JP7150662B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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本発明の実施形態は、半導体装置の製造方法に関する。
半導体ウェーハをブレードダイシングによってチップに分割するダイシング工程において、ブレードが当たるときに半導体チップが振動し、微小な欠け(以下、チッピング)が発生する問題がある。
特許第5563814号明細書 特開2017-17072号公報 特開2018-186240号公報 特開2015-216242号公報
本発明が解決しようとする課題は、ダイシングブレードを用いたダイシング工程において半導体ウェーハの振動を抑制することで、チッピングの発生を低減する半導体装置の製造方法を提供することである。
上記の課題を達成するために、半導体層からなる第1面及び前記半導体層上に設けられた金属層からなり前記第1面に対向する第2面を有する半導体ウェーハに対し、前記第1面上に対して規定されるダイシングラインに沿って、前記第2面上に薄膜パターンを形成する工程と、前記薄膜パターンが形成された前記第2面をダイシングテープの粘着層に貼り付ける工程と、ダイシングブレードを用いて前記第1面上に規定された前記ダイシングラインに沿って前記第1面側から前記薄膜パターンに達するまで前記半導体層及び前記金属層を除去し、前記半導体ウェーハを半導体チップに分離するダイシング工程と、を有する。
第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図 第1の実施形態に係る裏面パターンニング工程後の半導体ウェーハの表面側及び裏面側の状態を示した図 第1の実施形態の変形例に係る裏面パターンニング工程後の半導体ウェーハの裏面側の状態を示した図 第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図 第2の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。なお、図面での部分における厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、模式的に示したものであり、必ずしもこれに限定されない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図である。半導体装置は、例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)やMetal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor(MOSFET)等である。図2(a)は、第1の実施形態における裏面パターンニング工程後の半導体ウェーハ1の表面側の状態を示した図である。図2(b)は、第1の実施形態における裏面パターンニング工程後の半導体ウェーハ1の裏面側の状態を示した図である。
図1(a)に、ダイシングによって分断する前の半導体ウェーハ1を示す。半導体ウェーハ1は、例えば、半導体層2のパターニング工程、薄化工程、金属膜3の製膜工程を順に経て形成することができる。第1の実施形態に説明する半導体ウェーハ1は、半導体層2の一方の面上に金属膜3が形成されたものとして説明するがこれに限定されない。以降の説明において、半導体ウェーハ1の半導体層2側を表面と称し、金属膜3側を裏面と称することがある。
図2(a)の実線で示すように、ダイシングライン11は、ダイシングをする位置を示し所定のピッチをあけて半導体ウェーハ1の表面に規定される。ダイシングライン11の幅W0は、半導体ウェーハ1の表面において、ダイシングブレードの進行方向に対して直交する方向の幅である。ダイシング工程において、ダイシングライン11に沿ってダイシングブレードの位置が合わせられる。図2(a)の破線で示す分断領域12(分断ライン)は、半導体ウェーハ1のダイシングライン11に沿ってダイシングブレードによって分断(除去)される予定の領域である。半導体ウェーハ1の表面において、分断領域12はダイシングライン11に含まれる。ダイシング工程により半導体ウェーハ1から半導体チップ10として個片化される部分が、チップ領域13である。
ダイシングブレードの通過によって生じる分断領域12の幅W1は、ダイシングブレードの進行方向に対して直交する水平方向の幅である。分断領域12の幅W1は、使用するダイシングブレードの厚みにおおむね等しい。分断領域12の幅W1は幅W0よりも小さい。分断領域12の幅W1は、例えば100μmである。
次に、図1(b)に示すパターニング工程にて、半導体ウェーハ1裏面の金属膜3上に、裏面パターン4を形成する。裏面パターン4は、半導体ウェーハ1と後述するダイシングテープ5との密着性を向上させるために設けるものである。裏面パターン4の半導体層2から金属膜3に向かう方向の厚みT1は、例えば15μmである。
図2(b)の破線は、半導体ウェーハ1の裏面上において分断領域12に相当する位置を示す。図2(b)に示すように、裏面パターン4は、半導体ウェーハ1の裏面側に設けられた金属膜3上に、半導体ウェーハ1の表面側からダイシング工程を行った際に分断される予定の分断領域12(分断ライン)内に収まるように形成される。図2(b)では、裏面パターン4が分断領域12(分断ライン)に沿ってメッシュ状に設けられた例を示す。裏面パターン4は、金属膜3の分断領域12内に設けられる。裏面パターン4の幅W2は、分断領域12(分断ライン)の幅W1以下の幅である。裏面パターン4の幅W2は、例えば80μmである。
裏面パターン4としては、金属膜3上にパターニングが可能で、後述する粘着層6よりも変形しにくい材料を用いることができる。裏面パターン4は、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド、ポリオレフィン、シリコン樹脂、ポリアミド等の有機系材料の膜で形成することができる。また、裏面パターン4は、Al、Ni、Auといった無機系材料の膜、あるいはレジスト膜で形成することもできる。
裏面パターン4の形成方法に限定はなく、用いる材料に応じて適当なパターニング方法を取りうる。例えば、裏面パターン4に感光性のポリイミドを用いる場合、金属膜3上に塗布し、リソグラフィし、硬化処理をすることでパターニングすることが可能である。
図1(c)に示す貼り付け工程で、半導体ウェーハ1は、金属膜3及び形成された裏面パターン4を介してダイシングテープ5に張り付けられる。
ダイシングテープ5は、半導体ウェーハ1を固定し、ピックアップ工程まで保持する。ダイシングテープ5は、基材層7及び粘着層6を有する。基材層7は、引き延ばすことが可能な樹脂によって形成される。粘着層6は、粘着剤によって形成され、基材層7上に設けられる。粘着層6には、アクリル糊等の有機系の粘着剤を用いることができる。粘着層6は、半導体ウェーハ1をダイシングテープ5に接着し、固定する。粘着層6に用いられる粘着剤は、裏面パターン4に用いた材料よりも変形しやすい。粘着層6に用いられる粘着剤は、被着材(接着対象の物体)が押し付けられることで容易に変形する。
ダイシングテープ5の粘着層6の厚みT2は、裏面パターン4の厚みT1以上の厚さである。粘着層6の厚みT2は、例えば20μmである。半導体ウェーハ1の裏面、つまり金属膜3上において裏面パターン4が突出しているので、粘着層6は半導体ウェーハ1に押し付けられることで裏面パターン4の間に入り込む。裏面パターン4の厚みT1が粘着層6の厚みT2よりも薄いため、粘着層6は金属膜3及び裏面パターン4を覆う。
基材層7(又はダイシングテープ5)は、粘着層6により、裏面パターン4が設けられた金属膜3に接着することで、単に金属膜3に接着する場合よりも接着面積が増える。これに加えて、粘着層6が被着材(金属膜3と裏面パターン4)の凹凸に入り込むことで、アンカー効果が発生する。接着面積の増加とアンカー効果とによって接着強度が向上し、半導体ウェーハ1はダイシングテープ5に強く密着して固定される。
なお、粘着層6が有機系の材料で形成されている場合、裏面パターン4の材料を有機系の材料とすることで、半導体ウェーハ1とダイシングテープ5の密着性をさらに高めることができる。
図1(d)に示すダイシング工程で、ダイシングテープ5に貼り付けられた半導体ウェーハ1は、表面側つまり半導体層2側からダイシングブレードによってダイシングライン11に沿って分断領域12が切削され、半導体チップ10に分割される。
ダイシングブレードは、分断領域12に相当する半導体層2を除去し、分断領域12に相当する金属膜3を除去し、裏面パターン4を除去し、粘着層6の一部まで達するようにして、半導体ウェーハ1を切断する。これにより、半導体チップ10の裏面から裏面パターン4が除去される。図1(d)には、ダイシングブレードが、半導体ウェーハ1の表面側から半導体ウェーハ1の裏面位置よりもT1以上粘着層6側まで深く達し、裏面パターン4が完全に除去された例を示している。
一般にダイシング工程においては、ダイシングブレードが金属膜3から粘着層6に侵入する際、金属膜3のダイシングブレードと触れる部分が粘着層6側へ押し出されるように変形しながら切削される。変形しながら切削された金属膜3の切断面には、粘着層6側に突き出した突起(以下、バリ)が生じる。バリ発生の要因の1つとして、金属膜3を介してダイシングブレードと対向する粘着層6の粘着剤は変形しやすく、金属膜3の押し出しを抑制しにくいことがあげられる。
本実施形態に係るダイシング工程においては、裏面パターン4は、金属膜3上の分断領域12に相当する部分に存在する、すなわち、裏面パターン4は、ダイシング工程において金属膜3を介してダイシングブレードと対向して存在する。さらに、裏面パターン4は、粘着層6よりも変形しにくい材料が用いられる。このため、裏面パターン4は、ダイシングブレードが金属膜3を粘着層6側へ押し出す事を防ぐことができる。金属膜3が押し出されにくいため、金属膜3の変形が抑えられる。裏面パターン4は、金属膜3が粘着層6側へ押し出される事を防ぐことで、半導体チップ10の裏面に発生するバリを抑制できる。
第1の実施形態の半導体ウェーハ1は、ダイシングテープ5に強く密着して固定されているため、ダイシング工程における半導体ウェーハ1のダイシングブレードと接触することによる振動が抑制される。ダイシング工程における半導体ウェーハ1の振動が抑制されることで、分割された半導体チップ10のチッピングの発生が低減される。
最後に、図1(e)に示す剥離工程で、ダイシングテープ5を引き延ばした後、半導体チップ10がピックアップされる。ダイシング工程で半導体チップ10から裏面パターン4が除去されているため、裏面パターン4がダイシングテープ5に食い込むことで発生するアンカー効果が消失する。これによって、接着強度が減少するため、半導体チップ10のピックアップ時に必要な力が小さくなる。ピックアップ時に加わる力が小さくなることで、チップ割れやピックアップ不良の発生が低減される。
上記の説明において、裏面パターン4の幅W2が分断領域12(分断ライン)の幅W1以下であるため、半導体チップ10上の金属膜3上に裏面パターン4が残存しない。このため、半導体チップ10をダイボンディングするために、裏面パターン4を除去する専用の装置や工程は不要である。
第1の実施形態の変形例について、図3を用いて説明する。図3は、第1の実施形態の変形例1に係る裏面パターンニング工程後の半導体ウェーハ1の裏面側の状態を示した図である。図3の破線は、半導体ウェーハ1の裏面上における、ダイシング工程で分断される予定の分断領域12を示す。
第1の実施形態の裏面パターン4が一体的(連続的)に形成されたメッシュ形状であるのに対して、第1の実施形態の変形例の裏面パターン24は、部分的に途切れたメッシュ構造である。第1の実施形態の変形例の裏面パターン24によって形成される凹凸は、第1の実施形態の裏面パターン4によって形成される凹凸よりも入り組んだ形状となる。このため、裏面パターン24は粘着層6に食い込みやすく、半導体ウェーハ1とダイシングテープ5の密着性が向上する。これにより第1の実施形態よりも、ダイシング時の半導体ウェーハ1の振動が抑制され、半導体チップ10のチッピングが低減される半導体装置の製造方法を提供できる。
以上、説明した第1の実施形態及び第1の実施形態の変形例によれば、半導体ウェーハ1裏面の金属膜3の分断領域12に相当する位置に裏面パターン4を形成することで、半導体ウェーハ1とダイシングテープ5との接着強度が増す。半導体ウェーハ1とダイシングテープ5が密着することで、ダイシング工程における半導体ウェーハ1の振動が抑制され、半導体チップ10のチッピングが低減される。さらに、裏面パターン4は、ダイシング工程で金属膜3が粘着層6側へ押し出される事を抑制することで、半導体チップ10の裏面に発生するバリを抑制できる。ダイシング工程で裏面パターン4が取り除かれるため、剥離工程では接着強度が減少しピックアップ不良の発生が低減される。このような工程によって、チッピングの発生が低減される半導体装置の製造方法を提供できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態にかかる半導体装置の製造方法について説明する。
なお、第1の実施形態と同等の構成、動作等については説明を省略する。第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法は、裏面パターン34が異なる幅を有する少なくとも2つの部分を有する。
第2の実施形態の半導体製造方法について、図4を用いて説明する。図4は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図である。
図4(a)に、ダイシングによって分断する前の半導体ウェーハ1を示す。半導体ウェーハ1は、半導体層2及び金属膜3を有し、ダイシングライン11、分断領域12及びチップ領域13が規定される。なお、図4の図4(d)以降は、ダイシングライン11の記載を省略する。
図4(b)に示すパターニング工程にて、金属膜3上の分断領域12に相当する領域上に、裏面パターン34を形成する。裏面パターン34は、幅がW3の部分と、幅がW3の部分よりも金属膜3から離れて位置する幅がW4の部分を有し、幅W3の値と幅W4の値が異なる。
図4には、裏面パターン34が金属膜3と接する位置の幅が幅W3である例を示す。図4において、幅W4は幅W1よりも小さく、幅W3よりも大きい。裏面パターン34の構造は、図4に示すような、金属膜3から離れるにつれてその幅が広くなる逆テーパー構造に限定されない。裏面パターン34は、金属膜3から離れるにつれてその幅が狭くなる部分を有することができる。
図4(c)に示す貼り付け工程で、半導体ウェーハ1は、金属膜3及び形成された裏面パターン34を介してダイシングテープ5に張り付けられる。第2の実施形態の裏面パターン34は、幅が一定ではないため、第1の実施形態の裏面パターン4よりも入り組んだ形状となる。金属膜3から離れるにつれてその幅が狭くなる部分を有する場合、裏面34パターンはさらに入り組んだ形状となる。このため、第2の実施形態では、裏面パターン34は粘着層6に食い込みやすく、第1の実施形態よりも半導体ウェーハ1とダイシングテープ5の接着強度が向上する。
図4(d)に示すダイシング工程で、ダイシングテープ5に貼り付けられた半導体ウェーハ1は、半導体層2側からダイシングブレードによってダイシングライン11に沿って切削され、半導体チップ10に分割される。ダイシング工程では、半導体ウェーハ1の分断領域12及び裏面パターン34がダイシングブレードによって除去される。第2の実施形態では、半導体ウェーハ1とダイシングテープ5の接着強度が高いため、第1の実施形態よりも振動を抑制し、チッピングの発生をさらに低減する。
最後に、図4(e)に示す剥離工程で、ダイシングテープ5を引き延ばした後、半導体チップ10がピックアップされる。
第2の実施形態の変形例にかかる半導体製造方法について、図5を用いて説明する。図5は、第2の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図である。
第2の実施形態の変形例では、裏面パターン44が異なる幅を有する少なくとも2つの部分を有する。裏面パターン44は、金属膜3と接する位置に幅W1よりも小さい幅W5の部分を有し、幅W5の部分よりも金属膜3から離れた位置に、幅W1よりも大きい幅W6の部分を有する。
図5(a)に、ダイシングによって分断する前の半導体ウェーハ1を示す。半導体ウェーハ1は、半導体層2及び金属膜3を有し、ダイシングライン11、分断領域12及びチップ領域13が規定される。なお、図5の図5(d)以降は、ダイシングライン11の記載を省略する。
図5(b)に示すパターニング工程で、金属膜3の分断領域12に相当する領域上に、裏面パターン44を形成する。金属膜3側からみた平面図において、裏面パターン44が金属膜3と接する位置の幅は、W1よりも小さい幅W5であり、この部分は分断領域12に含まれるように設けられる。金属膜3側からみた平面図において、裏面パターン44の幅W6の部分は、分断領域12を含むように設けられる。
裏面パターン44が金属膜3と接する位置の幅W5を狭めることなく、W6を広げることができるため、テーパーをきつくつける(角度θを大きくする)ことができる。つまり、アンカーとして機能する裏面パターン44と金属膜3の接触面積を確保しながら、裏面パターン44と金属膜3によって形成される凹凸をより入り組んだ形状とすることができる。
なお、図5には、裏面パターン44の構造が金属膜3から離れるにつれてその幅が広くなる逆テーパー構造である例を示すがこれに限定されない。
図5(c)に示す貼り付け工程で、半導体ウェーハ1は、金属膜3及び裏面パターン44を介してダイシングテープ5に張り付けられる。第2の実施形態の変形例の裏面パターン44は、第2の実施形態の裏面パターン34よりも粘着層6と接着面積が大きい構造であるため、第2の実施形態よりも半導体ウェーハ1とダイシングテープ5の接着強度が高い。
図5(d)に示すダイシング工程で、ダイシングテープ5に貼り付けられた半導体ウェーハ1は、半導体層2側からダイシングされ、半導体チップ10に分割される。ダイシング工程では、ダイシングブレードは、分断領域12に相当する半導体層2を除去し、分断領域12に相当する金属膜3を除去し、裏面パターン24を除去し、粘着層6の一部まで達するように、半導体ウェーハ1を切断する。裏面パターン44の金属膜3と接する部分が除去されるため、半導体ウェーハ1と粘着層6との間のアンカー効果は消滅する。なお、平面図において裏面パターン44の分断領域12外部に位置する部分は、除去されずに粘着膜6中に残る。第2の実施形態の変形例では、半導体ウェーハ1とダイシングテープ5の接着強度が高いため、第2の実施形態よりもダイシング時の半導体ウェーハ1の振動を抑制し、チッピングの発生を低減する。
最後に、図5(f)に示す剥離工程で、ダイシングテープ5を引き延ばした後、半導体チップ10がピックアップされる。
以上説明した第2の実施形態及びその変形例によれば、第1の実施形態よりも、ダイシング時における半導体ウェーハ1とダイシングテープ5との密着性が増す。これにより第1の実施形態よりも、ダイシング時の半導体ウェーハ1の振動が抑制され、半導体チップ10のチッピングが低減される半導体装置の製造方法を提供できる。
本発明の実施形態以外のダイシング工程における半導体ウェーハの振動抑制方法として、ダイシングテープ5の基材層7を剛直な素材とする方法や、ダイシングブレードの回転数などのダイシング装置の条件の調整を図る方法が知られている。個々の振動抑制方法は、基材層7の剛性が増すとエキスパンドが困難になる点や、穏やかな条件でダイシングすると半導体チップ10の分離に長い時間を要する点が課題となる。これらの課題によって、個々の振動抑制方法の適用は生産性の面から制限される。このため、個々の振動抑制方法だけでは、特にチッピングによるダメージが大きい薄膜タイプなどの半導体ウェーハ1への適用が困難となる場合がある。
本発明の実施形態は、半導体ウェーハ1の裏面を対象とした半導体ウェーハの振動抑制方法であり、ダイシングテープ5やダイシング装置を対象とした既存の半導体ウェーハの振動抑制方法との併用が可能である。本発明の実施形態は、単体で用いるときだけでなく、既存の半導体ウェーハの振動抑制方法と併用することによっても、ダイシング工程における半導体ウェーハの振動を効果的に抑制し、チッピングの発生を低減することができる。
以上、本発明の実施形態と変形例を説明したが、これらの実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、そのほか様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 半導体ウェーハ
2 半導体層
3 金属膜
4、24、34、44 裏面パターン
5 ダイシングテープ
6 粘着層
7 基材層
10 半導体チップ
11 ダイシングライン
12 分断領域
13 チップ領域

Claims (10)

  1. 半導体層からなる第1面、及び前記半導体層上に設けられた金属層からなり前記第1面に対向する第2面、を有する半導体ウェーハに対し、前記第1面上に対して規定されるダイシングラインに沿って、前記第2面上に薄膜パターンを形成する工程と、
    前記薄膜パターンが形成された前記第2面をダイシングテープの粘着層に貼り付ける工程と、
    ダイシングブレードを用いて前記第1面上に規定された前記ダイシングラインに沿って前記第1面側から前記薄膜パターンに達するまで前記半導体層及び前記金属層を除去し、前記半導体ウェーハを半導体チップに分離するダイシング工程と、を有す
    る半導体装置の製造方法。
  2. 前記薄膜パターンは、前記第1面から前記第2面へ向かう方向における厚みが第1厚みであり、
    前記粘着層の厚みが第2厚みであり、
    前記第1厚みは、前記第2厚みより小さい請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記薄膜パターンは、前記第2面上の領域に、一体的に形成されたメッシュ状のパターンを有する請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記薄膜パターンは、前記第2面上の領域に、互いに分離して形成された複数の部分から形成されたパターンを有する請求項1から請求項2のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記ダイシングブレードの幅が第1幅であり、
    前記薄膜パターンの幅が第2幅であり、
    前記第1幅は、前記第2幅より大きい請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2幅は、前記薄膜パターンが前記半導体ウェーハと接する部分の幅である請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記薄膜パターンは、前記半導体ウェーハと接する前記部分より前記半導体ウェーハからはなれた部分に、前記第2幅とは異なる第3幅である部分をさらに有する請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第3幅は、前記第1幅よりも大きい請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記薄膜パターンは、少なくともアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド、ポリオレフィン、シリコン樹脂及びポリアミドのうちのいずれか1つを含む請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記薄膜パターンは、少なくともAl、Ni及びAuのうちのいずれか1つを含む請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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