JP7153041B2 - ロバストな抗体精製 - Google Patents
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Description
プロテインAおよびモノクローナル抗体の精製
抗体(mAb)は薬学的適用のために用いられるため、例外的に高い純度において必要とされる(A. Jungbauer, G. Carta;Protein Chromatography, Process Development and Scale-Up中;WILEY-VCH Verlag, Weinheim (Germany) 2010)。
解決されるべき問題は、フロースルーモードにおける広範な条件において効果的に適用可能であり、HCPおよび抗体フラグメントなどの重大な不純物のレベルが軽減されている、ロバストかつ信頼しうる抗体精製ステップについての必要性である。
本明細書において記載される多様な実験において、多孔質ポリ(ジ)ビニル芳香族ビーズなどの多孔質疎水性相互作用材料が、細胞培養溶液からの大規模な抗体精製のために有用であることを見出した。これらの精製ステップは、目的のタンパク質を含む試料(例えば清澄化された細胞培養溶液)中に存在する1または2以上の不純物のレベルを低下させるために、キャプチャークロマトグラフィーステップの上流または下流のいずれかにおいて行うことができる。
いずれの変化形(variant)においても、エチレングリコールジメタクリラート、グリシジルメタクリラート、およびジエチレングリコールジビニルエーテルが、多孔質ビーズの分離のために特に好適である。好ましくは、これらの脂肪族架橋モノマーは、ポリビニル芳香族架橋モノマーと組み合わせて用いる。これらの条件下において、脂肪族モノマーは、典型的には、硬性の多孔質ポリマービーズを形成するために用いられる全モノマー重量に基づいて、0~50%の範囲の量において、好ましくは0~30%の範囲の量において含まれる。
g=グラム、
ppm=重量/体積による百万分率、
m=メートル、
cm=センチメートル、
mm=ミリメートル、
μm=マイクロメートル(ミクロン)=10-6m、
nm=ナノメートル=10-9m、
ml=ミリリットル、L=リットル。他に特定されない限り、列記される範囲は、境界を含み、組み合わせ可能であるものとして判断されるべきである。
例および説明において、ならびに請求の範囲において示される温度は、常に摂氏(℃)である。
粒子の特徴:
粒子の特徴づけは、当該分野において公知であり、I. C. Edmundson, Particle-size analysis, H. S. Bean, A. H. Beckett and J. E. Carles (編):Advances in Pharmaceutical Sciences、第2巻中、Academic Press, London 1967, 95-174より記載される。
精製されたタンパク質は、常に発現生物からの少量の混入タンパク質を含み、これは宿主細胞タンパク質(HCP)として言及される。生体産物中のこれらの宿主細胞タンパク質(Host Cell Protein:HCP)は、プロセスに関連する不純物であって、これは同定して定性的かつ定量的に評価しなければならない。本明細書において開示される分離方法の精製有効性を定量するために、ELISA(酵素結合免疫吸着アッセイ)試験系が用いられる。ELISA試験系は、特定の細菌からのまたは特定の培養細胞株(例えばチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞培養物)からのHCPの検出について、プロセス特異的である。
分離されたタンパク質の記述およびその後の分析は、BioDocAnalyzeシステム(科学グレードのデジタルカメラならびに含まれるゲルおよびブロットの分析のためのソフトウェア)を介して行うことができる。このシステムは市販されている。
ベースビーズ:
ポリスチレンベースの材料の合成(P353、P374およびP375など)
25.6gのポリビニルアルコールおよび0.38gのSDSを614.2gの水に溶解して、以下の懸濁重合のための水相を形成させる。19,94gのエチルビニルベンゼン、75gのジビニルベンゼン、41.57gのエチレングリコールジメタクリラート、90.24gのトルエン、90.24gの2-エチル-1-ヘキサノールおよび0.96gのAIBNの均一な溶液により、有機相を形成させる。リアクター容器中で有機相を水相に加えて、2つの相を、25℃において480rpmで攪拌しながら、期待される粒子サイズ分布に達するまで乳化する。60分後、640gの水を添加し、反応混合物を72℃まで加熱する。2時間にわたり温度を72℃に維持し、次いで82℃に上昇させる。混合物を82℃でさらに2時間にわたり重合させる。重合の後で、懸濁液を濾過用漏斗で濾過し、粒子を1.5リットルの60℃の水で洗浄し、その後、60℃で5リットルのメタノールで、40℃で5リットルのトルエンおよび2リットルのメタノールで洗浄する。最終生成物を真空オーブン中で24時間50℃および50mbarにおいて乾燥させる。乾燥質量に関する収率は定量的である。期待される粒子サイズ分布に依存して、最終生成物を、当該分野における最高水準の手法によるふるい分けにより分類する。
この実験において、異なる材料を、プロテインAキャプチャー後のプールから不純物を取り除くそれらの能力について評価する。2種の疎水性材料:
a)ジビニルベンゼンコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)(PS-DVB)からなる粒子状材料
および
b)ジビニルベンゼンコポリマーおよびエチレングリコールジメチルアクリラートコポリマーで架橋されたポリスチレン(m)(PS-DVB-EGDMA)からなる粒子状材料を、静的様式における不純物除去について試験する。リン酸緩衝化食塩水(PBS、10mMのリン酸、pH7.4)は、それらをプロテインAキャプチャー後のプールに供する前の試験材料のための平衡および洗浄バッファーとして用いられる。試料は、2つの異なるプロテインAキャプチャー後のプールに、一晩、激しい振盪下において、および粒子状材料の体積あたりの抗体ローディング(重量比)に対応するローディングのセット下において供する。これらのローディングは、0.5、1および2kg/Lである。一晩のインキュベーションの後で、粒子状材料を濾過し、分子ふるいクロマトグラフィー、HCP ELISAおよびHPLC Prot A法を用いて試料を分析し、性能データを収集する。この実験の結果は、本実験において用いられる両方の粒子状材料が、HCPおよび抗体フラグメントを吸着することを示す(表1、2を参照)。
この実験において、様々な材料を、プロテインAキャプチャー後のプールから添加された抗体フラグメントを除去するそれらの能力について評価する。
疎水性材料:
a)ジビニルベンゼンコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)(PS-DVB)からなる粒子状材料
および
b)ジビニルベンゼンコポリマーおよびエチレングリコールジメチルアクリラートコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)(PS-DVB-EGDMA)からなる粒子状材料
を、静的様式において不純物を取り除くそれらの能力について試験する。
この実験において、ジビニルベンゼンコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)(PS-DVB)からなる粒子状材料を、多様な抗体のプロテインAキャプチャー後のプールからHCPを取り除くその能力について評価し、ここで、プロテインA処理後のプールは、広範なpHおよび誘電率の条件について調整される。測定は2回の複製において行い、25μlの粒子状材料と1000μlのPPP(ホスビチンリンペプチド(phosvitin phosphopeptide);様々なpHおよびNaCl濃度のバッファー中で1:4に希釈したもの)とを混合し、30分間インキュベートする。HCPの減少はELISAアッセイを介して定量し、一方で、mAbの減少はSDS-PAGEを介して定量し、その後のバンドの分析は、BioDocゲル分析ソフトウェアを介して行う(図1a~dを参照)。
図1a:様々な条件における処置の後のmAb03の減少およびHCPの減少(%)。
図1b:様々な条件における処置の後のmAb05の減少およびHCPの減少(%)。
図1c:様々な条件における処置の後のmAb07の減少およびHCPの減少(%)。
図1d:様々な条件における処置の後のmAb08の減少およびHCPの減少(%)。
この実験において、様々な平均孔サイズ(逆相SEC(inverse SEC)およびPSSソフトウェアにより概算される)を有するジビニルベンゼンコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)(PS-DVB)からなる粒子状材料を、広範なpHおよび誘電率の条件に調整された清澄化細胞培養プールからHCPを取り除くそれらの能力について評価する。測定は2回の複製において行い、25μlの粒子状材料と1000μlのPPP(様々なpHおよびNaCl濃度のバッファー中で1:4に希釈したもの)とを混合し、30分間インキュベートする。HCPの減少はELISAアッセイを介して定量し、一方で、mAbの減少はSDS-PAGEを介して定量し、その後のバンドの分析は、BioDocゲル分析ソフトウェアを介して行う(図2a~cを参照):
図2a:様々な条件における、直径31.4nmの平均孔サイズを有するPS-DVB粒子状材料による処置の後の、mAb05の減少およびHCPの減少(%)。
図2b:様々な条件における、直径20.4nmの平均孔サイズを有するPS-DVB粒子状材料による処置の後の、mAb05の減少およびHCPの減少(%)。
図2c:様々な条件における、直径15.8nmの平均孔サイズを有するPS-DVB粒子状材料による処置の後の、mAb05の減少およびHCPの減少(%)。
この実験において、15.8nmの平均孔サイズ(逆相SECおよびPSSソフトウェアにより概算される)を有するジビニルベンゼンコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)(PS-DVB)からなる粒子状材料を、清澄化された細胞培養プールからHCPを取り除くその能力について評価する。
測定は2回の複製において行い、25μlの粒子状材料と1000μlのPPP(50mMのTRIS(pH9)、0.5MのNaCl中で1:4に希釈したもの)とを混合し、30分間インキュベートする。HCPの減少はELISAアッセイを介して定量し、一方で、mAbの減少はSDS-PAGEを介して定量し、その後のバンドの分析は、BioDocゲル分析ソフトウェアを介して行う(図3を参照):
図3:直径15.8nmの平均孔サイズを有するPS-DVB粒子状材料による処置の後でのmAbの減少およびHCPの減少(%)。
この実験において、15.8nmの平均孔サイズ(逆相SECおよびPSSソフトウェアにより概算される)を有し様々な粒子状材料サイズ範囲に分類される(湿式ふるい分け(wet sieving))ジビニルベンゼンコポリマーで架橋された、ポリ(エチル)スチレン(m)(PS-DVB)からなる粒子状材料を、プロテインAキャプチャー後のプールからHCPを取り除くその能力について評価する。測定は2回の複製において行い、25μlの粒子状材料と1000μlのPPP(50mMのTRIS(pH9)、0.5MのNaCl中で1:4に希釈したもの)とを混合し、30分間インキュベートする。HCPの減少はELISAアッセイを介して定量し、一方で、mAbの減少はSDS-PAGEを介して定量し、その後のバンドの分析は、BioDocゲル分析ソフトウェアを介して行う(図4を参照):
図4:直径15.8nmの平均孔を有し、>63μm(上の行)から40~63μm(中の行)および20~40μm(下の行)の範囲の様々な粒子サイズに分類されるPS-DVB粒子状材料による処置の後での、mAbの減少およびHCPの減少(%)。
この実験において、様々な平均孔サイズ(逆相SECおよびPSSソフトウェアにより概算される)を有するジビニルベンゼンコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)(PS-DVB)からなる粒子状材料を、パパイン消化およびProt Aアフィニティー精製の後で、プロテインA処理後の抗体プールから、導入された重鎖(FC)含有抗体フラグメントを除去するそれらの能力について評価する。ここで、既知の量の消化および精製されたFC含有抗体フラグメントを、プロテインA処理後の抗体のプール中に添加する。測定は、粒子状材料をクロマトグラフィーカラム中に充填し、50mM酢酸バッファーをpH5.0で用いて平衡化した後で、それに調製済のフィードを300cm/hにおいて流す、動的モードにおいて行う。SEC-HPLCを介してフラグメントのレベルを定量する(図5を参照):
図5:PS-DVB(PS01)-平均孔サイズ31.4nmの粒子状材料に対する、PS-DVB(PS02)-平均孔サイズ20.4nmの粒子状材料に対する、およびPS-DVB(PS03)-平均孔サイズ15.8nmの粒子状材料に対する様々なローディングにおける、mAb03レベルおよびFC含有フラグメントのブレークスルーレベル。
この実験において、多様な比におけるジビニルベンゼン(PS-DVB)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(PS-DVB-EGDMA)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる粒子状材料を、プロテインA処理後の抗体プールからHCPを取り除くそれらの能力について評価する。測定は、粒子状材料をクロマトグラフィーカラム中に充填し、50mM酢酸バッファー(pH5.0)で、LF~2mS/cmで、>20CVにわたり平衡化した後で、それにプロテインA処理後のmAb03のフィード(pH5.0、LF~3mS/cm)を350cm/hにおいて流す、動的モードにおいて行う。開始時のHCP濃度は900ng/mlであり、mAb濃度は8.4mg/mlである。全ての材料は、粒子サイズ20~40μmにサイズ分類され、平均粒子サイズ分布は、Accusizerを用いて概算する。抗体レベルはSEC-HPLCを介して、HCPの量はELISA測定を介して定量した(図6を参照):
図6:PS-DVB-EGDMA粒子状材料に対する様々なローディングにおけるmAb03レベルおよびHCPのブレークスルーレベル;ここで、30422(d50-36.1μm)およびPS02(d50-40.9μm)材料は、ジビニルベンゼンコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなり、30410(d50-35.2μm)材料は、ジビニルベンゼン(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなり、30423(d50-35.5μm)は、ジビニルベンゼン(50%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(50%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる。
この実験において、多様な比においてジビニルベンゼン(PS-DVB)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(PS-DVB-EGDMA)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる粒子状材料を、多様なプロテインA処理後の抗体プールからHCPおよび低分子物質(例えば、抗体フラグメント)を取り除くそれらの能力について評価する。測定は、粒子状材料をクロマトグラフィーカラムに充填し、50mM酢酸バッファー(pH5.0)で、LF~2mS/cmで、>20CVにわたり平衡化した後で、それにプロテインA処理後の抗体フィード(pH5.0)を300cm/hで流す、動的モードにおいて行う。全ての材料は、粒子サイズ20~40μmにサイズ分類され、平均粒子サイズ分布は、Accusizerを用いて概算する。抗体レベルはSEC-HPLCを介して、HCPの量はELISA測定を介して定量する(図7a~dを参照):
図7a:PS-DVB-EGDMA粒子状材料に対する様々なローディングにおけるmAb06 HCPブレークスルーレベル;ここで30422(d50-36.1μm)およびPS02(d50-40.9μm)材料は、ジビニルベンゼンコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなり、30410(d50-35.2μm)材料は、ジビニルベンゼン(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる。Run 3およびRun 5は、プロテインA処理後のmAb06のプール(pH5.0、誘電率-1.4mS/cm)を用いて行い、Run 4、Run 7およびRun 9は、プロテインA処理後のmAb06のプールにおいて、プール誘電率を3mS/cmまで増大させるためにNaClを添加して行う。
図7b:PS-DVB-EGDMA粒子状材料に対する様々なローディングにおけるmAb06 LMW(%)ブレークスルーレベル;ここで、30422(d50-36.1μm)およびPS02(d50-40.9μm)材料は、ジビニルベンゼンコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなり、30410(d50-35.2μm)材料は、ジビニルベンゼン(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる。Run 3およびRun 5は、プロテインA処理後のmAb06のプール(pH5.0、誘電率-1.4mS/cm)を用いて行い、Run 4、Run 7およびRun 9は、プロテインA処理後のmAb06のプールにおいて、プール誘電率を3mS/cmまで増大させるためにNaClを添加して行う。
図7c:PS-DVB-EGDMA粒子状材料に対する様々なローディングにおけるmAb05 LMW(%)ブレークスルーレベル;ここで、PS02(d50-40.9μm)材料は、ジビニルベンゼンコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなり、MS39(d50-35.2μm)材料は、ジビニルベンゼン(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなり、ACは天然活性炭(Nuchar HD)である。
図7d:PS-DVB-EGDMA粒子状材料に対する様々なローディングにおけるmAb05 HCPブレークスルーレベル;ここでPS02(d50-40.9μm)材料は、ジビニルベンゼンコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなり、MS39(d50-35.2μm)材料は、ジビニルベンゼン(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなり、ACは天然活性炭(Nuchar HD)である。
この実験において、ジビニルベンゼン(PS-DVB)(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(PS-DVB-EGDMA)(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる粒子状材料を、多様なプロテインA処理後の抗体プールからHCPを取り除き、クリーニングの後で粒子状材料を再使用するそれらの能力について評価する。測定は、粒子状材料をクロマトグラフィーカラム中に充填し、50mM酢酸バッファー(pH5.0)で、LF~2mS/cmで、>20CVにわたり平衡化した後で、それにプロテインA抗体処理後のフィード(pH5.0)を300cm/hで流す、動的モードにおいて行う。材料は、粒子サイズ40~63μmにサイズ分類され、平均粒子サイズ分布はAccusizerを用いて概算する。使用後に、カラムを60%のDPG溶液で20CVにわたり溶離させ、50mM酢酸バッファー(pH5.0)で、LF~2mS/cmで、>20CVにわたり再平衡化する。抗体レベルはSEC-HPLCを介して、HCPの量はELISA測定を介して定量する(図8を参照):
図8:PS-DVB-EGDMA粒子状材料に対する様々なローディングにおけるmAb03 HCPブレークスルーレベル;ここで30410材料は、ジビニルベンゼン(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる。Run 1~3は、カラムのクリーニングおよび再平衡化の後の連続Runを表す。
この実験において、ジビニルベンゼン(PS-DVB)(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(PS-DVB-EGDMA)(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる粒子状材料を、市販の疎水性材料と比較して、多様なプロテインA処理後の抗体プールからHCPを取り除くそれらの能力について評価する。測定は、粒子状材料をクロマトグラフィーカラム中に充填し、50mM酢酸バッファー(pH5.0)で、LF~2mS/cmで、>20CVにわたり平衡化した後で、それにプロテインA抗体処理後のフィード(pH5.0)を600cm/hで流す、動的モードにおいて行う。抗体レベルはSEC-HPLCを介して、HCPの量はELISA測定を介して定量する(図9を参照):
図9:PS-DVB-EGDMA粒子状材料に対する様々なローディングにおけるmAb03 HCPブレークスルーレベル;ここで、30410材料は、ジビニルベンゼン(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる。P242は、競合疎水性材料であり、P248は競合疎水性材料であり、Nuchar HDは活性炭材料であり、これは40~63μmにサイズ分類された。
静的条件下におけるモノクローナル抗体の溶液からのモノクローナル抗体フラグメントの除去のための様々な型の活性炭または疎水性樹脂の適用
この代表例は、様々な型の活性炭および様々な型の疎水性樹脂による静的処置により、モノクローナル抗体フラグメントがモノクローナル抗体の溶液から選択的に取り除かれ得ることを実証する。
静的条件下におけるモノクローナル抗体の溶液からのモノクローナル抗体フラグメントおよびHCPの除去のための疎水性樹脂の適用
この代表例は、様々な型の疎水性樹脂による静的処置により、モノクローナル抗体の溶液からモノクローナル抗体フラグメントおよびHCPの両方を選択的に取り除くことができることを実証する。
静的条件下におけるモノクローナル抗体の溶液からのモノクローナル抗体フラグメントおよびHCPの除去のための疎水性樹脂の適用
この代表例は、様々な型の疎水性樹脂による静的処置により、モノクローナル抗体の溶液からモノクローナル抗体フラグメントを選択的に取り除くことができることを実証する。
動的条件下における多様なProt A処理後のモノクローナル抗体の溶液からのHCPの除去のための疎水性樹脂の適用
この実験において、ジビニルベンゼン(PS-DVB)(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(PS-DVB-EGDMA)(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる粒子状材料を、多様なプロテインA処理後の抗体のプールからHCPを取り除くその能力について評価した。Prot A処理後のプールは、市販のProsep(登録商標)Ultra PlusまたはMab Select Sure(登録商標)またはEshmuno(登録商標)A材料を用いて生成し、ここで、目的の抗体を含む清澄化された細胞培養を、再平衡化されたProt Aカラムに、40mg/mlの結合能力値まで600cm/hでロードし、次いで、50mMのグリシンおよび50mMの酢酸バッファーを用いてpH3.5で5CV溶離を行った後、再平衡化バッファーおよび0.5MのNaCl溶液で5CVにわたり洗浄する。収集されたプールを、次いでジビニルベンゼン(PS-DVB)(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(PS-DVB-EGDMA)(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる粒子状材料に流す。測定は、粒子状材料をクロマトグラフィーカラム中に充填し、50mMの酢酸バッファー(pH5.0)で、LF~2mS/cmで、>20CVにわたり平衡化した後で、それにプロテインA処理後の抗体フィード(pH5.0)を600cm/hで流す、動的モードにおいて行う。抗体レベルはSEC-HPLCを介して、HCPの量はELISA測定を介して定量した(図10を参照):
図10a:PS-DVB-EGDMA粒子状材料に対する様々なローディングの後の、多様なmAb03のプロテインA(例えば、Prosep(登録商標)Ultra Plus(PUP)、Mab Select Sure(登録商標)、Eshmuno(登録商標)A)処理後のプールにおけるHCPレベル;この材料は、ジビニルベンゼン(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる。
図10b:PS-DVB-EGDMA粒子状材料に対する様々なローディングの後の多様なmAb07のプロテインA(例えば、Prosep(登録商標)Ultra Plus (PUP)、Mab Select Sure(登録商標)、Eshmuno(登録商標)A)処理後のプールにおけるHCPレベル;ここで、この材料は、ジビニルベンゼン(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる。
動的条件下における、塩を含有するProt A処理後のモノクローナル抗体の溶液からのHCPの除去のための疎水性樹脂の適用
以下の実験において、ジビニルベンゼン(PS-DVB)(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(PS-DVB-EGDMA)(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる粒子状材料を、塩を含むプロテインA処理後の抗体プールからHCPを取り除くそれらの能力について評価する。測定は、粒子状材料をクロマトグラフィーカラム中に充填し、50mMの酢酸バッファー(pH5.0)で、LF~2mS/cmで>20CVにわたり平衡化した後で、それに塩(例えば0.5mのNaCl)を含むプロテインA処理後の抗体フィード(pH5.0)を600cm/hで流す、動的モードにおいて行う。抗体レベルはSEC-HPLCを介して、HCPの量はELISA測定を介して定量する(図11を参照):
図11:PS-DVB EGDMA粒子状材料についての様々なローディングにおけるmAb03 HCPブレークスルーレベル;ここで、一実験において、NaClを0.5Mの濃度まで添加した。30451材料は、ジビニルベンゼンコポリマーで架橋されたポリスチレン(m)からなり、30410材料は、ジビニルベンゼン(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(30%)コポリマーで架橋されたポリスチレン(m)からなる。
この実験において、ジビニルベンゼン(PS-DVB)(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(PS-DVB-EGDMA)(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる粒子状材料を、市販の疎水性材料と比較して、多様なプロテインA処理後の抗体のプールからHCPを取り除くそれらの能力について評価する。測定は、粒子状材料をクロマトグラフィーカラムに充填し、50mMの酢酸バッファー(pH5.0)で、LF~2mS/cmで、>20CVにわたり平衡化した後で、それにプロテインA抗体処理後のフィード(pH5.0)を900cm/hで流す、動的モードにおいて行う。抗体レベルはSEC-HPLCを介して、HCPの量はELISA測定を介して定量する(図12を参照):
図12:PS-DVB-EGDMA粒子状材料に対する様々なローディングにおけるmAb03 HCPブレークスルーレベル;ここで、30410材料は、ジビニルベンゼン(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(30%)コポリマーで架橋された、ポリ(エチル)スチレン(m)からなる。P242は、競合疎水性材料であり、P248は競合疎水性材料である。
静的条件下におけるプロテインAの除去のためのPS-DVB-EGDMA樹脂の適用
この例は、PS-DVB-EGDMA樹脂による静的処置により、多様なpH条件において、溶液からプロテインAを選択的に取り除くことができることを実証する。
a)約2mg/mlのプロテインAを、50mMのNaClを含む25mMの酢酸-リン酸バッファー中で溶解する(pH4.00)。
b)約2mg/mlのプロテインAを、50mMのNaClを含む50mMのTRISバッファー中で溶解する(pH8.00)。
調製された溶液を、次いで0.22μmのメンブレン(0.22μmのMillipore Express(登録商標)PLUSメンブレンを備えたStericup(登録商標)-GP、250mL、カタログ番号:SCGPU02RE、EMD Millipore Corp. Billerica, MA, 01821, USA)を通して濾過し、次いで、3種の異なる型の樹脂(例えば、DVB-EGDMA樹脂、Eshmuno(登録商標)S、Eshmuno(登録商標)Q)のうちの1つで、静的条件下において、以下に記載されるように処置する。
ここで、
M=PerfectProtein(商標)マーカー、
PA=開始溶液(2mg/mlのプロテインA)、
S=Eshmuno(登録商標)S上での吸着後の上清、
Q=Eshmuno(登録商標)Q上での吸着後の上清、
P=DVB-EGDMA上での吸着後の上清。
動的条件下における、イオン交換材料と組み合わせての、Prot A処理後のモノクローナル抗体の溶液からのHCPの除去のための疎水性樹脂の適用
この実験において、ジビニルベンゼン(PS-DVB)(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(PS-DVB-EGDMA)(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる粒子状材料(686.75m2/gの表面積、14nmの平均孔サイズ、および41μmの平均粒子サイズ)を、プロテインA処理後の抗体プールからHCPを取り除くその能力について評価する。Prot A処理後のプールは、市販のProsep(登録商標)Ultra Plusを用いて作製し、ここで、目的の抗体を含む清澄化された細胞培養を、再平衡化されたProt Aカラムに40mg/mlの結合能力値まで600cm/hでロードし、次いで、50mMのグリシンおよび50mMの酢酸バッファーを用いてのpH3.5での5CVの溶離の後、再平衡化バッファーで5CVにわたり洗浄する。収集されたプールを、次いで、ジビニルベンゼン(PS-DVB)(70%)およびエチレングリコールジメチルアクリラート(PS-DVB-EGDMA)(30%)コポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレン(m)からなる粒子状材料、Eshmuno(登録商標)CPX、Eshmuno(登録商標)Qに、個別に、および組み合わせにおいて、全てのデバイスを直接的に連結して流す。測定は、粒子状材料をクロマトグラフィーカラム中に充填し、20mMのリン酸バッファー(pH6.75)で、LF~4mS/cmで>20CVにわたり平衡化した後、それにプロテインA処理後の抗体フィード(pH6.75、誘電率~2.7mS/cm、~1000ng/mlのHCP量)を600cm/hで流す、動的モードにおいて行う。組み合わせた例の場合、全てのデバイスを、以下の順番に互いに連結した:PS-DVB-EGDMAの後でEshmuno(登録商標)CPX、その後でEshmuno(登録商標)Q。抗体レベルはSEC-HPLCを介して、HCPの量はELISA測定を介して定量した(表8を参照):
Claims (5)
- 抗体を含む溶液からの宿主細胞タンパク質(HCP)、抗体フラグメントおよび<70kDaの分子量を有する低分子物質の分離のための方法であって、
5~9の範囲のpH値、および2~50mS/cmの範囲の誘電率を有し、かつ抗体を含む、水性の清澄化された細胞培養溶液を、
1~100cmの範囲の直径を有する液体クロマトグラフィーカラムにおいて、一定期間にわたり疎水性クロマトグラフィー材料と接触させ、それにより、前記カラムは、100バールまでの圧力で操作され、それにより、前記抗体は溶液中に残留し、HCP、抗体フラグメントおよび低分子物質は前記疎水性クロマトグラフィー材料に吸着し、
ここで、前記疎水性クロマトグラフィー材料は、ジビニルベンゼンコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレンまたはジビニルベンゼンコポリマーおよびエチレングリコールジメチルアクリラートコポリマーで架橋されたポリ(エチル)スチレンであり、
ここで、前記疎水性クロマトグラフィー材料は、10μm~600μmの範囲の平均粒子径を有し、かつ10nm~30nmの範囲の孔サイズを有することを特徴とする、前記方法。 - 水性の溶液が、150~1000cm/分の範囲の流速において、通過することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記分離がプロテインAアフィニティー結合ステップの後で処理されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
- イオン交換樹脂による処置をさらに含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
- イオン交換樹脂による処置が、請求項1に記載の疎水性クロマトグラフィー材料による処置と組み合わされて、<10ngまでのHCPの枯渇および濾過されたプロテインAの除去をもたらすことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
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