JP7171210B2 - ポリアミド系多層延伸フィルム - Google Patents
ポリアミド系多層延伸フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7171210B2 JP7171210B2 JP2018056432A JP2018056432A JP7171210B2 JP 7171210 B2 JP7171210 B2 JP 7171210B2 JP 2018056432 A JP2018056432 A JP 2018056432A JP 2018056432 A JP2018056432 A JP 2018056432A JP 7171210 B2 JP7171210 B2 JP 7171210B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyamide
- layer
- nylon
- film
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
ポリアミド系樹脂を含み、ポリアミド系樹脂以外の成分が3重量%以下であるA層、ポリアミド系樹脂85~99重量%及びポリエステル系エラストマー1~15重量%を含むB層、並びにバリア性樹脂を含むC層を少なくとも有するポリアミド系多層延伸フィルム。
前記A層が、脂肪族ポリアミド及び芳香族ポリアミドを含む前記項1記載のポリアミド系多層延伸フィルム。
前記バリア性樹脂が、エチレン-ビニルアルコール共重合体又は芳香族ポリアミドである前記項1又は2記載のポリアミド系多層延伸フィルム。
本発明のポリアミド系多層延伸フィルムは、ポリアミド系樹脂を含み、ポリアミド系樹脂以外の成分が3重量%以下であるA層、ポリアミド系樹脂85~99重量%及びポリエステル系エラストマー1~15重量%を含むB層、並びにバリア性樹脂を含むC層を少なくとも有する。
本発明のポリアミド系多層延伸フィルムのA層は、ポリアミド系樹脂を含み、ポリアミド系樹脂以外の成分が3重量%以下である。
ポリアミド系樹脂としては特に限定されず、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド等を好ましく用いることができる。
脂肪族ポリアミドとして、脂肪族ナイロン及びその共重合体が挙げられる。
ポリアミド系樹脂は芳香族ポリアミドをさらに含んでもよい。
ポリアミド系樹脂中の脂肪族ポリアミド(ナイロン6等)の含有量は、好ましくはポリアミドの量を100重量%として80~100重量%程度であり、より好ましくは80~99重量%程度である。ポリアミド中の脂肪族ポリアミドの含有量を上記範囲とすることにより、ポリアミド系フィルムの耐ピンホール性を向上させることができる。
ポリアミド系樹脂として、JIS K6920に準拠した測定方法により、96%H2SO4、1.0g/100ml、温度25℃の条件で測定した相対粘度が2.0~4.5のものを用いることが好ましく、2.5~4.5のものを用いることがより好ましい。ポリアミド系樹脂の相対粘度(JIS K6920)は、より好ましくは3.0~4.2である。ポリアミドの相対粘度がこの範囲を満たすことで、ポリアミド系多層延伸フィルムの屈曲による耐ピンホール性が良好である。
A層は、繰り返し接触による耐ピンホール性の観点から、ポリアミド系樹脂以外の成分は3重量%以下であることが好ましい。ポリアミド系樹脂以外の成分が3重量%を超えると、繰り返し接触により耐ピンホール性が悪化するため好ましくない。
本発明のポリアミド系多層延伸フィルムのB層は、ポリアミド系樹脂85~99重量%及びポリエステル系エラストマー1~15重量%を含む。本発明のポリアミド系多層延伸フィルムは、特にB層により、屈曲による耐ピンホール性(耐屈曲性)に優れる。
ポリアミド系樹脂としては特に限定されず、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド等を好ましく用いることができる。耐ピンホール性により優れる点で、脂肪族ポリアミドが好ましい。
脂肪族ポリアミドとして、脂肪族ナイロン及びその共重合体が挙げられる。
ポリアミド系樹脂は、上記脂肪族ポリアミドと、芳香族ポリアミドとを混合して用いても良い。ポリアミド系樹脂は芳香族ポリアミドを任意成分として含んでも良い。
ポリアミド系樹脂として、JIS K6920に準拠した測定方法により、96%H2SO4、1.0g/100ml、温度25℃の条件で測定した相対粘度が2.5~4.5のものを用いることが好ましい。ポリアミド系樹脂の相対粘度(JIS K6920)は、より好ましくは3.0~4.5、更に好ましくは3.2~4.2である。ポリアミドの相対粘度がこの範囲を満たすことで、ポリアミド系多層延伸フィルムの屈曲による耐ピンホール性が良好である。
本発明のポリアミド系多層延伸フィルムのB層はポリエステル系エラストマーを1~15重量%を含み、これは耐屈曲剤として機能し、屈曲による耐ピンホール性を付与することができる。
B層中のポリアミド系樹脂の含有量は、B層全体の重量を100重量%として、85~99重量%である。B層中のポリアミド系樹脂が、この含有量の範囲を満たすことで、屈曲による耐ピンホール性が良好である。B層中のポリアミド系樹脂の含有量は、90~98重量%が好ましい。
本発明のポリアミド系多層延伸フィルムのC層は、バリア性樹脂を含む。
本発明のポリアミド系多層延伸フィルムは、ポリアミド系樹脂を含むA層、ポリアミド系樹脂85~99重量%及びポリエステル系エラストマー1~15重量%を含むB層、並びにバリア性樹脂を含むC層を少なくとも有する。
本発明のポリアミド系多層延伸フィルムを製造する方法としては特に限定されない。従来公知の積層体を形成する製造方法を好ましく採用することができる。
屈曲による耐ピンホール性
「屈曲による耐ピンホール性」は、後述の実施例に記載のように、フィルムに対して、ゲルボフレックステスターを用いて評価する。本発明のポリアミド系多層延伸フィルムでは、5℃の条件下において1000回屈曲の耐ピンホール性の評価で発生するピンホール数は、好ましくは5個以下である。
「摩耗による耐ピンホール性」は、後述の実施例に記載の方法により評価する。ピンホールができるまでの摺動回数は250回以上が好ましい。
「ヘイズ値」は、後述の実施例に記載のように、フィルムに対して、JIS K7136(2000)に準拠して測定する。ヘイズ値は、全光線透過率に対する拡散透過率の比(割合)として定義される。本発明のポリアミド系多層延伸フィルムでは、ヘイズ値(%)は、好ましくは7%以下である。
表1に、実施例及び比較例で用いた原料を示す。
上記表1に示した原料を用い、表2に示した配合により、A層(PA層1)、B層(PA層2)、及びC層(バリア層)を形成するための樹脂組成物を調製した。
ポリアミド系多層延伸フィルムの屈曲による耐ピンホール性を、理化学工業(株)製のゲルボフレックステスターを用いて測定した。
形が錐状のアルミ製の治具に、テープ等を用いてフィルムを装着し、錐状の治具の頂点を、フィルムを介してボール紙(コクヨCampus 板目 美膿判用 430g/m2)に接触させた。頂点のRは摺動方向R=0.1~1.0mm、摺動方向と直角の方向R=0.1~1.0mmとした。次に、治具に63gの荷重を乗せた。湿度65%の条件下で、治具を2700mm/分の速度で、かつ移動距離45mmの範囲でボール紙に対して平行に摺動させ、摺動回数50回単位で測定し、ピンホールが開いた時点での回数を測定した。例えば、300回で開いて250回で開かない場合は300回とした。
ポリアミド系多層延伸フィルムのヘイズ値を、ヘイズ値をJIS K7136(2000)に準拠して測定した。測定機器として、ヘイズメーター(日本電色工業株式会社製のNDH-5000)を用いた。
サンプルフィルムにおいて、ヘイズ値が7%以下であることを合格とした。
耐屈曲性試験及び透明性試験の結果を表2に示す。
Claims (3)
- ポリアミド系多層延伸フィルムであって、
少なくともA層/B層/C層/B層/A層の5層で積層されてなる層構成であり、
前記A層は、ポリアミド系樹脂を含み、ポリアミド系樹脂以外の成分が3重量%以下であり、
前記B層は、ポリアミド系樹脂85~99重量%及びポリエステル系エラストマー1~15重量%を含み、当該B層のポリアミド系樹脂は、ナイロン-6及びナイロン-6/6,6を含み、並びに
前記C層は、バリア性樹脂を含み、
ヘイズ値は、7%以下である、
ポリアミド系多層延伸フィルム。 - 前記A層が、脂肪族ポリアミド及び芳香族ポリアミドを含む請求項1記載のポリアミド系多層延伸フィルム。
- 前記バリア性樹脂が、エチレン-ビニルアルコール共重合体又は芳香族ポリアミドである請求項1又は2記載のポリアミド系多層延伸フィルム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018056432A JP7171210B2 (ja) | 2018-03-23 | 2018-03-23 | ポリアミド系多層延伸フィルム |
JP2022175215A JP2023009104A (ja) | 2018-03-23 | 2022-11-01 | ポリアミド系多層延伸フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018056432A JP7171210B2 (ja) | 2018-03-23 | 2018-03-23 | ポリアミド系多層延伸フィルム |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022175215A Division JP2023009104A (ja) | 2018-03-23 | 2022-11-01 | ポリアミド系多層延伸フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019166725A JP2019166725A (ja) | 2019-10-03 |
JP7171210B2 true JP7171210B2 (ja) | 2022-11-15 |
Family
ID=68107782
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018056432A Active JP7171210B2 (ja) | 2018-03-23 | 2018-03-23 | ポリアミド系多層延伸フィルム |
JP2022175215A Pending JP2023009104A (ja) | 2018-03-23 | 2022-11-01 | ポリアミド系多層延伸フィルム |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022175215A Pending JP2023009104A (ja) | 2018-03-23 | 2022-11-01 | ポリアミド系多層延伸フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP7171210B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7517216B2 (ja) | 2021-03-23 | 2024-07-17 | 三菱ケミカル株式会社 | ガスバリア性ポリアミド系樹脂フィルムおよび包装体 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011161682A (ja) | 2010-02-05 | 2011-08-25 | Gunze Ltd | ポリアミド系多層フィルム |
JP2015134465A (ja) | 2014-01-17 | 2015-07-27 | ユニチカ株式会社 | 積層体 |
JP2017002114A (ja) | 2015-06-04 | 2017-01-05 | グンゼ株式会社 | ポリアミド系フィルム |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6313209B2 (en) * | 2000-02-18 | 2001-11-06 | Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation | Polyamide resin composition and film produced from the same |
JP5068084B2 (ja) * | 2007-01-31 | 2012-11-07 | グンゼ株式会社 | ポリアミド系多層フィルム |
CN117186390A (zh) * | 2015-09-29 | 2023-12-08 | 奥升德高性能材料公司 | 具有降低的结晶速率的共聚酰胺组合物 |
MX2019010629A (es) * | 2017-03-10 | 2019-12-02 | Advansix Resins & Chemicals Llc | Composicion de funda de alambre y cable de resina base de copolimero pa6/66 para capacidad de procesamiento mejorada y propiedades. |
JP7322458B2 (ja) * | 2019-03-28 | 2023-08-08 | 東洋紡株式会社 | 易接着性ポリアミドフィルム |
-
2018
- 2018-03-23 JP JP2018056432A patent/JP7171210B2/ja active Active
-
2022
- 2022-11-01 JP JP2022175215A patent/JP2023009104A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011161682A (ja) | 2010-02-05 | 2011-08-25 | Gunze Ltd | ポリアミド系多層フィルム |
JP2015134465A (ja) | 2014-01-17 | 2015-07-27 | ユニチカ株式会社 | 積層体 |
JP2017002114A (ja) | 2015-06-04 | 2017-01-05 | グンゼ株式会社 | ポリアミド系フィルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019166725A (ja) | 2019-10-03 |
JP2023009104A (ja) | 2023-01-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6573487B2 (ja) | ポリアミド系フィルム | |
JP4931651B2 (ja) | ポリアミド系多層フィルム | |
JP4974628B2 (ja) | ポリアミド系多層延伸フィルム | |
JP2011161682A (ja) | ポリアミド系多層フィルム | |
JP2023009104A (ja) | ポリアミド系多層延伸フィルム | |
JP7471830B2 (ja) | ポリアミド系フィルム | |
JP4936847B2 (ja) | ポリアミド系多層フィルム | |
JP5393121B2 (ja) | ポリアミド系多層フィルム | |
JP5068085B2 (ja) | ポリアミド系多層フィルム | |
JP6672506B2 (ja) | ポリアミド系フィルム | |
JP6672419B2 (ja) | ポリアミド系フィルム | |
JP5383563B2 (ja) | ポリアミド系多層フィルム | |
JP4614772B2 (ja) | ポリアミド系多層フィルム | |
JP6971672B2 (ja) | ポリアミド系多層フィルム | |
JP5100186B2 (ja) | ポリアミド系多層フィルム | |
JP4482751B2 (ja) | ポリアミド系多層フィルム及びその製造方法 | |
JP5383538B2 (ja) | ポリアミド系多層フィルム | |
JP7385333B2 (ja) | ポリアミド系フィルム | |
JP4524513B2 (ja) | ポリアミド系積層フィルム | |
JP2007055159A (ja) | 耐摩耗多層フィルム及びその製造方法 | |
JP7551313B2 (ja) | ポリアミド系フィルム | |
JP2007138076A (ja) | ポリアミド系樹脂組成物フィルム | |
JPH10151714A (ja) | 積層フィルム | |
JP4601351B2 (ja) | ポリアミド系多層フィルム及びその製造方法 | |
JP2002338771A (ja) | 樹脂組成物および積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210930 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211012 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220405 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220517 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221102 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7171210 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |