JP3117722U - 同質出隅部材用一体壁片の製造機 - Google Patents

同質出隅部材用一体壁片の製造機 Download PDF

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Abstract

【課題】 同質出隅部材生産のための作業時間が少なく、労力負担が軽減され低コスト化にも貢献する同質出隅部材用一体壁片の製造機を提供する。
【解決手段】 受け板に設けた当て部材に壁材パネルの短辺を当接させ、該壁材パネルの短辺方向に受け板が水平移動できる受け板装置1と、当て部材に当接する壁材パネルの短辺地点から該壁材パネルの長辺水平方向の所定距離でカットソーを上下動可能にして該カットソーが受け板よりも上方に配され、下降した際に該カットソーが通孔よりも下降して該カットソーの作動及び前記受け板の水平移動によって壁材パネルを横断カットできるカットソー装置2と、壁材パネルの短辺地点と前記カットソー地点との水平方向中間地点にVカットソーを上下動可能にして該Vカットソーが前記受け板よりも下方に配され、上昇した際に該Vカットソーが透孔よりも上昇して該Vカットソーの作動及び前記受け板の水平移動によって壁材パネルに横断面V溝を形成できるVカットソー装置3とを具備する。
【選択図】 図5

Description

本考案は建物の外装材で、2つの壁片が出合った所を形成する同質出隅部材として使用される同質出隅部材用一体壁片の製造機に関する。
近年の住宅建物の壁などに用いられる外装材として、無機塗装等を施した不燃外装材がある。該外装材の意匠面にレンガ柄,石目柄,砂岩柄,ウッドモザイク柄などが形成されて住宅建物を豪華にしている。こうした外装材は、通常、大量生産される長方形板の形をしたほぼ平坦な板状壁材パネル9(図3,図4参照)をいくつも組み合わせて建物の外装壁面に形づくっていく。そして、二つの壁面が出合う出隅では、そのままではどちらかの壁材パネル9の厚みが外観に出てしまうため、使用した壁材パネル9と同質の横断面乚字形にした同質出隅部材を別個造ってきた(例えば特許文献1,2)。
特開2000−310024号公報 特開平8−257852号公報
しかるに、特許文献1,2のいずれの技術も、一側を斜め切断した切断面がある同質の板状壁片を別個に二つ造った後、それら二つの壁片の斜め切断面同士を突合せ、接着剤で接合一体化してアングル形(平面視L字形)の同質出隅部材を生産するものであり、製造工程が長いことから作業時間が長く且つ労力負担も大きなものになっていた。
本考案は上記問題点を解決するもので、従前に比べ同質出隅部材生産のための作業時間が少なく、さらに労力負担が軽減されて低コスト化にも貢献する同質出隅部材用一体壁片の製造機を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の考案の要旨は、平坦な受け板の上面に隆起する当て部材を設け、該当て部材に平面視長方形の壁材パネルの短辺を当接させて該壁材パネルを該受け板に載置することができ、且つ載置された該壁材パネルの短辺方向に該受け板が水平移動できる受け板装置(1)と、前記当て部材に当接する前記壁材パネルの短辺地点から該壁材パネルの長辺水平方向の所定距離でカットソーを上下動可能に設けると共に、常態で該カットソーが前記受け板よりも上方位置に配される一方、該カットソーが最下端に下降した際に該カットソー下端が前記受け板に形成した通孔よりも下降して、該カットソーの作動及び前記受け板の水平移動によって前記壁材パネルを横断カットできるようにしたカットソー装置(2)と、前記壁材パネルの短辺地点と前記カットソー地点との水平方向中間地点にVカットソーを上下動可能に設けると共に、常態で該Vカットソーが前記受け板よりも下方位置に配される一方、該Vカットソーが最上端に上昇した際にVカットソー上端が前記受け板に形成した透孔よりも上昇して、該Vカットソーの作動及び前記受け板の水平移動によって前記壁材パネルに横断面V溝を形成できるようにしたVカットソー装置(3)と、を具備し、前記カットソーで壁材パネルから所定幅の壁片を切り離し、さらに前記Vカットソーで該壁片の裏面側に横断面V溝を形成し且つ該V溝の溝底側に薄肉のヒンジ部を形成して同質出隅部材用一体壁片とすることを特徴とする同質出隅部材用一体壁片の製造機にある。
請求項2に記載の考案の要旨は、平坦な受け板の上面に隆起する当て部材を設け、該当て部材に平面視長方形の壁材パネルの短辺を当接させて該壁材パネルを該受け板に載置することができ、且つ載置された該壁材パネルの短辺方向に該受け板が水平移動できる受け板装置(1)と、前記当て部材に当接する前記壁材パネルの短辺地点から該壁材パネルの長辺水平方向の所定距離でカットソーを上下動可能に設けると共に、常態で該カットソーが前記受け板よりも下方位置に配される一方、該カットソーが最上端に上昇した際に該カットソー上端が前記受け板に形成した通孔よりも上昇して、該カットソーの作動及び前記受け板の水平移動によって前記壁材パネルを横断カットできるようにしたカットソー装置(2)と、前記壁材パネルの短辺地点と前記カットソー地点との水平方向中間地点にVカットソーを上下動可能に設けると共に、常態で該Vカットソーが前記受け板よりも上方位置に配される一方、該Vカットソーが最下端に下降した際にVカットソーした端が前記受け板に形成した透孔よりも下降して、該Vカットソーの作動及び前記受け板の水平移動によって前記壁材パネルに横断面V溝を形成できるようにしたVカットソー装置(3)と、を具備し、前記カットソーで壁材パネルから所定幅の壁片を切り離し、さらに前記Vカットソーで該壁片の裏面側に横断面V溝を形成し且つ該V溝の溝底側に薄肉のヒンジ部を形成して同質出隅部材用一体壁片とすることを特徴とする同質出隅部材用一体壁片の製造機にある。
請求項3の考案たる同質出隅部材用一体壁片の製造機は、請求項1で、Vカットソー装置に係るVカットソーが、壁材パネルの短辺地点と前記カットソー地点との水平方向中間地点に上下動可能に設けられると共に、常態で該Vカットソーが前記受け板よりも上方位置に配されさらに、該Vカットソーが最下端に下降した際に前記受け板に形成した透孔よりも下降して該Vカットソーの作動によって前記壁材パネルを横断面V字状に横断カットできるようしたことを特徴とする。
請求項4の考案たる同質出隅部材用一体壁片の製造機は、請求項1乃至3で、平坦な前記受け板の上面に隆起する前記当て部材に代えて、該当て部材地点に前記カットソー装置と同等品を設け、両カットソー装置に係るカットソーの作動及び前記受け板の水平移動によって壁材パネルの短辺の近接領域を横断カットできるようにしたことを特徴とする。
本考案の同質出隅部材用一体壁片の製造機は、カットソー及びVカットソーによって壁材パネルの切断のみならず同時にV溝形成できるので、従前に比べ同質出隅部材の生産性向上に貢献でき、労力負担も軽減され、さらにヒンジ部において同質出隅部材の意匠面側が残されているので、品質的にも極めて優れ多大な効を奏する。
以下、本考案に係る同質出隅部材用一体壁片の製造機について詳述する。
(1)実施形態1
図1〜図9は本考案の同質出隅部材用一体壁片の製造機(以下、単に「一体壁片の製造機」という。)の一形態で、図1はその平面図、図2は図1の正面図、図3は図1の一体壁片の製造機に壁材パネルを当て部材に当接させて載置した平面図、図4は図3の正面図であり、図2の一体壁片の製造機に壁材パネルを当て部材に当接させて載置した正面図である。図5は図4の状態からカットソーを下降させ、またVカットソーを上昇させた後、受け板を水平移動させながらカットソー及びVカットソーで壁材パネルを横断カット及びV溝を形成した姿態を示す一部断面正面図、図6は図5の平面図、図7は図6の状態から受け板を元の始点位置に戻した姿態を示す平面図、図8はVカットソーの斜視図、図9は(イ)が同質出隅部材用一体壁片の斜視図、(ロ)が(イ)の同質出隅部材用一体壁片をヒンジ部で屈曲させた後の同質出隅部材用一体壁片の側面図である。尚、図3で示すエアシリンダ51と押えバー52は他の図面では省略する。
一体壁片の製造機はコンベア装置4と受け板装置1とカットソー装置2とVカットソー装置3とを具備する。
コンベア装置4は送りローラ42を取着したコンベア本体40が水平移動することのできる装置でコンベア主部とガイドレール部とを備える。ガイドレール部は枠形成された基台F上に2本の細長鋼材48が所定間隔をおいて敷かれ、2本の細長鋼材48上にそれぞれ主ガイドレール46を配設して、各ガイドレール46上を滑動する2つの嵌合具47が設けられたもので、これら4つの嵌合具47が前記コンベア主部に係るコンベア本体40の下面四隅に固着される。コンベア本体40は壁材パネル9を受け板装置1の受け板10上に送り込む搬送機能を有し、コンベア本体40上に設けた複数の軸受41にそれぞれローラ42が回転自在に支持される。ローラ42の長さは壁材パネル9の短辺にほぼ等しい。各ローラの支軸43の一方にプーリ44を固着し、該プーリにベルト45を巻回して該ベルトの回転によりコンベア装置4に送り込まれた平面視長方形の壁材パネル9(例えば短辺の長さL:450mm×長辺の長さL:3030mm)は受け板装置1の受け板10上へ移送される構成とする。
受け板装置1は平坦な受け板10の上面101に隆起する当て部材11を設け、該当て部材11に平面視長方形の壁材パネル9の短辺を当接させて該壁材パネル9を該受け板10に載置することができると共に、その載置された該壁材パネル9の短辺方向に該受け板10が水平移動できる装置である。
基台F上に前記主ガイドレール46と平行に補助ガイドレール15を敷設し、下端に該補助ガイドレール15上を滑動する嵌合具161を設けた支柱16が間隔をあけて2本立設し、該支柱と前記コンベア本体40とで板状の受け板10を水平に配設する。受け板10と前記ローラ42の上端は同一平面上にする。詳しくは、図2のごとくコンベア本体40の受け板10側の先端部分40aだけを上方に延設して、該先端部分と前記支柱16の上端とで矩形の受け板10を水平状態に固着する。受け板10上にはコンベア本体40に接する部分とは反対側の側縁寄りに補助ガイドレール15と平行に角形棒状の前記当て部材11が固着される。受け板10は平面視でコンベア本体40に対しT字状に (図1では上下方向)に張り出す格好になっており、壁材パネル9(少なくとも同質出隅部材用壁片を切り出す所定幅の壁材パネル9)を載置することのできる所定幅を有する。該受け板10にはカットソー装置2に係るカットソー20用縦長の通孔10aとVカットソー装置3に係るVカットソー30用縦長の透孔10bが設けられる。
カットソー装置2はカットソー20とモータ21とエアシリンダ22とを備える。カットソー20は円板周囲に鋸刃部を形成したノコギリである。モータ21の軸21aに取着されたカットソー20は、モータ21の軸回転により通常の円板形ノコギリと同じようにして壁材パネル9を切断することができる。
基台Fに側面視逆L形のフレーム71が固着され(図2)、前記支柱16よりも外側の位置で起立するフレーム立部の先端で水平部71aが受け板10の上方位置に張り出す。この水平部71aにエアシリンダ22の本体22aが下方に向けて固着され、該エアシリンダのロッド22bの下端に前記モータ21が固着され、該モータ軸21aにカットソー20が取着される。カットソー20は通常、通孔10aの真上に位置する。該カットソー20が前記当て部材11に当接する壁材パネル9の短辺地点から該壁材パネル9の長辺水平方向の所定距離(詳しくは図9(イ)ごとくの同質出隅部材用一体壁片92の展開長さの距離)に配され、且つ前記エアシリンダロッド22bの伸縮によって上下動可能に設けられる。円板形カットソー20の板面を縦長通孔10aと平行にする。常態で図1〜図4のごとく該カットソー20が前記受け板10よりも上方位置に配される一方、該カットソー20がロッド22bの伸長により最下端に下降した際に、図5のごとく受け板10に形成した前記通孔10a内に入り込み、該通孔10aよりもカットソー20下端が下降する。さらに、該カットソー20が作動し且つ前記受け板10,コンベア本体40が主ガイドレール46,補助ガイドレール15上を水平移動するによって、カットソー20で壁材パネル9を横断カットするようにしている。当て部材11に壁材パネル9の短辺を当接させて受け板10に載置された壁材パネル9に対して、カットソー20は当初、図3のごとく通孔10a内の奥の方(図3の上側)に位置するが、受け板10,コンベア本体40が主ガイドレール46,補助ガイドレール15上を始点側46a,15aから奥の方へ水平移動することによって受け板10上に載せられた壁材パネル9が該カットソー20によって切断されていき、最終的に受け板10,コンベア本体40が図6のごとく奥のガードレール終点側46b,15bに行き着いたところで、壁材パネル9から同質出隅部材用の壁片91が切り取られる。この時点で、カットソー20は壁材パネル9を横断カットして通孔10a内で手前の方(図6の下側)に位置する。斯かるカットソー20による壁材パネル9の横断カットを可能にするためにコンベア本体40に対して前記T字状に張り出す受け板10の張り出し度合いや通孔10aの長さが決められる。
Vカットソー装置3は壁材パネル9の短辺地点と前記カットソー20地点との水平方向中間地点に配され、且つVカットソー30を上下動可能に設けると共に、常態で該Vカットソー30が受け板10よりも下方位置に配される一方、該Vカットソー30が最上端に上昇した際に、Vカットソー30上端が図5のごとく前記受け板10に形成した透孔10bよりも上昇して、該Vカットソー30の作動及び受け板10の水平移動によって壁材パネル9に横断面V溝92aを形成できるようにした装置である。
Vカットソー装置3はVカットソー30とモータとエアシリンダとを備える。Vカットソー30は図8のような歯車状ノコギリとし、刃部の両サイドに互い違いに傾斜角θの切削部分を設ける。モータ軸31aを軸孔301に挿通して取着されたVカットソー30が、モータ回転によって図5,図9のごとく壁材パネル9に横断面V溝92aを形成することができる。V溝92aの角度は約90度で、図9の2つの小片921のカット面922は約45度にカットされる。
ここでは、基台F上に設置固定したエアシリンダ32の本体上に上下動するロッド32bが設けられる。そして、該ロッドの先端部にモータ31が固着され、該モータ軸31aにVカットソー30が取着される。本実施形態は、図1,図2のごとくVカットソー30とモータ31とエアシリンダ32の1セットを縦長の透孔10bに所定間隔をあけて2セット設ける。手前(図1の下側)に荒削り用Vカットソー30Aが、奥(図1の上側)に仕上げ用Vカットソー30Bが取着される以外は、モータ31,エアシリンダ32等を同じくする。Vカットソー30(300A,30B)は通常、透孔10bの真下に位置する。
該Vカットソー30が前記当て部材11に当接する壁材パネル9(上面が意匠面側とする)の短辺地点から該壁材パネル9の長辺水平方向の所定距離(詳しくは同質出隅部材用一体壁片92の長さの約半分の距離)の地点で前記エアシリンダロッド32bの伸縮によって上下動可能に設けられる。常態で図1〜図4のごとく該カットソー20が前記受け板10よりも下方位置に配される一方、該Vカットソー30がロッド32bの伸長により最上端に上昇した際に、Vカットソー30が図5のごとく受け板10に形成した前記透孔10bよりも上昇し、且つVカットソー30の上端(先端)が壁材パネル9の上面には僅かに届かない位置にセットされる。そして、該Vカットソー30が作動し且つ前記受け板10,コンベア本体40が主ガイドレール46,補助ガイドレール15上を水平移動することによって、Vカットソー30で壁材パネル9の裏面側(下面側)に横断面V溝92aを形成できるようにしている。当て部材11に壁材パネル9の短辺を当接させて受け板10に載置された壁材パネル9に対して、Vカットソー30は当初、図3のごとく透孔10b内の奥の方(図3の上側)に位置する。しかるに、受け板10,コンベア本体40が主ガイドレール46,補助ガイドレール15上を始点側46a,15aから奥の方へ水平移動することによって受け板10上に載せられた壁材パネル9が荒削りのVカットソー30A、さらに仕上げ用Vカットソー30Bによって図6,図9(イ)のごとく前記カットソー20によって壁材パネル9から同質出隅部材用の壁片91が切り取られると同時に、該Vカットソー30によって同質出隅部材用の一体壁片91の裏面側に横断面V溝92aが形成される。ロッド32bの伸長で上昇したVカットソー30の刃部の先端が壁材パネル9の上面に僅かに届かないよう設定されていて、図9(イ)ごとくのV溝92aの溝底にヒンジ部925のある所望の同質出隅部材用の一体壁片を製造する。この時点で、Vカットソー30は図6に示すごとく壁材パネル9に横断面V溝92a形成を終えて透孔10bの手前の方(図6では下側)に位置する。斯かるVカットソー30による壁材パネル9に横断面V溝92aの形成を可能にするためにコンベア本体40に対して前記T字状に張り出す受け板10の張り出し度合いや透孔10bの長さが決められる。
さらに本実施形態は、制御盤スイッチを押せば、カットソー20,Vカットソー30によって切断,V溝92a加工され、最終的に受け板10,コンベア本体40が奥の終点に行き着いた該受け板10,コンベア本体40を、また元の手前のガードレール始点側46a,15aに戻すところまでの工程に至って一体壁片92の製造のワンサイクルが完了するようにしている。作業者は図1の右下側で通常作業しており、作業性向上を図るためである。
符号51はエアシリンダ、符号52は押えバーを示す。当て部材11と通孔10aの間でこれらと平行にして、受け板10の上方にて上下動可能に押えバー52が設けられる。具体的には図1で受け板10の手前と奥の側縁(図1では上下辺の側縁)にエアシリンダ本体51aを固着し、そのロッド51bの先端を、受け板10上を図1の上下方向に横断する押えバー52の両端部に固着する。エアシリンダ51が作動してロッド51bが伸長すれば、押えバー52が受け板10から上昇して、コンベア装置4から送り込まれてきた壁材パネル9の短辺を当て部材11に当接させて該壁材パネル9を受け板10に載置可能にする。そして、エアシリンダ51を作動させてロッド51bを収縮すれば、該壁材パネル9を押えバー52で上から押さえつけて壁材パネル9を受け板10上に固定保持する。斯かる状態を確保することで、壁材パネル9が受け板10上にしっかりと固定されて、前記カットソー20,Vカットソー30の作動及び前記受け板10の水平移動によって壁材パネル9から同質出隅部材用一体壁片92の長さに精度良くカットすると同時に、壁材パネル9に横断面V溝92aを寸法狂いもなく確実に形成できる。
符号61は地上から腰ほどの高さまである仕切り壁、符号62は透明ガラス窓(窓枠を含む)で、制御盤のスイッチにより一体壁片92の製造が開始すると図2の状態から図3の状態に移る。ガラス窓62が上昇し、該ガラス窓で製造ラインを遮断し、一体壁片92が造られその製造が終了するとガラス窓62が下降して作業の安全性を向上させている。また図示を省略するが、カットソー20による壁材パネル9の横断カット領域及びVカットソー30による壁材パネル9の横断面V溝92aの形成領域にはそれぞれ吸引ダクトが配設されており、制御盤のスイッチにより一体壁片92の製造が開始すると吸引ダクトがカットソー20,Vカットソー30による切断,切削による粉塵を吸引するようにしている。
次に、上記一体壁片の製造機を用いた同質出隅部材用一体壁片の一製法について説明する。
まず図1,図2のスタート開始状態から、制御盤のスイッチを押すと一連の動作が順にスタートする。コンベア装置4のコンベア駆動モータが作動してベルト45,ローラ42が回り、壁材パネル9をコンベア装置4から受け板10上へと送り込む。受け板10上に送り込まれた壁材パネル9はその短辺を当て部材11に当接させて静止する。壁材パネル9は意匠面を上面にする。
次いで、エアシリンダ51が作動してロッド51bが収縮して押えバー52が壁材パネル9を受け板10上に押さえつけ固定する(図3)。これと相前後して、エアシリンダ22が作動してロッド22bが伸長し、カットソー20の下端が通孔10aよりも下降し、またエアシリンダ32が作動してロッド32bが伸長し、Vカットソー30の上端が透孔10bよりも上昇する。但し、Vカットソー30の上端は受け板10上に載置された壁材パネル9の上面には僅かに達しない位置で止まっている。
しかる後、カットソー20のモータ21及びVカットソー30のモータ31が駆動し、続いてコンベア装置4,受け板装置1が一体となって主ガイドレール46,補助ガイドレール15上を始点側46a,15aから終点側46b,15bへと滑動する。当て部材11からカットソー20までの距離が同質出隅部材用一体壁片92の展開板幅に設定しており、カットソー20の作動によって前記壁材パネル9を横断カットし、同質出隅部材用壁片の一体壁片91を切り取ると共に、Vカットソー30の作動によって壁材パネル9(壁材パネル9から切り取られる一体壁片91)の裏面側に横断面V溝92aを形成する(図5,図6)。壁材パネル9の短辺地点とカットソー20地点との水平方向中間地点にVカットソー30を設けているので、図6,図9(イ)ごとくの一体壁片91の中間地点にV溝92aが横断する同質出隅部材用一体壁片92が出来る。しかも、Vカットソー30の上端は受け板10上に載置された壁材パネル9の上面には僅かに達しない位置で止められていることから、V溝92aの溝底にヒンジ部925が形成される。
図6の状態で、同質出隅部材用一体壁片92が既に出来上っているが、次に、エアシリンダ22のロッド22bを収縮させカットソー20を受け板10の上方の元の位置に戻した後、またエアシリンダ32のロッド32bを収縮させてVカットソー30を受け板10の下方の元の位置に戻した後、コンベア装置4,受け板装置1が一体となって主ガイドレール46,補助ガイドレール15上を終点側46b,15bから始点側46a,15aの初期状態位置に戻って1サイクルが終了する。作業者が始点側15aにいるため所望の同質出隅部材用一体壁片92を取り出しやすくなっている。
再び、壁材パネル9から一体壁片92が切り取られた残存部90によって、前記一連の動作が繰り返されて、次々と同質出隅部材用一体壁片が造られていくことになる。そして、取出された同質出隅部材用一体壁片92はヒンジ部925に接着剤を塗布して図9(ロ)のごとくのアングル形(平面視L字形)の最終製品たる同質出隅部材が得られる。
このように構成した一体壁片の製造機は、これまでの一側を斜め切断した切断面がある同質の板状壁片を別個に二つ造った後、これらを突合せ、接着剤で接合一体化して同質出隅部材を生産するものであったものに比べて、非常に簡単且つ綺麗に同質出隅部材を生産できる。低コスト化に貢献できる。従来、同質の板状小片921が別個であったものがヒンジ部925を介して両小片921がつながり、該ヒンジ部925にはVカットソー30で一体壁片91に斜め切断した切断面922が設けられ、且つカットソー20で壁材パネル9から同質出隅部材に必要な同質出隅部材用一体壁片92を切り取ることができる。
さらに、本製造機によれば受け板10に壁材パネル9の短辺を当接させて、受け板10,コンベア本体40を主ガイドレール46,補助ガイドレール15上を一往復させるだけでカットソー20による壁材パネル9の切断,Vカットソー30によるV溝92aの形成が可能で、図9ごとくの同質出隅部材用一体壁片92が出来上がる。一報復の短時間で所望の同質出隅部材用一体壁片92を造ることができ、本一体壁片の製造機は高い生産性を提供する。これまでの製造工程が長いことから長い作業時間とその労力負担から開放される。
加えて、Vカットソー30の上端は受け板10上に載置された壁材パネル9の上面(意匠面)には僅かに達しない位置で止められることから、V溝92aの溝底にヒンジ部925が形成される。ヒンジ部925位置で小片921を屈曲することによって所望のアングル形同質出隅部材が得られる(図9)。しかも、このアングル形同質出隅部材はヒンジ部925においても意匠面が残されているので、品質的に極めて優れたものになっている。特許文献1のごとく出隅の稜線部分を面取りカットし熱転写シート等を貼着し修正を施す手間もいらない。本一体壁片92の製造機は同質出隅部材を造るにあたって、その製造コストの削減、作業時間の短縮、省力化、その品質向上等に多大な効を奏する。
(2)実施形態2
本実施形態は図10のごとくの一体壁片の製造機で、Vカットソー装置に係るVカットソー30が、壁材パネル9の短辺地点と前記カットソー20地点との水平方向中間地点に上下動可能に設けられると共に、常態で該Vカットソー30が前記受け板10よりも上方位置に配される構成とする。さらに、該Vカットソー30が最下端に下降した際に前記受け板10に形成した透孔10bよりも下降して該Vカットソー30の作動によって前記壁材パネル9を横断面V字状に横断カットできるよう構成したものである。
カットソー装置2に係るカットソー20は実施形態1のままでもよいが、本実施形態は、該カットソー20が当て部材11に当接する前記壁材パネル9の短辺地点から該壁材パネル9の長辺水平方向の所定距離にカットソー20を上下動可能に設けられ、常態で該カットソー20が前記受け板10よりも下方位置に配される構成とする。そして、該カットソー20が最上端に上昇した際に前記受け板10に形成した通孔10aよりも上昇して該カットソー20の作動によって前記壁材パネル9を横断カットできるようにしている。
他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。このように構成した一体壁片の製造機も実施形態1と同様の効果が得られる。
(3)実施形態3
本実施形態は実施形態1で、前記受け板10の上面101に隆起する前記当て部材11に代えて、該当て部材11地点に実施形態1記載のカットソー装置2と同等品のカットソー装置を設け、両カットソー装置2に係るカットソー20の作動及び前記受け板10の水平移動によって壁材パネル9の短辺の近接領域を横断カットできるよう構成したものである。実施形態2で、当て部材11に代えて、該当て部材11地点に実施形態2記載のカットソー装置2と同等品のカットソー装置を設け、両カットソー装置2に係るカットソー20の作動及び前記受け板10の水平移動によって壁材パネル9の短辺の近接領域を横断カットできるよう構成したものでもよい。なお、図示を省略したが、実施形態1,2と同じ位置にエアシリンダ51、押えバー52が設けられる。
このように構成した一体壁片の製造機も実施形態1と同様の効果が得られる。さらに、当て部材11に代えて該当て部材11地点にカットソー装置2を設けることによって、端面処理が可能になり、製品たる一体壁片92に、より品質の高いものが得られるようになる。
尚、本考案においては、前記実施形態,実施例に示すものに限られず、目的,用途に応じて本考案の範囲で種々変更できる。受け板装置1,カットソー装置2,Vカットソー装置3,コンベア装置4,押えバー52等の形状,大きさ等は用途等に合わせて適宜選択できる。
実施形態1の同質出隅部材用一体壁片の製造機の平面図である。 図1の正面図である。 図1の一体壁片の製造機に壁材パネルを当て部材に当接させて載置した平面図である。 図3の正面図である。 図4の状態からカットソーを下降させ、またVカットソーを上昇させた後、受け板を水平移動させながらカットソー及びVカットソーで壁材パネルを横断カット及びV溝を形成した姿態を示す一部断面正面図である。 図5の平面図である。 図6の状態から受け板を元の始点位置に戻した姿態を示す平面図である。 Vカットソーの斜視図である。 (イ)が同質出隅部材用一体壁片の斜視図、(ロ)が(イ)の同質出隅部材用一体壁片をヒンジ部で屈曲させた後の同質出隅部材用一体壁片の側面図である。 実施形態2の同質出隅部材用一体壁片の製造機の正面図である。 実施形態3の同質出隅部材用一体壁片の製造機の正面図である。
符号の説明
1 受け板装置
10 受け板
101 上面
11 当て部材
2 カットソー装置
20 カットソー
3 Vカットソー装置
30 Vカットソー
9 壁材パネル
91 壁片
92 同質出隅部材用一体壁片

Claims (4)

  1. 平坦な受け板の上面に隆起する当て部材を設け、該当て部材に平面視長方形の壁材パネルの短辺を当接させて該壁材パネルを該受け板に載置することができ、且つ載置された該壁材パネルの短辺方向に該受け板が水平移動できる受け板装置(1)と、
    前記当て部材に当接する前記壁材パネルの短辺地点から該壁材パネルの長辺水平方向の所定距離でカットソーを上下動可能に設けると共に、常態で該カットソーが前記受け板よりも上方位置に配される一方、該カットソーが最下端に下降した際に該カットソー下端が前記受け板に形成した通孔よりも下降して、該カットソーの作動及び前記受け板の水平移動によって前記壁材パネルを横断カットできるようにしたカットソー装置(2)と、
    前記壁材パネルの短辺地点と前記カットソー地点との水平方向中間地点にVカットソーを上下動可能に設けると共に、常態で該Vカットソーが前記受け板よりも下方位置に配される一方、該Vカットソーが最上端に上昇した際にVカットソー上端が前記受け板に形成した透孔よりも上昇して、該Vカットソーの作動及び前記受け板の水平移動によって前記壁材パネルに横断面V溝を形成できるようにしたVカットソー装置(3)と、を具備し、前記カットソーで壁材パネルから所定幅の壁片を切り離し、さらに前記Vカットソーで該壁片の裏面側に横断面V溝を形成し且つ該V溝の溝底側に薄肉のヒンジ部を形成して同質出隅部材用一体壁片とすることを特徴とする同質出隅部材用一体壁片の製造機。
  2. 平坦な受け板の上面に隆起する当て部材を設け、該当て部材に平面視長方形の壁材パネルの短辺を当接させて該壁材パネルを該受け板に載置することができ、且つ載置された該壁材パネルの短辺方向に該受け板が水平移動できる受け板装置(1)と、
    前記当て部材に当接する前記壁材パネルの短辺地点から該壁材パネルの長辺水平方向の所定距離でカットソーを上下動可能に設けると共に、常態で該カットソーが前記受け板よりも下方位置に配される一方、該カットソーが最上端に上昇した際に該カットソー上端が前記受け板に形成した通孔よりも上昇して、該カットソーの作動及び前記受け板の水平移動によって前記壁材パネルを横断カットできるようにしたカットソー装置(2)と、
    前記壁材パネルの短辺地点と前記カットソー地点との水平方向中間地点にVカットソーを上下動可能に設けると共に、常態で該Vカットソーが前記受け板よりも上方位置に配される一方、該Vカットソーが最下端に下降した際にVカットソーした端が前記受け板に形成した透孔よりも下降して、該Vカットソーの作動及び前記受け板の水平移動によって前記壁材パネルに横断面V溝を形成できるようにしたVカットソー装置(3)と、を具備し、前記カットソーで壁材パネルから所定幅の壁片を切り離し、さらに前記Vカットソーで該壁片の裏面側に横断面V溝を形成し且つ該V溝の溝底側に薄肉のヒンジ部を形成して同質出隅部材用一体壁片とすることを特徴とする同質出隅部材用一体壁片の製造機。
  3. 前記Vカットソー装置に係るVカットソーが、壁材パネルの短辺地点と前記カットソー地点との水平方向中間地点に上下動可能に設けられると共に、常態で該Vカットソーが前記受け板よりも上方位置に配されさらに、該Vカットソーが最下端に下降した際に前記受け板に形成した透孔よりも下降して該Vカットソーの作動によって前記壁材パネルを横断面V字状に横断カットできるようにする請求項1記載の同質出隅部材用一体壁片の製造機。
  4. 平坦な前記受け板の上面に隆起する前記当て部材に代えて、該当て部材地点に前記カットソー装置と同等品を設け、両カットソー装置に係るカットソーの作動及び前記受け板の水平移動によって壁材パネルの短辺の近接領域を横断カットできるようにした請求項1乃至3のいずれかに記載の同質出隅部材用一体壁片の製造機。
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