JP7168085B2 - エレベーターの制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベーターの制御装置に関する。
特許文献1は、エレベーターの制御装置を開示する。当該制御装置によれば、かご床と乗場床との高さを合わせるリレベル動作が正確に行われ得る。
日本特許第5329570号公報
しかしながら、特許文献1に記載の制御装置において、かご床と乗場床との相対誤差の連続的な検出値が必要となる。このため、ガバナー等のセンサが必要となる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、かご床と乗場床との相対誤差の連続的な検出値を要することなく、リレベル動作を正確に行うことができるエレベーターの制御装置を提供することである。
この発明に係るエレベーターの制御装置は、エレベーターのかごが乗場に停止している際におけるリレベルの要否の情報と、前記かごが乗場に停止している際における前記かごを昇降させるモータのブレーキの状態の情報と、前記かごのドアの開閉状態の情報と、前記かごにかかる重量の情報と、前記モータの回転角度の情報と、前記モータの回転速度の情報と、に基づいて前記かごの位置を推定するかご位置推定部と、前記かご位置推定部により推定された前記かごの位置に基づいて前記かごのリレベル動作を行う制御部と、を備えた。
この発明によれば、かごの位置は、リレベルの要否の情報等から推定される。リレベル動作は、かごの推定位置に基づいて行われる。このため、かご床と乗場床との相対誤差の連続的な検出値を要することなく、リレベル動作を正確に行うことができる。
実施の形態1におけるエレベーターの制御装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。 実施の形態1におけるエレベーターの制御装置に利用されるリレベル動作判定機能の例を示す図である。 実施の形態1におけるエレベーターの制御装置に利用される複数の検出センサの動作波形を示す図である。 実施の形態1におけるエレベーターの制御装置によるかご位置推定信号の生成方法を説明するためのブロック図である。 実施の形態1におけるエレベーターの制御装置の第1模擬手段のブロック図である。 実施の形態1におけるエレベーターの制御装置の第3模擬手段のブロック図である。 実施の形態1におけるエレベーターの制御装置のかご位置誤差検出手段の処理の概要を説明するフローチャートである。 実施の形態1におけるエレベーターの制御装置による着床目標位置からのかご位置誤差に対する着床目標位置からのかご位置誤差検出信号の検出特性を示す図である。 実施の形態1におけるエレベーターの制御装置の瞬時状態オブザーバのブロック図である。 実施の形態1におけるエレベーターの制御装置によるリレベル動作を示す時間軸波形の図である。 実施の形態1におけるエレベーターの制御装置のハードウェア構成図である。 実施の形態2におけるエレベーターの制御装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるエレベーターの制御装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。
図1のエレベーターシステムにおいて、エレベーターのモータ1は、機械室等に設けられる。シーブ2は、モータ1の回転軸に取り付けられる。ロープ3は、シーブ2に巻き掛けられる。かご4は、ロープ3の一端に吊るされる。釣合おもり5は、ロープ3の他端に吊るされる。ブレーキ6は、モータ1に対して制動状態と開放状態との間を遷移し得るように設けられる。
秤17は、かご4の床に設けられる。秤17は、かご4の床にかかる重量を測定し得るように設けられる。秤17の検出信号は、Wgtと定義される。
エンコーダ11は、モータ1に設けられる。エンコーダ11は、モータ1の回転角度を検出し得るように設けられる。
制御装置Sは、速度指令発生部14と速度演算部12と減算部15と速度制御部16と電流制御部9とブレーキ動作指令部7とかご位置推定部19と減算部13とを備える。
速度指令発生部14は、速度指令信号v_refを出力する。
速度演算部12は、エンコーダ11の出力であるモータ角度検出信号x_mの入力を受け付ける。速度演算部12は、モータ角度検出信号x_mをモータ1の角速度信号に変換する。速度演算部12は、モータ1の角速度信号をかご4の速度信号v_mに変換する。速度演算部12は、かご4の速度信号v_mを出力する。
減算部15は、速度指令発生部14の出力である速度指令信号v_refから速度演算部12の出力である速度信号v_mを減算することで速度エラー信号v_errを得る。
速度制御部16は、速度エラー信号v_errの入力を受け付ける。速度制御部16は、速度制御が安定かつ所定の性能が得られるように比例・積分・微分演算された結果である速度制御信号iq_v_contを出力する。
電流制御部9は、速度制御部16の出力である速度制御信号iq_v_contの入力をトルク電流指令信号の入力として受け付ける。電流制御部9は、電流検出手段10からのモータ駆動電流iqがトルク電流指令信号iq_v_contの値となるように機能する。具体的には、電流制御部9は、モータ1に対して、トルク電流指令信号iq_v_contの値となるような駆動電流iqを供給する。
上記構成にて、速度制御系が実現される。具体的には、かご4の速度は、速度指令信号v_refに対して速度エラー信号v_errが予め設定された値以内で追従するように制御される。
かご4が予め設定された階から目標階の乗場に到着すると、ブレーキ動作指令部7は、ブレーキ制御信号BKを出力する。ブレーキ制御部8は、当該ブレーキ制御信号BKに基づいてブレーキ6の状態を開放状態から制動状態に遷移させる。
ブレーキ6が制動状態になると、かご4は目標階の乗場に停止する。その後、ドア動作指令部20は、ドア動作指令信号を出力する。かご4のドアは、当該ドア動作指令信号に基づいて乗場に対して開く。
高層ビルまたは超高層ビルにおいて、かご4が比較的低い乗場にある場合、ロープ3の剛性が低くなる。このため、ロープ3は、かご4から乗客、貨物等の乗降によるかご荷重変化によって伸縮する。その結果、かご4の位置が変動する。
この際、リレベル動作判定機能18は、かご4の位置変動がリレベル動作すべき範囲であるか否かを判定する。
かご位置推定部19は、リレベル動作判定機能18の出力と秤17の出力とエンコーダ11の出力と速度演算部12の出力とドア動作指令部20の出力との入力を受け付ける。かご位置推定部19は、かご停止位置ずれの推定信号としてかご位置推定信号を出力する。
減算部13は、目標位置である0からかご位置推定信号x_c_hを減算してかご位置エラー信号を得る。
速度指令発生部14は、リレベル制御部として、減算部13の出力である位置エラー信号が0に収束するように速度指令信号v_refを出力する。
上記の構成にて、かご位置制御系が実現される。具体的には、かご4の位置v_xが着床目標位置に対し収束する。
次に、図2を用いて、リレベル動作判定機能18の例を説明する。
図2は実施の形態1におけるエレベーターの制御装置に利用されるリレベル動作判定機能の例を示す図である。
図2の(a)は、かご4の位置が着床目標位置に対し下方にある場合の模式図である。図2の(b)は、かご4の位置が着床目標位置にある場合の模式図である。
プレート181とプレート182は、乗場の周囲において昇降路の内部に設けられる。プレート181とプレート182とは、かご4の移動方向に対して同じ長さである。
例えば、プレート181の下端は、着床目標位置に対して-Aだけずらして設定される。例えば、プレート182の上端は、着床目標位置に対して+Aだけずらして設置される。Aの値は、リレベル動作が必要と判定する長さに選択される。
プレート検出センサ群183は、かご4に設けられる。プレート検出センサ群183は、検出センサ183aと検出センサ183bとを備える。図2の(b)に示されるように、プレート検出センサ群183は、かご4が着床目標位置にあるとき、プレート181とプレート182との着床目標位置にかご位置検出線が重なるように配置される。
検出センサ183aは、プレート181がかご位置検出線を横切っているか否かを判定する。検出センサ183bは、プレート182がかご位置検出線を横切っているか否かを判定する。
次に、図3を用いて、かご4が着床目標位置を下方から上方へ横切った際の検出センサ183aと検出センサ183bとの動作波形を説明する。
図3は実施の形態1におけるエレベーターの制御装置に利用される複数の検出センサの動作波形を示す図である。
図3の(a)は、検出センサ183aの出力波形Rlvl_sig_downを示す。横軸は、着床目標位置からのかご位置誤差である。縦軸は、検出センサ183aの出力である。検出センサ183aの出力は、2値の検出値である。かご位置誤差の値が-A未満である場合、検出センサ183aの出力は、Lである。かご位置誤差の値が-A以上になると、検出センサ183aの出力は、Hになる。
図3の(b)は、検出センサ183bの出力波形Rlvl_sig_upを示す。横軸は、着床目標位置からのかご位置誤差である。縦軸は、検出センサ183bの出力である。検出センサ18baの出力は、2値の検出値である。かご位置誤差の値が+A以下である場合、検出センサ183bの出力は、Hである。かご位置誤差の値が+Aよりも大きくなると、検出センサ183bの出力は、Lになる。
次に、図4を用いて、かご位置推定信号x_c_hの生成方法を説明する。
図4は実施の形態1におけるエレベーターの制御装置によるかご位置推定信号の生成方法を説明するためのブロック図である。
図4の上部において、複数の機能ブロックは、図1におけるモータ1の位置からかご4の位置までの伝達特性を表す。
第1変換特性300は、モータ位置x_mをモータ位置変動によりかご4に伝達する力F_mに変換する。第1変換特性300は、ロープ3の機械特性で決まる。加算器301は、モータ位置変動によりかご4に伝達する力F_mとかご積載量変化による重力変動F_lとを加算した合力F_cを出力する。
第2変換特性302は、合力F_cをかご位置x_cに変換する。かご4とロープ3とからなる機構系がバネマス系に近似された場合、第2変換特性302は、かご質量、ロープ剛性、ロープ粘性をパラメータとした2次の伝達特性となる。リレベル動作判定機能18は、かご位置x_cに基づいて2Rlvl_sig_downとリレベル動作判定信号Rlvl_sig_upとをリレベル動作判定信号として出力する。
かご位置推定部19は、第1模擬手段191と第2模擬手段192と加算器193と第3模擬手段194との4つの機能ブロックを備える。当該4つの機能ブロックは、実際のシステムの挙動を模擬するモデルである。
第1模擬手段191は、モータ位置とモータ速度とをかご伝達力に変換する特性を模擬する。第1模擬手段191は、第1変換特性300に対応する。第2模擬手段192は、着床後のかご積載量変化による重力変動を計算する。第2模擬手段192と加算器193とは、加算器301に対応する。第3模擬手段194は、かご作用力をかご位置に変換する特性を模擬する。第3模擬手段194は、第2変換特性302に対応する。
第1模擬手段191は、モータ位置x_mとブレーキ制御信号BKとモータ速度信号v_mとの入力を受け付ける。第1模擬手段191は、モータ位置変化によりかご4に伝達する力の推定値F_m_hをモータ位置変動によりかご4に伝達する力F_mに対応した値として出力する。
第2模擬手段192は、秤17の出力であるwgtの入力を受け付ける。第2模擬手段192は、wgtを、かご4のドアが開く直前のタイミングにおけるwgtの値を基準値として変換し、さらに変換後の信号に重力加速度を乗算することでかご積載量変化による重力変動の計測値F_l_hを計算する。第2模擬手段192は、かご積載量変化による重力変動の計測値F_l_hをかご積載量変化による重力変動F_lに対応した値として出力する。なお、かご4のドアが開く直前のタイミングは、ドア動作指令部20の出力であるドア動作指令信号DRによって決定される。
加算器193は、モータ位置変化によりかご4に伝達する力の推定値F_m_hとかご積載量変化による重力変動の計測値F_l_hとを加算することで、かご4に加わる合力F_cを模擬した信号F_c_hを合力F_cに対応した値として生成する。
第3模擬手段194は、かご4に加わる合力F_cを模擬した信号F_c_hの入力を受け付ける。第3模擬手段194は、リレベル動作判定機能18の出力信号Rlvl_sig_upと出力信号Rlvl_sig_downとの入力を受け付ける。第3模擬手段194は、これらの入力信号に基づいて着床位置基準のかご位置推定値x_c_hをかご位置x_cに対応した値として出力する。
次に、図5を用いて、第1模擬手段191を説明する。
図5は実施の形態1におけるエレベーターの制御装置の第1模擬手段のブロック図である。
図5に示されるように、第1模擬手段191は、モータ位置変換手段191aとかご伝達力変換特性模擬手段191bとを備える。
モータ位置変換手段191aは、モータ位置x_mの入力を受け付ける。モータ位置変換手段191aは、モータ位置x_mを、ブレーキ制御信号BKのブレーキ起動時タイミング、つまりかご4が目標階に停止したタイミングにおけるモータ位置x_mの値を基準値としてモータ位置x_m’に変換する。
かご伝達力変換特性模擬手段191bは、モータ位置x_m’の入力を受け付ける。かご伝達力変換特性模擬手段191bは、モータ速度v_mとモータ位置x_m‘とから演算されるモータ位置変化によりかごに伝達する力の推定値F_m_hを出力する。当該演算は、ロープ3の弾性係数、粘性係数をパラメータとした式に基づいて行われる。
次に、図6を用いて、第3模擬手段194を説明する。
図6は実施の形態1におけるエレベーターの制御装置の第3模擬手段のブロック図である。
第3模擬手段194は、かご位置誤差検出手段194aと瞬時状態オブザーバ194bとを備える。
かご位置誤差検出手段194aは、リレベル動作判定機能18の出力信号Rlvl_sig_upと出力信号Rlvl_sig_downとの入力を受け付ける。かご位置誤差検出手段194aは、予め設定されたアルゴリズムによって、着床目標位置からのかご位置誤差としてx_c_dを離散的に検出する。
瞬時状態オブザーバ194bは、着床目標位置からのかご位置誤差x_c_dとかご4に加わる合力F_cを模擬した信号F_c_hとに基づいて連続的なかご位置情報としてx_c_hを得る。
次に、図7を用いて、かご位置誤差検出手段194aの処理を説明する。
図7は実施の形態1におけるエレベーターの制御装置のかご位置誤差検出手段の処理の概要を説明するフローチャートである。
ステップS1では、かご位置誤差検出手段194aは、Rlvl_sig_upとRlvl_sig_downとの双方がHであるか否かを判定する。
ステップS1での判定がYESの場合は、かご位置誤差検出手段194aは、ステップS2の処理を行う。ステップS2では、かご位置誤差検出手段194aは、リレベル判定切り替えタイミング信号Rlvl_tmgとしてLを出力し、リレベル量指定信号Rlvl_thとして0を出力する。その後、かご位置誤差検出手段194aは、ステップS1の処理を行う。
ステップS1での判定がNOの場合は、かご位置誤差検出手段194aは、ステップS3の処理を行う。ステップS3では、かご位置誤差検出手段194aは、Rlvl_sig_upがLかつRlvl_sig_downがHであるか否かを判定する。
ステップS3での判定がYESの場合は、かご位置誤差検出手段194aは、ステップS4の処理を行う。ステップS4では、かご位置誤差検出手段194aは、Rlvl_tmgとして予め設定された期間だけHをパルス出力し、リレベル量指定信号Rlvl_thとしてAを出力する。その後、かご位置誤差検出手段194aは、ステップS1の処理を行う。
ステップS3での判定がNOの場合は、かご位置誤差検出手段194aは、ステップS5の処理を行う。ステップS5では、かご位置誤差検出手段194aは、Rlvl_sig_upがHかつRlvl_sig_downがLであるか否かを判定する。
ステップS5での判定がYESの場合は、かご位置誤差検出手段194aは、ステップS6の処理を行う。ステップS6では、かご位置誤差検出手段194aは、Rlvl_tmgとして予め設定された期間だけHをパルス出力し、リレベル量指定信号Rlvl_thとして-Aを出力する。その後、かご位置誤差検出手段194aは、ステップS1の処理を行う。
ステップS5での判定がNOの場合は、かご位置誤差検出手段194aは、ステップS7の処理を行う。ステップS7では、かご位置誤差検出手段194aは、異常状態である認識を行い、Rlvl_tmgとしてLを出力し、リレベル量指定信号Rlvl_thとして0を出力する。その後、かご位置誤差検出手段194aは、処理を終了する。
次に、図8を用いて、着床目標位置からのかご位置誤差に対する着床目標位置からのかご位置誤差検出信号x_c_d(Rlvl_th)の検出特性を示す。
図8は実施の形態1におけるエレベーターの制御装置による着床目標位置からのかご位置誤差に対する着床目標位置からのかご位置誤差検出信号の検出特性を示す図である。
図8において、点線の特性は、誤差の無い理想的な検出特性である。実線の特性は、x_c_dの検出特性である。
x_c_dは、横軸である着床目標位置からのかご位置誤差が±Aのときに限り正確な出力となる。着床目標位置からのかご位置誤差の絶対値がA未満である場合、x_c_dは、0の出力となる。着床目標位置からのかご位置誤差が-Aよりも小さい場合、x_c_dは、-Aの出力となる。着床目標位置からのかご位置誤差がAよりも大きい場合、x_c_dは、Aの出力となる。
x_c_dのもう一つの出力であるRlvl_tmは、Rlvl_thの状態遷移を起点としたパルスで代用される場合もある。この場合、Rlvl_tmは不要となる。
次に、図9を用いて、瞬時状態オブザーバ194bの概要を説明する。
図9は実施の形態1におけるエレベーターの制御装置の瞬時状態オブザーバのブロック図である。
図9において、A、B、Cは、制御対象システムが次の(1)式および(2)式で表現された場合の行列関数である。
Figure 0007168085000001
y=Cx (2)
ここで、制御対象システムは、図4のかご作用力をかご位置に変換する特性を線形近似してモデル化した状態方程式で表示される。(1)式は状態方程式である。(2)は出力方程式である。uは入力ベクトルである。xは状態変数ベクトルである。yは出力ベクトルである。状態変数ベクトルの内訳は、かご4の速度とかご4の位置とかご4に作用する外乱力とである。かご4に作用する外乱力は、A行列を構成する機構パラメータの経時変化あるいは真値との誤差で定義される。
瞬時状態オブザーバ194bは、機能ブロック400と減算器401と機能ブロック402と積分器403と機能ブロック404と減算器405とスイッチ406と係数ベクトルK407とを備える。
機能ブロック400と減算器401と機能ブロック402と積分器403と機能ブロック404とは、制御対象システムのモデルとして(1)式と(2)式とに対応したブロックである。
減算器405は、モデルのかご位置推定値x_c_hから実際に測定されたかご位置測定値Rlvl_thを減算することで、モデルと実システムとの誤差を出力する。
係数ベクトルK407は、減算器405の出力にベクトル係数Kを乗算した結果を出力する。係数ベクトルK407の出力は、積分器403の手前に減算器401を介して帰還される。その結果、モデルと実システムとの誤差は、0に収束する。
スイッチ406は、モデルと実システムとの誤差の帰還を制御する。かご位置測定値Rlvl_thの値が真値になるタイミングであるRlvl_tmgがHである場合、スイッチ406は、当該帰還をONとする。かご位置測定値Rlvl_thの値が真値にならないタイミングであるRlvl_tmgがHでない場合、スイッチ406は、当該帰還をOFFとする。
その結果、かご位置測定値Rlvl_thの値が真値である場合、モデルと実システムとの誤差は修正される。この際、かご位置推定値x_c_hは、真のかご位置とほぼ略一致する。かご位置測定値Rlvl_thの値が真値でない場合、モデルと実システムとの誤差は修正されない。この際、機能ブロック400と減算器401と機能ブロック402積分器403と機能ブロックとは、入力信号F_c_hに基づいて、かご位置推定値x_c_hを連続的に計算する。
積分器403の存在により、かご位置推定値x_c_hの推定時において、モデルと実システムとの誤差は、修正された値に保持される。このため、モデルが実システムと合致している場合、正確なかご位置推定値x_c_hが得られる。
次に、図10を用いて、リレベル動作を説明する。
図10は実施の形態1におけるエレベーターの制御装置によるリレベル動作を示す時間軸波形の図である。
図10の(a)は、着床後のかご積載量変化による重力変動F_l_hを示す図である。図10の(b)は、かご位置推定値x_c_hを示す図である。図10の(c)は、かご位置誤差検出値x_c_d(Rlvl_th)を示す図である。図10の(d)は、かご位置誤差検出値x_c_d(Rlvl_tmg)を示す図である。
かご4の着床後、人、貨物等が乗ってかご積載量変化による重力変動が発生する。この際、図10の(a)に示されるように、ステップ状の波形が得られる。これに伴い、図10の(b)の実線に示されるように、かご位置推定値x_c_hは増加し、リレベル動作判定閾値Aを横切ってオーバシュートした後、減衰振動しながら予め設定された値に収束しようとする。図10の(a)に示されるように、リレベル動作と同時にブレーキ開放されることで、かご位置推定値x_c_hは0に収束される。
なお、図10の(b)の点線は、かご位置の真値である。モデルと実システムとが合致していれば、実線と点線とは重なる。本例では、若干の誤差が発生しているため、実線と点線とは重ならない。
図10の(d)は、モデルと実システムとの誤差修正を機能させるスイッチ制御信号である。この信号がHになったタイミングで、モデルと実システムの誤差がなくなる。その結果、かご位置推定値x_c_hが真値に修正される。その後、動特性を模擬したまま小さな誤差が維持される。
かご位置推定値x_c_hを真値として代用してリレベル動作を行うと、かご位置ずれはほぼ0となる。
以上で説明した実施の形態1によれば、かご4の位置は、リレベルの要否の情報等から推定される。リレベル動作は、かご4の推定位置の信号に基づいた帰還制御で行われる。このため、かご床と乗場床との相対誤差の連続的な検出値を要することなく、人等の乗降によりかご4の位置が変動する場合でも、リレベル動作を安定かつ正確に行うことができる。
また、制御装置Sは、かご4の位置を高精度に推定する。このため、リレベル動作をより高精度に行うことができる。
次に、図11を用いて、制御装置Sの例を説明する。
図11は実施の形態1におけるエレベーターの制御装置のハードウェア構成図である。
制御装置Sの各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ1000aと少なくとも1つのメモリ1000bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア2000を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ1000aと少なくとも1つのメモリ1000bとを備える場合、制御装置Sの各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ1000bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ1000aは、少なくとも1つのメモリ1000bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置Sの各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ1000aは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ1000bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア2000を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、制御装置Sの各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、制御装置Sの各機能は、まとめて処理回路で実現される。
制御装置Sの各機能について、一部を専用のハードウェア2000で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、かご位置推定部19の機能については専用のハードウェア2000としての処理回路で実現し、かご位置推定部19の機能以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ1000aが少なくとも1つのメモリ1000bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア2000、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで制御装置Sの各機能を実現する。
実施の形態2.
図12は実施の形態2におけるエレベーターの制御装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
実施の形態2において、かご位置推定部19は、モータ速度信号v_mの入力を不要とする。かご位置推定部19は、モータ位置信号x_mを時間微分することでモータ速度信号v_mを得る。
以上で説明した実施の形態2によれば、かご位置推定部19は、モータ速度信号v_mの入力がなくても、かご4の位置を高精度に推定する。このため、かご床と乗場床との相対誤差の連続的な検出値を要することなく、人等の乗降によりかご4の位置が変動する場合でも、リレベル動作を安定かつ正確に行うことができる。
以上のように、この発明に係るエレベーターの制御装置は、エレベーターシステムに利用できる。
1 モータ、 2 シーブ、 3 ロープ、 4 かご、 5 釣合おもり、 6 ブレーキ、 7 ブレーキ動作指令部、 8 ブレーキ制御部、 9 電流制御部、 10 電流検出手段、 11 エンコーダ、 12 速度演算部、 13 減算部、 14 速度指令発生部、 15 減算部、 16 速度制御部、 17 秤、 18 リレベル動作判定機能、 18a 検出センサ、 18b 検出センサ、 19 かご位置推定部、 20 ドア動作指令部、 181 プレート、 182 プレート、 183 プレート検出センサ群、 183a 検出センサ、 183b 検出センサ、 191 第1模擬手段、 191a モータ位置変換手段、 191b かご伝達力変換特性模擬手段、 192 第2模擬手段、 193 加算器、 194 第3模擬手段、 194a かご位置誤差検出手段、 194b 瞬時状態オブザーバ、 300 第1変換特性、 301 加算器、 302 第2変換特性、400 減算器401 減算器401 減算器、 402 積分器403 機能ブロック、404 機能ブロック、 405 減算器、 406 スイッチ、1000a プロセッサ、 1000b メモリ、 2000 ハードウェア

Claims (4)

  1. エレベーターのかごが乗場に停止している際におけるリレベルの要否の情報と、
    前記かごが乗場に停止している際における前記かごを昇降させるモータのブレーキの状態の情報と、
    前記かごのドアの開閉状態の情報と、
    前記かごにかかる重量の情報と、
    前記モータの回転角度の情報と、
    前記モータの回転速度の情報と、
    に基づいて前記かごの位置を推定するかご位置推定部と、
    前記かご位置推定部により推定された前記かごの位置に基づいて前記かごのリレベル動作を行う制御部と、
    を備えたエレベーターの制御装置。
  2. 前記かご位置推定部は、
    前記モータの回転角度回転速度とを、前記モータの回転角度の変動により前記かご伝達される力に変換する特性を模擬した第1模擬手段と、
    前記かごが前記乗場に着床後のかご積載量変化による重変動を計算する第2模擬手段と、
    前記かごに伝達される力と前記重力変動とを加算した合力を前記かごの位置に変換する特性を模擬し、前記かごの前記乗場での着床目標位置からの位置誤差の推定値を出力する第3模擬手段と、
    を備えた請求項1に記載のエレベーターの制御装置。
  3. 前記かご位置推定部は、
    前記かごが乗場に停止している際におけるリレベルの要否の情報と、
    前記かごが乗場に停止している際における前記ブレーキの状態の情報と、
    前記かごのドアの開閉状態の情報と、
    前記かごにかかる重量の情報と、
    前記モータの回転角度の情報と、
    前記モータの回転速度の情報と、
    を入力として、前記かごの位置を推定する請求項1または請求項2に記載のエレベーターの制御装置。
  4. 前記かご位置推定部は、
    前記かごが乗場に停止している際におけるリレベルの要否の情報と、
    前記かごが乗場に停止している際における前記ブレーキの状態の情報と、
    前記かごのドアの開閉状態の情報と、
    前記かごにかかる重量の情報と、
    前記モータの回転角度の情報と、
    を入力として、前記モータの回転角度の情報に基づいて前記モータの回転速度の情報を得て、前記かごの位置を推定する請求項1または請求項2に記載のエレベーターの制御装置。
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