの種類が異なる場合であっても確実にトナー像を定着させられる。
制御装置101は、記録材Sの種類に応じて、加熱ローラー53の回転速度を設定してもよい。制御装置101は、例えば、記録材Sの種類がコート紙の場合に、記録材Sの種類が普通紙の場合よりも、加熱ローラー53の回転速度を低下させる。記録材Sが定着部50を通過するまでの時間が長くなることで、画像形成装置100は、トナー像を定着させる記録材Sの表面にコート材が塗布されている場合でも、トナー像を確実に定着させられる。
制御装置101は、片面印刷の指示を受け付けている場合は、トナー像が定着された記録材Sをトレイ48に排出する。制御装置101は、両面印刷の指示を受け付けている場合は、切替爪89を駆動し、トナー像が定着された記録材Sを反転ローラー65に搬送する。記録材Sは、反転ローラー65から搬送ローラー62に搬送され、再び画像形成部70を通過する。トナー像が定着された記録材Sの面とは反対の面にトナー像が定着され、両面にトナー像が定着された記録材Sがトレイ48に排出される。
光量検出部90は、記録材Sの坪量の導出に用いられる記録材Sの透過率を算出する。坪量(g/m)は、記録材Sの単位面積あたりの重さを示す値である。光量検出部90は、光源91と光学センサー92とを含む。光源91は、波長を有する照射光を照射する。光源91としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)、またはレーザー等を用いることができる。光学センサー92としては、例えば、フォトダイオード、またはCCD(Charge Coupled Device)等を用いることができる。光学センサー92は、光源91から照射された照射光を受光して照射光量を検出する。また、光学センサー92は、光源91から照射された照射光が記録材Sを透過したときの透過光量を検出する。
制御装置101は、光学センサー92が検出した照射光量および透過光量から透過率を算出する。より具体的には、制御装置101は、透過光量を照射光量で除算して透過率を算出する。
[画像形成装置100のハードウェア構成]
図2は、画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。図2を参照して、画像形成装置100は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、操作パネル130と、スキャナー20と、プリンター25と、記憶装置120とを含む。
制御装置101は、例えば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、例えば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせ等によって構成される。制御装置101は、本実施の形態に従う制御プログラム122等の各種プログラムを実行することで画像形成装置100の動作を制御する。制御装置101は、制御プログラム122の実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置120からRAM103に制御プログラム122を読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム122の実行に必要な各種データを一時的に格納する。制御装置101は、制御プログラム122が実行されることで、印刷条件に基づいて、画像読取部として機能するスキャナー20、および、画像印刷部として機能するプリンター25を制御し、記録材Sへの印刷処理を実行する。
通信インターフェイス104には、アンテナ(図示せず)等が接続される。画像形成装置100は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、例えば、スマートフォン等の携帯通信端末、サーバー等を含む。画像形成装置100は、アンテナを介して、制御プログラム122をサーバーからダウンロードできるように構成されてもよい。
操作パネル130は、例えば、ディスプレイとタッチパネル等の入力インターフェイスとで構成される。ディスプレイおよびタッチパネルは、互いに重ねられている。操作パネル130は、ユーザーの操作により記録材Sの種類を含む印刷条件の設定を受け付ける。
記憶装置120は、例えば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、および、その他の記憶装置のいずれかである。記憶装置120は、内蔵式および外付け式のいずれであってもよい。記憶装置120は、制御プログラム122、複数の判定基準124、および、坪量閾値126を格納可能である。制御プログラム122、複数の判定基準124、および、坪量閾値126の格納場所は、記憶装置120に限定されず、制御装置101の記憶領域(例えば、キャッシュ等)、ROM102、RAM103、外部機器(例えば、サーバー)等であってもよい。
[光量検出部90による照射光量および透過光量の検出]
図3および図4を参照して、光量検出部90による照射光量および透過光量の検出について説明する。図3は、光量検出部90による照射光量の検出について説明する図である。光量検出部90は、光源91と、光学センサー92と、ガイド40とを含む。光源91は、第1光源91aおよび第2光源91bを含む。第1光源91aは、第1の波長を有する第1照射光901aを照射する。第1の波長は、例えば、可視光線の波長よりも長い近赤外線の波長である。より具体的には、第1の波長は、例えば750nmから900nmまでの間の波長を含む。第2光源91bは、第2の波長を有する第2照射光901bを照射する。第2の波長は、例えば、可視光線に含まれる青色の光線の波長である。より具体的には、第2の波長は、例えば400nmから470nmまでの間の波長を含む。第1照射光901aおよび第2照射光901bは、ガイド40内の搬送経路41に向けて照射される。
ガイド40には、内側に記録材Sが通る搬送経路41が形成されている。記録材Sは、例えば搬送経路41内を搬送方向400の方向に搬送される。ガイド40は、搬送方向400の方向において一部が開口している。一部が開口していることで、光源91の照射光が搬送経路41に向けて照射されたときに、光学センサー92は照射光を確実に受光できる。
制御装置101は、記録材Sが搬送されていないとき(照射光が記録材Sを透過しないとき)に、照射の照射を指示する指示信号を光源91に出力して、照射された光量を光源91から取得する。より具体的には、制御装置101は、光学センサー92が後述する第1透過光の光量を検出する直前に、光学センサー92が第1照射光901aの光量を検出するように、第1光源91aによる第1照射光901aの照射タイミングを制御する。第1照射光901aを受光した光学センサー92は、第1照射光901aの光量を制御装置101に出力する。
また、制御装置101は、光学センサー92が後述する第2透過光の光量を検出する直前に、光学センサー92が第2照射光901bの光量を検出するように、第2光源91bによる第2照射光901bの照射タイミングを制御する。第2照射光901bを受光した光学センサー92は、第2照射光901bの光量を制御装置101に出力する。画像形成装置100は、透過光の光量が検出される直前に照射光の光量を取得することで、光源91が照射する照射光の光量に経時変化が生じていても、記録材Sの坪量を導出するときに用いられる正確な照射光の光量を検出できる。
第1光源91aが第1照射光901aを照射するタイミングと、第2光源91bが第2照射光901bを照射するタイミングとは異なる。例えば、第1光源91aが最初に第1照射光901aを照射し、所定時間(例えば、10msec)後に、第2光源91bが第2照射光901bを照射する。
第1光源91aは、1枚の記録材Sに対して、第1照射光901aを複数回(例えば、5回)照射してもよい。第2光源91bは、1枚の記録材Sに対して第2照射光901bを複数回(例えば、5回)照射してもよい。第1照射光901aと第2照射光901bとが照射される毎に記録材Sは搬送経路41内を予め定めた速度で搬送される。制御装置101は、1枚の記録材Sにおける異なる箇所それぞれの第1透過光の光量を取得する。また、制御装置101は、1枚の記録材Sにおける異なる箇所それぞれの第2透過光の光量を取得する。制御装置101は、異なる箇所それぞれの第1透過率と、異なる箇所それぞれの第2透過率とを算出する。そして、制御装置101は、それぞれの第1透過率を相加平均した平均第1透過率と、それぞれの第2透過率を相加平均した平均第2透過率とを算出する。画像形成装置100は、1枚の記録材Sにおいて異なる箇所それぞれの透過率に差がある場合でも、その差を小さくした透過率を算出できる。
図4は、光量検出部90による透過光量の検出について説明する図である。図4では、記録材Sが搬送されているときに、制御装置101は、第1照射光901aが搬送経路41に向けて照射されるように、第1光源91aによる第1照射光901aの照射タイミングを制御する。光学センサー92は、第1照射光901aが記録材Sを透過した第1透過光を受光して、第1透過光の光量を検出する。光学センサー92は、第1透過光の光量を制御装置101に出力する。
次に、記録材Sが搬送されているときに、制御装置101は、第2照射光901bが搬送経路41に向けて照射されるように、第2光源91bによる第2照射光901bの照射タイミングを制御する。光学センサー92は、第2照射光901bが記録材Sを透過した第2透過光を受光して、第2透過光の光量を検出する。光学センサー92は、第2透過光の光量を制御装置101に出力する。
制御装置101は、取得した第1照射光901aの光量および第1透過光の光量から第1透過率を算出する。より具体的には、制御装置101は、第1透過光の光量を第1照射光901aの光量で除算して第1透過率を算出する。制御装置101は、取得した第2照射光901bの光量および第2透過光の光量から第2透過率を算出する。より具体的には、制御装置101は、第2透過光の光量を第2照射光901bの光量で除算して第2透過率を算出する。制御装置101は、算出した第1透過率と第2透過率とに基づいて、記録材Sの種類を判定する。記録材Sの種類の判定については後述する。
[制御装置101が実行する機能]
図5は、制御装置101が実行する記録材Sの種類の判定を含む機能について説明する図である。図5を参照して、光源91を制御する機能を最初に説明し、それ以降に実行される機能について順に説明する。制御装置101は、光源91が照射光を照射するタイミングを制御する照射制御部110として機能する。照射制御部110は、第1光源91aおよび第2光源91bに対して、照射光の照射を指示する指示信号を出力する。第1光源91aおよび第2光源91bは、それぞれ異なるタイミングで、第1照射光901aと第2照射光901bとを照射する。
光学センサー92は、第1照射光901aと第2照射光901bとを受光して、それぞれの照射光の光量を検出し、検出した第1照射光901aの光量と第2照射光901bの光量とを制御装置101に出力する。記録材Sが搬送されたときに、光学センサー92は、第1照射光901aが記録材Sを透過した第1透過光と、第2照射光901bが記録材Sを透過した第2透過光とを受光して、検出した第1透過光の光量と第2透過光の光量とを制御装置101に出力する。
制御装置101は、透過率算出部112として、照射光の光量および透過光の光量に基づいて透過率を算出する。透過率算出部112は、第1透過光の光量を第1照射光901aの光量で除算して、第1透過率を算出する。透過率算出部112は、第2透過光の光量を第2照射光901bの光量で除算して、第2透過率を算出する。
制御装置101は、種類判定部114として、算出された第1透過率および第2透過率により、記録材Sの種類を判定する。より具体的には、種類判定部114は、第1透過率および第2透過率と、記憶装置120に格納された複数の判定基準124のうち予め定められた判定基準と、坪量閾値126とを用いて記録材Sの種類を判定する。記録材Sの種類を判定する処理の詳細は後述する。
制御装置101は、坪量導出部116として、判定された記録材Sの種類に基づく判定基準に応じた坪量を導出する。坪量を導出する処理の詳細は後述する。
制御装置101は、温度制御部118として、坪量に基づき定着部50の温度を制御する。温度制御部118は、記録材Sの坪量に基づいて定着部50に温度を出力する。温度制御部118は、例えば、坪量が基準の坪量と比べて大きい場合に、現在設定されている温度よりも高い温度を出力する。これにより、ヒーター54の温度が上昇し、定着ベルト52の温度も上昇して、トナー像が記録材Sに一層定着しやすくなる。なお、制御装置101は、記録材Sの坪量に基づいて、定着部50において記録材Sが搬送される搬送速度を変更してもよい。
[判定基準]
図6~図8を参照して判定基準について説明する。図6は、第1透過率と公称坪量との関係を表わす判定基準を表わす図である。より具体的には、図6には、第1の波長を有する第1照射光901a(近赤外線)を普通紙、コート紙および再生紙に照射したとき得られたそれぞれの透過率と、公称坪量との関係が示されている。透過率は、実験により得られた値である。公称坪量は、記録材Sを製造するメーカー等が公表した、記録材Sの坪量である。
図6では、普通紙の透過率と公称坪量との関係を示す指標をひし形、コート紙の透過率と公称坪量との関係を示す指標を四角形、再生紙の透過率と公称坪量との関係を示す指標を三角形で示す。例えば、指標601は、ある普通紙において、実験により算出された透過率が約25%であり、実験に使用された普通紙の公称坪量は約100g/mであることを示す。別の例として、指標602は、あるコート紙において、実験により算出された透過率が約30%であり、実験に使用されたコート紙の公称坪量は約100g/mであることを示す。また、再生紙の透過率も実験により算出され、実験に使用された再生紙の公称坪量が指標により示されている。
実験では、普通紙における複数の指標と、コート紙における複数の指標と、再生紙における複数の指標とが算出される。これらの指標に基づいて、例えば最小二乗法を用いた近似線が、実験に使用されるPC(Personal Computer)に設けられた制御部(図示せず)によって導出される。より具体的には、普通紙における判定基準611(一点鎖線)と、コート紙における判定基準612(実線)と、再生紙における判定基準613(破線)とが導出される。判定基準611~613を含む複数の判定基準124は、記憶装置120に格納される。
図7は、第2透過率と公称坪量との関係を表わす判定基準を表わす図である。より具体的には、図7には、第2の波長を有する第2照射光901b(可視光線に含まれる青色の光線)を普通紙、コート紙および再生紙に照射したとき得られたそれぞれの透過率と、公称坪量との関係が示されている。図7では、普通紙の透過率と公称坪量との関係を示す指標をひし形、コート紙の透過率と公称坪量との関係を示す指標を四角形、再生紙の透過率と公称坪量との関係を示す指標を三角形で示す。
普通紙、コート紙および再生紙は、それぞれ複数の指標が算出される。これらの指標に基づいて、例えば最小二乗法を用いた近似線が実験に使用されるPCに設けられた制御部によって導出される。より具体的には、普通紙における判定基準711(一点鎖線)と、コート紙における判定基準712(実線)と、再生紙における判定基準713(破線)とが導出される。記憶装置120は、判定基準711~713を含む複数の判定基準124を格納可能である。
記憶装置120は、近似線の判定基準をテーブルとして格納してもよいし、当該近似線に対応する数式を格納してもよい。例えば、判定基準611~613において、坪量をy1としたときの数式は以下の式(1)となる。
y1=exp(b1×Log(x1)+b2)・・・(1)
x1は第1透過率を表し、b1およびb2は定数を表す。式(1)で用いられる第1透過率は、当該透過率を100で除算した値(例えば、透過率25%の場合、25÷100=0.25)である。制御装置101は、記憶装置120に格納された式(1)を読み出し、式(1)に透過率を代入することで坪量を導出する。なお、b1およびb2の少なくともいずれかの定数を変更することで、判定基準611、判定基準612および判定基準613のいずれか対応した数式が生成される。
例えば、判定基準711~713において、坪量をy2としたときの数式は以下の式(2)となる。
y2=exp(a1×Log(x2)+a2×Log(x2)+a3)・・・(2)
x2は、第2透過率を表し、a1、a2、および、a3は定数を表す。式(2)で用いられる第2透過率は、当該透過率を100で除算した値(例えば、透過率30%の場合、30÷100=0.3)である。制御装置101は、記憶装置120に格納された式(2)を読み出し、式(2)に透過率を代入することで坪量を導出する。なお、a1、a2、およびa3の少なくともいずれかの定数を変更することで、判定基準711、判定基準712および判定基準713のいずれかに対応した数式が生成される。
透過率を算出する場合に、第1の波長と第2の波長とを用いるのは、これらの波長が他の波長と比べて、判定基準における近似線を構成する指標のばらつきが小さいためである。より具体的には、第1の波長および第2の波長における透過率と公称坪量との関係を示す指標は、他の波長における透過率と公称坪量との関係を示す指標よりも近似線上にまたは近似線から近い位置に多く存在する。第1の波長および第2の波長は、透過率と坪量との相関が他の波長よりも高い波長である。したがって、第1の波長を有する第1照射光901aと第2の波長を有する第2照射光901bとが、坪量を導出するための透過率の算出に用いられる。
図8は、波長における透過率と公称坪量との相関関係を示す図である。図8を参照して、波長(nm)が比較的長い近赤外線の波長(750nm~900nm)に相当する第1の波長と、可視光線のうち青色の光線の波長(400nm~470nm)に相当する第2の波長とは、他の波長(例えば、500nm~700nm)に比べて、決定係数が「1」に近い値を示す。ある波長における決定係数が「1」に近い値となる場合、当該波長を有する照射光は、透過率と公称坪量との相関が高い。透過率と公称坪量との相関が高い場合は相関が低い場合よりも、近似線に対する、複数の指標のばらつきが小さくなる。図8を参照すると、第1の波長と第2の波長とにおける決定係数が「1」に近い値となるため、これらの波長を有する照射光は、透過率と公称坪量との相関が高くなる。なお、図8の波長における透過率と坪量との相関を示す値は、図6および図7において説明した実験によって得られたものである。また、図8では普通紙における相関を示すものであるが、他の種類(例えば、コート紙等)の記録材Sも同様の相関を有する。
波長によって相関関係が異なる理由は、記録材Sの種類が同じであっても記録材Sを構成する成分が異なるためである。記録材Sの種類が同じの場合は、公称坪量はほぼ同じ坪量となるが、成分が異なると、記録材Sに照射光が照射されたときに検出される透過率が異なることがある。記録材Sには、例えば、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、および、サチンホワイト等のうちの少なくともいずれかの成分が含まれる。これらの成分が記録材Sに含まれる場合に、第1の波長を有する第1照射光901aに基づく指標と、第2の波長を有する第2照射光901bに基づく指標とは、近似線に対するばらつきが小さく、他の波長の照射光に基づく指標は、近似線に対するばらつきが大きくなる。
画像形成装置100は、他の波長と比べて透過率と公称坪量との相関が高い波長を有する照射光を用いて透過率を算出し、当該透過率に対応する坪量を導出することで、正確な坪量を導出できる。なお、相関が高い波長を有する照射光により、坪量を導出した場合であっても、記録材Sの成分によっては導出された坪量と公称坪量との差が極端に大きくなることがある。そのため、相関が高い波長を有する複数の照射光(例えば、第1の波長を有する第1照射光901aと、第2の波長を有する第2照射光901b)を用いて、それぞれの坪量に基づいて、公称坪量との差が小さい坪量を導出する。公称坪量との差が小さい坪量を導出する処理の詳細は後述する。
[坪量閾値126を用いた記録材Sの種類の判定]
図9を参照して、記録材Sの種類を判定する基準となる坪量閾値126について説明する。図9は、透過率と坪量差との対応関係を表わす指標と坪量閾値126とを示す図である。より具体的には、指標は、普通紙における透過率と坪量差との対応関係と、コート紙における透過率と坪量差との対応関係とを表わす。透過率および坪量差は、実験により得られた値である。透過率は、例えば第1の波長の第1照射光901a(近赤外線)を用いて算出された第1透過率である。坪量差は、第1坪量と第2坪量との差である。第1坪量は、図6で示した、第1の波長における普通紙の判定基準611を用いて導出された透過率に対応する坪量である。第2坪量は、図7で示した、第2の波長における普通紙の判定基準711を用いて導出された透過率に対応する坪量である。
図9では、普通紙の透過率と坪量差との関係を示す指標をひし形で表わす。普通紙の指標は、透過率に対応する坪量差が約-10g/m以上の位置にプロットされている。コート紙の透過率と坪量差との関係を示す指標を四角形で表わす。コート紙の指標は、透過率に対応する坪量差が約-15g/m以下の位置にプロットされている。普通紙およびコート紙における坪量差より、普通紙とコート紙との種類を判定する閾値が設定される。例えば、坪量差を-12g/mとする坪量閾値126が設定され、記憶装置120に格納される。
コート紙の指標が普通紙の指標と比べて坪量差が大きい理由は、第1透過率に対応する坪量と第2透過率に対応する坪量とを、予め定められた判定基準(例えば、普通紙の判定基準)を用いて導出するためである。
より具体的には、コート紙の指標が普通紙の指標と比べて坪量差が大きいのは以下の理由による。最初に、記録材Sが普通紙の場合に、普通紙の判定基準である判定基準611および判定基準711のいずれを用いた場合でもほぼ同じ坪量が導出されると仮定する。また、記録材Sがコート紙の場合に、コート紙の判定基準である判定基準612および判定基準712のいずれを用いた場合でもほぼ同じ坪量が導出されると仮定する。
次に、普通紙の判定基準711を用いて、記録材Sの透過率に対応する坪量を導出した場合は、コート紙の判定基準712を用いて、同じ透過率に対応する坪量を導出した場合と比べて坪量の差は比較的小さくなる。坪量の差が比較的小さい例としては、図7に示すある透過率における判定基準711の公称坪量と、同じ透過率における判定基準712の公称坪量との差である。坪量の差が比較的小さいため、記録材Sの種類がコート紙であっても普通紙であっても、ある透過率に対応する坪量の差は小さい。これに対して、普通紙の判定基準611を用いて、記録材Sの透過率に対応する坪量を導出した場合は、コート紙の判定基準612を用いて、同じ透過率に対応する坪量を導出した場合と比べて、普通紙とコート紙との坪量の差は比較的大きくなる。坪量の差が比較的大きい例としては、図6に示すある透過率における判定基準611の公称坪量と、同じ透過率における判定基準612の公称坪量との差である。同じ透過率に対応するコート紙の坪量は、普通紙の坪量よりも大きくなる。コート紙の透過率は、波長が長くなると普通紙の透過率よりも大きくなる傾向があるためである。
そして、上記の仮定によると、普通紙の判定基準611と判定基準711とを用いて坪量を導出すると、記録材Sが普通紙の場合は、それぞれの判定基準により導出される坪量はほぼ同じ値になる。これに対して、記録材Sがコート紙の場合は、普通紙の判定基準611で導出した坪量は、記録材Sの実際の坪量(コート紙の判定基準612を用いて導出した坪量)よりも小さくなる。普通紙の判定基準711で導出した坪量は、実際の坪量(コート紙の判定基準712を用いて導出した坪量)とほぼ同じ値となる。したがって、記録材Sがコート紙の場合に、判定基準611により導出された坪量から、判定基準711により導出された坪量を差し引いた値は、記録材が普通紙の場合に、判定基準611により導出された坪量坪量から、判定基準711により導出された第2坪量を差し引いた値よりも小さくなる。
種類判定部114は、第1透過率および第2透過率と、普通紙の判定基準611および711とにより、第1坪量および第2坪量を導出して、第1坪量から第2坪量を差し引いた値が、坪量閾値126の値以上の場合は、記録材Sの種類を普通紙であると判定する。また、制御装置101は、第1坪量から第2坪量を差し引いた値が坪量閾値126の値未満の場合は、記録材Sの種類をコート紙であると判定する。画像形成装置100は、坪量の差に基づいて記録材Sの種類を正確に判定できる。
[記録材Sの坪量の導出]
図5を再び参照して、制御装置101の坪量導出部116は、記憶装置120に格納された複数の判定基準124のうち、記録材Sの種類に基づく判定基準を読み出す。より具体的には、坪量導出部116は、例えば、記録材Sの種類が普通紙と判定された場合は、普通紙の判定基準である判定基準611と判定基準711とを読み出す。坪量導出部116は、判定基準611に応じた、第1透過率に対応する第1坪量を導出する。坪量導出部116は、判定基準711に応じた、第2透過率に対応する第2坪量を導出する。坪量導出部116は、第1坪量と第2坪量とを相加平均した平均坪量を導出する。なお、第1透過率と第2透過率は、上述したように異なる箇所それぞれの第1透過率を平均した平均第1透過率と、異なる箇所それぞれの第2透過率を平均した平均第2透過率であってもよい。
図10は、公称坪量との差が小さい坪量の導出について説明する図である。制御装置101は、透過率と坪量との相関が高い波長を有する複数の照射光を用いて、公称坪量との差が小さい坪量を導出する。より具体的には、制御装置101は、第1の波長を有する第1照射光901a(近赤外線)を用いて第1透過率を算出し、第2の波長を有する第2照射光901b(青色の光線)を用いた第2透過率を算出する。制御装置101は、第1透過率に対応する第1坪量と、第2透過率に対応する第2坪量とを導出し、第1坪量と第2坪量とを相加平均した平均坪量を導出する。第1坪量および第2坪量のいずれかと、公称坪量との差の値が一定値以上となる場合であっても、第1坪量と第2坪量とを平均することで、平均により算出された坪量と公称坪量との差の値を小さくできる。
図10を参照して、横軸には記録材Sの普通紙の銘柄A~銘柄Dが示されている。銘柄は、例えば普通紙の商品名であり、銘柄毎に含まれる成分が異なることがある。銘柄Aの左から第1坪量差、第2坪量差、および、平均坪量差が示されている。第1坪量差は、第1坪量と公称坪量との差である。第2坪量差は、第2坪量と公称坪量との差である。平均坪量差は、第1坪量差と第2坪量差とを相加平均した値である。
より具体的には、銘柄Aは、第1坪量差および第2坪量差がそれぞれ約10g/mであり、平均坪量差もそれぞれの坪量差とほぼ同じ値の約10g/mとなる。銘柄Aにおける第1坪量と公称坪量との差と、第2坪量と公称坪量との差はほぼ同じ値となり、坪量と公称坪量との差は小さい。銘柄Bは、第1坪量差および第2坪量差がそれぞれ約-3g/mであり、平均坪量差もそれぞれの坪量差とほぼ同じ値の約-3g/mとなる。銘柄Bにおける第1坪量と公称坪量との差と、第2坪量と公称坪量との差はほぼ同じ値となり、坪量と公称坪量との差は小さい。これに対して、銘柄Cは、第1坪量差が約10g/mとなり、第2坪量差が約-8g/mとなり、平均坪量差は約1g/mとなる。また、銘柄Dは、第1坪量差が約5g/mとなり、第2坪量差が約-15g/mとなり、平均坪量差は約-5g/mとなる。いずれか一方の坪量のみを記録材Sの坪量とした場合、導出した坪量と公称坪量との差が大きいときは、制御装置101は、記録材Sの正確な坪量を導出できない。2つの坪量を平均した坪量を導出することで、公称坪量との差が大きい坪量を用いる場合と比べて、公称坪量との差を小さくできる。このようにして、画像形成装置100は、記録材Sの正確な坪量を導出することができる。
[照射光の光量の取得処理]
図11を参照して、画像形成装置100の制御構造について説明する。図11は、制御装置101が、光源91から照射された照射光の光量を取得する処理を表わすフローチャートである。ステップS1110において、制御装置101の照射制御部110は、第1の波長を有する第1照射光901a(近赤外線)を照射するように、第1光源91aに指示信号を出力する。
ステップS1115において、制御装置101は、光学センサー92から光量を取得したか否かを光学センサー92から受け付けた情報に基づいて判定する。光学センサー92は第1光源91aが照射した第1照射光901aを受光した場合に、第1照射光901aの光量を制御装置101に出力する。制御装置101は、光学センサー92から光量を取得したと判定すると(ステップS1115においてYES)、制御をステップS1120に切替える。そうでない場合には(ステップS1115においてNO)、制御装置101は、制御をステップS1125に切替える。
ステップS1120において、照射制御部110は、第2の波長を有する第2照射光901b(青色の光線)を照射するように、第2光源91bに指示信号を出力する。制御装置101は、第1光源91aに指示信号を出力するタイミングとは異なるタイミングで、第2光源91bに指示信号を出力する。指示信号は、制御装置101から光源91に対して出力される信号であり、光源91に対して照射光を照射するように指示する信号である。
ステップS1125において、制御装置101は、タイマー(図示せず)を用いて、第1照射光901aの光量を取得したか否かを判定した時点から経過した時間を計測する。所定期間(例えば、1分間)を経過してタイムアウトした場合には(ステップS1125においてYES)、制御装置101は、図11の処理を終了する。そうでない場合には(ステップS1125においてNO)、制御装置101は、ステップS1115の制御を繰り返し実行する。
ステップS1130において、制御装置101は、光学センサー92から光量を取得したか否かを判定する。光学センサー92は第2光源91bが照射した第2照射光901bを受光した場合に、第2照射光901bの光量を制御装置101に出力する。制御装置101は光学センサー92から光量を取得したと判定すると(ステップS1130においてYES)、制御をステップS1135に切替える。そうでない場合には(ステップS1130においてNO)、制御装置101は、制御をステップS1140に切替える。
ステップS1135において、制御装置101は、光学センサー92から取得した第1照射光901aの光量と、第2照射光901b光量とを記憶装置120に格納する。
ステップS1140において、制御装置101は、タイマーを用いて、第2照射光901bの光量を取得したか否かを判定した時点から経過した時間を計測する。所定期間(例えば、1分間)を経過してタイムアウトした場合には(ステップS1140においてYES)、制御装置101は、図11の処理を終了する。そうでない場合には(ステップS1140においてNO)、制御装置101は、ステップS1130の制御を繰り返し実行する。
[透過光の光量の取得処理]
図12は、制御装置101が、記録材Sを透過した透過光の光量を取得する処理を表わすフローチャートである。図12を参照して、ステップS1210において、制御装置101は、タイミングセンサー87から記録材Sを検出した検出信号を取得したか否かを判定する。制御装置101は、タイミングセンサー87から検出信号を取得したと判定すると(ステップS1210においてYES)、制御をステップS1215に切替える。そうでない場合には(ステップS1210においてNO)、制御装置101は、制御をステップS1220に切替える。
ステップS1215において、制御装置101は、タイミングセンサー87から検出信号を取得後に、第1光源91aに指示信号を出力する。
ステップS1220において、制御装置101は、タイマーを用いて、タイミングセンサー87から検出信号が取得された時点から経過した時間を計測する。所定期間(例えば、1分間)を経過してタイムアウトした場合には(ステップS1220においてYES)、制御装置101は、図12の処理を終了する。そうでない場合には(ステップS1220においてNO)、制御装置101は、ステップS1210の制御を繰り返し実行する。
ステップS1225において、制御装置101は、光学センサー92から光量を取得したか否かを判定する。光学センサー92は、第1照射光901aが記録材Sを透過した第1透過光を受光した場合に、第1透過光の光量を制御装置101に出力する。制御装置101は、光学センサー92から光量を取得したと判定すると(ステップS1225においてYES)、制御をステップS1230に切替える。そうでない場合には(ステップS1225においてNO)、制御装置101は、制御をステップS1235に切替える。
ステップS1230において、制御装置101は、第2光源91bに指示信号を出力する。制御装置101は、第1光源91aに指示信号を出力するタイミングとは異なるタイミングで、第2光源91bに指示信号を出力する。
ステップS1235において、制御装置101は、タイマーを用いて、第1照射光901aの光量を取得したか否かを判定した時点から経過した時間を計測する。所定期間(例えば、1分間)を経過してタイムアウトした場合には(ステップS1235においてYES)、制御装置101は、図12の処理を終了する。そうでない場合には(ステップS1235においてNO)、制御装置101は、ステップS1225の制御を繰り返し実行する。
ステップS1240において、制御装置101は、光学センサー92から光量を取得したか否かを判定する。光学センサー92は、第2照射光901bが記録材Sを透過した第2透過光を受光した場合に、第2透過光の光量を制御装置101に出力する。制御装置101は光学センサー92から光量を取得したと判定すると(ステップS1240においてYES)、制御をステップS1245に切替える。そうでない場合には(ステップS1240においてNO)、制御装置101は、制御をステップS1250に切替える。
ステップS1245において、制御装置101は、記録材の種類を判定する。記録材の種類の判定処理は後述する。
ステップS1250において、制御装置101は、タイマーを用いて、第2照射光901bの光量を取得したか否かを判定した時点から経過した時間を計測する。時間の計測により所定期間(例えば、1分間)を経過してタイムアウトした場合には(ステップS1250においてYES)、制御装置101は、図12の処理を終了する。そうでない場合には(ステップS1250においてNO)、制御装置101は、ステップS1240の制御を繰り返し実行する。
ステップS1255において、制御装置101は、記録材Sの坪量を導出する。坪量の導出処理は後述する。
[記録材Sの種類の判定処理]
図13は、第1の実施の形態における制御装置101が記録材Sの種類を判定する処理を表わすフローチャートである。図13を参照して、ステップS1310において、制御装置101は、予め定められた判定基準(例えば、普通紙に用いられる判定基準611および判定基準711)を記憶装置120から読み出す。
ステップS1315において、制御装置101は、坪量閾値126を記憶装置から読み出す。
ステップS1320において、制御装置101は、判定基準611を用いて、第1透過率に対応する第1坪量を導出する。
ステップS1325において、制御装置101は、判定基準711を用いて、第2透過率に対応する第2坪量を導出する。
ステップS1330において、制御装置101は、第1坪量と第2坪量との差の値が坪量閾値126の値未満か否かを判定する。第1坪量と第2坪量との差が坪量閾値126の値未満の場合に(ステップS1330においてYES)、制御をステップS1335に切替える。そうでない場合には(ステップS1330においてNO)、制御装置101は、制御をステップS1340に切替える。
ステップS1330において、制御装置101は、記録材Sの種類をコート紙と判定する。
ステップS1340において、制御装置101は、記録材Sの種類を普通紙と判定する。画像形成装置100は、坪量差を表わす閾値を用いることで、記録材Sの種類を正確に判定できる。
[記録材Sの坪量の導出処理]
図14は、第1の実施の形態における制御装置101が記録材Sの坪量を導出する処理を表わすフローチャートである。図14を参照して、ステップS1410において、制御装置101は、図13で示した記録材Sの種類の判定結果に基づいて、記録材Sの判定結果が普通紙か否かを判断する。制御装置101は、判定結果が普通紙の場合には(ステップS1410においてYES)、制御をステップS1415に切替える。そうでない場合には(ステップS1410においてNO)、制御装置101は、制御をステップS1420に切替える。
ステップS1415において、制御装置101は、図13の処理において、第1坪量と第2坪量とを記憶装置120から読み出す。
ステップS1420において、制御装置101は、コート紙の第1波長における判定基準612を記憶装置120から読み出す。
ステップS1425において、制御装置101は、第1坪量と第2坪量とを相加平均した平均坪量を導出する。制御装置101は、導出した坪量に応じて、定着部50への温度制御等を実行する。
ステップS1430において、制御装置101は、コート紙の判定基準612を用いて、第1透過率に対応する坪量を導出する。制御装置101は、導出した坪量を設定し、設定された坪量に応じて、定着部50への温度制御等を実行する。画像形成装置100は、記録材Sの種類に応じた正確な坪量を導出できる。
なお、記録材Sの種類がコート紙と判定された場合に、制御装置101は、第1透過率に対応する坪量と第2透過率に対応する坪量とを相加平均した坪量を導出し、当該坪量をコート紙の記録材Sの坪量として設定してもよい。画像形成装置100は、図14における処理を実行することで、記録材Sの種類が同じで記録材Sを構成する成分が異なる場合であっても、当該記録材Sの正確な坪量を導出できる。
また、ステップS1415において、予め記憶装置120に格納された第1坪量および第2坪量を用いることについて説明した。これに対して、制御装置101は第1坪量および第2坪量を判定基準に基づいて算出してもよい。
<第2の実施の形態>
以下、本開示に係る第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係る画像形成装置は、前述の実施の形態に係る画像形成装置100と一部が異なる構成であり残りは同一の構成を用いて実現される。したがって、同一の構成の説明は繰り返さない。以下、異なる構成と処理とについて説明する。
第2の実施の形態では、光量検出部90は、記録材Sの反射率を算出する。光量検出部90は、第1光源および第2光源に加えて第3光源を含み、当該第3光源から照射した照射光が記録材Sに反射した反射光の光量に基づいて、記録材Sの種類を判定する。
[光量検出部90の構成]
図15は、光量検出部90による第1反射光の光量の検出について説明する図である。光量検出部90は、光学センサー92の近傍に設けられた第3光源91cを含む。第3光源91cは、搬送経路41に向けて第3の波長を有する第3照射光を照射する。第3の波長は、例えば可視光線のうち緑色の光線の波長である。より具体的には、第3の波長は、例えば495nm~570nmまでの間の波長を含む。第3の波長は、第1の波長(例えば、750nmから900nmまでの間の波長)、および、第2の波長(例えば、400nmから470nm)とは異なる波長である。
第3照射光901cは、ガイド40内の搬送経路41に向けて照射される。第1光源91aおよび第2光源91bの近傍に設けられたガイド40の内側には、反射部93が設けられている。反射部93は、例えば、第3照射光901cと同色の緑色で塗装されており、第3照射光901cを反射する。なお、反射部93は、同色ではない第1照射光901a(近赤外線)および第2照射光901b(青色の光線)は反射しない。
制御装置101は、光学センサー92が後述する第2反射光の光量を検出する直前に、光学センサー92が第1反射光の光量を検出するように、第3光源91cによる第3照射光901cの照射タイミングを制御する。第1反射光は、第3照射光901cが反射部93により反射した反射光である。
光学センサー92は、第1反射光を受光して光量を検出し、第3照射光901cの光量を制御装置101に出力する。
図16は、光量検出部90による第2反射光の光量の検出について説明する図である。図16を参照して、記録材Sが搬送経路41内を通過しているときに、制御装置101が、第3照射光901cが搬送経路41に向けて照射されるように、第3光源91cを制御する。光学センサー92は、第2反射光を受光して、検出した第2反射光の光量を制御装置101に出力する。第2反射光は、第3照射光901cが記録材Sにより反射した反射光である。なお、光学センサー92は、第2反射光とは異なるタイミングで、第1照射光901aが記録材Sと透過した第1透過光と、第2照射光901bが記録材Sと透過した第2透過光とを受光する。光学センサー92は、検出した第1透過光の光量と第2透過光の光量とを制御装置101に出力する。
図17は、反射率に基づく記録材Sの種類の判定について説明する図である。図17を参照して、第3光源91cから照射された第3照射光901cが反射部93に反射されて、第1反射光が光学センサー92に受光される。また、第3光源91cから照射された第3照射光901cが記録材Sに反射されて、第2反射光が光学センサー92に受光される。光学センサー92は、第1反射光の光量と第2反射光の光量とを反射率算出部119に出力する。
反射率算出部119は、第2反射光の光量を第1反射光の光量で除算して、反射率を算出する。
種類判定部114は、記憶装置120から反射率閾値128を読み出して、記録材Sの種類を判定する。
[反射率閾値128を用いた記録材Sの種類の判定]
図18を参照して、反射率閾値128について説明する。図18は、透過率と反射率との対応関係を表わす指標と、反射率閾値128とを示す図である。指標は、実験により導き出されたものであり、普通紙、コート紙、および、再生紙それぞれの透過率(%)と反射率(%)との対応関係を表わす。透過率は、例えば第2の波長を有する第2照射光901b(青色の光線)を用いて算出された第2透過率である。第2の透過率を用いる理由は、他の透過率を用いるよりも、再生紙における反射率と、その他の種類の記録材Sにおける反射率とに差が生じやすいためである。反射率は、第2反射波の光量を第1反射光の光量で除算した値である。
図18では、複数の種類の記録材Sに対する実験を行った結果、普通紙を表わすひし形の指標は、反射部93から反射した第1反射波の光量を「1」とした場合、記録材Sから反射した第2反射の光量は「3」以上(3倍以上)となることを示す。コート紙を表わす四角形の指標は、第1反射波の光量を「1」とした場合、第2反射の光量は、「3」以上(3倍以上)となることを示す。これに対して、再生紙を表わす三角形の指標は、第1反射波の光量を「1」とした場合、第2反射の光量は、「3」未満(3倍未満)となることを示す。普通紙およびコート紙に比べて再生紙の反射率が低い理由は、普通紙およびコート紙の表面と比べて、再生紙の表面は凹凸が多く、滑らかではないためである。また、再生紙は、普通紙およびコート紙と比べて白色度が低いためである。
なお、普通紙、コート紙、および、再生紙の反射率は、透過率が大きくなると値が低下する。反射率閾値128は、透過率が大きくなるのに従い反射率が小さくなる値となるように設定されて記憶装置に格納される。透過率が大きくなるほど反射率が低下する理由は、記録材Sの透過率が大きくなると、第3光源から記録材Sに照射された照射光が、記録材Sに反射することなく透過してしまうためである。
制御装置101は、反射率が反射率閾値128の値未満の場合は、記録材Sの種類を再生紙であると判定する。また、制御装置101は、反射率が反射率閾値128の値以上の場合は、記録材Sの種類を再生紙以外の普通紙およびコート紙のいずれかと判定する。画像形成装置100は、坪量の差に基づいて、再生紙とそれ以外との記録材Sの種類を正確に判定できる。
[第1反射光の光量の取得処理]
図19は、制御装置101が反射部93に反射された第1反射光の光量を取得する処理を表わすフローチャートである。図19に示された処理は、図11に示された処理に対して、第1反射光の光量を取得する処理を含む。より具体的には、図19に示された処理では、ステップS1130の後、ステップS1910において、制御装置101は、第3光源91cに指示信号を出力する。制御装置101は、第1光源91aに指示信号を出力するタイミング、および、第2光源91bに指示信号を出力するタイミングとは異なるタイミングで、第3光源91cに指示信号を出力する。
ステップS1915において、制御装置101は、光学センサー92から光量を取得したか否かを判定する。光学センサー92は、第3光源91cが照射した第3照射光901cが反射部93に反射した第1反射光を受光した場合に、第1反射光の光量を制御装置101に出力する。制御装置101は光学センサー92から光量を取得したと判定すると(ステップS1915においてYES)、制御をステップS1135に切替える。そうでない場合には(ステップS1915においてNO)、制御装置101は、制御をステップS1920切替える。
ステップS1920において、制御装置101は、タイマーを用いて、第3照射光901cの光量を取得したか否かを判定した時点から経過した時間を計測する。所定期間(例えば、1分間)を経過してタイムアウトした場合には(ステップS1920においてYES)、制御装置101は、図19の処理を終了する。そうでない場合には(ステップS1920においてNO)、制御装置101は、ステップS1915の制御を繰り返し実行する。
[第2反射光の光量の取得処理]
図20は、制御装置101が記録材Sに反射された第2反射光の光量を取得する処理を表わすフローチャートである。図20に示された処理は、図12に示された処理に対して、第2反射光の光量を取得する処理を含む。より具体的には、図20に示された処理では、ステップS1210の後、ステップS2010において、制御装置101は、第3光源91cに指示信号を出力する。制御装置101は、第1光源91aに指示信号を出力するタイミング、および、第2光源91bに指示信号を出力するタイミングとは異なるタイミングで、第3光源91cに指示信号を出力する。
ステップS2015において、制御装置101は、光学センサー92から光量を取得したか否かを判定する。光学センサー92は、第3照射光901cが記録材Sに反射された第2反射光を受光した場合に、第2反射光の光量を制御装置101に出力する。制御装置101は光学センサー92から光量を取得したと判定すると(ステップS2015においてYES)、制御をステップS1215に切替える。そうでない場合には(ステップS2015においてNO)、制御装置101は、制御をステップS2020に切替える。
ステップS2020において、制御装置101は、タイマーを用いて、第3照射光901cの光量を取得したか否かを判定した時点から経過した時間を計測する。所定期間(例えば、1分間)を経過してタイムアウトした場合には(ステップS2020においてYES)、制御装置101は、図20の処理を終了する。そうでない場合には(ステップS2020においてNO)、制御装置101は、ステップS2015の制御を繰り返し実行する。
[記録材Sの種類の判定処理]
図21は、第2の実施の形態における制御装置101が記録材Sの種類を判定する処理を表わすフローチャートである。図21に示された処理は、図13に示された処理に対して、反射率に基づいて、記録材Sが再生紙か否かを判定する処理を含む。より具体的には、図21に示された処理では、ステップS1310の処理が実行される前に、ステップS2110において、制御装置101は、反射率が反射率閾値128の値未満か否かを判定する。反射率が反射率閾値128未満の場合に(ステップS2110においてYES)、制御をステップS2115に切替える。そうでない場合には(ステップS2110においてNO)、制御装置101は、制御をステップS1310に切替える。
ステップS2115において、制御装置101は、記録材Sの種類を再生紙と判定する。画像形成装置100は、反射率に基づいて、再生紙であるか、または、それ以外の記録材Sであるかを正確に判定できる。
[記録材Sの坪量の導出処理]
図22は、第2の実施の形態における制御装置101が記録材Sの坪量を導出する処理を表わすフローチャートである。図22に示された処理は、図14に示された処理に対して、記録材Sが再生紙と判定された場合の坪量の導出処理を含む。より具体的には、図22に示された処理では、ステップS1410において、記録材Sの種類が普通紙ではない(ステップS1410においてNO)と判断された場合には、制御装置101は、制御をステップS2210に切替える。
ステップS2210において、制御装置101は、記録材Sの種類がコート紙か否かを判定する。制御装置101は、記録材の種類がコート紙の場合には(ステップS2210においてYES)、制御をステップS1420に切替える。そうでない場合には(ステップS2210においてNO)、制御装置101は、制御をステップS2215に切替える。
ステップS2215において、制御装置101は、再生紙の第1波長における判定基準613を記憶装置から読み出す。
ステップS2220において、制御装置101は、再生紙の判定基準613を用いて、第1透過率に対応する坪量を導出する。制御装置101は、導出した坪量を設定し、設定された坪量に応じて、定着部50に対する温度制御等を実行する。画像形成装置100は、記録材Sの種類に応じた正確な坪量を導出できる。
なお、記録材Sの種類が再生紙と判定された場合に、制御装置101は、第1透過率に対応する坪量と第2透過率に対応する坪量とを相加平均した坪量を導出し、当該坪量を再生紙の記録材Sの坪量として設定してもよい。
<変形例>
第1および第2の実施の形態では、制御装置101が平均坪量を算出する場合は、相加平均により算出する。これに対して、制御装置101は、例えば、加重平均等の相加平均以外の平均により平均坪量を導出してもよい。画像形成装置100は、坪量の導出方法を選択できる。
第1および第2の実施の形態では、制御装置101が記録材Sの種類を判定した場合、自動で種類が設定されて坪量が導出される。これに対して、種類の設定はユーザーが手動で行ってもよい。より具体的には、制御装置101は、画像形成装置100を使用するユーザーが、操作パネル130を用いて手動で入力した記録材Sの種類の設定を受け付けてもよい。画像形成装置100は、ユーザーにからの印刷条件についての指示を受け付けることができる。
第1および第2の実施の形態では、第1の波長を有する第1照射光901aおよび第2の波長を有する第2照射光901bそれぞれの照射光の光量は予め設定されている。これに対して、制御装置101は、第1照射光901aおよび第2照射光901bそれぞれの照射光の光量を調整してもよい。例えば、制御装置101は、使用される記録材Sの種類が予測されている場合は、予測された記録材Sの種類に応じた照射光の光量を大きくしてもよい。より具体的には、第1照射光901aの光量と、第2照射光901bの光量との比を2:1とする等である。画像形成装置100は、より相関の高い波長を有する照射光を用いて坪量を導出できる。
第1および第2の実施の形態では、制御装置101は、普通紙、コート紙、および、再生紙の記録材Sの種類を判定する。これに対して、制御装置101は、例えば、グロス紙等の種類を判定してもよい。画像形成装置100は、記録材Sの種類を限定することなく判定できる。
第1および第2の実施の形態では、光源91が光を照射して、制御装置101が坪量を導出する。これに対して、制御装置101は、光以外に例えば超音波等を用いて、坪量を導出してもよい。画像形成装置100は、光源91以外の装置を用いて、坪量を導出できる。
第1および第2の実施の形態では、第1の波長(例えば、750nmから900nm)を有する第1照射光901aでは近赤外光線を用い、第2の波長(例えば、400nmから470nm)を有する第2照射光901bでは可視光に含まれる青色の光線を用いる。これらの波長以外の別の波長として、例えば、380nm~400nmの間の波長を含む可視光に含まれる紫色の光線の照射光を用いてもよい。また、例えば、315nm~400nmの間の波長を含む可視光よりも波長の短い紫外光線の照射光を用いてもよい。画像形成装置100は、透過率と坪量との相関が高い波長を有する複数の照射光から記録材Sの透過率を算出するのに適した波長を有する照射光を選択して坪量を導出できる。
制御装置101は、別の波長を有する照射光の光量および透過光の光量から透過率を算出し、別の波長における判定基準を用いて、透過率に対応する坪量を導出する。制御装置101は、導出された坪量と第1坪量と第2坪量とを平均した平均坪量を導出する。画像形成装置100は、透過率と坪量との相関の高い波長を有する照射光を照射する光源を追加し、追加した光源における坪量と、他の光源の坪量との平均坪量を導出することで、一層正確な坪量を導出できる。
第1および第2の実施の形態では、制御装置101は、最初に、判定基準611に応じた、第1透過率に対応する第1坪量を導出する。また制御装置101は、判定基準711に応じた、第2透過率に対応する第2坪量を導出する。次に、制御装置101は、第1坪量と第2坪量とを相加平均した平均坪量を導出する。これに対して、制御装置101、最初に、第1透過率と第2透過率を平均した平均透過率を算出する。次に、制御装置101は、判定基準を用いて平均透過率に対応する坪量を導出してもよい。記憶装置120は、平均透過率と坪量とが対応付けられた判定基準は予め記憶装置120に格納する。制御装置101は、記憶装置120に格納された平均透過率と坪量とが対応付けられた判定基準を読み出して、坪量の導出処理を実行する。画像形成装置100は、複数の坪量の方法がある場合には、制御装置101が坪量を導出するときの処理負荷が小さくなる坪量の導出方法を選択できる。画像形成装置100は選択した導出方法により、記録材Sの正確な坪量を導出することができる。
第1および第2の実施の形態では、制御装置101が、第1坪量と第2坪量との差の値を算出して、坪量閾値126を用いて記録材Sの種類を判定する。これに対して、制御装置101は第1坪量と第2坪量との差以外にも、例えば、第1坪量と第2坪量との比に基づいて、記録材Sの種類を判定してもよい。画像形成装置100は、坪量を導出する場合に一層演算の負荷が小さい導出処理を選択できる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
20 スキャナー、21 カバー、22 原稿台、23 用紙トレイ、25 プリンター、40 ガイド、41 搬送経路、48 トレイ、50 定着部、51 加圧ローラー、52 定着ベルト、53 加熱ローラー、54 ヒーター、60,60A,60D 収納部、61 給紙ローラー、62 搬送ローラー、63 センサー、64 手差しトレイ、65 反転ローラー、70 画像形成部、87 タイミングセンサー、88 タイミングローラー、89 切替爪、90 光量検出部、91 光源、91a 第1光源、91b 第2光源、91c 第3光源、92 光学センサー、93 反射部、100 画像形成装置、101 制御装置、102 ROM、103 RAM、104 通信インターフェイス、110 照射制御部、112 透過率算出部、114 種類判定部、116 坪量導出部、118 温度制御部、119 反射率算出部、120 記憶装置、122 制御プログラム、611,612,613,711,712,713 判定基準、126 坪量閾値、128 反射率閾値、130 操作パネル、400 搬送方向、601,602 指標、901a 第1照射光、901b 第2照射光、901c 第3照射光。

Claims (15)

  1. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置内において記録材を搬送するための搬送経路に向けて、第1の波長を有する第1照射光を照射する第1光源と、
    前記搬送経路に向けて、前記第1の波長とは長さが異なる第2の波長を有する第2照射光を照射する第2光源と、
    前記第1照射光の光量および前記第2照射光の光量と、前記第1照射光が前記記録材を透過したときの第1透過光の光量、および、前記第2照射光が前記記録材を透過したときの第2透過光の光量とを検出する光学センサーと、
    照射光の光量と透過光の光量とから算出された透過率と、前記記録材の単位面積あたりの重さを示す坪量との対応関係を表わす複数の判定基準を格納する記憶装置と、
    前記画像形成装置の動作を制御するための制御装置とを備え、
    前記記憶装置は、前記記録材の種類を前記坪量により判定可能な第1閾値を格納可能であり、
    前記制御装置は、
    前記第1照射光の光量と、前記第1透過光の光量とから第1透過率を算出し、
    前記第2照射光の光量と、前記第2透過光の光量とから第2透過率を算出し、
    前記複数の判定基準のうち、予め定められた判定基準を用いて、前記第1透過率に対応する第1坪量と、前記第2透過率に対応する第2坪量とを導出し、
    前記第1閾値を用いて、前記記録材の種類を前記第1坪量および前記第2坪量により判定し、
    判定された前記記録材の種類に基づく前記判定基準に応じた前記坪量を導出する、画像形成装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記第1坪量と前記第2坪量との差の値が、前記第1閾値以上の場合に、前記記録材の種類が第1の種類であると判定し、
    前記差の値が前記第1閾値未満の場合に、前記記録材の種類が第2の種類であると判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記搬送経路に向けて第1の波長、および、第2の波長とは長さが異なる第3の波長を有する第3照射光を照射する第3光源と、
    前記搬送経路内に設けられ、前記第3照射光を反射するための反射部とをさらに備え、
    前記光学センサーは、前記反射部により前記第3照射光が反射されたときの第1反射光の光量と、前記記録材により前記第3照射光が反射されたときの第2反射光の光量とを検出し、
    前記記憶装置は、前記記録材の種類を、反射光の光量から算出された反射率により判定可能な第2閾値を格納可能であり、
    前記制御装置は、
    前記第1反射光の光量と、前記第2反射光の光量とから前記反射率を算出し、
    前記第2閾値を用いて、前記記録材の種類を前記反射率により判定する、請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記反射率が前記第2閾値以上の場合に、前記記録材の種類が前記第1の種類および前記第2の種類のいずれかであると判定し、
    前記反射率が前記第2閾値未満の場合に、前記記録材の種類が第3の種類であると判定する、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の波長は、750nmから900nmまでの間の波長を含み、
    前記第2の波長は、400nmから470nmまでの間の波長を含み、
    前記第3の波長は、495nmから570nmまでの間の波長を含む、請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 画像形成装置の坪量導出方法であって、
    第1の波長を有する第1照射光が、前記画像形成装置内において記録材を搬送するための搬送経路に向けて照射されたときの前記第1照射光の光量と、前記第1照射光が前記記録材を透過したときの第1透過光の光量とから第1透過率を算出するステップと、
    前記第1の波長とは長さが異なる第2の波長を有する第2照射光が、前記搬送経路に向けて照射されたときの前記第2照射光の光量と、前記第2照射光が前記記録材を透過したときの第2透過光の光量とから第2透過率を算出するステップと、
    照射光の光量と透過光の光量とから算出された透過率と、前記記録材の単位面積あたりの重さを示す坪量との対応関係を表わす複数の判定基準のうち、予め定められた判定基準を用いて、前記第1透過率に対応する第1坪量と、前記第2透過率に対応する第2坪量とを導出するステップと、
    前記記録材の種類を前記坪量により判定可能な第1閾値を用いて、前記第1坪量および前記第2坪量により前記記録材の種類を判定するステップと、
    判定された前記記録材の種類に基づく前記判定基準に応じた前記坪量を導出するステップとを備える、坪量導出方法。
  7. 前記記録材の種類を判定するステップは、前記第1坪量と前記第2坪量との差の値が、前記第1閾値以上の場合に、前記記録材の種類が第1の種類であると判定し、前記差の値が前記第1閾値未満の場合に、前記記録材の種類が第2の種類であると判定することを含む、請求項6に記載の坪量導出方法。
  8. 前記搬送経路に向けて第1の波長、および、第2の波長とは長さが異なる第3の波長を有する第3照射光が、前記搬送経路内に設けられ、前記第3照射光を反射するための反射部により反射されたときの第1反射光の光量と、前記記録材により前記第3照射光が反射されたときの第2反射光の光量とから反射率を算出するステップをさらに備え、
    前記記録材の種類を判定するステップは、前記記録材の種類を前記反射率により判定可能な第2閾値を用いて、前記記録材の種類を前記反射率により判定することを含む、請求項に記載の坪量導出方法。
  9. 前記記録材の種類を判定するステップは、前記反射率が前記第2閾値以上の場合に、前記記録材の種類が前記第1の種類および前記第2の種類のいずれかであると判定し、前記反射率が前記第2閾値未満の場合に、前記記録材の種類が第3の種類であると判定することを含む、請求項8に記載の坪量導出方法。
  10. 前記第1の波長は、750nmから900nmまでの間の波長を含み、
    前記第2の波長は、400nmから470nmまでの間の波長を含み、
    前記第3の波長は、495nmから570nmまでの間の波長を含む、請求項8または9に記載の坪量導出方法。
  11. 画像形成装置の坪量導出プログラムであって、
    前記坪量導出プログラムは、前記画像形成装置の動作を制御するための制御装置に、
    第1の波長を有する第1照射光が、前記画像形成装置内において記録材を搬送するための搬送経路に向けて照射されたときの前記第1照射光の光量と、前記第1照射光が前記記録材を透過したときの第1透過光の光量とから第1透過率を算出するステップと、
    前記第1の波長とは長さが異なる第2の波長を有する第2照射光が、前記搬送経路に向
    けて照射されたときの前記第2照射光の光量と、前記第2照射光が前記記録材を透過したときの第2透過光の光量とから第2透過率を算出するステップと、
    照射光の光量と透過光の光量とから算出された透過率と、前記記録材の単位面積あたりの重さを示す坪量との対応関係を表わす複数の判定基準のうち、予め定められた判定基準を用いて、前記第1透過率に対応する第1坪量と、前記第2透過率に対応する第2坪量とを導出するステップと、
    前記記録材の種類を前記坪量により判定可能な第1閾値を用いて、前記第1坪量および前記第2坪量に基づき前記記録材の種類を判定するステップと、
    判定された前記記録材の種類に基づく前記判定基準に応じた前記坪量を導出するステップとを実行させる、坪量導出プログラム。
  12. 前記記録材の種類を判定するステップは、前記第1坪量と前記第2坪量との差の値が、前記第1閾値以上の場合に、前記記録材の種類が第1の種類であると判定し、前記差の値が前記第1閾値未満の場合に、前記記録材の種類が第2の種類であると判定することを含む、請求項11に記載の坪量導出プログラム。
  13. 前記搬送経路に向けて第1の波長、および、第2の波長とは長さが異なる第3の波長を有する第3照射光が、前記搬送経路内に設けられ、前記第3照射光を反射するための反射部により反射されたときの第1反射光の光量と、前記記録材により前記第3照射光が反射されたときの第2反射光の光量とから反射率を算出するステップをさらに備え、
    前記記録材の種類を判定するステップは、前記記録材の種類を前記反射率により判定可能な第2閾値を用いて、前記記録材の種類を前記反射率により判定することを含む、請求項12に記載の坪量導出プログラム。
  14. 前記記録材の種類を判定するステップは、前記反射率が前記第2閾値以上の場合に、前記記録材の種類が前記第1の種類および前記第2の種類のいずれかであると判定し、前記反射率が前記第2閾値未満の場合に、前記記録材の種類が第3の種類の記録材であると判定することを含む、請求項13に記載の坪量導出プログラム。
  15. 前記第1の波長は、750nmから900nmまでの間の波長を含み、
    前記第2の波長は、400nmから470nmまでの間の波長を含み、
    前記第3の波長は、495nmから570nmまでの間の波長を含む、請求項13または14に記載の坪量導出プログラム。
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