JP7166238B2 - Mems構造体 - Google Patents
Mems構造体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7166238B2 JP7166238B2 JP2019201706A JP2019201706A JP7166238B2 JP 7166238 B2 JP7166238 B2 JP 7166238B2 JP 2019201706 A JP2019201706 A JP 2019201706A JP 2019201706 A JP2019201706 A JP 2019201706A JP 7166238 B2 JP7166238 B2 JP 7166238B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flat plate
- plate portion
- support
- support frame
- mems structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Gyroscopes (AREA)
- Micromachines (AREA)
- Pressure Sensors (AREA)
Description
図5を用いて、MEMS構造体1の製造工程を説明する。図5は、図3に対応する断面図である。ステップS1において、SOIウェハを準備する。ステップS2において、SOIウェハを加工し、図5の中央に示す中間形成体2を作成する。中間形成体2の作成は、周知のフォトリソグラフィおよびエッチング技術により可能であるため、詳細な説明を省略する。これにより、多数の中間形成体2が上にアレイ状に並んでいるSOIウェハが形成される。
MEMS構造体1を回路基板等に接合して使用するに際して、回路基板が熱変形によって反る等によって、MEMS構造体1の支持枠体30がz方向に変位してしまう場合がある。そこで実施例1のMEMS構造体1では、SOIウェハの支持基板層BLを貫通するトレンチTL1を形成することによって、支持枠体30と平板部10とを分離している。そして、支持枠体30と平板部10とを、可撓性の支持梁41~44によって接続している。支持梁41~44が弾性変形することによって、平板部10が支持枠体30と同様に変位することを抑制することができる。すなわち、MEMS構造体1に作用する熱応力を、支持梁41~44の変形によって吸収することができるため、平板部10上のMEMSセンサ20に熱応力が伝わることを抑制できる。MEMSセンサ20のゼロ点出力が変動することを抑制することが可能となる。
MEMS構造体201に作用する熱応力を、メンブレン部241の変形によって吸収することができるため、平板部10上のMEMSセンサ20に熱応力が伝わることを抑制できる。またメンブレン部241により、MEMSセンサ20の裏面側(z軸の負方向側)への気体のリークパスを封止することができる。よって、MEMSセンサ20の裏面側を封止する基板60を備えることなく、MEMSセンサ20の気密を保つことが可能となる。
図8および図9を用いて、メンブレン部241の製造工程を説明する。ステップS201において、支持基板層BLと絶縁層ILとの間に、シリコンのp型層BLpが挿入されているSOIウェハを準備する。このようなSOIウェハの作成方法の一例を説明する。n型シリコンの支持基板層BLの表面に、イオン注入により厚さ10μmのp型層を形成する。その後、絶縁層ILおよび表面層SLを積層する。
ストッパ部313の下面と平板部10の上面との干渉(領域R301参照)により、平板部10の上方側(z軸の正方向側)への変位を抑制することができる。同様に、ストッパ部314の下面と支持枠体30の上面との干渉(領域R302参照)により、平板部10の下方側(z軸の負方向側)への変位を抑制することができる。よって、過度の衝撃が平板部10に印加された場合においても、平板部10の上下方向の変位量を所定量以下に規制できるため、支持梁41~44が損傷してしまうことがない。
実施例2において、メンブレン形状の支持部を形成する方法は様々であって良い。例えば、図12に示す、MEMS構造体401のような構造であってもよい。図12において、実施例2(図7)と同様の部位には同一符号を付すことで、説明を省略する。また、変形例1に特有の部位については、符号を400番台にすることで区別する。MEMS構造体401は、W-SOIウェハを材料として形成されている。W-SOIウェハは、支持基板層BL、第1絶縁層IL1、中間層ML、第2絶縁層IL2、表面層SL、がこの順番に積層された積層体である。中間層MLの材料はシリコンである。中間層MLは、表面層SLと比較して積層方向の厚さが薄い。第1絶縁層IL1および第2絶縁層IL2は、シリコン酸化物である。
実施例2において、メンブレン部の形状は様々であって良い。例えば、図13のメンブレン部541に示すように、メンブレン部の少なくとも一部が座屈している形状であってもよい。図13のMEMS構造体501では、第1の空間SP1と、メンブレン部541の下方側(z軸の負方向側)の空間との間に圧力差が存在している。具体的には、第1の空間SP1側が負圧である。よって、メンブレン部541は、第1の空間SP1側に突出するように座屈している。これにより、メンブレン部541を、座屈していない場合に比して変形しやすくすることができるため、熱応力の緩和能力を高めることが可能となる。
実施例1において、平板部10の裏面と基板60表面とのクリアランスを確保するための構造は、様々であってよい。例えば、図15(A)および図15(B)のような構造でもよい。図15(A)および図15(B)は、図2に対応する断面図である。図15(A)の構造では、平板部10の厚さT1が、支持枠体30の厚さT2よりも薄い。これにより、クリアランスCL3が確保できる。図15(B)の構造では、支持枠体30が、追加層31を介して基板60上に配置されている。これにより、追加層31の厚さと同等のクリアランスCL4が確保できる。
本実施例の梁部41b~44b(図1、図2参照)の形状は、ストレートとしたが、この形状に限られず、様々な形状の梁を使用可能である。例えば、蛇行するミアンダ構造など、より剛性を低くすることができる構造であってもよい。また梁部の数も4本に限られず、要求スペックに応じて任意に設定することができる。
Claims (5)
- 平板部と、
前記平板部の表面に形成されているMEMSセンサと、
前記平板部を垂直上方からみたときに前記平板部の周囲を取り囲むように配置されている支持枠体と、
前記平板部の外周部の全周と前記支持枠体の内周部の全周とを接続するメンブレン形状の支持部であって、前記平板部または前記MEMSセンサを構成している材料と同一材料で構成されており、前記平板部を空中に支持する前記支持部と、
前記支持枠体の上部を塞ぐキャップ部であって、前記平板部の表面と前記キャップ部の底面との間に第1の空間を形成する前記キャップ部と、
を備え、
前記第1の空間の気密性が保たれている、MEMS構造体であって、
前記支持枠体、前記平板部、前記支持部、前記MEMSセンサは、積層体によって形成されており、
前記積層体は、半導体を材料とする支持基板層と、前記支持基板層の表面に接する絶縁層と、前記絶縁層の表面に接しており半導体を材料としており前記支持基板層よりも薄い表面層と、を備えており、
前記支持部は、前記平板部の外周に沿って配置された未貫通のトレンチによって形成されており、
前記支持枠体および前記平板部は、前記トレンチによって分離された前記支持基板層で形成されており、
前記MEMSセンサは、前記表面層で形成されている、MEMS構造体。 - 前記表面層で形成されているストッパ部であって、前記平板部を垂直上方からみたときに前記平板部と前記支持枠体の境界をまたぐように前記平板部の領域内および前記支持枠体の領域内に配置されている前記ストッパ部をさらに備えており、
前記ストッパ部の底面は、前記平板部の表面または前記支持部の上面の一方にのみ固定されている、請求項1に記載のMEMS構造体。 - 前記第1の空間と、前記支持部の下方側の空間との間に圧力差が存在しており、
前記圧力差によって前記支持部の少なくとも一部が座屈している、請求項1または2に記載のMEMS構造体。 - 前記支持部は、前記メンブレン形状の一部の厚さが薄くなった形状を有している、請求項1~3の何れか1項に記載のMEMS構造体。
- 前記キャップ部の下面に配置されており、前記平板部の表面と対向している第1突起部をさらに備え、
前記第1突起部は、前記平板部を垂直上方からみたときに前記平板部が配置されている領域内に配置されている、請求項1~4の何れか1項に記載のMEMS構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019201706A JP7166238B2 (ja) | 2019-11-06 | 2019-11-06 | Mems構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019201706A JP7166238B2 (ja) | 2019-11-06 | 2019-11-06 | Mems構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021076424A JP2021076424A (ja) | 2021-05-20 |
JP7166238B2 true JP7166238B2 (ja) | 2022-11-07 |
Family
ID=75897283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019201706A Active JP7166238B2 (ja) | 2019-11-06 | 2019-11-06 | Mems構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7166238B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022168585A1 (ja) * | 2021-02-04 | 2022-08-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 静電容量型センサ |
US11921175B2 (en) | 2021-04-28 | 2024-03-05 | Canon Medical Systems Corporation | Arrayed structure and magnetic resonance imaging apparatus |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004003886A (ja) | 2002-05-31 | 2004-01-08 | Matsushita Electric Works Ltd | センサパッケージ |
JP2004294230A (ja) | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Matsushita Electric Works Ltd | 半導体多軸加速度センサおよびその製造方法 |
JP2008185385A (ja) | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Sony Corp | 角速度センサ及び電子機器 |
JP2015121551A (ja) | 2009-04-01 | 2015-07-02 | ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company | 環境的に堅牢なディスク状共振器ジャイロスコープ |
JP2015224930A (ja) | 2014-05-27 | 2015-12-14 | 株式会社豊田中央研究所 | Memsデバイス |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11281667A (ja) * | 1998-03-30 | 1999-10-15 | Japan Aviation Electronics Ind Ltd | 静電容量型センサ |
-
2019
- 2019-11-06 JP JP2019201706A patent/JP7166238B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004003886A (ja) | 2002-05-31 | 2004-01-08 | Matsushita Electric Works Ltd | センサパッケージ |
JP2004294230A (ja) | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Matsushita Electric Works Ltd | 半導体多軸加速度センサおよびその製造方法 |
JP2008185385A (ja) | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Sony Corp | 角速度センサ及び電子機器 |
JP2015121551A (ja) | 2009-04-01 | 2015-07-02 | ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company | 環境的に堅牢なディスク状共振器ジャイロスコープ |
JP2015224930A (ja) | 2014-05-27 | 2015-12-14 | 株式会社豊田中央研究所 | Memsデバイス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021076424A (ja) | 2021-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8829627B2 (en) | Dynamic quantity sensor device and manufacturing method of the same | |
US7238999B2 (en) | High performance MEMS packaging architecture | |
JP5206726B2 (ja) | 力学量検出装置およびその製造方法 | |
US10598689B2 (en) | Out-of plane-accelerometer | |
EP3052901B1 (en) | Inertial and pressure sensors on single chip | |
JP7166238B2 (ja) | Mems構造体 | |
EP3210934B1 (en) | Micro-electro-mechanical type pressure device having low sensitivity to temperature | |
TWI634069B (zh) | 混合整合構件及其製造方法 | |
JP2017090069A (ja) | 力学量センサ | |
WO2014136358A1 (ja) | 物理量センサの構造 | |
JP2017021010A (ja) | 低圧センサおよび流量センサ | |
WO2015001813A1 (ja) | 複合センサ | |
DK2879988T3 (en) | HOUSING (WIRING) | |
JP6123613B2 (ja) | 物理量センサおよびその製造方法 | |
US20200262699A1 (en) | Micro-electro-mechanical device having two buried cavities and manufacturing process thereof | |
JP5821158B1 (ja) | 複合センサデバイス | |
JP5929645B2 (ja) | 物理量センサ | |
JP4665733B2 (ja) | センサエレメント | |
JP6237440B2 (ja) | 物理量センサおよびその製造方法 | |
JP5617801B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP2018025530A (ja) | 力学量センサおよびその製造方法 | |
JP2008170271A (ja) | 外力検知センサ | |
JPH04302175A (ja) | 半導体加速度センサの製造方法 | |
JP2007078378A (ja) | 力学量センサ及び電子機器並びに力学量センサの製造方法 | |
JP4063272B2 (ja) | 半導体力学量センサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210910 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220816 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220927 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221025 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7166238 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |