JP7165843B1 - めっき装置及びめっき方法 - Google Patents

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Abstract

めっき液を保持するためのめっき槽と、 前記めっき槽内に配置され、複数の貫通孔を有するアノードと、 前記アノードと対向するように基板を保持する基板ホルダと、 前記アノードの前記基板側の第1面に密着して配置された隔膜と、 前記アノードの前記第1面とは反対側の第2面に対向して、前記第2面から所定の間隔で離間して配置された裏面プレートであり、前記アノードから発生し前記第2面上に蓄積する気泡の量を調節する裏面プレートと、を備えるめっき装置。

Description

本発明は、めっき装置及びめっき方法に関する。
半導体ウェハ等の基板にめっき処理を施すことが可能なめっき装置として、米国特許出願第2020-0017989号明細書(特許文献1)に記載されたようなめっき装置が知られている。このめっき装置は、めっき液を貯留するとともにアノードが配置されためっき槽と、アノードと対向して配置されるようにカソードとしての基板を保持する基板ホルダと、前記アノードと前記基板ホルダとの間に配置されめっき槽内部をアノード室とカソード室とに仕切る隔膜とを備え、基板の表面に沿ってめっき液を流動させるものである。隔膜は、めっき槽内に固定されたフレームの下側に配置されるが、カソード室の圧力がアノード室の圧力より高くなると、隔膜がフレームから離れて下方に伸び、フレームと隔膜の間に気泡をトラップするポケットを形成することがある。このような現象を防止するために、米国特許出願第2020-0017989号明細書(特許文献1)の装置では、アノード室の圧力がカソード室の圧力より高くなるようにアノード室へのめっき液の供給を調整し、隔膜が下方に伸びることを防止している。
米国特許出願第2020-0017989号明細書
めっき装置では、アノードで発生する酸素等のガスの気泡が、基板、隔膜等に不均一に蓄積し、気泡蓄積部のイオン伝導抵抗(電気抵抗)が増大し、めっき膜厚分布の均一性が悪化する可能性がある。例えば、基板の被めっき面に気泡が蓄積し、基板上のめっき膜の生成を不安定にする可能性がある。また、隔膜に気泡が蓄積し、蓄積した気泡が抵抗成分となり、めっきが不安定になるおそれがある。また、基板近傍に多孔構造の抵抗体プレートを配置した場合、抵抗体プレートに気泡が蓄積し、蓄積した気泡が抵抗成分となり、めっきが不安定になるおそれがある。
また、アノードで発生したガス(例えば、活性酸素)がめっき液中の添加剤と反応して、添加剤を劣化させるおそれがある。
米国特許出願第2020-0017989号明細書(特許文献1)では、アノードで発生するガスがめっきに及ぼす影響については述べられていない。
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、めっき装置において、アノードで発生する気泡がめっき膜厚分布の均一性に与える影響を抑制することを目的の一つとする。
本発明の一側面によれば、 めっき液を保持するためのめっき槽と、 前記めっき槽内に配置され、複数の貫通孔を有するアノードと、 前記アノードと対向するように基板を保持する基板ホルダと、 前記アノードの前記基板側の第1面に密着して配置された隔膜と、 前記アノードの前記第1面とは反対側の第2面に対向して、前記第2面から所定の間隔で離間して配置された裏面プレートであり、前記アノードから発生し前記第2面上に蓄積する気泡の量を調節する裏面プレートと、を備えるめっき装置が提供される。
一実施形態に係るめっき装置の全体構成を示す斜視図である。 一実施形態に係るめっき装置の全体構成を示す平面図である。 一実施形態に係るめっきモジュールの構成を説明するための断面図である。 めっきモジュールのアノード室を下方から見た模式図である。 アノード近傍の拡大断面図である。 アノードへの隔膜の固定構造を示す断面図である。 アノードへの隔膜の固定構造を示す断面図である。 第2実施形態に係るめっきモジュールの構成を説明するための断面図である。 実験用のめっきモジュール(隔膜無)の写真である。 実験用のめっきモジュール(隔膜有)の写真である。 実験用のめっきモジュール(隔膜有)の組み立て手順を説明する写真である。 実験用のめっきモジュール(隔膜有)の組み立て手順を説明する写真である。 実験用のめっきモジュール(隔膜有)の組み立て手順を説明する写真である。 実験用のめっきモジュール(隔膜有)の組み立て手順を説明する写真である。 実験用のめっきモジュール(隔膜有)の組み立て手順を説明する写真である。 実験用のめっきモジュール(隔膜有)の断面模式図である。 めっき中のアノード電圧の測定結果である。 めっき前のめっきモジュール(隔膜無)の写真である。 めっき中のめっきモジュール(隔膜無)の写真である。 めっき前のめっきモジュール(隔膜有)の写真である。 めっき中のめっきモジュール(隔膜有)の写真である。 アノードから発生する気泡の移動を説明する模式図である。 アノードから発生する気泡の移動を説明する模式図である。 第3実施形態に係るめっきモジュールのアノード近傍の構造を示す断面図である。 第3実施形態に係るめっきモジュールのアノード近傍の構造を示す断面図である。 第3実施形態に係るめっきモジュールのアノード近傍の構造を下方からみた下面図である。 第3実施形態に係る気泡調節プレートの平面図及び断面図である。 アノード裏面上の気泡の排出を説明する模式図である。 第4実施形態に係るめっきモジュールのアノード近傍の構造を示す断面図である。 第4実施形態に係るめっきモジュールのアノード近傍の構造を示す断面図である。 第4実施形態に係るめっきモジュールのアノード近傍の構造を下方からみた下面図である。 アノード裏面上の気泡の排出を説明する模式図である。 変形例に係るめっきモジュールのアノード近傍の構造を示す断面図である。 変形例に係るめっきモジュールのアノード近傍の構造を下方からみた下面図である。 変形例に係る気泡調節プレートの平面図及び断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るめっき装置1000について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面は、物の特徴の理解を容易にするために模式的に図示されており、各構成要素の寸法比率等は実際のものと同じであるとは限らない。また、いくつかの図面には、参考用として、X-Y-Zの直交座標が図示されている。この直交座標のうち、Z方向は上方に相当し、-Z方向は下方(重力が作用する方向)に相当する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態のめっき装置1000の全体構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態のめっき装置1000の全体構成を示す平面図である。図1及び図2に示すように、めっき装置1000は、ロードポート100、搬送ロボット110、アライナ120、プリウェットモジュール200、プリソークモジュール300、めっきモジュール400、洗浄モジュール500、スピンリンスドライヤ600、搬送装置700、及び、制御モジュール800を備える。
ロードポート100は、めっき装置1000に図示していないFOUPなどのカセットに収容されたウェハ(基板)を搬入したり、めっき装置1000からカセットに基板を搬出するためのモジュールである。本実施形態では4台のロードポート100が水平方向に並べて配置されているが、ロードポート100の数及び配置は任意である。搬送ロボット110は、基板を搬送するためのロボットであり、ロードポート100、アライナ120、プリウェットモジュール200及びスピンリンスドライヤ600の間で基板を受け渡すように構成される。搬送ロボット110及び搬送装置700は、搬送ロボット110と搬送装置700との間で基板を受け渡す際には、仮置き台(図示せず)を介して基板の受け渡しを行うことができる。
アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせるためのモジュールである。本実施形態では2台のアライナ120が水平方向に並べて配置されているが、アライナ120の数及び配置は任意である。プリウェットモジュール200は、めっき処理前の基板の被めっき面を純水または脱気水などの処理液で濡らすことで、基板表面に形成されたパターン内部の空気を処理液に置換する。プリウェットモジュール200は、めっき時にパターン内部の処理液をめっき液に置換することでパターン内部にめっき液を供給しやすくするプリウェット処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリウェットモジュール200が上下方向に並べて配置されているが、プリウェットモジュール200の数及び配置は任意である。
プリソークモジュール300は、例えばめっき処理前の基板の被めっき面に形成したシード層表面等に存在する電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸等の処理液でエッチング除去してめっき下地表面を洗浄または活性化するプリソーク処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリソークモジュール300が上下方向に並べて配置されているが、プリソークモジュール300の数及び配置は任意である。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。本実施形態では、上下方向に3台かつ水平方向に4台並べて配置された12台のめっきモジュール400のセットが2つあり、合計24台のめっきモジュール400が設けられているが、めっきモジュール400の数及び配置は任意である。
洗浄モジュール500は、めっき処理後の基板に残るめっき液等を除去するために基板に洗浄処理を施すように構成される。本実施形態では2台の洗浄モジュール500が上下方向に並べて配置されているが、洗浄モジュール500の数及び配置は任意である。スピンリンスドライヤ600は、洗浄処理後の基板を高速回転させて乾燥させるためのモジュールである。本実施形態では2台のスピンリンスドライヤ600が上下方向に並べて配置されているが、スピンリンスドライヤ600の数及び配置は任意である。搬送装置700は、めっき装置1000内の複数のモジュール間で基板を搬送するための装置である。制御モジュール800は、めっき装置1000の複数のモジュールを制御するように構成され、例えばオペレータとの間の入出力インターフェースを備える一般的なコンピュータまたは専用コンピュータから構成することができる。
めっき装置1000による一連のめっき処理の一例を説明する。まず、ロードポート100にカセットに収容された基板が搬入される。続いて、搬送ロボット110は、ロードポート100のカセットから基板を取り出し、アライナ120に基板を搬送する。アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。搬送ロボット110は、アライナ120で方向を合わせた基板をプリウェットモジュール200へ受け渡す。
プリウェットモジュール200は、基板にプリウェット処理を施す。搬送装置700は、プリウェット処理が施された基板をプリソークモジュール300へ搬送する。プリソークモジュール300は、基板にプリソーク処理を施す。搬送装置700は、プリソーク処理が施された基板をめっきモジュール400へ搬送する。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。
搬送装置700は、めっき処理が施された基板を洗浄モジュール500へ搬送する。洗浄モジュール500は、基板に洗浄処理を施す。搬送装置700は、洗浄処理が施された基板をスピンリンスドライヤ600へ搬送する。スピンリンスドライヤ600は、基板に乾燥処理を施す。搬送ロボット110は、スピンリンスドライヤ600から基板を受け取り、乾燥処理を施した基板をロードポート100のカセットへ搬送する。最後に、ロードポート100から基板を収容したカセットが搬出される。
なお、図1や図2で説明しためっき装置1000の構成は、一例に過ぎず、めっき装置1000の構成は、図1や図2の構成に限定されるものではない。
[めっきモジュール]
続いて、めっきモジュール400について説明する。なお、本実施形態に係るめっき装置1000が有する複数のめっきモジュール400は同様の構成を有しているので、1つのめっきモジュール400について説明する。
図3は、一実施形態に係るめっきモジュールの構成を説明するための断面図である。図4は、めっきモジュールのアノード室を下方から見た模式図である。
本実施形態に係るめっき装置1000は、基板の被めっき面を下向きにしてめっき液に接触させる、いわゆるフェースダウン式又はカップ式と称されるタイプのめっき装置である。本実施形態に係るめっき装置1000のめっきモジュール400は、主として、めっき槽10と、めっき槽10内に配置されるアノード41と、アノード41と対向して配置されるように、カソードとしての基板Wfを保持する基板ホルダ31と、を備えている。めっきモジュール400は、基板ホルダ31を回転、傾斜及び昇降させる回転機構、傾斜機構及び昇降機構(図示略)を備えることができる。また、めっき槽10の外側にオーバーフロー槽20を設けてもよい。
めっき槽10は、上方に開口を有する有底の容器によって構成されている。めっき槽10は、底壁と、この底壁の外周縁から上方に延在する側壁とを有しており、この側壁の上部が開口している。めっき槽10は、めっき液を貯留する円筒形状の内部空間を有する。めっき液としては、めっき皮膜を構成する金属元素のイオンを含む溶液であればよく、その具体例は特に限定されるものではない。本実施形態においては、めっき処理の一例として、銅めっき処理を用いており、めっき液の一例として、硫酸銅溶液を用いている。また、本実施形態において、めっき液には所定の添加剤が含まれている。但し、この構成に限定されるものではなく、めっき液は添加剤を含んでいない構成とすることもできる。めっき槽10内部は、隔膜71によって、アノード室Caとカソード室Ccとに仕切られており、アノード室Caのめっき液Paと、カソード室Ccのめっき液Pcは、同一であっても、異なってもよい。例えば、アノード室Caのめっき液Paと、カソード室Ccのめっき液Pcとで、添加剤の有無、濃度が互いに同一であっても、異なってもよい。
オーバーフロー槽20は、めっき槽10の外側に配置された、有底の容器によって構成されている。オーバーフロー槽20は、めっき槽10の上端を超えためっき液を一時的に貯留する。一例では、オーバーフロー槽20のめっき液は、オーバーフロー槽20用の排出口(図示せず)から排出されて、リザーバータンク(図示せず)に一時的に貯留された後に、再び、めっき槽10に戻される。図3の例では、カソード室Ccからオーバーフロー槽20へめっき液をオーバーフローさせるオーバーフロー堰10cと、アノード室Caからオーバーフロー槽20へめっき液をオーバーフローさせるオーバーフロー堰10aとは、略同一の高さに設定されている。
アノード41は、めっき槽10の内部の下部に配置されている。アノード41の具体的な種類は特に限定されるものではなく、溶解アノードや不溶解アノードを用いることができる。本実施形態においては、アノード41として不溶解アノードを用いている。この不溶解アノードの具体的な種類は特に限定されるものではなく、白金、チタン、酸化イリジウム等(例えば、IrO2/Ti、Pt/Ti)を用いることができる。アノード41の表面には、めっき液中の添加剤の分解を抑制する等の目的で、さらにトップコート層を有していてもよい。
本実施形態では、アノード41の上面側(基板Wf側)にアノードマスク43が設けられている。アノードマスク43は、アノード41を露出する開口部を有し、開口部によってアノード41が露出する範囲を調節することにより、アノード41から基板Wfに向かう電場を調節する電場調節部材である。アノードマスク43は、所定の開口寸法を有するアノードマスクでも、開口寸法を変更可能な可変アノードマスクでもよい。アノードマスク43は、例えば、複数のブレードを備え、カメラの絞りと同様の機構により開口部の開口寸法を調整するものでもよい。
めっき槽10の内部において隔膜71よりも上方には、多孔質の抵抗体51が配置されている。具体的には、抵抗体51は、複数の孔(細孔)を有する多孔質の板部材によって構成されている。抵抗体51よりも下方側のめっき液は、抵抗体51を通過して、抵抗体51よりも上方側に流動することができる。この抵抗体51は、アノード41と基板Wfとの間に形成される電場の均一化を図るために設けられている部材である。このような抵抗体51がめっき槽10に配置されることで、基板Wfに形成されるめっき皮膜(めっき層)の膜厚の均一化を容易に図ることができる。なお、抵抗体51は本実施形態において必須の構成ではなく、本実施形態は抵抗体51を備えていない構成とすることもできる。
めっき槽10の内部において基板Wfの近傍(本実施形態では、抵抗体51と基板Wfとの間)にパドル(図示略)を配置してもよい。パドルは、基板Wfの被めっき面に対して概ね平行方向に往復運動して、基板Wf表面に強いめっき液の流れを発生させる。これにより、基板Wfの表面近傍のめっき液中のイオンを均一化し、基板Wf表面に形成されるめっき膜の面内均一性を向上させることができる。
本実施形態において、アノード41は、図5から図7に示すように、多数の貫通孔41Aを有する板状部材である。アノード41は、ラス(金網)構造、その他、複数の貫通孔が設けられた板状部材とすることができる。アノード41の厚さは、特に限定されないが、アノード41自体の強度、及びアノード41表面で発生した酸素が貫通孔内からアノード41の裏面へ排出されやすい観点から、0.5mm~3mm程度であることが好ましい。貫通孔の形状やサイズも特に限定されないが、加工の容易性や、めっき時の電圧の安定性の観点から、開口のサイズ(円形の場合は直径、四角形の場合は1辺の長さ)は、1mm~5mm程度であることが好ましい。アノード41は、アノード押さえとも称されるアノードホルダ42によってめっき槽10内で支持されている。アノード41の前面(カソード/基板側の面、この例では上面)には、めっき液が浸透・湿潤可能なイオン透過性を有する隔膜71(Nafion(登録商標)、多孔質膜等)が接合又は密着されている。本実施形態では、この隔膜71によって、めっき槽10内部がアノード室Caとカソード室Ccとに分離される。隔膜71は、めっき液中の陽イオン(例えば、水素イオンH+)を透過させる一方、めっき液中の気泡(例えば、酸素ガス)及び添加剤を透過させない膜である。不溶解アノードを使用する場合、アノード表面でめっき液中に水素イオンH+が発生する。隔膜71は、例えば、中性膜、イオン交換膜、又はそれらの組み合わせとすることができる。隔膜71は、複数の膜又は層を重ねたものでもよい。隔膜71の構成は、一例であり、他の構成をとることができる。
図5は、アノード41近傍の拡大断面図である。アノード41は多数の貫通孔41Aを有するため、アノード41の表面は、電極反応中においても貫通孔41Aより供給されるめっき液で常に湿潤した状態に保たれる。隔膜71は、めっき液が浸透・湿潤可能なイオン透過性を有する膜であるので、同図に示すように、アノード41は、基板側の面(隔膜71が密着した箇所又はその近傍)において、めっき液と反応し、陽イオン(例えば水素イオンH+)が隔膜71を通してカソード室Cc、つまり基板側に伝達される。従って、アノード41の基板側の面(隔膜71が密着した箇所又はその近傍)から隔膜71の内部を通って基板Wfに至るイオン伝導パス(電流パス)が形成される。一方、アノード41の表面で発生したガス(例えば、酸素O2)の気泡61は、隔膜71を通過することができず、アノード41の多数の貫通孔41Aを通じてアノード41の裏面(前面と反対側の面)側へ移動する。アノード41の裏面側に移動した気泡61は、隔膜71の外側に設けられた排出口11(図3、図4)を通じて、めっき槽10外部へ排出される。
この構成では、隔膜71がアノード41の基板側の面に密着しているので、アノード41の表面で発生した気泡61が基板Wf側へ拡散するのを抑制することができる。これにより、気泡61が基板側に拡散し、抵抗体51、基板Wf等に気泡61が付着することを抑制することができる。また、隔膜71がアノード41に密着しているので、隔膜71とアノード41との間に気泡61が蓄積することが防止される。特に、隔膜71がアノード41から離間している場合のように、隔膜71の裏面に気泡61が蓄積する問題を回避することができる。なお、気泡61の排出経路となるアノード41の裏面側は、アノード41と基板Wf間の主要なイオン伝導パスではないため、ここに気泡61が存在しても、気泡61がアノード-基板間のイオン伝導抵抗成分とはならず、アノード-基板間のイオン伝導(めっき電流)への影響は殆どない。
この構成では、アノード41の基板側の面(隔膜71が密着した箇所又はその近傍)から隔膜71を通じて陽イオン(H+)を基板Wf側に伝導させることができるので、気泡61の影響を回避しつつ、アノード41と基板Wfとの間のイオン伝導パスを確実に確保することができる。
以上より、この構成によれば、アノード-カソード間のイオン伝導パスが安定して確保されると共に、アノード-カソード間のイオン伝導パス上に気泡61が蓄積してイオン伝導に悪影響を与えることを回避することができる。この結果、アノードで発生する気泡の影響を抑制して、基板上のめっきを安定して行うことができ、めっき膜厚の均一性を向上し得る。
なお、本実施形態では、めっき槽10において、隔膜71の外側には、ガスの排出口11(図3、図4参照)が設けられている。アノード41の裏面側に移動した気泡61は、図3に示すように、排出口11からめっき槽10外部に排出される。この構成では、排気口11を介して、アノード41で発生した気泡61を自然に排出することが可能であり、アノード室Caのめっき液を循環させて気泡を排出する必要がない。なお、アノード室Caのめっき液を循環させてもよい。これにより、アノード室Caにある気泡の排出を更に促進させることができる。この場合、アノード41の下側に過剰かつ不均一に酸素が蓄積されることが抑制されることで、アノード41の貫通孔41A内の気泡(酸素ガス)の排出が促進され、めっき膜の均一性が更に向上し得る。アノード室Caのめっき液の循環は、カソード室Ccのめっき液の循環経路80と同様に構成することができる。但し、アノード室Caから排出しためっき液を再度アノード室Caに戻すような接続となる。
また、本実施形態では、図4に示すように、アノードホルダ42の下面に切り欠き42Aを設けている。切り欠き42Aは、切り欠き42Aの部分でアノードホルダ42の高さが低くなるようにして形成してもよいし、又は、切り欠き42Aの部分でアノードホルダ42が不連続になるように形成してもよい。これは、図6及び図7に示すように、アノードホルダ42の下部がアノード41の裏面よりも下方に突出する構造である場合に、アノード41の裏面に蓄積した気泡61が、切り欠き42を通って排出口11に向かって移動し易くするためである。切り欠き42は、排出口11の近傍又は排出口11に対向する位置に設けることが好ましい。但し、アノードホルダ42に切り欠き42Aを設けなくてもよい。切り欠き42A及び排出口11は、アノード41の周囲に複数形成してもよい。また、気泡61を排出しやすくする目的で、アノード41自体を水平よりも斜めに傾斜させて配置することもできる。この場合、切り欠き42は、アノードの中心よりも上方に配置するのが好ましい。
図6及び図7は、アノード41への隔膜71の固定構造を示す断面図である。これらの図において、アノード41の裏面の中心部には、アノード41に給電するための給電用ボス44が設けられている。給電用ボス44は、アノード41と一体に形成されてもよく、アノード41に取り付けられても良い。なお、図3では、押さえ板72(図6)、押さえリング73(図7)を省略している。
図6の例では、隔膜71は、多数の貫通孔72Aを有する押さえ板72によってアノード41の基板側の面に押し付けられ、アノード41の上面に密着した状態で固定される。押さえ板72は、アノード41、隔膜71を上から押さえるようにアノードホルダ42に対して、螺子等の締結部材74で固定されている。この構成では、押さえ板72とアノード41とで隔膜71を挟持して、隔膜71をアノード41に密着させる。また、押さえ板72と隔膜71のとの間には、これらの間をシールするシール部材75(例えば、Oリング)が設けられている。アノードホルダ42及び押さえ板72は、めっき液で腐食されない材質とすることが好ましく、例えば、塩化ビニル等の樹脂、Pt、Ti等の金属で構成することができる。
図7の例では、隔膜71は、アノード41の基板側の面に接合されて固定されている。隔膜71をアノード41に接合する接合層75は、イオン透過性を有することが好ましい。例えば、イオン交換基を有する樹脂や、樹脂及びフィラーを含む多孔質接合層とすることができ、一例ではスルホン酸基を有する、パーフルオロカーボン材料とすることができる。また、隔膜71の外周部は、押さえリング73によってアノードホルダ42に対して押し付けられて固定されている。また、押さえリング73と隔膜71との間には、これらの間をシールするシール部材75(例えば、Oリング)が設けられている。アノードホルダ42及び押さえリング73は、めっき液で腐食されない材質とすることが好ましく、例えば、塩化ビニル等の樹脂、Pt、Ti等の金属で構成することができる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態に係るめっきモジュールの構成を説明するための断面図である。以下では、上記実施形態と異なる点を主に説明し、上記実施形態と同様の構成についての説明を省略する。本実施形態では、めっき槽10のカソード室Ccの側壁の最下部が、排出口11の側壁の最下部よりも、わずかに高くなるように構成する。これにより、めっき槽10のカソード室Ccのオーバーフロー面Scを、アノード室Ca(排出口11)のオーバーフロー面Saに対して、わずかに(隔膜を介した液移動を最小限とする程度に)高く設定する。なお、排出口11は、アノード室Ccに連絡されているため、排出口11のオーバーフロー面Saが、アノード室Caのオーバーフロー面となる。同図では、オーバーフロー面Scとオーバーフロー面Saの差をh1で示す。この構成では、同図の矢印A3、A2に示すように、カソード室Ccをアノード室Caに対して微加圧することにより、隔膜71のアノード41への密着を向上させることができる。
めっき槽10は、カソード室Ccからめっき槽10の外部にめっき液をオーバーフローさせるオーバーフロー堰10cを備える。この例では、オーバーフロー堰10cは、めっき槽10のカソード室Ccと、オーバーフロー槽20との間のカソード室Ccの側壁である。また、めっき槽10は、アノード室Caからめっき槽10の外部にめっき液をオーバーフローさせるオーバーフロー堰10aを備える。この例では、オーバーフロー堰10aは、めっき槽10の排出口11と、オーバーフロー槽20との間の側壁(めっき槽10の排出口10の部分の側壁)である。オーバーフロー堰10cの高さ(オーバーフロー面Sc)が、オーバーフロー堰10aの高さ(オーバーフロー面Sa)よりも高く設定されることにより、カソード室Ccとアノード室Caの間に圧力差(カソード室Ccの圧力>アノード室Caの圧力)が生じる。なお、隔膜71を介した液移動を最小限とする程度に(又は過度に行わないように)、カソード室Ccとアノード室Caの圧力差、即ち各オーバーフロー堰10c、10aの高さを設定する。他の構成は、上記実施形態と同様であるので、説明を省略する。
また、上記実施形態及び本実施形態において、図8に示すように、オーバーフロー槽20内に回収しためっき液をポンプ81によりカソード室Ccに循環させる循環経路80を設けてもよい。循環経路80の途中に1又は複数のリザーバを設けても良い。
[めっきモジュールの実験例]
上記実施形態の構成を用いた実験例を以下に説明する。図9は、実験用のめっきモジュール(隔膜無)の写真である。図10は、実験用めっきモジュール(隔膜有)の写真である。図12は、図10に示す実験用めっきモジュール(隔膜有)の断面を模式的に示したものである。図9では、めっき液を保持するめっき槽10内に、アノード41と、アノード41から所定の間隔で上方に離間したカソード32(基板Wfに相当)とが配置されている。図10では、めっき液を保持するめっき槽10内に、アノード41と、アノード41の上面に密着した隔膜71と、隔膜71を押さえる押さえ板72と、押さえ板72から所定の間隔で上方に離間したカソード32とが配置されている。各図において、アノード41は、電源95(図12参照)の正極端子に接続され、カソード32は、電源95の負極端子に接続される。図9の構成は、図12において、隔膜71及び押さえ板72を省略したものになる。
図12において、符号95は、アノード-カソード間に電圧を印加する電源を示し、符号91、92は、クランプ片を示す。同図に示すように、実験用めっきモジュール(隔膜有)では、めっき槽10において、アノード41、隔膜71及び押さえ板72がクランプ91、92で互いに密着され、押さえ板72から所定の間隔で上方に離間してカソード32が配置される。なお、図12において隔膜71、押さえ板71を省略したものが、図9に示す実験用のめっきモジュール(隔膜無)に概ね一致する。
図11Aから図11Eは、実験用めっきモジュール(隔膜有)の組み立て手順を説明する写真を示す。図11Aでは、一対のクランプ片91の上にアノード41を配置する。アノード41とクランプ片91とは、例えばテープ等で固定する。図11Bでは、アノード41の上面に隔膜71を配置する。図11Cでは、隔膜71上に押さえ板72を配置する。図11Dでは、押さえ板72の上に一対のクランプ片92を配置し、クランプ片91とクランプ片92をテープ等で固定することにより、アノード41、隔膜71及び押さえ板72をクランプ片91、92で挟んで固定する。図11Eは、図11Dの状態を下方からみた写真である。その後、図10に示すように、押さえ板72から上方に離間するように、カソード32を配置する。カソード32は、めっき液による浮力により押さえ板72から離間するが、適宜、スペーサ等の上にカソード32を配置して押さえ板72から離間させてもよい。
なお、実験用めっきモジュール(隔膜無)は、図9に示すように、めっき槽10内にアノード41を配置し、アノード41から上方に離間するようにカソード32を配置すればよい。カソード32は、めっき液による浮力により押さえ板72から離間するが、適宜、スペーサ等の上にカソード32を配置して押さえ板72から離間させてもよい。
実験に使用した各種パラメータは、以下の通りである。尚、実験ではアノードでの気泡発生の様子を観察するのを容易にする目的で、めっき液の代わりに、金属イオンを含まない電解液を使用した。アノードにおける電極反応は、めっき液を用いた場合と同一である。アノード、カソード、電解液(めっき液)、カソードに対向するアノードとして機能するアノード面積、及び電流密度は、以下の通りである。
アノード:IrO2/Tiのラス(金網)
カソード:Pt/Tiのラス(金網)
隔膜:Yumicron Y-9207TA (micro-porous membrane)(ユアサメンブレインシステム社)
電解液:100g/L-H2SO4
アノード面積(Anode area):0.24dm2(60mm×40mm)
電流密度:5ASD
図13は、めっき中のアノード電圧の測定結果である。この測定結果に示すように、隔膜71を用いた場合も、通電時のアノード41の電圧は安定しており、隔膜無の場合と同様の電圧の変化を示すことが分かった。この結果から、隔膜71をアノード41に密着させても、アノード-カソード間の電圧が正常な変化を示し、正常なめっき処理を行えることが予想される。
図14Aは、めっき前のめっきモジュール(隔膜無)の写真である。図14Bは、めっき中のめっきモジュール(隔膜無)の写真である。これらの図に示すように、めっきモジュール(隔膜無)では、アノード41で発生した多量の気泡が、アノード41の上下両側に蓄積することが観測された。イオン伝導パスとなるアノード41-カソード32の間に多量の気泡が蓄積するため、めっき膜厚の均一性に悪影響を与えることが予想される。
図15Aは、めっき前のめっきモジュール(隔膜有)の写真である。図15Bは、めっき中のめっきモジュール(隔膜有)の写真である。これらの図に示すように、隔膜有のめっきモジュールでは、アノード41で発生した気泡が、アノード41の下側に存在するものの、イオン伝導パスとなるアノード41-カソード32の間に気泡が蓄積することが抑制されることが観測された。従って、めっき膜厚の均一性を向上し得ることが予想される。
図16A及び図16Bは、アノードから発生する気泡の移動を説明する模式図である。上述のように、アノード41の裏面(基板から遠い側の面)に気泡が蓄積すると、気泡に起因してアノード41の電圧の変動が生じる場合がある。特に、隔膜としてイオン交換膜であるNafion(登録商標)を用い、高電流密度でめっきした際に特に顕著に現れる傾向がある。この要因としては、以下の2つが考えられる。第1の要因は、アノード41の裏面に蓄積した気泡により、アノード裏面側へ回り込む電場が遮蔽されることである。この要因は、アノードの前面(基板側の面)に隔膜を密着させない場合も生じるものであり、この要因によるアノードの電圧変動への影響は小さいと考えられる。第2の要因としては、アノード裏面に蓄積した気泡の浮力によるアノード貫通孔内のめっき液(気泡を含む)の圧力増大によりアノード表面(貫通孔内の内壁、裏面)近傍のめっき液の圧力が増大し、めっき液中の飽和溶存酸素濃度が上昇し、アノードの電極電位が上昇することである。
図16Aに示すように、アノード41で発生した気泡61は、アノード41の裏面に気泡61の層又は塊(以下、単に気泡の層と称す)を形成する。この状態では、アノード裏面の気泡の層による浮力により貫通孔41A内のめっき液(気泡を含む)の圧力が高い状態となる。その後、アノード41の裏面の気泡の層から、図16Bに破線で示すように気泡の層の一部がアノード41の裏面から離脱し、排出口11に向かって排出されると、気泡の層の一部がアノード41の裏面から離れた部分(破線の箇所)では、一時的にアノード裏面に気泡の層が存在しない状態となりアノード貫通孔内のめっき液(気泡を含む)が、裏面の気泡の層による浮力から解放される。この結果、アノード貫通孔内のめっき液の圧力が低下し、アノード表面(貫通孔内壁、裏面)近傍で飽和溶存酸素濃度が低下してアノード41の電極電位も低下する。その後、破線の箇所にも気泡の層が再び形成されるが、このようにアノード表面(貫通孔内壁、裏面)近傍のめっき液の圧力が変動すると、アノード表面近傍で飽和溶存酸素濃度が変動してアノード41の電圧が変動し、めっき膜厚の面内均一性を低下させる可能性がある。
(第3実施形態)
図17A、図17B、及び図18は、第3実施形態に係るめっきモジュールのアノード近傍の構造を示し、図18は、アノード近傍の構造を下方からみた下面図であり、図17Aは、図18のA-Aに沿う断面図であり、図17Bは、図18のB-Bに沿う断面図である。図19は、気泡調節プレートの平面図及び断面図を示す。以下では、上記実施形態と異なる点を主に説明し、上記実施形態と同様の構成についての説明を省略する。
本実施形態では、図17A及び図17Bに示すように、アノード41の下方に所定の間隔(例えば、5mm以下、より好ましくは2mm以下)を空けて気泡調節プレート140(裏面プレートとも称す)が配置される。気泡調節プレート140は、図19に示すように、アノード41と同様の形状(この例では円形)を有し、アノード41裏面全体を覆うようにアノード41よりも大きな径を有する。気体調節プレート140の中央には、給電ボス44を通すための貫通孔141が設けられている。図17A及び図17Bに示すように、アノード41と気泡調節プレート140との間には、これらの間の間隔を調節するためのスペーサ130が設けられている。スペーサ130は、図19に示すように、気泡調節プレート140の上面に、例えば接着剤等で予め取り付けて配置されてもよい。スペーサ130は、気泡調節プレート140の外周部に均等に複数配置される周方向スペーサ131と、一部の周方向スペーサ131に一体又は取り付けられて設けられた複数の径方向スペーサ132と、を有する。この例では、周方向スペーサ131の1つおきに径方向スペーサ132が設けられている。径方向スペーサ132は、周方向スペーサ131と一体に又は周方向スペーサ131に連結又は接触させて設けてもよい。
本実施形態では、アノードホルダ42は、図17B及び図18に示すように、リング状の上部アノード押さえ42Bと、アノード押さえ42Bの周方向に沿って複数配置された下部アノード押さえ42Cとを有する。上部アノード押さえ42Bは、めっき槽10の側壁と一体に又はめっき槽10の側壁に取り付けられている。上部アノード押さえ42Bは、アノード41の上面の外周部に当接してアノード41を押さえる。上部アノード押さえ42Bの上面には、隔膜71、シール75及び押さえ板72が締結部材74で固定されている。即ち、押さえ板72が、隔膜71及びシール75を押さえ付けた状態で上部アノード押さえ42Bに固定されている。上部アノード押さえ42Bの下面には、複数の下部アノード押さえ42Cが締結部材71Aにより固定されている。各下部アノード押さえ42Cは、周方向スペーサ131に対応して設けられている。
上部アノード押さえ42B及び下部アノード押さえ42Cは、アノード41、スペーサ130,気泡調節プレート140を上下から挟み込むように固定する。より詳細には、下部アノード押さえ42Cが上部アノード押さえ42Bと共に気体調節プレート140及び周方向スペーサ131を挟むように、各下部アノード押さえ42Cを上部アノード押さえ42Bに締結部材74Aにより固定することにより、上部アノード押さえ42B及び気体調節プレート140の間にアノード41及び径方向スペーサ132が挟まれて固定される。上記のように気泡調節プレート140をアノード41近傍に取り付けた状態では、図17Bに示すように、気泡調節プレート140と、アノード41及び上部アノード押さえ42Bとの間にそれぞれ径方向スペーサ132及び周方向スペーサ131が配置され、これにより、アノード41と気泡調節プレート140との間の間隔が径方向スペーサ132により設定される。
気泡調節プレート140上に周方向スペーサ131が配置されない部分(図19の周方向スペーサ131の間の気泡調節プレート140の領域)では、図17Aに示すように、アノード41と気体調節プレート140との間の空間が径方向外方に開放される。
図20は、第3実施形態におけるアノード裏面上の気泡の排出を説明する模式図である。本実施形態によれば、アノード41の裏面に気泡調節プレート140が存在するため、同図に示すように、アノード41の裏面における気泡61の蓄積は、アノード41と気泡調節プレート140との間隔内に制限される。このため、アノード41の裏面の気泡の蓄積量が少なく(気泡61の層の厚みが制限され)、図20の下図に示す破線の部分のように気泡61がアノード41から離脱して排出されたとしても、アノード41の裏面における気泡蓄積量の変化が小さい。また、図20に示すように、気泡の離脱は、アノード41の裏面の外側で起こり易い。このため、アノード表面(貫通孔内壁、裏面)近傍の圧力変化が抑制され、アノード表面(貫通孔内壁、裏面)近傍のめっき液中の飽和溶存酸素濃度ひいてはアノードの電極電圧の変動が抑制され、めっき膜厚の面内均一性の低下を抑制することができる。アノード41と気泡調節プレート140との間の間隔(径方向スペーサ132の厚さに相当)は、アノード41の裏面の気泡の蓄積量を小さくする観点から、気泡調節プレート140を設置しない場合にアノード41の裏面に蓄積される気泡の高さよりも小さくすることが好ましい。形成される気泡の高さは、使用するめっき液の表面張力や比重によって異なるが、アノード41と気泡調節プレート140との間の間隔は、概ね5mm以下、より好ましくは2mm以下とすることが好ましい。
また、周方向スペーサ131及び/又は径方向スペーサ132の間の空間が周方向に均等に配置されているため、アノード41裏面の気泡61は、周方向で均等に排出される。このため、アノード41裏面の気泡が偏らずにアノード41から離脱することができ、気泡蓄積量の変動を更に抑制することができる。また、アノード裏面各部における気泡蓄積量の不均一も抑制することができる。排出口11を複数設けても良い。例えば、隣接する径方向スペーサ132の間の領域ごとに排出口11を設けても良い。
また、均等に配置された複数の径方向スペーサ132によりアノード41-気体調節プレート140間の空間が適度に分割されていることにより、気泡が大きな塊で離脱することが抑制される。
(変形例)
上記実施形態では、スペーサ130(131、132)は、四角柱形状となっているが、アノード41-気泡調節プレート140間に所定の間隔(ギャップ)が形成でき、気泡の排出を妨げない形状・寸法であれば、スペーサの形状・寸法は特に限定されない。例えば、スペーサは、円柱形状、三角柱形状、及び/又は円板形状とすることもできる。また、気泡調節プレート140を貫通させアノード41の裏面に当接させることで、アノード-気泡調節プレート間に所定のギャップを形成するピン形のスペーサを採用することもできる(後述)。なお、アノード41および気泡調節プレート140が十分な平面度を有しており、スペーサ132、スペーサ132A(後述)を用いなくても所定のギャップが形成できる場合には、これらのスペーサ自体を省略することもできる。
図24、及び図25は、変形例に係るめっきモジュールのアノード近傍の構造を示し、図25は、アノード近傍の構造を下方からみた下面図であり、図24は、図25のA-Aに沿う断面図である。図26は、気泡調節プレートの平面図及び断面図を示す。以下では、上記実施形態と異なる点を主に説明し、上記実施形態と同様の構成についての説明を省略する。これらの図に示すように、変形例では、上記実施形態における径方向スペーサ132をピン形スペーサ132Aに置き替えた点が異なる。ピン形スペーサ132Aは、例えば、ねじ形のスペーサであり、側面にねじ山を有し、アノード41の裏面に当接する平坦な又は湾曲した先端132Bを有し、基端側にねじ頭部132Cを有する。この変形例では、気泡調節プレート140にねじ切り加工を行い貫通穴(ねじ穴)140Aを形成し、貫通穴140Aの下側からピン形スペーサ132Aをねじ込んで上側へ突出させ、ピン形スペーサ132Aの先端をアノード41の裏面に当接させることで、アノード41-気泡調節プレート140間に所定の間隔(ギャップ)を形成する。なお、他の例では、ピン形スペーサ132A及び気泡調節プレート140にねじを形成する代わりに、他の手段でピン形スペーサ132Aを気泡調節プレート140に固定しても良い。
(第4実施形態)
図21A、図21B、及び図22は、第3実施形態に係るめっきモジュールのアノード近傍の構造を示し、図22は、アノード近傍の構造を下方からみた下面図であり、図21Aは、図22のA-Aに沿う断面図であり、図21Bは、図22のB-Bに沿う断面図である。図23は、アノード裏面上の気泡の排出を説明する模式図である。以下では、上記実施形態と異なる点を主に説明し、上記実施形態と同様の構成についての説明を省略する。
本実施形態では、図21A、図21B、及び図22に示すように、アノード41の周囲を囲むように気泡バッファ用リング150が配置されており、気泡バッファ用リング150は、断面が矩形である複数の小径部151及び複数の大径部152を有する。小径部151と大径部152は、図22に示すように、気泡バッファ用リング150の周方向に沿って交互に配置されている。小径部151は、図21A及び図21Bに示すように、大径部152より幅(径方向寸法)及び厚み(高さ方向寸法)が小さく形成されている。小径部151の下部端面151Aは、大径部152の下部端面152Aより高い位置に位置し、小径部151の下部端面151Aとアノード41の裏面との高さの差であるギャップG1は、アノード41裏面に蓄積する気泡61の層の厚みを規定する(図23参照)。アノード41裏面に蓄積した気泡61の層がギャップG1を超える分は、気泡バッファ用リング150の小径部151の下部端面151Aを超えて径方向外側に離脱、排出される。小径部151の上部端面151Bは、大径部152の上部端面152Bより下方に位置し、アノード押さえ42Dと小径部151の上部端面152Aとの間にはギャップG2が形成されている。ギャップG2は、めっき液侵入用ギャップであり、アノード41側へめっき液を侵入させる機能を有する。アノード押さえ42Dは、上述した上部アノード押さえ42Bと同様の構成とすることができる。
図22に示すように、リング状のアノード押さえ42Dに固定される複数の押さえ部材42Eが、アノード押さえ42Dの周方向に沿って複数設けられている。各押さえ部材42Eが、気泡バッファ用リング150の大径部152に対応して設けられている。図示の例では、各押さえ部材42Eは、大径部152の周方向長手方向の中心に配置されている。アノード押さえ42D及び押さえ部材42Eで気泡バッファ用リング150の大径部152を挟んだ状態で、アノード押さえ42D及び押さえ部材42Eが締結部材74Aにより固定される。これにより、アノード41の周囲を囲むように気泡バッファ用リング150がめっき槽10に取り付けられる。アノード41は、例えば、図示しないスペーサ等の部材が給電ボス44の下に設けられることにより所定の高さで配置され、アノード41の外周部がアノード押さえ42Dにより上方から押さえられことにより、上下から挟まれて固定される。
図23は、第4実施形態におけるアノード裏面の気泡の排出を説明する模式図である。本実施形態によれば、アノード41の裏面において気泡バッファ用リング150の小径部151の下部端面151Aを超えて蓄積された気泡61の部分が、図23の下部の図の破線に示すように小径部151の下端を超えて径方向外側に離脱、排出される。この構成では、気泡バッファ用リング150の小径部151の下部端面151Aを超える気泡61の離脱があり、一度に離脱する気泡の量は若干大きくなるものと予想されるが、アノード41裏面全体に気泡61の層又は塊が常に蓄積するため、アノード表面(貫通孔内壁、裏面)近傍における圧力変動を抑制し得る。これにより、アノード表面(貫通孔内壁、裏面)近傍のめっき液中の飽和溶存酸素濃度ひいてはアノードの電極電圧の変動を抑制し、めっき膜厚の面内均一性の低下を抑制することができる。
上述した実施形態によれば、少なくとも以下の作用効果を奏する。
(1)上記実施形態によれば、アノードと基板との間のイオン伝導パス上に気泡(抵抗成分)が蓄積し、めっき膜厚の均一性に影響を及ぼすことを抑制できる。また、アノードに密着した隔膜を通じて陽イオンを基板側に伝導させることができるので、気泡の影響を回避しつつ、アノード-基板間のイオン伝導パスを確実に確保することができる。よって、アノードと基板との間のイオン伝導パス上に、アノードからの気泡によるイオン伝導抵抗が生じることを抑制しつつ、基板上のめっきを安定して行うことができ、めっき膜厚の均一性を向上し得る。
(2)上記実施形態によれば、アノードとして不溶解アノードが使用可能となる為、アノードのメンテナンス性向上、ランニングコスト低減が可能となる。
(3)上記実施形態によれば、アノード室のめっき液を循環することなく、アノードで発生したガスを自然に排出可能となるため、めっき槽の構造及び/又は運用がシンプルとなる。なお、アノード室のめっき液を循環させて、気泡の排出を更に促進させてもよい。
(4)上記実施形態によれば、気泡調節プレート又は気泡バッファ用リングにより、アノード裏面上に蓄積した気泡の離脱によるアノード表面(貫通孔内壁、裏面)近傍での急激な圧力変化を抑制することができる。これにより、アノード表面(貫通孔内壁、裏面)近傍における飽和溶存酸素濃度の変動、ひいてはアノードの電極電圧の変動を抑制し、めっき膜厚の面内均一性の低下を抑制することができる。
[変形例]
上記では、フェースダウン式のめっきモジュールを例に挙げて説明したが、基板の被めっき面を上向きにしてめっきするフェースアップ式のめっきモジュールに、本発明を適用してもよい。
上述した実施形態から少なくとも以下の形態が把握される。
[1]一形態によれば、 めっき液を保持するためのめっき槽と、 前記めっき槽内に配置され、複数の貫通孔を有するアノードと、 前記アノードと対向するように基板を保持する基板ホルダと、 前記アノードの前記基板側の第1面に密着して配置された隔膜と、 前記アノードの前記第1面とは反対側の第2面に対向して、前記第2面から所定の間隔で離間して配置された裏面プレートであり、前記アノードから発生し前記第2面上に蓄積する気泡の量を調節する裏面プレートと、を備えるめっき装置が提供される。裏面プレートとアノードとの間の距離は、アノード第2面上に蓄積する気泡の離脱によりアノードの電極電位が変動しないようにアノード第2面上の気泡の蓄積量が十分小さくなる短い距離(例えば5mm以下、より好ましくは2mm以下)で設定される。
この形態によれば、複数の貫通孔を有するアノードの基板側の面に隔膜を密着させた構成を有するので、アノードで発生したガスの気泡は、隔膜によって基板側に移動することが抑制されると共にアノードの複数の貫通孔を通ってアノードの第2面側に移動する。また、隔膜がアノードに密着しているので、アノードと隔膜との間に蓄積することが抑制される。この結果、アノード-基板間のイオン伝導パス上に気泡が蓄積することが抑制される。
一方、隔膜を介して陽イオンが移動可能であるので、アノード-基板間のイオン電導パスを確保することができ、基板における電極反応を安定的に行うことができる。
この結果、アノード-基板間のイオン電導パス上に気泡が蓄積することを抑制しつつ、アノード-基板間のイオン電導パスを確保して、基板のめっきを安定して行うことができ、めっき膜厚分布の均一性を向上させることができる。即ち、従来のようにアノードから離れて隔膜が配置された場合に、アノードからの気泡が、イオン伝導パス上の隔膜に蓄積し、めっき膜厚分布の均一性に悪影響を与える問題を解決することができる。
また、この形態によれば、アノードの第2面側に裏面プレートが存在する為、アノード第2面上の気泡の厚みをアノードと裏面プレートとの間の距離以内に制限することができる。これにより、アノード第2面上の気泡の蓄積量を少なくすることができ、アノード第2面上の気泡の排出に伴う気泡蓄積量の変化を抑制することができる。アノード第2面近傍のめっき液の圧力変化を抑制できるため、アノードにおける電極電位の変動を抑制できる。
[2]一形態によれば、 前記裏面プレートと前記アノードとの間に設けられ、前記アノードの周方向に沿って複数配置された径方向スペーサを更に備え、各径方向スペーサが前記裏面プレートの中心と外周部との間で径方向に延びる。
この形態によれば、径方向スペーサによって裏面プレートとアノードとの間の距離を調節することができる。また、径方向に延びる複数の径方向スペーサによりアノードと裏面プレートとの間の距離を維持するので、アノード及び裏面プレートの撓みを抑制し、アノード全域に亘ってアノードと裏面プレートとの間の距離を正確に調節することができる。また、アノード第2面上に蓄積した気泡を径方向スペーサによって径方向外方に導くことができる。複数の径方向スペーサをアノード全周に亘って均等な間隔で配置すれば、アノード全周に亘って均等に気泡を径方向外方に排出することができる。
[3]一形態によれば、 前記アノードの前記第1面の外周部を押さえるアノード押さえと、 前記裏面プレートと前記アノード押さえとの間に設けられ、前記アノードの周方向に沿って複数配置された周方向スペーサと、を更に備える。
この形態によれば、アノード押さえと裏面プレートとの間の距離を所望の距離に維持することにより、裏面プレートの取り付けを安定させることができる。また、複数の周方向スペーサを分散して配置することにより周方向スペーサ間に気泡を排出する空間を確保することができる。複数の周方向スペーサをアノード全周に亘って均等な間隔で配置すれば、アノード全周に亘って均等に気泡を径方向外方に排出することができる。
[4]一形態によれば、 前記複数の周方向スペーサの1つおきに前記径方向スペーサが設けられている。
この形態によれば、アノード第2面側を径方向スペーサで過度に塞ぐことなく、アノードと裏面プレートとの間の距離を精度良く維持することができる。
[5]一形態によれば、前記第1アノード押さえと共に、前記周方向スペーサ及び前記裏面プレートを挟持して固定する複数の第2アノード押さえを更に備え、前記第2アノード押さえは、前記周方向スペーサに対応して設けられている。
この形態によれば、アノードの外側で第1アノード押さえ及び第2アノード押さえで、周方向スペーサ及び裏面プレートを挟持することにより、アノード押さえ及び裏面プレートでアノード及び径方向スペーサを挟持することができる。また、複数の第2アノード押さえを周方向スペーサに対応して設けることにより、第2アノード押さえで周方向スペーサを効果的に押さえることができる。
[6]一形態によれば、 前記裏面プレートを貫通して前記アノードに当接するように設けられた複数のピン形スペーサを更に備える。
この形態によれば、ピン形スペーサを使用するため、1つ当たりの設置面積が小さく、設置する位置及び/又は数を高い自由度で選択することができる。
[7]一形態によれば、 前記ピン形スペーサは、前記裏面プレートのねじ穴にねじ込まれて、先端が前記アノードに当接している。
この形態によれば、ピン形スペーサがねじ形スペーサであるため、裏面プレートへの螺合の程度に応じて、アノード-裏面プレート間の間隔を容易に調節することができる。
[8]一形態によれば、めっき液を保持するためのめっき槽と、 前記めっき槽内に配置され、複数の貫通孔を有するアノードと、 前記アノードと対向するように基板を保持する基板ホルダと、 前記アノードの前記基板側の第1面に密着して配置された隔膜と、 前記アノードを囲むように設けられる気泡バッファ用リングであって、前記アノードの前記第1面とは反対側の第2面から離れる方向の所定の高さの位置に配置される端面を有し、前記アノードから発生し前記第2面上に蓄積する気泡の量を前記端面により調節する、気泡用バッファリングと、を備える。
この形態によれば、上記[1]で述べたと同様に、アノード-基板間のイオン電導パス上に気泡が蓄積することを抑制しつつ、アノード-基板間のイオン電導パスを確保して、基板のめっきを安定して行うことができ、めっき膜厚分布の均一性を向上させることができる。
また、アノード第2面に蓄積される気泡に関しては、気泡バッファ用リングの端面の高さまでアノード第2面に気泡を常に蓄積させ、アノード第2面全体に常に気泡が存在するようにできるため、アノード第2面上の気泡の排出に伴う気泡蓄積量の変化を抑制することができる。アノード第2面近傍のめっき液の圧力変化を抑制できるため、アノードにおける電極電位の変動を抑制できる。
[9]一形態によれば、前記アノードの前記第1面の外周部を押さえるアノード押さえを更に備え、 前記気泡バッファ用リングは、前記アノードよりも外側で前記アノード押さえと間に所定の隙間を形成する。
この形態によれば、アノード押さえと気泡バッファ用リングとの間の隙間からめっき液をアノード側に侵入させることができる。
[10]一形態によれば、前記気泡バッファ用リングは、第1厚さを有する複数の第1部分と、前記第1厚さより厚い複数の第2部分とを有し、前記第1部分と前記第2部分とは前記バッファリングの周方向に交互に配置されており、 前記第2部分が前記アノード押さえに当接された状態で、前記第1部分の前記基板から離れた側にある端面が、前記気泡の量を調節する前記端面を形成し、前記第1部分の前記基板に近い側の端面が、前記アノード押さえと間に前記所定の隙間を形成する。
この形態によれば、気泡の量を調節する端面と、めっき液侵入用の隙間を形成する端面を有する気泡バッファ用リングを簡易な構成で実現できる。
[11]一形態によれば、 前記アノード押さえと共に前記気泡バッファ用リングの前記第2部分を挟んで固定する第2押さえ部材を更に備える。
この形態によれば、アノード押さえ及び第2押さえ部材により気泡バッファ用リングの第2部分(厚肉部)を挟持して固定することにより、気泡バッファ用リングの第1部分により気泡の量を調節する端面と、めっき液侵入用の隙間を形成する端面とを形成することができる。
[12]一形態によれば、 前記隔膜より前記基板側のカソード室のめっき液の圧力が、前記隔膜より前記アノード側のアノード室のめっき液の圧力より高くなるように前記めっき装置が構成され、前記カソード室のめっき液の圧力によって前記隔膜が前記アノードの前記基板側の面に押し付けられる。
この形態によれば、カソード室とアノード室の圧力差により隔膜をアノードに押し付けて、隔膜の全面にわたって密着性を向上させることができる。
[13]一形態によれば、前記アノード室に連通し、前記アノード室から前記めっき槽の外部に気泡を排出するための排出口が、前記めっき槽に設けられている。
この形態によれば、アノードで発生した気泡を、排気口を通じて自然に排出することができる。
[14]一形態によれば、前記カソード室のめっき液のオーバーフロー面が、前記排気口内のめっき液のオーバーフロー面よりも高くなるように、前記めっき槽の側壁の高さが設定されている。
この形態によれば、カソード室のオーバーフロー面がアノード室のオーバーフロー面よりも高くなるようにめっき槽の側壁の高さを設定することにより、簡易な構成でカソード室とアノード室との間の圧力差を形成できる。
[15]一形態によれば、 前記隔膜は、複数の貫通孔を有する押さえ板によって前記アノードの前記基板側の面に対して押し付けられて配置されている。
この形態によれば、押さえ板の複数の孔を通じてイオン電導パスを確保すると共に、隔膜全体をアノードに押し付けて密着性を向上させることができる。
[16]一形態によれば、 前記隔膜の外周部において、前記押さえ板と前記隔膜との間を密閉するためのシールが設けられている。
この形態によれば、隔膜以外の部分でアノード室とカソード室との間が連通することを確実に防止することができる。
[17]一形態によれば、前記隔膜は、前記アノードの前記基板側の面に接合されている。
この形態によれば、隔膜をアノードに接合することにより確実に密着させることができる。
[18]一形態によれば、 前記隔膜は、イオン透過性を有する接合層を介して、前記アノードの前記基板側の面に接合されている。
この形態によれば、隔膜をアノードに接合することにより確実に密着させることができると共に、イオン透過性を有する接合層を介してアノードから基板へのイオン電導パスを確保することができる。
[19]一形態によれば、 前記隔膜の外周部を押さえる押さえリングと、前記押さえリングと前記隔膜との間を密閉するためのシールとが更に設けられている。
この形態によれば、隔膜以外の部分でアノード室とカソード室との間が連通することを確実に防止することができる。
[20]一形態によれば、前記アノードは不溶解アノードである。この形態によれば、めっき中に不溶解アノードで発生するガスの気泡が、めっき膜厚分布の均一性に悪影響を与えることを抑制できる。不溶解アノードを使用することにより、めっき装置のメンテナンス性向上及びランニングコスト低減を図ることができる。
[21]一形態によれば、前記基板ホルダは、前記基板の被めっき面を下に向けて前記基板を保持し、前記アノードは、前記基板の下方で前記基板に対向する。この形態によれば、基板に対してアノードを上向きに対向させる、いわゆるフェースダウン式のめっき装置において、めっき中にアノードで発生するガスの気泡が、めっき膜厚分布の均一性に悪影響を与えることを抑制できる。
[22]一形態によれば、基板をめっきする方法であって、上記[1]から[21]の何れかに記載のめっき装置を準備し、前記めっき装置を使用してめっきする、めっき方法が提供される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、実施形態および変形例の任意の組み合わせが可能であり、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
米国特許出願第2020-0017989号明細書(特許文献1)の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書を含む全ての開示は、参照により全体として本願に組み込まれる。
10 めっき槽
10a オーバーフロー堰
10c オーバーフロー堰
11 排気口
20 オーバーフロー槽
31 基板ホルダ
41 アノード
41A 貫通孔
42 アノードホルダ
42A 切り欠き
42B 上部アノード押さえ
42C 下部アノード押さえ
42D アノード押さえ
42E 押さえ部材
43 アノードマスク
51 抵抗体
61 気泡
71 隔膜
72 押さえ板
72A 貫通孔
74 締結部材
75 シール
80 循環経路
81 ポンプ
130 スペーサ
131 周方向スペーサ
132 径方向スペーサ
140 気体調節プレート(裏面プレート)
141 貫通孔
150 気泡バッファ用リング
151 小径部
151A 下部端面
151B 上部端面
152 大径部
152A 下部端面
152B 上部端面
400 めっきモジュール
Ca アノード室
Cc カソード室
Sa、Sc オーバーフロー面

Claims (22)

  1. めっき液を保持するためのめっき槽と、
    前記めっき槽内に配置され、複数の貫通孔を有するアノードと、
    前記アノードと対向するように基板を保持する基板ホルダと、
    前記アノードの前記基板側の第1面に密着して配置された隔膜と、
    前記アノードの前記第1面とは反対側の第2面に対向して、前記第2面から所定の間隔で離間して配置された裏面プレートであり、前記アノードから発生し前記第2面上に蓄積する気泡の量を調節する裏面プレートと、を備えるめっき装置。
  2. 請求項1に記載のめっき装置において、
    前記裏面プレートと前記アノードとの間に設けられ、前記アノードの周方向に沿って複数配置された径方向スペーサを更に備え、各径方向スペーサが前記裏面プレートの中心と外周部との間で径方向に延びる、めっき装置。
  3. 請求項2に記載のめっき装置において、
    前記アノードの前記第1面の外周部を押さえる第1アノード押さえと、
    前記裏面プレートと前記第1アノード押さえとの間に設けられ、前記アノードの周方向に沿って複数配置された周方向スペーサと、
    を更に備えるめっき装置。
  4. 請求項3に記載のめっき装置において、
    前記複数の周方向スペーサの1つおきに前記径方向スペーサが設けられている、めっき装置。
  5. 請求項4に記載のめっき装置において、
    前記第1アノード押さえと共に、前記周方向スペーサ及び前記裏面プレートを挟持して固定する複数の第2アノード押さえを更に備え、前記第2アノード押さえは、前記周方向
    スペーサに対応して設けられている、めっき装置。
  6. 請求項1に記載のめっき装置において、
    前記裏面プレートを貫通して前記アノードに当接するように設けられた複数のピン形スペーサを更に備える、めっき装置。
  7. 請求項6に記載のめっき装置において、
    前記ピン形スペーサは、前記裏面プレートのねじ穴にねじ込まれて、先端が前記アノードに当接している、めっき装置。
  8. めっき液を保持するためのめっき槽と、
    前記めっき槽内に配置され、複数の貫通孔を有するアノードと、
    前記アノードと対向するように基板を保持する基板ホルダと、
    前記アノードの前記基板側の第1面に密着して配置された隔膜と、
    前記アノードを囲むように設けられる気泡バッファ用リングであって、前記アノードの前記第1面とは反対側の第2面から離れる方向の所定の高さの位置に配置される端面を有し、前記アノードから発生し前記第2面上に蓄積する気泡の量を前記端面により調節する、気泡用バッファリングと、
    を備える、めっき装置。
  9. 請求項8に記載のめっき装置において、
    前記アノードの前記第1面の外周部を押さえるアノード押さえを更に備え、
    前記気泡バッファ用リングは、前記アノードよりも外側で前記アノード押さえと間に所定の隙間を形成する、めっき装置。
  10. 請求項9に記載のめっき装置において、
    前記気泡バッファ用リングは、第1厚さを有する複数の第1部分と、前記第1厚さより厚い複数の第2部分とを有し、前記第1部分と前記第2部分とは前記バッファリングの周方向に交互に配置されており、
    前記第2部分が前記アノード押さえに当接された状態で、前記第1部分の前記基板から離れた側にある端面が、前記気泡の量を調節する前記端面を形成し、前記第1部分の前記基板に近い側の端面が、前記アノード押さえと間に前記所定の隙間を形成する、
    めっき装置。
  11. 請求項10に記載のめっき装置において、
    前記アノード押さえと共に前記気泡バッファ用リングの前記第2部分を挟んで固定する第2押さえ部材を更に備える、めっき装置。
  12. 請求項1から11の何れかに記載のめっき装置において、
    前記隔膜より前記基板側のカソード室のめっき液の圧力が、前記隔膜より前記アノード側のアノード室のめっき液の圧力より高くなるように前記めっき装置が構成され、前記カソード室のめっき液の圧力によって前記隔膜が前記アノードの前記基板側の面に押し付けられる、めっき装置。
  13. 請求項1から12の何れかに記載のめっき装置において、
    前記隔膜より前記アノード側のアノード室に連通し、前記アノード室から前記めっき槽の外部に気泡を排出するための排出口が、前記めっき槽に設けられている、めっき装置。
  14. 請求項13に記載のめっき装置において、
    前記隔膜より前記基板側のカソード室のめっき液のオーバーフロー面が、前記排出口
    のめっき液のオーバーフロー面よりも高くなるように、前記めっき槽の側壁の高さが設定されている、めっき装置。
  15. 請求項1から14の何れかに記載のめっき装置において、
    前記隔膜は、複数の貫通孔を有する押さえ板によって前記アノードの前記基板側の面に対して押し付けられて配置されている、めっき装置。
  16. 請求項15に記載のめっき装置において、
    前記隔膜の外周部において、前記押さえ板と前記隔膜との間を密閉するためのシールが設けられている、めっき装置。
  17. 請求項1から16の何れかに記載のめっき装置において、
    前記隔膜は、前記アノードの前記基板側の面に接合されている、めっき装置。
  18. 請求項17に記載のめっき装置において、
    前記隔膜は、イオン透過性を有する接合層を介して、前記アノードの前記基板側の面に接合されている、めっき装置。
  19. 請求項17又は18に記載のめっき装置において、
    前記隔膜の外周部を押さえる押さえリングと、前記押さえリングと前記隔膜との間を密閉するためのシールとが更に設けられている、めっき装置。
  20. 請求項1から19の何れかに記載のめっき装置において、
    前記アノードは不溶解アノードである、めっき装置。
  21. 請求項1から20の何れかに記載のめっき装置において、
    前記基板ホルダは、前記基板の被めっき面を下に向けて前記基板を保持し、前記アノードは、前記基板の下方で前記基板に対向する、めっき装置。
  22. 基板をめっきする方法であって、
    請求項1から21の何れかに記載のめっき装置を準備し、
    前記めっき装置を使用してめっきする、めっき方法。
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