JP7164573B2 - 橋梁に用いられる免震ゴム支承の交換工法 - Google Patents
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Description
ブレーカーによる斫り工法は、橋梁に設置された免震ゴム支承において、橋台または橋脚上に作業スペース用の高さが充分にある場合に用いられている。下部構造である下沓のゴム支承を支える部分をブレーカーを用いて斫り、免震ゴム支承と下沓を接続するアンカーボルトを露出させる。露出したアンカーボルトをガス切断して撤去し、上沓と免震ゴム支承を接続する外部取付ボルトを取り外した後、免震ゴム支承を撤去する。次いで、残置したアンカーボルトの上面に新たなベースプレートを溶接により連設して設置する。上記ベースプレートの上面に下沓を連設して設置する。新しい免震ゴム支承を固定するために、上沓にある外部取付ボルト締結口を再利用して、外部取付ボルトを介して上沓に接続し、下沓にある外部取付ボルト締結口を利用して、外部取付ボルトを介して下沓に接続する。そして下沓とベースプレートを溶接することで、新しい免震ゴム支承を完全に固定する。下沓の側面に連設するようにコンクリートを打設または無収縮モルタルを充填したのち、コンクリートが固まるまでの養生期間待機する。
その一方で、環境汚染を防ぐため、沓座の斫り作業やアンカーボルトの切断作業時には、高圧水のための排水設備と切断粉の飛散防止のための養生が必要である。加えて、ウォータージェット工法での斫り作業では100dBレベルもの騒音を発生させるため、防音設備の設営も必要となる。また、ゴム支承の交換後に、新たにコンクリートを打設して沓座を再形成しなければならないため、このコンクリートが固まるまでの養生期間を確保しなければならず、復旧までに時間を要するものであった。さらに、ウォータージェット工法では誤射等による事故を回避するため、実施者には細心の注意力が求められる。
本発明による工法によれば、橋台または橋脚上の作業スペースの高さに拘わらず免震ゴム支承の交換を行うことが可能であり、ウォータージェットを用いることがないため、排水設備や飛散防止養生は不要であり、騒音も70dB以下に抑えられるため防音設備も必要がない。また、沓座を斫ることがないので、アンカーボルトを切断し、新たなベースプレートを設置する必要がなく、そしてコンクリートを打設する必要もない。そのため、コンクリートが固まるまでの養生期間を確保する必要がなく、工期の短縮が可能である。そして本発明に係る工法を用いることで、沓座を傷つけることがないため、ウォータージェットを用いる斫り工事により意図しないクラックを沓座に生じさせるような二次的損傷を防ぐことができ、かつ、新設の免震ゴム支承をそのまま沓座に連結することが可能となる。
本発明で用いられるワイヤーソーは、水を用いる湿式を用いてもよいが、水を用いない乾式である方が排水処理のための養生を必要としないため好ましい。ワイヤーソーはその種類・形状・大きさを問わず、施工時に適宜に選定されて用いることができる。
2 橋台または橋脚
3 免震ゴム支承
31 上内部補強鋼板
32 下内部補強鋼板
33 内部取付ボルト
41 上鋼板
42 下鋼板
51 上沓
52 下沓
53 外部取付ボルト
6 滑り板
G ゴム膜
D ダイヤモンドワイヤー
N 新規免震ゴム支承
K 研材
S 送風装置
Q 吸塵装置
Claims (3)
- ワイヤーソーを用いて水平方向に免震ゴム支承を切断する工程と、
前記免震ゴム支承を撤去する工程と、
新規免震ゴム支承を挿入する工程と
を含み、
前記免振ゴム支承を切断する工程は、ワイヤーソーに取り付けられたダイヤモンドワイヤーが、免振ゴム支承の上内部補強鋼板と下内部補強鋼板とを切断すると共に、前記切断中のダイヤモンドワイヤーに触れるように設置された研材により、切断中のダイヤモンドワイヤーに付着する付着物を除去する、橋梁に用いられる免震ゴム支承の交換工法。 - 前記免震ゴム支承を撤去する工程において、
前記免震ゴム支承を切断する工程により形成された下内部補強鋼板の切断面間に滑り板を挿入することを含む、
請求項1に記載の免震ゴム支承の交換工法。 - 前記免震ゴム支承を切断する工程において、
前記ダイヤモンドワイヤーをカバーで覆い、
前記カバー内で前記免震ゴム支承を切断すると共に、
前記ダイヤモンドワイヤーの一端方向からカバー内に送風し、他端方向から吸塵する、
または空気の流れ方向を切り替えることにより吸塵することを含む、
請求項1または2に記載の免震ゴム支承の交換工法。
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