JP6956669B2 - 注出キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、注出キャップに関する。
内容物(例えば、粒体や粉体等)を定量注出可能な注出容器として、下記特許文献1の構成が知られている。この種の注出容器は、容器本体の口部に装着されるとともに、内容物を注出するテーパ状筒を有するキャップ本体と、キャップ本体に設けられるとともに、注出口を閉塞する天板を有する蓋と、を備えている。天板には、テーパ状筒を取り囲む計量筒と、計量筒よりも外側に位置する振出孔と、が形成されている。
上述した注出容器によれば、蓋が下方に位置する倒立状態に注出容器を傾けることで、容器本体内の内容物が天板上における計量筒内に堆積する。テーパ状筒から注出される内容物は、計量筒内での内容物の堆積量がテーパ状筒の開口面と同一高さになった時点で停止する。この状態で、蓋が上方に位置する正立状態に注出容器を起こすことで、計量筒内に堆積された内容物が下方に落下する。落下した内容物は、キャップ本体におけるテーパ状筒の周囲に貯留される。その後、再び注出容器を倒立状態にすることで、キャップ本体内に貯留された内容物が振出孔を通じて注出される。
特開2013−10556号公報
しかしながら、従来の注出容器にあっては、簡素な構成で、内容物の注出形態を切替可能に構成する点で改良の余地があった。
本発明は、簡素な構成で、内容物の注出態様を切り替えることができる注出キャップを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る注出容器は、内容物が収容される容器本体の口部に装着されるとともに、前記口部を閉塞する閉塞部に前記口部内に連通する第1注出口が形成された有頂筒状の装着部材と、第1ヒンジを介して前記装着部材に回動可能に接続されるとともに、キャップ軸に沿う軸方向で前記閉塞部に対向する頂壁部に第2注出口が形成された下キャップと、前記下キャップに第2ヒンジを介して回動可能に接続され、前記第2注出口を開閉する上キャップと、を備え、前記頂壁部のうち、前記第2注出口を回避した部分には、前記第1注出口の周囲を取り囲み、前記第1注出口から注出される内容物が収容される受部が形成され、前記第1注出口及び前記第1ヒンジは、前記キャップ軸を径方向に挟む両側に各別に配設され、前記第2注出口及び前記第2ヒンジは、前記キャップ軸を径方向に挟む両側に各別に配設され、前記第1ヒンジ及び前記第2ヒンジは、前記キャップ軸回りの周方向で異なる位置に配置され、前記第1注出口及び前記第2注出口は、前記キャップ軸回りの周方向で異なる位置に配置されている。
この構成によれば、注出キャップが容器本体に装着された状態で、任意の量の内容物を注出するには、下キャップを開位置に移動させ、第1注出口を開放させる。この状態で容器本体を傾けると、容器本体内の内容物が、第1注出口を通じて注出される。これにより、容器本体内の内容物を任意の量注出できる。
一方、所定量の内容物を注出するには、下キャップの閉位置(装着部材に装着された状態)において、注出キャップが下方を向く倒立姿勢に容器本体を傾ける。すると、容器本体内の内容物が第1注出口を通じて受部内に一次計量される。その後、注出キャップが上方を向く正立姿勢に容器本体を戻す。すると、受部に一次計量された内容物が下方に落下することで、閉塞部に所定量の内容物が二次計量される。この状態で、第2注出口を通じて内容物を外部に注出することで、二次計量された所定量の内容物を注出できる。
このように、本発明に係る構成によれば、容器本体内の内容物が第1注出口を通じて直接注出されることで、任意の量の内容物を注出することができる。一方、受部に一次計量された内容物が第2注出口を通じて注出されることで、所定量の内容物を注出できる。
したがって、装着部材に対する下キャップの開閉状態を切り替えるだけで、注出態様を容易に切り替えることができる。しかも、本発明に係る構成では、第1ヒンジ及び第2ヒンジを介して装着部材、下キャップ及び上キャップを一体で形成することができるので、装着部材、下キャップ及び上キャップを別体で形成する場合に比べて構成の簡素化を図ることができる。
本発明では、第1注出口及び第1ヒンジがキャップ軸を径方向に挟む両側に各別に配設され、第2注出口及び第2ヒンジがキャップ軸を径方向に挟む両側に各別に配設されている。
この構成によれば、各注出口が対応するヒンジに対してキャップ軸に対して径方向の反対側に配置される。そのため、注出時において、例えば第1注出口(又は第2注出口)を通じて内容物を注出する際、内容物の注出が第1ヒンジ(又は第2ヒンジ)によって妨げられることを抑制できる。そのため、容器本体を注出姿勢とした際に各注出口から内容物を注出し易い。
ここで、本発明では、第1ヒンジ及び第2ヒンジが周方向で異なる位置に配置されている。
この構成によれば、第1ヒンジ及び第2ヒンジを周方向で離間させることができるので、上キャップの開操作時において、上キャップに作用する引き上げ力によって下キャップが上キャップとともに予期せず開動作することを抑制できる。
本発明では、第1注出口及び第2注出口が周方向で異なる位置に配置されている。
この構成によれば、第1注出口及び第2注出口を周方向で離間させることができるので、所定量の内容物を注出する際、第1注出口から流出した内容物が第2注出口を通じて外部に漏れるのを抑制できる。また、規制筒の内径を拡大することができるので、受部の容積を確保し易くなる。
本発明に係る注出容器は、前記第1注出口及び前記第2注出口は、前記キャップ軸を径方向に挟む両側に各別に配設され、前記第1ヒンジ及び前記第2ヒンジは、前記キャップ軸を径方向に挟む両側に各別に配設されていてもよい。
この構成によれば、上述した作用効果がより奏効される。
本発明に係る注出容器において、前記閉塞部は、前記径方向における前記第1注出口側から前記第2注出口側に向かうに従い下方に傾斜していてもよい。
この構成によれば、所定量の内容物を注出する際、受部内から落下した内容物が閉塞部を伝って第2注出口の下方に案内され易くなる。したがって、受部で一次計量された内容物を、第2注出口を通じて確実に注出し易くなる。
本発明に係る注出容器によれば、簡素な構成で、内容物の注出態様を切り替えることができる注出キャップを提供する。
実施形態に係る注出容器の部分断面図である。 実施形態に係る注出容器(上キャップ)の平面図である。 実施形態に係る注出容器に部分断面図であって、注出動作(第1注出形態)を説明するための説明図である。 実施形態に係る注出容器に部分断面図であって、注出動作(第2注出形態)を説明するための説明図である。 実施形態に係る注出容器に部分断面図であって、注出動作(第2注出形態)を説明するための説明図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、本発明に係る注出キャップを注出容器に適用した場合について説明する。
図1に示すように、注出容器1は、有底筒状の容器本体11と、容器本体11の口部11aに着脱可能に装着された有頂筒状の注出キャップ12と、を備えている。容器本体11及び注出キャップ12は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、容器本体11及び注出キャップ12の共通軸をキャップ軸Oといい、正立状態においてキャップ軸Oに沿う容器本体11側を単に下側、注出キャップ12側を単に上側という。さらに、キャップ軸O方向から見た平面視において、キャップ軸Oに交差する方向を径方向といい、キャップ軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体11は、内容物が収容可能に構成されている。容器本体11内に収容される内容物としては、例えば粉体や粒体等が好適に用いられる。但し、容器本体11内に収容される内容物は、粉体や粒体に限らず、例えば液体等であってもよい。
注出キャップ12は、内容物を任意の量注出する第1注出形態と、内容物を計量して注出する第2注出形態と、に内容物の注出態様を切替可能とされている。具体的に、注出キャップ12は、装着部材21、下キャップ22及び上キャップ23が下方から上方に積み重なった構成とされている。
装着部材21は、有頂筒状に形成されている。装着部材21は、装着筒31と、フランジ部32と、閉塞部33と、第1注出筒34と、を備えている。
装着筒31は、口部11aに螺着されている。但し、装着筒31は、例えばアンダーカット嵌合等の螺着以外の方法によって口部11aに装着されていてもよい。
フランジ部32は、装着筒31の上端部から径方向の内側に突設されている。フランジ部32は、口部11aの上端縁に配置されている。
閉塞部33は、口部11aの内側で口部11aを閉塞している。具体的に、閉塞部33は、シール筒37と、隔壁部38と、を備えている。
シール筒37は、フランジ部32の内周縁から下方に延在している。シール筒37は、口部11a内に嵌合されている。
隔壁部38は、シール筒37をキャップ軸O方向で仕切っている。隔壁部38は、径方向のうち、一の方向(以下、単に前後方向L1という。)の一方側(以下、後方とする。)から他方側(以下、前方とする。)に向かうに従い漸次下方に傾斜している。本実施形態において、隔壁部38は、前後方向L1の全体に亘って傾斜している。すなわち、隔壁部38の後端部はシール筒37の上端縁に接続され、隔壁部38の前端部はシール筒37の下端縁に接続されている。但し、隔壁部38は、前後方向L1の一部が下方に向けて傾斜していても、キャップ軸Oに直交する平坦に形成されていてもよい。
隔壁部38において、キャップ軸Oに対して後方に位置する部分には、隔壁部38をキャップ軸O方向に貫通する第1注出口39が形成されている。図2に示す例において、第1注出口39は、キャップ軸O方向から見た平面視で後方に突の略半円形状に形成されている。第1注出口39の後端縁は、隔壁部38における後端縁に近接又は一致していることが好ましい。これにより、シール筒37の内周面と第1注出筒34の内周面との間に形成される段差を小さくすることができ、段差に内容物が溜まるのを抑制できる。また、第1注出口39の後端縁が後述する第1ヒンジ41から遠ざかるので、第1注出口39(第1注出筒34)を通じて内容物を注出し易くなる。
ここで、第1注出口39は、全体がキャップ軸Oよりも後方に位置している。但し、第1注出口39の一部がキャップ軸O上に位置していてもよい。すなわち、第1注出口39は、少なくとも一部がキャップ軸Oに対して後方に位置していればよく、平面視での重心位置がキャップ軸Oに対して後方に配置されていることがより好ましい。また、第1注出口39の平面視形状は、半円形状に限らず、円形状等であってもよい。
図1に示すように、第1注出筒34は、隔壁部38において、第1注出口39の開口縁から上方に延設されている。第1注出筒34の上端開口縁は、装着筒31の上端縁よりも上方に位置している。第1注出筒34の上端開口縁は、キャップ軸Oに直交する平坦面に形成されている。
下キャップ22は、有頂筒状に形成されている。下キャップ22は、径方向のうち、前後方向L1に直交する方向(以下、単に左右方向L2という。)に沿う軸線回りに、第1ヒンジ41を介して装着部材21に回動可能に連結されている。具体的に、下キャップ22は、外筒43と、内筒44と、頂壁部45と、仕切壁47と、を備えている。
外筒43は、上下両端部の外径が中央部の外径に対して縮径されて形成されている。外筒43の下端部は、装着筒31内に嵌合可能に構成されている。上述した第1ヒンジ41は、装着筒31及び外筒43の前端部同士を連結している。すなわち、第1ヒンジ41及び第1注出口39は、キャップ軸Oを間に挟んで前後方向L1の両側(前後方向L1で対向する位置)に各別に配設されている。
内筒44は、外筒43の内側で外筒43と同軸で配置されている。内筒44は、外筒43の上端部から径方向の内側に突設されたフランジ部51を介して連設されている。下キャップ22が装着部材21に装着された状態において、内筒44の下端部は装着部材21のフランジ部32に対してフランジ部32の上方から近接又は当接している。内筒44の上端縁は、外筒43よりも上方に突出している。
図1、図2に示すように、頂壁部45は、内筒44の上端開口部を閉塞している。頂壁部45において、キャップ軸Oに対して前方に位置する部分には、第2注出口55が形成されている。第2注出口55は、頂壁部45をキャップ軸O方向に貫通している。図2に示す例において、第2注出口55は、キャップ軸O方向から見た平面視で前方に向けて突の略半円形状に形成されている。第2注出口55は、上方に向かうに従い漸次拡径している。第2注出口55は、全体がキャップ軸Oよりも前方に位置している。但し、第2注出口55の一部がキャップ軸O上に位置していてもよい。すなわち、第2注出口55は、平面視での重心位置がキャップ軸Oに対して前方に配置されていればよい。また、第2注出口55の平面視形状は、半円形状に限らず、円形状等であってもよい。
仕切壁47は、頂壁部45のうち第2注出口55を回避した部分(第2注出口55よりもの後端開口縁)から下方に延設されている。すなわち、仕切壁47は、頂壁部45のうちキャップ軸Oに対して前方に位置する部分から下方に延設されている。本実施形態において、第2注出口55は、仕切壁47及び内筒43の前部により取り囲まれている。すなわち、仕切壁47及び内筒43の前部は、第2注出口55に内容物を案内する第2注出筒としての機能を有している。
仕切壁47は、左右方向L2に延在している。仕切壁47の左右方向L2の両端部は、内筒44の内周面に連設されている。すなわち、仕切壁47は、内筒44内を前後方向L1で仕切っている。仕切壁47の下端は、内筒44の下端よりも上方であって、第1注出筒34の上端開口縁よりも下方に位置している。
下キャップ22において、頂壁部45、仕切壁47及び内筒43の後部で画成された部分は、下方に向けて開口するとともに、第1注出筒34にキャップ軸O方向で対向する受部57を構成している。すなわち、仕切壁47及び内筒43の後部は、受部57の周壁を構成する計量筒としての機能を有している。なお、本実施形態では、仕切壁47によって第2注出口55と受部57とを画成する構成について説明したが、この構成のみに限られない。第2注出口55を仕切る注出筒や、受部57を仕切る計量筒を頂壁部45に別途形成してもよい。
図1に示すように、上キャップ23は、有頂筒状に形成されている。上キャップ23は、左右方向L2に沿う軸線回りに、第2ヒンジ60を介して下キャップ22に回動可能に連結されている。具体的に、上キャップ23は、周壁部61と、天壁部62と、嵌合筒63と、を備えている。
周壁部61は、下端部の内径が上端部の内径に対して拡径されて形成されている。周壁部61の下端部は、外筒43に外嵌可能に構成されている。上述した第2ヒンジ60は、周壁部61及び外筒43の後端部同士を連結している。すなわち、第2ヒンジ60及び第2注出口55は、キャップ軸Oを間に挟んで前後方向L1の両側(前後方向L1で対向する位置)に各別に配設されている。
本実施形態の第2ヒンジ60は、主ヒンジ71と、主ヒンジ71に対して周方向の両側に位置する副ヒンジ72と、を有している。
主ヒンジ71は、周方向から見た側面視で三角形状に屈曲された弾性変形可能な板状である。主ヒンジ71は、上キャップ23を下キャップ22に対して開位置又は閉位置に向けて付勢しうるように構成されている。具体的に、主ヒンジ71は、下方に向かうに従い後方に延びる傾斜片75と、傾斜片75の下端部から前方に延びる指掛け部76と、を有している。
傾斜片75の上端部は、周壁部61の下端部に回動可能に連結されている。傾斜片75の下端部は、指掛け部76の後端部に連結されている。
指掛け部76は、外筒43の外周面から後方に突出している。指掛け部76の前端部は、外筒43に回動可能に連結されている。指掛け部76の後端部は、上述したように傾斜片75に連結されている。指掛け部76の後端部は、装着筒31及び周壁部61の後端外周面よりも後方に位置している。なお、図示の例において、指掛け部76の下面は、キャップ軸Oに直交する面内に延びる平坦面とされている。但し、指掛け部76の下面は、傾斜面等であってもよい。
各副ヒンジ72は、周壁部61から後方に突出する上突出部81と、外筒43から後方に突出する下突出部82と、突出部81,82同士を連結する連結部83と、を有している。
上突出部81は、周方向から見た側面視で三角形状に形成されている。上突出部81の上面は、後方に向かうに従い下方に向けて傾斜する傾斜面とされている。
下突出部82は、周方向から見た側面視で三角形状に形成されている。下突出部82の下面は、後方に向かうに従い上方に向けて傾斜する傾斜面とされている。但し、下突出部82の下面は、平坦面等であってもよい。
本実施形態の主ヒンジ71は、指掛け部76の下面や下突出部82の下面に指を掛けて上キャップ23の開操作が可能となっている。図示の例において、指掛け部76の下面は、下突出部82の下面よりも下方に位置しているが、この構成のみに限られない。例えば、指掛け部76の下面及び下突出部82の下面が面一に配置されていてもよい。なお、外筒43及び装着筒31の後端部において、第2ヒンジ60と周方向で同位置には、径方向の内側(前方)に窪む指入れ凹部85が形成されている。指入れ凹部85は、キャップ軸O方向を長手方向とする溝状に形成されている。
周壁部61の下端部には、周壁部61から前方に延びる操作部88が形成されている。操作部88は、第1ヒンジ41と周方向で同じ位置(キャップ軸O方向で対向する位置)に形成されるとともに、第1ヒンジ41よりも径方向の外側に向けて突出している。操作部88の前端部には、下方に突出する指掛け突起88aが形成されている。
嵌合筒63は、天壁部62のうち、平面視で第2注出口55と重なる位置から下方に延設されている。嵌合筒63は、上キャップ23(周壁部61)が下キャップ22(外筒43)に嵌合された閉位置において、第2注出口55内又は第2注出筒内に嵌合される。
このように、本実施形態の注出キャップ12は、第1注出口39及び第1ヒンジ41がキャップ軸Oを間に挟んで前後方向L1の両側に各別に配設され、第2注出口55及び第2ヒンジ60がキャップ軸Oを間に挟んで前後方向L1の両側に各別に配設されている。しかも、第1ヒンジ41及び第2ヒンジ60が周方向で異なる位置(キャップ軸Oを間に挟んで前後方向L1で対向する位置)に配置されている。第1注出口39及び第2注出口55が周方向で異なる位置(キャップ軸Oを間に挟んで前後方向L1で対向する位置)に配置されている。
次に、上述した注出容器1による内容物の注出方法について説明する。以下の説明では、上述した第1注出形態と、第2注出形態と、を順番に説明する。
図3に示すように、第1注出形態では、図1に示す初期状態から下キャップ22を開位置とする。具体的には、主ヒンジ71(指掛け部76又は下突出部82)の下面に指を掛け、下キャップ22を上方に引き上げる。すると、下キャップ22が上キャップ23とともに第1ヒンジ41回りに回動することで、下キャップ22が開位置となる。これにより、第1注出口39が開放される。
この状態で、注出容器1を傾ける。すると、容器本体11内の内容物が第1注出口39及び第1注出筒34を通じて注出容器1の外部に注出される。第1注出形態では、容器本体11内の内容物が第1注出筒34を通じて直接注出されるため、任意の量の内容物を注出することができる。
続いて、第2注出形態では、図4に示すように、注出キャップ12が下方を向く倒立姿勢に注出容器1を傾ける。すると、容器本体11内の内容物が隔壁部38を伝って第1注出口39に案内される。第1注出口39に案内された内容物は、第1注出口39及び第1注出筒34を通じて受部57内に注出(一次計量)される。なお、受部57内に一次計量される内容物は、仕切壁47や内筒44によって径方向への広がりが規制される。
第1注出筒34から受部57に一次計量される内容物は、受部57内での内容物の高さが、第1注出筒34の開口面とキャップ軸O方向で同一高さとなった時点で停止する。これにより、受部57には所定量の内容物が一次計量される。
図5に示すように、受部57への内容物の注出が停止した時点で、注出キャップ12が上方を向く正立姿勢に注出容器1を戻す。すると、受部57のうち、第1注出筒34に対して外側に位置する内容物が下方に落下する。受部57から落下した内容物は、隔壁部38の上面に注出される。すなわち、隔壁部38には、受部57に一次計量された内容物のうち、所定量の内容物が注出(二次計量)される。本実施形態において、隔壁部38は、前方に向かうに従い下方に延在している。そのため、隔壁部38の上面に二次計量された内容物は、隔壁部38上を前方に向けて案内される。
次に、上キャップ23を開位置とする。具体的には、操作部88に指を掛け、上キャップ23を上方に引き上げる。すると、上キャップ23が第2ヒンジ60回りに回動することで、上キャップ23が開位置となる。これにより、第2注出口55が開放される。なお、注出容器1を倒立姿勢にする前に上キャップ23を開位置にしてもよい。
上キャップ23が開位置に向かう過程において、第2ヒンジ60の主ヒンジ71は、傾斜片75及び指掛け部76のなす角度が拡大するように弾性変形する。そのため、開位置と閉位置との間の中間位置に向かう過程では、主ヒンジ71が上キャップ23を閉方向へ付勢する。一方、上キャップ23が中間位置から閉位置に向かう過程では、傾斜片75及び指掛け部76とのなす角度が縮小するように弾性変形し、上キャップ23を開方向へ付勢する。
次に、上キャップ23が開位置にある状態で、注出容器1を傾ける。すると、隔壁部38に二次計量された内容物が第2注出口55を通じて注出容器1の外部に注出される。これにより、所定量の内容物を注出することができる。
このように、本実施形態では、第1注出口39を有する装着部材21と、第1注出口39に対向する頂壁部45に第2注出口55及び受部57が形成された下キャップ22と、を備える構成とした。
この構成によれば、第2注出形態において、容器本体11内の内容物が第1注出口39を通じて直接注出されることで、任意の量の内容物を注出することができる。一方、第2注出形態において、受部57に一次計量された内容物が第2注出口55を通じて注出されることで、所定量の内容物を注出できる。
したがって、装着部材21に対する下キャップ22の開閉状態を切り替えるだけで、注出態様を容易に切り替えることができる。しかも、本実施形態では、第1ヒンジ41及び第2ヒンジ60を介して装着部材21、下キャップ22及び上キャップ23を一体で形成することができるので、装着部材21、下キャップ22及び上キャップ23を別体で形成する場合に比べて構成の簡素化を図ることができる。
特に、本実施形態では、第1注出口39及び第1ヒンジ41がキャップ軸Oを間に挟んで前後方向L1の両側に位置し、第2注出口55及び第2ヒンジ60がキャップ軸Oを間に挟んで前後方向L1の両側に位置している。
この構成によれば、各注出口39,55が対応するヒンジ41,60に対してキャップ軸Oに対して反対側に配置される。そのため、注出時において、例えば第1注出口39(又は第2注出口55)を通じて内容物を注出する際、内容物の注出が第1ヒンジ41(又は第2ヒンジ60)によって妨げられるのを抑制できる。そのため、注出容器1を注出姿勢とした際に各注出口39,55から内容物を注出し易い。
本実施形態では、第1ヒンジ41及び第2ヒンジ60が周方向で異なる位置に配置されている構成とした。
この構成によれば、第1ヒンジ41及び第2ヒンジ60を周方向で離間させることができるので、上キャップ23の開操作時において、上キャップ23に作用する引き上げ力によって下キャップ22が上キャップ23とともに予期せず開動作することを抑制できる。
本実施形態では、第1注出口39及び第2注出口55が周方向で異なる位置に配置されている構成とした。
この構成によれば、第1注出口39及び第2注出口55を周方向で離間させることができるので、第2注出形態において、第1注出口39から流出した内容物が第2注出口55を通じて外部に漏れるのを抑制できる。また、受部57の容積を確保し易くなる。
本実施形態では、第1注出口39及び第2注出口55がキャップ軸Oを間に挟んで前後方向L1で対向し、第1ヒンジ41及び第2ヒンジ60がキャップ軸Oを間に挟んで前後方向L1で対向する構成とした。
この構成によれば、上述した作用効果がより奏効される。
本実施形態では、閉塞部33の隔壁部38が、前後方向L1において第1注出口39側から第2注出口55側に向かうに従い漸次下方に傾斜する構成とした。
この構成によれば、第2注出形態において、受部57内から落下した内容物が隔壁部38を伝って第2注出口55の下方に案内され易くなる。したがって、受部57で計量した内容物を、第2注出口55を通じて確実に注出し易くなる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
上述した実施形態では、第1注出口39及び第2注出口55がキャップ軸Oを間に挟んで前後方向L1で対向した位置に配置され、第1ヒンジ41及び第2ヒンジ60がキャップ軸Oを間に挟んで前後方向L1で対向した位置に配置された構成について説明したが、この構成のみに限られない。すなわち、第1注出口39及び第2注出口55同士、並びに第1ヒンジ41及び第2ヒンジ60同士が周方向で異なる位置に配置されていればよい。
11…容器本体
11a…口部
12…注出キャップ
21…装着部材
22…下キャップ
23…上キャップ
33…閉塞部
39…第1注出口
41…第1ヒンジ
45…頂壁部
55…第2注出口
57…受部
60…第2ヒンジ

Claims (3)

  1. 内容物が収容される容器本体の口部に装着されるとともに、前記口部を閉塞する閉塞部に前記口部内に連通する第1注出口が形成された有頂筒状の装着部材と、
    第1ヒンジを介して前記装着部材に回動可能に接続されるとともに、キャップ軸に沿う軸方向で前記閉塞部に対向する頂壁部に第2注出口が形成された下キャップと、
    前記下キャップに第2ヒンジを介して回動可能に接続され、前記第2注出口を開閉する上キャップと、を備え、
    前記頂壁部のうち、前記第2注出口を回避した部分には、前記第1注出口の周囲を取り囲み、前記第1注出口から注出される内容物が収容される受部が形成され、
    前記第1注出口及び前記第1ヒンジは、前記キャップ軸を径方向に挟む両側に各別に配設され、
    前記第2注出口及び前記第2ヒンジは、前記キャップ軸を径方向に挟む両側に各別に配設され、
    前記第1ヒンジ及び前記第2ヒンジは、前記キャップ軸回りの周方向で異なる位置に配置され、
    前記第1注出口及び前記第2注出口は、前記キャップ軸回りの周方向で異なる位置に配置されていることを特徴とする注出キャップ。
  2. 前記第1注出口及び前記第2注出口は、前記キャップ軸を径方向に挟む両側に各別に配設され、
    前記第1ヒンジ及び前記第2ヒンジは、前記キャップ軸を径方向に挟む両側に各別に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の注出キャップ。
  3. 前記閉塞部は、径方向における前記第1注出口側から前記第2注出口側に向かうに従い下方に傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の注出キャップ。
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