JP7468835B2 - アクチュエータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アクチュエータ装置に関する。
車両にはモータを含むアクチュエータ装置が設けられている。アクチュエータ装置としては、例えば特許文献1のようなドア開閉装置があげられる。特許文献1のドア開閉装置はワンボックスカーなどのバックドアに設けられ、噛合機構を車体側のストライカに係合させることでバックドアをロックする。このようなドア開閉装置には電動のクローズ機構およびオープン機構が設けられ、例えば、ドアをハーフラッチ状態からフルラッチ状態へ移行させる。
特許文献1のドア開閉装置では、駆動対象のバックドアが比較的重量が重く、しかも開閉動作が重力方向に沿っていることから自動的にクローズおよびオープンさせるためには大型のモータが必要である。また、このドア開閉装置では大きい荷重に耐えられるように、丈夫な金属ブラケットをベースとして構成されるとともに、減速機構などのギア類が金属ブラケットによって軸支されている。
このドア開閉装置にはストライカと係合するラッチが設けられ、該ラッチにはラッチレバーが設けられている。モータの回転は減速機構で減速され、最終段のセクタギアに設けられたピンがラッチレバーを操作する。
特開2013-14929号公報
車室内を広くするためにドア開閉装置の小型化が要望されている。特許文献1のドア開閉装置では、金属ブラケットにセクタギアが設けられており、さらにそのセクタギアからはピンが突出していることからこれらの部品が前後方向に並んで配置されることになり、少なくとも前後方向寸法が大きく、一層の小型化が望まれている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、一層の小型化を図ることのできるアクチュエータ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるアクチュエータ装置は、ストライカとの噛合および開放をする機構部である噛合部と、モータを含むアクチュエータ部と、前記アクチュエータ部における前記モータの駆動力を前記噛合部に伝達して該噛合部を駆動するように回転する出力レバーと、両端が前記噛合部とつながり、前記アクチュエータ部を支持する支持部材と、を備え、前記出力レバーは、前記噛合部に対する前記ストライカの進入・離脱方向から見て前記支持部材から離間していることを特徴とする。
前記支持部材および前記噛合部は、前記噛合部に対する前記ストライカの進入・離脱方向から見て前記出力レバーを囲んでいてもよい。
前記アクチュエータ部は、前記出力レバーを回転させる出力軸と、前記出力軸と同軸上に形成されて、前記ストライカの進入・離脱方向について突出する円形突起部と、を備え、支持部材は、前記ストライカの進入・離脱方向から見て前記円形突起部に沿って延在していてもよい。
前記噛合部と前記アクチュエータ部とは分解可能であって、前記支持部材を介して接続されていてもよい。
前記アクチュエータ部は、前記モータの回転を減速して前記出力レバーに伝達する減速機構を備えてもよい。
前記支持部材は、前記噛合部に接続される第1支持部材と、前記アクチュエータ部を支持する第2支持部材と、を備え、前記第1支持部材と前記第2支持部材とは中継ビスによって接続されていてもよい。
前記支持部材は、前記噛合部とともに車両に対して共締めされてもよい。
前記アクチュエータ部は樹脂のハウジングで覆われ、前記支持部材は金属であって前記ハウジングと接続されていてもよい。
本発明にかかるアクチュエータ装置は、噛合部に対するストライカの進入・離脱方向から見てから見て出力レバーが支持部材から離間していることから、該出力レバーを支持部材と干渉せずに該方向に突出させることができ、出力レバーと支持部材との配置の自由度が大きくなる。したがって、平面上で出力レバーと支持部材との隙間を十分に小さくし、または一部を重複させることができてアクチュエータ装置の寸法を抑制して一層の小型化を図ることができる。
図1は、本発明にかかるアクチュエータ装置の実施形態であるドア開閉装置を示す斜視図である。 図2は、ドア開閉装置の分解斜視図である。 図3は、ドア開閉装置の背面図である。 図4は、ドア開閉装置の平面図である。 図5は、ラッチ、ラチェットおよびボディの一部を示す図である。 図6は、アクチュエータ部の分解斜視図である。 図7は、カバーを取り外した状態のドア開閉装置を示す図である。 図8は、モータの斜視図である。 図9は、ケースの斜視図である。 図10は、ケースの一部拡大斜視図である。 図11は、カバーおよびモータの一部拡大斜視図である。 図12は、ケースを取り外した状態のアクチュエータ部の背面図である。
以下に、本発明にかかるアクチュエータ装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明にかかるアクチュエータ装置の実施形態であるドア開閉装置10を示す斜視図である。図2は、ドア開閉装置10の分解斜視図である。図3は、ドア開閉装置10の背面図である。図4は、ドア開閉装置10の平面図である。ドア開閉装置10は、例えば車両のバックドアに設けられ、車両本体のストライカS(図1、図5参照)に対して係合および開放して、バックドアを開扉および閉扉するものである。
図1に示すように、ストライカSはドア開閉装置10に対して相対的に前後方向に移動する。したがって、図3の背面図は、換言すればストライカSの進入・離脱方向から見た図である。また、図4の平面図は、換言すればストライカSの進入・離脱方向と直交する方向から見た図である。なお、ドア開閉装置10の上下方向、前後方向および左右方向は車両への取付状態(ドア閉状態)を基準とする。図面では方向を適宜、矢印で示している。
図1、図2、図3および図4に示すように、ドア開閉装置10は噛合部12と、アクチュエータ部14とを備える。噛合部12はストライカSとの噛合および開放をする機構部である。アクチュエータ部14は噛合部12を駆動する機構部である。噛合部12とアクチュエータ部14とは第2ブラケット16を介して、ビスB2によって固定される。アクチュエータ部14は出力レバー18を介して噛合部12を駆動する。換言すれば、出力レバー18は、アクチュエータ部14におけるモータ38の駆動力を噛合部12に伝達して該噛合部12を駆動するように回転する。なお、図2、図3および図4では、出力レバー18を濃いドット地、第2ブラケット16を薄いドット地、第1ブラケット22を含むベースブラケット21をその中間のドット地で示しているが、これは識別を容易にするためのものであり、何ら発明を限定するものではない。
噛合部12は、ボディ20と、ベースブラケット21と、ラッチレバー24と、ハーネス25と、オープンレバー26とを備える。ベースブラケット21の左右両端は上方に向けて屈曲し、一対の第1ブラケット(第1支持部材)22を形成している。第1ブラケット22を含むベースブラケット21、第2ブラケット16および出力レバー18は金属材である。第1ブラケット22は第2ブラケット16とともに支持部材27を形成している。噛合部12とアクチュエータ部14とは分解可能であって、支持部材27を介して接続されている。
ボディ20には、ストライカSが進入するストライカ進入溝20aが形成されている。ボディ20は、ストライカSと係合するラッチ30(図5参照)と、該ラッチ30をハーフラッチ位置またはフルラッチ位置で保持するラチェット32(図5参照)とを備える。ボディ20にはラッチ30の回転位置を検出する複数のスイッチが設けられている。ハーネス25にはこれらのスイッチと接続される電線が含まれており、先端にはカプラー25aが設けられている。カプラー25aはBCMと接続される。カプラー25aは、アクチュエータ部14の端部にあるカプラー102と統合されていてもよい。
ボディ20の左右には、車両に対する取り付け部である取付片33が一体的に形成されている。ボディ20の外殻部および取付片33は金属材である。各取付片33には、1または2の取付孔33aが形成されている。支持部材27は、噛合部12とともに車両のバックドアに対して取付孔33aを挿通されるビス(図示略)によって共締めされ、これによりドア開閉装置10が該バックドアに固定される。
一対の第1ブラケット22と第2ブラケット16とからなる支持部材27は、アクチュエータ部14を支持する部材であり、両端が噛合部12の取付片33とつながっている。また、換言すれば、第2ブラケット16は、第1ブラケット22を介して取付片33とつながっている。
支持部材27のうち、第1ブラケット22は噛合部12の取付片33に接続され、第2ブラケット16はアクチュエータ部14を支持する。第2ブラケット16は半円形状であって、後述する円形突起部53の周囲に配置されている。第2ブラケット16が形成する半円の内径側部分には、前方に向かってやや突出するテーパ絞り部16a(図4参照)が形成されており、高強度となっている。第1ブラケット22と第2ブラケット16とは中継ビスB1によって接続されている。中継ビスB1はアクチュエータ部14に対しても共締めされている。
ラッチレバー24は、ラッチ30とともにラッチ軸24aを軸として回転する。ラッチレバー24は先端に係合ピン24bを備えている。オープンレバー26はオープンレバー軸26aを軸として回転する。オープンレバー26は係合部26bと、アーム26cとを備える。出力レバー18の軸孔18aにはアクチュエータ部14の出力軸48が嵌り、出力レバー18は該出力軸48とともに回転する。出力レバー18は、噛合部12の側に突出するピン18bおよび押圧部18cを備える。出力レバー18が図2における中立位置から時計方向に回転するとピン18bは係合ピン24bを押圧し、ラッチレバー24が回転する。出力レバー18が図2における中立位置から反時計方向に回転すると押圧部18cは係合部26bを押圧し、オープンレバー26が回転する。
図5は、ラッチ30、ラチェット32およびボディ20の一部を示す図である。ラッチ30はストライカSが係合するストライカ係合溝30aと、ハーフラッチ係合部30bと、フルラッチ係合部30cと、カム30dとを備えており、ラッチ軸24aを軸として回転可能である。ラッチ30はスプリング30eによって反時計方向に付勢されている。ラッチ30の回動角度は、カム30dが図示しない複数のスイッチをオン・オフすることによりBCMに伝えられる。ラチェット32は、爪32aと、被押圧部32bとを備えており、ラチェット軸32cを軸として回転可能である。ラチェット32はスプリング32dによって時計方向に付勢されている。被押圧部32bは、出力レバー18の回転に基づきアーム26cによって押圧される。
ストライカSがストライカ進入溝20aに入り込むと、ラッチ30は時計方向に回転し、爪32aがハーフラッチ係合部30bに係合してハーフラッチ状態となる。ハーフラッチ状態となったことを検出したBCMはアクチュエータ部14および出力レバー18(図2に示す中立位置から時計方向の回転)を介してラッチ30を時計方向にさらに回転させる。そうすると、爪32aがフルラッチ係合部30cに係合してフルラッチ状態となり、バックドアは閉扉する。なお、図5はフルラッチ状態を示している。
バックドアを開扉する場合には、BCMはアクチュエータ部14および出力レバー18を図2に示す中立位置から反時計方向に回転させる。そうすると、押圧部18c(図2参照)が係合部26bを押圧してオープンレバー26が回転する。さらにオープンレバー26のアーム26cが被押圧部32bを押圧することにより、ラチェット32は図5の反時計方向に回転する。これにより爪32aが移動して、フルラッチ係合部30cは係合状態から解放され、ラッチ30が反時計方向に回転してストライカSがストライカ係合溝30aから離脱可能となる。すなわち、バックドアが開扉する。
図6は、アクチュエータ部14の分解斜視図である。アクチュエータ部14では、ケース34およびカバー36がハウジングを構成している。ケース34およびカバー36は樹脂材である。カバー36はケース34よりも軟質材が用いられる。ケース34は、例えばPBT(polybutyleneterephtalate)であり、カバー36は、例えばPOM(polyacetal)である。
ケース34は、やや硬質のPBTで形成されることにより、次に述べるギア類(ウォームホイール42と、中継ギア44と、出力ギア46と、出力軸48等)を収納しており、これらを軸支する強度と、第2ブラケット16および第1ブラケット22を介して車両に取り付ける強度とを有している。カバー36もギア類の支持をしているが、ケース34と比較して強度的には補助的な支持である。カバー36はケース34よりも軟質のPOMで形成されることにより、振動や騒音を吸収することができる。
ケース34とカバー36によって構成されるハウジングの内部には、モータ38と、ターミナル保持部材40と、ウォームホイール42と、中継ギア44と、出力ギア46と、出力軸48とが設けられている。ケース34とカバー36との間には防水シール50が設けられる。ケース34とカバー36とは複数のビスB3によって締結される。なお、ウォームホイール42、中継ギア44、出力ギア46および出力軸48は、図6においては視認されやすいようにカバー36とともに図示しているが、実際の組み立て時には、図7のようにケース34に配置される。
図7は、カバー36を取り外した状態のドア開閉装置10を示す図である。ウォームホイール42はモータ38のウォームギア38aによって駆動される。中継ギア44はウォームホイール42と同軸上にあり、該ウォームホイール42と一体的に回転する。出力ギア46は中継ギア44によって駆動される。出力軸48は出力ギア46とセレーション結合されており、該出力ギア46と一体的に回転する。出力軸48は、モータ38の回転がウォームホイール42、中継ギア44および出力ギア46で減速されて伝達される。上記のとおり、出力軸48は出力レバー18(図2参照)を回転させる。すなわち、中継ギア44および出力ギア46は、モータ38の回転を減速して出力レバー18に伝達する減速機構51を構成する。ケース34は、出力軸48と同軸上に形成されて後方に向かって突出する円形突起部53(図2参照)を備える。円形突起部53は出力ギア46を覆っている。出力ギア46には、歯が約180度に亘って形成されており、歯の形成されてない側には突起46aが設けられている。突起46aの位置はスイッチ90によって検出される。
図8は、モータ38の斜視図である。モータ38は、本体52と、本体52の先端側から突出する回転軸54と、本体52の基端側に設けられる一対の電力入力端56とを備える。回転軸54にはウォームギア38aが設けられている。電力入力端56は基端側に突出する薄板ピンであり、本体52の基端側で中心点を挟んだ対称位置に一対設けられている。電力入力端56はモータ38の駆動用電力入力部である。モータ38は直流型であり電力入力端56が2つ設けられているが、交流型の場合には3つ設けられる。一対の電力入力端56に供給される電力の極性によりモータ38は正転または逆転する。
本体52の周面におけるもっとも基端側には径方向に窪んだ位置決係合凹部58が形成されている。位置決係合凹部58は基端側で開口している。より正確には、位置決係合凹部58は基端側でモータ38を基準とした軸方向に開口する。本体52の基端部で電力入力端56とその近傍を除く箇所には略楕円状の平坦部52aが形成されている。平坦部52aの中心には基端側にやや突出する円筒部52bが設けられている。円筒部52bの中心からは回転軸54の一部が露呈している。本体52の先端部における中心には、円筒部52bと同様に円筒部52c(図7参照)が形成されている。円筒部52cは先端側にやや突出している。円筒部52cの中心からは回転軸54が突出している。図示を省略するが、本体52の周面には薄いラバーシートを貼り付けてもよい。
図9は、ケース34の斜視図である。図10は、ケース34の一部拡大斜視図である。
図7,図9および図10に示すように、ケース34の一部には円筒面状に窪んだ部分と壁60とによって本体収納室62が形成されている。本体収納室62にはモータ38の本体52が収納される。本体収納室62は、モータ38の本体52における側面に対して周方向に延在して当接する複数の円弧状突起64を備える。複数の円弧状突起64はモータ38を基準として軸方向に配列されている。この例では、円弧状突起64は11本設けられている。
本体収納室62および円弧状突起64は、カバー36(図6参照)にも設けられている。ケース34およびカバー36の各本体収納室62は組み合わさって本体52の全体を収納する。ケース34およびカバー36の各円弧状突起64は、本体52における周面の広い範囲に当接し、該本体52が周方向に移動または振動することを防止する。また、各円弧状突起64によってケース34およびカバー36は剛性が向上し、モータ38または他の外力による振動および共振が防止される。図示を省略するが、本体52の周面にラバーシートが貼り付けてあると、円弧状突起64はラバーシートを介して弾性的にかつ適度に強く本体52を支持することができる。
ケース34には一対の第1支持片(基端支持部)66が形成されている。第1支持片66は本体収納室62の底から立設するブロック68の一部となっている。ブロック68には凹部68aが形成されている。第1支持片66は凹部68aを挟んで本体収納室62の開口側(図9、図10における紙面の手前側)に突出している。第1支持片66にはモータ38を基準として先端側にわずかに突出する突起66aが設けられている。突起66aは三角断面であり、第1支持片66の延在方向に沿って延在している。各突起66aは、モータ38の基端側の平坦部52aに対して、回転軸54を挟んだ両側の対称位置に当接して支持する。平坦部52aは楕円形状であり、各突起66aはその長尺方向に沿って当接する。突起66aは本体52が基端側に移動しまたは振動することを防止する。また、突起66aは三角形状であり、その頂部が平坦部52aに当接することから接触面積が小さく、僅かに弾性圧縮が可能であって、本体52の支持に好適である。また、突起66aは、モータ38のケース34に対する装着方向に延在しており、モータ38の挿入がスムーズである。
ケース34には一対の第2支持片70が形成されている。第2支持片70は本体収納室62の先端側に設けられている。第2支持片70は、それぞれ基端側を向く基端面70aと、互いに対向する対向面70bとを有している。
各基端面70aは、モータ38の先端面に対して、回転軸54を挟んだ両側の対称位置に当接し支持する。基端面70aは本体52が先端側に移動しまたは振動することを防止する。また、上記のとおり本体52の基端側は突起66aによって支持されていることから、結局本体52は軸方向について両側が支持されていることになる。これにより、本体52が軸方向について安定する。
対向面70bは、モータ38の円筒部52cの両側を支持する。一対の対向面70bは、それらの間の底部71aとともに円筒部52cの三方を支持する。一対の対向面70bおよび底部71aは、円筒部52cの周面に沿った円弧形状凹部としてもよい。対向面70bおよび底部71aは、円筒部52cに対して軽く接し、または微小な隙間が設けられている。なお、カバー36には底部71aと対向する箇所に支持突起71b(図11参照)が形成されている。支持突起71bは底部71aとともに円筒部52cの両側を支持する。
支持突起71bは回転軸54の軸と直交する方向に長い板形状である。支持突起71bの先端断面は三角形状となっており、円筒部52cに対する接触面積が小さく、僅かに弾性圧縮が可能であって、円筒部52cの支持に好適である。このようにして円筒部52cは四方を対向面70b、底部71aおよび支持突起71bによって支持され、本体52の先端部が安定する。
ケース34には一対の第3支持片72が一体成形されている。一対の第3支持片72は、それらの間の底部74aとともに回転軸54の先端部三方を支持する。一対の第3支持片72および底部74aは、回転軸54の周面に沿った円弧形状凹部としてもよい。第3支持片72および底部74aは、回転軸54に対して軽く接し、または微小な隙間が設けられている。なお、カバー36には底部74aと対向する箇所に支持面74b(図11参照)が形成されている。支持面74bは底部74aとともに回転軸54の先端両側を支持する。このようにして回転軸54の先端は四方を第3支持片72、底部74aおよび支持面74bによって支持される。したがって回転軸54は安定して回転可能である。
ケース34における本体収納室62の基端側端部にはブロック68に隣接して矩形の取付穴76が形成されている。取付穴76の両側には小突起76aが設けられている。ケース34の底面には、さらに取付穴78および取付穴80が設けられている。取付穴78は壁60の近傍に形成されている。取付穴80は、本体収納室62よりも基端側に形成されている。取付穴80は取付穴78を向く方向にやや長い長孔である。取付穴76,78,80はターミナル保持部材40を取り付けるための穴である。取付穴76,78,80は有底穴または貫通孔のいずれでもよい。ケース34には、後述するカプラー102が外部に突出するためのカプラー切欠82が形成されている。
図11は、カバー36およびモータ38の一部拡大斜視図である。カバー36は軸当接突起84を備える。軸当接突起84はカバー36の底面から立設している。軸当接突起84はカバー36との一体成形の樹脂材であり、コストアップはほとんどない。軸当接突起84は小さい樹脂片であり、仮にカバー36と別体とした場合でも軸受などと比較して十分に低廉である。上記の通りカバー36は、ケース34よりも軟質であることから軸当接突起84は適度な弾性がある。
軸当接突起84は、回転軸54に対して本体52と先端の第3支持片72との間で当接しており、さらに具体的には、回転軸54に対して本体52とウォームギア38aとの間で側方から当接している。このような軸当接突起84によれば回転軸54の回転を安定させ、特にラジアル方向についてのがたつきを防止して振動や騒音を低減させることができる。
軸当接突起84はやや長尺形状であって回転軸に当接する方向に曲げ弾性を有し、弾性変形可能であり、回転軸54に対して弾性的に接触して該回転軸54の振動を抑制する。軸当接突起84が回転軸54に対して適度な弾性力を発生させるためには、カバー36の底面から回転軸54に対する当接部までの高さHが、回転軸54の直径Dに対して2倍以上、好ましくは3倍程度であるとよい。軸当接突起84が回転軸54に対して安定的に接触するためには幅Wを直径Dとほぼ等しく設定するとよく、具体的には直径Dに対して0.5倍~1.5倍程度にするとよい。上記の通りカバー36は、例えばPOMであって、弾力性と耐摩損性が高く、回転軸54を適度な弾性で押圧することができるとともに、耐久性が高い。
軸当接突起84は鉛直方向(車両取付状態にて鉛直方向)について下方から回転軸54を支持しており(図6参照)、回転軸54および本体52の重力を支えるように作用し、振動抑制効果が高まっている。ただし、軸当接突起84は、回転軸54に対して少なくとも一方の側方に当接していれば、振動や騒音を相応に抑制することができる。
図3に戻り、出力レバー18は、後方(ストライカSの進入・離脱方向)から見て支持部材27から離間している。また、支持部材27および噛合部12は、後方から見て出力レバー18を囲んでいる。すなわち、出力レバー18は、支持部材27および噛合部12で囲まれた領域85の内部に配置されている。支持部材27は、後方から見て円形突起部53に沿って延在している。
このように構成されるドア開閉装置10では、後方から見て出力レバー18が支持部材27から離間していることから、該出力レバー18を支持部材27と干渉せずに後方に突出させることができ、該出力レバー18と支持部材27との前後方向の配置の自由度が大きくなる。したがって、上方(換言すればストライカSの進入・離脱方向と直交する方向)から見て(図4参照)、出力レバー18と支持部材27との隙間を十分に小さくし、または一部を重複させることができてドア開閉装置10の前後方向寸法を抑制して一層の小型化を図ることができる。
また、出力レバー18を介して噛合部12のラッチレバー24およびオープンレバー26を駆動するため、例えば出力ギア46で直接的に駆動する場合と比較してレイアウトの自由度があり、モータ38を下方寄りに配置することが可能になり、ドア開閉装置10の上下方向寸法を抑制して一層の小型化を図ることができる。さらに、出力レバー18を支持部材27と干渉せずに後方に突出させることから、ラッチレバー24およびオープンレバー26との距離が短縮されて伝達される動力のロスが少なくなり、モータ38を小出力化および小型化することができる。
ドア開閉装置10はやや下方の取付片33でバックドアに固定されているため、ドア閉動作時および車両の加減速時には、上方のアクチュエータ部14に前後方向の慣性力が作用するが、該アクチュエータ部14は第2ブラケット16に対してビスB2によって固定されているため、揺れが防止される。アクチュエータ部14は第2ブラケット16に対して左右方向に適度に離れた2つのビスB2で固定されており、安定性が高い。
支持部材27および噛合部12は、後方から見て出力レバー18を囲んでいてバランスがよく、しかも高強度である。
支持部材27は、後方から見て円形突起部53に沿って円弧状に延在しており、支持部材27の第2ブラケット16がアクチュエータ部14に締結されていることから、噛合部12とアクチュエータ部14とのレイアウト性がさらに向上する。また、噛合部12とアクチュエータ部14との締結部(ビスB2による締結)を限られたスペースの中で、噛合部12よりもある程度上方に配置することができ、より小型化、強度アップが図られる。
円形突起部53は領域85(図3参照)の内部に配置されていることから、支持部材27と円形突起部53とのレイアウト自由度が高く、円形突起部53と支持部材27との隙間を十分に小さくし、または一部を重複させることができてドア開閉装置10の前後方向寸法を抑制できる。
支持部材27を介して接続されている噛合部12とアクチュエータ部14とは分解可能であって、製造、組み立ておよびメンテナンスに好適である。
モータ38の回転を減速して出力レバー18に伝達する減速機構51は、噛合部12ではなくアクチュエータ部14に設けられており、モータ38とともにハウジングで覆われて塵埃などから保護される。
第1ブラケット22と第2ブラケット16とは中継ビスB1によって接続されていて分解可能であり、製造、組み立ておよびメンテナンスに好適である。なお、第1ブラケット22と第2ブラケット16とは一体構造であってもよい。第1ブラケット22と第2ブラケット16とによって構成される支持部材27は、ボディ20または取付片33と一体構造であってもよい。
支持部材27は、噛合部12とともに取付片33で車両のドアに対して共締めされており、安定している。
ドア開閉装置10では、アクチュエータ部14のケース34およびカバー36は樹脂材であって軽量化が図られる。一方、アクチュエータ部14と噛合部12との接続には金属材の支持部材27が用いられており、該支持部材27がケース34と接続される構造となっており所定の強度が確保されている。
図12は、ケース34を取り外した状態のアクチュエータ部14の背面図である。モータ38の軸Jは、図12における左側の回転軸54よりも右側の本体52の方がやや上となるように、水平に対して角度θ1だけ傾いている。角度θ1は小さく、例えば10度程度である。軸Jが傾いていることにより、ウォームギア38aに塗付されるグリスが本体52に向かって流れることが防止される。角度θ1は小さいことから、本体52が上方に過度に突出することがない。
ウォームホイール42の軸心42aと出力軸48の軸心48aとを結ぶ直線Lは、図12における左側の軸心42aよりも右側の軸心48aの方がやや下となるように、水平に対して角度θ2だけ傾いている。角度θ2は45度以下であり、例えば20度程度である。直線Lが傾いていることにより出力効率が良くなる。角度θ2は45度以下であることから、ウォームホイール42と出力ギア46との高さ差が過大とならず、上下方向寸法を抑制できる。直線Lと軸Jとは傾きが逆であることから、本体52と軸心48aとの間に突起46aおよびスイッチ90を配置する適度なスペースが形成され、スペース効率がよい。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 ドア開閉装置
12 噛合部
14 アクチュエータ部
16 第2ブラケット(第2支持部材)
18 出力レバー
20 ボディ
21 ベースブラケット
22 第1ブラケット(第1支持部材)
24 ラッチレバー
26 オープンレバー
27 支持部材
30 ラッチ
32 ラチェット
33 取付片
34 ケース(ハウジング)
36 カバー(ハウジング)
38 モータ
42 ウォームホイール
44 中継ギア
46 出力ギア
48 出力軸
51 減速機構
53 円形突起部
85 領域

Claims (8)

  1. ストライカとの噛合および開放をする機構部である噛合部と、
    モータを含むアクチュエータ部と、
    前記アクチュエータ部における前記モータの駆動力を前記噛合部に伝達して該噛合部を駆動するように回転する出力レバーと、
    両端が前記噛合部とつながり、前記アクチュエータ部を支持する支持部材と、
    を備え、
    前記出力レバーを回転させる出力軸は、前記ストライカの進入・離脱方向に沿って設けられ、
    前記出力レバーは、前記噛合部に対する前記ストライカの進入・離脱方向から見て前記支持部材から離間していることを特徴とするアクチュエータ装置。
  2. 前記支持部材および前記噛合部は、前記噛合部に対する前記ストライカの進入・離脱方向から見て前記出力レバーを囲んでいることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ装置。
  3. 前記アクチュエータ部は、前記出力軸と同軸上に形成されて、前記ストライカの離脱方向に突出する円形突起部を備え、
    支持部材は、前記ストライカの進入・離脱方向から見て前記円形突起部に沿って延在していることを特徴とする請求項1または2に記載のアクチュエータ装置。
  4. 前記噛合部と前記アクチュエータ部とは分解可能であって、前記支持部材を介して接続されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のアクチュエータ装置。
  5. 前記アクチュエータ部は、前記モータの回転を減速して前記出力レバーに伝達する減速機構を備えることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータ装置。
  6. 前記支持部材は、
    前記噛合部に接続される第1支持部材と、
    前記アクチュエータ部を支持する第2支持部材と、
    を備え、
    前記第1支持部材と前記第2支持部材とは中継ビスによって接続されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のアクチュエータ装置。
  7. 前記支持部材は、前記噛合部とともに車両に対して共締めされることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のアクチュエータ装置。
  8. 前記アクチュエータ部は樹脂のハウジングで覆われ、
    前記支持部材は金属であって前記ハウジングと接続されていることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のアクチュエータ装置。
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