JP7168506B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
まず、本実施形態に係る車両用シート1を備えた車両100について説明する。
図1に示すように、乗員Mが乗車する車両(自車両)100は、前方にステアリングホイール(ハンドル)103が設置される運転席と、運転席と隣り合う助手席とを含む前部座席(前席)101と、前席101の後方に配置される後部座席(後席)102とを備えている。本実施形態に係る車両用シート1は、前席101及び後席102に適用可能である。
次に、本実施形態に係る車両用シート1の構成について説明する。
図2に示すように、車両用シート1は、車内のフロアF上に設置され、乗員Mの着座面を形成するシートクッション2と、シートクッション2の後端から斜め後上方へ起立する下端が接し乗員Mの背もたれ面を形成するシートバック3と、乗員Mの頭部を保持する高さ調整可能なヘッドレスト4と、を備えている。
フロアFは、乗員Mの足が載置される足載置領域に前面衝突時などに乗員Mの足ごと下降する下降面部F1が設けられている。下降面部F1は、通常時ではフロアFと同一面上に配置され、前面衝突時などに下降する。フロア可動部F2は、制御部40からの作動指示に基づいて下降面部F1を下降させる。
車両100は、シートクッション2の前傾制御、シートバック3の前傾制御及びフロアFの下降面部F1の下降制御(以下、これら制御をまとめて「乗員保護制御」ともいう)を実行する際に必要な情報を取得する、衝突検出部10と、衝突予測部20と、乗員情報取得部30とを備えている。
制御部40は、CPU、各種メモリ(ROM、RAM)を備える周知のマイクロコンピュータ(ECU:Electronic Control Unit)で構成され、車両用シート1に対する各種制御を統括的に実施する。制御部40は、判断部41と、指示部42と、を備えている。制御部40は、車両用シート1における乗員保護制御が実行可能であればよいため、車両用シート1自体に搭載されていてもよいし、車両100の所定箇所に搭載されていてもよい。本実施形態では、制御部40が車両用シート1に具備される構成とする。
次に、本実施形態の車両用シート1の動作について説明する。ここでは、衝突検出部10によって前面衝突が検出された際の動作を例にとって説明する。
以上のように、本実施形態に係る車両用シート1は、シートクッション2の座面2aが車両100の前方に向かって下り勾配となるようにシートクッション2を前傾させるシートクッション可動部2dと、乗員Mの足が載置されるフロアFの下降面部F1を下降させるフロア可動部F2と、車両100が衝突したと判断したときに、シートクッション可動部2dを作動させてシートクッション2を前傾させると共に、フロア可動部F2を作動させて下降面部F1を下降させる制御部40と、を備える構成となっている。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下に示すように使用環境などに応じて適宜変更して実施することもできる。また、以下の変形例を本発明の要旨を逸脱しない範囲の中で任意に組み合わせて実施することもできる。
上述の実施形態において、車両用シート1は、特許請求の範囲に記載された「車両用シート」の一例に該当する。シートクッション2は、特許請求の範囲に記載された「シートクッション」の一例に該当する。座面2aは、特許請求の範囲に記載された「座面」の一例に該当する。シートクッション可動部2dは、特許請求の範囲に記載された「シートクッション可動部」の一例に該当する。シートバック3は、特許請求の範囲に記載された「シートバック」の一例に該当する。シートバック可動部3bは、特許請求の範囲に記載された「シートバック可動部」の一例に該当する。乗員情報取得部30、特許請求の範囲に記載された「乗員情報取得部」の一例に該当する。制御部40は、特許請求の範囲に記載された「制御部」の一例に該当する。車両100は、特許請求の範囲に記載された「自車両」の一例に該当する。フロアFは、特許請求の範囲に記載された「フロア」の一例に該当する。下降面部F1は、特許請求の範囲に記載された「下降面部」の一例に該当する。フロア可動部F2は、特許請求の範囲に記載された「フロア可動部」の一例に該当する。乗員Mは、特許請求の範囲に記載された「乗員」の一例に該当する。
Claims (6)
- シートクッションの座面が自車両の前方に向かって下り勾配となるように前記シートクッションを前傾させるシートクッション可動部と、
乗員の足が載置されるフロアの下降面部を下降させるフロア可動部と、
前記自車両が衝突したと判断したときに、前記シートクッション可動部を作動させて前記シートクッションを前傾させると共に、前記フロア可動部を作動させて前記下降面部を下降させる制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記自車両の前面衝突時に、乗員の下肢の移動方向を前方から前記フロアに向かせ、乗員が前方へ移動しないように踏ん張りを効かせ易い姿勢となるよう前記下降面部を下降させる、
車両用シート。 - 前記制御部は、前記自車両が前面衝突すると予測したときに、前記シートクッション可動部と前記フロア可動部とを衝突前に作動させる、
請求項1に記載の車両用シート。 - 前記制御部は、前記自車両が前面方向以外の方向から衝突すると予測したときは、前記シートクッション可動部と前記フロア可動部の作動を中止する、
請求項1又は2に記載の車両用シート。 - 前記制御部は、前記乗員の着座姿勢を示す姿勢情報を含む乗員情報を取得する乗員情報取得部から出力された前記乗員情報に基づいて、前記乗員が正規の着座姿勢でないと判断したときは、前記シートクッション可動部と前記フロア可動部の作動を中止する、
請求項1~3の何れか1項に記載の車両用シート。 - 前記制御部は、前記乗員の顔情報と体格情報の少なくとも一方の情報を含む乗員情報を取得する乗員情報取得部から出力された前記乗員情報に基づいて、前記乗員が子供であると判断したときは、前記シートクッション可動部と前記フロア可動部の作動を中止する、
請求項1~4の何れか1項に記載の車両用シート。 - シートバックを前記自車両の前方に向けて前傾させるシートバック可動部を備え、
前記制御部は、前記自車両が前面衝突したと判断したとき又は前記自車両が前面衝突すると予測したときに、前記シートバック可動部を作動させて前記シートバックを前傾させる、
請求項2~5の何れか1項に記載の車両用シート。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001074542A (ja) | 1999-09-03 | 2001-03-23 | Toyota Motor Corp | 着座乗員検知装置及び着座乗員検知方法 |
JP2001270417A (ja) | 2000-03-27 | 2001-10-02 | Honda Motor Co Ltd | 乗員の着座検知装置 |
JP2006264345A (ja) | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Mazda Motor Corp | 自動車の可動フロア装置 |
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