JP2020070897A - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受内部への泥水浸入抑制効果を向上させることができる密封装置を提供する。【解決手段】同心状に配置された内軸と外輪とを備え、当該外輪の軸方向端面に隙間を有して対向する側面を有したフランジが前記内軸の端部に設けられた車輪用転がり軸受装置に用いられ、前記内軸と前記外輪との間の環状空間の車両アウタ側に設けられ、当該環状空間に泥水が浸入するのを抑制する密封装置。前記外輪の端部に嵌合固定される芯金と、前記芯金に固定され、当該芯金の外径部に設けられるデフレクタを有するシール部材と、を備える。前記デフレクタの外周面に環状の溝部が形成されている。前記溝部の壁面のうち車両インナ側の壁面が、径方向外方に向かうに従い前記フランジから離間するよう傾斜する傾斜面である。【選択図】図2

Description

本発明は密封装置に関する。さらに詳しくは、車輪用転がり軸受装置に用いられる密封装置に関する。
自動車等の車両に搭載され車輪を回転可能に支持する車輪用転がり軸受装置は、同心状に配置された径方向内側の内軸と径方向外側の外輪とを備えており、これら内軸と外輪との間に介在する転動体(玉やテーパローラ)によって、例えば、外輪に対して内軸が回転可能となる。内軸の軸方向端部には、径方向外方へ延びたフランジが設けられており、このフランジに車輪及びブレーキディスクが取り付けられる。
このような車輪用転がり軸受装置では、内軸と外輪との間に形成され転動体が配設されている環状空間に泥水等の異物が浸入するのを抑制するために、当該環状空間の軸方向両端部に密封装置が装着されている。
環状空間の軸方向両端部のうち、軸方向車両外側(車両アウタ側)の端部に装着されている密封装置100として、図3に示されるように、内軸101の端部に嵌合固定され、フランジ102の側面102aに沿って径方向外方に延びるスリンガ103と、外輪104の端部内周面104aに嵌合される芯金105と、この芯金105に固定されるシール部材106とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の密封装置100におけるシール部材106は、弾性材料からなり、複数のリップ107,108,109を有している。これらのリップ107,108,109のうち径方向内方に位置するリップ108及びリップ109は、それぞれスリンガ103及び内軸101と摺接するシールリップである。また、図3に示される密封装置100におけるシール部材106は、前記芯金105の外径部において外輪104の外周面104bに締め代を有して接触するリップ110を有している。
密封装置100において、リップ108はスリンガ103との間から泥水等の異物が軸受内部に浸入するのを抑制する機能を有しており、リップ107は、リップ108とスリンガ103との滑り接触部分に泥水等の異物が到達するのを抑制する機能を有している。また、リップ109は、主として軸受内部のグリースが外部に流出するのを抑制する機能を有している。また、リップ110は、外輪104と芯金105との間を通って泥水等の異物が軸受内部に浸入するのを抑制する機能を有している。
特開2017−207124号公報
しかし、車両が水たまりの多い道路を走行するなどしてシール部材106とスリンガ103との間に浸入する泥水の量が多くなると、前述したリップ107、108、109、110では軸受内部への泥水の浸入を十分に抑制できない場合も考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、軸受内部への泥水浸入抑制効果を向上させることができる密封装置を提供することを目的とする。
本発明の密封装置は、
(1)同心状に配置された内軸と外輪とを備え、当該外輪の軸方向端面に隙間を有して対向する側面を有したフランジが前記内軸の端部に設けられた車輪用転がり軸受装置に用いられ、前記内軸と前記外輪との間の環状空間の車両アウタ側に設けられ、当該環状空間に泥水が浸入するのを抑制する密封装置であって、
前記外輪の端部に嵌合固定される芯金と、
前記芯金に固定され、当該芯金の外径部に設けられるデフレクタを有するシール部材と、を備え、
前記デフレクタの外周面に環状の溝部が形成されており、
前記溝部の壁面のうち車両インナ側の壁面が、径方向外方に向かうに従い前記フランジから離間するよう傾斜する傾斜面であることを特徴とする。
本発明の密封装置では、デフレクタの外周面に形成された環状の溝部の壁面のうち車両インナ側の壁面が、径方向外方に向かうに従い前記フランジから離間するよう傾斜する傾斜面である。これにより、デフレクタを乗り越えて軸受内部側に浸入してきた泥水を前記溝部で受けて、当該溝部に沿って軸受装置の下方に排出することができる。その際、車両インナ側の壁面が傾斜面であり、泥水はこの傾斜面に沿って外部に排出されるので、泥水の排出性を向上させることができる。その結果、軸受内部への泥水浸入抑制効果を向上させることができる。
(2)上記(1)の密封装置において、前記デフレクタの、前記溝部よりも前記フランジ側に位置する外デフレクタの外周面に周溝が形成されていることが望ましい。この場合、外デフレクタの外周面に周溝を形成することで、溝部を乗り越えて軸受内部側に浸入しようとする泥水を当該周溝で受けて周溝に沿って軸受装置の下方に排出することができる。その結果、軸受内部への泥水浸入抑制効果をさらに向上させることができる。
(3)上記(1)又は(2)の密封装置において、前記内軸の端部外周面に嵌合固定されるとともに、前記フランジの側面に沿って径方向外方に延びるスリンガを備えており、
前記スリンガは、最外径部を車両インナ側に折り曲げた外筒部を有しており、
前記外筒部の車両インナ側の端部は、前記デフレクタの車両インナ側の端部と同程度に又は当該端部よりも車両インナ側に延設されていることが望ましい。この場合、スリンガの外筒部を、デフレクタの車両インナ側の端部と同程度に又は当該端部よりも車両インナ側に延設することで、当該デフレクタを覆うように外筒部をデフレクタの径方向外方に設けることができ、これにより、デフレクタとスリンガとの間から泥水が軸受内部に浸入するのを抑制することができる。その結果、軸受内部への泥水浸入抑制効果をさらに向上させることができる。
(4)上記(1)又は(2)の密封装置において、前記内軸の端部外周面に嵌合固定されるとともに、前記フランジの側面に沿って径方向外方に延びるスリンガを備えており、
前記スリンガは、最外径部を車両インナ側に折り曲げた外筒部を有しており、
前記デフレクタと、当該デフレクタと径方向及び軸方向に対向する前記スリンガとの間にラビリンスが形成されていることが望ましい。この場合、デフレクタと、当該デフレクタと径方向及び軸方向に対向する前記スリンガとの間にラビリンスが形成されているので、前記溝部を超えた泥水がシール部材とスリンガとの間から軸受内部側に浸入するのを抑制することができる。その結果、軸受内部への泥水浸入抑制効果をさらに向上させることができる。
本発明の密封装置によれば、軸受内部への泥水浸入抑制効果を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る密封装置が装着されている車輪用転がり軸受装置の断面説明図である。 本発明の一実施形態に係る密封装置の断面説明図である。 従来の密封装置の一例の断面説明図である。
以下、本発明の密封装置の実施形態について添付図面を参照しながら詳述する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本発明の一実施形態に係る密封装置10が用いられている車輪用転がり軸受装置1の断面説明図であり、図2は、図1における密封装置10の断面説明図である。なお、図2では、分かり易くするために、外輪2、内軸3(フランジ8及び軸本体部6)及びスリンガ20を二点鎖線で示している。
〔車輪用転がり軸受装置1〕
図1に示されるように、車輪用転がり軸受装置1(以下、単に「軸受装置」ともいう)は、自動車の車体に設けられている懸架装置50に対して車輪を回転可能に支持するものであり、径方向外側の外輪2と径方向内側の内軸3とを備えている。
外輪2は円筒形状の部材であり、車体側の懸架装置50にボルト51で固定される。
内軸3は、軸本体部6と、この軸本体部6の車両インナ側ないし車両内側(図1において右側)A1の端部に外嵌して固定されている環状の内輪部材7とを有している。外輪2と内軸3との間には2列でかつ各列に複数の玉(転動体)4が介在している。外輪2と内軸3とは同心状に配置され、本実施形態では、外輪2に対して内軸3が回転自在となる。また、この軸受装置1は、複数の玉4を保持する保持器5を備えている。
外輪2の軸方向両端部と内軸3との間には、密封装置10,60が取り付けられている。これら密封装置10,60によって、外輪2の径方向外側から、外輪2と内軸3との間に形成される環状空間9に、すなわち軸受内部に泥水等の異物が浸入するのを抑制している。そして、これら密封装置10,60のうち、車両アウタ側ないし車両外側(図1において左側)A2の密封装置10に、以下の実施形態に係る密封装置が用いられている。
〔密封装置10〕
密封装置10は、図2に詳細に示されるように、内軸3の端部に嵌合固定されるスリンガ20と、外輪2の端部に嵌合固定される芯金30と、当該芯金30に固定されるシール部材40とを備えている。なお、図2に示される密封装置10は、軸受装置1に装着される前の変形前の自然状態を示している。また、本明細書では、車両アウタ側に向く方向(図2において左方向)を軸方向外方、車両インナ側ないし車両内側A1に向く方向(図2において右方向)を軸方向内方ともいう。
[スリンガ20]
スリンガ20は、ステンレス等の金属をプレス加工することによって環状に形成された部材である。スリンガ20は、内軸3の軸方向外方側の端部であってフランジ8よりも軸方向内方側の部分の外周面3aに嵌合固定される内円筒部21と、この内円筒部21の軸方向外方側の端部からフランジ8の軸方向内方側の側面8aに沿って径方向外方に延びる円環部22と、この円環部22の最外径部である外周端から軸方向内方に延びる外円筒部23とを有している。外円筒部23は、円環部22の最外径部を軸方向内方に折り曲げることで形成されている。
[芯金30]
芯金30は、SPCC等の鋼板をプレス加工することによって環状に形成された部材である。芯金30は、外輪2の軸方向外方側の端部の内周面2aに嵌合固定される円筒部31と、この円筒部31の軸方向外方側の端部から径方向外方に延びており、外輪2の軸方向外方側の端面2bに密接する第1円環部32と、前記円筒部31の径方向内方の端部から曲げ部33を経て軸方向外方且つ径方向内方に延びる傾斜部34と、この傾斜部34の径方向内方側の端部から径方向内方に延びる第2円環部35とを有している。第1円環部32の径方向外方の端部の内周面には、軸方向外方に窪んだ環状の窪み部36が形成されている。
[シール部材40]
シール部材40は、ニトリルゴム等の弾性材を円環状に形成したものであり、芯金30に加硫接着している。シール部材40は、芯金30に固定されたシール本体41、このシール本体41と一体に形成されたデフレクタ42、シールリップ43、及び補助リップ44を有している。
シール本体41は、全体が環状の部材であり、第1シール円環部41a、シール円筒部41b、シール傾斜部41c、及び第2シール円環部41dを有している。第1シール円環部41aは、芯金30の第1円環部32の軸方向外方側の面32aに沿って固定されている。第1シール円環部41aの径方向外方側の端部は、芯金30の第1円環部32の径方向外方側の端部から窪み部36側に折り返すように形成され、外輪2の端面2bと密接している。シール円筒部41bは、第1シール円環部41aの径方向内方側の端部から軸方向内方に延びて形成されており、芯金30の円筒部31の径方向内方側の面31aに沿って固定されている。
シール傾斜部41cは、シール円筒部41bの軸方向内方側の端部から軸方向外方且つ径方向内方に延びて形成されており、芯金30の傾斜部34の径方向外方側の面34aに沿って固定されている。第2シール円環部41dは、シール傾斜部41cの径方向内方側の端部から径方向内方に延びて形成されており、芯金30の第2円環部35の軸方向外方側の面35aに沿って固定されている。第2シール円環部41dの径方向内方側の端部は、芯金30の第2円環部35の径方向内方側の端部から当該第2円環部35の軸方向内方側の面35b側に折り返すように形成されている。
デフレクタ42は、シール本体41の第1シール円環部41aの径方向外側に形成された部材であり、例えば1〜数ミリ程度の厚さを有する円筒状に形成されている。デフレクタ42の外周面には環状の溝部45が形成されており、この溝部45によってデフレクタ42は、軸方向内方側の内デフレクタ46と、軸方向外方側の外デフレクタ47とに分けられている。外輪2の外周面2c上をフランジ8の側面8aに向かって流れてくる泥水は、デフレクタ42の内デフレクタ46の軸方向端面46aで堰き止められて外輪2の外周面2cに沿って下方へ流されることで、泥水が外輪2とフランジ8との間の隙間に侵入するのを抑制できるようになっている。
シールリップ43は、シール本体41の第2シール円環部41dの径方向内方側の端部において当該第2シール円環部41dと一体に形成されている。シールリップ43は、第2シール円環部41dの径方向内方側の端部から軸方向外方且つ径方向外方に延びるように形成されている。シールリップ43の先端部は、軸受装置1に装着された状態においてスリンガ20の円環部22に摺接しており、これにより軸受装置1の内部に泥水等の異物が侵入するのを抑制する機能を有している。
補助リップ44は、シールリップ43の径方向内方且つ軸方向内方に設けられている。補助リップ44は、シール本体41の第2シール円環部41dと一体に形成されており、当該第2シール円環部41dから軸方向内方且つ径方向内方に延びるように形成されている。補助リップ44は、軸受内部のグリースを外部に漏らさない機能を有している。
本実施形態に係る密封装置10では、前述したように、デフレクタ42の外周面に溝部45が形成されており、この溝部45は、一対の壁面45a,45bと底面45cとを有している。一対の壁面45a,45bのうち、車両インナ側の壁面45aは傾斜面とされている。この傾斜面は、径方向外方に向かうに従いフランジ8から離間するように傾斜する傾斜面である。換言すれば、壁面45aは、溝部45の底面45cから当該溝部45の開口側に向かうに従い車両インナ側に傾斜する傾斜面である。
外輪2の外周面2c上をフランジ8の側面8aに向かって流れてくる泥水は、前述したように、デフレクタ42の内デフレクタ46の軸方向端面46aで堰き止められて外輪2の外周面2cに沿って下方へ流されるが、当該内デフレクタ46を乗り越えて軸受内部側に浸入してきた泥水は溝部45で受け止められる。そして、溝部45に沿って軸受装置1の下方に排出される。その際、本実施形態では、溝部45の車両インナ側の壁面45aが傾斜面にされており、泥水はこの傾斜面に沿って外部に排出されるので、泥水の排出性を向上させることができる。その結果、軸受内部へ泥水が浸入するのを抑制する効果を向上させることができる。
溝部45における溝の深さは、本発明において特に限定されるものではなく、デフレクタ42の厚さ等に応じて適宜選定することができるが、デフレクタ42の厚さをtとすると、例えば0.3〜0.5tとすることができる。具体的には、例えば0.5〜0.75mm程度の深さとすることができる。また、傾斜面の傾斜角α(図2参照)は、特に限定されないが、例えば30〜60°とすることができる。
本実施形態では、デフレクタ42の外デフレクタ47の外周面に2本の周溝48が形成されている。周溝48の断面形状は半円状である。前述したように、内デフレクタ46を乗り越えて軸受内部側に浸入する泥水は溝部45に受け止められ当該溝部45に沿って下方に流されるが、泥水の量が多く、前記溝部45を乗り越えて軸受内部側に浸入しようとする泥水を周溝48で受けることができる。周溝48に受け止められた泥水は当該周溝48に沿って軸受装置の下方に排出することができる。これにより、軸受内部への泥水浸入抑制効果をさらに向上させることができる。
周溝48の深さは、特に限定されないが、例えば0.05〜0.2mmとすることができる。また、周溝48の断面形状は、半円状以外の、例えば矩形状とすることもできる。また、周溝48の数は1本でもよいし、3本以上とすることもできる。
本実施形態では、外デフレクタ47と、当該外デフレクタ47と径方向及び軸方向に対向するスリンガ20との間の距離が短くなるようにデフレクタ42のサイズや形状等が設定されている。これにより、外デフレクタ47とスリンガ20との間にラビリンスが形成されている。具体的に、外デフレクタ47の外周面47aとスリンガ20の外円筒部23の内周面23aとの間の距離C1は、例えば0.3〜0.6mm程度に設定されている。また、外デフレクタ47の軸方向外方側の端面47bとスリンガ20の円環部22の軸方向内方側の面22aとの間の距離C2は、例えば0.5〜1.0mm程度に設定されている。なお、図2では、分かり易くするために、ラビリンスの大きさを誇張して描いている。
前記のようなラビリンスを外デフレクタ47とスリンガ20との間に形成することで、軸受内部に浸入しようとする泥水の量が多く、そのため前記溝部45を超えてしまった泥水がシール部材40とスリンガ20との間から軸受内部側に浸入するのを抑制することができる。その結果、軸受内部への泥水浸入抑制効果をさらに向上させることができる。
〔その他の変形例〕
本開示は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、スリンガに摺接するシールリップの数は1であるが、その数は本発明において特に限定されるものではなく、2以上とすることもできる。
また、前述した実施形態では、内軸の端部外周面に嵌合固定されたスリンガを設けているが、このスリンガは省略することもできる。この場合、シールリップ43はフランジ8の側面8aに摺接することになる。
また、前述した実施形態では、外輪の内周面に芯金を嵌合固定しているが、芯金の形状や固定位置等は適宜変更することができる。
また、前述した溝部の深さ、周溝の深さ、距離C1、距離C2等の値は、例示であり、密封装置のサイズや形状等に応じて適宜選定することができる。
また、前述した実施形態では、軸受装置の転動体として玉を用いているが、テーパローラ等の転動体を用いることもできる。
1 : 軸受装置
2 : 外輪
2a: 内周面
2b: 端面
2c: 外周面
3 : 内軸
3a: 外周面
4 : 玉(転動体)
5 : 保持器
6 : 軸本体部
6a: 外周面
8 : フランジ
8a: 側面
9 : 環状空間
10 : 密封装置
20 : スリンガ
21 : 内円筒部
22 : 円環部
22a: 面
23 : 外円筒部
23a: 内周面
30 : 芯金
31 : 円筒部
31a: 面
32 : 第1円環部
32a: 面
33 : 曲げ部
34 : 傾斜面
34a: 面
35 : 第2円環部
35a: 面
35b: 面
36 : 窪み部
40 : シール部材
41 : シール本体
41a: 第1シール円環部
41b: シール円筒部
41c: シール傾斜部
41d: 第2シール円環部
42 : デフレクタ
43 : シールリップ
44 : 補助リップ
45 : 溝部
45a: 壁面(傾斜面)
45b: 壁面
45c: 底面
46 : 内デフレクタ
46a: 端面
47 : 外デフレクタ
47a: 外周面
47b: 端面
48 : 周溝

Claims (4)

  1. 同心状に配置された内軸と外輪とを備え、当該外輪の軸方向端面に隙間を有して対向する側面を有したフランジが前記内軸の端部に設けられた車輪用転がり軸受装置に用いられ、前記内軸と前記外輪との間の環状空間の車両アウタ側に設けられ、当該環状空間に泥水が浸入するのを抑制する密封装置であって、
    前記外輪の端部に嵌合固定される芯金と、
    前記芯金に固定され、当該芯金の外径部に設けられるデフレクタを有するシール部材と、を備え、
    前記デフレクタの外周面に環状の溝部が形成されており、
    前記溝部の壁面のうち車両インナ側の壁面が、径方向外方に向かうに従い前記フランジから離間するよう傾斜する傾斜面であることを特徴とする、密封装置。
  2. 前記デフレクタの、前記溝部よりも前記フランジ側に位置する外デフレクタの外周面に周溝が形成されている、請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記内軸の端部外周面に嵌合固定されるとともに、前記フランジの側面に沿って径方向外方に延びるスリンガを備えており、
    前記スリンガは、最外径部を車両インナ側に折り曲げた外筒部を有しており、
    前記外筒部の車両インナ側の端部は、前記デフレクタの車両インナ側の端部と同程度に又は当該端部よりも車両インナ側に延設されている、請求項1又は請求項2に記載の密封装置。
  4. 前記内軸の端部外周面に嵌合固定されるとともに、前記フランジの側面に沿って径方向外方に延びるスリンガを備えており、
    前記スリンガは、最外径部を車両インナ側に折り曲げた外筒部を有しており、
    前記デフレクタと、当該デフレクタと径方向及び軸方向に対向する前記スリンガとの間にラビリンスが形成されている、請求項1又は請求項2に記載の密封装置。
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