JP6916128B2 - 振出し容器 - Google Patents
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Description
この構成によれば、容器体の内部で内容物が塊状に固化したときに、容器全体を振ることにより、塊状の内容物が前記破砕用突起に衝突して砕けるので、塊状の内容物が振出し口を塞ぐことを防止できる。
従来の公知技術として、キャップ体の頂板の上面を開閉自在に設けた蓋板の下面から栓棒を下方へ突出し、蓋体の閉蓋動作により、栓棒が振出し口内へ挿入され、振出し口内に付着した内容物を下方へ押し出すものが知られているが(例えば特許文献2)、固化物が多量の湿気を含んでいると、振出し口から押し出された内容物が振出し口付近で頂板の下面に付着したままの状態となる可能性があり、必ずしも十分に固化物を除去できない。
前記口頸部8の外周面に嵌合されたキャップ周壁14の上面に頂板16を張設し、この頂板16に連通孔24を開口したキャップ体12と、
前記頂板16を覆うカバー板41を有し、キャップ体12に対して一定範囲で正逆両方向への回転可能に取り付けられた回転カバー40と、
を具備し、
前記カバー板41の中心部以外の箇所から前記連通孔24内へ、回転カバー40の回転により連通孔24内を遊動可能な破砕用突起46を突入させて、当該破砕用突起46により連通孔付近に固化した内容物を破砕することが可能に構成され、
かつ前記回転カバー40の回転範囲内で前記連通孔24と連通する振出し孔44を前記カバー板41に開口した。
前記回転カバーに関して、「正逆方向へ回転可能に取付ける」とは、周方向の一方及び他方のどちらにも回転できることをいう。
回転カバーを“一定の範囲で”回転可能とするためには、破砕用突起46を連通孔24に挿入することで回転範囲を規制してもよく、また別に回転範囲を規制する手段を設けても良い。
前記カバー板41を頂板16に対して回転軸Aの回りで回転可能とするとともに、この回転軸Aに対して前記破砕用突起46より遠くに位置する回転操作用の摘み部50を、前記カバー板41の外周部に付設した。
「回転軸の回りで回転可能に設け」とは、カバー板41の中心部と頂板の対応箇所とを軸着する場合に限らず、例えば頂板16の外周から起立した円筒形の枠部18内でカバー板が回転可能な構造も含む。
前記回転カバー40の上面を覆う天板34を有し、この天板34から前記振出し孔44を塞ぐ栓部36を下方突出するとともに、前記キャップ体12の一端にヒンジ28で連結された蓋体30を具備しており、
前記回転カバー40の振出し孔44が蓋体30の栓部36と嵌り合うことが可能な位置に回転カバー40を位置決めする位置決め手段Iを設けた。
図示例では、前記位置決め手段Iを、回転カバー40に付設した摘み部50とキャップ体12に形成した切欠き20とで形成し、図2に示すように切欠き20の周方向一端に摘み部50が突き当たった状態で前記回転カバー40が前記所定位置に位置決めされるように構成している。もっともこの構造は適宜変更することができる。
前記連通孔24と向かい合う頂板16の一部に複数の振出し孔44を散点状に配置するとともに、少なくともこれら振出し孔44の間に位置する複数の破砕用突起46を形成した。
第2の手段に係る発明によれば、前記カバー板41を頂板16に対して回転軸Aの回りで回転可能とするとともに、この回転軸Aに対して前記破砕用突起46より遠くに位置する回転操作用の摘み部50を、前記カバー板41の外周部に付設したから、連通孔24に付着した固化物を効率的に破砕することができる。
第3の手段に係る発明によれば、前記回転カバー40の上面を覆う天板34を有する蓋体30を前記キャップ体12の一端にヒンジ28で連結するとともに、この天板34から前記振出し孔44を塞ぐ栓部36を下方突出しており、かつこれら振出し孔44と栓部36とが嵌り合うことが可能な位置に回転カバー40を位置決めする位置決め手段Iを設けたから、振出し孔44を確実に閉塞することができる。
第4の手段に係る発明によれば、前記連通孔24と向かい合う頂板16の一部に複数の振出し孔44を散点状に配置するとともに、少なくともこれら振出し孔44の間に位置する複数の破砕用突起46を形成したから、前記内容物の固化物を振出し孔44付近からより確実に除去することができる。
なお、本明細書では、便宜的に、図1に示す振出し容器の構成においてヒンジ28の位置する側(図1の右側)を「後」と、ヒンジと反対側(同図左側)を「前」と、この前後方向に対して直交する向きを「左右」というものとする。
図示例では、前記キャップ周壁14は、前記胴部4とほぼ同じ外径を有し、かつ内面に前記口頸部8に螺合させるためのネジ部15を有する。
また前記頂板16の周辺部からは上方から見て円形(図示例では欠円形)の短い枠部18が、また頂板16の中心部からは後述の回転カバー40の回転軸Aとなる軸棒22が同心状に起立されている。
図示例では、前記枠部18の周方向の一部(図示例では左右方向の一方側部)を切除するとともに、図4に示す如く、キャップ周壁14の対応する箇所に凹み14aを設けて、切欠き20を形成している。この切欠き20は、後述摘み部50を遊挿させるための凹部であり、切欠き20の周方向の両側には、図2及び図3に示す如く、摘み部50の可動範囲を規定する第1当接面20a及び第2当接面20bが形成されている。
前記枠部18と軸棒22との間では、容器体2の内部を後述の振出し孔44に連通するための連通孔24が前記頂板16に開口されている。連通孔24は、前記頂板16の半径方向の巾に比べて周方向の長さが大である長孔とすることが好適であり、図示例では、図2に示す如く、周方向に沿って延びる長円形状に形成されている。もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
前記蓋周壁32の上面には、前記頂板16を覆う天板34が張設されている。この天板34からは、図1に示す如く複数の棒状の栓部36が下方へ突出されている。これらの栓部36は、前記連通孔24と向かい合う位置に形成されている。
図示例では、前記カバー板41は円板形状であり、前記枠部18内に正逆方向への回転可能に嵌め込まれている。そして前記カバー板41の外周面上部からは鍔部48が突設され、前記枠部18の上部に当接している。
前記カバー板41には、前記連通孔24より小さく、連通孔24の一部と重なる振出し孔44を開口する。この振出し孔44内には、前述の栓部36が嵌合されている。図示例では、振出し孔44への栓部36の着脱を容易とするために、振出し孔44の断面形状を、図1に示す如く、上端大径のテーパ状としているが、その形状は適宜変更することができる。
また振出し孔44の近傍のカバー板部分からは破砕用突起46を垂下し、連通孔24の内部へ突入させている。破砕用突起46の形態は、図示例では図10に示す如くやや太いピン形状としているが、その形状は適宜変更することができ、例えば板状の突起であっても構わない。
本実施形態では、複数の振出し孔44及び破砕用突起46を、図10及び図11に示す如く、相互に混在させて前記カバー板41の一部に形成している。このカバー板41の一部は、図2に示すように、周方向に長い連通孔24の長手方向の一部と重なる部分であり、回転カバー40の回転操作により、当該カバー板の一部に配置された一群の振出し孔44及び破砕用突起46が図2に示す位置と図3に示す位置との間で連通孔24が延びる方向に移動するように形成している。
当該カバー板41の一部には、図5に示すように、前記複数の振出し孔44を散点状に配置し、これら振出し孔44の間に少なくとも一部の破砕用突起46が配置されるように設計することが好適である。
前記回転カバー40の外周部の一部(図示例では左右方向の側部)には、図7及び図8に示すように、摘み部50を付設している。図示例の摘み部50は、図2に示すように上方から見て円弧状の壁部であり、図9及び図10に示すように、カバー板41に対して上下方向に延びている。摘み部50の下半部は前記切欠き20内に、また摘み部50の上半部は開口部38内にそれぞれ配置されており、前記摘み部50の外面で形成する指当て面52を外部から指で操作できるようにしている。図示の指当て面52には、図9に示す如く、複数の滑り止め用の縦溝54が形成されている。
前記摘み部50は、蓋体30を開放した状態で、前記切欠き20内で周方向に動かすことができる。摘み部50の可動範囲は切欠き20の第1当接面20aと第2当接面20bとの間で規制されている(図2及び図3参照)。
なお、図示例では、前記摘み部50と切欠き20及び開口部38を、振出し容器の左右方向の片側にのみ設けているが、これらを左右方向の両側に設けると、右手利きの利用者及び左手機器の利用者のどちらにも使い勝手がよく、好適である。
振出し孔44及び破砕用突起46に対する前記摘み部50の位置関係は、
(イ)図2に示すように摘み部50が切欠き20の第1当接面20aに突き当たっている状態では、前記一群の振出し孔44及び破砕用突起46が長円状の連通孔24の一端側に位置しており、
(ロ)摘み部50を操作して切欠き20の第2当接面20bに突き当たる状態に至ったときには、図3に示すように、それら振出し孔44及び破砕用突起46が長円状の連通孔24の他端側へ移動する、
ようになるように設定するとよい。
摘み部50が切欠き20の第1当接面20aに接している状態に戻すことで、回転カバー40は、振出し孔44と栓部36が嵌り合うことが可能な位置に在るので、この状態で蓋体30を閉蓋すると、前記振出し孔44を栓部36で確実に閉塞できる。
前記栓部36が振出し孔44内に嵌合させることで、振出し孔44内に付着していた内容物が振出し孔44から下方へ押し出される。押し出された内容物は、容器体2内に落下するが、内容物が湿気を含んでいると、その一部が取り出し44の周囲のカバー板41下面に残って固化する可能性がある。こうした固化物は、前回の振出し操作の際に、前記摘み部50を操作することで、破砕用突起46により破砕され、容器体2内へ掻き落とされる。このように栓部36及び破砕用突起46の作用の組み合わせにより、振出し孔44から連通孔24に亘る全体で内容物の通路が確保され、好適な振出しが可能となる。
10…蓋部材 12…キャップ体 14…キャップ周壁 14a…凹み
15…ネジ部 16…頂板
18…枠部 20…切欠き 20a…第1当接面 20b…第2当接面
22…軸棒 24…連通孔 28…ヒンジ
30…蓋体 32…蓋周壁 33…指掛け部 34…天板
36…栓部 38…開口部
40…回転カバー 41…カバー板 42…軸穴 43…隆起部 44…振出し孔
46…破砕用突起 48…鍔部 50…摘み部 52…指当て面 54…縦溝
A…回転軸 I…位置決め手段 R…軸受部
Claims (4)
- 口頸部(8)を起立する容器体(2)と、
前記口頸部(8)の外周面に嵌合されたキャップ周壁(14)の上面に頂板(16)を張設し、この頂板(16)に連通孔(24)を開口したキャップ体(12)と、
前記頂板(16)を覆うカバー板(41)を有し、キャップ体(12)に対して一定範囲で正逆両方向への回転可能に取り付けられた回転カバー(40)と、
を具備し、
前記カバー板(41)の中心部以外の箇所から前記連通孔(24)内へ、回転カバー(40)の回転により連通孔(24)内を遊動可能な破砕用突起(46)を突入させて、当該破砕用突起(46)により連通孔付近に固化した内容物を破砕することが可能に構成され、
かつ前記回転カバー(40)の回転範囲内で前記連通孔(24)と連通する振出し孔(44)を前記カバー板(41)に開口したことを特徴とする、振出し容器。 - 前記カバー板(41)を頂板(16)に対して回転軸(A)の回りで回転可能とするとともに、この回転軸(A)に対して前記破砕用突起(46)より遠くに位置する回転操作用の摘み部(50)を、前記カバー板(41)の外周部に付設したことを特徴とする、請求項1に記載の振出し容器。
- 前記回転カバー(40)の上面を覆う天板(34)を有し、この天板(34)から前記振出し孔(44)を塞ぐ栓部(36)を下方突出するとともに、前記キャップ体(12)の一端にヒンジ(28)で連結された蓋体(30)を具備しており、
前記回転カバー(40)の振出し孔(44)が蓋体(30)の栓部(36)と嵌り合うことが可能な位置に回転カバー(40)を位置決めする位置決め手段(I)を設けたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の振出し容器。 - 前記連通孔(24)と向かい合う頂板(16)の一部に複数の振出し孔(44)を散点状に配置するとともに、少なくともこれら振出し孔(44)の間に位置する複数の破砕用突起(46)を形成したことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の振出し容器。
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