JP7170252B2 - 金型の製造方法、及び樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

金型の製造方法、及び樹脂成形品の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、一般に金型の製造方法、及び樹脂成形品の製造方法に関し、より詳細には、転写用の凹凸面を有する金型の製造方法、及び樹脂成形品の製造方法に関する。
特許文献1には、射出成形金型におけるシボ模様転写面の製造方法が記載されている。特許文献1に記載された射出成形金型におけるシボ模様転写面の製造方法は、熱可塑性樹脂成形品のシボ加工部位にシボ加工を施すにあたり、紫外線硬化型インクをノズルから噴射するインクジェットヘッドを用いて、固定型及び可動型の何れか一方のシボ加工を施すための成形面に、当該紫外線硬化型インクから成るシボ模様転写面(転写用の凹凸面)を順次印刷するシボ模様転写面印刷工程を有する。
上述の射出成形金型におけるシボ模様転写面の製造方法では、例えば、固定型の成形面が凹状に形成されている場合、インクジェットヘッドと固定型とが物理的に干渉しないように、シボ模様転写面の形状と大きさとの少なくとも一方が制限されてしまう懸念がある。
特開2017-104988号公報
本開示の目的は、金型における転写用の凹凸面の形状の自由度を高めることが可能な金型の製造方法、及び樹脂成形品の製造方法を提供することにある。
本開示の一態様に係る金型の製造方法は、親金型準備ステップと、プレート準備ステップと、印刷ステップと、装着ステップと、を備える。前記親金型準備ステップでは、一面にキャビティ形成用の凹部を有する親金型を準備する。前記プレート準備ステップでは、第1主面及び第2主面を有し少なくとも一部を前記凹部に収納可能なプレートを準備する。前記印刷ステップでは、前記プレートの前記第1主面上に、転写用の凹凸面を有するテクスチャ層をインクジェットで印刷することによって前記プレートと前記テクスチャ層とを含むテクスチャ形成用プレートを形成する。前記装着ステップでは、前記親金型の前記凹部の内面に前記テクスチャ形成用プレートを装着する。前記プレートの熱膨張率が前記親金型の熱膨張率よりも大きい。前記親金型の前記凹部の前記内面は、底面と、前記底面の全周につながっている内周面と、を含む。前記テクスチャ形成用プレートの準備に際して準備する前記プレートの大きさは、前記親金型の前記凹部の内面に前記テクスチャ形成用プレートを装着する装着ステップにおいて前記プレートの外周面と前記凹部の前記内面の前記内周面との間に前記親金型の熱膨張率と前記プレートの熱膨張率との差に応じた隙間を発生させるように決めてある。
本開示の一態様に係る金型の製造方法は、親金型準備ステップと、プレート準備ステップと、印刷ステップと、装着ステップと、を備える。前記親金型準備ステップでは、一面にキャビティ形成用の凹部を有する親金型を準備する。前記プレート準備ステップでは、第1主面及び第2主面を有し少なくとも一部を前記凹部に収納可能なプレートを準備する。前記印刷ステップでは、前記プレートの前記第1主面上に、転写用の凹凸面を有するテクスチャ層をインクジェットで印刷することによって前記プレートと前記テクスチャ層とを含むテクスチャ形成用プレートを形成する。前記装着ステップでは、前記親金型の前記凹部の内面に前記テクスチャ形成用プレートを装着する。金型の製造方法は、前記装着ステップよりも前に前記テクスチャ層の前記凹凸面上に離型層を形成する離型層形成ステップと、前記離型層形成ステップと前記装着ステップとの間で前記離型層上に加飾層を形成する加飾層形成ステップと、を更に備える。
本開示の一態様に係る金型の製造方法は、親金型準備ステップと、プレート準備ステップと、印刷ステップと、装着ステップと、を備える。前記親金型準備ステップでは、一面にキャビティ形成用の凹部を有する親金型を準備する。前記プレート準備ステップでは、第1主面及び第2主面を有し少なくとも一部を前記凹部に収納可能なプレートを準備する。前記印刷ステップでは、前記プレートの前記第1主面上に、転写用の凹凸面を有するテクスチャ層をインクジェットで印刷することによって前記プレートと前記テクスチャ層とを含むテクスチャ形成用プレートを形成する。前記装着ステップでは、前記親金型の前記凹部の内面に前記テクスチャ形成用プレートを装着する。前記親金型は、前記凹部の前記内面に開口された吸引孔を有する。前記装着ステップでは、前記プレートを前記第2主面側から吸引する。
本開示の一態様に係る樹脂成形品の製造方法は、キャビティ形成ステップと、成形ステップと、離型ステップと、を備える。前記キャビティ形成ステップでは、一面にキャビティ形成用の凹部を有する親金型と、前記親金型の前記凹部に少なくとも一部が収納されるテクスチャ形成用プレートと、樹脂注入用のゲートを有し前記親金型の前記凹部を覆う可動金型と、を準備して少なくとも前記テクスチャ形成用プレートと前記可動金型とで囲まれたキャビティを形成する。前記成形ステップでは、溶融した成形樹脂材料を、前記可動金型の前記ゲートを通して前記キャビティに注入して硬化させることにより樹脂成形品を成形する。前記離型ステップでは、前記樹脂成形品を離型する。前記テクスチャ形成用プレートの準備に際しては、第1主面及び第2主面を有するプレートを準備し、前記プレートの前記第1主面上に転写用の凹凸面を有するテクスチャ層をインクジェットで印刷することによって前記プレートと前記テクスチャ層とを含む前記テクスチャ形成用プレートを形成する。前記プレートの熱膨張率が前記親金型の熱膨張率よりも大きい。前記親金型の前記凹部の内面は、底面と、前記底面の全周につながっている内周面と、を含む。前記プレート準備ステップで準備する前記プレートの大きさは、前記装着ステップにおいて前記プレートの外周面と前記凹部の前記内面の前記内周面との間に前記親金型の熱膨張率と前記プレートの熱膨張率との差に応じた隙間を発生させるように決めてある。
本開示の一態様に係る樹脂成形品の製造方法は、キャビティ形成ステップと、成形ステップと、離型ステップと、を備える。前記キャビティ形成ステップでは、一面にキャビティ形成用の凹部を有する親金型と、前記親金型の前記凹部に少なくとも一部が収納されるテクスチャ形成用プレートと、樹脂注入用のゲートを有し前記親金型の前記凹部を覆う可動金型と、を準備して少なくとも前記テクスチャ形成用プレートと前記可動金型とで囲まれたキャビティを形成する。前記成形ステップでは、溶融した成形樹脂材料を、前記可動金型の前記ゲートを通して前記キャビティに注入して硬化させることにより樹脂成形品を成形する。前記離型ステップでは、前記樹脂成形品を離型する。前記テクスチャ形成用プレートの準備に際しては、第1主面及び第2主面を有するプレートを準備し、前記プレートの前記第1主面上に転写用の凹凸面を有するテクスチャ層をインクジェットで印刷することによって前記プレートと前記テクスチャ層とを含む前記テクスチャ形成用プレートを形成する。樹脂成形品の製造方法は、前記親金型の前記凹部の内面に前記テクスチャ形成用プレートを装着する装着ステップよりも前に前記テクスチャ層の前記凹凸面上に離型層を形成する離型層形成ステップと、前記離型層形成ステップと前記装着ステップとの間で前記離型層上に加飾層を形成する加飾層形成ステップと、を更に備える。
本開示の一態様に係る樹脂成形品の製造方法は、キャビティ形成ステップと、成形ステップと、離型ステップと、を備える。前記キャビティ形成ステップでは、一面にキャビティ形成用の凹部を有する親金型と、前記親金型の前記凹部に少なくとも一部が収納されるテクスチャ形成用プレートと、樹脂注入用のゲートを有し前記親金型の前記凹部を覆う可動金型と、を準備して少なくとも前記テクスチャ形成用プレートと前記可動金型とで囲まれたキャビティを形成する。前記成形ステップでは、溶融した成形樹脂材料を、前記可動金型の前記ゲートを通して前記キャビティに注入して硬化させることにより樹脂成形品を成形する。前記離型ステップでは、前記樹脂成形品を離型する。前記テクスチャ形成用プレートの準備に際しては、第1主面及び第2主面を有するプレートを準備し、前記プレートの前記第1主面上に転写用の凹凸面を有するテクスチャ層をインクジェットで印刷することによって前記プレートと前記テクスチャ層とを含む前記テクスチャ形成用プレートを形成する。前記親金型は、前記凹部の内面に開口された吸引孔を有する。前記親金型の前記凹部の前記内面に前記テクスチャ形成用プレートを装着する装着ステップでは、前記プレートを前記第2主面側から吸引する。
図1A~1Dは、実施形態1に係る金型の製造方法を説明するための工程断面図である。 図2A~2Bは、実施形態1に係る金型の製造方法の説明図である。 図3A~3Bは、実施形態1に係る樹脂成形品の製造方法を説明するための工程断面図である。 図4A~4Fは、実施形態2に係る金型の製造方法を説明するための工程断面図である。 図5A~5Bは、実施形態2に係る樹脂成形品の製造方法を説明するための工程断面図である。 図6A~6Fは、実施形態3に係る金型の製造方法を説明するための工程断面図である。 図7A~7Bは、実施形態3に係る樹脂成形品の製造方法を説明するための工程断面図である。 図8A~8Hは、実施形態4に係る金型の製造方法を説明するための工程断面図である。 図9A~9Bは、実施形態4に係る樹脂成形品の製造方法を説明するための工程断面図である。
下記の実施形態1~4等において説明する図1A~9Bは、模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施形態1)
(1.1)概要
実施形態1に係る金型の製造方法については、図1A~1Dに基づいて説明する。金型1は、図1Dに示すように、親金型2と、転写用の凹凸面61を有するテクスチャ形成用プレート7と、可動金型3と、を備える。樹脂成形品10(図3B参照)は、金型1で成形される。樹脂成形品10は、模様としての凹凸面(テクスチャ)17を有する。樹脂成形品10は、例えば、配線器具用の化粧プレート、機器の有するカバー等であるが、これらに限らない。機器は、例えば、空気清浄機、照明器具等である。凹凸面17は、模様に限らず、例えば、所定の光学機能(例えば、光を配光する機能等)を有するように形状設計された面であってもよい。
(1.2)金型の製造方法
実施形態1に係る金型の製造方法は、親金型準備ステップと、プレート準備ステップと、印刷ステップと、装着ステップと、を備える。
親金型準備ステップでは、親金型2(図1C参照)を準備する。親金型2は、一面21にキャビティ形成用の凹部24を有する。親金型2の凹部24の内面25は、底面251と、底面251の全周につながっている内周面252と、を含む。親金型2の材料は、例えば、金属又は合金を含む。親金型2の材料は、例えば、SUS420J2である。
プレート準備ステップでは、プレート5を準備する(図1A参照)。プレート5は、親金型2の凹部24に収納可能である。プレート5は、平板状である。プレート5は、第1主面51及び第2主面52を有する。プレート5の厚さ方向から見て、プレート5は、凹部24の内面25に含まれる底面251よりも小さい。プレート5の材料は、例えば、金属又は合金を含む。実施形態1では、プレート5の熱膨張率が親金型2の熱膨張率よりも大きい。プレート5の材料は、例えば、SUS304である。プレート準備ステップで準備するプレート5の大きさは、装着ステップにおいてプレート5の外周面53と凹部24の内面25の内周面252との間に親金型2の熱膨張率とプレート5の熱膨張率との差に応じた隙間150(図2A参照)を発生させるように決めてある。これにより、樹脂成形を行うときの加熱により、図2Bに示すように、プレート5の外周面53と親金型2の凹部24の内周面252との距離が短くなる。樹脂成形を行うときの加熱により、プレート5の外周面53と親金型2の凹部24の内周面252とが接するのが好ましい。親金型2の材料の一例であるSUS420J2の熱膨張率は、10.3×10-6/℃である。プレート5の材料の一例であるSUS304の熱膨張率は、17.3×10-6/℃である。
印刷ステップでは、プレート5の第1主面51上に、転写用の凹凸面61を有するテクスチャ層6をインクジェットで印刷する(図1B参照)。凹凸面61は、樹脂成形品10(図3B参照)の凹凸面17に対応した形状である。これにより、印刷ステップでは、プレート5とテクスチャ層6とを含むテクスチャ形成用プレート7(図1C参照)を形成する。テクスチャ層6の印刷に用いるインクジェット装置201は、例えば、ノズルを有するインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドを走査する走査機構と、を備える。インクジェット装置201は、3次元画像データに基づく凹凸形状の凹凸面61を有するテクスチャ層6を形成できる。インクジェット装置201では、ノズルからインクが液滴として噴射される。インクの材料は、例えば、紫外線硬化インクである。インクジェット装置201は、紫外線硬化インクを硬化させるための紫外線を照射する紫外光源を備えている。インクの色は、例えば、透明であるが、これに限らない。印刷ステップでは、プレート5の第1主面51を上面、第2主面52を下面として、プレート5の第1主面51の上方に位置するインクジェット装置201から下方へインクを噴射させる。凹凸面61における凹凸の高低差は、例えば、10μm以上3mm以下である。凹凸面61の凹凸の高低差の測定は、例えば、3次元形状測定装置により行うことができる。3次元形状測定装置は、例えば、AFM(Atomic Force Microscope)である。テクスチャ層6は、プレート5から除去可能である。テクスチャ層6の除去方法としては、例えば、ドライアイスを噴射してテクスチャ層6を除去する方法、ケミカル的にリムーバーで剥がす方法等がある。したがって、1つのプレート5の第1主面51に印刷されているテクスチャ層6を剥がして、凹凸面61の形状の異なるテクスチャ層6をプレート5の第1主面51に印刷することも可能である。要するに、実施形態1に係る金型の製造方法では、1つのプレート5で多品種の樹脂成形品に対応することも可能である。
装着ステップでは、親金型2の凹部24の内面25にテクスチャ形成用プレート7を装着する(図1C参照)。プレート5の第2主面52は、凹部24の内面25に含まれる底面251に沿った形状である。実施形態1では、装着ステップの前において、プレート5の第2主面52及び凹部24の底面251は、いずれも平面である。ここにおいて、親金型2は、凹部24の内面25に開口された吸引孔26を有する。親金型2は、吸引孔26を複数有し、複数の吸引孔26がつながっている1つの吸引孔27を有する。これにより、装着ステップでは、プレート5を第2主面52側から複数の吸引孔26及び吸引孔27を通して吸引する。プレート5の吸引を止めれば、親金型2を成形機から取り外すことなく、親金型2からテクスチャ形成用プレート7を取り外すこともできるので、テクスチャ形成用プレート7の着脱、交換も容易である。また、装着ステップでは、プレート5を吸引することで親金型2の凹部24の内面25にテクスチャ形成用プレート7を装着しているが、装着手段は、吸引による吸着に限らず、例えば、接着剤による接着、両面テープによる接着、マグネットによる磁気吸着、冶具による保持等であってもよい。
また、金型の製造方法は、可動金型準備ステップを備える。可動金型準備ステップでは、樹脂注入用のゲート33を有し親金型2の凹部24を覆う可動金型3(図1D参照)を準備する。可動金型3は、平板状である。可動金型3のゲート33は、例えば、可動金型3の厚さ方向から見て可動金型3の中央にある。
また、金型の製造方法は、キャビティ形成ステップを備える。キャビティ形成ステップでは、装着ステップ及び可動金型準備ステップの後に、可動金型3で親金型2の凹部24を覆うように可動金型3を配置して型締めすることにより、親金型2(の凹部24の内面25に含まれる内周面252)とテクスチャ形成用プレート7(におけるテクスチャ層6の凹凸面61)と可動金型3とで囲まれたキャビティ4を形成する。可動金型3の周部は、全周に亘って親金型2の一面21に接触する。これにより、キャビティ4を形成した状態の金型1が完成する。
(1.3)樹脂成形品の製造方法
実施形態1に係る樹脂成形品の製造方法は、キャビティ形成ステップと、成形ステップと、離型ステップと、を備える。
樹脂成形品10の材料は、例えば、ABS樹脂であるが、これに限らず、例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート等であってもよい。
キャビティ形成ステップでは、親金型2と、テクスチャ形成用プレート7と、可動金型3とを準備して、親金型2の凹部24の内面25における内周面252とテクスチャ形成用プレート7と可動金型3とで囲まれたキャビティ4を形成する(図1D参照)。
成形ステップでは、射出成形を行う。より詳細には、成形ステップでは、溶融した成形樹脂材料100を、可動金型3のゲート33を通してキャビティ4に注入する(図3A参照)。そして、成形樹脂材料100を硬化させることにより樹脂成形品10(図3B参照)を成形する。成形樹脂材料100は、例えば、ABS樹脂であるが、これに限らず、例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート等であってもよい。
離型ステップでは、樹脂成形品10を離型する。離型ステップでは、型開きして可動金型3を親金型2及び樹脂成形品10から離し、その後、樹脂成形品10を親金型2から離型させる。
上述のテクスチャ形成用プレート7の準備に際しては、第1主面51及び第2主面52を有するプレート5を準備し(図1A参照)、プレート5の第1主面51上に転写用の凹凸面61を有するテクスチャ層6をインクジェットで印刷することによってプレート5とテクスチャ層6とを含むテクスチャ形成用プレート7を形成する(図1B及び1C参照)。また、テクスチャ形成用プレート7では、プレート5の第1主面51の全域にテクスチャ層6が印刷されているが、これに限らず、プレート5の第1主面51の少なくとも一部の領域にテクスチャ層6が印刷されていればよい。
(1.4)まとめ
実施形態1に係る金型の製造方法は、親金型準備ステップと、プレート準備ステップと、印刷ステップと、装着ステップと、を備える。親金型準備ステップでは、一面21にキャビティ形成用の凹部24を有する親金型2を準備する。プレート準備ステップでは、第1主面51及び第2主面52を有し凹部24に収納可能なプレート5を準備する。印刷ステップでは、プレート5の第1主面51上に、凹凸面61を有するテクスチャ層6をインクジェットで印刷することによってプレート5とテクスチャ層6とを含むテクスチャ形成用プレート7を形成する。装着ステップでは、親金型2の凹部24の内面25にテクスチャ形成用プレート7を装着する。
実施形態1に係る金型の製造方法では、金型1における転写用の凹凸面61の形状の自由度を高めることが可能となる。
また、実施形態1に係る金型の製造方法では、プレート5の熱膨張率が親金型2の熱膨張率よりも大きい。親金型2の凹部24の内面25は、底面251と、底面251の全周につながっている内周面252と、を含む。プレート準備ステップで準備するプレート5の大きさは、装着ステップにおいてプレート5の外周面53と凹部24の内面25の内周面252との間に親金型2の熱膨張率とプレート5の熱膨張率との差に応じた隙間150を発生させるように決めてある。隙間150のギャップ長は、樹脂成形の際の加熱に起因するプレート5の膨張により短くなる。これにより、実施形態1に係る金型の製造方法では、樹脂成形品10にばりが発生するのを抑制可能となる。
また、実施形態1に係る金型の製造方法では、プレート5の材料が金属又は合金を含む。これにより、実施形態1に係る金型の製造方法では、プレート5の耐久性の向上を図れる。
また、実施形態1に係る樹脂成形品10の製造方法では、上述の金型の製造方法により製造された金型1を利用するので、金型1における転写用の凹凸面61の形状の自由度を高めることが可能となる。また、実施形態1に係る樹脂成形品10の製造方法では、樹脂成形品10を成形しているときでも、別途に交換用又は別品種の樹脂成形品10に対応したテクスチャ形成用プレート7を形成することが可能である。
また、実施形態1に係る樹脂成形品10の製造方法では、1つのテクスチャ形成用プレート7を用いて複数の樹脂成形品10を連続して成形することが可能となる。
(実施形態2)
(2.1)概要
実施形態2に係る金型の製造方法については、図4A~4Fに基づいて説明する。金型1aは、図4Fに示すように、親金型2aと、転写用の凹凸面61aを有するテクスチャ形成用プレート7aと、可動金型3と、を備える。樹脂成形品10a(図5B参照)は、金型1aで成形される。樹脂成形品10aは、模様としての凹凸面(テクスチャ)17aを有する。なお、実施形態2に関して、実施形態1と同様の構成要素には、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
(2.2)金型の製造方法
実施形態2に係る金型の製造方法は、親金型準備ステップと、プレート準備ステップと、印刷ステップと、装着ステップと、を備える。なお、実施形態1に係る金型の製造方法と同様のステップについては説明を適宜省略する。
親金型準備ステップでは、親金型2a(図4C参照)を準備する。親金型2aは、一面21にキャビティ形成用の凹部24aを有する。親金型2aの凹部24aの内面25aは、凹曲面状である。親金型2aの材料は、例えば、金属又は合金を含む。
プレート準備ステップでは、プレート5aを準備する(図4A参照)。プレート5aは、その一部を親金型2aの凹部24aに収納可能である。プレート5aは、平板状である。プレート5aは、第1主面51及び第2主面52を有する。プレート5aの第2主面52の面積は、凹部24aの内面25aの面積よりも大きい。プレート5aの材料は、例えば、樹脂を含む。樹脂は、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)である。プレート5aは、PETに加えて他の成分を含んでいてもよい。実施形態2では、プレート5aは、例えば、押し出し成形法により成形されたPETフィルム(無延伸PETフィルム)を採用することができる。実施形態2では、プレート5aの熱膨張率が親金型2aの熱膨張率よりも大きい。プレート5aは、押し出し成形により形成されたフィルムに限らず、例えば、キャスト法により形成されたフィルムであってもよい。
印刷ステップでは、プレート5aの第1主面51上に、転写用の凹凸面61aを有するテクスチャ層6aをインクジェットで印刷する(図5B参照)。凹凸面61aは、樹脂成形品10a(図5B参照)の凹凸面17aに対応した形状である。これにより、印刷ステップでは、プレート5aとテクスチャ層6aとを含むテクスチャ形成用プレート7a(図4C参照)を形成する。インクジェット装置201は、3次元画像データに基づく凹凸形状の凹凸面61aを有するテクスチャ層6aを形成できる。印刷ステップでは、プレート5aの第1主面51を上面、第2主面52を下面として、プレート5aの第1主面51の上方に位置するインクジェット装置201から下方へインクを噴射させる。インクは、例えば、延伸性を有する紫外線硬化インクである。テクスチャ層6aは、プレート5aから除去可能である。
装着ステップでは、親金型2aの凹部24aの内面25aにテクスチャ形成用プレート7aを装着する(図4E参照)。ここにおいて、装着ステップでは、テクスチャ形成用プレート7aをヒータにより所定温度(例えば、70℃)に加熱して軟化させ(図4C参照、図4C中の点線矢印は、ヒータからの赤外線IR1を模式的に示している)、軟化したテクスチャ形成用プレート7aを親金型2aの凹部24aを覆うように配置し(図4D参照)、その後、プレート5aの第2主面52側からテクスチャ形成用プレート7aにおいて凹部24aに臨んでいる領域を吸引する。これにより、テクスチャ形成用プレート7aの一部を凹部24aの内面25aに沿った形状に変形させることができる。装着ステップを行うことにより、テクスチャ形成用プレート7aでは、プレート5aの第2主面52が凹部24の内面25aと一面21とに沿った形状となる。親金型2aは、凹部24aの内面25aに開口された吸引孔26を有する。親金型2aは、吸引孔26を複数有し、複数の吸引孔26がつながっている1つの吸引孔27を有する。
また、金型の製造方法は、可動金型準備ステップを備える。可動金型準備ステップでは、樹脂注入用のゲート33を有し親金型2aの凹部24aを覆う可動金型3(図4F参照)を準備する。可動金型3は、平板状である。
また、金型の製造方法は、キャビティ形成ステップを備える。キャビティ形成ステップでは、装着ステップ及び可動金型準備ステップの後に、可動金型3で親金型2aの凹部24aを覆うように可動金型3を配置して型締めすることにより、親金型2a(の凹部24aの内面25a)上のテクスチャ形成用プレート7a(におけるテクスチャ層6aの凹凸面61a)と可動金型3とで囲まれたキャビティ4aを形成する。可動金型3の周部は、全周に亘って、親金型2aの一面21上のテクスチャ形成用プレート7aの周部に接触する。これにより、キャビティ4aを形成した状態の金型1aが完成する。なお、テクスチャ層6aは、その周部において凹凸面61aを有しておらず、平坦面62aを有している。
(2.3)樹脂成形品の製造方法
実施形態2に係る樹脂成形品の製造方法は、キャビティ形成ステップと、成形ステップと、離型ステップと、を備える。なお、実施形態2に係る樹脂成形品の製造方法に関し、実施形態1に係る樹脂成形品の製造方法と同様のステップについては説明を適宜省略する。
樹脂成形品10aの材料は、例えば、ABS樹脂であるが、これに限らず、例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート等であってもよい。
キャビティ形成ステップでは、親金型2aと、テクスチャ形成用プレート7aと、可動金型3とを準備して、テクスチャ形成用プレート7aと可動金型3とで囲まれたキャビティ4aを形成する(図4F参照)。
成形ステップでは、溶融した成形樹脂材料100を、可動金型3のゲート33を通してキャビティ4aに注入する(図5A参照)。そして、成形樹脂材料100を硬化させることにより樹脂成形品10a(図5B参照)を成形する。成形樹脂材料100は、例えば、ABS樹脂であるが、これに限らず、例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート等であってもよい。
離型ステップでは、樹脂成形品10aを離型する。離型ステップでは、型開きして可動金型3をテクスチャ形成用プレート7a及び樹脂成形品10aから離し、その後、樹脂成形品10aを親金型2aから離型させる。
上述のテクスチャ形成用プレート7aの準備に際しては、第1主面51及び第2主面52を有するプレート5aを準備し(図4A参照)、プレート5aの第1主面51上に転写用の凹凸面61aを有するテクスチャ層6aをインクジェットで印刷することによってプレート5aとテクスチャ層6aとを含むテクスチャ形成用プレート7aを形成する(図4B及び4C参照)。
(2.4)まとめ
実施形態2に係る金型の製造方法は、親金型準備ステップと、プレート準備ステップと、印刷ステップと、装着ステップと、を備える。親金型準備ステップでは、一面21にキャビティ形成用の凹部24aを有する親金型2aを準備する。プレート準備ステップでは、第1主面51及び第2主面52を有し凹部24aに一部を収納可能なプレート5aを準備する。印刷ステップでは、プレート5aの第1主面51上に、凹凸面61aを有するテクスチャ層6aをインクジェットで印刷することによってプレート5aとテクスチャ層6aとを含むテクスチャ形成用プレート7aを形成する。装着ステップでは、親金型2aの凹部24aの内面25aにテクスチャ形成用プレート7aを装着する。
実施形態2に係る金型の製造方法では、金型1aにおける転写用の凹凸面61aの形状の自由度を高めることが可能となる。
実施形態2に係る金型の製造方法では、プレート5aの材料が樹脂を含む。これにより、実施形態2に係る金型の製造方法では、プレート5aを変形させやすいので、親金型2aの凹部24aの内面25aを自由曲面とすることが可能となる。
(実施形態3)
(3.1)概要
実施形態3に係る金型の製造方法については、図6A~6Fに基づいて説明する。金型1bは、図6Fに示すように、親金型2と、転写用の凹凸面61を有するテクスチャ形成用プレート7と、可動金型3と、を備える。また、金型1bは、離型層8と、加飾層9と、を更に備える。樹脂成形品10b(図7B参照)は、金型1bで成形される。樹脂成形品10bは、模様としての凹凸面(テクスチャ)17を有する。また、樹脂成形品10bは、加飾層9を有する。なお、実施形態3に関して、実施形態1と同様の構成要素には、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
(3.2)金型の製造方法
実施形態3に係る金型の製造方法は、親金型準備ステップと、プレート準備ステップと、印刷ステップと、装着ステップと、を備える。また、実施形態3に係る金型の製造方法は、離型層形成ステップと、加飾層形成ステップと、を更に備える。なお、実施形態3に係る金型の製造方法に関し、実施形態1に係る金型の製造方法と同様のステップについては説明を適宜省略する。
親金型準備ステップでは、親金型2(図6E参照)を準備する。親金型2は、一面21にキャビティ形成用の凹部24を有する。親金型2の凹部24の内面25は、底面251と、底面251の全周につながっている内周面252と、を含む。
プレート準備ステップでは、プレート5を準備する(図6A参照)。プレート5は、親金型2の凹部24に収納可能である。プレート5は、平板状である。プレート5は、第1主面51及び第2主面52を有する。
印刷ステップでは、プレート5の第1主面51上に、転写用の凹凸面61を有するテクスチャ層6をインクジェットで印刷する(図6B参照)。凹凸面61は、樹脂成形品10b(図7B参照)の凹凸面17に対応した形状である。これにより、印刷ステップでは、プレート5とテクスチャ層6とを含むテクスチャ形成用プレート7(図6B及び6C参照)を形成する。テクスチャ層6の印刷にはインクジェット装置201を用いる。
離型層形成ステップでは、装着ステップよりも前にテクスチャ層6の凹凸面61上に離型層8を形成する(図6C参照)。離型層8の材料は、例えば、シリコーン系の離型剤、フッ素系の離型剤等である。離型層8の表面形状は、凹凸面61の凹凸形状を反映した凹凸形状である。離型層8の厚さは、離型層8の表面が凹凸面61の凹凸形状を反映した凹凸形状となるように決めている。離型層8の厚さは、凹凸面61の高低差よりも十分に小さい。離型層8の厚さは、例えば、1μm~10μm程度である。離型層形成ステップでは、例えば、離型剤をスプレーコート装置202でテクスチャ層6の凹凸面61に塗布する。
加飾層形成ステップでは、離型層形成ステップと装着ステップとの間で離型層8上に加飾層9を形成する(図6D参照)。加飾層9の表面形状は、凹凸面61の凹凸形状を反映した凹凸形状である。加飾層9の厚さは、加飾層9の表面が凹凸面61の凹凸形状を反映した凹凸形状となるように決めている。加飾層9の厚さは、凹凸面61の高低差よりも十分に小さい。加飾層9の厚さは、例えば、1μm~20μm程度である。加飾層形成ステップでは、例えば、加飾層9をインクジェットで印刷する(図6D参照)。加飾層9の印刷に用いるインクジェット装置203は、例えば、ノズルを有するインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドを走査する走査機構と、を備える。インクジェット装置203は、3次元画像データに基づく色柄を有する加飾層9を形成できる。インクジェット装置203では、ノズルからインクが液滴として噴射される。インクの材料は、例えば、水性ウレタンインクである。加飾層9は、色柄を有する構成に限らず、例えば、一色の着色層であってもよい。この場合、着色層は、インクジェット装置203に限らず、例えば、スプレーコート装置により形成してもよい。
装着ステップでは、親金型2の凹部24の内面25にテクスチャ形成用プレート7を装着する(図6E参照)。プレート5の第2主面52は、凹部24の内面25に含まれる底面251に沿った形状である。装着ステップでは、プレート5を第2主面52側から複数の吸引孔26及び吸引孔27を通して吸引する。
また、金型の製造方法は、可動金型準備ステップを備える。可動金型準備ステップでは、樹脂注入用のゲート33を有し親金型2の凹部24を覆う可動金型3(図6F参照)を準備する。可動金型3は、平板状である。可動金型3のゲート33は、例えば、可動金型3の厚さ方向から見て可動金型3の中央にある。
また、金型の製造方法は、キャビティ形成ステップを備える。キャビティ形成ステップでは、装着ステップ及び可動金型準備ステップの後に、可動金型3で親金型2の凹部24を覆うように可動金型3を配置して型締めすることにより、親金型2(の凹部24の内面25に含まれる内周面252)とテクスチャ形成用プレート7(における加飾層9の表面)と可動金型3とで囲まれたキャビティ4を形成する。可動金型3の周部は、全周に亘って親金型2の一面21に接触する。これにより、キャビティ4を形成した状態の金型1bが完成する。
(3.3)樹脂成形品の製造方法
実施形態3に係る樹脂成形品の製造方法は、キャビティ形成ステップと、成形ステップと、離型ステップと、を備える。なお、実施形態3に係る樹脂成形品の製造方法に関し、実施形態1に係る樹脂成形品の製造方法と同様のステップについては説明を適宜省略する。
樹脂成形品10bの材料は、例えば、ABS樹脂であるが、これに限らず、例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート等であってもよい。
キャビティ形成ステップでは、親金型2と、テクスチャ形成用プレート7と、可動金型3とを準備して、テクスチャ形成用プレート7と可動金型3とで囲まれたキャビティ4を形成する(図6F参照)。
成形ステップでは、溶融した成形樹脂材料100を、可動金型3のゲート33を通してキャビティ4に注入する(図7A参照)。そして、成形樹脂材料100を硬化させることにより樹脂成形品10b(図7B参照)を成形する。成形樹脂材料100は、例えば、ABS樹脂であるが、これに限らず、例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート等であってもよい。
離型ステップでは、樹脂成形品10bを離型する。離型ステップでは、型開きして可動金型3をテクスチャ形成用プレート及び樹脂成形品10bから離し、その後、樹脂成形品10bを親金型2から離型させる。
上述のテクスチャ形成用プレート7の準備に際しては、第1主面51及び第2主面52を有するプレート5を準備し(図6A参照)、プレート5の第1主面51上に転写用の凹凸面61を有するテクスチャ層6をインクジェットで印刷することによってプレート5とテクスチャ層6とを含むテクスチャ形成用プレート7を形成する(図6B及び6C参照)。また、テクスチャ形成用プレート7の準備に際しては、離型層8及び加飾層9も形成する。
(3.4)まとめ
実施形態3に係る金型の製造方法は、親金型準備ステップと、プレート準備ステップと、印刷ステップと、装着ステップと、を備える。親金型準備ステップでは、一面21にキャビティ形成用の凹部24を有する親金型2を準備する。プレート準備ステップでは、第1主面51及び第2主面52を有し凹部24に収納可能なプレート5を準備する。印刷ステップでは、プレート5の第1主面51上に、凹凸面61を有するテクスチャ層6をインクジェットで印刷することによってプレート5とテクスチャ層6とを含むテクスチャ形成用プレート7を形成する。装着ステップでは、親金型2の凹部24の内面25にテクスチャ形成用プレート7を装着する。
実施形態3に係る金型の製造方法では、金型1bにおける転写用の凹凸面61の形状の自由度を高めることが可能となる。
また、実施形態3に係る金型の製造方法は、離型層形成ステップと、加飾層形成ステップと、を更に備える。離型層形成ステップでは、装着ステップよりも前にテクスチャ層6の凹凸面61上に離型層8を形成する。加飾層形成ステップでは、離型層形成ステップと装着ステップとの間で離型層8上に加飾層9を形成する。これにより、金型の製造方法により製造される金型1bを用いた樹脂成形品の製造方法では、凹凸面61に対応した凹凸面17を有し、凹凸面17上に加飾層9を有する樹脂成形品10bを製造することが可能となる。
(実施形態4)
(4.1)概要
実施形態4に係る金型の製造方法については、図8A~8Hに基づいて説明する。金型1cは、図8Hに示すように、親金型2aと、転写用の凹凸面61aを有するテクスチャ形成用プレート7aと、可動金型3と、を備える。また、金型1cは、離型層8と、加飾層9と、を更に備える。樹脂成形品10c(図9B参照)は、金型1cで成形される。樹脂成形品10cは、模様としての凹凸面(テクスチャ)17aを有する。また、樹脂成形品10cは、加飾層9を有する。なお、実施形態4に関して、実施形態2と同様の構成要素には、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
(4.2)金型の製造方法
実施形態4に係る金型の製造方法は、親金型準備ステップと、プレート準備ステップと、印刷ステップと、装着ステップと、を備える。また、実施形態4に係る金型の製造方法は、離型層形成ステップと、加飾層形成ステップと、を更に備える。なお、実施形態4に係る金型の製造方法に関し、実施形態2に係る金型の製造方法と同様のステップについては説明を適宜省略する。
親金型準備ステップでは、親金型2a(図8E参照)を準備する。親金型2は、一面21にキャビティ形成用の凹部24aを有する。親金型2aの凹部24aの内面25aは、凹曲面状である。
プレート準備ステップでは、プレート5aを準備する(図8A参照)。プレート5aは、平板状である。
印刷ステップでは、プレート5aの第1主面51上に、転写用の凹凸面61aを有するテクスチャ層6aをインクジェットで印刷する(図8B参照)。凹凸面61aは、樹脂成形品10c(図9B参照)の凹凸面17aに対応した形状である。これにより、印刷ステップでは、プレート5aとテクスチャ層6aとを含むテクスチャ形成用プレート7a(図8B及び8C参照)を形成する。テクスチャ層6aの印刷にはインクジェット装置201を用いる。
離型層形成ステップでは、装着ステップよりも前にテクスチャ層6aの凹凸面61a上に離型層8を形成する(図8C参照)。離型層8の材料は、例えば、シリコーン系の離型剤、フッ素系の離型剤等である。離型層8の表面形状は、凹凸面61aの凹凸形状を反映した凹凸形状である。離型層8の厚さは、離型層8の表面が凹凸面61aの凹凸形状を反映した凹凸形状となるように決めている。離型層8の厚さは、凹凸面61aの高低差よりも十分に小さい。離型層8の厚さは、例えば、1μm~10μm程度である。離型層形成ステップでは、例えば、離型剤をスプレーコート装置202でテクスチャ層6aの凹凸面61aに塗布する。
加飾層形成ステップでは、離型層形成ステップと装着ステップとの間で離型層8上に加飾層9を形成する(図8D参照)。加飾層9の表面形状は、凹凸面61aの凹凸形状を反映した凹凸形状である。加飾層9の厚さは、加飾層9の表面が凹凸面61aの凹凸形状を反映した凹凸形状となるように決めている。加飾層9の厚さは、凹凸面61aの高低差よりも十分に小さい。加飾層9の厚さは、例えば、1μm~20μm程度である。加飾層形成ステップでは、例えば、加飾層9をインクジェットで印刷する(図8D参照)。加飾層9の印刷に用いるインクジェット装置203は、例えば、ノズルを有するインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドを走査する走査機構と、を備える。インクジェット装置203は、3次元画像データに基づく色柄を有する加飾層9を形成できる。インクジェット装置203では、ノズルからインクが液滴として噴射される。インクの材料は、例えば、水性ウレタンインクである。加飾層9は、色柄を有する構成に限らず、例えば、一色の着色層であってもよい。この場合、着色層は、インクジェット装置203に限らず、例えば、スプレーコート装置により形成してもよい。
装着ステップでは、親金型2aの凹部24aの内面25aにテクスチャ形成用プレート7aを装着する(図8G参照)。ここにおいて、装着ステップでは、テクスチャ形成用プレート7aをヒータにより所定温度(例えば、70℃)に加熱して軟化させ(図8E参照、図8E中の点線矢印は、ヒータからの赤外線IR1を模式的に示している)、軟化したテクスチャ形成用プレート7aを親金型2aの凹部24aを覆うように配置し(図8F参照)、その後、プレート5aの第2主面52側からテクスチャ形成用プレート7aにおいて凹部24aに臨んでいる領域を吸引する。これにより、テクスチャ形成用プレート7aの一部を凹部24aの内面25aに沿った形状に変形させることができる。装着ステップを行うことにより、テクスチャ形成用プレート7aでは、プレート5aの第2主面52が凹部24の内面25aと一面21とに沿った形状となる。親金型2aは、凹部24aの内面25aに開口された吸引孔26を有する。親金型2aは、吸引孔26を複数有し、複数の吸引孔26がつながっている1つの吸引孔27を有する。
また、金型の製造方法は、可動金型準備ステップを備える。可動金型準備ステップでは、樹脂注入用のゲート33を有し親金型2の凹部24を覆う可動金型3(図8H参照)を準備する。可動金型3は、平板状である。可動金型3のゲート33は、例えば、可動金型3の厚さ方向から見て可動金型3の中央にある。
また、金型の製造方法は、キャビティ形成ステップを備える。キャビティ形成ステップでは、装着ステップ及び可動金型準備ステップの後に、可動金型3で親金型2aの凹部24aを覆うように可動金型3を配置して型締めすることにより、テクスチャ形成用プレート7a(における加飾層9の表面)と可動金型3とで囲まれたキャビティ4aを形成する。可動金型3の周部は、全周に亘ってテクスチャ形成用プレート7aの周部に接触する。これにより、キャビティ4aを形成した状態の金型1cが完成する。
(4.3)樹脂成形品の製造方法
実施形態4に係る樹脂成形品の製造方法は、キャビティ形成ステップと、成形ステップと、離型ステップと、を備える。なお、実施形態4に係る樹脂成形品の製造方法に関し、実施形態2に係る樹脂成形品の製造方法と同様のステップについては説明を適宜省略する。
樹脂成形品10cの材料は、例えば、ABS樹脂であるが、これに限らず、例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート等であってもよい。
キャビティ形成ステップでは、親金型2aと、テクスチャ形成用プレート7aと、可動金型3とを準備して、テクスチャ形成用プレート7aと可動金型3とで囲まれたキャビティ4aを形成する(図8H参照)。
成形ステップでは、溶融した成形樹脂材料100を、可動金型3のゲート33を通してキャビティ4aに注入する(図9A参照)。そして、成形樹脂材料100を硬化させることにより樹脂成形品10c(図9B参照)を成形する。成形樹脂材料100は、例えば、ABS樹脂であるが、これに限らず、例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート等であってもよい。
離型ステップでは、樹脂成形品10cを離型する。離型ステップでは、型開きして可動金型3をテクスチャ形成用プレート7a及び樹脂成形品10cから離し、その後、樹脂成形品10cを親金型2aから離型させる。
上述のテクスチャ形成用プレート7aの準備に際しては、第1主面51及び第2主面52を有するプレート5aを準備し(図8A参照)、プレート5aの第1主面51上に転写用の凹凸面61aを有するテクスチャ層6aをインクジェットで印刷することによってプレート5aとテクスチャ層6aとを含むテクスチャ形成用プレート7aを形成する(図8B参照)。また、テクスチャ形成用プレート7aの準備に際しては、離型層8及び加飾層9も形成する(図8C及び8D参照)。
(4.4)まとめ
実施形態4に係る金型の製造方法は、親金型準備ステップと、プレート準備ステップと、印刷ステップと、装着ステップと、を備える。親金型準備ステップでは、一面21にキャビティ形成用の凹部24aを有する親金型2aを準備する。プレート準備ステップでは、第1主面51及び第2主面52を有し凹部24aに一部を収納可能なプレート5aを準備する。印刷ステップでは、プレート5aの第1主面51上に、凹凸面61aを有するテクスチャ層6aをインクジェットで印刷することによってプレート5aとテクスチャ層6aとを含むテクスチャ形成用プレート7aを形成する。装着ステップでは、親金型2aの凹部24aの内面25aにテクスチャ形成用プレート7aを装着する。
実施形態4に係る金型の製造方法では、金型1cにおける転写用の凹凸面61aの形状の自由度を高めることが可能となる。
また、実施形態4に係る金型の製造方法は、離型層形成ステップと、加飾層形成ステップと、を更に備える。離型層形成ステップでは、装着ステップよりも前にテクスチャ層6aの凹凸面61a上に離型層8を形成する。加飾層形成ステップでは、離型層形成ステップと装着ステップとの間で離型層8上に加飾層9を形成する。これにより、金型の製造方法により製造される金型1cを用いた樹脂成形品の製造方法では、凹凸面61aに対応した凹凸面17aを有し、凹凸面17a上に加飾層9を有する樹脂成形品10c(図9B参照)を製造することが可能となる。
上記の実施形態1~4は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記の実施形態1~4は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、プレート5、5aに関しては、その曲げ剛性が親金型2、2aの曲げ剛性よりも低くければ、装着ステップにおいて、プレート5、5aを親金型2、2aの凹部24、24aの内面25、25aに沿った形状に変形させることができる。
(態様)
以上説明した実施形態1~4等から本明細書には以下の態様が開示されている。
第1の態様に係る金型の製造方法は、親金型準備ステップと、プレート準備ステップと、印刷ステップと、装着ステップと、を備える。親金型準備ステップでは、一面(21)にキャビティ形成用の凹部(24;24a)を有する親金型(2;2a)を準備する。プレート準備ステップでは、第1主面(51)及び第2主面(52)を有し少なくとも一部を凹部(24;24a)に収納可能なプレート(5;5a)を準備する。印刷ステップでは、プレート(5;5a)の第1主面(51)上に、凹凸面(61;61a)を有するテクスチャ層(6;6a)をインクジェットで印刷することによってプレート(5;5a)とテクスチャ層(6;6a)とを含むテクスチャ形成用プレート(7;7a)を形成する。装着ステップでは、親金型(2;2a)の凹部(24;24a)の内面(25;25a)にテクスチャ形成用プレート(7;7a)を装着する。
第1の態様に係る金型の製造方法では、金型(1;1a;1b;1c)における転写用の凹凸面(61;61a)の形状の自由度を高めることが可能となる。
第2の態様に係る金型の製造方法では、第1の態様において、プレート(5)の熱膨張率が親金型(2)の熱膨張率よりも大きい。親金型(2)の凹部(24)の内面(25)は、底面(251)と、底面(251)の全周につながっている内周面(252)と、を含む。プレート準備ステップで準備するプレート(5)の大きさは、装着ステップにおいてプレート(5)の外周面(53)と凹部(24)の内面(25)の内周面(252)との間に親金型(2)の熱膨張率とプレート(5)の熱膨張率との差に応じた隙間(150)を発生させるように決めてある。
第2の態様に係る金型の製造方法では、樹脂成形品(10)にばりが発生するのを抑制可能となる。
第3の態様に係る金型の製造方法では、第1の態様において、プレート(5;5a)の曲げ剛性が親金型(2;2a)の曲げ剛性よりも低い。装着ステップでは、プレート(5;5a)を親金型(2;2a)の凹部(24;24a)の内面(25;25a)に沿った形状に変形させる。
第3の態様に係る金型の製造方法では、少なくともテクスチャ形成用プレート(7;7a)と可動金型(3)とで囲まれたキャビティ(4;4a)を形成することが可能となる。
第4の態様に係る金型の製造方法では、第1~3の態様のいずれか一つにおいて、プレート(5;5a)の材料は、金属又は合金を含む。
第4の態様に係る金型の製造方法では、プレート(5:5a)の耐久性を向上させることができる。
第5の態様に係る金型の製造方法は、第1~3の態様のいずれか一つにおいて、プレート(5a)の材料は、樹脂を含む。
第5の態様に係る金型の製造方法では、プレート(5a)を変形させやすい。
第6の態様に係る金型の製造方法は、第1~5の態様のいずれか一つにおいて、離型層形成ステップと、加飾層形成ステップと、を更に備える。離型層形成ステップでは、装着ステップよりも前にテクスチャ層(6;6a)の凹凸面(61;61a)上に離型層(8)を形成する。加飾層形成ステップでは、離型層形成ステップと装着ステップとの間で離型層(8)上に加飾層(9)を形成する。
第6の態様に係る金型の製造方法では、凹凸面(61;61a)に対応した凹凸面(17;17a)を有し、凹凸面(17;17a)上に加飾層(9)を有する樹脂成形品(10b;0c)を製造することが可能となる。
第7の態様に係る金型の製造方法は、第1~6の態様のいずれか一つにおいて、親金型(2;2a)は、凹部(24;24a)の内面(25;25a)に開口された吸引孔(26)を有する。装着ステップでは、プレート(5:5a)を第2主面(52)側から吸引する。
第7の態様に係る金型の製造方法では、親金型(2;2a)に対するテクスチャ形成用プレート(7;7a)の着脱が容易になる。
第8の態様に係る金型の製造方法は、第1~7の態様のいずれか一つにおいて、可動金型準備ステップを備える。可動金型準備ステップでは、樹脂注入用のゲート(33)を有し親金型(2;2a)の凹部(24;24a)を覆う可動金型(3)を準備する。
第9の態様に係る樹脂成形品の製造方法は、キャビティ形成ステップと、成形ステップと、離型ステップと、を備える。キャビティ形成ステップでは、一面(21)にキャビティ形成用の凹部(24;24a)を有する親金型(2;2a)と、親金型(2;2a)の凹部(24;24a)に少なくとも一部が収納されるテクスチャ形成用プレート(7;7a)と、樹脂注入用のゲート(33)を有し親金型(2;2a)を覆う可動金型(3)と、を準備して少なくともテクスチャ形成用プレート(7;7a)と可動金型(3)とで囲まれたキャビティ(4;4a)を形成する。成形ステップでは、溶融した成形樹脂材料(100)を、可動金型(3)のゲート(33)を通してキャビティ(4;4a)に注入して硬化させることにより樹脂成形品(10;10a;10b;10c)を成形する。離型ステップでは、樹脂成形品(10;10a;10b;10c)を離型する。テクスチャ形成用プレート(7;7a)の準備に際しては、第1主面(51)及び第2主面(52)を有するプレート(5;5a)を準備し、プレート(5;5a)の第1主面(51)上に転写用の凹凸面(61;61a)を有するテクスチャ層(6;6a)をインクジェットで印刷することによってプレート(5;5a)とテクスチャ層(6;6a)とを含むテクスチャ形成用プレート(7;7a)を形成する。
第9の態様に係る樹脂成形品の製造方法では、金型(1;1a;1b;1c)における転写用の凹凸面(61;61a)の形状の自由度を高めることが可能となる。
1、1a、1b、1c 金型
2、2a 親金型
21 一面
24、24a 凹部
25、25a 内面
251 底面
252 内周面
26 吸引孔
27 吸引孔
3 可動金型
33 ゲート
4、4a キャビティ
5、5a プレート
51 第1主面
52 第2主面
53 外周面
6、6a テクスチャ層
61、61a 凹凸面
7、7a テクスチャ形成用プレート
8 離型層
9 加飾層
10、10a、10b、10c 樹脂成形品
17、17a 凹凸面
100 成形樹脂材料
150 隙間
201 インクジェット装置
202 スプレーコート装置
203 インクジェット装置

Claims (9)

  1. 一面にキャビティ形成用の凹部を有する親金型を準備する親金型準備ステップと、
    第1主面及び第2主面を有し少なくとも一部を前記凹部に収納可能なプレートを準備するプレート準備ステップと、
    前記プレートの前記第1主面上に、転写用の凹凸面を有するテクスチャ層をインクジェットで印刷することによって前記プレートと前記テクスチャ層とを含むテクスチャ形成用プレートを形成する印刷ステップと、
    前記親金型の前記凹部の内面に前記テクスチャ形成用プレートを装着する装着ステップと、を備え
    前記プレートの熱膨張率が前記親金型の熱膨張率よりも大きく、
    前記親金型の前記凹部の前記内面は、
    底面と、
    前記底面の全周につながっている内周面と、を含み、
    前記プレート準備ステップで準備する前記プレートの大きさは、前記装着ステップにおいて前記プレートの外周面と前記凹部の前記内面の前記内周面との間に前記親金型の熱膨張率と前記プレートの熱膨張率との差に応じた隙間を発生させるように決めてある、
    金型の製造方法。
  2. 一面にキャビティ形成用の凹部を有する親金型を準備する親金型準備ステップと、
    第1主面及び第2主面を有し少なくとも一部を前記凹部に収納可能なプレートを準備するプレート準備ステップと、
    前記プレートの前記第1主面上に、転写用の凹凸面を有するテクスチャ層をインクジェットで印刷することによって前記プレートと前記テクスチャ層とを含むテクスチャ形成用プレートを形成する印刷ステップと、
    前記親金型の前記凹部の内面に前記テクスチャ形成用プレートを装着する装着ステップと、を備え、
    前記装着ステップよりも前に前記テクスチャ層の前記凹凸面上に離型層を形成する離型層形成ステップと、
    前記離型層形成ステップと前記装着ステップとの間で前記離型層上に加飾層を形成する加飾層形成ステップと、を更に備える、
    金型の製造方法。
  3. 一面にキャビティ形成用の凹部を有する親金型を準備する親金型準備ステップと、
    第1主面及び第2主面を有し少なくとも一部を前記凹部に収納可能なプレートを準備するプレート準備ステップと、
    前記プレートの前記第1主面上に、転写用の凹凸面を有するテクスチャ層をインクジェットで印刷することによって前記プレートと前記テクスチャ層とを含むテクスチャ形成用プレートを形成する印刷ステップと、
    前記親金型の前記凹部の内面に前記テクスチャ形成用プレートを装着する装着ステップと、を備え、
    前記親金型は、前記凹部の前記内面に開口された吸引孔を有し、
    前記装着ステップでは、前記プレートを前記第2主面側から吸引する、
    金型の製造方法。
  4. 前記プレートの材料は、金属又は合金を含む、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の金型の製造方法。
  5. 前記プレートの材料は、樹脂を含む、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の金型の製造方法。
  6. 樹脂注入用のゲートを有し前記親金型の前記凹部を覆う可動金型を準備する可動金型準備ステップを備える、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の金型の製造方法。
  7. 一面にキャビティ形成用の凹部を有する親金型と、前記親金型の前記凹部に少なくとも一部が収納されるテクスチャ形成用プレートと、樹脂注入用のゲートを有し前記親金型を覆う可動金型と、を準備して少なくとも前記テクスチャ形成用プレートと前記可動金型とで囲まれたキャビティを形成するキャビティ形成ステップと、
    溶融した成形樹脂材料を、前記可動金型の前記ゲートを通して前記キャビティに注入して硬化させることにより樹脂成形品を成形する成形ステップと、
    前記樹脂成形品を離型する離型ステップと、を備え、
    前記テクスチャ形成用プレートの準備に際しては、
    第1主面及び第2主面を有するプレートを準備し、
    前記プレートの前記第1主面上に転写用の凹凸面を有するテクスチャ層をインクジェットで印刷することによって前記プレートと前記テクスチャ層とを含む前記テクスチャ形成用プレートを形成し、
    前記プレートの熱膨張率が前記親金型の熱膨張率よりも大きく、
    前記親金型の前記凹部の内面は、
    底面と、
    前記底面の全周につながっている内周面と、を含み、
    前記テクスチャ形成用プレートの準備に際して準備する前記プレートの大きさは、前記親金型の前記凹部の前記内面に前記テクスチャ形成用プレートを装着する装着ステップにおいて前記プレートの外周面と前記凹部の前記内面の前記内周面との間に前記親金型の熱膨張率と前記プレートの熱膨張率との差に応じた隙間を発生させるように決めてある、
    樹脂成形品の製造方法。
  8. 一面にキャビティ形成用の凹部を有する親金型と、前記親金型の前記凹部に少なくとも一部が収納されるテクスチャ形成用プレートと、樹脂注入用のゲートを有し前記親金型を覆う可動金型と、を準備して少なくとも前記テクスチャ形成用プレートと前記可動金型とで囲まれたキャビティを形成するキャビティ形成ステップと、
    溶融した成形樹脂材料を、前記可動金型の前記ゲートを通して前記キャビティに注入して硬化させることにより樹脂成形品を成形する成形ステップと、
    前記樹脂成形品を離型する離型ステップと、を備え、
    前記テクスチャ形成用プレートの準備に際しては、
    第1主面及び第2主面を有するプレートを準備し、
    前記プレートの前記第1主面上に転写用の凹凸面を有するテクスチャ層をインクジェットで印刷することによって前記プレートと前記テクスチャ層とを含む前記テクスチャ形成用プレートを形成し、
    前記親金型の前記凹部の内面に前記テクスチャ形成用プレートを装着する装着ステップよりも前に前記テクスチャ層の前記凹凸面上に離型層を形成する離型層形成ステップと、
    前記離型層形成ステップと前記装着ステップとの間で前記離型層上に加飾層を形成する加飾層形成ステップと、を更に備える、
    樹脂成形品の製造方法。
  9. 一面にキャビティ形成用の凹部を有する親金型と、前記親金型の前記凹部に少なくとも一部が収納されるテクスチャ形成用プレートと、樹脂注入用のゲートを有し前記親金型を覆う可動金型と、を準備して少なくとも前記テクスチャ形成用プレートと前記可動金型とで囲まれたキャビティを形成するキャビティ形成ステップと、
    溶融した成形樹脂材料を、前記可動金型の前記ゲートを通して前記キャビティに注入して硬化させることにより樹脂成形品を成形する成形ステップと、
    前記樹脂成形品を離型する離型ステップと、を備え、
    前記テクスチャ形成用プレートの準備に際しては、
    第1主面及び第2主面を有するプレートを準備し、
    前記プレートの前記第1主面上に転写用の凹凸面を有するテクスチャ層をインクジェットで印刷することによって前記プレートと前記テクスチャ層とを含む前記テクスチャ形成用プレートを形成し、
    前記親金型は、前記凹部の内面に開口された吸引孔を有し、
    前記親金型の前記凹部の前記内面に前記テクスチャ形成用プレートを装着する装着ステップでは、前記プレートを前記第2主面側から吸引する、
    樹脂成形品の製造方法。
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