JP2022183839A - 遮熱膜を有する物品、光学機器、塗料、および物品の製造方法 - Google Patents

遮熱膜を有する物品、光学機器、塗料、および物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 過酷な太陽光条件下においても優れた遮熱性能を示す、明度が40未満の膜を表面に有する物品を提供する。【解決手段】 外光を受ける面に遮熱性を有する膜が設けられている物品であって、前記膜は、明度が40未満であり、樹脂と、赤外線反射顔料の表面の少なくとも一部が銀で覆われた顔料粒子と、を含むことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽光による温度上昇を抑制するための膜、該膜を形成するための塗料、ならびに、前記膜が形成された光学機器に関する。
カメラやビデオ、放送機器などの光学機器は、屋外で使用されることが多い上に温度上昇によって性能が影響を受けやすい。そのため、これらの物品の表面には遮熱性を有する膜(遮熱膜)が設けられている。
また、これらの光学機器には様々なデザインが採用されており、表面の明度が高いものから低いものまで多種に及んでいる。
表面の明度が高いデザインの遮熱膜には、白色の酸化チタンや赤外線反射顔料を含むものが用いられる。これらの遮熱膜は、赤外線を反射しやすく温度上昇を抑制する性能にも優れる。しかし、明度40未満のデザインに用いられる遮熱膜は、可視光線の吸収による照射熱によって光学機器の温度が上昇しやすい。
特許文献1には、明度が40未満で波長900nm以上1700nm未満の光の反射率が30%以上の第1層の内側に明度が70以上であって、波長900nm以上1700nm未満の光の反射率が70%以上となる第2反射層を備えた光学装置が記載されている。特許文献1では第2反射層を赤外線反射が高い層を用い、さらに第1層で赤外線反射顔料を含ませることで遮熱性を高めている。
特開2010-175845号公報
特許文献1では、明度が低い遮熱膜としては遮熱性が高いものの、エネルギーの大きな太陽光が降り注ぐ過酷な条件下で長時間使用する場合には、光学装置の遮熱膜としては遮熱効果が十分とは言えない。例えば、光学機器を赤道直下の太陽光の下で長時間使用すると、光学機器全体の温度が上昇し、ピントずれなどの光学性能を低下させてしまう恐れがある。
上記課題を解決するため、本発明の物品は、外光を受ける面に遮熱性を有する膜が設けられている物品であって、前記膜は、明度が40未満であり、樹脂と、赤外線反射顔料の表面の少なくとも一部が銀で覆われた顔料粒子と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、過酷な太陽光条件下においても優れた遮熱性能を示す、明度が40未満の膜を表面に有する物品を提供することが可能となる。
(a)は本発明にかかる物品の外光に曝される面の表面部分の断面図、(b)は遮熱膜の断面を部分的に示す図である。 本発明にかかる物品の一態様である交換レンズの外観を示す図である。 従来の明度が40未満の遮熱膜の断面を部分的に示した図である。 温度の評価方法を示す模式図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
[本発明にかかる物品および光学機器]
本発明にかかる物品は、屋外で使用され、外装内部の温度上昇を抑制したいものであれば、どのようなものであっても良い。特に好ましい例は光学機器である。光学機器は、筐体内に高精度に設計および配置された光学系を備えており、温度上昇によって光学系にずれが生じると機器の特性が低下してしまうからである。光学機器の具体例には、カメラ、ビデオ、放送機器などに用いられる交換レンズ、カメラ本体やビデオ本体、屋外に据え置かれる監視カメラ、ライブカメラ等が挙げられる。
図1(a)は、本発明にかかる物品の外光に曝される面の表面部分の断面図を示し、図1(b)は、遮熱膜の断面を部分的に示す。図2は、本発明にかかる物品の一態様である光学機器として、レンズを保持する保持部を有するレンズ鏡筒を含むカメラ用交換レンズの外観を示す。
図2に示すように、交換レンズ200は、レンズ鏡筒20と三脚座23を有している。レンズ鏡筒20は、固定筒21、環状部材22を含んでおり、内部には不図示の複数のレンズで構成されるレンズ光学系が設置されている。そして、レンズ鏡筒20の固定筒21や環状部材22、三脚座23等の外光に曝される面(外表面と称する)には、遮熱膜が設けられている。遮熱膜は、優れた遮熱効果を有するため、固定筒21や環状部材22、三脚座23の熱による変形を抑えて光学系の設計精度の低下を抑制し、質の高い画像を形成することが可能となる。
固定筒21、環状部材22、三脚座23等の外表面の表面部分も図1(a)に示す構成を有しており、基材11の上に遮熱膜10が形成されている。
図3に示ように、従来の遮熱膜30には、樹脂31と赤外線反射顔料の粒子32が含まれている。この遮熱膜30に太陽光が照射されると、可視域から赤外域の一部の光が赤外線反射顔料の粒子32によって反射されるため、カーボンブラックのような赤外線を吸収する顔料に比べて高い遮熱効果が発揮される。
ところが、明度が40未満の従来の遮熱膜30が、太陽光照射条件が過酷な環境下に長時間曝されると、遮熱膜30を透過する一部の光ために、遮熱膜30の内側の温度が上昇してしまい、遮熱効果を維持することができない。
本発明は、図1(b)に示すように、遮熱膜10に赤外線反射顔料1021の表面の少なくとも一部が銀1022で被覆された顔料粒子102を用いると、太陽光照射条件が過酷な環境下でも遮熱効果が維持できることを見出した。これは、表面が波長500nm以上の光に対して高い反射率を有する銀によって可視域から赤外域の一部の光が銀により反射され、さらに赤外線反射顔料により赤外域の光が反射されることにより、膜全体として高い遮熱効果を発揮できていると考えられる。
遮熱膜10が屋外環境に長時間曝されると、太陽光に含まれる紫外線の照射によって、遮熱膜の表面近傍に存在する赤外反射顔料の粒子の銀が、環境中の硫黄やハロゲン化物と反応し、変色してしまう場合がある。そのため、屋外環境に長時間曝されても、赤外反射能力を維持しながら変色が抑制された遮熱膜を実現するには、シリカ粒子を赤外反射顔料の粒子の近傍に存在させると効果的であることも見出した。
[遮熱膜]
本発明の光学機器の表面に形成される遮熱性を有する膜(遮熱膜)について説明する。本発明にかかる物品の表面に形成される遮熱膜10は、図1(b)に示すように、樹脂101と、顔料粒子102と、を含んでいる。そして、顔料粒子102は、赤外線反射顔料1021の表面の少なくとも一部が銀1022で被覆された構造を有している。
本発明にかかる遮熱膜は、膜厚70μm以下であることが好ましい。本発明にかかる遮熱膜の明度が40未満であるため、薄いほど可視光線の吸収が小さいため遮熱効果が高くなる。また、光学機器が交換レンズの場合、膜厚が70μmを超えると光学機器の位置精度に悪影響を及ぼすことがある。
(銀で被覆された赤外線反射顔料)
本発明の物品および光学機器の表面に形成される遮熱膜に含まれる、赤外線反射顔料は、特に限定されず赤外線の反射性能が高い公知の顔料を使用することができる。材料としては無機、有機どのようなものであってもよい。無機顔料としては、Co-Zn-Si系、Co-Al系、Co-Al-Cr系、Co-Al-Cr-Zn系、Co-Al-Zn-Ti系、Co-Ni-Zn-Ti系、Ti-Cr-Sb系、Ti-Fe-Zn系、Fe-Zn系、Fe-Cr系、Mn-Bi系、Co-Cr-Zn-Sb系、Cu-Cr系、Cu-Cr-Mn系、Cu-Fe-Mn系、Mn-Y系、Mn-Sr系、Co-Cr-Zn-Al-Ti系、Co-Cr-Zn-Ti系、Ti-Cr-Sb系、P-Ba-Sr系などが挙げられる。有機顔料としては一例としてキナクリドン系顔料、ペリレン系顔料、アゾ系顔料が挙げられる。赤外線反射顔料として、これらの中から1種類を選択して用いても複数の種類を用いても構わない。
顔料粒子102には、球状、鱗片状、板状などをさまざまな形状の粒子を用いることができる。状の異なる顔料を複数組み合わせて用いても構わない。顔料には任意の色の顔料を用いることができ、膜の明度が40未満になるように調整されればよい。具体的には、可視光領域(波長400nm以上800nm以下)の光の反射率が10%以下、赤外線領域(波長900nm以上1700nm未満)の光の反射率が、40%以上となるように調整されるのが好ましい。
顔料粒子102の平均粒子径としては、10nm以上5μm以下であることが好ましく、より好ましくは50nm以上3μm以下である。平均粒子径が10nm未満になると粒子の表面積が増加するため、表面の銀が酸化しすくなり、遮熱性の低下や変色の恐れがある。また、平均粒子径が5μmを超えると塗膜に均一に赤外線反射顔料を分散させることが難しく、膜厚精度が悪化する恐れがある。
遮熱膜10に含まれる顔料粒子12の平均粒子径は、遮熱膜10の断面のサンプルを任意の5か所から切り出し、顕微鏡で観察して求めることができる。膜の断面は、膜表面の法線方向に対して平行な方向に切り出すことが好ましい。断面5か所について、Energy Dispersive X-ray Spectroscopy(EDS)で面分析し、顔料粒子12に相当する領域のフェレ径を求め、その平均値を算出する。断面1か所につき、粒子10個以上のフェレ径を求め、少なくとも計50個の粒子のフェレ径の平均値を、顔料粒子102の平均粒子径とする。顔料粒子102以外の粒子の平均粒子径についても、同様に求めることができる。
赤外線反射顔料1021の表面を銀1022で被覆する方法としては、機械的に接合させる方法、分散剤により赤外線反射顔料の表面に銀粉末を付着させる方法、銀メッキによる被覆方法などがあり、任意の方法を用いるとよい。赤外線反射顔料1021を覆う銀1022の膜厚は1~10nmが好ましいが、均一である必要はなく、赤外線反射顔料1021が部分的に露出していてもよい。銀1022の膜厚が1nm未満の場合は、薄すぎるために十分な遮熱効果を得ることができない。また10nmより厚くなると銀のコストが高くなりすぎたり、赤外線反射顔料1021の色味が損なわれたりする場合がある。
本発明にかかる遮熱膜の顔料粒子102の含有量は、明度が40未満になるように調整されていればよい。赤外線反射顔料の種類にもよるが、膜に対して2体積%以上20体積%以下であることが好ましい。顔料粒子102の含有量が2体積%未満であると、明度が40未満にならず、20体積%を超えると膜内に均一に分散させるのが難しくなり、膜ムラの原因となる。
膜中の顔料粒子102の含有量は、遮熱膜10の断面のサンプルを任意の5か所から切り出して求めることができる。膜の断面は、膜表面の法線方向に対して平行な方向に切り出すことが好ましい。断面5か所について、Energy Dispersive X-ray Spectroscopy(EDS)で面分析し、所定の面積において顔料粒子12が占める領域の総面積を求め、その比率を算出する。断面5か所について、顔料粒子102が占める割合を求め、その平均値を、顔料粒子102の含有量[体積%]とする。膜中の顔料粒子102以外の成分の含有量についても、同様に算出することができる。
(樹脂)
遮熱膜10に含まれる樹脂101は特に限定されるものではないが、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ウレタンアクリル樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などが挙げられる。これらの樹脂の中から選択されるいずれか1種類を用いてもよいし、複数の種類を含んでいても構わない。本発明の樹脂の含有量は膜に対して10体積%以上80体積%以下であることが好ましく、より好ましくは15体積%以上70体積%以下である。本発明の樹脂の含有量が10体積%未満になると、基材との密着性が悪化する恐れがある。また、本発明の樹脂の含有量が80体積%を超えると、太陽光の日射反射率が悪化する恐れがある。
(シリカ粒子)
遮熱膜10は、さらにシリカ粒子を含んでいてもよい。前述したように、シリカ粒子を添加することにより、屋外環境に長時間曝されても、赤外反射能力を維持しながら変色が抑制された遮熱膜を実現することが可能となる。これは、シリカ粒子が、硫黄やハロゲン化合物が顔料粒子102に近づくのを阻害するためと考えられる。
シリカ粒子の平均粒子径は、10nm以上5μm以下であることが好ましく、50nm以上3μm以下がより好ましい。シリカ粒子の平均粒子径が10nm未満になると、シリカ粒子が凝集して膜中に均一に添加することが難しくなる。平均粒子径が5μm以上では個々の顔料粒子の周りに点在させることが難しくなり、硫黄やハロゲン化合物が顔料粒子102に近づくのを阻害する効果が低化する恐れがある。
遮熱膜10のシリカ粒子の含有量は、遮熱膜10に対して0.5体積%以上20体積%以下であることが好ましく、7体積%以上15体積%以下がより好ましい。本発明のシリカ粒子の含有量が0.5体積%未満になると、長時間屋外環境における遮熱効果が低下する恐れがある。また、本発明のシリカ粒子の含有量が20体積%を超えると、膜内に均一に分散させるのが難しくなり、膜ムラが生じる恐れがある。また、シリカ粒子の含有量は、顔料粒子12に対して10体積%以上75体積%以下であることが好ましい。本発明のシリカ粒子の含有量が顔料粒子102に対して10体積%未満になると、顔料粒子102に対してシリカ粒子の量が少ないため、顔料粒子102の表面の銀1022と環境中の硫黄やハロゲン化物との反応を抑制する効果が低くなる。そのため、反応屋外環境下に長時間曝されると、遮熱効果が低下してしまう。また、本発明のシリカ粒子の含有量が、顔料粒子102に対して75体積%を超えると、シリカ粒子が凝集して膜中に均一に分散させるのが難しくなる恐れがある。
シリカ粒子の形状は任意のものを用いることが出来る。シリカ粒子の形状の一例としては、球形、不定形、星形、鎖状、中空、多孔質が挙げられる。これらのシリカ粒子は、1種類を用いても複数の種類を含んでも構わない。
(基材)
基材としては、任意の材料を用いることが出来るが、金属やプラスチックが好ましい。金属材料の例としては、アルミニウム、チタン、ステンレス、マグネシウム合金、リチウムマグネシウム合金等が挙げられる。プラスチックの例としては、ポリカーボネート樹脂、アクリアル樹脂、ABS樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂等が挙げられる。
基材の厚さは、用途に応じて任意に決めることが出来るが、レンズ鏡筒に用いる場合は0.5mm以上5mm以下、より好ましくは、0.5mm以上2mm以下であることが好ましい。厚さが0.5mm未満になると強度が不足し、レンズ鏡筒の形状を保持することが困難である。また、膜さが5mmを超えると部材のコストが高くなる懸念がある。
基材は、遮熱膜10との密着性を向上させるために、遮熱膜10が設けられる側の面にプライマー層を有していてもよい。プライマー層としては、任意の材料を用いることが出来るが、例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。また、プライマー層が、赤外反射顔料を含んでいても良い。特に、酸化チタン粒子など白色の顔料粒子を含んでいると、プライマー層が遮熱性を有するため、より高い遮熱効果を得ることができる。他に、着色剤、分散剤、硬化剤、硬化触媒、可塑剤、チキソ付与剤、レベリング剤、有機着色剤、無機着色剤、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、カップリング剤、溶媒の残渣が含まれていても構わない。
プライマー層の膜厚は、2μm以上50μm以下が好ましく、5μm以上30μm以下がより好ましい。膜厚が2μm未満では膜の密着性が低下することがあり、50μmを超えると位置精度に悪影響を及ぼすことがある。
(その他の添加剤)
本発明の遮熱膜10は、その他の任意の添加剤を含んでいてもよい。例えば、分散剤、硬化剤、硬化剤、硬化触媒、可塑剤、チキソ性付与剤、レベリング剤、艶消し剤、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、カップリング剤、上記以外の色味を調整するための無機微粒子および有機微粒子等が挙げられる。
[遮熱層を形成するための塗料]
次に、本発明に係る遮熱層を形成するための塗料について説明する。本発明に係る塗料は、少なくとも樹脂と、赤外線反射顔料の表面が銀で被覆された顔料粒子と、を含む。さらに、シリカ粒子、溶媒、その他の添加剤を含んでいても良い。塗料に含まれる顔料粒子、樹脂、シリカ粒子、その他の添加剤は、遮熱膜に含まれる成分として説明したとおりである。
塗料の製造方法は、顔料粒子を塗料中に分散できれば特に限定されない。例えば、ビーズミル、ボールミル、ジェットミル、三本ローラー、遊星回転装置、ミキサー、超音波分散機、ホモジナイザー等によって塗料に含まれる成分を混合する方法が挙げられる。
(顔料粒子の添加量)
塗料に含まれる顔料粒子の量は、赤外線反射顔料の種類にもよるが、遮熱膜にした場合に明度が40未満になるように調整されればよく、塗料中の不揮発成分に対して2質量%以上30質量%以下が好ましい。顔料粒子の添加量が2質量%未満であると、明度が40未満にならず、30質量%を超えると塗膜内で均一に分散されなくなり、膜ムラの原因となる。塗料中の不揮発成分に対する顔料粒子の量は、適切な遠心分離により沈降物として分離し、フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)により測定することができる。
(樹脂成分)
本発明の塗料に含まれる樹脂成分は、特に限定されるものではないが、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ウレタンアクリル樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂が挙げられる。これらの樹脂は1種類であってもよいし、複数の種類を含んでいても構わない。
樹脂の添加量は、塗料中の不揮発成分に対して5質量%以上80質量%以下であることが好ましく、より好ましくは15質量%以上70質量%以下である。本発明に係る塗料の樹脂の添加量が5質量%未満になると、基材との密着性が悪化する恐れがある。また、本発明の樹脂の添加量が80質量%を超えると、太陽光の日射反射率が悪化する恐れがある。
(シリカ粒子)
本発明の塗料はシリカ粒子を含んでいてもよい。
本発明の塗料に含まれるシリカ粒子の添加量は、塗料中の不揮発成分に対して0.5質量%以上20質量%以下であることが好ましい。本発明のシリカ粒子の添加量が0.5質量%未満になると、得られる膜の長時間屋外環境における遮熱効果が悪化する恐れがある。また、本発明のシリカ粒子の添加量が20質量%を超えると、シリカ粒子が凝集してしまう恐れがある。また、塗料に含まれるシリカ粒子の添加量は、顔料粒子に対して10質量%以上100質量%以下であることが好ましい。本発明のシリカ粒子の添加量が顔料粒子に対して10質量%未満になると、得られる遮熱膜が時間曝された場合に、顔料粒子表面の銀と環境中の硫黄やハロゲン化物との反応を抑制する効果が低くなってしまう。シリカ粒子の添加量が顔料粒子に対して100質量%を超えると、塗料中でシリカ粒子が凝集してしまう恐れがある。
(溶媒)
本発明の塗料の好ましい粘度は、10mPa・s以上10000mPa・s以下であり、より好ましくは50mPa・s以上500mPa・s以下である。塗料の粘度が10mPa・s未満になると塗布後の遮熱膜の膜厚が薄くなる箇所が生じる場合がある。また、10000mPa・sを超えると、塗料の塗布性が低下する恐れがある。
本発明の塗料は、粘度を調整する目的でさらに溶媒を含んでいるのが好ましい。溶媒の材料は特に限定されないが、水、シンナーエタノール、イソプロピルアルコール、n-ブチルアルコール、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソブチル、酢酸ブチルが挙げられる。また、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、トルエン、キシレン、アセトン、セロソルブ類、グリコールエーテル類、エーテル類が挙げられる。塗料は、これらの溶媒の中から選択されるいずれか1種類を含んでいても、複数種類の溶媒を含んでいてもよい。
[遮熱膜の形成方法]
本発明に係る遮熱膜の製造方法は、基材上に塗料を70μm以下でほぼ均一に塗布出来れば、塗布方法および硬化方法は、特に限定されるものではない。
塗布方法としては、ハケ塗り、スプレー塗布、ディップコーティング、転写等が挙げられる。また、本実施形態の膜は1層塗りであっても、多層塗りであっても構わない。
また、硬化方法としては室温放置しても構わないし、熱により硬化を促進させたり、紫外線を照射したりしても構わない。熱により硬化させる方法としては、加熱炉、ヒーター、赤外線加熱等が挙げられる。硬化温度としては、室温から400℃が好ましく、更に室温から200℃が好ましい。
実施例1から12における塗料の調整、遮熱膜の作製、遮熱膜の評価は下記の方法で行った。それぞれの実施例において、基材には50mm×70mm角で厚みが1mmのポリカーボネート樹脂を用い、評価の種類に応じた数の試験片試料を作製した。遮熱膜は、基材の上にスピンコーターで所望の膜厚になるように塗液を塗布したのち焼成して形成した。なお、実施例に用いた基材はプライマー層を有していない。
<遮熱膜に含まれる粒子の平均粒子径の評価>
遮熱膜を膜表面の法線方向に対して平行な方向に切り出し、フィールドエミッション走査型電子顕微鏡(FE-SEM)で観察した。次にEnergy Dispersive X-raySpectroscopy(EDS)で対象物質を面分析し、画像処理にてそれぞれの粒子のフェレ径を求め、その平均値を算出し、5か所の平均値を求めた。
<日射反射率の評価>
日射反射率は、分光光度計(U-4000,日立ハイテク)を用いて反射率を測定した後に日射反射率に換算した。まず、波長300nmから波長2500nmの光を遮熱膜に照射して反射率を測定した。次に、測定した反射率にJIS-K560(塗膜の日射反射率の求め方)に基づいて、重み付けの数値(重価係数)を掛け合わせて積分し、積分値より日射反射率を算出した。
遮熱膜が形成された基材を、耐光性試験機(SUNTESTXXL+;ATLAS)で300nmから400nmで放射強度が50±2W/mでブラックパネルの温度が63℃±3℃の条件で200時間投入した。次に屋外の雨がかからない場所にさらに200時間放置し、分光光度計で波長300mmから波長2500nmの反射率を測定し、JISK 560に基づいて、日射反射率を算出した。
日射反射率としては、明度が40未満の膜として日射反射率が20%以上であれば温度低減効果の高い、非常に良好な膜と言える。また、日射反射率が10%以上20%未満であれば、遮熱効果が比較的高いので良好な膜と言える。日射反射率が10%未満になると遮熱効果が下がるので、遮熱膜としての性能が不十分である。そこで、下記の基準で日射反射率を評価した。日射反射率が優れていると、太陽光照射時間が短ければ、優れた遮熱効果を示すことができる。
A:日射反射率が20%以上
B:日射反射率が10%以上20%未満
C:日射反射率が10%未満
<遮熱性>
遮熱膜の初期、および長時間屋外環境後の遮熱性の評価として図5は温度の評価方法を示す模式図である。図4に示すように、ランプ41、温度測定用治具44および試験片42を配置した。温度測定用治具44には、表面が自色で120mm×120mm×120mmの段ボールを用い、試験片42取り付け部分に40mm×40mmの窓部を設けた。また、ランプ41にはハイラックスMT150FD6500K(岩崎電気)を用いた。
次に、温度測定用治具44に試験片42を取り付け、試験片42の裏面に熱電対を取り付けた。試験片42が取り付けられた温度測定用治具44をランプ41の距離が100mmになるように設置した。次にランプ41の光を60分間照射し、60分後の温度を測定した。
遮熱性は、試験片42と同じ基材に黒色のブランクを形成して比較試料を作製し、実施例と同様にランプ41の光を60分間照射した後に温度測定し、比較試料と試験片42との温度測定結果の差分を算出して評価した。
黒色のブランクとしては、カーボンブラック(MA100,三菱化学)20gを用いた。さらに、エポキシ樹脂(jER828;三菱化学)100g、アミン硬化剤(STll,三菱化学)70g、シンナー20gを遊星回転装置で混合した塗料を用いた。
長時間屋外環境後の遮熱性の評価は、屋外の雨がかからない場所に200時間放置した後、遮熱膜形成直後と同様にして図4に示す評価装置で評価した。
遮熱性は、ランプ光を照射した後の比較試料と試験片42との温度差ΔTが7℃以上であれば非常に優れた膜であると言える。ΔTが3℃以上7℃未満であれば比較的遮熱性の高い膜であると言える。また、ΔTが3℃未満であれば遮熱性が十分とは言えない。従って、下記の基準で3段階評価を行った。遮熱性に優れていると、太陽光に長時間曝されても、優れた遮熱効果を示すことができる。
A:7℃≦ΔT
B:3℃≦ΔT<7℃
C:ΔT<3℃
<耐光性>
長時間屋外環境での変色評価には色差計(SE-7700;日本電色)を用い、L、a、bを測定した。測試験片に設けられた遮光膜のL、a、bの値を測定したのち、耐光性試験機(SUNTESTXXL+;ATLAS)で、300nmから400nmの光を、放射強度が50±2W/m2で、ブラックパネルの温度が63℃±3℃となる条件で400時間投入した。次に屋外の雨がかからない場所にさらに200時間放置し、色差計で本発明の膜のL、a、bの値を測定した。また、長時間屋外環境での変色(ΔE*)は式(1)により算出した。
ΔE*=√ ((耐光前のL‐屋外放置後のL)2+(耐光前のa-屋外放置後のa)2 +(耐光前のb-屋外放置後のb)2)・・式(1)
ΔEが0.6未満であれば色味変化が非常に少ない良好な膜と言える。ΔEが0.6以上1.0未満であれば良好な膜と言える。ΔEが1.0以上1.5未満であればやや色味変化が大きくなるが許容範囲の膜と言える。ΔEが1.5以上になると色味変化が大きく、良好な膜とは言えない。そこで、以下の基準に従って4段階で評価した。
A:ΔE<0.6
B:0.6≦ΔE<1.0
C:1.0≦ΔE<1.5
D:1.5≦ΔE
(実施例1)
<塗料の調整>
実施例1では、以下の方法で塗料を作製した。
樹脂100g(膜換算69体積%)、遮熱顔料20g(膜換算12体積%)、シリカ粒子10g(膜換算4.1体積%)、硬化剤20g(膜換算14体積%)、酸化チタン10g(膜換算2.1体積%)シンナー100gを秤量し、遊星回転装置(AR-100,シンキー)にて10分間攪拌して実施例1の塗料を得た。酸化チタンは、遮熱膜の明度の調整のために添加している。
樹脂にはオレスターQ-691(三井化学)を用いた。遮熱顔料には、6340Ag(アサヒ化成工業)を用いた。シリカにはACEMATT-OK607を用いた。硬化剤には、タケネートD-120N(三井化学)を用いた。酸化チタンには、PT-301(石原産業;平均粒子径0.27μm、シリカ表面被覆あり)を用いた。
<膜の作製>
実施例1では以下の方法で膜を作製した。上記の塗料をポリカーボネート板にスピンコーターで30μmの膜厚になるように本発明の膜を塗布し、室温で一晩乾燥後、110℃で30分間焼成し、実施例1の膜を得た。
[実施例2~10、比較例1]
実施例2~10、比較例1では、得られた遮熱膜に含まれる各成分が表1に示す材料や含有量になるよう塗料を変更した以外は実施例1と同様にして、塗料および膜を作製した。比較例1では、顔料粒子に銀の被覆のない顔料(アサヒ化成工業 6340)を用いた。
表1に実施例1~10、比較例1の遮熱膜の各評価項目の結果をまとめて示す。
Figure 2022183839000002
表1に示すように、表面が銀で被覆されていない顔料粒子を用いた比較例1は、日射反射率と初期の遮熱性は優れていたが、長時間屋外環境後の遮熱性と耐光性が十分な膜ではなかった。それに対し、表面が銀で被覆された顔料粒子を用いた、本発明にかかる実施例1は、比較例1よりも初期および長時間屋外環境後の遮熱性、耐光性のいずれも優れており、過酷な太陽光条件下においても優れた遮熱性能を示すことが確認された。
実施例1~5は、シリカ粒子の含有量を変えて作製した遮熱膜を比較したものである。顔料粒子に対して10体積%以上80体積%以下の量を添加すると、長期環屋外環境に曝しても特に優れた遮熱効果が得られた。顔料粒子に対して35体積%以上75体積%以下の量を添加すると、長期環屋外環境に曝した際の遮熱効果がさらに優れていた。
実施例1、6~9は、顔料粒子の含有量を変えて作製した遮熱膜を比較したものである。これらから、遮熱膜中の顔料粒子の含有量が2体積%以上20体積%以下の場合に、高い遮熱特性が得られることが確認された。
実施例12は、実施例1で用いた赤外線反射顔料を、銀メッキを施したアゾメチンブラックに変更した塗料で膜を作成した。実施例12の膜も、実施例1と同様に、日射反射率、遮熱性、耐光性いずれも優れたており、良好な遮熱効果が得られた。
本発明の光学機器の表面に設ける膜は、カメラやビデオ、放送機器などの光学機器のレンズ鏡筒やその他の屋外で使用される可能性があるカメラ本体、監視カメラ、お天気カメラ等に利用することができる。
1 基材
2 遮熱膜
3 樹脂
4 赤外線反射顔料
5 太陽光
6 銀で表面が被覆された赤外線顔料
7 レンズ鏡筒
8 固定筒
9 環状部材
10 三脚座
11 ランプ
12 温度評価用の試験片
13 温度測定箇所
14 温度測定用治具

Claims (20)

  1. 外光を受ける面に遮熱性を有する膜が設けられている物品であって、
    前記膜は、明度が40未満であり、樹脂と、赤外線反射顔料の表面の少なくとも一部が銀で覆われた顔料粒子と、を含むことを特徴とする物品。
  2. 前記膜が、さらにシリカ粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載の物品。
  3. 前記顔料粒子の含有量が、前記膜に対して2体積%以上20体積%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の物品。
  4. 前記樹脂の含有量が、前記膜に対して10体積%以上80体積%以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の物品。
  5. 前記シリカ粒子の含有量が、前記膜に対して0.5体積%以上20体積%以下であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の物品。
  6. 前記シリカ粒子の含有量が、前記顔料粒子に対して10体積%以上75体積%以下であることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の物品。
  7. 前記シリカ粒子の含有量が、前記顔料粒子に対して35体積%以上75体積%以下であることを特徴とする請求項5に記載の物品。
  8. 前記赤外線反射顔料が、CrまたはFeを含む顔料またはアゾ系顔料であることを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の物品。
  9. 前記物品が、筐体と前記筐体の内部に配置された光学系とを備え、
    前記膜が、前記筐体の表面に設けられている光学機器であることを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の物品。
  10. 前記光学機器が、交換レンズであることを特徴とする請求項9に記載の物品。
  11. 遮熱性を有する膜であって、
    明度が40未満であり、樹脂と、赤外線反射顔料の表面の少なくとも一部が銀で覆われた顔料粒子と、を含むことを特徴とする膜。
  12. さらにシリカ粒子を含むことを特徴とする請求項11に記載の膜。
  13. 前記顔料粒子の含有量が、前記膜に対して2体積%以上20体積%以下であることを特徴とする請求項11または12に記載の膜。
  14. 前記樹脂の含有量が、前記膜に対して10体積%以上80体積%以下であることを特徴とする請求項11~13のいずれか一項に記載の膜。
  15. 前記シリカ粒子の含有量が、前記膜に対して0.5体積%以上20体積%以下であることを特徴とする請求項11~14のいずれか一項に記載の膜。
  16. 塗料であって、
    樹脂と、赤外線反射顔料の表面の少なくとも一部が銀で覆われた顔料粒子と、を含むことを特徴とする塗料。
  17. さらに、シリカ粒子を含むことを特徴とする請求項16に記載の塗料。
  18. 前記赤外線反射顔料が、CrまたはFeを含む顔料またはアゾ系顔料であることを特徴とする請求項16または17に記載の塗料。
  19. 前記顔料粒子の添加量が、塗料中の不揮発成分に対して2質量%以上30質量%以下であることを特徴とする請求項16~18のいずれか一項に記載の塗料。
  20. 前記シリカ粒子の添加量が、塗料中の不揮発成分に対して0.5質量%以上20質量%以下であることを特徴とする請求項16~19のいずれか一項に記載の塗料。
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