JP7158240B2 - 電動ステアリングロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動ステアリングロック装置に関する。
電動ステアリングロック装置では、モータの出力軸に設けられたウォームにウォームホイールが噛合されており、モータの駆動によってウォームホイールが回動して、ロック部材がステアリングシャフトに対して進退するようになっている。
ところで、モータの出力軸の軸方向両端部を軸受けによって受けることで、モータの出力軸の振れ等による異音の発生を低減することができる。例えば、下記特許文献1には、出力軸の軸方向一端部を第1スラスト軸受けによって受けて、出力軸の軸方向他端部を第2スラスト軸受けによって受ける構造が開示されている。
特開2000-175432号公報
しかしながら、上記特許文献1の軸受け構造では、第1スラスト軸受けと第2スラスト軸受けとの2部材によって、モータの出力軸を受けているため、部品点数及び作業工数の増加を招くという問題がある。
本発明は、上記事実を考慮して、部品点数及び作業工数の増加を抑制しつつモータの異音の発生を低減することができる電動ステアリングロック装置を提供する。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、金属製のケースと、前記ケースに収容されたモータと、前記モータの出力軸に設けられたウォームと、前記ケースに収容され、前記ウォームと噛合されたギヤ部を有するウォームホイールと、前記ケースに収容され、前記モータ、前記出力軸、及び前記ウォームを前記ウォームホイールの軸方向一方側から覆うと共に、前記出力軸の軸方向両端部を受ける一対の軸受部を有する樹脂製のカバーと、を備えた電動ステアリングロック装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、一対の前記軸受部の少なくとも一方には、前記出力軸の軸方向の変位を規制する軸方向規制部が形成されていることを特徴とする電動ステアリングロック装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、一対の前記軸受部の少なくとも一方には、前記ウォームホイールの軸方向から見て、前記出力軸の軸方向に対して直交する方向における前記出力軸の変位を規制する第1規制部が形成されていることを特徴とする電動ステアリングロック装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、一対の前記軸受部の少なくとも一方には、前記ウォームホイールの軸方向と平行を成す方向における前記出力軸の変位を規制する第2規制部が形成されていることを特徴とする電動ステアリングロック装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ケースには、一対の前記軸受部が嵌合される一対の嵌合部が形成されており、前記出力軸の軸方向における前記軸受部の変位が前記嵌合部によって制限されていることを特徴とする電動ステアリングロック装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ウォームホイールの軸方向から見て、前記出力軸の軸方向に対して直交する方向における前記軸受部の変位が前記嵌合部によって制限されていることを特徴とする電動ステアリングロック装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、一対の前記嵌合部は、前記ウォームホイールの軸方向一方側へ開放された凹状に形成されており、一対の前記軸受部は、前記嵌合部に嵌入される被嵌合部有していることを特徴とする電動ステアリングロック装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、部品点数及び作業工数の増加を抑制しつつモータの異音の発生を低減することができる。
本実施の形態に係る電動ステアリングロック装置を示す第2方向から見た断面図(図2(A)の1-1線拡大断面図)である。 (A)は、図1に示される電動ステアリングロック装置を上側から見た平面図であり、(B)は、(A)の電動ステアリングロック装置を前側から見た正面図である。 図1に示されるケースを上側から見た平面図である。 図3に示されるケースを上側から見た斜視図である。 図2(B)に示される電動ステアリングロック装置の平断面図(図2(B)の5-5線拡大断面図)である。 (A)は、図5に示されるカバーを上側から見た斜視図であり、(B)は、(A)に示されるカバーを下側かつ第1方向一方側から見た斜視図である。 図6(B)に示されるカバーを下側かつ第1方向他方側から見た拡大した斜視図である。
以下、図面を用いて、本実施の形態に係る電動ステアリングロック装置10(以下、「STロック装置10」と記載する)について説明する。なお、図面において適宜示される矢印UP、矢印FR、矢印RHは、それぞれSTロック装置10の装置上側、装置前側、装置右側を示している。そして、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、STロック装置10の装置上下方向、装置前後方向、装置左右方向を示すものとする。
図2(A)及び(B)に示されるように、STロック装置10は、車両(自動車)のパワーユニットの停止時に作動して、車両(自動車)のステアリングシャフト80の回転を制限する装置として構成されている。このSTロック装置10は、STロック装置10の外郭を構成するケース20及びリッド30と、ケース20内に収容されたロック機構40(図5参照)と、を含んで構成されている。以下、STロック装置10の各構成について説明する。
(ケース20について)
図1~図5に示されるように、ケース20は、金属製(本実施の形態では、マグネシウム合金製)とされている。また、ケース20は、上側へ開放された略直方体箱状を成すと共に、上側(ケース20の開口側)から見た平面視で、左右方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。ケース20の左側の部分には、下側へ突出された取付部21が一体に形成されている。この取付部21は、前後方向から見て、下側へ開放された略C字形ブロック状に形成されており、取付部21の内部に、前後方向を軸方向としたステアリングシャフト80(図2(B)参照)が配置されている。そして、取付部21が、図示しないネジ等の締結部材によって車両に固定されて、ケース20(STロック装置10)が車両に取付けられている。
ケース20の底壁には、後述するモータ42を収容するためのモータ収容部22が形成されている。モータ収容部22は、上側へ開放された凹状を成すと共に、平面視で略T字形状に形成されている。また、モータ収容部22は、平面視で、左側へ向かうに従い後側へ傾斜する第1方向(図3の矢印A方向及び矢印B方向を参照)に沿って延在されている。そして、以下の説明では、平面視で、第1方向に対して直交する方向を第2方向(図3の矢印C方向及び矢印D方向を参照)としている。
また、モータ収容部22は、モータ収容部22の第1方向一方側(図3の矢印A方向側)の部分を構成する第1モータ収容部22Aと、モータ収容部22の第1方向他方側(図3の矢印B方向側)の部分を構成する第2モータ収容部22Bと、モータ収容部22の中間部を構成し且つ第1モータ収容部22A及び第2モータ収容部22Bを連通する連通部22Cと、を含んで構成されている。また、第2モータ収容部22Bが、ケース20の底壁の略中央部に配置されると共に、平面視で第1方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。さらに、第2モータ収容部22Bの底壁が、ケース20の底壁よりも下側へ隆起している(図1参照)。そして、連通部22C及び第1モータ収容部22Aが、第2モータ収容部22Bの幅方向(第2方向)中央部から第1方向一方側へ延出されている。
また、第2モータ収容部22Bは、ケース20の底壁から上側へ突出された囲繞部22Dによって囲繞されている。そして、囲繞部22Dの上端面(すなわち、モータ収容部22における開口端面)が、後述するカバー70を載置するための載置面22D1として構成されており、載置面22D1は、上下方向に対して直交する面に沿って配置されている。この載置面22D1には、後述するカバー70を固定するための複数(本実施の形態では、3箇所)のカバー用固定部22E1,22E2,22E3が形成されている。カバー用固定部22E1~22E3は、上側へ開放された凹状に形成されており、平面視で円形状に形成されている。そして、カバー用固定部22E1~22E3の内周面には、雌ネジが形成されている。また、カバー用固定部22E1は、第1モータ収容部22Aに対して第1方向一方側に配置されている。さらに、カバー用固定部22E2が、第2モータ収容部22Bに対して第2方向一方側(図3の矢印C方向側)に配置されており、カバー用固定部22E3が、第2モータ収容部22Bに対して第2方向他方側(図3の矢印D方向側)に配置されている。
載置面22D1には、第1モータ収容部22Aとカバー用固定部22E1との間の位置において、軸受挿入凹部23(広義には、「軸受挿入部」として把握される要素である)が形成されている。この軸受挿入凹部23は、上側及び第1方向他方側へ開放された凹状に形成されると共に、第1モータ収容部22Aと連通されている。また、軸受挿入凹部23の下面は、ケース側軸受面23A(広義には、「ケース側軸受部」として把握される要素である)として構成されている。ケース側軸受面23Aは、上下方向に直交する面に沿って配置され、且つ第1モータ収容部22Aの下面よりも上側に配置されている。そして、ケース側軸受面23Aが、後述するモータ42の出力軸46の軸受けの一部として構成されている。
また、軸受挿入凹部23は、ケース側軸受面23Aの第1方向一方側において、ケース側軸受面23Aよりも下側へ一段下がった「嵌合部」としての第1嵌合凹部23Bを有している。第1嵌合凹部23Bは、上側へ開放された凹状に形成されると共に、平面視で、第2方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。
ケース20の底壁には、第2モータ収容部22Bの第1方向他方側において、「嵌合部」としての第2嵌合凹部24が形成されている。第2嵌合凹部24は、囲繞部22Dの第1方向他方側に隣接して配置され、上側へ開放された凹状に形成されていると共に、平面視で第2方向を長手方向とする矩形状に形成されている。
第2モータ収容部22Bと第2嵌合凹部24との間の囲繞部22Dには、上側へ開放された溝部25が形成されており、溝部25は、第1方向から見て、上側へ開放された略U字形溝状に形成されている。溝部25の幅寸法は、第2嵌合凹部24の長手方向の寸法よりも小さく設定されており、溝部25の下面が、第2嵌合凹部24の下面よりも下側に配置されている。また、溝部25の下面の一部が、第2嵌合凹部24へ延出されている。
さらに、ケース20の底壁には、第2嵌合凹部24に対して第1方向他方側に隣接した位置おいて、ガイド片26が形成されている。ガイド片26は、第1方向を板厚方向として、ケース20の底壁から上側へ突出されている。ガイド片26の第2方向の寸法は、第2嵌合凹部24の第2方向の寸法よりも小さく設定されている。
ケース20の底壁には、モータ収容部22における第1モータ収容部22Aの第2方向一方側において、ウォームホイール収容部27が形成されている。ウォームホイール収容部27は、上側へ開放された凹状に形成されると共に、平面視で略円形状に形成されている。そして、ウォームホイール収容部27と第1モータ収容部22Aとが連通されており、ウォームホイール収容部27の下面が、第1モータ収容部22Aの下面と面一に配置されている。
ウォームホイール収容部27の略中央部には、略円筒状の筒部27Aが形成されている。筒部27A内の底壁には、略中央部において、挿通孔27Bが貫通形成されており、挿通孔27Bは、前後方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。これにより、筒部27Aの内部と、ケース20の外部と、が挿通孔27Bによって連通されている。
また、ケース20には、後述する回路基板60及びリッド30を固定するための複数(本実施の形態では、3箇所)の固定ボス28A,28B,28Cが形成されている。固定ボス28A~28Cは、上下方向を軸方向とした略円柱状に形成されて、ケース20の底壁から上側へ突出されており、固定ボス28A~28Cの内周面に雌ネジが形成されている。そして、固定ボス28Aが、第2モータ収容部22Bの前側に配置され、固定ボス28Bが、第2モータ収容部22Bの後側に配置され、固定ボス28Cが、連通部22Cの後側に配置されている。
(リッド30について)
図1及び図2に示されるように、リッド30は、上下方向を板厚方向とした板状に形成されると共に、平面視で、ケース20の開口部に対応する形状に形成されている。そして、リッド30が、ケース20の開口部に配置されて、当該開口部を閉塞している。リッド30には、ケース20の固定ボス28A~28Cに対応する位置において、3箇所のリッド固定部30Aが形成されている。リッド固定部30Aは、上側へ開放された略有底円筒状に形成されて、リッド30から下側へ突出されている。また、リッド固定部30Aの底壁には、図示しない挿通孔が貫通形成されている。そして、固定ネジSC1をリッド固定部30A内に挿入し固定ボス28A~28Cに螺合させることで、リッド30がケース20に固定されている。
(ロック機構40について)
図1及び図5に示されるように、ロック機構40は、モータ42と、ウォームホイール50と、カム部材52と、ロック部材54と、回路基板60と、カバー70と、を含んで構成されている。
<モータ42について>
モータ42は、平面視で、第1方向を軸方向として配置されて、ケース20のモータ収容部22内に収容されている。具体的には、モータ42のモータ本体44が、モータ収容部22における第2モータ収容部22B内に嵌入されている。モータ本体44の第1方向一方側の面には、モータ本体44の軸芯部において、第1方向一方側へ突出された第1突出部44Aが形成されており、第1突出部44Aは、連通部22Cの第1方向他端部内に配置されている。モータ本体44の第1方向他方側の面には、モータ本体44の軸芯部において、第1方向他方側へ突出された第2突出部44Bが形成されている。第2突出部44Bは、モータ収容部22の溝部25内に嵌入されると共に、溝部25の底部に対して上側に隣接して配置されている。
また、モータ42における出力軸46の軸方向一端側の部分が、モータ本体44の第1突出部44Aから第1方向一方側へ延出されて、モータ収容部22の連通部22C及び第1モータ収容部22A内に収容されている。また、出力軸46の軸方向一端部が、ケース20のケース側軸受面23Aの上側に隣接配置されている。一方、出力軸46の軸方向他端部は、モータ本体44の第2突出部44Bから第1方向他方側へ突出されている。
モータ42の出力軸46における軸方向一方側の部分には、ウォーム48が一体回転可能に設けられており、ウォーム48は、モータ収容部22の第1モータ収容部22A内に収容されている。そして、ウォーム48の外周部には、ウォームギヤ48Aが形成されており、ウォームギヤ48Aには、潤滑材としてのグリスが塗布されている。なお、ウォーム48を出力軸46と一体に形成した構成にしてもよい。
<ウォームホイール50について>
ウォームホイール50は、上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されている。そして、ウォームホイール50の下端部が、ケース20のウォームホイール収容部27内に収容されて、ウォームホイール50が、ケース20の筒部27Aによって回転可能に支持されている。
ウォームホイール50の下端部における外周部には、前述したウォーム48のウォームギヤ48Aに噛合するギヤ部50Aが形成されており、ギヤ部50Aは、ウォームホイール50の周方向全周に亘って形成されている。これにより、モータ42が駆動して、出力軸46が回転することで、ウォームホイール50が自身の軸回りに回転する構成になっている。また、ウォームホイール50の内周部には、後述するカム部材52とウォームホイール50とを連結するためのボール(図示省略)が設けられている。さらに、ウォームホイール50には、円盤カム50Bが設けられており、円盤カム50Bによって、ウォームホイール50のギヤ部50Aの回転位置を検出する検出スイッチSWを作動させるようになっている。
<カム部材52について>
カム部材52は、上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されている。カム部材52は、ウォームホイール50と同軸上に配置されて、ケース20の筒部27A内及びウォームホイール50内に収容されている。カム部材52の外周部には、螺旋状のカム溝(図示省略)が形成されており、当該カム溝内には、前述したボールの略半分が収容されている。これにより、カム部材52が、ウォームホイール50と相対移動可能に連結されている。具体的には、ウォームホイール50が軸回りに回転することで、ボールがカム溝内を摺動して、カム部材52が、ウォームホイール50に対して軸方向(上下方向)に移動する構成になっている。
<ロック部材54について>
ロック部材54は、左右方向を板厚方向とし且つ上下方向を長手方向とする略矩形プレート状に形成されている。そして、ロック部材54の下端部が、ケース20の挿通孔27B内に配置されており、ロック部材54の上端部が、カム部材52の内部に配置されている。また、ロック部材54の上端部は、カム部材52の下端部に連結ピン(図示省略)によって連結されている。これにより、ロック部材54がカム部材52と一体的に移動可能に構成されている。すなわち、ウォームホイール50が回転することで、ロック部材54がカム部材52と共に上下方向に移動するようになっている。
そして、STロック装置10の非作動状態では、ロック部材54の下端部が、ケース20の挿通孔27B内に配置されて、ケース20から下側へ突出しない位置に配置されている。一方、STロック装置10の作動時では、モータ42の駆動によって、ウォームホイール50が回転して、ロック部材54がカム部材52と共に下側へ移動する。そして、ロック部材54の下端部が、ケース20の挿通孔27Bからステアリングシャフト80側へ突出して、ステアリングシャフト80と係合するようになっている(図2(B)参照)。
(回路基板60について)
回路基板60は、上下方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されて、ケース20の内部に収容されている。具体的には、回路基板60が、ケース20の固定ボス28A~28Cの上側に隣接して配置されると共に、モータ42及び後述するカバー70の上側に離間して配置されている。そして、回路基板60が、固定ボス28A~28Cとリッド30のリッド固定部30Aとによって上下に挟み込まれた状態に固定されている。
回路基板60の下面には、端子ホルダ62が設けられており、端子ホルダ62には、一対のターミナル64が保持されている。そして、ターミナル64がモータ42の端子に当接して、モータ42が回路基板60に電気的に接続されている。また、回路基板60には、コネクタ66が実装されており、コネクタ66の一部がケース20の後壁に形成された切欠部29内に配置されている。このコネクタ66には、車両側のコネクタ(図示省略)が嵌合されて、車両側のハーネス(図示省略)を介して、回路基板60が車両の制御部に電気的に接続されている。
<カバー70について>
次に、本発明の要部であるカバー70について説明する。図1、図5~図7に示されるように、カバー70は、樹脂材(本実施の形態では、ポリアセタール)によって構成されている。カバー70は、上下方向を板厚方向とし且つ第1方向に延在された略長尺板状に形成されている。カバー70は、平面視で、モータ42に対応した略T字板形状に形成されて、モータ42及びウォーム48を上側(ウォームホイール50の軸方向一方側)から覆うように、カバー70の外周部が、ケース20の載置面22D1上に配置されている。具体的には、カバー70は、カバー70の第1方向一方側の部分を構成する第1カバー部70Aと、カバー70の第1方向他方側の部分を構成する第2カバー部70Bと、を含んで構成されている。そして、第1カバー部70Aによって、出力軸46の一端側の部分及びウォーム48を覆うと共に、第2カバー部70Bによって、モータ42のモータ本体44を覆うようになっている。
第1カバー部70Aの第1方向一方側の端部には、第1固定孔70Cが貫通形成されており、第1固定孔70Cは、ケース20のカバー用固定部22E1と同軸上に配置されている。また、第2カバー部70Bの幅方向(第2方向)両端部には、一対の固定片70Dが一体に形成されており、固定片70Dは、上下方向を板厚方向として、第2カバー部70Bから第2方向一方側及び他方側へそれぞれ突出されている。この固定片70Dには、第2固定孔70Eがそれぞれ貫通形成されており、第2固定孔70Eは、ケース20のカバー用固定部22E2及びカバー用固定部22E3と同軸上に配置されている。そして、固定ネジS2が、第1固定孔70C及び第2固定孔70E内に挿入されて、カバー用固定部22E1,22E2,22E3に螺合されることで、カバー70がケース20に固定されている。具体的には、カバー70の外周部の下面が、ケース20の載置面22D1に密着した状態で、カバー70がケース20に固定されている。これにより、ウォーム48に塗布されたグリスが、上側へ飛散することを、カバー70によって抑制する構成になっている。
第1カバー部70Aの第1方向一方側の部分には、ケース20の軸受挿入凹部23に対応する位置において、「軸受部」としての第1軸受部71が一体に形成されている。第1軸受部71は、略矩形柱状に形成されて、第1カバー部70Aから下側へ突出されている。そして、第1軸受部71の第2方向の寸法は、軸受挿入凹部23の第2方向の寸法よりも僅かに小さく設定されており、第1軸受部71が、軸受挿入凹部23に上側から挿入されている。第1軸受部71は、第1軸受部71の第1方向一方側の部分を構成する「軸方向規制部」としてのスラスト軸受部72と、第1軸受部71の第1方向他方側の部分を構成するラジアル軸受部73と、を含んで構成されている。
スラスト軸受部72は、第1方向を板厚方向とした矩形板状に形成されて、第1カバー部70Aから下側へ突出されている。また、スラスト軸受部72の板厚寸法(第1方向の寸法)は、前述したケース20の第1嵌合凹部23Bの第1方向の寸法よりも僅かに小さく設定されている。そして、スラスト軸受部72の下端部が、「被嵌合部」としての第1被嵌合部72Aとして構成されており、第1被嵌合部72Aが、第1嵌合凹部23B内に嵌入されている。これにより、第1被嵌合部72A及び第1嵌合凹部23Bによって、第1軸受部71の第1方向及び第2方向の変位を制限する構成になっている。なお、第1軸受部71の軸受挿入凹部23の挿入状態では、スラスト軸受部72の全体が、軸受挿入凹部23の第1方向一方側の面に対して第1方向他方側に隣接して配置されている。
ラジアル軸受部73は、第1方向を厚み方向とした略矩形ブロック状に形成されて、第1カバー部70Aから下側へ突出されている。そして、ラジアル軸受部73の第1カバー部70Aからの突出量が、スラスト軸受部72の第1カバー部70Aからの突出量と比べて小さく設定されている。すなわち、第1軸受部71では、第1被嵌合部72Aが、ラジアル軸受部73よりも下側へ突出されている。なお、第1カバー部70Aには、ラジアル軸受部73に対応する位置において、上側へ開放された凹状の肉逃げ部70A1が形成されている。
ラジアル軸受部73の下端部には、下側へ開放された軸受溝73Aが形成されており、軸受溝73Aは、第1方向に沿って形成されると共に、平面視でモータ42の出力軸46の軸方向一端部と一致する位置に配置されている。また、軸受溝73Aの幅方向両側面が、第1規制部73Bとして構成されており、軸受溝73Aの底面が、第2規制部73Cとして構成されている。さらに、軸受溝73Aの幅寸法が、出力軸46の直径と比べて僅かに大きく設定されている。そして、ラジアル軸受部73が、ケース20のケース側軸受面23Aの上側に隣接して配置されると共に、出力軸46の軸方向一端部が、軸受溝73A内に配置されている。これにより、出力軸46の軸方向一端部が、ラジアル軸受部73の一対の第1規制部73Bによって第2方向に挟み込まれた状態になり、第1規制部73Bによって、第2方向における出力軸46の軸方向一端部の変位を制限する構成になっている。
また、第1軸受部71の軸受挿入凹部23の挿入状態では、出力軸46の軸方向一端部が、ケース20のケース側軸受面23Aの上側に隣接して配置されると共に、ラジアル軸受部73の第2規制部73Cの下側に隣接して配置されている。これにより、出力軸46の軸方向一端部が、ケース側軸受面23A及び第2規制部73Cによって上下方向に挟み込まれた状態になり、ケース側軸受面23A及び第2規制部73Cによって、出力軸46の軸方向一端部の上下方向の変位を制限する構成になっている。
さらに、第1軸受部71の軸受挿入凹部23の挿入状態では、スラスト軸受部72が、出力軸46の軸方向一端部に対して第1方向一方側に隣接して配置されている。これにより、スラスト軸受部72によって出力軸46の第1方向一方側への変位を制限する構成になっている。
また、第1カバー部70Aの下面には、補強リブ74が一体に形成されており、補強リブ74は、第1軸受部71の上端部から第1方向他方側へ延出している。
さらに、第1カバー部70Aには、ウォームホイール50側の部分において、ウォームホイール50の外周に沿った円弧状の切欠き部70A2が形成されている。第1カバー部70Aの切欠き部70A2は、ウォームホイール50の円盤カム50Bに近接して配置され、円盤カム50Bと第1カバー部70Aとが、協働して、ウォーム48を上側から覆う構成となっている。このように第1カバー部70Aに切欠き部70A2を形成することにより、カバー70をウォームホイール50に近接して配置することができ、少ないスペースを利用して完全にウォーム48を覆うことができるようになっている。
第2カバー部70Bは、モータ42のモータ本体44に対応して、下側へ開放された凹状に形成されており、第1カバー部70Aに対して上側へ隆起している。なお、第2カバー部70Bの下面と第1カバー部70Aの下面とは、面一に配置されている。この第2カバー部70Bの第1方向他端部には、前述したケース20の第2嵌合凹部24に対応する位置において、「軸受部」としての第2軸受部75が一体に形成されている。第2軸受部75は、第1方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されて、第2カバー部70Bから下側へ突出されている。
また、第2軸受部75の板厚寸法(第1方向の寸法)は、ケース20の第2嵌合凹部24の第1方向の寸法よりも僅かに小さく設定されており、第2軸受部75の幅方向(第2方向)の寸法は、第2嵌合凹部24の第2方向の寸法よりも僅かに小さく設定されている。そして、第2軸受部75が、ケース20の囲繞部22Dとガイド片26との間に挿入されて、ガイド片26に対して第1方向一方側に隣接して配置されている。
第2軸受部75の下端部は、「被嵌合部」としての第2被嵌合部75Aとして構成されており、第2被嵌合部75Aが、第2嵌合凹部24内に嵌入されている。これにより、第2軸受部75の第1方向及び第2方向の変位が、第2被嵌合部75A及び第2嵌合凹部24によって制限される構成になっている。すなわち、カバー70の長手方向両端部における第1方向及び第2方向の変位を、ケース20(第1嵌合凹部23B及び第2嵌合凹部24)によって制限する構成になっている。
そして、カバー70のケース20への固定状態では、第2軸受部75が、モータ42における出力軸46の軸方向他端部に対して第1方向他方側に隣接して配置されて、出力軸46の軸方向他端面が、第2軸受部75に当接している。これにより、第2軸受部75によって出力軸46の第1方向他方側への変位を制限する構成になっている。なお、第1方向における第1軸受部71のスラスト軸受部72と第2軸受部75との間の距離が、モータ42の出力軸46の軸長よりも僅かに長く設定されている。
第2軸受部75の下端面には、第1方向一方側の辺において、ガイド部75Bが形成されている。ガイド部75Bは、第2方向から見て、下側へ向かうに従い第1方向他方側へ傾斜された傾斜面として構成されており、平面視で、出力軸46の軸方向他端部に対応する位置に配置されている。
また、第2カバー部70Bの第1方向一端部には、第1モータ押え部76が形成されている。第1モータ押え部76は、第1方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されて第2カバー部70Bから下側へ突出されている。そして、第1モータ押え部76の下側に、モータ42の第1突出部44Aが隣接して配置されて、第1モータ押え部76によって第1突出部44Aを上側から押さえている。また、前述した補強リブ74の第1方向他端部が第1モータ押え部76に接続されている。
また、第2カバー部70Bの第1方向他端部には、第2モータ押え部77が形成されており、第1モータ押え部76は、第2軸受部75の上部から第1方向一方側へ突出されている。この第2モータ押え部77の下端面は、第1方向から見て、下側へ開放された円弧状に形成されており、第2モータ押え部77の下側に、モータ42の第2突出部44Bが隣接して配置されている。これにより、第2モータ押え部77によって第2突出部44Bを上側から押さえている。
さらに、第2カバー部70Bの第1方向他方側の端部には、端子用孔部78が貫通形成されており、端子用孔部78は、第2方向を長手方向とした長孔状に形成されている。そして、モータ42の端子及び回路基板60の端子ホルダ62が、端子用孔部78内に配置されて、モータ42の端子が、ターミナル64に接続されている。
(作用及び効果)
次に、モータ42及びカバー70のケース20への組付手順を説明しつつ、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
初めに、モータ42をケース20に組付けるときには、モータ42をケース20のモータ収容部22に上側から収容する。このとき、モータ42のモータ本体44をモータ収容部22の第2モータ収容部22B内に嵌入させる。これにより、モータ42がケース20に組付けられる。
モータ42のケース20への組付状態では、モータ42の出力軸46の軸方向一端部が、ケース20のケース側軸受面23Aの上側に隣接して配置される。また、この状態では、モータ42の出力軸46の軸方向他端部の一部が、平面視でケース20の第2嵌合凹部24と重なるように配置される。
次に、カバー70をモータ42の上側に配置すると共に、カバー70の長手方向を第1方向に沿った状態にする。そして、カバー70をケース20に対して下側へ移動してケース20に組付ける。具体的には、カバー70の第1方向一方側では、カバー70の第1軸受部71をケース20の軸受挿入凹部23内に挿入して、第1軸受部71の第1被嵌合部72Aをケース20の第1嵌合凹部23B内に嵌入させる。また、このときには、第1軸受部71の軸受溝73A内にモータ42の出力軸46を挿入させて、第1軸受部71のラジアル軸受部73をケース20のケース側軸受面23Aの上側に隣接した位置に配置させる。
一方、カバー70の第1方向他方側では、カバー70の第2軸受部75を、ケース20の囲繞部22Dとガイド片26との間に挿入する。そして、第2軸受部75のガイド部75B内に出力軸46の軸方向他端部を挿入させながら、第2軸受部75を出力軸46に対して下側へ移動させる。このときには、出力軸46の軸方向他端部が第2軸受部75の第1方向一方側の面上を摺動しながら、第2軸受部75が出力軸46に対して下側へ移動する。そして、第2軸受部75の第2被嵌合部75Aをケース20の第2嵌合凹部24内に嵌入させる。これにより、カバー70の外周部の下面が、ケース20の載置面22D1上に配置された状態に、カバー70がケース20に組付けられる。
そして、固定ネジS2を、カバー70の第1固定孔70C及び第2固定孔70E内に挿入して、ケース20のカバー用固定部22E1,22E2,22E3に螺合させる。これにより、カバー70が、モータ42及びウォーム48を上側から覆った状態にケース20に固定される。
ここで、カバー70には、モータ42の出力軸46の軸方向両端部を受ける第1軸受部71及び第2軸受部75が一体に形成されている。すなわち、第1軸受部71及び第2軸受部75が一部材として構成されている。このため、第1軸受部71と第2軸受部75とを、別々の部材に構成した場合と比べて、部品点数の増加を抑制することができると共に、第1軸受部71及び第2軸受部75をケース20に組付けるときの作業工数を低減することができる。また、カバー70は樹脂製とされている。このため、カバー70を金属製にする場合と比べて、第1軸受部71及び第2軸受部75と出力軸46とが当たるときの打音等の異音の発生を低減することができる。以上により、部品点数及び作業工数の増加を抑制しつつモータ42の異音を低減することができる。
しかも、カバー70は、モータ42及びウォーム48を上側から覆うカバー部材として構成されている。このため、カバー70が、ウォーム48に塗布されるグリスの飛散防止用の部材としても機能する。すなわち、グリスの飛散防止用の部材と、モータ42用の軸受部材と、を別々に設ける必要がなくなる。このため、STロック装置10における部品点数の増加を効果的に抑制することができる。
また、第1軸受部71は、スラスト軸受部72を有しており、スラスト軸受部72が出力軸46の第1方向一方側に隣接して配置されている。さらに、第2軸受部75は、出力軸46の第1方向他方側に隣接して配置されている。このため、樹脂製の第1軸受部71及び第2軸受部75によって、モータ42の出力軸46を軸方向両側から受けて、モータ42の駆動時における出力軸46の軸方向の変位を制限することができる。これにより、出力軸46の軸方向の振れによるモータ42の異音の発生を低減することができる。
また、第1軸受部71は、ラジアル軸受部73を有しており、ラジアル軸受部73には、下側へ開放された軸受溝73Aが形成されている。そして、モータ42の出力軸46の軸方向一端部が軸受溝73A内に挿入されている。このため、モータ42の駆動時における出力軸46の第2方向の振れを、軸受溝73Aの第1規制部73Bによって制限することができる。これにより、出力軸46の第2方向の振れによるモータ42の異音の発生を低減することができる。
また、出力軸46の軸方向一端部が、軸受溝73Aの第2規制部73Cの下側に隣接配置されており、ケース20のケース側軸受面23Aの上側に隣接配置されている。このため、モータ42の駆動時における出力軸46の上下方向の振れを、軸受溝73Aの第2規制部73C及びケース20のケース側軸受面23Aによって制限することができる。これにより、出力軸46の上下方向の振れによるモータ42の異音の発生を低減することができる。
また、カバー70では、第1軸受部71の第1被嵌合部72Aがケース20の第1嵌合凹部23B内に嵌入され、第2軸受部75の第2被嵌合部75Aがケース20の第2嵌合凹部24内に嵌入されて、カバー70の長手方向の変位が、ケース20(第1嵌合凹部23B及び第2嵌合凹部24)によって制限されている。これにより、環境温度変化による、モータ42に対するカバー70の影響を抑制することができる。
すなわち、カバー70は、樹脂材によって構成されているため、金属製のカバーと比べて、環境温度変化によるカバー70の長手方向の寸法変化が大きくなる。すなわち、低温の環境温度では、カバー70の長手方向の寸法が縮小する傾向になり、高温の環境温度では、カバー70の長手方向の寸法が拡大する傾向になる。このため、低温の環境温度では、カバー70の第1軸受部71及び第2軸受部75が、モータ42の出力軸46の軸方向両端部を軸方向内側に押え付けるようになり、出力軸46の回転負荷が大きくなる可能性がある。この場合には、モータ42を駆動させるための駆動電流が大きくなる虞がある。一方、高温の環境温度では、カバー70の第1軸受部71及び第2軸受部75が、モータ42の出力軸46に対して軸方向外側に変位する。このため、軸方向における第1軸受部71と出力軸46との間の距離及び第2軸受部75と出力軸46との間の距離が、大きくなる可能性がある。この場合には、モータ42の駆動時に、出力軸46が第1軸受部71(スラスト軸受部72)及び第2軸受部75に当接しなくなり、モータ42の異音が発生する虞がある。
これに対して、本実施の形態では、第1軸受部71の第1被嵌合部72Aがケース20の第1嵌合凹部23B内に嵌入され、第2軸受部75の第2被嵌合部75Aがケース20の第2嵌合凹部24内に嵌入されて、カバー70の長手方向の変位が、ケース20によって制限されている。これにより、環境温度が変化したときのカバー70の長手方向の寸法変化を抑制することができる。その結果、出力軸46に対する第1軸受部71及び第2軸受部75の軸受状態を良好に維持することができる。したがって、環境温度変化による、モータ42に対するカバー70の影響を抑制することができる。
また、カバー70の第1被嵌合部72Aにおけるケース20の第1嵌合凹部23Bへの嵌合状態では、第2方向における第1軸受部71の変位が、第1嵌合凹部23Bによって制限されている。さらに、カバー70の第2被嵌合部75Aにおけるケース20の第2嵌合凹部24への嵌合状態では、第2方向における第2軸受部75の変位が、第2嵌合凹部24によって制限されている。このため、例えば、高温の環境温度において、仮にカバー70が第2方向一方側又は他方側に反るように変形しても、第1軸受部71及び第2軸受部75の第2方向一方側又は他方側の変位を制限することができる。この点においても、環境温度変化による、モータ42に対するカバー70の影響を抑制することができる。
また、第1方向に加えて第2方向における第1軸受部71及び第2軸受部75の変位をケース20(第1嵌合凹部23B及び第2嵌合凹部24)によって制限することで、カバー70の組付時における、カバー70のケース20に対する位置を決めることができる。これにより、カバー70をケース20に組付けるときの作業性を向上することができる。
また、ケース20の第1嵌合凹部23Bが、上側へ開放された凹状に形成されて、第1軸受部71の第1被嵌合部72Aが第1嵌合凹部23B内に嵌入されている。また、ケース20の第2嵌合凹部24が、上側へ開放された凹状に形成されて、第2軸受部75の第2被嵌合部75Aが第2嵌合凹部24に嵌入されている。これにより、簡易な構成で、第1軸受部71及び第2軸受部75の第1方向及び第2方向の変位を抑制することができる。
また、カバー70のケース20への組付状態では、カバー70の外周部の下面がケース20の載置面22D1に密着した状態で、ケース20に組付けられて、モータ収容部22を閉塞している。これにより、ウォーム48に塗布されたグリスの上側への飛散を効果的に抑制することができる。
また、ケース20には、軸受挿入凹部23が形成されており、カバー70の第1軸受部71が軸受挿入凹部23内に挿入されている。これにより、軸受挿入凹部23が、カバー70の第1被嵌合部72Aをケース20の第1嵌合凹部23B内に嵌入させるときのガイド部として機能する。これにより、カバー70のケース20への組付性を一層向上することができる。
しかも、カバー70のケース20への組付状態では、軸受挿入凹部23の第1方向一方側の面が、第1軸受部71(のスラスト軸受部72)に対して第1方向一方側に隣接して配置されている。このため、軸受挿入凹部23が、第1軸受部71に対する受け部として機能する。これにより、モータ42の出力軸46が第1方向一方側へ振れて、スラスト軸受部72に当接するときの、第1軸受部71全体の第1方向一方側への変位を、金属製のケース20(軸受挿入凹部23)によって制限することができる。したがって、第1軸受部71の軸受状態を一層良好に維持することができる。
また、ケース20には、ガイド片26が形成されており、カバー70の第2軸受部75が、ケース20の囲繞部22Dとガイド片26との間に挿入されている。これにより、ガイド片26が、カバー70の第2被嵌合部75Aをケース20の第2嵌合凹部24内に嵌入させるときのガイド部として機能する。これにより、カバー70のケース20への組付性を一層向上することができる。
しかも、カバー70のケース20への組付状態では、ガイド片26の第1方向一方側の面が、第2軸受部75に対して第1方向他方側に隣接して配置されている。このため、ガイド片26が、第2軸受部75に対する受け部として機能する。これにより、モータ42の出力軸46が第1方向他方側へ振れて、第2軸受部75に当接するときの、第2軸受部75全体の第1方向他方側への変位を、金属製のケース(ガイド片26)によって制限することができる。したがって、第2軸受部75の軸受状態を一層良好に維持することができる。
なお、本実施の形態では、カバー70の第2軸受部75において、モータ42の出力軸46の第1方向及び第2方向の変位を規制する規制部を設けていないが、第2軸受部75において、出力軸46の第1方向及び第2方向の変位を規制する規制部を設けてもよい。すなわち、第2軸受部75において、第1軸受部71のラジアル軸受部73と同様に構成された軸受部を設けてもよい。
また、本実施の形態では、第1軸受部71の第1被嵌合部72Aが第1嵌合凹部23B内に嵌入され、第2軸受部75の第2被嵌合部75Aが第2嵌合凹部24に嵌入されて、カバー70の長手方向両端部がケース20に嵌合されているが、カバー70とケース20との嵌合構造はこれに限らない。例えば、ケース20に円柱状のボスを形成して、カバー70の第1軸受部71及び第2軸受部75に、当該ボスが嵌入される凹部を形成してもよい。
10 電動ステアリングロック装置
20 ケース
23B 第1嵌合凹部(嵌合部)
24 第2嵌合凹部(嵌合部)
42 モータ
46 出力軸
48 ウォーム
50 ウォームホイール
50A ギヤ部
70 カバー
71 第1軸受部(軸受部)
72 スラスト軸受部(軸方向規制部)
72A 第1被嵌合部(被嵌合部)
73B 第1規制部
73C 第2規制部
75 第2軸受部(軸受部)
75A 第2被嵌合部(被嵌合部)

Claims (7)

  1. 金属製のケースと、
    前記ケースに収容されたモータと、
    前記モータの出力軸に設けられたウォームと、
    前記ケースに収容され、前記ウォームと噛合されたギヤ部を有するウォームホイールと、
    前記ケースに収容され、前記モータ、前記出力軸、及び前記ウォームを前記ウォームホイールの軸方向一方側から覆うと共に、前記出力軸の軸方向両端部を受ける一対の軸受部を有する樹脂製のカバーと、
    を備えた電動ステアリングロック装置。
  2. 一対の前記軸受部の少なくとも一方には、前記出力軸の軸方向の変位を規制する軸方向規制部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動ステアリングロック装置。
  3. 一対の前記軸受部の少なくとも一方には、前記ウォームホイールの軸方向から見て、前記出力軸の軸方向に対して直交する方向における前記出力軸の変位を規制する第1規制部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動ステアリングロック装置。
  4. 一対の前記軸受部の少なくとも一方には、前記ウォームホイールの軸方向と平行を成す方向における前記出力軸の変位を規制する第2規制部が形成されていることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか1項に記載の電動ステアリングロック装置。
  5. 前記ケースには、一対の前記軸受部が嵌合される一対の嵌合部が形成されており、
    前記出力軸の軸方向における前記軸受部の変位が前記嵌合部によって制限されていることを特徴とする請求項1~請求項4の何れか1項に記載の電動ステアリングロック装置。
  6. 前記ウォームホイールの軸方向から見て、前記出力軸の軸方向に対して直交する方向における前記軸受部の変位が前記嵌合部によって制限されていることを特徴とする請求項5に記載の電動ステアリングロック装置。
  7. 一対の前記嵌合部は、前記ウォームホイールの軸方向一方側へ開放された凹状に形成されており、
    一対の前記軸受部は、前記嵌合部に嵌入される被嵌合部を有していることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の電動ステアリングロック装置。
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