JPH07309542A - 自動搬送装置対応油圧エレベーター - Google Patents

自動搬送装置対応油圧エレベーター

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JPH07309542A
JPH07309542A JP6126837A JP12683794A JPH07309542A JP H07309542 A JPH07309542 A JP H07309542A JP 6126837 A JP6126837 A JP 6126837A JP 12683794 A JP12683794 A JP 12683794A JP H07309542 A JPH07309542 A JP H07309542A
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floor
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JP6126837A
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Hajime Azuma
初 吾妻
Tomofumi Hagitani
知文 萩谷
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各階床の乗り場に重量物検出器を設けずに、
自動搬送装置の台車が乗りかごと建屋の間を円滑に走行
するに好適な自動搬送装置対応油圧エレベーターを提供
することにある。 【構成】 自動搬送装置の台車をエレベーターの乗りか
ごに積載する自動搬送装置対応油圧エレベーターにおい
て、前記台車が乗りかごに乗り込みまたは建屋に乗り出
すときに、昇降路内もしくは乗りかごに設けられ、乗り
かごにかかる荷重を測定する重量物検出器と、前記荷重
の測定値に基づいてかご沈み量を予測演算するかご沈み
量演算装置と、該演算装置からの指令により乗りかご床
面の高さを補正する装置を設け、前輪または後輪が乗り
かごに完全に乗り込んだとき、または建屋に完全に乗り
出したときのかご沈み量を予測演算し、乗りかご床面の
高さを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧エレベーターの乗
りかご内に自動搬送装置の台車を積載する自動搬送装置
対応油圧エレベーターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧エレベーターにおいて、乗り
かご内に自動搬送装置の台車(以下、単に台車という)
などを積み込み、積載荷重が増加すると、シリンダ内の
圧力が高まり、油が圧縮し、このためプランジャが下が
り、乗り場敷居に対して乗りかごが沈下する等の現象が
生じる。この沈下を周知の床補正回路を用いて補正して
いるが、この補正には時間がかかる欠点がある。このた
め台車の腹をすったり、荷崩れを起こす等の不具合を生
ずる。この不具合を解消するため、特開昭52−149
749号公報に示されるように、乗り場に重量物検出器
を設け、重量物を事前に感知し、ポンプモータをあらか
じめ起動しておいて、床沈みを直ちに補正できるように
する等の方法が考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、各階床の乗り場に重量物検出器を設けなければなら
ないため、複数の重量物検出器を必要とすると共に、設
備費が高くなるという問題がある。本発明の目的は、各
階床の乗り場に重量物検出器を設けずに、自動搬送装置
の台車が乗りかごと建屋の間を円滑に走行するに好適な
自動搬送装置対応油圧エレベーターを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、台車が乗り
かごに乗り込みまたは建屋に乗り出すときに、昇降路内
もしくは乗りかごに設けられ、乗りかごにかかる荷重を
測定する重量物検出器と、前記荷重の測定値に基づいて
かご沈み量を予測演算するかご沈み量演算装置と、該演
算装置からの指令により乗りかご床面の高さを補正する
装置を設けることによって、達成される。
【0005】
【作用】本発明では、各階床ごとに重量物検出器を設け
ずに、昇降路あるいは乗りかごに重量物検出器を設けれ
ばよいので、センサの数を大幅に減らすことが可能にな
る。また、かご沈み量演算装置を設け、かご沈み量を予
測演算し、乗りかご床面の高さを補正するので、台車の
腹をすったり、荷崩れを起こす等の不具合を解消し、円
滑に台車が乗りかごと建屋の間を走行することができ
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示す自動搬送装置対応
油圧エレベーターの全体構成を表わす。図1において、
1は自動搬送装置の台車、2は台車1の前輪、3は台車
1の後輪、4は乗りかご、5は油圧ポンプモータ、6は
シリンダ、7はプランジャ、8は油タンク、9はロー
プ、10は床合わせ装置、11は精密床合わせ装置、1
2は重量物検出器、13はかご沈み量演算装置、14は
シンブルロッド、15は建屋を示す。乗りかご4は、油
圧ポンプモータ5が駆動され、油タンク8から油がシリ
ンダ6に送り込まれ、プランジャ7が上昇し、この上昇
力を伝えるロープ9を介して上昇する。また、乗りかご
4の下降は、シリンダ6内の油を乗りかご4と積載物の
自重により油タンク8に戻すことにより行なう。なお、
図1はロープ9を介してプランジャ7の上昇力を乗りか
ご4に伝えるタイプの油圧エレベーターを示している
が、本発明は、プランジャ7の上昇力を利用し、乗りか
ご4を上昇させるタイプのエレベーターであれば、全て
適用できる。台車1は、前輪2と後輪3を有する。重量
物検出器12は、昇降路内もしくは乗りかご4に設けら
れ、荷重測定値をかご沈み量演算装置13に出力する。
かご沈み量演算装置13は、荷重測定値に基づいてかご
沈み量を演算し、演算結果を床合わせ装置10及び精密
床合わせ装置11に出力する。床合わせ装置10は、か
ご沈み量演算装置13の演算結果に基づいた指令によっ
て、油圧ポンプモータ5を駆動し、油をシリンダ6に注
入し、乗りかご4を上昇させ、乗りかご4の床位置の補
正(以下、床補正という)を行なう。精密床合わせ装置
11は、床合わせ装置10と同様にかご沈み量演算装置
13の演算結果に基づいた指令によって、あらかじめ圧
力が高められた油をシリンダ6に注入し、乗りかご4を
上昇させ、更に精密な床補正を行なうと共に、従来昇降
路もしくはエレベーターに設けられている床レベル検出
装置(図示せず)からの指令により、床レベルを等しく
するべく床補正を行なう。なお、重量物検出器12は、
従来昇降路もしくはエレベーターに付いている「はかり
装置」を流用してもよい。また、図1において重量物検
出器12は、シンブルロッド14部に付いているが、こ
の限りではない。
【0007】次に、本実施例の動作を説明する。台車1
が乗りかご4に乗り込み、建屋に乗り出す過程は、大き
く分けて、台車前輪2が乗りかご4に乗り込み、続い
て、台車後輪3が乗りかご4に乗り込む。そして、台車
後輪3が建屋15に乗り出し、続いて、台車前輪2が建
屋15に乗り出すことに分解できる。以下、この4つの
過程について詳述する。 《台車前輪2の乗りかご4への乗り込み》図2は、台車
1が乗りかご4に乗り込みを開始し、台車前輪2が乗り
かご4に乗り込み完了するまでのフローチャートを示
す。初めに、台車1が乗りかご4に乗り込むとき、図3
に示すように、前輪2が建屋15と乗りかご4の間で止
まった状態になる(ステップ2−1)。これは、図1に
示す重量物検出器12が荷重を感知する状態であり、前
輪2の荷重のうち建屋15にかかる荷重をW1、乗りか
ご4にかかる荷重をW2とすると、W2の値を重量物検
出器12により測定する(ステップ2−2)。ここで、
W1=W2と仮定すると(ステップ2−3)、前輪2が
すべて乗りかご4に乗った際の乗りかご4にかかる荷重
はW2の2倍となる(ステップ2−4)。また、図3の
状態で、前輪2がすべて乗りかご4に乗った際の荷重
(W2の2倍)により、乗りかご4は沈み込むことが予
測される。この沈み込み量δ1を、重量物検出器12が
感知した荷重に基づいて、図1に示すかご沈み量演算装
置13によって予測演算する(ステップ2−5)。沈み
込み量δ1に基づいて精密床あわせ装置11を作動し、
精密床あわせ装置11からシリンダ6内に乗りかご4を
沈み込み量δ1だけ上昇させる油量V1を注入する。ここ
で、ロ−プを介して乗りかごを上昇させる間接式油圧エ
レベ−タ−(HU及びHFタイプ油圧エレベーター)の
場合の油量V1=(δ1/2)・Sと表わせる。なお、直
接プランジャにて乗りかごを上昇させる直接式油圧エレ
ベ−タ−(HDタイプ油圧エレベーター)の場合の油量
1=δ1・Sとなる。ただし、Sはプランジャ6の断面
積を示す(ステップ2−6)。この場合、油量V1は、
W1=W2と仮定したときの予測量であるので、実際に
はその予測量が適正であったか否であったかによって、
乗りかご4及び台車1の動作は次の3つに分かれること
になる。油量V1が適正であったとき(ステップ2−
7)、建屋15と乗りかご4の床レベルは規定値内にあ
るので(ステップ2−8)、台車1を前進させ、前輪2
を乗りかご4内に乗せ(ステップ2−9)、前輪2の乗
り込みを完了する。また、油量V1が適正でなく、少な
かったとき(ステップ2−10)、図4に示すように、
建屋15より乗りかご4の床レベルが低くなる。このと
きの床レベルの差は、沈み込み量δ1をかご沈み量演算
装置13の予測演算により求めているので、極めて小さ
い値である(ステップ2−11)。続いて、台車1を前
進させ、図6のように、前輪2を完全に乗りかご4内に
乗せると(ステップ2−12)、図示しない床レベル検
出装置からの指令により精密床あわせ装置11を作動
し、乗りかご4を上方に修正し、図8のように、床レベ
ルを等しくするべく床補正を行ない(ステップ2−1
3)、前輪2の乗り込みを完了する。あるいは、油量V
1が適正でなく、多かったとき(ステップ2−10)、
図5に示すように、建屋15より乗りかご4の床レベル
が高くなる。このときの床レベルの差も、沈み込み量δ
1をかご沈み量演算装置13の予測演算により求めてい
るので、極めて小さい値である(ステップ2−14)。
続いて、台車1を前進させ、図7のように、前輪2を完
全に乗りかご4内に乗せると(ステップ2−15)、図
示しない床レベル検出装置からの指令により精密床あわ
せ装置11を作動し、乗りかご4を下方に修正し、図8
のように、床レベルを等しくするべく床補正を行ない
(ステップ2−16)、前輪2の乗り込みを完了する。
このように、本動作では、予測した乗りかご4の沈み込
み量δ1を補正する油量V1を精密床あわせ装置11によ
ってシリンダ6に注入するので、前輪2が完全に乗りか
ご4に乗り込んでも、図4の状態だった場合は、建屋1
5に対し乗りかご4がわずかに沈んだ図6の状態にな
り、また、図5の状態だった場合は、建屋15に対し乗
りかご4がわずかに浮き上がった図7の状態になる。こ
れらの図6、図7の状態とも台車1の傾きはいずれも極
くわずかであるので、台車1の腹をすったり、荷崩れを
起こす等の不具合を生ずることなく、台車1の走行に支
障はきたさない。
【0008】《台車後輪3の乗りかご4への乗り込み》
図9は、台車1の後輪3が乗りかご4に乗り込みを開始
し、台車1が乗りかご4に乗り込み完了するまでのフロ
ーチャートを示す。まず、台車1が乗りかご4に前進し
て乗り込むと(ステップ9−1)、図10に示すよう
に、後輪3が建屋15と乗りかご4の間で止まった状態
になる(ステップ9−2)。これは、重量物検出器12
が荷重を感知する状態であり、後輪3の荷重のうち建屋
15にかかる荷重をW3、乗りかご4にかかる荷重をW
4とすると、W4の値を重量物検出器12により測定す
る(ステップ9−3)。ここで、W3=W4と仮定する
と(ステップ9−4)、後輪3がすべて乗りかご4に乗
った際の乗りかご4にかかる荷重はW4の2倍となる
(ステップ9−5)。また、図10の状態で、後輪3が
すべて乗りかご4に乗った際の荷重(W4の2倍)によ
り、乗りかご4は沈み込むことが予測される。この沈み
込み量δ2を、重量物検出器12が感知した荷重に基づ
いて、かご沈み量演算装置13によって予測演算する
(ステップ9−6)。沈み込み量δ2に基づいて精密床
あわせ装置11を作動し、精密床あわせ装置11からシ
リンダ6内に乗りかご4を沈み込み量δ2だけ上昇させ
る油量V2を注入する。ここで、HU及びHFタイプの
エレベーターの場合の油量V2=(δ2/2)・Sと表わ
せる。なお、HDタイプのエレベーターの場合の油量V
2=δ2・Sとなる。ただし、Sはプランジャ6の断面積
を示す(ステップ9−7)。この場合も前述したと同様
に、油量V2は、W3=W4と仮定したときの予測量で
あるので、実際にはその予測量が適正であったか否であ
ったかによって、乗りかご4及び台車1の動作は次の3
つに分かれることになる。油量V2が適正であったとき
(ステップ9−8)、建屋15と乗りかご4の床レベル
は規定値内にあるので(ステップ9−9)、台車1を前
進させ、後輪3を乗りかご4内に乗せ(ステップ9−1
0)、前輪2の乗り込みを完了する。また、油量V2
適正でなく、少なかったとき(ステップ9−11)、図
11に示すように、建屋15より乗りかご4の床レベル
が低くなる。このときの床レベルの差は、沈み込み量δ
2をかご沈み量演算装置13の予測演算により求めてい
るので、極めて小さい値である(ステップ9−12)。
続いて、台車1を前進させ、図13のように、後輪3を
完全に乗りかご4内に乗せ(ステップ9−13)、台車
1の乗りかごへの乗り込みを完了する。あるいは、油量
2が適正でなく、多かったとき(ステップ9−1
1)、図12に示すように、建屋15より乗りかご4の
床レベルが高くなる。このときの床レベルの差も、前述
したと同様、極めて小さい値である(ステップ9−1
4)。続いて、台車1を前進させ、図14のように、後
輪3を完全に乗りかご4内に乗せ(ステップ9−1
5)、台車1の乗りかごへの乗り込みを完了する。この
ように、本動作では、予測した乗りかご4の沈み込み量
δ2を補正する油量V2を精密床あわせ装置11によって
シリンダ6に注入するので、図11の状態だった場合
は、後輪3をすべて乗り込ませると、建屋15に対し乗
りかご4がわずかに沈んだ図13の状態になり、また、
図12状態だった場合は、後輪3をすべて乗り込ませる
と、建屋15に対し乗りかご4がわずかに浮き上がった
図14の状態になる。これらの図11、図12の状態と
も建屋15と乗りかご4の床レベルの差はいずれも極く
わずかであるので、台車1の腹をすったり、荷崩れを起
こす等の不具合を生ずることなく、台車1の走行に支障
はきたさない。なお、台車1が乗りかご4に乗ってしま
えば、台車1の乗りかご4への乗り込み動作は完了した
ことになるので、図13もしくは図14の状態になった
時点で台車1の乗り込み動作終了とする。
【0009】《台車後輪3の建屋15への乗り出し》台
車1の後輪3が建屋15に乗り出すときの動作は、前述
した《台車前輪2の乗りかご4への乗り込み》の動作と
同様である。ただし、後輪3が乗りかご4から建屋15
に乗り出すと、乗りかご4が浮き上がる状態になるの
で、乗りかご4を下げる方向に補正する点が異なる。本
動作により、台車1をほとんど傾けずに台車後輪3を建
屋15に乗り出すことが可能になる。 《台車前輪2の建屋15への乗り出し》台車1の前輪2
が建屋15に乗り出すときの動作は、前述した《台車前
輪3の乗りかご4への乗り込み》の動作と同様である。
ただし、前輪2が乗りかご4から建屋15に乗り出す
と、乗りかご4が浮き上がる状態になるので、乗りかご
4を下げる方向に補正する点が異なる。以上で台車1の
建屋15への乗り出し動作は完了する。本動作において
も、台車前輪2の乗り出し時に、台車1が傾くことはほ
とんどない。以上説明したように、本実施例では、台車
1の乗りかご4への乗り込み及び建屋15への乗り出し
を円滑に行うことが可能になる。
【0010】次に、本発明の他の実施例を説明する。本
実施例の自動搬送装置対応油圧エレベーターの全体構成
は図1と同様である。図1の実施例では台車1の重量を
未知なものとしているが、本実施例は、台車1の重量が
あらかじめ判明しており、前輪2が1回の動作で乗りか
ご4に乗りきっても台車1の腹をすったり、荷崩れを起
こさない場合を対象とする。図15は、本実施例の動作
を表わすフローチャートを示す。まず、台車1が乗りか
ご4に乗り込みを開始し、前進する(ステップ15−
1)。1回の動作で前輪2を乗りかご4に乗り込ませ、
図16のように、完全に乗り込んだ状態で台車1を停止
する(ステップ15−2)。このときの乗りかご4にか
かった荷重を重量物検出器12により測定する(ステッ
プ15−3)。この測定値に基づいてかご沈み量演算器
13がかご沈み量を演算し、この演算結果に基づいた指
令を精密床合わせ装置11に出力し、精密床合わせ装置
11によって建屋15と乗りかご4の床レベルを、図1
7のように、精密に合わせる(ステップ15−4)。続
いて、台車1を更に前進させ(ステップ15−5)、図
18のように、後輪3が乗りかご4に完全に乗り込んだ
状態で台車1を停止させ(ステップ15−6)、台車1
の乗りかご4への乗り込みを完了する。また、台車1の
乗りかご4から建屋15への乗り出しも同様である。本
実施例によれば、台車の運行時間を短縮させることが可
能である。
【0011】次に、本発明の他の実施例を説明する。本
実施例の自動搬送装置対応油圧エレベーターの全体構成
は図1と同様である。図1の実施例では、かご沈み量演
算装置13によって予測演算した沈み込み量δ1に基づ
いて精密床あわせ装置11を作動し、精密床あわせ装置
11からシリンダ6内に乗りかご4を沈み込み量δ1
け上昇させる油量V1を注入するが、本実施例は、かご
沈み量演算装置13によって予測演算した沈み込み量δ
1と実際の沈み量を比べて、予測演算したかご沈み量δ1
を変更する変更分の沈み込み量δを求めておき、次に来
た台車が乗り込む際の乗りかごの沈下量の予測にこの変
更分の沈み込み量δを生かし、より正確な沈下量を予測
演算し、シリンダ6内に注入する油量Vをより正確に決
定することに特徴がある。図19は、本実施例の動作を
表わすフローチャートを示す。まず、台車前輪2を乗り
かご4内に乗り込ませる(ステップ19−1)。このと
きのかごの沈み込み量をかご沈み量演算装置13により
演算し、建屋15と乗りかご4の床レベル段差δ3が規
定値内か否かを判定する(ステップ19−2)。床レベ
ル段差δ3が規定値内であれば、かご沈み量演算装置1
3の演算結果は良好とする(ステップ19−3)。ま
た、床レベル段差δ3が規定値内でなく、かつ、乗りか
ご4の床が建屋15の床レベルより高いとき(ステップ
19−2、ステップ19−4)、かご沈み量演算装置1
3内部の演算式を次ぎのように変更して、シリンダ6内
に注入する油量Vを求める。 V={(δ3/2)・S}−{(δ/2)・S} ここで、上式は、HU及びHFタイプのエレベーターの
場合であり、HDタイプのエレベーターの場合は、次式
となる。 V={δ3・S}−{δ・S} ただし、δは補正床段差量、Sはプランジャ断面積を示
す。上記両式において、{(δ/2)・S}及び{δ・
S}は変更分を表わす(ステップ19−5)。もしく
は、床レベル段差δ3が規定値内でなく、かつ、乗りか
ご4の床が建屋15の床レベルより低いとき(ステップ
19−2、ステップ19−4)、かご沈み量演算装置1
3内部の演算式を次ぎのように変更して、シリンダ6内
に注入する油量Vを求める。 V={(δ3/2)・S}+{(δ/2)・S} ここで、上式は、HU及びHFタイプのエレベーターの
場合であり、HDタイプのエレベーターの場合は、次式
となる。 V={δ3・S}+{δ・S} 上記両式において、{(δ/2)・S}及び{δ・S}
は変更分を表わす(ステップ19−6)。本実施例によ
れば、次に来た台車が乗り込む際の乗りかごの沈下量の
予測に、あらかじめ求めておいた変更分の沈み込み量δ
を生かし、より正確な沈下量を予測し、シリンダ6内に
注入する油量Vをより正確に決定することができる。
【0012】次に、本発明の他の実施例を説明する。本
実施例の自動搬送装置対応油圧エレベーターの全体構成
は図1と同様である。本実施例は、図20のように台車
1に積載物検出センサ16及び台車1の運転を切り替え
る運転判断装置17を設けることに特徴がある。積載物
検出センサ16は、台車1の積載荷重を測定して運転判
断装置17に出力し、運転判断装置17は、この測定値
をもとに前輪2及び後輪3を1回の動作で乗りかご4に
乗せても床レベルの段差は規定値内であるか否か、及び
前輪2を1回の動作で乗りかご4に乗せても床レベルの
段差は規定値内であるか否かを判断し、台車1の運転を
切り替える。図21は、本実施例の動作を表わすフロー
チャートを示す。まず、運転判断装置17を設けた台車
1の運行を開始し、台車1に設けられた積載物検出セン
サ16によって台車1の積載荷重を測定する(ステップ
21−1)。つぎに、この測定値を運転判断装置17に
入力し(ステップ21−2)、運転判断装置17におい
て、前輪2及び後輪3を1回の動作で乗りかご4に乗せ
ても床レベルの段差は規定値内であると判断したとき
(ステップ21−3)、台車1を乗りかご4に完全に乗
せ(ステップ21−4)、台車1の乗りかご4への乗り
込みを完了する。また、運転判断装置17において、前
輪2及び後輪3を1回の動作で乗りかご4に乗せても床
レベルの段差は規定値内になく、かつ、前輪2を1回の
動作で乗りかご4に乗せても床レベルの段差は規定値内
にないと判断したとき(ステップ21−3、ステップ2
1−5)、台車1の運転を切り替えて、図2の※1から
スタートしたフローチャートによって(ステップ21−
6)、台車1の乗りかご4への乗り込みを完了する。も
しくは、運転判断装置17において、前輪2及び後輪3
を1回の動作で乗りかご4に乗せても床レベルの段差は
規定値内になく、かつ、前輪2を1回の動作で乗りかご
4に乗せたときの床レベルの段差が規定値内にあると判
断したとき(ステップ21−3、ステップ21−5)、
台車1の運転を切り替えて、図15の※2からスタート
したフローチャートによって(ステップ21−7)、台
車1の乗りかご4への乗り込みを完了する。また、台車
1の乗りかご4から建屋15への乗り出しも同様であ
る。本実施例によれば、台車1の積載荷重をもとに台車
1の動作の切り替えをさせるので、台車1の効率的な運
行が可能になる。
【0013】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
各階床ごとに重量物検出器を設けずに、昇降路あるいは
乗りかごに重量物検出器を設ければよいので、センサの
数を大幅に減らすことが可能になる。また、かご沈み量
演算装置を設け、かご沈み量を予測演算し、乗りかご床
面の高さを補正するので、台車の腹をすったり、荷崩れ
を起こす等の不具合を解消し、円滑に台車を乗りかごと
建屋の間を走行することができる。また、台車の重量が
あらかじめ判明している場合、前輪が1回の動作で乗り
かごに乗りきっても台車の腹をすったり、荷崩れを起こ
さないので、台車の運行時間を短縮させることが可能で
ある。また、かご沈み量演算装置によって、予測演算し
たかご沈み量を変更する変更分の沈み込み量を求めてお
き、次に来た台車が乗り込む際の乗りかごの沈下量の予
測にこの変更分の沈み込み量を生かすので、より正確な
沈下量を予測演算し、シリンダ内に注入する油量をより
正確に決定することができる。また、台車1に積載物検
出センサ及び台車の運転を切り替える運転判断装置を設
けるので、台車の効率的な運行が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す自動搬送装置対応油圧
エレベーターの全体構成図
【図2】台車前輪の乗りかごへの乗り込み動作を表すフ
ローチャート
【図3】自動搬送装置の台車の状態図
【図4】自動搬送装置の台車の状態図
【図5】自動搬送装置の台車の状態図
【図6】自動搬送装置の台車の状態図
【図7】自動搬送装置の台車の状態図
【図8】自動搬送装置の台車の状態図
【図9】台車後輪の乗りかごへの乗り込み動作を表すフ
ローチャート
【図10】自動搬送装置の台車の状態図
【図11】自動搬送装置の台車の状態図
【図12】自動搬送装置の台車の状態図
【図13】自動搬送装置の台車の状態図
【図14】自動搬送装置の台車の状態図
【図15】台車の運行時間を短縮するフローチャート
【図16】自動搬送装置の台車の状態図
【図17】自動搬送装置の台車の状態図
【図18】自動搬送装置の台車の状態図
【図19】かご沈下量予想の精度を向上させるためのフ
ローチャート
【図20】台車に重量物検出センサ及び運転判断装置を
設けた図
【図21】図20の動作を表わすフローチャート
【符号の説明】
1 自動搬送装置の台車 2 台車の前輪 3 台車の後輪 4 乗りかご 5 油圧ポンプモータ 6 シリンダ 11 精密床合わせ装置 12 重量物検出器 13 かご沈み量演算装置 16 積載物検出センサ 17 運転判断装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動搬送装置の台車をエレベーターの乗
    りかごに積載して、その乗りかごをシリンダに油を給排
    して昇降させる自動搬送装置対応油圧エレベーターにお
    いて、前記台車が乗りかごと建屋の間を走行するとき
    に、昇降路内もしくは乗りかごに設けられ、乗りかごに
    かかる荷重を測定する重量物検出器と、前記荷重の測定
    値に基づいてかご沈み量を予測演算するかご沈み量演算
    装置と、該演算装置からの指令により乗りかご床面の高
    さを補正する装置を設けたことを特徴とする自動搬送装
    置対応油圧エレベーター。
  2. 【請求項2】 請求項1において、かご沈み量演算装置
    は、自動搬送装置の台車の前輪または後輪の一方が建屋
    と乗りかごの間に止まった状態の乗りかご荷重から、前
    輪または後輪が乗りかごに完全に乗り込んだとき、また
    は建屋に完全に乗り出したときのかご沈み量を予測演算
    し、乗りかご床面の高さを補正する指令を出力すること
    を特徴とする自動搬送装置対応油圧エレベーター。
  3. 【請求項3】 請求項1において、かご沈み量演算装置
    は、前輪または後輪が乗りかごに完全に乗り込んだと
    き、または建屋に完全に乗り出したときのかご沈み量を
    演算し、乗りかご床面の高さを補正する指令を出力する
    ことを特徴とする自動搬送装置対応油圧エレベーター。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかにおい
    て、かご沈み量演算装置は、予測演算したかご沈み量と
    実際のかご沈み量を比べて、予測演算したかご沈み量を
    変更する変更分の沈み量を求め、次の台車が乗り込む際
    の乗りかごの沈下量の予測演算にこの変更分の沈み込み
    量を用いることを特徴とする自動搬送装置対応油圧エレ
    ベーター。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3のいずれかにおい
    て、自動搬送装置の台車に積載物検出センサと運転判断
    装置を設け、台車の積載荷重の測定結果をもとに、台車
    の前輪と後輪を1回の運転で乗りかごに完全に乗り込ま
    せても床レベル段差は規定値内か否か、および、台車の
    前輪または後輪を1回の運転で乗りかごに完全に乗り込
    ませても床レベル段差は規定値内か否か判断することを
    特徴とする自動搬送装置対応油圧エレベーター。
JP6126837A 1994-05-17 1994-05-17 自動搬送装置対応油圧エレベーター Pending JPH07309542A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110546097A (zh) * 2017-04-26 2019-12-06 三菱电机株式会社 电梯的阶梯差点检装置
JPWO2021001884A1 (ja) * 2019-07-01 2021-01-07

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WO2021001884A1 (ja) * 2019-07-01 2021-01-07 三菱電機株式会社 エレベーターの制御装置

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