JP7152164B2 - 切断方法及び切断装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態において、切断の対象となる被切断材30を示している。被切断材30は、例えば、窯業系の建築板などであるが、これに限定されるものではない。被切断材30はその短手方向Yと平行な切断線Cに沿って順次切断されていく。
図2Aに示すように、本実施形態の切断装置は、回転刃10と台座20とを備えている。回転刃10は丸鋸などを使用することができるが、この場合、回転刃10の半径が被切断材30の厚み寸法よりも大きい方が好ましい。回転刃10はモーターなどの駆動機で回転駆動される。また回転刃10は駆動機及びレールなどを組合せた移動機により移動可能に形成されている。回転刃10は、例えば、鉛直方向と水平方向とに移動されるが、これに限定されるものではない。回転刃10は第一回転刃11と第二回転刃12とを備えている。
(準備工程)
まず、台座20の上面に被切断材30を載置する。このとき、第二面32が台座20の上面と接触している。また被切断材30は厚み方向Zが鉛直方向と平行となり、長手方向X及び短手方向Yが水平方向と平行となるように保持されている。
次に、第一回転刃11により第一面31から被切断材30に厚み方向Zで切り込みを形成する工程が行われる。この工程では、第一面31に食い込む方向(被切断材30の上側から下側に向かう方向)に第一回転刃11を回転させながら被切断材30を横切るように水平に移動させて、被切断材30に切り込みを形成する。また、この工程では、第二面32及び第三面33に第一回転刃11が達しないようにする。図2Aに、第一回転刃11の下端が通過する軌跡を一点鎖線Lで示す。
切断する工程は、切り込みを形成する工程の後に、被切断材30を切断する工程である。この工程では、第二面32に食い込む方向(被切断材30の下側から内側に向かう方向)に第二回転刃12を回転させながら被切断材30を横切るように水平に移動させて、被切断材30を切断する。また、この工程では、被切断材30に形成された上記切り込みの位置に沿って第二回転刃12を移動させて、被切断材30の切り込みがない部分を切断する。すなわち、図2Cにおいて、軌跡を示す一点鎖線Lよりも下側において、被切断材30を切断する。
上記のような切り込みを形成する工程と切断する工程は、被切断材30を横切るように回転刃10を往復移動させて行うのが好ましい。すなわち、上記のようにして、切り込みを形成する工程と切断する工程とを回転刃10の往移動で行った後、この回転刃10を復移動することにより準備工程の直後の状態に戻すことになるが、この復移動の際にも切り込みを形成する工程と切断する工程とを行うことができる。このように回転刃10の往復移動により切り込みを形成する工程と切断する工程とを行うことにより、往移動のみで被切断材30の切断を行うよりも効率良く被切断材30の切断を行うことができる。
上記の実施形態において、切り込みを形成する工程と切断する工程とが同時に行われている期間があってもよい。すなわち、切り込みを形成する工程が完全に終わった後、切断する工程を行うよりも、両方の回転刃10(第一回転刃11と第二回転刃12)とが被切断材30に食い込んで、切り込みを形成する工程と切断する工程とが同時に行われている期間がある方が効率よく被切断材30を切断することができる。この場合、切り込みを形成している一方の回転刃10(第一回転刃11又は第二回転刃12)の直後に、切断を行う他方の回転刃10(第一回転刃11又は第二回転刃12)を配置し、切り込みを形成した直後に切断を行うようにする。
本実施形態は以下の態様を有する。
30 被切断材
31 第一面
32 第二面
33 第三面
50 突出部
Claims (4)
- 板状の被切断材と回転刃とを相対的に移動させることによって、前記被切断材を前記回転刃で切断する方法であって、
前記被切断材は、板状の本体と前記本体の端面から突出する突出部を備え、
前記被切断材はその厚み方向の一方の面である第一面と他方の面である第二面とを有し、
前記第一面は前記本体の一方の片面と前記突出部の第一面側の片面を含み、
前記第二面は前記本体の他方の片面を含み、
前記被切断材は、前記厚み方向における位置が前記第一面及び前記第二面と異なる第三面を有し、
前記第三面は、前記厚み方向における位置が前記第一面及び前記第二面との間に位置し、前記突出部の第二面側の片面を含み、
前記第一面に食い込む方向に前記回転刃を回転させながら、前記第一面から前記被切断材に前記厚み方向で切り込みを形成する工程と、
前記切り込みを形成する工程の後に、前記第二面に食い込む方向に前記回転刃を回転させながら、前記切り込みの位置で前記被切断材を切断する工程とを備え、
前記切り込みを形成する工程は、前記回転刃が、前記突出部及び前記突出部に連続する前記本体の一部において水平に移動することで、前記突出部及び前記突出部に連続する前記本体の一部に前記水平移動による切り込みを形成する工程と、前記回転刃が、前記本体の中央付近において上又は下方向に徐々に移動することで、前記本体に形成された前記水平移動による切り込みに連続する斜めの切り込みを形成する工程と、を備え、
前記切り込みを形成する工程において、前記回転刃が前記第二面及び前記第三面に達しないように、前記回転刃と前記被切断材とを前記厚み方向で相対的に移動させる
切断方法。 - 請求項1において、
前記回転刃は、前記切り込みを形成する工程で使用する切り込み刃と、前記切断する工程で使用する切断刃とを含み、
前記切り込み刃と前記切断刃の両方が前記被切断材に食い込む状態となるように、前記切り込み刃と前記切断刃の少なくとも一方を前記厚み方向で移動させる
切断方法。 - 請求項1又は2において、
前記回転刃は、前記切り込みを形成する工程で使用する切り込み刃と、前記切断する工程で使用する切断刃とを含み、
前記回転刃が前記被切断材を横切るように、前記回転刃と前記被切断材とを相対的に往復移動させ、
往移動における前記切り込み刃が復移動における前記切断刃となり、前記往移動における前記切断刃が前記復移動における前記切り込み刃となるように、前記回転刃を移動させ、前記往移動と前記復移動はそれぞれ前記被切断材の別の箇所を切断する
切断方法。 - 板状の被切断材に対して相対的に移動可能な回転刃を備え、請求項1~3のいずれか1項に記載の切断方法により、前記被切断材を前記回転刃で切断する装置であって、
前記回転刃は、前記第一面に食い込む方向に回転しながら、前記被切断材に厚み方向で切り込みを形成するとともに、前記第二面に食い込む方向に前記回転刃を回転させながら、前記切り込みの位置で前記被切断材を切断するように構成され、
前記切り込みを形成する際に、前記回転刃が前記第二面及び前記第三面に達しないように、前記回転刃と前記被切断材とが前記厚み方向で相対的に移動可能に構成される
切断装置。
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CA1223793A (en) * | 1986-06-23 | 1987-07-07 | Jacques Ducharme | Scoring saw |
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