JP2020098859A - 半導体チップの製造方法、半導体ウエハおよび半導体ウエハの製造方法 - Google Patents

半導体チップの製造方法、半導体ウエハおよび半導体ウエハの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内在する半導体ウエハの応力が発散されることで半導体チップの側面から裏面にかけて発生するチッピングを抑制する技術を提供することを目的とする。【解決手段】半導体チップの製造方法は、複数の半導体チップ1aが形成された領域である有効チップ域2と有効チップ域2の外周側の領域であるウエハ外周無効域3とを備える半導体ウエハ1から複数の半導体チップ1aを個片化する方法である。半導体チップの製造方法は、ウエハ外周無効域3を予め定められたピッチで切断する捨てダイシング工程(a)と、有効チップ域2を予め定められたピッチで切断することで複数の半導体チップ1aを個片化するダイシング工程(b)とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体チップの製造方法、半導体ウエハおよび半導体ウエハの製造方法に関するものである。
半導体ウエハに対して複数の半導体素子を形成した後、ダイシングブレードによるダイシングによって半導体ウエハから複数の半導体チップを個片化することで、製品を製造している(例えば特許文献1参照)。
従来の技術では、反りまたは歪のある半導体ウエハから複数の半導体チップを個片化する際に、ウエハマウントおよびダイシング工程において、半導体ウエハを平坦に圧着し固定することが前提であった。
特開2017−228660号公報
平坦に圧着することで反りおよび歪が矯正されるが、そのときの応力が半導体ウエハに内在する。ダイシング工程の初期において、最初にダイシングブレードが半導体ウエハに切り込む近傍では、内在する半導体ウエハの応力が発散されることから、製品である半導体チップの側面から裏面にかけてチッピングが発生するという問題があった。そのため、製品の潜在的な不具合となっていた。
しかし、特許文献1には、内在する半導体ウエハの応力が発散されることで発生するチッピングを抑制する方法は開示されていない。
そこで、本発明は、内在する半導体ウエハの応力が発散されることで半導体チップの側面から裏面にかけて発生するチッピングを抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体チップの製造方法は、複数の半導体チップが形成された領域である有効チップ域と前記有効チップ域の外周側の領域であるウエハ外周無効域とを備える半導体ウエハから複数の半導体チップを個片化する半導体チップの製造方法であって、前記ウエハ外周無効域を予め定められたピッチで切断する捨てダイシング工程(a)と、前記有効チップ域を予め定められたピッチで切断することで複数の前記半導体チップを個片化するダイシング工程(b)とを備えるものである。
本発明によれば、捨てダイシング工程(a)において、ウエハ外周無効域を予め定められたピッチで切断するため、内在する半導体ウエハの応力をダイシング工程(b)前に発散させることができる。これにより、半導体チップの側面から裏面にかけて発生するチッピングを抑制することができる。
実施の形態1に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態1に係る半導体チップの製造方法を示す拡大平面図である。 実施の形態1に係る半導体チップの製造方法におけるダイシングラインを説明するための図である。 実施の形態2に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態3に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態4に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態4の変形例1に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態4の変形例2に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態4の変形例3に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態4の変形例4に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態4の変形例5に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態5に係る半導体ウエハの概略平面図である。 実施の形態5に係る半導体ウエハの平面図である。 実施の形態6に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態6の変形例1に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態6の変形例2に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態6の変形例3に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態6の変形例4に係る半導体チップの製造方法を示す平面図である。 実施の形態6の変形例4に係る半導体チップの製造方法におけるダイシングの順序を示す平面図である。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1について、図面を用いて以下に説明する。図1は、実施の形態1に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。具体的には、図1(a)は、半導体ウエハ1におけるダイシングのCh(1)´とCh(1)を示す平面図である。図1(b)は、半導体ウエハ1におけるダイシングのCh(2)を示す平面図である。図1(c)は、半導体ウエハ1におけるダイシングのCh(1)´とCh(1)とCh(2)の実行後の状態を示す平面図である。図2は、実施の形態1に係る半導体チップ1aの製造方法を示す拡大平面図である。図3は、実施の形態1に係る半導体チップ1aの製造方法におけるダイシングラインを説明するための図である。
図1(a)に示すように、半導体ウエハ1は、有効チップ域2およびウエハ外周無効域3を備えている。半導体ウエハ1の基材は、薄膜化したSi、SiCまたはGaN等の化合物半導体である。
有効チップ域2は平面視にて円状の領域であり、複数の半導体チップ1a(図2参照)が形成された領域である。有効チップ域2に形成された半導体チップ1aは、例えば5.0mm×5.0mm未満の比較的小さなチップサイズを有している。ウエハ外周無効域3は、有効チップ域2の外周側に形成された平面視にて円環状の領域であり、半導体チップ1aが形成されていない領域である。
次に、半導体チップ1aの製造方法について説明する。図1(a)に示すように、最初に、ダイシングのCh(1)´において、ダイシングブレードによりウエハ外周無効域3の数ラインを予め定められたピッチで切断する。具体的には、ダイシングブレードにより、ウエハ外周無効域3のオリエンテーションフラット(OF)側から数ラインを製品と同じピッチXで切断した後、図2に示すように、ウエハ外周無効域3のOFと対向する側から数ラインを製品と同じピッチXで切断する。なお、図1(a)と図2において、長い矢印はダイシングのCh(1)´である捨てダイシングを示し、短い矢印は各Chの各方向における最初にダイシングする位置を示す。
次に、ダイシングのCh(1)において、ダイシングブレードにより有効チップ域2をOF側からOF側と対向する側に渡って、予め定められたピッチである製品のピッチXで切断する。
次に、図1(b)に示すように、角度を90°回転させたダイシングのCh(2)において、ダイシングブレードにより、図1(b)において上側からウエハ外周無効域3および有効チップ域2を連続的に製品のピッチYで切断する。その結果、図1(c)に示すように、半導体ウエハ1は格子状に切断された状態となる。なお、図1(c)においてCh(1)´で切断された箇所は点線で示されている。
このとき、図3に示すように、OF側かどうかに関わらず半導体ウエハ1の端面ギリギリを切断した場合、ダイシングブレードが僅かに曲がり破損する可能性がある。これを抑制するために、半導体ウエハ1の端面から数mmだけ内周側から切断する。ここで、ダイシングのCh(1)´が捨てダイシング工程(a)に相当し、ダイシングのCh(1)と、Ch(2)における有効チップ域2を切断する工程がダイシング工程(b)に相当する。
以上のように、半導体チップ1aの製造方法では、捨てダイシング工程(a)において、ウエハ外周無効域3を予め定められたピッチで複数に切断するため、内在する半導体ウエハ1の応力をダイシング工程(b)前に発散させることができる。これにより、半導体チップ1aの側面から裏面にかけて発生するチッピングを抑制することができる。
捨てダイシング工程(a)における予め定められたピッチは、ダイシング工程(b)における予め定められたピッチと同じである。したがって、これを例えば5.0mm×5.0mm未満の比較的小さなチップサイズの半導体チップ1aが形成された半導体ウエハ1の場合に適用することで、半導体チップ1aの側面から裏面にかけて発生するチッピングを効果的に抑制することができる。
半導体ウエハ1の基材は、薄膜化したSi、SiCまたはGaN等の化合物半導体である。また、半導体ウエハ1は、反りまたは歪が生じたものである。したがって、反りまたは歪が生じやすい薄膜化したSi、SiCまたはGaN等の化合物半導体を基材とする半導体ウエハ1において、ダイシングが不安定な状態で進行することを抑制できる。これにより、製品である半導体チップ1aにチッピングが多発することを抑制できる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2について説明する。図4は、実施の形態2に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。具体的には、図4(a)は、半導体ウエハ1におけるダイシングのCh(1)´を示す平面図である。図4(b)は、半導体ウエハ1におけるダイシングのCh(1)とCh(2)を示す平面図である。なお、実施の形態2において、実施の形態1で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
図4(a),(b)に示すように、実施の形態2では、捨てダイシング工程(a)における予め定められたピッチは、ダイシング工程(b)における予め定められたピッチよりも小さい。実施の形態2は、例えば5.0mm×5.0mm以上の中〜大チップサイズの半導体チップが形成された半導体ウエハ1に適用される。
次に、半導体チップ1aの製造方法について説明する。図4(a)に示すように、最初に、ダイシングのCh(1)´において、ダイシングブレードによりウエハ外周無効域3の数ラインを予め定められたピッチで切断する。具体的には、ダイシングブレードにより、ウエハ外周無効域3のOF側から2ラインを製品のピッチXよりも小さいピッチで切断した後、ウエハ外周無効域3のOFと対向する側から2ラインを製品のピッチXよりも小さいピッチで切断する。
次に、図4(b)に示すように、ダイシングのCh(1)において、ダイシングブレードにより有効チップ域2をOF側からOF側と対向する側に渡って、予め定められたピッチである製品のピッチXで切断する。
次に、角度を90°回転させたダイシングのCh(2)において、ダイシングブレードにより、図4(b)において上側からウエハ外周無効域3および有効チップ域2を連続的に製品のピッチYで切断する。なお、図4(b)において、実線の直線はCh(1)とCh(2)における切断箇所を示し、点線の直線はCh(1)´における切断箇所を示す。
以上のように、半導体チップ1aの製造方法では、捨てダイシング工程(a)における予め定められたピッチは、ダイシング工程(b)における予め定められたピッチよりも小さい。したがって、これを例えば5.0mm×5.0mm以上の中〜大チップサイズの半導体チップ1aが形成された半導体ウエハ1に適用することで、捨てダイシング工程(b)を実施する頻度、すなわちライン数を増やすことができるため、内在する半導体ウエハ1の応力をダイシング工程(b)前にさらに効果的に発散させることができる。
<実施の形態3>
次に、実施の形態3について説明する。図5は、実施の形態3に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。図5(a)は、半導体ウエハ1におけるダイシングのCh(1)´とCh(2)´を示す平面図である。図5(b)は、半導体ウエハ1におけるダイシングのCh(1)とCh(2)を示す平面図である。なお、実施の形態3において、実施の形態1,2で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
実施の形態3では、半導体ウエハ1における反りが急峻な箇所全てを捨てダイシング工程の対象としている。捨てダイシング工程における切断は、反りの立ち上がりが急峻であると考えられるウエハ外周無効域3の外周端から内周側20mmの範囲に渡って行われる。なお、ウエハ外周無効域3の幅は20mmである。また、実施の形態3は、半導体チップ1aのチップサイズに関係なく適用が可能である。
次に、半導体チップ1aの製造方法について説明する。図5(a)に示すように、最初に、ダイシングのCh(1)´において、ダイシングブレードによりウエハ外周無効域3のOF側から、ウエハ外周無効域3の外周端から内周側20mmの範囲に渡って数ラインを製品のピッチXよりも小さいピッチで切断した後、ウエハ外周無効域3のOFと対向する側から、ウエハ外周無効域3の外周端から内周側20mmの範囲に渡って数ラインを製品のピッチXよりも小さいピッチで切断する。
次に、ダイシングのCh(2)´において、ダイシングブレードにより、OFに対して角度を90°回転させた位置(図5(b)において上側)から、ウエハ外周無効域3の外周端から内周側20mmの範囲に渡って数ラインを製品のピッチXよりも小さいピッチで切断した後、OFに対して角度を−90°回転させた位置(図5(b)において下側)から、ウエハ外周無効域3の外周端から内周側20mmの範囲に渡って数ラインを製品のピッチXよりも小さいピッチで切断する。
次に、ダイシングのCh(1)において、ダイシングブレードにより有効チップ域2をOF側からOFと対向する側に渡って、予め定められたピッチである製品のピッチXで切断する。
次に、ダイシングのCh(2)において、ダイシングブレードにより、有効チップ域2をOFに対して角度を90°回転させた位置(図5(b)において上側)から−90°回転させた位置(図5(b)において下側)に渡って製品のピッチYで切断する。
以上のように、半導体チップ1aの製造方法では、捨てダイシング工程(a)における切断は、ウエハ外周無効域3の外周端から内周側20mmの範囲に渡って行われる。したがって、反りおよび歪が急峻であると考えられる箇所を全て捨てダイシング工程(a)で切断することで、内在する半導体ウエハ1の応力をダイシング工程(b)前にさらに効果的に発散させることができる。
<実施の形態4>
次に、実施の形態4について説明する。図6は、実施の形態4に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。図7は、実施の形態4の変形例1に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。図8は、実施の形態4の変形例2に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。図9は、実施の形態4の変形例3に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。図10は、実施の形態4の変形例4に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。図11は、実施の形態4の変形例5に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。なお、実施の形態4において、実施の形態1〜3で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
チッピングと相関関係の大きい反りおよび歪の量は、耐圧が高いまたは、理論数が少ない、すなわちチップサイズが大きい製品ほど大きい傾向がある。図6に示すように、実施の形態4では、有効チップ域2に有効チップ域内無効域4を設けることで半導体ウエハ1Aにおける有効チップ域2の領域を減らし、捨てダイシング工程(b)における切断は、ウエハ外周無効域3および有効チップ域内無効域4に対して行われる。
図6に示すように、半導体ウエハ1Aは、有効チップ域2と、ウエハ外周無効域3とを備え、有効チップ域2に有効チップ域内無効域4が設けられている。有効チップ域内無効域4は、半導体ウエハ1の製造の際の目印となるモニターパターン類であり、有効チップ域2のOF側に設けられている。有効チップ域内無効域4の短手方向長さ(図6において左右方向長さ)は製品のピッチXと同じである。
半導体ウエハ1Aの基材は、薄膜化したSi、SiCまたはGaN等の化合物半導体である。なお、以下説明する半導体ウエハ1B〜1Fにおいても同様である。
なお、モニターパターン類とは、例えば認識マーク、測長パターン、アライメントマーク、位置合わせマーク、またはTEGマーク等である。ダイシング工程(b)以降では、モニターパターン類は不要なため、これを切断しても問題はない。
半導体ウエハ1Aの製造方法について簡単に説明する。半導体ウエハ1Aは、有効チップ域2とウエハ外周無効域3とを形成する工程(e)と、有効チップ域2に有効チップ域内無効域4を形成する工程(f)を経て製造されている。他の工程は、従来の半導体ウエハの場合と同じであるため説明を省略する。
次に、半導体チップ1aの製造方法について説明する。最初に、ダイシングのCh(1)´において、ダイシングブレードによりウエハ外周無効域3のOF側から、ウエハ外周無効域3と有効チップ域内無効域4を製品のピッチXで切断した後、ウエハ外周無効域3のOFと対向する側から、ウエハ外周無効域3を製品のピッチXで切断する。ダイシングのCh(1)以降は実施の形態1の場合と同じであるため、説明を省略する。
図7に示すように、半導体ウエハ1Bの有効チップ域内無効域4は、有効チップ域2のOFと対向する側に設けられていてもよい。この場合、ダイシングのCh(1)´は、有効チップ域内無効域4が設けられている側から行われる。なお、図6と図7に示す有効チップ域内無効域4は、例えば5.0mm×5.0mm以上の中〜大チップサイズの半導体チップが形成された半導体ウエハ1に適用することが可能である。
また、図8に示すように、半導体ウエハ1Cの有効チップ域内無効域4は、有効チップ域2のOF側と、OFと対向する側とに設けられていてもよい。なお、図8に示す有効チップ域内無効域4は、例えば5.0mm×5.0mm未満の比較的小さなチップサイズの半導体チップ1aが形成された半導体ウエハ1に適用することが可能である。
また、図9に示すように、半導体ウエハ1Dの有効チップ域内無効域4は、有効チップ域2のOFに対して角度を±90°回転させた位置から中央部に延びるように設けられていてもよい。
また、図10に示すように、半導体ウエハ1Eの有効チップ域2のOF側を増やし、かつ、OFと対向する側に有効チップ域内無効域4が設けられていてもよい。なお、図10の2点鎖線は、有効チップ域内無効域4を設けない場合のウエハ外周無効域3の内周を示している。
また、図11に示すように、半導体ウエハ1Fの有効チップ域内無効域4は、ウエハ外周無効域3の内周部全域渡って設けられていてもよい。なお、図11の2点鎖線は、有効チップ域内無効域4を設けない場合のウエハ外周無効域3の内周を示している。
以上のように、半導体ウエハ1A〜1Fは、複数の半導体チップ1aが形成された領域である有効チップ域2と、有効チップ域2の外周側の領域であるウエハ外周無効域3とを備え、有効チップ域2に有効チップ域内無効域4が設けられた。また、半導体チップ1aの製造方法では、有効チップ域2に有効チップ域内無効域4が設けられ、捨てダイシング工程(a)における切断は、ウエハ外周無効域3および有効チップ域内無効域4に対して行われる。
したがって、反りおよび歪による応力が内在しやすい箇所である半導体ウエハ1A〜1Fの外周部の周辺部または中央部に有効チップ域内無効域4が設けられることで、内在する半導体ウエハ1の応力をダイシング工程(b)前にさらに効果的に発散させることができる。
また、半導体ウエハ1A〜1Fの製造方法は、複数の半導体チップ1aが形成された領域である有効チップ域2と、有効チップ域2の外周側の領域であるウエハ外周無効域3とを形成する工程(e)と、有効チップ域2に有効チップ域内無効域4を形成する工程(f)とを備えた。
したがって、従来の半導体ウエハに対して、有効チップ域2に有効チップ域内無効域4を形成するだけでよいため、内在する半導体ウエハ1の応力をダイシング工程(b)前にさらに効果的に発散させることが可能な半導体ウエハ1を簡単に製造することができる。
半導体ウエハ1A〜1Fの基材は、薄膜化したSi、SiCまたはGaN等の化合物半導体である。また、半導体ウエハ1A〜1Fは、反りまたは歪が生じたものである。したがって、反りまたは歪が生じやすい薄膜化したSi、SiCまたはGaN等の化合物半導体を基材とする半導体ウエハ1A〜1Fにおいて、ダイシングが不安定な状態で進行することを抑制できる。これにより、製品である半導体チップ1aのチッピングが多発することを抑制できる。
<実施の形態5>
次に、実施の形態5について説明する。図12は、実施の形態5に係る半導体ウエハ1Gの概略平面図である。図13は、実施の形態5に係る半導体ウエハ1Gの平面図である。なお、実施の形態5において、実施の形態1〜4で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
図12と図13に示すように、実施の形態5では、半導体ウエハ1Gのウエハ外周無効域3が3.0mm以上5.0mm以下に減らされることで有効チップ域2が増やされており、半導体ウエハ1Gは、有効チップ域2におけるOF側の部分に、不良品として取り除くための目印となるマーキング5が設けられている。半導体ウエハ1Gの基材は、薄膜化したSi、SiCまたはGaN等の化合物半導体である。
より具体的には、有効チップ域2におけるOF側のウエハ外周無効域3に接する2つの半導体チップ1aとなる部分にマーキング5が設けられている。マーキング5が設けられている箇所は、従来はウエハ外周無効域3であった部分であり、反りおよび歪による応力が内在しやすい有効チップ域2のOF側の部分に形成される半導体チップ1aを、予め取り除くことを目的としてマーキング5が設けられている。なお、図12の2点鎖線は、マーキング5を設けない場合のウエハ外周無効域3の内周を示している。
半導体ウエハ1Gの製造方法について簡単に説明する。半導体ウエハ1Gは、有効チップ域2と、ウエハ外周無効域3とを形成する工程(g)と、有効チップ域2におけるOF側の部分に、マーキング5を形成する工程(h)を経て製造されている。他の工程は、従来の半導体ウエハの場合と同じであるため説明を省略する。
次に、半導体チップ1aの製造方法について説明する。最初に、ダイシングのCh(1)において、有効チップ域2のOF側からOFと対向する側に渡って、有効チップ域2を予め定められたピッチである製品のピッチXで切断する。
次に、ダイシングのCh(2)において、有効チップ域2のOFに対して角度を90°回転させた位置(図13において上側)から−90°回転させた位置(図13において下側)に渡って、有効チップ域2を予め定められたピッチである製品のピッチXで切断することで複数の半導体チップ1aを個片化する。
次に、個片化された複数の半導体チップ1aからマーキング5が設けられた半導体チップを取り除く(工程(d))。ここで、ダイシングのCh(1)とCh(2)がダイシング工程(c)に相当する。
以上のように、半導体ウエハ1Gは、複数の半導体チップ1aが形成された領域である有効チップ域2と、有効チップ域2の外周側の領域であるウエハ外周無効域3とを備え、有効チップ域2におけるOF側の部分に、不良品として取り除くための目印となるマーキング5が設けられた。また、半導体チップ1aの製造方法では、有効チップ域2におけるOF側の部分に、不良品として取り除くための目印となるマーキング5が設けられ、有効チップ域2を予め定められたピッチで複数に切断することで複数の半導体チップ1aを個片化するダイシング工程(c)と、個片化された複数の半導体チップ1aからマーキング5が設けられた半導体チップ1aを取り除く工程(d)とを備える。
したがって、反りおよび歪による応力が内在することでチッピングが発生しやすい、有効チップ域2の外周部にある半導体チップ1aを予め取り除くことができる。また、実施の形態1〜4のように、捨てダイシング工程(a)を行う必要がないためダイシングが簡単になる。なお、実施の形態5は、主に長方形状の半導体チップ1aが形成された半導体ウエハ1Gに適応される。
半導体ウエハ1Gの基材は、薄膜化したSi、SiCまたはGaN等の化合物半導体である。また、半導体ウエハ1Gは、反りまたは歪が生じたものである。したがって、反りまたは歪が生じやすい薄膜化したSi、SiCまたはGaN等の化合物半導体を基材とする半導体ウエハ1Gにおいて、ダイシングが不安定な状態で進行することを抑制できる。これにより、製品である半導体チップ1aのチッピングが多発することを抑制できる。
<実施の形態6>
次に、実施の形態6について説明する。図14は、実施の形態6に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。図15は、実施の形態6の変形例1に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。図16は、実施の形態6の変形例2に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。図17は、実施の形態6の変形例3に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。図18は、実施の形態6の変形例4に係る半導体チップ1aの製造方法を示す平面図である。図19は、実施の形態6の変形例4に係る半導体チップ1aの製造方法におけるダイシングの順序を示す平面図である。なお、実施の形態6において、実施の形態1〜5で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
図14と図15に示すように、実施の形態6では、捨てダイシング工程(a)における切断は、ダイシング工程(b)における切断と、OFに対して異なる角度で行われる。主にダイシングのCh(1)´において、OFに対して角度を1°以上45°以下の範囲で回転させて行われる。図14はOFに対して角度を45°回転させて切断する場合の例であり、図15はOFに対して角度を1°以上3°以下回転させて切断する場合の例である。
または、図16に示すように、ダイシングのCh(1)´においてダイシングラインの途中(約1/2)まで切断することも可能である。
または、図17に示すように、ダイシングのCh(1)´とCh(2)´においてウエハ外周無効域3の範囲内で切断することも可能である。最初に、ダイシングのCh(1)´において、角度をOFに対して−90°回転させた位置(図17において下側)、角度をOFに対して90°回転させた位置(図17において上側)の順で切断を行う。次に、ダイシングのCh(2)´において、ウエハ外周無効域3のOF側、ウエハ外周無効域3のOFと対向する側の順で切断を行う。但し、製品のダイシングラインとは重ならないように切断する。
または、図18に示すように、捨てダイシング工程(a)における切断は、ウエハ外周無効域3の外周端から半導体ウエハ1の中心部に向かう方向に行われることも可能である。この場合、図19に示す片括弧の数字が付された順序で半導体ウエハ1において対角に切断が行われる。
以上のように、半導体チップ1aの製造方法では、捨てダイシング工程(a)における切断は、ダイシング工程(b)における切断と、異なる長さまたはOFに対して異なる角度で行われる。または、捨てダイシング工程(a)における切断は、ウエハ外周無効域3の外周端から半導体ウエハ1の中心部に向かう方向に行われる。
したがって、捨てダイシング工程(a)における切断の長さ、角度、または方向を変えた場合にも、半導体チップ1aの側面から裏面にかけて発生するチッピングを抑制することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G 半導体ウエハ、1a 半導体チップ、2 有効チップ域、3 ウエハ外周無効域、4 有効チップ域内無効域、5 マーキング。

Claims (16)

  1. 複数の半導体チップが形成された領域である有効チップ域と前記有効チップ域の外周側の領域であるウエハ外周無効域とを備える半導体ウエハから複数の半導体チップを個片化する半導体チップの製造方法であって、
    (a)前記ウエハ外周無効域を予め定められたピッチで切断する捨てダイシング工程と、
    (b)前記有効チップ域を予め定められたピッチで切断することで複数の前記半導体チップを個片化するダイシング工程と、
    を備える、半導体チップの製造方法。
  2. 前記捨てダイシング工程(a)における前記予め定められたピッチは、前記ダイシング工程(b)における前記予め定められたピッチと同じである、請求項1記載の半導体チップの製造方法。
  3. 前記捨てダイシング工程(a)における前記予め定められたピッチは、前記ダイシング工程(b)における前記予め定められたピッチよりも小さい、請求項1記載の半導体チップの製造方法。
  4. 前記捨てダイシング工程(a)における切断は、前記ウエハ外周無効域の外周端から内周側20mmの範囲に渡って行われる、請求項1記載の半導体チップの製造方法。
  5. 前記有効チップ域に有効チップ域内無効域が設けられ、
    前記捨てダイシング工程(a)における切断は、前記ウエハ外周無効域および前記有効チップ域内無効域に対して行われる、請求項1記載の半導体チップの製造方法。
  6. 前記捨てダイシング工程(a)における切断は、前記ダイシング工程(b)における切断と、異なる長さまたはオリエンテーションフラットに対して異なる角度で行われる、請求項1記載の半導体チップの製造方法。
  7. 前記捨てダイシング工程(a)における切断は、前記ウエハ外周無効域の外周端から前記半導体ウエハの中心部に向かう方向に行われる、請求項1記載の半導体チップの製造方法。
  8. 複数の半導体チップが形成された領域である有効チップ域と前記有効チップ域の外周側の領域であるウエハ外周無効域とを備える半導体ウエハから複数の半導体チップを個片化する半導体チップの製造方法であって、
    前記有効チップ域におけるオリエンテーションフラット側の部分に、不良品として取り除くための目印となるマーキングが設けられ、
    (c)前記有効チップ域を予め定められたピッチで切断することで複数の前記半導体チップを個片化するダイシング工程と、
    (d)個片化された複数の前記半導体チップから前記マーキングが設けられた半導体チップを取り除く工程と、
    を備える、半導体チップの製造方法。
  9. 前記半導体ウエハの基材は、薄膜化したSiまたは化合物半導体である、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の半導体チップの製造方法。
  10. 前記半導体ウエハは、反りまたは歪が生じたものである、請求項9記載の半導体チップの製造方法。
  11. 複数の半導体チップが形成された領域である有効チップ域と、
    前記有効チップ域の外周側の領域であるウエハ外周無効域と、
    を備え、
    前記有効チップ域に有効チップ域内無効域が設けられた、半導体ウエハ。
  12. 複数の半導体チップが形成された領域である有効チップ域と、
    前記有効チップ域の外周側の領域であるウエハ外周無効域と、
    を備え、
    前記有効チップ域におけるオリエンテーションフラット側の部分に、不良品として取り除くための目印となるマーキングが設けられた、半導体ウエハ。
  13. 前記半導体ウエハの基材は、薄膜化したSiまたは化合物半導体である、請求項11または請求項12記載の半導体ウエハ。
  14. 前記半導体ウエハは、反りまたは歪が生じたものである、請求項13記載の半導体ウエハ。
  15. (e)複数の半導体チップが形成された領域である有効チップ域と、前記有効チップ域の外周側の領域であるウエハ外周無効域とを形成する工程と、
    (f)前記有効チップ域に有効チップ域内無効域を形成する工程と、
    を備えた、半導体ウエハの製造方法。
  16. (g)複数の半導体チップが形成された領域である有効チップ域と、前記有効チップ域の外周側の領域であるウエハ外周無効域とを形成する工程と、
    (h)前記有効チップ域におけるオリエンテーションフラット側の部分に、不良品として取り除くための目印となるマーキングを形成する工程と、
    を備えた、半導体ウエハの製造方法。
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