JP7333750B2 - 定量容器 - Google Patents

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Description

本発明は、定量容器に関する。
定量容器は、容器本体を倒立させて内容物を計量室に導入し、その後、容器本体を正立させることによって計量室に略定量の内容物を溜め、そして再び、容器本体を倒立させて計量室に溜まった略定量の内容物を吐出する。このような定量容器として、例えば、下記特許文献1に記載の粉末振出容器が知られている。
実公平5-5163号公報
上記従来の定量容器は、内容物を収容可能な容器本体と、容器本体の口部に容器本体の口部に内嵌された中栓部材と、容器本体の口部に外嵌されたキャップ部材と、を備えている。中栓部材には、計量室と、計量室から内容物を排出する排出口が形成されている。また、キャップ部材には、排出口と連通し、内容物を吐出する吐出口が形成されている。
ところで、吐出口と排出口とが容器本体の容器軸から偏心した位置にある場合、吐出口と排出口との位置合わせが困難になる。そのため、上記従来の定量容器では、吐出口を複数設けたり、定量容器を組み立てた後に、両者を位置合わせ操作する回動部材などが必要となっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、容器本体の容器軸から偏心した位置から内容物を吐出する定量容器の組み立てを容易にすることを目的とする。
本発明に係る定量容器は、内容物を収容可能な容器本体と、前記容器本体の口部の内側に配置され、前記内容物を計量する計量室、及び、前記計量室と連通する排出口部を備える中栓部材と、前記容器本体の口部の外側に装着され、前記排出口部と連通する吐出口部を備えるキャップ部材と、を備え、前記排出口部及び前記吐出口部は、前記容器本体の容器軸に対して偏心し、前記排出口部及び前記吐出口部の少なくともいずれか一方は、他方に挿入可能な筒状に形成されており、前記中栓部材は、前記キャップ部材に対して、前記容器軸回りの周方向に回転可能に係合する係合部を備える、ことを特徴とする。
本発明に係る定量容器によれば、キャップ部材の内側に配置される中栓部材が、容器軸回りの周方向に回転可能に係合しているため、キャップ部材の吐出口部が容器軸に対して偏心した位置にある場合であっても、中栓部材をキャップ部材に対して周方向に回転させ、排出口部及び吐出口部の少なくともいずれか一方の筒状部を他方に挿入できる。このため、定量容器の組み立てが容易になる。
上記定量容器においては、前記計量室は、前記容器軸に交差する径方向に開口し、前記容器本体から前記内容物を内部に導入する導入口を有し、前記排出口部は、前記計量室の内部において、前記容器軸に沿った軸方向で、前記導入口よりも前記容器本体の底部側まで延びていてもよい。
この場合には、導入口から計量室の内部に導入されてくる内容物が、計量室に溜まることなく排出口部から抜け出ていくことを抑制できる。
上記定量容器においては、前記排出口部は、前記計量室から前記吐出口部に向けて流路断面積を減少させる案内壁を備えてもよい。
この場合には、計量室に溜まった内容物を吐出口部に導入し易くなる。
上記定量容器においては、前記中栓部材は、前記排出口部を備える第1中栓部材と、前記計量室及び前記係合部を備える第2中栓部材と、備え、前記第1中栓部材及び前記第2中栓部材は、前記容器軸回りの周方向に互いに嵌合する嵌合部を備えてもよい。
この場合には、中栓部材が第1中栓部材と第2中栓部材の2つの部材からなるため、排出口部、計量室、係合部の形成が容易になる。また、第1中栓部材及び第2中栓部材は、容器軸回りの周方向に互いに嵌合する嵌合部を備えているため、排出口部と吐出口部とを位置合わせするために、中栓部材全体をキャップ部材に対して周方向に回転させるときでも、第1中栓部材と第2中栓部材との位置ずれが生じないようにすることができる。
本発明によれば、容器本体の容器軸から偏心した位置から内容物を吐出する定量容器の組み立てが容易になる。
一実施形態に係る定量容器の縦断面図である。 一実施形態に係る中栓部材の分解斜視図である。 一実施形態に係る第1中栓部材の平面図である。 一実施形態に係る第1中栓部材の底面図である。 図3に示す矢視A-A断面図である。 一実施形態に係る第2中栓部材の平面図である。 一実施形態に係る定量容器の一変形例を示す縦断面図である。 一実施形態に係る定量容器の一変形例を示す縦断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る定量容器を説明する。
図1に示すように、定量容器1は、容器本体10と、中栓部材20と、キャップ部材30と、を備えている。容器本体10内に収容される内容物としては、例えば粉体や粒体等が好適に用いられる。但し、容器本体10内に収容される内容物は、粉体や粒体に限らず、例えば液体等であってもよい。
容器本体10は、有底筒状に形成されている。キャップ部材30は、有頂筒状に形成されている。容器本体10及びキャップ部材30の中心軸は、共通軸上に位置している。以下、容器本体10及びキャップ部材30の共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う軸方向において、正立状態の容器本体10側を単に下側、キャップ部材30側を単に上側という。さらに、容器軸Oに沿う軸方向から見た平面視において、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体10は、内容物を収容する容器であり、例えばガラス瓶や、合成樹脂製ボトル等から形成されている。この容器本体10の口部11は、容器軸Oを中心軸とする円筒状に形成され、口部11の外周面には、雄ネジが形成されている。
キャップ部材30は、口部11の外側に装着される有頂筒状の装着部31と、装着部31の頂部を開放可能に閉塞する有頂筒状の閉塞部32と、装着部31と閉塞部32とを回動可能に連結するヒンジ部33と、を備えている。装着部31及び閉塞部32の中心軸は、共通軸である容器軸O上に配置されている。
装着部31は、容器本体10の口部11を径方向外側から囲繞する装着筒部34と、装着筒部34の上端開口部を閉塞する天壁部35と、天壁部35から上方に延びる吐出筒部(吐出口部)36と、を備えている。
装着筒部34のうち、容器本体10の口部11を囲む部分の内周面には、容器本体10の口部11の雄ネジに螺着する雌ネジが形成されている。これによりキャップ部材30は、容器本体10の口部11に対し離脱自在に装着されている。なお、キャップ部材30の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えば、容器本体10の口部11に対してアンダーカット嵌合させることにより装着しても構わない。
天壁部35の下面は、容器本体10の口部11の上端開口縁において、後述する中栓部材20の係合部28を挟み込んでいる。
吐出筒部36は、口部11の上端開口縁より内側において、天壁部35を軸方向で貫通する吐出口を形成している。吐出筒部36は、円筒状に形成され、その中心軸は容器軸Oに対して偏心している。具体的に、吐出筒部36は、天壁部35において、容器軸Oを挟んでヒンジ部33と反対側に偏心している。なお、吐出筒部36が偏心する方向は、これに限らない。この吐出筒部36の外周面には、環状のシール突起36aが形成されている。
閉塞部32は、装着筒部34の上端部にヒンジ部33を介して連結された周壁部37と、周壁部37の上端開口部を閉塞する頂壁部38と、を備えている。周壁部37は、装着筒部34と略同じ外径を有する円筒状に形成されている。周壁部37の下端部には、径方向外側に向けて延びる操作部41が形成されている。操作部41は、周壁部37のうち、ヒンジ部33に対して径方向で対向する位置(容器軸Oを挟んでヒンジ部33と反対となる位置)に形成されている。
頂壁部38の下面には、下方に向けて嵌合筒部39が突設されている。嵌合筒部39の中心軸も、吐出筒部36と同じように、容器軸Oに対して偏心している。嵌合筒部39は、吐出筒部36に外嵌する。また、嵌合筒部39の内周面に、吐出筒部36のシール突起36aが密着することにより、吐出筒部36が密閉される。なお、嵌合筒部39の内側には、吐出筒部36の上端開口縁の内側に係止可能な環状突起40が下方に向けて突設されている。
中栓部材20は、第1中栓部材20Aと第2中栓部材20Bの2つの部材から形成されている。第1中栓部材20Aは、排出筒部(排出口部)21と、排出筒部21を支持する環状支持部22と、を備えている。排出筒部21の中心軸は、吐出筒部36と同じように、容器軸Oに対して偏心している。排出筒部21の上端部21Aは、容器本体10の口部11よりも上方に位置し、吐出筒部36に挿入されている。
排出筒部21は、図2に示すように、第1筒部23と、第2筒部24と、を備えている。第1筒部23は、排出筒部21の上端部21A側を形成している。第1筒部23は、図3に示す平面視で、円筒状に形成されている。第1筒部23は、図1に示すように、吐出筒部36の軸方向の中間部まで挿入されると共に、吐出筒部36に内嵌されている。
第2筒部24は、排出筒部21の下端部21B側を形成する。第2筒部24は、図4に示すように、底面視で略半円状に形成されている。第2筒部24は、第1筒部23よりも流路断面積が大きい。第2筒部24は、図1に示すように、容器本体10の口部11よりも下方に位置し、第2中栓部材20Bの計量室26に挿入されている。
排出筒部21は、計量室26から吐出筒部36に向けて流路断面積を減少させる案内壁25を備えている。案内壁25は、図5に示すように、第1筒部23と第2筒部24との間を接続し、第2筒部24から第1筒部23に向けて流路断面積を減少させる。案内壁25は、第1筒部23と第2筒部24との内壁面を滑らかに接続する傾斜面を形成している。
環状支持部22は、図2及び図3に示すように、その中心軸が容器軸Oと一致する環状に形成されている。環状支持部22には、容器軸Oに対して偏心した排出筒部21が一体で成形されている。環状支持部22の外端縁のうち、排出筒部21に対して径方向で対向する位置(容器軸Oを挟んで排出筒部21と反対となる位置)には、径方向外側に突出する周方向嵌合突起50Aが形成されている。
周方向嵌合突起50Aは、図3に示す平面視で、円弧状に形成されている。周方向嵌合突起50Aの周方向の両端部51には、環状支持部22より径方向外側に突出した段差が形成されている。周方向嵌合突起50Aの下側には、軸方向嵌合突起52が形成されている。軸方向嵌合突起52は、図3に示す平面視で、周方向嵌合突起50Aよりも径方向外側に突出している。
第2中栓部材20Bは、図1に示すように、容器本体10の口部11の内側に配置され、内容物を計量する計量室26を形成している。計量室26は、容器軸Oに交差する径方向に開口し、容器本体10から内容物を内部に導入する導入口26aを備えている。導入口26aは、排出筒部21に対して径方向で対向する位置(容器軸Oを挟んで排出筒部21と反対となる位置)に形成されている。
排出筒部21は、計量室26の内部において、容器軸Oに沿った軸方向で、導入口26aよりも容器本体10の底部側まで延びている。つまり、排出筒部21の下端部21Bが、導入口26aよりも下側に位置している。これにより、導入口26aから計量室26の内部に導入されてくる内容物が、排出筒部21の外周面(半円状の第2筒部24のフラット面24a)に当たるなどして、計量室26に溜まり易くなる。
第2中栓部材20Bは、図2に示すように、計量室26を形成する略有底筒状の中栓本体27と、中栓本体27の上端開口縁に設けられた係合部28と、を備えている。中栓本体27は、導入口26aが形成された円筒部27aと、円筒部27aの導入口26a側をフラットに成形した(潰した)有底筒状の半円筒部27bと、円筒部27aから半円筒部27bに向かって滑らかに変形する形状変形部27cと、を備えている。なお、係合部28は、円筒部27aの上端部に設けられている。
円筒部27aは、その中心軸が容器軸Oと一致する円筒状に形成されている。
半円筒部27bは、容器軸Oに対して偏心した排出筒部21の下端部21B(半円状の第2筒部24)と軸方向で対向する位置に配置されている。半円筒部27bの底面27dは、周方向一方から他方に向かうに従って、容器本体10の底部側に傾斜している。具体的には、キャップ部材30を口部11に螺着する回転方向において、底面27dの周方向の両端部のうち、先行する一端部が他端部よりも容器本体10の底部側に位置するように傾斜している。
形状変形部27cは、図1に示す容器本体10が正立状態のときに、計量室26(円筒部27a)の内部の内容物を半円筒部27bまで案内する傾斜面を形成する。なお、ここで言う容器本体10の正立状態とは、容器軸Oが鉛直方向に延びる状態のみならず、容器本体10が鉛直方向に対して傾倒した状態も含む。また、容器本体10の倒立状態も同様に、容器軸Oが鉛直方向に延びる状態のみならず、天地逆さまの容器本体10が鉛直方向に対して傾倒した状態も含む。
係合部28は、円筒部27aの上端部に連設されると共に、その中心軸が容器軸Oと一致する円環状に形成されている。係合部28は、図1に示すように。容器本体10の口部11の上端開口縁に載置されると共に、当該上端開口縁よりも径方向外側に延びている。係合部28のうち、口部11の上端開口縁よりも径方向外側に延びた部分(係合部28の外周縁)は、下側に向けて湾曲している。つまり、係合部28の外周縁は、図1に示す縦断面視で、径方向外側に凸の円弧状に形成されている。
係合部28の外周縁は、口部11の上端開口縁の外側を抱え込むように、径方向に隙間をあけて湾曲している。また、係合部28の外周縁は、有頂筒状のキャップ部材30の内壁面に近接すると共に、キャップ部材30の内壁面に沿って湾曲している。具体的に、係合部28の外周縁は、キャップ部材30の装着部31における天壁部35の下面と装着筒部34の内周面とのコーナー形状に沿って湾曲している。
図2に示すように、係合部28の内周縁のうち、挿入される排出筒部21に対して径方向で対向する位置(容器軸Oを挟んで排出筒部21と反対となる位置)には、径方向外側に窪んだ周方向嵌合溝50Bが形成されている。周方向嵌合溝50Bは、図6に示す平面視で、円弧状に形成されている。この周方向嵌合溝50Bには、図2に示すように、第1中栓部材20Aの周方向嵌合突起50Aが軸方向で挿入されて嵌合する。
周方向嵌合突起50Aの両端部51(段差)は、周方向嵌合溝50Bの両端部53(段差)と周方向両側で当接可能に対向する。これにより、第1中栓部材20Aと第2中栓部材20Bとの周方向の位置決めがなされる。このように、周方向嵌合突起50A及び周方向嵌合溝50Bは、第1中栓部材20A及び第2中栓部材20Bを容器軸O回りの周方向に互いに嵌合させる嵌合部50を形成している。
また、図2に示すように、係合部28の内周縁のうち、周方向嵌合溝50Bに対して径方向で対向する位置(容器軸Oを挟んで周方向嵌合溝50Bと反対となる位置)には、第1中栓部材20Aの環状支持部22を収容する収容部29が形成されている。収容部29は、係合部28の内周縁に、環状支持部22を軸方向で支持する段差を形成している。
第1中栓部材20Aの軸方向嵌合突起52は、係合部28の内周縁のうち、収容部29に対して径方向で対向する位置(容器軸Oを挟んで収容部29と反対となる位置)における係合部28の下面にアンダーカット嵌合している(図1参照)。つまり、中栓部材20は、図2に示すように、第1中栓部材20Aの環状支持部22を第2中栓部材20Bの収容部29に収容すると共に、周方向嵌合突起50Aを周方向嵌合溝50Bに嵌合させ、さらに、第1中栓部材20Aの軸方向嵌合突起52を第2中栓部材20Bの係合部28の下面にアンダーカット嵌合させることで組み立てられている。
図1に示す定量容器1を組み立てる場合には、先ず、上述のように組み立てた中栓部材20を、キャップ部材30に装着する。具体的には、中栓部材20の係合部28をキャップ部材30の内壁面に当接させながら、中栓部材20を周方向に回転させ、排出筒部21と吐出筒部36とを位置合わせする。係合部28は、径方向外側に凸の円弧状に形成されているので、キャップ部材30の内壁面に当接したとき、中栓部材20を周方向に回転(ガイド)させ易くなる。
排出筒部21を吐出筒部36に挿入すると、中栓部材20とキャップ部材30の周方向の位置合わせが完了する。排出筒部21を吐出筒部36に挿入したら、中栓部材20を装着したキャップ部材30を回転させて口部11に螺着させる。このとき、中栓部材20は、口部11に係合しながら、キャップ部材30と共に回転する。
容器本体10に内容物が充填されている場合、中栓部材20の半円筒部27bは、内容物をかき分けながら回転する。半円筒部27bの半円筒部27bの水平断面は、径方向外側に凸の半円状であるため、内容物をかき分ける回転抵抗を低減することができる。また、形状変形部27cも周方向の湾曲面を備えているため、垂直壁とする場合に比べて上記回転抵抗を緩和することができる。さらに、半円筒部27bの底面27dが、周方向一方から他方に向かうに従って、容器本体10の底部側に傾斜しているので、内容物の表面を削るようにかき分けながら回転でき、上記回転抵抗をさらに緩和することができる。
キャップ部材30が口部11に螺着すると、キャップ部材30の天壁部35の下面が係合部28の上面と接触し、係合部28が口部11の上端開口縁上で挟持される。
以上により、図1に示す定量容器1を組み立てることができる。
この定量容器1を使用する場合には、先ず、キャップ部材30が下方を向く倒立状態に容器本体10を傾ける。容器本体10を傾ける方向は、吐出筒部36側が好ましいが、キャップ部材30の閉塞部32が閉位置の場合には、いずれの方向に傾けてもよい。すると、容器本体10内の内容物が中栓部材20の形状変形部27c(傾斜部)を伝って計量室26の導入口26aまで案内される。導入口26aに案内された内容物は、導入口26aを通じて計量室26に導入される。計量室26への内容物の導入は、容器本体10の倒立状態において、計量室26の内部で内容物が導入口26aと軸方向で略同一高さとなった時点で停止する。これにより、計量室26には略定量の内容物が溜められる。
次に、計量室26への内容物の導入が停止した時点で、キャップ部材30が上方を向く正立状態に容器本体10を戻す。すると、計量室26のうち、円筒部27aの内側に位置且つ排出筒部21に対して外側に位置する内容物が下方に落下する。このように円筒部27aから落下した内容物は、形状変形部27c(傾斜部)を伝って半円筒部27bに溜まる。
次に、キャップ部材30の閉塞部32を開位置とする。具体的には、操作部41に指を掛け、閉塞部32を上方に引き上げる。すると、閉塞部32がヒンジ部32回りに回動することで、閉塞部32が開位置となる。これにより、吐出筒部36が開放される。なお、容器本体10を倒立状態にする前に閉塞部32を開位置にしてもよい。
次に、閉塞部32が開位置にある状態で、容器本体10を吐出筒部36側に傾ける。すると、計量室26に溜まった内容物が、排出筒部21の下端部21Bから第2筒部24に導入される。第2筒部24に導入された内容物は、案内壁25によって第1筒部23に案内される。第1筒部23は吐出筒部36に挿入されており、第1筒部23に導入された内容物は、吐出筒部36を通じて容器本体10の外部に吐出される。これにより、計量室26に溜まった略定量の内容物を吐出することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る定量容器1では、キャップ部材30の内側に配置される中栓部材20が、容器軸O回りの周方向に回転可能に係合しているため、キャップ部材30の吐出筒部36が容器軸Oに対して偏心した位置にある場合であっても、中栓部材20をキャップ部材30に対して周方向に回転させ、中栓部材20の排出筒部21を吐出筒部36に挿入できる。このため、定量容器1の組み立てが容易になる。
したがって、上述した本実施形態によれば、内容物を収容可能な容器本体10と、容器本体10の口部11の内側に配置され、内容物を計量する計量室26、及び、計量室26と連通すると共に、口部11から突出した排出筒部21を備える中栓部材20と、容器本体10の口部11の外側に装着され、排出筒部21が挿入される吐出筒部36を備えるキャップ部材30と、を備え、排出筒部21及び吐出筒部36は、容器本体10の容器軸Oに対して偏心しており、中栓部材20は、キャップ部材30に対して、容器軸O回りの周方向に回転可能に係合する係合部28を備える、という構成を採用することによって、容器本体10の容器軸Oから偏心した位置から内容物を吐出する定量容器1の組み立てが容易になる。
また、本実施形態では、図1に示すように、計量室26は、容器軸Oに交差する径方向に開口し、容器本体10から内容物を内部に導入する導入口26aを有し、排出筒部21は、計量室26の内部において、容器軸Oに沿った軸方向で、導入口26aよりも容器本体10の底部側まで延びている。この構成によれば、容器本体10が倒立状態のとき、導入口26aから計量室26の内部に導入されてくる内容物が、計量室26に溜まることなく排出筒部21から抜けて出ていくことを抑制できる。
また、本実施形態では、図1及び図5に示すように、排出筒部21は、計量室26から吐出筒部36に向けて流路断面積を減少させる案内壁25を備えている。この構成によれば、計量室26に溜まった内容物を、排出筒部21を通じて吐出筒部36に導入し易くなる。
また、本実施形態では、図2に示すように、中栓部材20は、排出筒部21を備える第1中栓部材20Aと、計量室26及び係合部28を備える第2中栓部材20Bと、備えている。この構成によれば、中栓部材20が第1中栓部材20Aと第2中栓部材20Bの2つの部材からなるため、排出筒部21、計量室26、係合部28の形成が容易になる。
また、第1中栓部材20A及び第2中栓部材20Bは、容器軸O回りの周方向に互いに嵌合する嵌合部50を備えている。この構成によれば、排出筒部21と吐出筒部36とを位置合わせするために、中栓部材20全体をキャップ部材30に対して周方向に回転させる場合でも、第1中栓部材20Aと第2中栓部材20Bとの位置ずれが生じないようにすることができる。
なお、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、中栓部材20は、第1中栓部材20Aと第2中栓部材20Bの2つの部材に分かれていなくても構わない。図7に示す中栓部材20は、上述した第1中栓部材20Aと第2中栓部材20Bを一体で成形したものである。この中栓部材20では、中栓本体27の底部が、開閉蓋60によって開閉可能に閉塞されている。開閉蓋60は、ヒンジ部61を介して半円筒部27bの下端に回動可能に連結されている。開閉蓋60は、半円筒部27bの内周面に係合する係合突起62が形成されている。これにより、中栓本体27の底部から、排出筒部21の成形型を抜くことができ、成形型を抜いた後は、開閉蓋60で中栓本体27の底部を閉塞できる。
また、例えば、図8に示すように、中栓部材20は、排出筒部21及び係合部28を有する第1中栓部材20Cと、計量室26を有する第2中栓部材20Dと、を備えている構成であっても構わない。第1中栓部材20Cと第2中栓部材20Dは、排出筒部21の下端部において、第1中栓部材20Cの第1嵌合突起71と、第2中栓部材20Dの第2嵌合突起72とを嵌合させることで、軸方向に連結されている。
また、例えば、上記実施形態及び上記変形例では、キャップ部材30が吐出口部として、天壁部35から上方に延びる吐出筒部36を備えている形態について説明したが、吐出筒部36が無く、天壁部35に軸方向に貫通する吐出口のみが形成されている形態であっても構わない。つまり、中栓部材20の排出口部及びキャップ部材30の吐出口部の少なくともいずれか一方が、他方に挿入可能な筒状に形成されて、中栓部材20とキャップ部材30との周方向の位置合わせが可能な構成であればよい。例えば、キャップ部材30が、天壁部35から下方に延びる筒状の吐出口部を備え、中栓部材20がその吐出口部が挿入可能な排出口(排出口部)を備えている形態であっても構わない。また、中栓部材20の排出口部は、計量室26の内部において、容器軸Oに沿った軸方向で、導入口26aよりも容器本体10の底部側まで延びている第2筒部24を備えていればよく、容器本体10の口部11から突出する第1筒部23は無くても構わない。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 定量容器
10 容器本体
11 口部
20 中栓部材
20A 第1中栓部材
20B 第2中栓部材
21 排出筒部(排出口部)
25 案内壁
26 計量室
26a 導入口
28 係合部
30 キャップ部材
36 吐出筒部(吐出口部)
50 嵌合部
O 容器軸

Claims (4)

  1. 内容物を収容可能な容器本体と、
    前記容器本体の口部の内側に配置され、前記内容物を計量する計量室、及び、前記計量室と連通する排出口部を備える中栓部材と、
    前記容器本体の口部の外側に装着され、前記排出口部と連通する吐出口部を備えるキャップ部材と、を備え、
    前記排出口部及び前記吐出口部は、前記容器本体の容器軸に対して偏心し
    前記中栓部材は、前記キャップ部材に対して、前記容器軸回りの周方向に回転可能に係合する係合部を備え、
    前記排出口部及び前記吐出口部の少なくともいずれか一方は、他方に挿入可能な筒状に形成されており、
    前記一方が前記他方に挿入されることで、前記中栓部材と前記キャップ部材とが周方向に位置合わせされる、ことを特徴とする定量容器。
  2. 前記計量室は、前記容器軸に交差する径方向に開口し、前記容器本体から前記内容物を内部に導入する導入口を有し、
    前記排出口部は、前記計量室の内部において、前記容器軸に沿った軸方向で、前記導入口よりも前記容器本体の底部側まで延びている、ことを特徴とする請求項1に記載の定量容器。
  3. 前記排出口部は、前記計量室から前記吐出口部に向けて流路断面積を減少させる案内壁を備える、ことを特徴とする請求項1または2に記載の定量容器。
  4. 前記中栓部材は、前記排出口部を備える第1中栓部材と、前記計量室及び前記係合部を備える第2中栓部材と、備え、
    前記第1中栓部材及び前記第2中栓部材は、前記容器軸回りの周方向に互いに嵌合する嵌合部を備える、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の定量容器。
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