JP7164401B2 - 密封装置 - Google Patents
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Description
(1)同心状に配置された内軸と外輪とを備え、当該外輪の軸方向端面に隙間を有して対向する側面を有したフランジが前記内軸の端部に設けられた車輪用転がり軸受装置に用いられ、前記内軸と前記外輪との間の環状空間の車両アウタ側に設けられ、当該環状空間に泥水が浸入するのを抑制する密封装置であって、
前記外輪の端部に嵌合固定される芯金と、
前記芯金に固定され、当該芯金の外径部に設けられるデフレクタを有するシール部材と、を備え、
前記デフレクタの外周面に環状の溝部が形成されており、
前記溝部の壁面のうち車両インナ側の壁面が、径方向外方に向かうに従い前記フランジから離間するよう傾斜する傾斜面であることを特徴とする。
前記スリンガは、最外径部を車両インナ側に折り曲げた外筒部を有しており、
前記外筒部の車両インナ側の端部は、前記デフレクタの車両インナ側の端部と同程度に又は当該端部よりも車両インナ側に延設されていることが望ましい。この場合、スリンガの外筒部を、デフレクタの車両インナ側の端部と同程度に又は当該端部よりも車両インナ側に延設することで、当該デフレクタを覆うように外筒部をデフレクタの径方向外方に設けることができ、これにより、デフレクタとスリンガとの間から泥水が軸受内部に浸入するのを抑制することができる。その結果、軸受内部への泥水浸入抑制効果をさらに向上させることができる。
前記スリンガは、最外径部を車両インナ側に折り曲げた外筒部を有しており、
前記デフレクタと、当該デフレクタと径方向及び軸方向に対向する前記スリンガとの間にラビリンスが形成されていることが望ましい。この場合、デフレクタと、当該デフレクタと径方向及び軸方向に対向する前記スリンガとの間にラビリンスが形成されているので、前記溝部を超えた泥水がシール部材とスリンガとの間から軸受内部側に浸入するのを抑制することができる。その結果、軸受内部への泥水浸入抑制効果をさらに向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る密封装置10が用いられている車輪用転がり軸受装置1の断面説明図であり、図2は、図1における密封装置10の断面説明図である。なお、図2では、分かり易くするために、外輪2、内軸3(フランジ8及び軸本体部6)及びスリンガ20を二点鎖線で示している。
図1に示されるように、車輪用転がり軸受装置1(以下、単に「軸受装置」ともいう)は、自動車の車体に設けられている懸架装置50に対して車輪を回転可能に支持するものであり、径方向外側の外輪2と径方向内側の内軸3とを備えている。
内軸3は、軸本体部6と、この軸本体部6の車両インナ側ないし車両内側(図1において右側)A1の端部に外嵌して固定されている環状の内輪部材7とを有している。外輪2と内軸3との間には2列でかつ各列に複数の玉(転動体)4が介在している。外輪2と内軸3とは同心状に配置され、本実施形態では、外輪2に対して内軸3が回転自在となる。また、この軸受装置1は、複数の玉4を保持する保持器5を備えている。
密封装置10は、図2に詳細に示されるように、内軸3の端部に嵌合固定されるスリンガ20と、外輪2の端部に嵌合固定される芯金30と、当該芯金30に固定されるシール部材40とを備えている。なお、図2に示される密封装置10は、軸受装置1に装着される前の変形前の自然状態を示している。また、本明細書では、車両アウタ側に向く方向(図2において左方向)を軸方向外方、車両インナ側ないし車両内側A1に向く方向(図2において右方向)を軸方向内方ともいう。
スリンガ20は、ステンレス等の金属をプレス加工することによって環状に形成された部材である。スリンガ20は、内軸3の軸方向外方側の端部であってフランジ8よりも軸方向内方側の部分の外周面3aに嵌合固定される内円筒部21と、この内円筒部21の軸方向外方側の端部からフランジ8の軸方向内方側の側面8aに沿って径方向外方に延びる円環部22と、この円環部22の最外径部である外周端から軸方向内方に延びる外円筒部23とを有している。外円筒部23は、円環部22の最外径部を軸方向内方に折り曲げることで形成されている。
芯金30は、SPCC等の鋼板をプレス加工することによって環状に形成された部材である。芯金30は、外輪2の軸方向外方側の端部の内周面2aに嵌合固定される円筒部31と、この円筒部31の軸方向外方側の端部から径方向外方に延びており、外輪2の軸方向外方側の端面2bに密接する第1円環部32と、前記円筒部31の径方向内方の端部から曲げ部33を経て軸方向外方且つ径方向内方に延びる傾斜部34と、この傾斜部34の径方向内方側の端部から径方向内方に延びる第2円環部35とを有している。第1円環部32の径方向外方の端部の内周面には、軸方向外方に窪んだ環状の窪み部36が形成されている。
シール部材40は、ニトリルゴム等の弾性材を円環状に形成したものであり、芯金30に加硫接着している。シール部材40は、芯金30に固定されたシール本体41、このシール本体41と一体に形成されたデフレクタ42、シールリップ43、及び補助リップ44を有している。
本開示は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、スリンガに摺接するシールリップの数は1であるが、その数は本発明において特に限定されるものではなく、2以上とすることもできる。
また、前述した実施形態では、外輪の内周面に芯金を嵌合固定しているが、芯金の形状や固定位置等は適宜変更することができる。
また、前述した実施形態では、軸受装置の転動体として玉を用いているが、テーパローラ等の転動体を用いることもできる。
2 : 外輪
2a: 内周面
2b: 端面
2c: 外周面
3 : 内軸
3a: 外周面
4 : 玉(転動体)
5 : 保持器
6 : 軸本体部
6a: 外周面
8 : フランジ
8a: 側面
9 : 環状空間
10 : 密封装置
20 : スリンガ
21 : 内円筒部
22 : 円環部
22a: 面
23 : 外円筒部
23a: 内周面
30 : 芯金
31 : 円筒部
31a: 面
32 : 第1円環部
32a: 面
33 : 曲げ部
34 : 傾斜面
34a: 面
35 : 第2円環部
35a: 面
35b: 面
36 : 窪み部
40 : シール部材
41 : シール本体
41a: 第1シール円環部
41b: シール円筒部
41c: シール傾斜部
41d: 第2シール円環部
42 : デフレクタ
43 : シールリップ
44 : 補助リップ
45 : 溝部
45a: 壁面(傾斜面)
45b: 壁面
45c: 底面
46 : 内デフレクタ
46a: 端面
47 : 外デフレクタ
47a: 外周面
47b: 端面
48 : 周溝
Claims (4)
- 同心状に配置された内軸と外輪とを備え、当該外輪の軸方向端面に隙間を有して対向する側面を有したフランジが前記内軸の端部に設けられた車輪用転がり軸受装置に用いられ、前記内軸と前記外輪との間の環状空間の車両アウタ側に設けられ、当該環状空間に泥水が浸入するのを抑制する密封装置であって、
前記外輪の端部に嵌合固定される芯金と、
前記芯金に固定され、当該芯金の外径部に設けられるデフレクタを有するシール部材と、を備え、
前記デフレクタの外周面に環状の溝部が形成されており、
前記溝部の壁面のうち車両インナ側の壁面が、径方向外方に向かうに従い前記フランジから離間するよう傾斜する傾斜面であり、
前記芯金は、前記外輪の軸方向端面に密接するともに外周面が前記外径部を構成する円環部を有し、
前記溝部の底面の軸方向範囲が、前記円環部の外周面の軸方向範囲を含んでいる
密封装置。 - 前記デフレクタの、前記溝部よりも前記フランジ側に位置する外デフレクタの外周面に周溝が形成されている、請求項1に記載の密封装置。
- 前記内軸の端部外周面に嵌合固定されるとともに、前記フランジの側面に沿って径方向外方に延びるスリンガを備えており、
前記スリンガは、最外径部を車両インナ側に折り曲げた外筒部を有しており、
前記外筒部の車両インナ側の端部は、前記デフレクタの車両インナ側の端部と同程度に又は当該端部よりも車両インナ側に延設されている、請求項1又は請求項2に記載の密封装置。 - 前記内軸の端部外周面に嵌合固定されるとともに、前記フランジの側面に沿って径方向外方に延びるスリンガを備えており、
前記スリンガは、最外径部を車両インナ側に折り曲げた外筒部を有しており、
前記デフレクタと、当該デフレクタと径方向及び軸方向に対向する前記スリンガとの間にラビリンスが形成されている、請求項1又は請求項2に記載の密封装置。
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