JP7094189B2 - キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、キャップに関する。
従来から、容器の口部に装着されるとともに、口部に連通する連通口を有するキャップ本体と、キャップ本体に第1ヒンジ部を介して回動可能に連設されるとともに、注出口が形成された注出部材と、注出部材に第2ヒンジ部を介して回動可能に連設され、注出口を閉塞する有頂筒状のオーバーキャップと、を備えたキャップが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
このような構成において、キャップを使用する場合には、まずキャップ本体に対して注出部材を開位置とし、連通口に配設されたプルリングを除去し、キャップを開封する。その後、キャップ本体に対して注出部材またはオーバーキャップを開位置とすることで、キャップ本体の連通口または注出部材の注出口を通して容器内の内容物が注出される。
特許第6335708号公報
しかしながら、上述したキャップでは、上述した開封操作時や注出時等において、キャップ本体に対する注出部材の開操作の操作性を向上させる点で、未だ改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、キャップ本体に対する注出部材の開操作の操作性を向上させることができるキャップを提供することである。
(1)本発明に係るキャップは、容器の口部に装着されるとともに、前記口部に連通する連通口を有するキャップ本体と、前記キャップ本体に第1ヒンジ部を介して回動可能に連設されるとともに、注出口が形成された注出部材と、前記注出部材に第2ヒンジ部を介して回動可能に連設され、前記注出口を閉塞する有頂筒状のオーバーキャップと、を備え、キャップ軸方向から見た平面視において、前記第1ヒンジ部及び前記第2ヒンジ部は、キャップ軸を挟んで互いに反対となる位置に配置され、前記オーバーキャップのうち、キャップ軸方向で前記第1ヒンジ部と対向する位置には、キャップ軸方向に交差する径方向において、前記第1ヒンジ部よりも外側に向けて突出する操作部が配設され、前記第2ヒンジ部は、キャップ軸方向から見た平面視において、前記注出部材から径方向の外側に膨出する第1鍔部と、前記第1鍔部とキャップ軸方向で対向し、キャップ軸方向から見た平面視において、前記オーバーキャップから径方向の外側に膨出する第2鍔部と、前記第1鍔部と前記第2鍔部とを接続する帯体と、を備える、ことを特徴とする。
本発明に係るキャップによれば、注出部材とオーバーキャップとを回動可能に接続する第2ヒンジ部において、径方向の外側に膨出する第1鍔部及び第2鍔部が設けられているため、キャップ本体に対し注出部材を開操作する指が、鍔部両者を接続する帯体だけでなく当該鍔部にも当たるため、指と第2ヒンジ部との接触面積を大きく確保でき、指当たりがよくなる。このため、第2ヒンジ部に当たる指が痛くなりにくくなり、キャップ本体に対する注出部材の開操作の操作性を向上させることができる。
(2)前記第1鍔部及び前記第2鍔部には、前記径方向の内側に向けて凹んで前記帯体と接続される帯体接続部が形成されていても良い。
この場合には、帯体の幅方向の両側に、帯体接続部の凹みに対し相対的に径方向の外側に突き出る凸片が形成されるため、当該凸片により帯体が周囲から保護される。このため、帯体の切断などを防止でき、第2ヒンジ部における強度を向上できる。また、帯体接続部の凹みによって、帯体の径方向の外側への突き出しが抑制され、キャップの見映えの向上を図ることができる。
(3)前記注出部材に前記オーバーキャップが折り重なったときに折り合わされる前記帯体の第1面には、前記帯体の幅方向に延びる第1凹部が形成されていても良い。
この場合には、帯体の幅方向に形成された第1凹部が第1面の折り曲げ起点となって、キャップ本体に注出部材を折り重ねるときに、帯体が折り曲げ易くなる。
(4)前記注出部材に前記オーバーキャップが折り重なったときに折り合わされる前記帯体の第1面と反対側の第2面には、前記帯体の長手方向に延びる第2凹部が形成されていても良い。
この場合には、第2凹部が、折り合わせ面となる第1面と反対側の第2面において、帯体の長手方向に延びるため、帯体の曲げ強度を向上させることができる。
本発明に係るキャップによれば、キャップ本体に対する注出部材の開操作時の操作性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るキャップの縦断面図である。 図1に示すキャップのオーバーキャップを開いたときの第2ヒンジ部の展開図である。 図2に示すキャップの矢視A-A断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係るキャップを説明する。
図1に示すように、本実施形態のキャップ1は、内容物を大量に注出する第1注出モードと、内容物を少量で注出する第2注出モードと、に内容物の注出量を切替可能とされている。具体的に、キャップ1は、内容物が収容された容器2の口部2aに装着されるとともに、口部2aに連通する連通口3を有するキャップ本体4と、キャップ本体4に第1ヒンジ部5を介して回動可能に連設されるとともに、注出口6が形成された注出部材7と、注出部材7に第2ヒンジ部8を介して回動可能に連設され、注出口6を閉塞するオーバーキャップ9と、を備えている。また、図2に示すように、本実施形態のキャップ1において、後述する中栓部材51以外の部分は一体成形されている。そして、キャップ本体4、注出部材7、及びオーバーキャップ9は、ヒンジ部5,8の折り曲げを解除して展開させた際、ヒンジ部5,8を介して一直線上に配列される。
なお、図1に示すように、キャップ1のうち、キャップ本体4は筒状とされ、注出部材7及びオーバーキャップ9は有頂筒状とされるとともに、これらキャップ本体4、注出部材7及びオーバーキャップ9の中心軸は共通軸上に位置している。以下、この共通軸をキャップ軸O1といい、キャップ軸O1方向に沿う容器側を単に下側、オーバーキャップ9側を単に上側という。また、キャップ軸O1方向から見た平面視で、キャップ軸O1に交差する方向を径方向といい、キャップ軸O1周りに周回する方向を周方向という。
キャップ本体4は、口部2aに外嵌された装着筒11と、口部2aの内側に配設された第1注出筒12と、装着筒11を囲繞する連結筒部13と、第1注出筒12を閉塞する隔壁部14と、を有している。
装着筒11は、キャップ軸O1方向に沿って延びるとともに、その上端部が口部2aの上端縁上に配置された連結環15を介して第1注出筒12の上部に連結されている。連結環15には、上方に向けて突出する筒状の嵌合突部16が全周に亘って形成されている。
第1注出筒12は、装着筒11よりも上方に向けて突出するとともに、その上端部が上方に向かうに従い漸次拡径している。
隔壁部14は、第1注出筒12の下端縁に連設されている。隔壁部14には、容器2の内外を連通させる上述した連通口3が形成されている。なお、図示の例において、連通口3は、径方向のうち、一方向を長軸方向とする長円形状とされている。連通口3は、破断可能な薄肉部17を介して封止板21により閉塞されている。封止板21には、封止板21の離脱操作(開封操作)を行うためのプルリング22が配設されている。プルリング22は、封止板21のうち、上述した一方向の一端部に位置する部分(図面上では、第1ヒンジ部5側)から上方に向けて突設された支持部23を介して封止板21に接続されている。また、本実施形態のプルリング22には、下方に向けて薄肉状の緩衝片22aが垂設され、プルリング22を引き上げる際、指の痛みを緩和することができる構造としている。
連結筒部13は、その下端部において、連結部13a及び周方向に複数配設された破断部13bを介して装着筒11の下端部に連結されている。そして、容器2からキャップ1を取り外す際には、注出部材7を開位置とした状態(第1ヒンジ部5を開いた状態)で、注出部材7をオーバーキャップ9とともに引き上げることで、破断部13bが破断される。これにより、キャップ1は、キャップ本体4において連結筒部13と装着筒11とが連結部13aのみで連結された状態で引き上げられることで、装着筒11が容器2(口部2a)から取り外されるようになっている。なお、連結筒部13は、キャップ軸O1方向における長さが装着筒11と同等になっている。
注出部材7は、周壁部31及び頂壁部32を備え、周壁部31の下端部における周方向の一部で、第1ヒンジ部5を介して上述した連結筒部13に回動可能に連結されている。
これにより、注出部材7は、第1ヒンジ部5回りに第1注出筒12を開閉可能としている。
頂壁部32のうち、周壁部31よりも径方向の内側に位置する部分には、下方に向けて筒状の嵌合突部33が延設されている。この嵌合突部33は、注出部材7の閉位置において、上述したキャップ本体4の嵌合突部16に径方向の外側からアンダーカット嵌合されている。頂壁部32のうち、嵌合突部33よりも径方向の内側に位置する部分には、下方に向けてシール筒34が延設されている。このシール筒34は、第1注出筒12内に液密に嵌合され、第1注出筒12を閉塞している。頂壁部32のうち、嵌合突部33とシール筒との間に位置する部分には、上方に向けて突出する嵌合筒35が形成されている。
また、頂壁部32のうち、上述した一方向の一端部寄りに位置する部分には、上方に向けて突出する多段筒状の第2注出筒41が形成されている。第2注出筒41は、下方に位置する下筒部42と、下筒部42から上方に向けて突設されるとともに、下筒部42よりも小径の上筒部43と、を有している。なお、第2注出筒41は、キャップ軸O1に対して平行な注出筒軸O2に沿って延在している。以下の説明では、注出筒軸O2方向から見た平面視で注出筒軸O2に直交する方向を注出筒径方向といい、注出筒軸O2周りに周回する方向を注出筒周方向という。
下筒部42の上端縁には、注出筒径方向の内側に向けて内フランジ部44が突設されている。内フランジ部44の内周部分には、下方に向けて突出する環状の案内部45が形成されている。案内部45は、キャップ軸O1方向に沿う断面視において、下方に向けて突の曲面状とされ、下筒部42内の内容物を径方向の内側に向けて導く。
上筒部43は、内フランジ部44の内周縁から上方に向けて立設されている。上筒部43の上端部は、上方に向かうに従い漸次拡径している。なお、本実施形態において、上筒部43の内径は、上述した第1注出筒12の内径に比べて小さくなっている。したがって、第2注出筒41は、第1注出筒12に比べて少量の内容物を注出可能とされている。
ここで、下筒部42内には、容器2内と第2注出筒41内との連通及び遮断を切り替える中栓部材51が配設されている。中栓部材51は、下筒部42内に嵌合された装着筒52と、装着筒52の上述した注出口6を開閉する弁体54と、を備えている。なお、本実施形態において、注出口6は装着筒52の下端開口部とされ、第2注出筒41(上筒部43)の上端開口部に注出筒軸O2方向で対向している。
装着筒52には、下方に向けて延びる脚部52aが、注出筒周方向に間隔をあけて複数配設されている。
弁体54は、外周縁が注出口6の内周縁に弾性ヒンジ部56を介して連結され、注出筒軸O2方向に沿って弾性変位可能とされている。本実施形態では、弁体54の外周縁のうち、弾性ヒンジ部56との接続部分を除いた部分が全域にわたって破断可能な弱化部61を介して、注出口6の内周縁に連結されている。図示の例では、弾性ヒンジ部56が注出筒周方向に間隔をあけて複数配設され、弱化部61が弾性ヒンジ部56を間に挟んで注出筒周方向に複数連ねられて配置されている。
弁体54は、弾性ヒンジ部56に連結されるとともに、注出口6内に配置された弁本体62を備えている。弁本体62には、上方に向けて突出する突出部65が形成されている。突出部65は、注出筒軸O2と同軸状に配置された錐状を呈し、下方から上方に向かうに従い漸次縮径している。なお、突出部65の上端部は、上方に向けて突の曲面状とされ、装着筒52の上端縁よりも下方に位置している。
一方、図1に示すように、弁本体62には、上方に向けて窪む凹部66が形成されている。凹部66は、上方に向けて突の凹曲面状に形成されている。なお、弁本体62の下面において、凹部66の開口周縁部は、下方に向けて突の曲面状に形成されている。なお、弱化部61は、中栓部材51を注出部材7に装着する前に、弁本体62を上方に向けて突き上げ、弁本体62を装着筒52に対して上昇させることで破断することができる。
上述した中栓部材51では、装着筒52に対して弁本体62を上昇させ、弱化部61、を破断すると、弁本体62が弾性ヒンジ部56を介して装着筒52に弾性変位可能に連結される。このとき、弁本体62の外周縁が、例えば各弱化部61の破断時に形成されたバリ部分上に載ったり、バリ部分に引っ掛かったりする。
したがって、弁本体62の、注出口6に対する上方(容器2の外側)に向けた移動は許容される一方、下方(容器2の内側)に向けた移動は抑えられる。
図1に示すように、オーバーキャップ9は、周壁部74及び天壁部75を備え、周壁部74の下端部における周方向の一部で、上述した第2ヒンジ部8を介して注出部材7の周壁部31に回動可能に連結されている。これにより、オーバーキャップ9は、第2ヒンジ部8周りに第2注出筒41を開閉可能としている。
周壁部74は、オーバーキャップ9の開閉動作に応じて上述した嵌合筒35に着脱可能に外嵌されている。周壁部74の下端部には、径方向の外側に向けて延びる操作部71が形成されている。操作部71は、図2に示すキャップ軸O1方向から見た平面視で円弧状とされ、上述した第1ヒンジ部5と周方向で同じ位置(キャップ軸O1方向で対向する位置)に形成されるとともに、第1ヒンジ部5よりも径方向の外側に向けて突出している。
天壁部75には、下方に向けて栓筒76が突設され、この栓筒76が第2注出筒41(上筒部43)内に液密に嵌合されることにより、第2注出筒41が閉塞される。
ここで、第2ヒンジ部8は、周壁部74のうち、操作部71に対して径方向で対向する位置(キャップ軸O1を挟んで第1ヒンジ部5と反対となる位置)に配設されている。本実施形態の第2ヒンジ部8は、注出部材7に設けられた第1鍔部81と、オーバーキャップ9に設けられた第2鍔部82と、第1鍔部81と第2鍔部82とを接続する帯体83と、を備えている。
図2に示す第2ヒンジ部8の展開図に示すように、第1鍔部81は、キャップ軸O1方向(図2における紙面垂直方向)から視た平面視において、注出部材7から径方向の外側に膨出している。第1鍔部81の外形は、略円弧状に形成されている。この第1鍔部81の外形は、オーバーキャップ9の操作部71の外形と略同一である。すなわち、第1鍔部81の径方向の外側への突出量は、操作部71と略同一になっている。
また、第2鍔部82は、キャップ軸O1方向から視た平面視において、オーバーキャップ9から径方向の外側に膨出している。第2鍔部82は、図1に示すように、注出部材7にオーバーキャップ9が折り重なったときに第1鍔部81とキャップ軸O1方向で対向する。第2鍔部82の外形は、第1鍔部81と同様に、略円弧状に形成されている(図2参照)。第2鍔部82の外形も、オーバーキャップ9の操作部71の外形と略同一である。すなわち、第1鍔部81及び第2鍔部82のキャップ軸O1方向から視た形状は、操作部71と略同一であり、見映えがよい。
第1鍔部81及び第2鍔部82には、径方向の内側に向けて凹んで帯体83と接続される帯体接続部84が形成されている。帯体接続部84は、第1鍔部81及び第2鍔部82の周方向の中央部に形成されている。第1鍔部81には、帯体接続部84の形成によって、帯体接続部84の凹みに対し相対的に径方向の外側に突き出る一対の凸片81aが形成されている。
一対の凸片81aは、帯体83の幅方向の両側に配置され、帯体83と略同一の高さで水平に延びている。一対の凸片81aの先端部には、その円弧状の外形に沿って指掛け部85が形成されている。指掛け部85は、図1に示すように、第1鍔部81(一対の凸片81a)の下面から下方に突設されている。すなわち、第1鍔部81は、径方向の外側において、キャップ軸O1方向の厚みが厚くなっている。
図2に戻り、第2鍔部82にも、帯体接続部84の形成によって、帯体接続部84の凹みに対し相対的に径方向の外側に突き出る一対の凸片82aが形成されている。一対の凸片82aも、帯体83の幅方向の両側に配置され、帯体83と略同一の高さで水平に延びている。一対の凸片82aの先端部には、上述した一対の凸片81aのような指掛け部85が形成されていない。
帯体83は、図3に示すように、第1鍔部81及び第2鍔部82よりも薄肉の帯状に形成されている。帯体83の第1面83Aには、帯体83の幅方向(図3において紙面垂直方向)に延びる第1凹部83aが形成されている。第1凹部83aは、帯体83の長手方向(図3において紙面左右方向)の中央部に位置している。第1面83Aは、図1に示すように、注出部材7にオーバーキャップ9が折り重なったときに、帯体83が折り合わされる面である。このとき、第1凹部83aは、帯体83の内側に位置し、帯体83の折り曲げ起点となる。
図3に戻り、帯体83の第1面83Aと反対側の第2面83Bには、帯体83の長手方向に延びる第2凹部83bが形成されている。第2凹部83bは、図2に示すように、帯体83の幅方向の両側に一対で形成されている。すなわち、帯体83は、幅方向の中央部が、幅方向の両端部より厚みが厚くなっている。第2面83Bは、図1に示すように、注出部材7にオーバーキャップ9が折り重なったときに、帯体83の外側を向く面である。
次に、上述したキャップ1の使用方法について説明する。なお、以下の説明では、中栓部材51において、各弱化部61は既に破断され、弁体54が装着筒52に対して注出筒軸O2方向に沿って弾性変位可能な状態であるものとする。
まず、キャップ1を開封する場合には、注出部材7を開位置とする。具体的には、第2ヒンジ部8の第1鍔部81の下面及び指掛け部85に指等を掛け、第2ヒンジ部8を引き上げる。すると、注出部材7がオーバーキャップ9とともに、第1ヒンジ部5周りに回動することで、注出部材7が開位置となる。この状態でプルリング22に指等を掛け、プルリング22を引き上げる。すると、薄肉部17が破断されることで、封止板21が隔壁部14から離脱する。これにより、連通口3が開放される。
次に、キャップ1を、内容物を大量に注出する第1注出モードで使用する場合には、上述した開封操作時と同様に、注出部材7を開位置とする。この状態で、容器2を傾けたり、容器2をスクイズ変形させたりする等の注出操作を行うと、容器2内の内容物が第1注出筒12(連通口3)を通って外部に注出される。
また、キャップ1を、内容物を少量に注出する第2注出モードで使用する場合には、オーバーキャップ9を開位置とする。具体的には、操作部71に指等をかけ操作部71を引き上げる。すると、オーバーキャップ9が注出部材7に対して第2ヒンジ部8周りに回動することで、オーバーキャップ9が開位置となり、第2注出筒41が開放される。
この状態で、注出操作を行うと、容器2内の内容物が第1注出筒12を流通した後、弁体54と注出口6との間の隙間を通って第2注出筒41から外部に注出される。具体的には、注出口6と弁体54との間の隙間を通過した内容物は、第2注出筒41の内フランジ部44や案内部45に衝突することで集約された後、径方向の内側に向けて流通し、上筒部43を通して外部に注出される。そのため、キャップ軸O1に直交する面内において、上筒部43内を流通する内容物の流量のばらつきを抑制して、内容物を安定した状態で注出できる(いわゆる、整流効果を奏する)。
以上説明したように、本実施形態のキャップ1では、注出部材7とオーバーキャップ9とを回動可能に接続する第2ヒンジ部8において、径方向の外側に膨出する第1鍔部81及び第2鍔部82が設けられているため、キャップ本体4に対し注出部材7を開操作する指が、鍔部81,82の両者を接続する帯体83だけでなく第1鍔部81の下面にも当たるため、指と第2ヒンジ部8との接触面積を大きく確保でき、指当たりがよくなる。このため、指が痛くなりにくくなり、キャップ本体4に対する注出部材7の開操作の操作性を向上させることができる。
このように、上述した本実施形態によれば、容器2の口部2aに装着されるとともに、口部2aに連通する連通口3を有するキャップ本体4と、キャップ本体4に第1ヒンジ部5を介して回動可能に連設されるとともに、注出口6が形成された注出部材7と、注出部材7に第2ヒンジ部8を介して回動可能に連設され、注出口6を閉塞する有頂筒状のオーバーキャップ9と、を備え、キャップ軸O1方向から見た平面視において、第1ヒンジ部5及び第2ヒンジ部8は、キャップ軸O1を挟んで互いに反対となる位置に配置され、オーバーキャップ9のうち、キャップ軸O1方向で第1ヒンジ部5と対向する位置には、キャップ軸O1方向に交差する径方向において、第1ヒンジ部5よりも外側に向けて突出する操作部71が配設され、第2ヒンジ部8は、キャップ軸O1方向から見た平面視において、注出部材7から径方向の外側に膨出する第1鍔部81と、第1鍔部81とキャップ軸O1方向で対向し、キャップ軸O1方向から見た平面視において、オーバーキャップ9から径方向の外側に膨出する第2鍔部82と、第1鍔部81と第2鍔部82とを接続する帯体83と、を備える、という構成を採用することによって、キャップ本体4に対する注出部材7の開操作時の操作性を向上させることができる。
また、本実施形態では、図2に示すように、第1鍔部81及び第2鍔部82には、径方向の内側に向けて凹んで帯体83と接続される帯体接続部84が形成されている。この構成によれば、帯体83の幅方向の両側に、帯体接続部84の凹みに対し相対的に径方向の外側に突き出る一対の凸片81a,凸片82aが形成されるため、当該一対の凸片81a,凸片82aによって帯体83が周囲から保護される。このため、外部からの衝突などに起因する帯体83の切断などを防止でき、第2ヒンジ部8における強度を向上できる。また、帯体接続部84の凹みによって、図1に示すように、帯体83を折り曲げた際の、第1鍔部81及び第2鍔部82に対する帯体83の径方向の外側への突き出しが抑制され、キャップ1の見映えの向上を図ることができる。
また、本実施形態では、注出部材7にオーバーキャップ9が折り重なったときに折り合わされる帯体83の第1面83Aには、図2及び図3に示すように、帯体83の幅方向に延びる第1凹部83aが形成されている。この構成によれば、帯体83の幅方向に延びる第1凹部83aが第1面83Aの折り曲げ起点となって、キャップ本体4に注出部材7を折り重ねるときに、帯体83が折り曲げ易くなる。
また、本実施形態では、注出部材7にオーバーキャップ9が折り重なったときに折り合わされる帯体83の第1面83Aと反対側の第2面83Bには、図2及び図3に示すように、帯体83の長手方向に延びる第2凹部83bが形成されている。この構成によれば、第2凹部83bが、折り合わせ面となる第1面83Aと反対側の第2面83Bにおいて、帯体83の長手方向に延びるため、帯体83の曲げ強度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、プルリング22が接続された封止板21によって、使用前の連通口3が閉塞されている構成について説明したが、プルリング22及び封止板21が無く、使用前から連通口3が開放されていてもよい。また、それに伴い隔壁部14が無い場合、第1注出筒12の内壁面が、連通口3を形成していてもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、第2注出筒41内に中栓部材51を別体で配設した構成について説明したが、中栓部材51を配設しない構成であっても構わない。この場合、第2注出筒41の下筒部42ないし上筒部43の内壁面が、注出口6を形成していてもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、第1鍔部81及び第2鍔部82が、キャップ軸O1方向から視て円弧状に膨出した構成について説明したが、帯体83に対し周方向の両側に延びる形状で、指との接触面積を大きく確保できる形状であれば、キャップ軸O1方向から視て、多角形やその他の異形状であってもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、第1鍔部81及び第2鍔部82に、径方向の内側に向けて凹んで帯体83と接続される帯体接続部84が形成されている構成について説明したが、帯体接続部84が形成されず、第1鍔部81及び第2鍔部82の外形が滑らかな円弧状に形成されていてもよい。
また、例えば、上述した実施形態の第1凹部83a及び第2凹部83bの数や配置は適宜変更してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 キャップ
2 容器
2a 口部
3 連通口
4 キャップ本体
5 第1ヒンジ部
6 注出口
7 注出部材
8 第2ヒンジ部
9 オーバーキャップ
71 操作部
81 第1鍔部
81a 凸片
82 第2鍔部
82a 凸片
83 帯体
83a 第1凹部
83A 第1面
83b 第2凹部
83B 第2面
84 帯体接続部
85 指掛け部
O1 キャップ軸

Claims (5)

  1. 容器の口部に装着されるとともに、前記口部に連通する連通口を有するキャップ本体と、
    前記キャップ本体に第1ヒンジ部を介して回動可能に連設されるとともに、注出口が形成された注出部材と、
    前記注出部材に第2ヒンジ部を介して回動可能に連設され、前記注出口を閉塞する有頂筒状のオーバーキャップと、を備え、
    キャップ軸方向から見た平面視において、前記第1ヒンジ部及び前記第2ヒンジ部は、キャップ軸を挟んで互いに反対となる位置に配置され、
    前記オーバーキャップのうち、キャップ軸方向で前記第1ヒンジ部と対向する位置には、キャップ軸方向に交差する径方向において、前記第1ヒンジ部よりも外側に向けて突出する操作部が配設され、
    前記第2ヒンジ部は、
    キャップ軸方向から見た平面視において、前記注出部材から径方向の外側に膨出する第1鍔部と、
    前記第1鍔部とキャップ軸方向で対向し、キャップ軸方向から見た平面視において、前記オーバーキャップから径方向の外側に膨出する第2鍔部と、
    前記第1鍔部と前記第2鍔部とを接続する帯体と、を備え、
    前記第1鍔部及び前記第2鍔部には、前記径方向の内側に向けて凹んで前記帯体と接続される帯体接続部が形成されている、ことを特徴とするキャップ。
  2. 前記注出部材に前記オーバーキャップが折り重なったときに折り合わされる前記帯体の第1面には、前記帯体の幅方向に延びる第1凹部が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 容器の口部に装着されるとともに、前記口部に連通する連通口を有するキャップ本体と、
    前記キャップ本体に第1ヒンジ部を介して回動可能に連設されるとともに、注出口が形成された注出部材と、
    前記注出部材に第2ヒンジ部を介して回動可能に連設され、前記注出口を閉塞する有頂筒状のオーバーキャップと、を備え、
    キャップ軸方向から見た平面視において、前記第1ヒンジ部及び前記第2ヒンジ部は、キャップ軸を挟んで互いに反対となる位置に配置され、
    前記オーバーキャップのうち、キャップ軸方向で前記第1ヒンジ部と対向する位置には、キャップ軸方向に交差する径方向において、前記第1ヒンジ部よりも外側に向けて突出する操作部が配設され、
    前記第2ヒンジ部は、
    キャップ軸方向から見た平面視において、前記注出部材から径方向の外側に膨出する第1鍔部と、
    前記第1鍔部とキャップ軸方向で対向し、キャップ軸方向から見た平面視において、前記オーバーキャップから径方向の外側に膨出する第2鍔部と、
    前記第1鍔部と前記第2鍔部とを接続する帯体と、を備え、
    前記注出部材に前記オーバーキャップが折り重なったときに折り合わされる前記帯体の第1面には、前記帯体の幅方向に延びる第1凹部が形成されている、ことを特徴とするキャップ。
  4. 前記注出部材に前記オーバーキャップが折り重なったときに折り合わされる前記帯体の第1面と反対側の第2面には、前記帯体の長手方向に延びる第2凹部が形成されている、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のキャップ。
  5. 容器の口部に装着されるとともに、前記口部に連通する連通口を有するキャップ本体と、
    前記キャップ本体に第1ヒンジ部を介して回動可能に連設されるとともに、注出口が形成された注出部材と、
    前記注出部材に第2ヒンジ部を介して回動可能に連設され、前記注出口を閉塞する有頂筒状のオーバーキャップと、を備え、
    キャップ軸方向から見た平面視において、前記第1ヒンジ部及び前記第2ヒンジ部は、キャップ軸を挟んで互いに反対となる位置に配置され、
    前記オーバーキャップのうち、キャップ軸方向で前記第1ヒンジ部と対向する位置には、キャップ軸方向に交差する径方向において、前記第1ヒンジ部よりも外側に向けて突出する操作部が配設され、
    前記第2ヒンジ部は、
    キャップ軸方向から見た平面視において、前記注出部材から径方向の外側に膨出する第1鍔部と、
    前記第1鍔部とキャップ軸方向で対向し、キャップ軸方向から見た平面視において、前記オーバーキャップから径方向の外側に膨出する第2鍔部と、
    前記第1鍔部と前記第2鍔部とを接続する帯体と、を備え、
    前記注出部材に前記オーバーキャップが折り重なったときに折り合わされる前記帯体の第1面と反対側の第2面には、前記帯体の長手方向に延びる第2凹部が形成されている、ことを特徴とするキャップ。
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