JP4975466B2 - 振り出し容器用キャップ - Google Patents

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本発明は、容器本体の口部に取り付けられるキャップであって、振る動作によって容器本体内の内容物を外に出す振り出し容器に用いられる振り出し容器用キャップに関する。
従来より、粉状或いは顆粒状の内容物を収容する容器として振り出し容器がある。振り出し容器は、容器本体の口部に取り付けられたキャップに、複数の貫通穴からなる振り出し口が設けられた構成となっている。このような振り出し容器では、容器を下向き或いは横向きにした状態で容器を繰り返し振ることで、振り出し口から容器内の内容物が振り出される。
また、振り出し容器用のキャップには、振り出し口を塞ぐための蓋が取り付けられているものが多い。蓋としては、キャップ本体に回転可能に取り付けられて上向きに開く蓋体がある。この蓋体が閉められると、蓋体が振り出し口を覆って塞がれる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−79217号公報
しかしながら、上記した従来の振り出し容器用キャップでは、内容物の振り出し時に、振り出した内容物が振り出し口の周りの平面部分に付着して残存する。したがって、何度か使うと、振り出し口周りが残存した内容物で汚くなるという問題が生じる。また、振り出し口周りに内容物が残存していると、蓋を閉めても完全に閉まらず、不意に開くおそれがある。さらに、振り出し口周りに内容物が残存していると、湿気等によって固まった残存物が振り出し口に詰まるおそれがある。
また、上記した従来の振り出し容器用キャップでは、振り出し口が形成された平面部に平らの蓋を載せただけの構成で振り出し口に蓋をしているため、蓋ががたつき易く、また、密封性が低く、容器内の内容物が湿気等で固まり易いという問題がある。特に、振り出し口周りに内容物が残存していると、密封性は更に低下する。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、キャップの汚れを低減して綺麗な状態を保つことができるとともに、蓋が不意に開くこと及び振り出し口が詰まることをそれぞれ防止し、さらに、密封性を高め、がたつきも抑えることができる振り出し容器用キャップを提供することを目的としている。
本発明に係る振り出し容器用キャップは、容器本体の口部に取り付けられ、前記容器本体内の内容物を振り出すための振り出し口が設けられた筒形状のキャップ本体と、該キャップ本体の天板部に、キャップ軸の垂直面に沿って延在する回転軸周りに回転可能に取り付けられ、前記振り出し口を開閉する蓋体と、を備える振り出し容器用キャップにおいて、前記振り出し口に対向する前記蓋体の裏面に係合筒が突設されるとともに、該係合筒に係合する被係合部が前記キャップ本体に設けられ、前記被係合部に前記振り出し口が設けられ、前記天板部には、該天板部の中央を横断する一方向に延在する窪み部が形成され、前記被係合部は、前記窪み部のうち、前記一方向の一方側の浅凹部の底壁部に設けられ、前記回転軸は、前記窪み部のうち、前記一方向の他方側の深凹部の側壁部に軸支され、閉じた状態の前記蓋体は、前記窪み部に嵌合されて前記キャップ本体の前記一方側から前記他方側まで延在するとともに該他方側のところでキャップ開放端側に屈曲し、該キャップ開放端側の端部が、前記キャップ本体に繋げられて折れ曲がり可能な薄肉部に形成され、前記蓋体において、該蓋体が閉じられたときに前記底壁部の表面に対向する一方側の部分の裏面には前記係合筒が突設されるとともに、前記深凹部に嵌め込まれた他方側の部分の表面には押圧部が設けられ、前記蓋体は、前記押圧部が前記深凹部の内方に押されると、前記薄肉部と、当該蓋体において該薄肉部と前記回転軸との間の位置に形成された折れ曲がり可能な他の薄肉部と、がそれぞれ折れ曲がり、前記他方側の部分が前記深凹部の内部に沈み込むことで、前記一方側の部分が前記回転軸を中心にキャップ軸方向の上方に回転するように構成されていることを特徴としている。
このような特徴により、蓋体を開けて、振り出し口から内容物を振り出したとき、被係合部にだけ内容物が付着し、被係合部の周りの部分には内容物が付着し難くなる。このように内容物の付着が被係合部に限られることで、内容物が残存する範囲の面積が小さくなり、振り出し口周りに残存する内容物の量が低減される。一方、蓋体を閉めると、係合筒と被係合部が係合されて振り出し口が塞がれる。このとき、被係合部以外の部分に内容物が残存していないため、蓋体は完全に閉められる。また、係合筒が被係合部に係合されているため、開閉方向以外の蓋体の動きは規制される。
また、本発明に係る振り出し容器用キャップは、前記被係合部が、底部に前記振り出し口を有する有底穴であり、該被係合部の中に前記係合筒が挿嵌されて該係合筒と前記被係合部とが係合されることが好ましい。
これにより、蓋体を開けて振り出し口から内容物を振り出したとき、被係合部の内面に内容物が付着し、被係合部の周りの部分には内容物が付着せず内容物が残存しなくなる。一方、蓋体を閉めると、被係合部の中に係合筒が挿嵌される。このとき、振り出し口は、係合筒が挿嵌された被係合部の底部にあり、挿嵌された係合筒により塞がれる。
また、本発明に係る振り出し容器用キャップは、前記被係合部が、頂部に前記振り出し口を有する突起であり、該被係合部が前記係合筒の中に挿嵌されて該係合筒と前記被係合部とが係合される構成としてもよい。
これにより、蓋体を開けて振り出し口から内容物を振り出したとき、突起状の被係合部の頂部表面に内容物が付着し、それ以外の部分には内容物が付着しなくなる。一方、蓋体を閉めると、突起状の被係合部に係合筒が被せられ、被係合部に係合筒が外装された状態となる。このとき、振り出し口は、係合筒が被せられた被係合部の頂部にあり、外装された係合筒により塞がれる。
また、この振り出し容器用キャップの場合、前記突起状の被係合部が、前記蓋体の回転軸方向に開放された平面上に設けられていることが好ましい。
これにより、仮に、突起状の被係合部の周りに内容物が付着した場合であっても、容易に掃うことが可能であり、被係合部の周りに内容物が溜まることがない。
本発明に係る振り出し容器用キャップによれば、被係合部以外の部分に内容物が残存し難いため、振り出し容器用キャップの汚れが低減されて綺麗な状態を保つことができる。また、蓋体を閉めたとき、蓋体が完全に閉められるため、蓋体が不意に開くことを防止することができる。また、蓋体が閉じられたとき、蓋体に設けられた係合筒がキャップ本体に設けられた被係合部に係合されているため、被係合部に設けられた振り出し口の部分の密封性を高めることができる。これによって、容器内の内容物が湿気等によって固化することを抑制することができる。また、蓋体に設けられた係合筒がキャップ本体に設けられた被係合部に係合されることで、閉じられた蓋体のがたつきを抑えることができる。また、内容物が残存する範囲が被係合部だけであり、振り出し口周りに残存する内容物の量が低減されるため、残存した内容物による振り出し口の目詰まりが起こり難くなる。しかも、上述したように係合筒と被係合部とが係合されて密封性が高いため、被係合部に残存した内容物は固まり難い。このため、被係合部に内容物が残存していても目詰まりが起こり難い。
以下、本発明に係る振り出し容器用キャップの第1、第2、第3の実施の形態について、図面に基いて説明する。なお、以下に説明する実施の形態においては、振り出し容器用キャップ1からみて容器本体3がある方向、つまり、図1における下方側を「キャップ開放端側」とし、その反対側、つまり、図1における上方側を「キャップ基端側」とする。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態である振り出し容器用キャップ1ついて説明する。図1は振り出し容器用キャップ1が取り付けられた振り出し容器2の斜視図であり、図2は振り出し容器用キャップ1を表す斜視図であり、図3は振り出し容器用キャップ1を表す平面図であり、図4は振り出し容器用キャップ1を表す断面図である。
図1〜図4に示すように、振り出し容器用キャップ1は、粉状或いは顆粒状の内容物を収容する容器本体3に装着されるキャップであり、容器本体3の円筒形状の口部30に被せるように取り付けられる略円筒形状のキャップ本体4と、キャップ本体4の天板部41に、キャップ軸Oの仮想垂直面に沿って延在する回転軸50、50周りに回転可能に取り付けられた蓋体5とから構成されている。上記した容器本体3の口部30は、その下の胴部31よりも細くなっており、キャップ本体4の外周面と容器本体3の胴部31外周面とは略面一になっている。
[キャップ本体]
キャップ本体4は、例えば合成樹脂などからなる部材であって、天板部41と、天板部41の外周縁に垂設された外筒部40と、天板部41の裏面に垂設された内筒部42とを備えた構成からなる。
外筒部40の内周面には、雌ネジ部40aが形成されている。この雌ネジ部40aが容器本体3の口部30に形成された雄ネジ部30aに螺着することによって、振り出し容器用キャップ1が容器本体3に取り付けられている。
天板部41は、縦断面弓形に湾曲したドーム状に形成されている。この天板部41には、天板部41の中央を横断するように蓋体5の回転軸50、50に直交する方向に延びている窪み部43が形成されている。また、窪み部43のうちの一方側(後述する振り出し口47が設けられた側、つまり、図3では左側)の半分は、蓋体5の厚さ分程度だけ凹んだ浅凹部44となっており、他方側(上述した一方側の反対側、つまり、図3では右側)の残りの半分は、浅凹部44よりも深く凹んだ深凹部45となっている。
浅凹部44は、対向配置された側壁部44a、44aと、側壁部44a、44a間に設けられた底壁部44bとによって形成されている。底壁部44bは、後述する閉じられた蓋体5の裏面に沿って傾斜した形状になっている。この浅凹部44の底壁部44bには、穴状の被係合部(以下、被係合穴46と記す。)が形成されている。この被係合穴46は、容器本体3のキャップ軸Oと平行に延在する円筒状の有底穴であり、その底部46aには複数の貫通穴47a…からなる振り出し口47が形成されている。また、被係合穴46のキャップ径方向の位置は、内筒部42の内側の位置にあり、振り出し口47(貫通穴47a…)が内筒部42の内部空間に開放されている。
また、深凹部45は、対向配置された側壁部45a、45aと、側壁部45a、45a間に設けられているとともに浅凹部44の底壁部44bからキャップ開放端側に延在された垂れ壁部45bと、側壁部45a、45a間に設けられているとともに垂れ壁部45bからキャップ開放端側に斜めに延在された斜壁部45cと、側壁部45a、45a間に設けられているとともに斜壁部45cからキャップ径方向に延在された底壁部45dとによって形成されている。
内筒部42は、外筒部40よりも径が小さい略円筒形状の部位であり、外筒部40の内部に設けられている。この内筒部42は、深凹部45のところで切り欠かれており、その切り欠かれた部分で深凹部45を両側から挟み込むように深凹部45の側壁部45a、45aに一体化されている。また、内筒部42は、外筒部40と同軸に配設されており、容器本体3のキャップ軸Oに沿って延在されている。内筒部42の下端面は、容器本体3の口部30端面に当接されており、容器本体3の口部30上に内筒部42が支持された状態となっている。なお、内筒部42の径が口部30の径よりも小さく、内筒部42の下端部が口部30の内側に嵌合された構成であってもよい。また、内筒部42の下端部が、段状に形成され、口部30の内側に嵌合されるとともに口部30上に支持された構成であってもよい。
[蓋体]
蓋体5は、上記した振り出し口47を覆って塞ぐための板状の蓋であり、回転軸50、50周りに回転して振り出し口47を開閉する蓋である。図2に示すように、閉じた状態の蓋体5は、一方向に延在する天板部41の窪み部43に嵌合されており、天板部41及び外筒部40の表面と面一になる。すなわち、閉じた状態の蓋体5は、キャップ本体4の一方側から他方側まで天板部41の表面に沿って延在し、他方側のところでキャップ開放端側に屈曲して外筒部40の表面に沿って延在されている。そして、外筒部40に沿って延在した部分のキャップ開放端側の端部5aは、キャップ本体4の外筒部40に一体化されている。つまり、蓋体5は、キャップ本体4と一体に成形されてキャップ本体4と繋げられている。
また、蓋体5の回転軸50、50は、深凹部45の側壁部45a、45aに軸支されている。また、キャップ本体4に繋げられた上記蓋体5のキャップ開放端側の端部5aは、他よりも板厚が薄く、折れ曲がり可能な薄肉部51となっている。また、前記薄肉部51と上記した回転軸50、50との間の位置には、同じく他よりも板厚が薄く折れ曲がり可能な薄肉部52が形成されている。さらに、深凹部45に嵌め込まれた他方側の部分5bの表面には、指で押すための押圧部53が突設されている。
押圧部53が深凹部45の内方に押されると、2つの薄肉部51、52がそれぞれ折れ曲がり、蓋体5の他方側の部分5bが深凹部45の内部に沈み込む。これに伴い、蓋体5の一方側の部分5cは、回転軸50、50を中心にキャップ軸O方向の上方に回転する。このようにして、閉じた状態の蓋体5が開けられて振り出し口47を開口させる。
また、蓋体5が閉じられたときに浅凹部44の底壁部44b表面に対向する蓋体5の一方側の部分5cの裏面には、円筒形状の係合筒54が突設されている。この係合筒54は、蓋体5が閉じられた状態のときにキャップ本体4の被係合穴46に対向する位置に配設されている。また、係合筒54の外径は、キャップ本体4の被係合穴46の内径とほぼ等しい。したがって、蓋体5が閉じられると、被係合穴46の中に係合筒54が挿嵌され、係合筒54と被係合穴46とが係合される。一方、蓋体5が開けられると、上記した係合筒54は、キャップ軸O方向の上方に向けて立ち上がる蓋体5の一方側の部分5cとともに移動し、被係合穴46内から引き抜かれる。
また、係合筒54の内側には、蓋体5の裏面から突設された複数のピン55…が配設されている。これらのピン55…は、蓋体5が閉じられたとき、振り出し口47の貫通穴47a…にそれぞれ挿入される。なお、このピン55…に代えて栓を用いて、この栓を貫通穴47a…に嵌合させ、貫通穴47a…を閉塞させてもよい。また、蓋体5が開けられると、各貫通穴47a…内に挿入された複数のピン55…は、キャップ軸O方向の上方に向けて立ち上がる蓋体5の一方側の部分5cとともに移動し、貫通穴47a…内から引き抜かれる。
このように蓋体5が開けられると、被係合穴46が開放されるとともに各貫通穴47a…がそれぞれ開放される。このような状態で、振り出し容器2の頭部(振り出し容器用キャップ1)を横向き或いは下向きにし、振り出し容器2を繰り返し振る動作を行うと、振り出し口47(各貫通穴47a…)から容器本体3内の内容物が振り出される。
上記した構成からなる振り出し容器用キャップ1によれば、振り出し口47から内容物を振り出す際、被係合穴46の内部に内容物が付着するが、それ以外の部分、つまり、浅凹部44の底壁部44b表面に内容物が付着し難い。このため、浅凹部44の底壁部44b表面に内容物が残存しない。このため、振り出し容器用キャップ1の汚れが低減されて綺麗な状態を保つことができる。また、浅凹部44に内容物が残存しないため、蓋体5を完全に閉めることができる。これにより、蓋体5が不意に開くことを防止することができ、容器本体3内の内容物のこぼれを防止することができる。
また、蓋体5が閉じられたとき、蓋体5に設けられた係合筒54がキャップ本体4に設けられた被係合穴46内に挿嵌されて係合されるため、被係合穴46の底部46aに設けられた振り出し口47の部分の密封性を高めることができる。これによって、容器本体3内の内容物が湿気等によって固化することを抑制することができる。また、蓋体5に設けられた係合筒54がキャップ本体4に設けられた被係合穴46内に挿嵌されて係合されることで、閉じられた蓋体5のがたつきを抑えることができる。
また、内容物が残存する範囲が被係合穴46の中だけであり、振り出し口47周りに残存する内容物の量が低減されるため、残存した内容物による振り出し口47の目詰まりが起こり難くなる。しかも、被係合穴46の中に係合筒54が挿嵌されることで密封性が高くなっているため、被係合穴46内に残存した内容物は固まり難い。したがって、被係合穴46内に内容物が残存していても目詰まりが起こり難い。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態である振り出し容器用キャップ101ついて説明する。図5は振り出し容器用キャップ1を表す斜視図であり、図6は振り出し容器用キャップ101を表す断面図である。なお、上述した第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5、図6に示すように、窪み部43の浅凹部144は、蓋体5の厚さ分よりも深いが深凹部45よりも浅い窪みである。浅凹部144と深凹部45との間には、両者を隔てる隔壁148が設けられている。浅凹部144の底壁部144bは、平らに形成されており、キャップ本体4の径方向に延在されている。この浅凹部144の底壁部144bには、突起状の被係合部(以下、被係合突起146と記す。)が形成されている。この被係合突起146は、容器本体3のキャップ軸Oと平行に延在する円筒状の突起であり、その頂部146aは、閉じられた蓋体5の裏面に沿って傾斜した形状になっている。また、この頂部146aには、複数の貫通穴47a…からなる振り出し口47が形成されている。
一方、蓋体5の一方側の部分5cの裏面に突設された円筒形状の係合筒154は、蓋体5が閉じられた状態のときに被係合突起146に対向する位置に配設されている。また、係合筒154の内径は、被係合突起146の外径とほぼ等しい。したがって、蓋体5が閉じられると、被係合突起146に係合筒154が被せられて外装された状態となり、被係合突起146と係合筒154とが係合される。一方、蓋体5が開けられると、上記した係合筒154は、キャップ軸O方向の上方に向けて立ち上がる蓋体5とともに移動し、被係合突起146から外される。
上記した構成からなる振り出し容器用キャップ101によれば、振り出し口47から内容物を振り出す際、被係合突起146の頂部146aに内容物が付着するが、それ以外の部分、つまり、浅凹部144内等に内容物が付着し難く、内容物が残存する場合が少ない。このため、上述した第1の実施の形態と同様に、振り出し容器用キャップ101を綺麗な状態を保つことができるとともに、蓋体5が不意に開くことを防止することができる。
また、蓋体5が閉じられたとき、蓋体5に設けられた係合筒154がキャップ本体4に設けられた被係合突起146に被されて係合されるため、上述した第1の実施の形態と同様に、被係合突起146の頂部146aに設けられた振り出し口47の部分の密封性を高めることができるとともに、閉じられた蓋体5のがたつきを抑えることができる。
また、内容物が残存する範囲が被係合突起146の頂部146aだけであり、振り出し口47周りに残存する内容物の量が低減されるため、上述した第1の実施の形態と同様に、振り出し口47の目詰まりが起こり難くなる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態である振り出し容器用キャップ201ついて説明する。図7は振り出し容器用キャップ1を表す斜視図である。なお、上述した第1、第2の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、天板部41には、平面視半円形状の段部244と、断面凹形状の深凹部45とが形成されている。段部244は、断面L字状に形成された部位であり、回転軸50、50の延在方向に延びた側壁部244aと、キャップ本体4の径方向に延在する平面状の底壁部244bとにより形成されている。段部244の円弧部分は開放されており、段部244は回転軸50、50の延在方向に開放されている。この底壁部244b上には、突起状の被係合突起146が形成されている。つまり、突起状の被係合突起146は、回転軸50、50の延在方向に開放された平面上に設けられている。
一方、蓋体205の一方側の部分205cは、半円形状の段部244に嵌合されるように形成されており、段部244と同様に半円形状に形成されている。
上記した構成からなる振り出し容器用キャップ201によれば、上述した第2の実施の形態の作用効果を奏する。また、仮に、被係合突起146の周りの段部244に内容物が付着した場合であっても、この段部244は回転軸50、50の延在方向に開放されているため、付着した内容物を容易に掃うことが可能である。このため、被係合突起146の周りに内容物が残存することを防止することができる。
以上、本発明に係る振り出し容器用キャップの実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記した実施の形態では、キャップ本体4の外筒部40と容器本体3の口部30とを螺合させることで、容器本体3に振り出し容器用キャップ1を装着させているが、本発明は、他の構造で振り出し容器用キャップ1を容器本体3に装着させることも可能である。例えば、キャップ本体4の外筒部40に爪部を形成し、容器本体3の口部30に形成された凸部または凹部に前記爪部を引っ掛けて固定させる構成により、振り出し容器用キャップ1を容器本体3に装着させることも可能である。
また、上記した実施の形態では、蓋体5の開閉構造が、蓋体5に設けられた押圧部53を深凹部45の内部側に押すことで、蓋体5に形成された2つの薄肉部51、52がそれぞれ折れ曲がるとともに蓋体5の一方側の部分5cがキャップ軸O方向の上方に向けて立ち上がり、蓋体5が開けられる構成になっているが、本発明は、上記した蓋体5の開閉構造に限定されない。例えば、蓋体の一方側の端部に指先などを引っ掛けることができる部位を形成するとともに蓋体の他方側の端部にヒンジ(回転軸)を設け、蓋体の一方側の端部を指先などでキャップ軸O方向の上方に向けて持ち上げることで開けられる構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、回転軸50、50が、キャップ本体4の天板部41の中央部分に配設されているとともに、閉じられた蓋体5の延在方向に直交する方向に延びているが、本発明の回転軸は、キャップ軸Oの仮想垂直面に沿って延在するものであればよく、回転軸の向きや位置は限定されない。例えば、回転軸は、キャップ本体4の天板部41の外周縁部分に配設されていてもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施の形態を説明するための振り出し容器用キャップを備えた振り出し容器を表した斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を説明するための閉じられた状態の振り出し容器用キャップを表した斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を説明するための閉じられた状態の振り出し容器用キャップを表した平面図である。 本発明の第1の実施の形態を説明するための振り出し容器用キャップを表した断面図である。 本発明の第2の実施の形態を説明するための振り出し容器用キャップを表した斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を説明するための振り出し容器用キャップを表した断面図である。 本発明の第3の実施の形態を説明するための振り出し容器用キャップを表した斜視図である。
符号の説明
1 振り出し容器用キャップ
3 容器本体
4 キャップ本体
5 蓋体
30 口部
46 被係合穴(被係合部)
46a 底部
47 振り出し口
50 回転軸
54 係合筒
101 振り出し容器用キャップ
146 被係合突起(被係合部)
146a 頂部
154 係合筒
201 振り出し容器用キャップ
205 蓋体

Claims (4)

  1. 容器本体の口部に取り付けられ、前記容器本体内の内容物を振り出すための振り出し口が設けられた筒形状のキャップ本体と、
    該キャップ本体の天板部に、キャップ軸の垂直面に沿って延在する回転軸周りに回転可能に取り付けられ、前記振り出し口を開閉する蓋体と、
    を備える振り出し容器用キャップにおいて、
    前記振り出し口に対向する前記蓋体の裏面に係合筒が突設されるとともに、該係合筒に係合する被係合部が前記キャップ本体に設けられ、前記被係合部に前記振り出し口が設けられ、
    前記天板部には、該天板部の中央を横断する一方向に延在する窪み部が形成され、
    前記被係合部は、前記窪み部のうち、前記一方向の一方側の浅凹部の底壁部に設けられ、
    前記回転軸は、前記窪み部のうち、前記一方向の他方側の深凹部の側壁部に軸支され、
    閉じた状態の前記蓋体は、前記窪み部に嵌合されて前記キャップ本体の前記一方側から前記他方側まで延在するとともに該他方側のところでキャップ開放端側に屈曲し、該キャップ開放端側の端部が、前記キャップ本体に繋げられて折れ曲がり可能な薄肉部に形成され、
    前記蓋体において、該蓋体が閉じられたときに前記底壁部の表面に対向する一方側の部分の裏面には前記係合筒が突設されるとともに、前記深凹部に嵌め込まれた他方側の部分の表面には押圧部が設けられ、
    前記蓋体は、前記押圧部が前記深凹部の内方に押されると、前記薄肉部と、当該蓋体において該薄肉部と前記回転軸との間の位置に形成された折れ曲がり可能な他の薄肉部と、がそれぞれ折れ曲がり、前記他方側の部分が前記深凹部の内部に沈み込むことで、前記一方側の部分が前記回転軸を中心にキャップ軸方向の上方に回転するように構成されていることを特徴とする振り出し容器用キャップ。
  2. 請求項1記載の振り出し容器用キャップにおいて、
    前記被係合部が、底部に前記振り出し口を有する有底穴であり、
    該被係合部の中に前記係合筒が挿嵌されて該係合筒と前記被係合部とが係合されることを特徴とする振り出し容器用キャップ。
  3. 請求項1記載の振り出し容器用キャップにおいて、
    前記被係合部が、頂部に前記振り出し口を有する突起であり、
    該被係合部が前記係合筒の中に挿嵌されて該係合筒と前記被係合部とが係合されることを特徴とする振り出し容器用キャップ。
  4. 請求項3記載の振り出し容器用キャップにおいて、
    前記被係合部が、前記蓋体の回転軸方向に開放された平面上に設けられていることを特徴とする振り出し容器用キャップ。
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