JP2006264345A - 自動車の可動フロア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両衝突時に可動フロアの足置面を乗員の大腿部が水平よりも所定角上向く姿勢とさせる位置調整手段を設けることで、乗員の腰をシートに沈ませ、乗員の荷重をシートに分散できると共に、乗員のシートに対する滑りを抑制することができ、また、大腿部を過度に上向かせる場合と比較して、上半身を前方へ曲げやすく、衝突時に窮屈な姿勢をなることを防止でき、通常運転時における運転姿勢の調整と、衝突時の姿勢の調整との両立を図ることができる自動車の可動フロア装置の提供を目的とする。
【解決手段】車室に配設されたシートの前側に位置するフロア2上に設けられた可動フロア15と、上記可動フロア15を昇降する昇降手段20とを備え、車両の通常運転時における乗員の運転姿勢を調整し、車両衝突時または衝突予知時に上記可動フロア15の足置面15aを乗員の大腿部が水平よりも所定角上向く姿勢とさせる位置調整手段70を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

この発明は、フロアパネルのシート前側位置に乗員の足を載せる可動フロアを上下動可能に設けたような自動車の可動フロア装置に関する。
従来、上述例の自動車の可動フロア装置としては特許文献1に記載の構造がある。
すなわち、車室の床面を構成するフロアパネルと、このフロアパネル上に配置されたシート(特に、ドライバーズシート)とを備えた車両において、上記フロアパネルのシート前側位置に乗員の足(特に、踵)を載せる可動フロアを設け、シートスライド機構によるシートの前後動と連動して可動フロアを上下動させて、乗員の体格に対応した適切な運転姿勢を得るように構成したものである。
しかし、この特許文献1に記載の運転操作系の調整装置には車両衝突時または衝突予知時に可動フロアを調整するという構造および技術思想については一切開示されていない。
実開昭63−69655号公報
そこで、この発明は、車両衝突時または衝突予知時に可動フロアの足置面を乗員の大腿部が水平よりも所定角上向く姿勢をとれる所定位置に位置させる位置調整手段を設けることで、通常運転時における運転姿勢の調整と、衝突時の姿勢の調整との両立を図ることができる自動車の可動フロア装置の提供を目的とする。
この発明による自動車の可動フロア装置は、車室に配設されたシートの前側に位置するフロア上に設けられた可動フロアと、上記可動フロアを昇降する昇降手段とを備え、車両の通常運転時における乗員の運転姿勢(着座姿勢を含む)を調整する自動車の可動フロア装置であって、車両衝突時または衝突予知時に上記可動フロアの足置面を乗員の大腿部が水平よりも所定角上向く姿勢をとれる所定位置に位置させる位置調整手段を備えたものである。
上述の乗員が安全な姿勢は、乗員の大腿部が所定角上向くことが好ましく、また上述の位置調整手段は機械的構成、電動や油圧、空気圧等での駆動タイプの構成、または、これらを組合せた構成に設定することができる。
上記構成によれば、車両衝突時に位置調整手段が可動フロアの足置面を乗員の大腿部が水平よりも所定角上向く姿勢(図37,図39の実線の状態参照)をとれる所定位置に変更または保持するので、乗員の腰をシートに沈ませやすくして、乗員の荷重をシートに分散できると共に、乗員のシートに対する滑りを抑制することができる。また、大腿部を過度に上向かせる場合と比較して、上半身を前方へ曲げやすく、衝突時に窮屈な姿勢となることを防止できる。要するに、通常運転時における姿勢調整と、衝突時の安全姿勢調整との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記位置調整手段は、乗員の大腿部が所定角の時には、衝突時に上記足置面の位置を衝突前の位置に保持するものである。
上記構成によれば、衝突時に乗員のシートに対する滑りを抑制すると共に、可動フロアの急激な移動を防止して、乗員の下肢ダメージを低減することができる。
この発明の一実施態様においては、上記位置調整手段は、乗員の大腿部が所定角より上向いている時には、衝突時に上記足置面を下側位置に調整するものである。
上記構成によれば、衝突時に乗員のシートに対する滑りを抑制し、かつ可動フロアの足置面が下側位置に調整されるので、可動フロアの上部空間を確保することができると共に、可動フロアの位置が低くなることにより、該可動フロアの挙動の安定化を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記位置調整手段は、上記昇降手段による可動フロアの保持位置を衝突時に解除するものである。
上記構成によれば、衝突時に位置調整手段が可動フロアの保持位置を解除するので、該可動フロアを迅速に最も下側の位置まで下降させることができ、可動フロアの上部空間を素早く確保して、乗員の安全性を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記位置調整手段は、可動フロアの前端部が車体側フロアに枢支され、その後方が上記昇降手段に支持され、前面衝突時に車体側枢支部が昇降手段側支持部より上昇するように変形する車体構造を備えたものである。
上記構成によれば、位置調整手段は車両前面衝突時の衝撃力を利用(衝突変形を利用)して、車体側枢支部が昇降手段側支持部よりも上昇するように変形させるので、可動フロアを確実に下降させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記位置調整手段は乗員の大腿部が所定角より下向いている時には、前面衝突時に上記足置面を上側に調整するものである。
上記構成によれば、可動フロアの足置面が上側に調整されるので、乗員のシートに対する滑りを抑制できると共に、乗員の下肢おける下腿と上腿との成す角度が小さくなり、可動フロアに足を載せた乗員は膝を曲げやすい姿勢となり、車体が大きく変形した場合であっても足の挟み込みを抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記位置調整手段は、可動フロアの前端部が車体側フロアに枢支され、その後方が上記昇降手段に支持され、前面衝突時に車体側枢支部が昇降手段側支持部より下降するように変形する車体構造を備えたものである。
上記構成によれば、位置調整手段は車両前面衝突時の衝撃力を利用(衝突変形を利用)して、車体側枢支部が昇降手段側支持部よりも下降するように変形させるので、可動フロアを確実に上昇させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記可動フロアは上記足置面の傾斜を前下がりに調整可能に構成され、上記位置調整手段は、前面衝突時に足置面を前下がりの状態から水平乃至後傾方向に調整するものである。
上記構成によれば、車両の前面衝突時に位置調整手段が前下がり状態の可動フロアを水平乃至後傾方向に調整するので、可動フロアの上部空間が拡大できて、乗員は足を容易に後退させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記位置調整手段は昇降手段を駆動する電動または油圧モータ等の駆動手段を有し、車両衝突時に駆動手段を制御することにより上記可動フロアの足置面を乗員の大腿部が所定角上向く姿勢に近付くよう所定位置に位置させるものである。
上記構成によれば、駆動手段にて可動フロアの足置面を調整するので、簡単な構造でありながら可動フロアの足置面を上記所定位置に確実に変更または保持することができる。
この発明の一実施態様においては、上記位置調整手段は衝突を予知する衝突予知手段を備え、上記衝突予知手段が衝突を予知した時、上記足置面の位置を所定位置に位置させるものである。
上記構成によれば、衝突予知手段が衝突を予知した時、可動フロアの足置面の位置を乗員が安全な姿勢(つまり乗員の大腿部が水平よりも所定角上向く姿勢)をとり得る所定位置に事前に変更または保持することができる。このため、可動フロア取付部を何等補強することなく、衝突により可動フロアが故障する際のリスク回避を行なうことができる。
この発明の一実施態様においては、上記フロアの可動フロア取付部が、その周辺部より剛性が高い高剛性部に設定されたものである。
上記構成によれば、高剛性部により、可動フロアを衝突による車体変形から保護することができ、可動フロアの変形や移動による乗員の下肢ダメージを抑制することができ、また位置調整手段の信頼性向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記フロアにおける可動フロア取付部の車外側周辺部に、該取付部より剛性が低い低剛性部が設けられたものである。
上記構成によれば、低剛性部により、前面衝突や側面衝突による車体変形が可動フロア取付部に及ばないように成すことができ、この結果、可動フロアの変形や急激な移動による乗員の下肢ダメージを抑制することができ、また位置調整手段の信頼性向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記位置調整手段は、上記足置面の位置調整後に、その位置を保持する保持手段を備えたものである。
上記構成によれば、衝突中に昇格手段が破損した場合、または駆動手段が誤作動した場合でも、足置面の急激な動きを防止することができ、乗員の下肢へのダメージを抑制することができる。
この発明によれば、車両衝突時または衝突予知時に可動フロアの足置面を乗員の大腿部が水平よりも所定角上向く姿勢をとれる所定位置に位置させる位置調整手段を設けたので、乗員の腰をシートに沈ませやすくして、乗員の荷重をシートに分散できると共に、乗員のシートに対する滑りを抑制することができ、また、大腿部を過度に上向かせる場合と比較して、上半身を前方へ曲げやすく、衝突時に窮屈な姿勢をなることを防止でき、要するに、通常運転時における姿勢調整と、衝突時の安全姿勢調整との両立を図ることができる効果がある。
乗員の腰をシートに沈ませやすくして、乗員の荷重をシートに分散できると共に、乗員のシートに対する滑りを抑制することができ、また、大腿部を過度に上向かせる場合と比較して、上半身を前方へ曲げやすく、衝突時に窮屈な姿勢をなることを防止するという目的を、車室に配設されたシートの前側に位置するフロア上に設けられた可動フロアと、この可動フロアを昇降する昇降手段とを備え、車両の通常運転時における乗員の運転姿勢を調整するものにおいて、車両衝突時または衝突予知時に可動フロアの足置面を乗員の大腿部が水平よりも所定角上向く姿勢をとれる所定位置に位置させる位置調整手段を備えるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の可動フロア装置を示し、図1、図2において、エンジンルームと車室とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル1(ダッシュパネル)を設け、このダッシュロアパネル1の下部には、後方に向けて略水平に延びるフロアパネル2を連設し、このフロアパネル2の車幅方向中央には車室側へ突出して車両の前後方向に延びるトンネル部3を一体に形成し、このトンネル部3をその上方から同方向(前後方向)に延びる車室内配設部材としてのセンタコンソール4で覆っている。
また上述のダッシュロアパネル1の車幅方向側部にはヒンジピラーアウタ5とヒンジピラーインナ6とから成る閉断面構造のヒンジピラー7を接合すると共に、このヒンジピラー7の下部には車両の前後方向に延びる閉断面構造のサイドシル8を連結し、フロアパネル2の車幅方向側端部を該サイドシル8に接合する一方、このサイドシル8をその上方から前後方向に延びる車室内配設部材としてのフットカバー9(スカーフプレートと同意)で覆っている。
さらに、上述のフロアパネル2上には図1に示すように、フロントシート10(ドライバーズシート)を配置している。このフロントシート10はシートクッション11と、シートバック12と、ヘッドレスト13とを備えている。
上述のフロントシート10の前側位置におけるフロアパネル2上には乗員がペダル14を操作する足元スペースに対応して、図2、図3に示すように可動フロア15を昇降可能に配設している。
この可動フロア15は、フロント側に位置するメイン可動フロア15aとリヤ側に位置するサブ可動フロア15bとをヒンジ16にて屈曲可能に連設したもので、メイン可動フロア15aの前端部はダッシュロアパネル1またはフロアパネル2に取付けられたヒンジ17に枢支されている。
図2〜図4に示すように、上述のサブ可動フロア15bの後部下面は、車幅方向に延びる回転自在なローラ18により支持されており、このローラ18の左右の軸端部はブラケット19,19を介してフロアパネル2に支持されている。
また、上述のメイン可動フロア15aは該メイン可動フロア15aの下部に設けられた昇降手段20により昇降可能に構成されている。
すなわち、図2〜図6に示すように、フロアパネル2には、車幅方向に所定間隔を隔てて一側のギヤボックス21と他側のブラケット22とを取付け、これら両者21,22間には車幅方向に延びる駆動軸23を横架し、この駆動軸23をメイン可動フロア15aの下方に位置させている。
このメイン可動フロア15aの下面には車幅方向に離間するように複数のローラ24,24を設けるが、これら各ローラ24,24の軸端部はそれぞれ一対のアーム25,25を介して筒部材26,26に取付けられ、これらの各筒部材26,26は上述の駆動軸23に嵌合固定されている。
一方、上述のギヤボックス21内にはウオームギヤ27とウオームホイール28とを噛合させて内設し、ウオームギヤ27にはトルクケーブル29を連結し、ウオームホイール28の軸芯部には上述の駆動軸23を貫通連結している。
そして、トルクケーブル29の正方向または逆方向の回転時に、ウオームギヤ27を介してウオームホイール28を駆動し、このウオームホイール28の軸芯部に貫設した駆動軸23を回転し、この回転を筒部材26、アーム25を介してローラ24の上下方向への移動に変換して、ヒンジ17を支点としてメイン可動フロア15aを上下動(昇降動作)させ、このメイン可動フロア15aに対してサブ可動フロア15bが従動するように構成している。図2は可動フロア15の上動状態を示し、図3は可動フロア15の下動状態を示すものであり、上述の昇降手段20は筒部材26とアーム25とローラ24とで構成されている。
ところで、図2、図3に示すようにダッシュロアパネル1の前部にはエンジンルーム内を車両の前後方向に延びる車体剛性部材としてのフロントサイドフレーム30(フロントフレーム)を設け、このフロントサイドフレーム30の後部はダッシュロアパネル1およびフロアパネル2の車室外側面に沿うようにキックアップ部31を介してフロアパネル2下面に延設され、フロントサイドフレーム30の後端部にはフロアフレーム32を連続して接続している。
車両衝突時または衝突予知時に上述の可動フロア15の足置面(メイン可動フロア15a参照)を乗員の大腿部が水平よりも所定角θ(図37,図39参照)上向く姿勢をとれる所定位置に位置させる位置調整手段の具体的構造は後述するとして、次に、図8〜図11を参照して、シート10の位置を調整するシート位置調整手段33の構成について説明する。
上述のフロントシート10は図8、図9に示すようにフロアパネル2上に設けられた前後のクロスメンバ34,35、ブラケット36,37およびシートスライドレールを構成するロアレール38を介して取付けられている。
しかも、このフロントシート10には、該フロントシート10の前後位置、上下位置(高さ位置)およびシートクッション11の座面角度を調整する上記シート位置調整手段33が設けられている。
すなわち、図10、図11に示すように、上述のロアレール38の側部にはサイドレール39を接合して、ロアレール38とサイドレール39とを一体化すると共に、このサイドレール39のトップデッキ面において前後方向に延びる所定長さ範囲にはラック40を設けている。
また、板部材を2枚重ね合わせて構成したシートクッションフレーム41を設け、このシートクッションフレーム41の下部にはアッパレール42を一体形成して、アッパレール42を兼ねるシートクッションフレーム41がロアレール38に沿って車両の前後方向に斜め移動すべく構成している。
ここで、上述のロアレール38は所定の傾斜角度となるように前高後低状にスラント配置されている。
上述のロアレール38およびシートクッションフレーム41は単一のフロントシート10の左右に対応して一対設けられるが、図面では図示の便宜上、左側の要素のみを示している。
左右一対のシートクッションフレーム41の前部側離間位置には駆動軸43と従動軸44とを車幅方向に向けて軸架している。
上述の駆動軸43がシートクッションフレーム41より左方に突出する突出部43aには大径の原動ギヤ45を嵌合する一方、従動軸44がシートクッションフレーム41より左方に突出する突出部44aにはピニオン46を嵌合し、原動ギヤ45にピニオン46を噛合させると共に、このピニオン46をサイドレール39上のラック40に噛合させている。
また上述の駆動軸43には小径のギヤ47を嵌合する一方、駆動軸43と従動軸44との間の上方位置におけるシートクッションフレーム41には支軸48を設け、この支軸48には下部リンク49を回動可能に枢支している。
この下部リンク49の前端部(フロント側)にはピン50を介して上部リンク51を連結する一方、下部リンク49の後端部(リヤ側)には円弧状のギヤ52を一体形成して、このギヤ52を上述の小径ギヤ47に噛合させている。
さらに、上部リンク51の上端部にはピン53を介して前側のシートブラケット54を枢支する一方、シートクッションフレーム41の後部側上方位置にはシートクッション11の揺動支点となる支軸55を介して後側のシートブラケット56を枢支している。上述の各シートブラケット54,55はシートクッション11に取付けられる。
また上述の駆動軸43の突出部43aにはシート調整用のレバー57を嵌合すべく構成している。
このように構成したシート位置調整手段33により図8に示す後退位置のフロントシート10を図9に示すように前進位置へ調整する場合、レバー57を介して原動ギヤ45を図10の矢印a方向に回転させると、この原動ギヤ45に噛合したピニオン46が同図の矢印b方向に回転し、このピニオン46がラック40に噛合しているので、シートクッションフレーム41は矢印cで示すように前進すると共に、原動ギヤ45と同方向に回転(矢印d方向に回転)するギヤ47で下部リンク49の円弧状のギヤ52が矢印e方向へ回動し、この下部リンク49は支軸48を支点として矢印f方向に回動して上部リンク51を矢印g方向に引き込むので、フロントシート10は図8に示す状態から図9に示すように斜め前方かつ上方に移動すると共に、この移動にともなって、シートクッション11は支軸55を支点として図9に矢印hで示すように回動して、その座面角度が調整される。
図8に示す後退位置のフロントシート10は例えば体格が大きい乗員に対応し、図9に示す前進位置のフロントシート10は例えば体格が小さい乗員に対応する。
図1、図4、図6、図7で示したトルクケーブル29は原動ギヤ45と連動して回転するように構成されているので、シート位置調整手段33による図8のシート位置と対応して、可動フロア15側の昇降手段20により図3の可動フロア位置(可動フロア15の下降位置)が得られ、シート位置調整手段33による図9のシート位置と対応して、可動フロア15側の昇降手段20により図2の可動フロア位置(可動フロア15の上昇位置)が得られるものである。
ところで、上述の可動フロア15およびフロアパネル2の上面は、比較的肉厚の圧縮フェルトまたは樹脂シートのような基部58と、この基部58の車室側に設けられた表皮部材59とから成るフロアマット60で覆われていて、シート位置調整手段33の原動ギヤ45の回転力を可動フロア15側のウオームギヤ27に伝達するトルクケーブル29は図1、図12、図13に示すように配設されている。
すなわち、このトルクケーブル29はクロスメンバ34(いわゆるNo.2クロスメンバ)の上部を通って前方に導出され、このクロスメンバ34の直前部から、センタコンソール4とトンネル部3との間の空間部を介して、トンネル部3側に沿設され、図1のD−D断面部においては図12に示すように、ホルダ61を用いてトンネル部3に支持され、図1のE−E断面部においては図13に示すように、表皮部材59の開口部62からウオームギヤ27側に向けて導出されている。
車両の衝突時に上述の可動フロア15の足置面としてのメイン可動フロア15aを乗員の大腿部が水平よりも所定角上向く姿勢をとれる所定位置に位置させる位置調整手段70は図6、図7に示すように構成している。なお、乗員の大腿部が水平よりも所定角θ上向く姿勢については図37,図39に実線で示している。
すなわち、図6、図7に示す位置調整手段70は、衝突時に足置面の位置を衝突前の位置に保持するものであって、ギヤボックス21内には支軸63を介してロックアーム64を設け、このロックアーム64の遊端側にはウオームホイール28の歯部に噛合可能な係止歯65を一体形成している。
また上述のロックアーム64における枢支部と係止歯65との間にはソレノイドSOL1のプランジャを連結し、通常時(図6参照)においてはウオームホイール28の歯部に対して係止歯65を離間させて、ウオームホイール28の回転を許容する一方、車両衝突時(図7参照)には係止歯65をウオームホイール28に噛合させることで、昇降手段20の上下動を規制(禁止)し、可動フロア15のメイン可動フロア15aを衝突前の位置に保持すべく構成している。
なお、図中、矢印Fは車両の前方を示すものである。
図14は図6、図7で示した位置調整手段70の制御回路ブロック図を示し、CPU66は衝突を検知するGセンサ67(衝突検知手段)と、フロントシート10のシートクッション11の座面角度を検出する座角センサ94からの出力に基づいて、ROM68に格納されたプログラムに従って、ソレノイドSOL1(つまり位置保持手段)を駆動し、またRAM69は必要なデータ等を記憶する。
上述のGセンサ67が衝突を検知しない通常運転時においては、図6に示すようにロックアーム64がアンロック位置に保たれているので、ウオームホイール28の回転が許容される。このため、シート位置調整手段33側のレバー57(図10参照)の操作に対応した可動フロア15の上下位置が得られる。
上述のGセンサ67が車両の衝突を検知すると、CPU66は座角センサ94の値から乗員の大腿部が所定角であると判断した時に、ソレノイドSOL1を駆動するので、ロックアーム64は図6のアンロック位置から図7のロック位置に駆動され、このロックアーム64に設けた係止歯65がウオームホイール28に噛合するので、該ウオームホイール28の回転がロックされ、昇降手段20の上下動が阻止されて、可動フロア15を衝突前の位置に保持する。
このように、図1〜図14で示した実施例の自動車の可動フロア装置は、車室に配設されたフロントシート10の前側に位置するフロアパネル2上に設けられた可動フロア15と、上記可動フロア15を昇降する昇降手段20とを備え、車両の通常運転時における乗員の運転姿勢を調整する自動車の可動フロア装置であって、車両衝突時に上記可動フロア15の足置面(メイン可動フロア15a参照)を乗員の大腿部が水平よりも所定角θ(図37,図39参照)上向く姿勢をとれる所定位置に位置させる位置調整手段70を備えたものである。
この構成によれば、車両衝突時に位置調整手段70が可動フロア15の足置面(メイン可動フロア15a参照)を乗員の大腿部が水平よりも所定角上向く姿勢をとれる所定位置に保持するので、乗員の腰をシート10に沈ませやすくして、乗員の荷重をシート10に分散できると共に、乗員のシート10に対する滑りを抑制することができる。また、大腿部を過度に上向かせる場合と比較して、上半身を前方へ曲げやすく、衝突時に窮屈な姿勢をなることを防止できる。要するに、通常運転時における姿勢調整と、衝突時の安全姿勢調整との両立を図ることができる。
また、上記位置調整手段70は、乗員の大腿部が所定角の時には、衝突時に上記足置面(メイン可動フロア15a参照)の位置を衝突前の位置に保持するものである。
この構成によれば、衝突時に昇格手段20の破損や暴走等による可動フロア15の急激な移動を防止して、乗員の下肢ダメージを低減することができる。
さらに、上記位置調整手段70は、上記足置面(メイン可動フロア15a)の位置調整後に、その位置を保持する保持手段(ソレノイドSOL1)を備えたものである。
この構成によれば、衝突中に昇格手段20が破損した場合でも、足置面(メイン可動フロア15a)の急激な動きを防止することができ、乗員の下肢へのダメージを抑制することができる。
図15、図16、図17は自動車の可動フロア装置の他の実施例を示すものである。
この実施例においては、車両衝突時に可動フロア15の足置面としてのメイン可動フロア15aを下側位置に調整する位置調整手段71を設けている。
図15、図16に示す位置調整手段71は、昇降手段20による可動フロア15の位置を機械的に保持する可動フロア保持手段としてのウオームギヤ27による保持力を、衝突時に解除するように構成したものである。
すなわち、図15、図16に示すように上述のウオームギヤ27とウオームホイール28との間に中間ピニオン72を介設し、この中間ピニオン72をアーム73の遊端部に回転自在に枢支すると共に、このアーム73の基部は支軸74に回動可能に支持しており、上述のアーム73の中間部にはソレノイドSOL2のプランジャを連結している。
そして、図15に示す通常時においては中間ピニオン72をウオームギヤ27とウオームホイール28との間に位置させて、ウオームギヤ27の回転力を中間ピニオン72をウオームホイール28に伝達して、シート位置調整手段33側のレバー57(図10参照)の操作に対応して各要素29,27,72,28,23,20を介して可動フロア15を上下動させる一方、衝突時にはソレノイドSOL2を駆動して、そのプランジャの吸引動作によりアーム73を回動させて、このアーム73の遊端部に設けた中間ピニオン72を図16(但し、図16は中間ピニオン72が各要素27,28間から外れた状態までを示している)に示すようにウオームギヤ27とウオームホイール28との間から外し、ウオームホイール28の回転をフリー状態と成すことにより、可動フロア15がその自重および乗員の脚部の荷重により同図に矢印で示すように下動すべく構成したものである。
図17は位置調整手段71の制御回路ブロック図を示し、CPU66は衝突を検知するGセンサ67からの出力に基づいて、ROM68に格納されたプログラムに従って、ソレノイドSOL2(つまり解除手段)を駆動し、RAM69は必要なデータ等を記憶する。
上述のGセンサ67が衝突を検知しない通常運転時においては、図15に示すように中間ピニオン72がウオームギヤ27とウオームホイール28との間に噛合介設されているので、シート位置調整手段33側のレバー57(図10参照)の操作に対応した可動フロア15の昇降位置が得られる。
上述のGセンサ67が車両の衝突を検知すると、CPU66はソレノイドSOL2を駆動するので、そのプランジャを介してアーム73が回動して、中間ピニオン72をウオームギヤ27とウオームホイール28との間から外し、これにより可動フロア15の足置面としてのメイン可動フロア15aはヒンジ17を支点として図16に矢印に示すように下動する。
図36,図37は図15〜図17で示した構成の作用説明図であって、図36に示す衝突前の状態(但し、図36の点線は衝突により乗員の上半身が前のめりした状態を示す)において、乗員の大腿部が所定角θ(図37参照)よりもさらに上向いている時には、Gセンサ67の衝突検知により図37に示す如くメイン可動フロア15aを下動させ、乗員の下肢を図37に2点鎖線で示す調整前の位置から同図に実線で示す調整後の位置に変更して、乗員の大腿部が水平よりも所定角θだけ上向くようにするものである。なお、図37の点線は衝突により乗員の上半身が前のめりした状態を示す。
このように、図15、図16、図17で示した実施例の自動車の可動フロア装置にあっては、上述の位置調整手段71は、乗員の大腿部が所定角θよりも上向いている時には、衝突時に上記足置面(メイン可動フロア15a参照)を下側位置に調整するものである。
この構成によれば、衝突時に乗員のシートに対する滑りを抑制し、かつ可動フロア15の足置面(メイン可動フロア15a参照)が下側位置に調整されるので、可動フロア15の上部空間を確保することができると共に、可動フロア15の位置が低くなることにより、該可動フロア15の挙動の安定化を図ることができる。
また、上記位置調整手段71は、上記昇降手段20による可動フロア15の保持位置を衝突時に解除するものである。
この構成によれば、衝突時に位置調整手段71が可動フロア15のウオームギヤ27による保持位置を解除するので、この可動フロア15を迅速に最も下側の位置まで下降させることができ、可動フロア15の上部空間を素早く確保して、乗員の安全性を図ることができる。
さらに、上記可動フロア15は上記足置面(メイン可動フロア15a参照)の傾斜を前下がりに調整可能に構成され、上記位置調整手段71は、前面衝突時に足置面を前下がりの状態から水平乃至後傾方向(この実施例では最下方位置)に調整するものである。
この構成によれば、車両の前面衝突時に位置調整手段71が前下がり状態の可動フロア15を水平乃至後傾方向に調整するので、可動フロア15の上部空間が拡大できて、乗員は足を容易に後退させることができる。
なお、図15〜図17のおいて前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。
図18、図19は自動車の可動フロア装置のさらに他の実施例を示し、中間ピニオン72を用いる構造に代えて、ウオームギヤ27とウオームホイール28とが常時噛合されたものにおいて駆動軸23に電磁クラッチ75を介設し、この電磁クラッチ75と図19に示すGセンサ67とで位置調整手段76を構成したものである。
そして通常時においては電磁クラッチ75によりウオームホイール28側の駆動軸23Aと昇降手段20側の駆動軸23Bとを連結する一方、図19に示すGセンサ67(衝突検知手段)が衝突を検知した時にはCPU66で電磁クラッチ75を駆動して、ウオームホイール28側の駆動軸23Aと昇降手段20側の駆動軸23Bとを非連結と成して、可動フロア15を下側位置に下降させるように構成したものである。
図18、図19で示すように構成しても、図15〜図17で示した先の実施例のほぼ同様の作用、効果を奏するので、図18、図19において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図20〜図23は自動車の可動フロア装置のさらに他の実施例を示すものである。
図20に示すように、この実施例においてはトルクケーブル29を駆動手段の一例としての直流可逆モータ等のモータ77により正逆回転すべく構成している。このモータ77はセンタコンソール4のトップデッキ面に取付けられ、該モータ77の回転軸に上述のトルクケーブル29を連結する。なお、ギヤボックス21については図7の構造から各要素63,64,65,SOL1を取除いたものを用いる。
通常運転時にシート位置調整手段33側のレバー57(図10参照)の操作に対応して可動フロア15を上下動させる必要があるので、図23に示す如く、該可動フロア15の上下位置(昇降位置)をコントロールする調整スイッチ78を設けている。
図23に示す制御回路ブロック図において、制御手段としてのCPU66はGセンサ67、座角センサ94、調整スイッチ78からの入力に基づいて、ROM68に格納されたプログラムに従って、モータ77を駆動制御する。
上述のGセンサ67、座角センサ94、CPU66、モータ77により構成された位置調整手段79は、昇降手段20を駆動する上記モータ77を有し、車両衝突時に上述の可動フロア15の足置面としてのメイン可動フロア15aを乗員の大腿部が水平よりも所定角θ上向く姿勢をとれる所定位置に位置させるものである。
この乗員が安全な姿勢をとれる所定位置は、乗員の大腿部が所定角θで上向く姿勢となるように設定することができる。
座角センサ94の値から乗員の大腿部が所定角θであり、可動フロア15のメイン可動フロア15aを衝突前の位置に保持する場合には、Gセンサ67が衝突を検知した時、モータ77を非駆動と成して、ウオームギヤ27の位置保持力を利用して、メイン可動フロア15aを衝突前の位置に保持することができる。なお、上述のロックアーム64またはモータ77にブレーキ手段を付設してもよい。
座角センサ94の値から乗員の大腿部が所定角θよりも上向きであり、車両衝突時に可動フロア15のメイン可動フロア15aを下側位置に下動させる場合には、図21に示す通常運転時の状態から、Gセンサ67が衝突を検知した時、CPU66でモータ77を駆動してトルクケーブル29、ウオームギヤ27、ウオームホイール28、駆動軸23、昇降手段20を介して図22に示すようにメイン可動フロア15aを下側位置に下動変更させることができる。つまり、乗員の大腿部の位置を図36から図37に示すように変更する。
座角センサ94の値から乗員の大腿部が所定角θよりも下向きであり、車両衝突時に可動フロア15のメイン可動フロア15aを上側位置に上動させる場合には、図24に示す通常運転時の状態から、Gセンサ67が衝突を検知した時、CPU66でモータ77を駆動してトルクケーブル29、ウオームギヤ27、ウオームホイール28、駆動軸23、昇降手段20を介して図25に示すようにメイン可動フロア15aを上側位置に上動変更させることができる。
図38、図39はその作用説明図であって、図38に示す衝突前の状態(但し、図38の点線は衝突により乗員の上半身が前のめりした状態を示す)において、乗員の大腿部が所定角θ(図39参照)よりも下向きの場合には、衝突時に図38の実線から同図に点線で示すように滑りやすくなるので、これを回避するために、Gセンサ67の衝突検知により図39に示す如くメイン可動フロア15aを上動させて、乗員の下肢を図39に2点鎖線で示す調整前の位置から同図に実線で示す調整後の位置に変更して、乗員の大腿部が所定角θに上向くように成し、乗員の腰をシートクッション11に沈ませやすくして、乗員の荷重をシートに分散すると共に、シートに対する滑りを抑制するものである。なお、図39の点線は衝突により乗員の上半身が前のめりした状態を示す。
このように図20〜図25で示した実施例においては、上記位置調整手段79は昇降手段20を駆動する駆動手段としてのモータ77を有し、車両衝突時にモータ77の駆動制御により上記可動フロア15の足置面(メイン可動フロア15a参照)を乗員の大腿部が所定角θ上向く姿勢に近付くよう所定位置に位置させるものである。
この構成によれば、モータ駆動により可動フロア15の足置面を調整するので、簡単な構造でありながら可動フロア15の足置面を上記所定位置に確実に変更または保持することができる。
さらに、図6に示すロックアーム64を設け、衝突中にロックさせてもよく、この場合、モータ77の暴走が発生しても確実に足置面を保持できる。
上述の足置面としてのメイン可動フロア15aを衝突前の位置に保持すべく構成すると、衝突時の可動フロア15の急激な移動を防止して、乗員の下肢ダメージを低減することができ、衝突時にメイン可動フロア15aを下降位置に変更すべく構成(図22参照)すると、可動フロア15の上部空間を確保することができ、下降位置に変更された可動フロア15の挙動の安定化を図ることができ、衝突時にメイン可動フロア15aを上昇位置に変更すべく構成(図25参照)すると、乗員の下肢における下腿と上腿との成す角度が小さくなるので、可動フロア15に足を載せた乗員は膝を曲げやすい姿勢となって、車体が大きく変形した場合であっても足の挟み込みを抑制することができる。なお、図20〜図25において前図と同一の部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略している。
図26、図27、図28は自動車の可動フロア装置のさらに他の実施例を示すものである。この実施例においては、乗員がフロアから比較的低い位置に着座し、大腿部が通常時は所定角θよりも上向きである車両が好敵である。
この実施例の位置調整手段80は、可動フロア15の前端部がヒンジ17を介してダッシュロアパネル1とフロアパネル2との間の斜面部81に枢支され、この枢支部の後方つまりメイン可動フロア15aが前述の昇降手段20に支持されており、車両の前面衝突時には車体側枢支部Xが昇降手段側支持部Yよりも上昇(図28参照)するように変形する車体構造を備えたものである。
すなわち、上述の斜面部81においてヒンジ17よりも下方側の位置には、該斜面部81を積極的に変形させるための折れ点82を形成し、図26に示す衝突前の状態から車両の前面衝突時には、衝突エネルギにより上述の折れ点82を介して斜面部81を含むダッシュロアパネル1を積極的に変形させて、図28に示すように、車体側枢支部Xが昇降手段側支持部Yよりも上方に位置すべく変形させ、これにより、メイン可動フロア15aを下動すべく構成したものである。
上述のメイン可動フロア15aを昇降手段20のローラ24を支点として下動させる目的で、メイン可動フロア15aの下面には図27に示すような受け部材83を設けている。
この受け部材83は可動フロア15の通常調整時に、ローラ24の移動を許容し、車両衝突時に該ローラ24の移動を規制すべく、ローラ24の直径よりも長い前後方向の凹状に形成されていて、この凹部にローラ24が位置するように、受け部材83が該ローラ24の下方からメイン可動フロア15aの下面に接合固定されたものである。
このように、図26〜図28で示した実施例においては、上記位置調整手段80は、可動フロア15の前端部が車体側フロア(斜面部81参照)に枢支され、その後方が上記昇降手段20に支持され、前面衝突時に車体側枢支部Xが昇降手段側支持部Yより上昇するように変形する車体構造を備えたものである。
この構成によれば、位置調整手段80は車両前面衝突時の衝撃力を利用(衝突変形を利用)して、車体側枢支部Xが昇降手段支持部Yよりも上昇するように変形させるので、可動フロア15のメイン可動フロア15aを確実に下降させることができ、乗員の大腿部を所定角θ(図37参照)に近付け、衝突時に乗員の上半身の屈曲を容易にし、かつ、シートに対する滑りを抑えると共に、可動フロア15の上部空間を確保することができる。
なお、図26〜図28において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。
図29、図30は自動車の可動フロア装置のさらに他の実施例を示すものである。この実施例は、RV車など乗員がフロアから比較的高い位置に着座し、大腿部が通常時は所定角θよりも下向き(図38参照)である車両が好的なものである。
この実施例の位置調整手段84は、前面衝突時の車体変形を利用して可動フロア15の足置面としてのメイン可動フロア15aを上側に調整するものであり、この位置調整手段84は、可動フロア15の前端部がヒンジ17により車体側フロアつまりダッシュロアパネル1の下部に枢支され、この枢支部よりも後方のメイン可動フロア15a下面が昇降手段20に支持され、前面衝突時(図30参照)に車体側枢支部Xが昇降手段側支持部Yよりも下降するように変形する車体構造を備えたものである。
すなわち、前述の駆動軸23が貫設されたギヤボックス21(前図参照)を斜面部81に取付ける一方、フロントサイドフレーム30のキックアップ部31と、該ギヤボックス21に対応する斜面部81の前側面との間には押込み部材85を張架し、車両の前面衝突時にフロントサイドフレーム30が衝突荷重により後退するエネルギを利用して、この押込み部材85で斜面部81を介してギヤボックス21および昇降手段20を押し込み、昇降手段側支持部Yを支点としてメイン可動フロア15aを押し上げるように構成したものである。
この実施例においても、メイン可動フロア15aを昇降手段20のローラ24を支点として上動させる目的で、メイン可動フロア15aの下面には上述同様に受け部材83を取付けている。
このように、図29、図30で示した実施例においては、上記位置調整手段84は前面衝突時に上記足置面(メイン可動フロア15a参照)を上側に調整するものである。
この構成によれば、可動フロア15の足置面が上側に調整されるので、乗員の大腿部は図38から図39に示す如く、所定角θに近づけられると共に、乗員の下肢おける下腿と上腿との成す角度が小さくなり、可動フロア15に足を載せた乗員は膝を曲げやすい姿勢となり、車体が大きく変形した場合であっても足の挟み込みを抑制することができる。
また、上記位置調整手段84は、可動フロア15の前端部が車体側フロア(ダッシュロアパネル1参照)に枢支され、その後方が上記昇降手段20に支持され、前面衝突時に車体側枢支部Xが昇降手段側支持部Yより下降するように変形する車体構造(押込み部材85参照)を備えたものである。
この構成によれば、位置調整手段84は車両前面衝突時の衝撃力を利用(衝突変形を利用)して、車体側枢支部Xが昇降手段側支持部Yよりも下降するように変形させるので、可動フロア15のメイン可動フロア15aを確実に上昇させることができ、乗員の膝を曲げやすい姿勢が確保できる。
なお、図29、図30において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。
図31は自動車の可動フロア装置のさらに他の実施例を示す制御回路ブロック図であって、この実施例の位置調整手段86は、衝突を予知する衝突予知手段87を備え、この衝突予知手段87が衝突を予知した時、足置面としてのメイン可動フロア15aの位置を所定位置に保持または上下何れかに変更するものである。
すなわち、障害物を検知する障害物レーダ88を設け、この障害物レーダ88の出力を衝突予知手段87に入力すべく構成すると共に、CPU66は衝突予知手段87、調整スイッチ78からの入力に基づいて、ROM68に格納されたプログラムに従って、モータ77、ソレノイドSOL1、ソレノイドSOL2、または電磁クラッチ75の何れか1つを駆動制御し、また、RAM69は必要なデータを記憶する。さらに、上述のCPU66には前述の座角センサ94を設けてもよい。
ここで、該実施例は車両の衝突変形を利用する構成以外のものに適用することができる。
つまり、衝突を予知した時に、前述のソレノイドSOL1を駆動すべく構成した場合には、図6、図7で既に示したようにロックアーム64の係止歯65をウオームホイール28の歯部に噛合させて、メイン可動フロア15aを衝突前位置に保持することができる。
また、衝突を予知した時に、前述のソレノイドSOL2を駆動すべく構成した場合には、図15、図16で既述したように、アーム73を揺動させて、中間ピニオン72をウオームギヤ27とウオームホイール28との間から外し、ウオームホイール28の回転をフリーと成して、メイン可動フロア15aを最下方位置まで下降させることができる。
さらに、衝突を予知した時に、前述の電磁クラッチ75を駆動すべく構成した場合には、図18で既に示したように、昇降手段20側の駆動軸23Bの回転をフリーと成して、メイン可動フロア15aを上述同様に最下方位置まで下降させることができる。
加えて、衝突を予知した時に、上述のモータ77を駆動すべく構成した場合には、図20で示すトルクケーブル29を回転させて、図22に示す如くメイン可動フロア15aを下動させることができ、また図25に示す如くメイン可動フロア15aを上動させることができ、さらにモータ77を停止すべく構成した場合には、メイン可動フロア15aを衝突前位置に位置保持させることができる。
このように図31で示した実施例においては、上記位置調整手段86は衝突を予知する衝突予知手段87を備え、上記衝突予知手段87が車両の衝突を予知した時、上記足置面(メイン可動フロア15a参照)の位置を所定位置に位置させるものである。
この構成によれば、衝突予知手段87が衝突を予知した時、可動フロア15の足置面の位置を乗員の大腿部が所定角θに上向く姿勢をとり得る所定位置に事前に変更または保持することができる。このため、可動フロア取付部を何等補強することなく、衝突により可動フロア15が故障する際のリスク回避を行なうことができる。
図32〜図35は自動車の可動フロア装置のさらに他の実施例を示すものであって、可動フロア15を衝突による車体変形から保護すべく構成したものである。この実施例ではモータ駆動タイプの位置調整手段79(図23参照)の他に前述の各位置調整手段70,71,76,86を用いることができる。
図32〜図35に示すこの実施例においては、車室に配設されたフロントシート10の前側に位置するフロアパネル2上に設けられた可動フロア15と、この可動フロア15を昇降する昇降手段20とを備えて、車両の通常運転時における乗員の運転姿勢(乗員の着座姿勢を含む)を調整するものにおいて、上述のフロアパネル2の可動振フロア取付部Zを、その周辺部よりも剛性が高い高剛性部に設定すると共に、フロアパネル2における可動フロア取付部Zの車外側周囲部分に、該取付部Zよりも剛性が低い低剛性部を設けたものである。
すなわち、各パネル1,2間の斜面部81と、フロントサイドフレーム30のキックアップ部31との間、並びにフロアパネル2とフロントサイドフレーム30または/およびフロアフレーム32との間には車両の前後方向に延びる閉断面89が形成されており、この閉断面89の空間を有効利用して、ヒンジ17の取付け部からギヤボックス21(前図参照)の取付け部よりも所定量リヤ側に位置する範囲にわたって、断面ハット形状のレインフォースメント90を車体フロアに接合し、斜面部81とレインフォースメント90との間、並びにフロアパネル2とレインフォースメント90との間に車両の前後方向に延びる閉断面91(図34参照)を形成し、この二重閉断面構造により、可動フロア取付部Zを、その周辺部に対して剛性が高い高剛性部に設定し、可動フロア15を衝突による車体変形から保護するように構成したものである。
また、図32、図33、図34に示すように、フロアパネル2における可動フロア取付部Zの車外側周囲部分として該取付部Zの前側(詳しくはヒンジ17よりも前側)と、該取付部Zの車幅方向車外側との両部にはビード92,93を一体形成している。
前側に位置するビード92は可動フロア15の車幅方向の全幅と対応するように、斜面部81に対して車幅方向に延びるように形成され、このビード92は前面衝突時に衝突エネルギを吸収する折れ点となり、側面衝突時には対抗部材となる。
可動フロア取付部Zの車外側に位置するビード93は可動フロア15の前後方向の全長と対応するようにフロアパネル2に対して車両の前後方向に延びるように形成され、このビード93は前面衝突時に対抗部材となり、側面衝突時には衝突エネルギを吸収する折れ点となる。
特に、車両の前面衝突時において上述のビード92を可動フロア取付部Zよりも剛性が低い低剛性部に設定し、このビード92を折れ点として作用させて正面衝突エネルギを吸収することにより、可動フロア15を衝突による車体変形から保護するように構成したものである。
すなわち、この実施例においては図33に示す衝突前の状態から車両が前面衝突した場合、図35に示すように、ビード92よりも前側部分はクラッシュするが、レインフォースメント90によるニ重閉断面構造で可動フロア取付部Zを高剛性に形成しているので、この可動フロア取付部Zおよび可動フロア15の変形を抑制することができる。
このように、図32〜図35で示した実施例においては、上記フロアパネル2の可動フロア取付部Zが、その周辺部より剛性が高い高剛性部(レインフォースメント90参照)に設定されたものである。
この構成によれば、高剛性部により、可動フロア15を衝突による車体変形から保護することができ、可動フロア15の変形や移動による乗員の下肢ダメージを抑制することができ、また位置調整手段70,71,76,79または86の信頼性向上を図ることができる。
また、上記フロアパネル2における可動フロア取付部Zの車外側周辺部に、該取付部Zより剛性が低い低剛性部(ビード92,93参照)が設けられたものである。
この構成によれば、低剛性部により、前面衝突や側面衝突による車体変形が可動フロア取付部Zに及ばないように成すことができ、この結果、可動フロア15の変形や急激な移動による乗員の下肢ダメージを抑制することができ、また位置調整手段70,71,76,79または86の信頼性向上を図ることができる。
さらに、上記実施例の自動車の可動フロア装置は、車室に配設されたフロントシート10の前側に位置するフロアパネル2上に設けられた可動フロア15と、上記可動フロア15を昇降する昇降手段20とを備え、車両の通常運転時における乗員の運転姿勢を調整するものにおいて、車体側フロア(斜面部81を含むフフロアパネル2参照)の可動フロア取付部Zが、その周辺部より剛性が高い高剛性部(レインフォースメント90参照)に設定されたものである。
この構成によれば、高剛性部により、可動フロア15を衝突による車体変形から保護し、可動フロア15の変形や急激な移動による乗員の下肢ダメージを抑制することができる。
また上記実施例の自動車の可動フロア装置は、車室に配設されたフロントシート10の前側に位置するフロアパネル2上に設けられた可動フロア15と、上記可動フロア15を昇降する昇降手段20とを備え、車両の通常運転時における乗員の運転姿勢を調整するものにおいて、車体側フロア(斜面部81を含むフロアパネル2参照)の可動フロア取付部Zの周辺部に、該取付部Zより剛性が低い低剛性部(ビード92,93参照)が設けられたものである。
この構成によれば、低剛性部により、前面衝突や側面衝突による車体変形が可動フロア取付部Zに及ばないように成すことができ、この結果、可動フロア15の変形や急激な移動による乗員の下肢ダメージを抑制することができる。
なお、図32〜図35において前図同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のシートは、実施例のドライバーズ側のフロントシート10に対応し、
以下同様に、
シートの前側に位置するフロアは、斜面部81を含むフロアパネル2に対応し、
可動フロアの足置面は、メイン可動フロア15aに対応し、
高剛性部は、レインフォースメント90に対応し、
低剛性部は、ビード92,93に対応し、
駆動手段は、モータ77に対応し、
保持手段は、ソレノイドSOL1に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の自動車の可動フロア装置を示す平面図 図1のA−A線矢視断面図 可動フロアの下降状態を示す側面図 トルクケーブルとローラとの連動構造を示す平面図 図4のB−B線矢視断面図 図4のC−C線矢視断面図 衝突時の位置保持状態を示す側面図 シート位置調整手段を示す側面図 シート前進位置を示す側面図 シート位置調整手段を示す分解斜視図 図8のG−G線矢視断面図 図1のD−D線に沿う部分断面図 図1のE−E線に沿う部分断面図 位置調整手段の制御回路ブロック図 位置調整手段の他の実施例を示す側面図 衝突時の作用説明図 位置調整手段の制御回路ブロック図 図4のB−B線矢視に相当して位置調整手段の他の実施例を示す断面図 位置調整手段の制御回路ブロック図 自動車の可動フロア装置の他の実施例を示す平面図 衝突前の状態を示す側面図 衝突後の可動フロア下降状態を示す側面図 位置調整手段の制御回路ブロック図 衝突前の状態を示す側面図 衝突後の可動フロア上昇状態を示す側面図 位置調整手段のさらに他の実施例を示す側面図 図26の部分斜視図 衝突後の可動フロア下降状態を示す側面図 位置調整手段のさらに他の実施例を示す側面図 衝突後の可動フロア上昇状態を示す側面図 位置調整手段のさらに他の実施例を示す制御回路ブロック図 自動車の可動フロア装置のさらに他の実施例を示す平面図 図32のH−H線矢視に沿う衝突前の側面図 図33の要部の斜視図 衝突後における可動フロア取付部の保護状態を示す側面図 乗員の大腿部が所定角より上向いている状態を示す説明図 足置面を下側位置に調整する作用説明図 乗員の大腿部が所定角より下向いている状態を示す説明図 足置面を上側位置に調整する作用説明図
符号の説明
2…フロアパネル(フロア)
10…フロントシート(シート)
15…可動フロア
15a…メイン可動フロア(足置面)
20・・・昇降手段
70,71,76,79,80,84,86…位置調整手段
77…モータ(駆動手段)
87…衝突予知手段
90…レインフォースメント(高剛性部)
92,93…ビード(低剛性部)
X…車体側枢支部
Y…昇降手段側支持部
Z…可動フロア取付部
SOL1…ソレノイド(保持手段)

Claims (13)

  1. 車室に配設されたシートの前側に位置するフロア上に設けられた可動フロアと、上記可動フロアを昇降する昇降手段とを備え、車両の通常運転時における乗員の
    運転姿勢を調整する自動車の可動フロア装置であって、
    車両衝突時または衝突予知時に上記可動フロアの足置面を乗員の大腿部が水平よりも所定角上向く姿勢をとれる所定位置に
    位置させる位置調整手段を備えた
    自動車の可動フロア装置。
  2. 上記位置調整手段は、乗員の大腿部が所定角の時には、衝突時に上記足置面の位置を衝突前の位置に保持する
    請求項1記載の自動車の可動フロア装置。
  3. 上記位置調整手段は、乗員の大腿部が所定角より上向いている時には、衝突時に上記足置場面を下側位置に調整する
    請求項1記載の自動車の可動フロア装置。
  4. 上記位置調整手段は、上記昇降手段による可動フロアの保持位置を衝突時に解除する
    請求項3記載の自動車の可動フロア装置。
  5. 上記位置調整手段は、可動フロアの前端部が車体側フロアに枢支され、その後方が上記昇降手段に支持され、前面衝突時に車体側枢支部が昇降手段側支持部より上昇するように変形する車体構造を備えた
    請求項3記載の自動車の可動フロア装置。
  6. 上記位置調整手段は乗員の大腿部が所定角より下向いている時には、前面衝突時に上記足置面を上側に調整する
    請求項1記載の自動車の可動フロア装置。
  7. 上記位置調整手段は、可動フロアの前端部が車体側フロアに枢支され、その後方が上記昇降手段に支持され、前面衝突時に車体側枢支部が昇降手段側支持部より下降するように変形する車体構造を備えた
    請求項6記載の自動車の可動フロア装置。
  8. 上記可動フロアは上記足置面の傾斜を前下がりに調整可能に構成され、
    上記位置調整手段は、前面衝突時に足置面を前下がりの状態から水平乃至後傾方向に調整する
    請求項3記載の自動車の可動フロア装置。
  9. 上記位置調整手段は昇降手段を駆動する駆動手段を有し、車両衝突時に上記駆動手段を制御することにより上記可動フロアの足置面を乗員の大腿部が所定角上向く姿勢に近付くよう所定位置に位置させる
    請求項1、3または6記載の自動車の可動フロア装置。
  10. 上記位置調整手段は衝突を予知する衝突予知手段を備え、
    上記衝突予知手段が衝突を予知した時、上記足置面の位置を所定位置に位置させる
    請求項1〜4、6、8、9の何れか1に記載の自動車の可動フロア装置。
  11. 上記フロアの可動フロア取付部が、その周辺部より剛性が高い高剛性部に設定された
    請求項1〜4、6、8、9、10の何れか1に記載の自動車の可動フロア装置。
  12. 上記フロアにおける可動フロア取付部の車外側周辺部に、該取付部より剛性が低い低剛性部が設けられた
    請求項1〜8の何れか1に記載の自動車の可動フロア装置。
  13. 上記位置調整手段は、上記足置面の位置調整後に、その位置を保持する保持手段を備えた
    請求項1,2,3,6,8,9,10の何れか1に記載の自動車の可動フロア装置。
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