JP7154921B2 - 光学機器、レンズフード、光学機器の製造方法、およびレンズフードの製造方法 - Google Patents
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Description
前記塗料の硬化物が、L*値が5%以上30%以下であり、かつ近赤外波長域の日射反射率が20%以上45%以下であることを特徴とする。
まず、図2を用いて、本実施形態の光学機器について説明する。図2において、図2(a)は、本実施形態の光学機器の一例の外観図、図2(b)は図2(a)の一部を示す外観図、図2(c)は図2(b)の断面図を示す。図2において、21はレンズ、22、23は、レンズを保持するためのレンズ鏡筒であり、本実施形態において、レンズ21と、レンズを保持するためのレンズ鏡筒(22、23)とを有する装置を光学機器と称する。レンズ鏡筒は、複数の部材(22、23)からなっていてもよい。また、光学機器は、レンズを透過する光によって画像を形成する画像形成装置であるカメラ27を含んでいてもよく、レンズ鏡筒(22、23)は、画像形成装置27に装着するための装着部25を有していてもよい。また、光学機器は、レンズ21を複数有していてもよい。複数のレンズのうち、一番外側のレンズ21a(画像形成装置あるいは装着部から一番遠い側のレンズの外側にレンズフード28を有していてもよい。光学機器は、レンズを保持するためのレンズ鏡筒(22、23)やレンズフード28の内側表面26に、赤外反射層が形成されている。
図3は、図2(b)のA部分の拡大図である。レンズ鏡筒23は、基材31と、基材31の内側表面に形成された赤外反射層32と、基材の外側表面に形成された遮熱層33とからなっている。内側表面に形成された赤外反射層32は、レンズ鏡筒の少なくとも一部分に形成されていればよい。特に、一番外側のレンズ21aよりさらに外側の、外気と連通している部分の内側表面(図2(b)の26)、およびまたはレンズフードの内側表面(図2(a)の26)に形成されることが好ましい。また、レンズ鏡筒23の外側表面の少なくとも一部には、光学機器を物理的、環境変化などから守るために遮熱層33が設けられている。レンズ鏡筒が二重になっている部分については、最も外側の表面(図2(b)においてはレンズ鏡筒23の外側表面)に遮熱層33を形成する。そして、最も内側の表面(図2(b)においてはレンズ22の内側表面)に赤外線反射層32を形成することが好ましい。
赤外反射層は、L*値が5%以上30%以下であり、近赤外波長域日射反射率が20%以上45%以下であることが好ましい。L*値が5未満であると、可視光の吸収が大きくなるため、光学機器内側の温度が上昇し画質が悪化してしまう。また、L*値が30より大きいと、可視光の反射が大きくなるため、迷光が多くなるため画質が悪化する。
遮熱層は、光学機器を物理的、環境変化などから守れれば、特に限定しないが、太陽光によるエネルギーを効果的に反射することで、光学機器内側の温度上昇を抑えることが可能である。好適には、近赤外波長域日射反射率が55%以上85%以下である。近赤外波長域日射反射率が55%未満であると、赤外光の吸収が大きくなるため、光学機器外側の温度が上昇してしまう。近赤外波長域日射反射率が85%よりも大きくなると、L*値が上昇してしまい、太陽光を強く反射することで、周囲の撮影者に不快感を与えてしまう。
赤外反射層と遮熱層は基本的には、同じ材料を含む塗料を用いることができ、本実施形態に係る塗料は、少なくとも、樹脂、有機顔料、無機顔料を含む。ただし、遮熱層のL*値は、高くても問題ないが、赤外反射層のL*値は、迷光が発生してしまうため30%以下に抑える必要がある。L*値は、有機顔料の含有量により調整可能であり、この有機顔料の含有量を調整することにより本実施形態の赤外反射層と遮熱層の塗料を得ることが可能になる。
次に本実施形態の赤外反射層と遮熱層の塗料に含まれる樹脂について説明する。
本実施形態に係る塗料に含まれる有機顔料としては、アゾ系有機顔料や、ペリレン系有機顔料が用いられる。
本実施形態に用いられる無機顔料としては、遮熱性に優れたものであれば任意の無機顔料を用いることができるが、表面がシリカで被覆されたチタニア粒子、または表面が被覆されていないTiおよびOを含む粒子を含むことが好ましい。色の調整のために着色された無機顔料をさらに含むことが好ましい。表面が被覆されていないTiおよびOを含む粒子が着色された無機顔料であってもよい。本実施形態においては、表面が被覆されていないTiおよびOを含む粒子を単に、TiおよびOを含む粒子と称する場合がある。
本実施形態では、さらにシリカを含んでいてもよい。平均粒径は、10nm以上110nm以下であることが好ましい。平均粒径は、10nm以上110nm以下であると、表面がシリカで被覆されたチタニア粒子のシリカの微小欠陥を埋める効果があり、無酸素雰囲気下での変色を抑制する効果がある。本実施形態のシリカは、平均粒径が10nm未満になると、第二のシリカの微小欠陥を埋める力が低下するので無酸素雰囲気下での変色を抑制する効果が悪化する恐れがある。また、本発明のシリカは、平均粒径が110nmを超えると酸化チタンへの吸着力が低下するため、無酸素雰囲気下での変色低減効果が悪化する恐れがある。
本実施形態の塗料に含まれる分散剤としては、無機顔料に比べて有機顔料をより凝集させる作用を有するものであれば適用することができる。特にアルキロールアンモニウム塩を含むことが好ましい。本来、分散剤とは、顔料の表面に吸着して相互に離間させながら、顔料間の距離を一定に保ち、顔料同士が凝集するのを防ぐことが役割であるが、本実施形態における分散剤は有機顔料を凝集させ、無機顔料は分散させることが好ましい。
次に、塗料に含まれる溶剤について説明する。
本実施形態の光学機器に用いる塗料は、その他の任意の添加材を含んでいてもよい。その一例としては、硬化剤、硬化触媒、可塑剤、チキソ性付与剤、レベリング剤、艶消し剤、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、カップリング剤等が挙げられる。
以下に、本実施形態の塗料の製造方法について説明する。
以下に、本実施形態の赤外反射層および遮熱層の材料構成について説明する。
本実施形態の赤外反射層および遮熱層は、少なくとも樹脂、有機顔料、および無機顔料を含む。
(樹脂成分)
本実施形態の樹脂の含有量は、20面積%以上90面積%以下が好ましく、より好ましくは30面積%以上80面積%以下である。本実施形態の樹脂の含有量が20面積%未満になると基材との密着性が悪化する恐れがある。また、本実施形態の樹脂の含有量が90面積%を超えると、太陽光の日射反射率が悪化する恐れがある。
本実施形態の赤外反射層の有機顔料の含有量は2.0面積%以上7.0面積%以下が好ましく、より好ましくは2.5面積%以上6.5面積%以下である。有機顔料の含有量が2.0面積%未満になると可視光の反射が大きくなるため、迷光が多くなり画質が悪化する。また、有機顔料の含有量が7.0重量%を超えると、可視光の吸収が大きくなるため、光学機器内側の温度が上昇し画質が悪化してしまう。
本実施形態の明度を調整するための無機顔料の一例である表面がシリカで被覆されたチタニア粒子の含有量は、10面積%以上80面積%以下が好ましく、20面積%以上60面積%以下がより好ましい。本実施形態の明度を調整するための無機顔料の含有量が10面積%未満になると着色力が弱く、明度を50以上にすることが困難になる恐れがある。また本実施形態の明度を調整するための無機顔料の含有量が80面積%を超えると層の脆性が悪化し、脆くなる恐れがある。
本実施形態の光学機器に用いる塗料は、その他の任意の添加材を含んでいてもよい。その一例としては、硬化剤、硬化触媒、可塑剤、チキソ性付与剤、レベリング剤、艶消し剤、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、カップリング剤等が挙げられる。
基材としては、任意の材料を用いることが出来るが、金属やプラスチックが好ましい。金属材料の一例としては、アルミニウム、チタン、ステンレス、マグネシウム合金、リチウムマグネシウム合金等が挙げられる。プラスチックの一例としては、ポリカーボネート樹脂、アクリアル樹脂、ABS樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
基材としては、任意の材料を用いることが出来るが、金属やプラスチックが好ましい。金属材料の一例としては、アルミニウム、チタン、ステンレス、マグネシウム合金、リチウムマグネシウム合金等が挙げられる。プラスチックの一例としては、ポリカーボネート樹脂、アクリアル樹脂、ABS樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
断熱層に用いるものは、特に限定しないが、赤外反射層や基体よりも熱伝導率が低い材料で形成されていることが好適である。また、断熱層は任意の厚みを持つことが出来るが、0.01mm以上5mm以下、より好ましくは、0.05mm以上2mm以下であることが好ましい。厚みが0.01mm未満になると断熱層としての効果を出すことが困難である。また、厚みが5mmを超えると光学機器の重さが重くなり、ハンドリングが困難になる。
プライマーは基材、赤外反射層、断熱層、外周部の密着性を向上させる目的で用いても良い。プライマーとしては、任意の材料を用いることが出来るが、一例としてはエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。また、プライマーには本発明の粒子や本発明以外の粒子、着色剤、分散剤、硬化剤、硬化触媒、可塑剤、チキソ付与剤、レベリング剤、有機着色剤、無機着色剤、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、カップリング剤、溶媒の残渣が含まれていても構わない。
(赤外反射層、遮熱層の形成方法)
本実施形態の光学機器の製造方法は、樹脂と、有機顔料と、無機顔料と、を含む第一の塗料を基材の外側に塗布する工程と、樹脂と、有機顔料と、無機顔料と、を含む第二の塗料を基材の内側に塗布する工程と、を含む。
実施例1から実施例6および比較例2~4における赤外反射層の形成については、塗料を塗布する手法を用いて作成した。赤外反射層の特性評価は下記の方法で行った。
層の特性評価には色差計(SE-7700;日本電色)を用い、明度(L*)を測定した。測定用のサンプルには、金属板で30mm角、厚みが1mmの表面に本発明の赤外反射層を形成して用いた。金属板には、マグネシウム合金を用いた。マグネシウム合金の金属板にスプレー法により50μmの膜厚になるように膜を塗布して焼成し赤外反射層を形成した。焼成後に、色差計で本実施形態の層のL*の値を測定した。
以下に、近赤外波長域の日射反射率評価について説明する。近赤外波長域の日射反射率は、図5に示すように、分光光度計(U-4000,日立ハイテク)を用いて反射率を測定した後に近赤外波長域の日射反射率に換算した。
本発明の光学機器の温度および温度差測定方法について図4を用いて説明する。温度センサは、撮像装置41を取り付けた光学機器1のレンズ鏡筒42およびレンズフード43の外周部材内側に光軸方向に対向して上面側と下面側に設け(不図示)、三脚44を取り付けた。太陽光の替わりに疑似太陽45として、ハイラックスMT150FD6500K(岩崎電気)を光学機器1のレンズフード43の45°上面に1か所、前部に1か所、レンズ鏡筒、上面に1か所、配置した。尚、光学機器1と疑似太陽45の距離は5cmとした。次に、疑似太陽45を光学機器45°上面より照射し、30分後の温度を測定した。
本発明の光学機器のピントズレ抑制効果測定方法について説明する。ピントズレ抑制効果は、疑似太陽を30分照射後に撮像装置で同一の白黒被写体を撮影し、赤外反射層を用いず、従来の黒色層を用いた場合のピントズレを100%とした[比較例1]。ピントズレの数値は、撮影した画像の輝度値を解析し、赤外反射層を用いなかった際の輝度値の傾きを100とし、ピントズレ抑制効果を評価した。ピントズレ抑制効果は、10%以上あれば抑制効果があると言える。また、ピントズレ抑制効果が20%以上あれば目視でも十分に抑制効果が確認できるので非常に有効であると言える。
A:ピントズレ抑制効果が20%以上
B:ピントズレ抑制効果が10%以上20%未満
C:ピントズレ抑制効果が10%未満
表1に実施例1~7、比較例1~4の光学機器評価結果について記す。
<塗料の調製>
実施例1は、以下の方法で塗料を作製した。樹脂125g、アゾ系有機粒子9g、チタニア150g、分散剤5g、溶剤100gを秤量し、ボールミルにて15時間攪拌し、主剤を得た。得られた主剤10gに対して硬化剤1gを混合し、実施例1の塗料を得た。
実施例1では、以下の方法で赤外反射層を作製した。上記の塗料をマグネシウム合金の金属板にスプレー塗布によりで50μmの膜厚になるように本発明の膜を塗布し、室温で一晩乾燥後、130℃で30分間焼成し、実施例1の膜を得た。
実施例2の光学機器は、温度センサをレンズフード外周で外周部材の内側の光軸中心を挟んで上面と下面に2か所配置した。レンズフード内側表面に、明度L*が30、近赤外波長域の日射反射率が40%である層を50μm形成した。この時のピント抑制効果はピントズレ抑制効果が20%以上であった。迷光も少なく問題はなかった。
実施例3の光学機器は、温度センサをレンズフード外周で外周部材の内側の光軸中心を挟んで上面と下面に2か所配置した。レンズフード内側表面に、明度L*が30、近赤外波長域の日射反射率が45%である層を50μm形成した。この時のピント抑制効果はピントズレ抑制効果が20%以上であった。迷光も少なく問題はなかった。
実施例4の光学機器は、温度センサをレンズフード外周で外周部材の内側の光軸中心を挟んで上面と下面に2か所配置した。レンズフード内側表面に、明度L*が5、近赤外波長域の日射反射率が20%である層を50μm形成した。この時のピント抑制効果はピントズレ抑制効果が10%以上20%未満であった。迷光も少なく問題はなかった。
実施例5の光学機器は、温度センサをレンズフード外周で外周部材の内側の光軸中心を挟んで上面と下面に2か所配置した。レンズフード内側表面に、明度L*が5、近赤外波長域の日射反射率が29%である層を50μm形成した。また、基材と外装の間に、断熱層を30μm形成した。この時のピント抑制効果はピントズレ抑制効果が20%以上であった。迷光も少なく問題はなかった。
実施例6の光学機器は、温度センサをレンズフード外周で外周部材の内側の光軸中心を挟んで上面と下面に2か所配置した。レンズフード内側表面に、明度L*が5、近赤外波長域の日射反射率が29%である層を50μm形成した。また、外装の間に、近赤外波長域日射反射率が77%の外装を30μm形成した。この時のピント抑制効果はピントズレ抑制効果が20%以上であった。迷光も少なく問題はなかった。
実施例7の光学機器は、温度センサをレンズ鏡筒外周で外周部材の内側の光軸中心を挟んで上面と下面に2か所配置した。レンズ鏡筒内側表面に、明度L*が5、近赤外波長域の日射反射率が29%である層を50μm形成した。この時のピント抑制効果はピントズレ抑制効果が10%以上20%未満であった。迷光も少なく問題はなかった。
比較例1の光学機器は、温度センサをレンズフードの内側の光軸中心を挟んで上面と下面に2か所配置した。レンズフード内側表面に、明度L*が3、近赤外波長域の日射反射率が13%である静電植毛品を用いた。可視光の吸収が大きく、下面の温度が上昇し、画質が悪化した。この時のピントずれを基準とした。よって、ピント抑制効果は0%である。迷光は少なく問題はなかった。
比較例2の光学機器は、温度センサをレンズフード外周で外周部材の内側の光軸中心を挟んで上面と下面に2か所配置した。レンズフード内側表面に、明度L*が35、近赤外波長域の日射反射率が5%である層を50μm形成した。この時のピント抑制効果はなく、また、迷光も発生した。
比較例3の光学機器は、温度センサをレンズフード外周で外周部材の内側の光軸中心を挟んで上面と下面に2か所配置した。レンズフード内側表面に、明度L*が80、近赤外波長域の日射反射率が50%である層を50μm形成した。この時のピント抑制効果はピントズレ抑制効果が20%以上であった。迷光が強く発生した。
比較例4の光学機器は、温度センサをレンズフード外周で外周部材の内側の光軸中心を挟んで上面と下面に2か所配置した。レンズフード内側表面に、明度L*が53、近赤外波長域の日射反射率が15%である層を50μm形成した。この時のピント抑制効果はピントズレ抑制効果が10%未満であった。迷光が強く発生した。
2 反射光
3 透過光
4 膜
5 基材
21 レンズ
22、23 レンズ鏡筒
28 レンズフード
31 基材
32 赤外反射層
33 遮熱層
Claims (16)
- レンズ鏡筒の内側表面の、太陽光が直接照射される可能性のある部分が、
L*値が5%以上30%以下であり、
近赤外波長域の日射反射率が20%以上45%以下であることを特徴とする光学機器。 - 前記レンズ鏡筒の外側表面の少なくとも一部は、近赤外波長域の日射反射率が55%以上85%以下であることを特徴とする請求項1記載の光学機器。
- 前記太陽光が直接照射される可能性のある部分は、一番外側のレンズより外側の、外気と連通している部分の内側表面であることを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器。
- レンズ鏡筒の内側表面の、太陽光が直接照射される可能性のある部分に、樹脂、有機顔料、および無機顔料を含み、L*値が5%以上30%以下で近赤外波長域の日射反射率が20%以上45%以下である、赤外反射層が形成されていることを特徴とする光学機器。
- 前記有機顔料は、アゾ系有機顔料であることを特徴とする請求項4に記載の光学機器。
- 前記無機顔料は、表面がシリカで被覆されたチタニア粒子、およびまたは表面が被覆されていないTiおよびOを含む粒子であることを特徴とする請求項4または5に記載の光学機器。
- 前記赤外反射層はさらにシリカを含むことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の光学機器。
- 前記太陽光が直接照射される可能性のある部分は、一番外側のレンズより外側の、外気と連通している部分の内側表面であることを特徴とする請求項4乃至7いずれか一項に記載の光学機器。
- 内側表面の少なくとも一部が、L*値が5%以上30%以下であり、近赤外波長域の日射反射率が20%以上45%以下であることを特徴とするレンズフード。
- 前記内側表面の少なくとも一部に、樹脂と有機顔料と無機顔料とを含む赤外反射層が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のレンズフード。
- 前記赤外反射層が、アゾ系有機顔料またはペリレン系有機顔料を含むことを特徴とする請求項10に記載のレンズフード。
- 前記赤外反射層が、前記無機顔料として、表面がシリカで被覆されたチタニア粒子、および、表面が被覆されていないTiおよびOを含む粒子の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項10または11に記載のレンズフード。
- 前記赤外反射層が、表面がシリカで被覆されたチタニア粒子と、表面が被覆されていないTiおよびOを含む粒子とを含むことを特徴とする請求項12に記載のレンズフード。
- 前記赤外反射層が、さらにシリカ粒子を含むことを特徴とする請求項10乃至13のいずれか一項に記載のレンズフード。
- 前記レンズフードの外側表面の少なくとも一部が、近赤外波長域の日射反射率が55%以上85%以下であることを特徴とする請求項9乃至14のいずれか一項に記載のレンズフード。
- 前記外側表面の少なくとも一部に、樹脂と有機顔料と無機顔料とを含む遮熱層が設けられていることを特徴とする請求項15に記載のレンズフード。
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