JP7149727B2 - 振り出しキャップ - Google Patents
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Description
本発明の一態様に係る振り出しキャップは、内容物が収容される容器本体に装着され、内容物を振り出す振出口を有するキャップ本体と、前記キャップ本体の内側において、前記振出口に対して接近離間可能に配設された可動部と、前記可動部に連係するとともに、弾性変位可能に前記キャップ本体に一体に形成され、前記キャップ本体の外側から前記可動部を操作する操作部と、を備え、前記操作部は、押込部と、前記押込部及び前記キャップ本体よりも薄肉に形成されるとともに、前記押込部及び前記キャップ本体間を接続する弾性連結片と、前記押込部から前記キャップ本体の内側に向けて前記振出口の開口方向に延びる取付筒と、を備え、前記可動部には、前記可動部と前記操作部との間を接続する連結部が一体形成され、前記連結部は、記取付筒内に嵌合された内筒と、前記開口方向に交差する方向において前記内筒に対して前記振出口側に延びるとともに、前記可動部に連なる突片部と、を備え、前記可動部は、前記開口方向から見た平面視で、前記振出口の少なくとも一部と重なり合うとともに、前記振出口に対して前記開口方向に移動可能に構成され、前記可動部は、前記振出口に接近した接近位置において、前記振出口との間に前記開口方向に隙間を有し、前記振出口と前記キャップ本体の内側とが連通している。
特に、操作部がキャップ本体に設けられているため、振出口が下方を向いた振り出し姿勢の状態で可動部を動作させることができる。これにより、任意のタイミングで可動部を動作させることができるので、優れた操作性を具備させることができる。
しかも、可動部が操作部と別体で形成されているため、振り出しキャップの成形が容易になる。
また、操作部が弾性変位可能にキャップ本体と一体に形成されているため、操作部の押し込み操作と、押し込み操作の解除後における操作部の復元変位と、により可動部を簡単に往復動作させることができる。これにより、操作性の更なる向上を図ることができる。
また、可動部が振出口に対して開口方向に接近離間するので、振出口周辺の詰まりをより確実に解消し易くなる。
さらに、振出口がキャップ本体内に常時連通するので、可動部の動作を伴わずに内容物を供給することが可能である。これにより、操作性の更なる向上を図ることができる。
この構成によれば、可動部の往復移動が内容物によって阻害されるのを抑制し、可動部を所望の方向に安定して移動させることができる。
この構成によれば、振出口の周辺で圧縮されて固まった内容物を粉砕し易くなる。これにより、内容物の詰まりを速やかに解消できる。
(第1実施形態)
図1に示すように、振り出し容器1は、有底筒状の容器本体11と、容器本体11に着脱可能に装着された有頂筒状の振り出しキャップ12と、を備えている。容器本体11及び振り出しキャップ12は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、容器本体11及び振り出しキャップ12の共通軸をキャップ軸O1といい、正立状態においてキャップ軸O1に沿う容器本体11側を単に下側、振り出しキャップ12側を単に上側という。さらに、上下方向から見た平面視において、キャップ軸O1に交差する方向を径方向といい、キャップ軸O1回りに周回する方向を周方向という。
キャップ本体21は、有頂筒状に形成されている。キャップ本体21において、周壁部31の下部は、容器本体11の口部11aに着脱可能に螺着されている。但し、周壁部31は、アンダーカット嵌合等の螺着以外の方法によって口部11aに装着されていてもよい。
押込部51は、平面視で円形状に形成されている。押込部51の上面は、上下方向に直交する平坦面とされている。押込部51の上面は、後側段部42よりも上方であって、境界壁43の上端縁よりも下方に位置している。
頂板部61は、平面視で前側段部41と同形同大に形成されている。頂板部61の後端縁は、ヒンジ65を介して境界壁43に回動可能に連結されている。頂板部61において、平面視で振出口45と重なる部分には、嵌合部68が形成されている。嵌合部68は、頂板部61から下方に突出する筒状に形成されている。嵌合部68は、平面視において各振出口45と重なる位置に各別に形成されている。嵌合部68は、蓋体22の閉位置において、各振出口45内に嵌合されている。
内筒81の上端部は、上述した取付筒53内に嵌合されている。すなわち、詰まり解消機構23は、内筒81を介して操作部46に連結されている。
突片部84は、外筒82から前方に突設されている。突片部84は、ガイド部58のスリット60を通じて境界壁43よりも前方に突出している。
図3に示すように、振り出し容器1から内容物を供給するには、まずヒンジ65回りに蓋体22を回動させ、振出口45を開放させる。続いて、振出口45が下方を向くように振り出し容器1を傾けた状態で、振り出し容器1を振る。すると、容器本体11内の内容物は、可動部72の周囲を通過して振出口45に到達する。振出口45に到達した内容物は、振出口45を通じて外部に供給される。
この構成によれば、可動部72の動作によって振出口45周辺で圧縮されて固まった内容物を粉砕することができる。これにより、振出口45の詰まりが解消され、振出口45を通じて内容物をスムーズに供給することができる。
特に、操作部46がキャップ本体21に設けられているため、振出口45が下方を向いた振り出し姿勢の状態で可動部72を動作させることができる。これにより、任意のタイミングで可動部72を動作させることができるので、優れた操作性を具備させることができる。
この構成によれば、可動部72の往復移動が内容物によって阻害されるのを抑制し、可動部72を所望の方向に安定して移動させることができる。
また、操作部46が弾性変位可能にキャップ本体21と一体に形成されているため、操作部46の押し込み操作と、押し込み操作の解除後における操作部46の復元変位と、により可動部72を簡単に往復動作させることができる。これにより、操作性の更なる向上を図ることができる。
この構成によれば、可動部72と前側段部41の下面との間や可動部72と振出口45との間で圧縮されて固まった内容物を粉砕し易くなる。これにより、内容物の詰まりを速やかに解消できる。
この構成によれば、可動部72が振出口45に対して上下方向に接近離間するので、振出口45周辺の詰まりをより確実に解消し易くなる。
この構成によれば、振出口45がキャップ本体21内に常時連通するので、可動部72の動作を伴わずに内容物を供給することが可能である。これにより、操作性の更なる向上を図ることができる。
すなわち、接近位置において、可動部72が前側段部41の下面に当接している場合であっても、振出口45のうち円弧部92,93に対して前後両側の隙間が設けられていることで、振出口45のうち円弧部92,93と平面視で重ならない部分を通じて内容物を通過させることができる。また、接近位置において、可動部72が振出口45の全体に平面視で重なり合っている場合であっても、可動部72が振出口45から上下方向に離間することで、可動部72と振出口45との上下方向の隙間から内容物を通過させることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示す詰まり解消機構23において、可動部100は、振出口45を開閉する栓部110を有している。栓部110は、振出口45に対応して設けられている。
底壁部111は、平面視で振出口45と重なり合う位置に配置されている。本実施形態において、底壁部111の外径は、振出口45の内径よりも大きくなっている。但し、底壁部111の外径は、振出口45の内径以下であってもよい。
すなわち、接近位置において振出口45が閉塞されているため、例えば振り出し容器1が倒れる等した際に内容物が予期せず流出するのを抑制できる。また、振り出し容器1内の気密を保ちやすくなるので、内容物の酸化や湿気等によるダマのような固まりの発生を抑制できる。
上述した実施形態では、天壁部32に振出口45が形成された構成について説明したが、この構成のみに限らず、周壁部31等に振出口45を形成してもよい。
上述した実施形態では、内容物の自重等の影響で振出口45が詰まった場合を例にして説明したが、この構成のみに限られない。例えば内容物が、湿気等の影響によりダマのような固まりになった場合であっても詰まり解消機構23を動作させることで、振出口45の詰まりを解消できる。
上述した実施形態では、詰まり解消機構と操作部とが別体で形成され、操作部とキャップ本体(天壁部)とが一体で形成された構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、詰まり解消機構と操作部が一体で形成され、操作部とキャップ本体とが別体で形成されていてもよい。また、詰まり解消機構、操作部及びキャップ本体がそれぞれ別体で形成されていてもよい。
上述した実施形態では、可動部が連結部を介して操作部に取り付けられる構成について説明したが、この構成のみに限られない。すなわち、可動部が操作部に直接取り付けられていてもよい。
上述した実施形態では、操作部46が弾性変位可能に構成された場合について説明したが、この構成のみに限られない。また、操作部の操作方向は、上述したように振出口45に接近離間する方向に可動部を動作させる構成であれば、適宜変更可能である。
12…振り出しキャップ
21…キャップ本体
32…天壁部
45…振出口
46…操作部
58…ガイド部
72…可動部
Claims (3)
- 内容物が収容される容器本体に装着され、内容物を振り出す振出口を有するキャップ本体と、
前記キャップ本体の内側において、前記振出口に対して接近離間可能に配設された可動部と、
前記可動部に連係するとともに、弾性変位可能に前記キャップ本体に一体に形成され、前記キャップ本体の外側から前記可動部を操作する操作部と、を備え、
前記操作部は、
押込部と、
前記押込部及び前記キャップ本体よりも薄肉に形成されるとともに、前記押込部及び前記キャップ本体間を接続する弾性連結片と、
前記押込部から前記キャップ本体の内側に向けて前記振出口の開口方向に延びる取付筒と、を備え、
前記可動部には、前記可動部と前記操作部との間を接続する連結部が一体形成され、
前記連結部は、
前記取付筒内に嵌合された内筒と、
前記開口方向に交差する方向において前記内筒に対して前記振出口側に延びるとともに、前記可動部に連なる突片部と、を備え、
前記可動部は、前記開口方向から見た平面視で、前記振出口の少なくとも一部と重なり合うとともに、前記振出口に対して前記開口方向に移動可能に構成され、
前記可動部は、前記振出口に接近した接近位置において、前記振出口との間に前記開口方向に隙間を有し、前記振出口と前記キャップ本体の内側とが連通している振り出しキャップ。 - 前記キャップ本体は、前記可動部の往復移動を案内するガイド部を備えている請求項1に記載の振り出しキャップ。
- 前記可動部は、前記振出口に向かうに従い先細る先鋭形状部分を有する請求項1又は請求項2に記載の振り出しキャップ。
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JP2018082743A JP7149727B2 (ja) | 2018-04-24 | 2018-04-24 | 振り出しキャップ |
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JP2018082743A JP7149727B2 (ja) | 2018-04-24 | 2018-04-24 | 振り出しキャップ |
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JP2018082743A Active JP7149727B2 (ja) | 2018-04-24 | 2018-04-24 | 振り出しキャップ |
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