JP7147185B2 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明の技術は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
特許文献1には、答案用紙を画像認識処理して1又は複数の数値情報を抽出し、抽出された前記1又は複数の数値情報のうち最大の値を示す数値情報を前記答案用紙に記載された採点結果と判定する、ことを特徴とする採点結果取得方法が開示されている。
特許文献2には、画像認識処理により、複数の領域からそれぞれ数値を抽出し、抽出した特定の数値と、抽出した他の複数の数値についての所定の演算処理結果との間で、一致性に関する評価を実施する、処理をコンピュータが実行することを特徴とする数値評価方法が開示されている。
特開2014-71489号公報 特開2017-84409号公報
テスト又は研修などで、学習者の習熟を判断するために、筆記又は口頭等で試験を行なうことがある。このような試験において、近年では、単に最終的な解答を確認するのではなく、解答に至る「思考」、「判断」及び解答の「表現」等を評価するパフォーマンス評価が注目されている。このような試験で出題される問題は、「総合思考力問題」と呼ばれる。
総合思考力問題は、上記のような「思考」、「判断」及び「表現」等を確認するための試験なので、答案の形式として自由記述が多くなり、答案における説明の順及び答案の記載場所等が、答案毎に異なるケースが存在する。自由記述を公平に評価するために、出題者は、学習習熟度を示す評価基準を観点及び配点(レベル)からなる表として表した評価基準表を用いる場合がある。
毎年、同じ又は類似の問題が繰り返し出題される場合であれば、同じ評価基準表を毎年流用することが考えられる。しかし、総合思考力問題においては、年、時代、環境又は定説の変化によって、観点及び配点に関する評価の考え方も変わり得る。また、採点中の答案から、新たな観点について気づきが得られ、評価の考え方が変わる場合もあり得る。
本発明は、評価基準の変化に対応できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、答案を評価するための複数の評価観点と、前記複数の評価観点の各々に対応する配点とを表す評価基準を提示する提示部と、前記評価基準の編集を受け付けた場合、前記評価基準を更新する更新部と、設問の類似度に基づいて前記評価基準に関連する別の評価基準をデータベースから検索する検索部と、を有し、前記提示部は、前記検索部により検索された前記別の評価基準も提示する情報処理装置である。
請求項2記載の発明においては、前記提示部により提示された前記評価基準から、答案の評価として採用する評価観点及び配点の選択を受け付け、選択された評価観点及び配点に対応する得点により採点する採点部を更に有する。
請求項3記載の発明においては、前記更新部により前記評価基準を更新した場合であって、更新前の評価基準を用いて採点された採点済答案がある場合、前記採点部は、更新後の評価基準により、前記採点済答案を採点し直す。
請求項4記載の発明においては、前記採点部により前記更新後の評価基準を用いて前記採点済答案が採点し直された場合、前記提示部は、前記更新前の評価基準による採点結果と、前記更新後の評価基準による採点結果とを提示する。
請求項記載の発明においては、前記検索部は、前記別の評価基準と共に、当該別の評価基準を用いて採点された別の答案の採点結果も前記データベースから検索し、前記提示部は、前記別の評価基準と共に、前記別の答案の採点結果を提示する。
請求項記載の発明においては、答案の一部または全部を、別の答案の採点時または採点後に参照可能に登録する登録部を更に有する。
請求項記載の発明においては、前記答案および採点結果が記入された答案用紙の画像データを取得する取得部と、前記取得部により取得された前記画像データから、前記採点結果として採用されている前記評価基準の評価観点及び配点を推定する推定部と、を更に有し、前記提示部は、前記推定部により推定された評価観点及び配点に基づく得点を提示する。
請求項記載の発明においては、前記提示部は、前記答案用紙から切り出した得点に関する画像と、前記推定部により推定した前記得点とを比較可能に提示する。
請求項記載の発明においては、前記取得部は、同じ前記答案に対して各々異なる採点結果が記入された複数の答案用紙の画像データを取得し、前記提示部は、前記複数の答案用紙の画像データに基づいて前記推定部により推定された複数の得点を比較可能に提示する。
請求項10記載の発明は、答案を評価するための複数の評価観点と、前記複数の評価観点の各々に対応する配点とを表す評価基準を提示する提示ステップと、前記提示ステップにおいて提示された前記評価基準から、答案の評価として採用する評価観点及び配点の選択を受け付け、選択された評価観点及び配点に対応する得点により採点する採点ステップと、前記評価基準の編集を受け付け可能な編集受付ステップと、前記編集受付ステップにおいて編集を受け付けた場合、前記採点ステップにおける採点に反映させるために、前記評価基準を更新する更新ステップと、を有する情報処理方法である。
請求項11記載の発明は、答案を評価するため0の複数の評価観点と、前記複数の評価観点の各々に対応する配点とを表す評価基準を提示する提示ステップと、前記提示ステップにおいて提示された前記評価基準から、答案の評価として採用する評価観点及び配点の選択を受け付け、選択された評価観点及び配点に対応する得点により採点する採点ステップと、前記評価基準の編集を受け付け可能な編集受付ステップと、前記編集受付ステップにおいて編集を受け付けた場合、前記採点ステップにおける採点に反映させるために、前記評価基準を更新する更新ステップと、をコンピュータに実行させる情報処理プログラムである。
請求項1、1011記載の発明によれば、評価基準の変化に対応できる。
また、請求項1、10、11記載の発明によれば、採点時に今回の評価基準とは別の評価基準を参考にできる。
請求項2記載の発明によれば、評価基準を用いて採点できる。
請求項3記載の発明によれば、更新後の評価基準を採点済答案に反映できる。
請求項4記載の発明によれば、評価基準の更新前後の採点結果を採点者が見比べられる。
請求項記載の発明によれば、別の評価基準に基づく別の答案の採点結果を参考にできる。
請求項記載の発明によれば、採点中の気づき等を登録して、採点時または採点後に参照可能にできる。
請求項記載の発明によれば、採点済の答案用紙の画像データから、評価基準のどの事象(評価観点及び配点)が採択されたか推定できる。
請求項記載の発明によれば、答案用紙に記入された得点と、推定部により推定した事象に対応する得点とに違いがないか確認できる。
請求項記載の発明によれば、複数の採点者が同じ答案用紙を採点した採点結果の比較を可能にする。
本発明の技術の実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 情報処理装置の機能構成の例を示すブロック図である。 評価基準表の一例を示す図である。 情報処理装置による情報処理の流れを示すフローチャートである。 採点者端末に表示される画面の一例を示す図である。 評価基準の更新に伴う再採点の結果を示す画面の一例を示す図である。 評価基準の更新前後の答案用紙を並べて示す画面の一例を示す図である。 他の事例を表示する画面の一例を示す図である。 自由欄が設けられた画面の一例を示す図である。 自由ボードを表示する画面の一例を示す図である。 追加形態3における情報処理装置の使用態様を示す図である。 採点結果と評価基準との関連付けを示す画面の一例を示す図である。 採点結果と関連付けられた評価基準に基づく採点結果と、手書きの採点結果とを対比により示す画面の一例を示す図である。 追加形態4における情報処理装置の使用態様を示す図である。 複数の採点者による採点結果を対比により示す画面の一例を示す図である。 複数の採点者の採点結果の詳細を対比により示す画面の一例を示す図である。 他の評価基準表の例を示す図である。
以下、本発明の技術の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本発明の技術の実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、画像取得装置10、情報処理装置20、採点者端末30、及び受験者端末40を有する。
画像取得装置10は、受験者が解答した答案用紙50の画像を取得する装置である。画像取得装置10は、例えば、答案用紙50をスキャンすることにより、答案用紙の画像データを取得する。画像取得装置10は、例えば、スキャン、プリント及び複写等の機能を実行できる複合機であっても良いし、スキャン機能だけを備えた装置であっても良い。或いは、画像取得装置10は、答案用紙50を撮像するカメラ等の撮像機器であってもよい。画像取得装置10は、読み取った画像データから文字を抽出及び認識する、光学的文字認識機能(Optical Character Recognition/Reader)を備えても良い。
情報処理装置20は、答案用紙50の採点を支援するための装置である。情報処理装置20は、画像取得装置10から答案用紙50の画像データを取得し、採点者の採点に必要な情報と共に答案用紙50の画像を採点者端末30で閲覧可能とする。情報処理装置20の詳細な説明については、後述する。
採点者端末30は、採点者が使用する端末であり、情報処理装置20と情報の送受信が可能な装置である。例えば、採点者には固有のユーザID及びパスワードが事前に割り当てられており、採点者が採点者端末でユーザID及びパスワードを入力することによって、情報処理装置20が採点者端末30によるアクセスを許可する。採点者は、採点者端末30において、情報処理装置20からの情報を参考にして、採点を行なう。
受験者端末40は、答案用紙50に答案を行なった受験者が使用する端末である。情報処理装置20が採点結果を受験者端末40に送信することにより、受験者は採点結果を確認できる。
次に、情報処理装置20のハードウェア構成について説明する。
図2は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、情報処理装置20は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、ストレージ24、入力部25、表示部26及び通信インタフェース27の各構成を有する。各構成は、バス29を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU21は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU21は、ROM22またはストレージ24からプログラムを読み出し、RAM23を作業領域としてプログラムを実行する。CPU21は、ROM22またはストレージ24に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM22またはストレージ24には、採点を支援する情報処理プログラムが格納されている。
ROM22は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM23は、作業領域として一時的にプログラムまたはデータを記憶する。ストレージ24は、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、および各種データを格納する。
入力部25は、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
表示部26は、たとえば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部26は、タッチパネル方式を採用して、入力部25として機能しても良い。
通信インタフェース27は、画像取得装置10、採点者端末30、及び受験者端末40等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、たとえば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
次に、情報処理装置20の機能構成について説明する。
図3は、情報処理装置の機能構成の例を示すブロック図である。図4は、評価基準表の一例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置20は、機能構成として、取得部201、提示部202、採点部203、編集受付部204、検索部205、更新部206、推定部207及び登録部208を有する。各機能構成は、CPU21がROM22又はストレージ24に記憶された情報処理プログラムを読み出し、RAM23に展開して実行することにより実現される。
取得部201は、答案用紙50の画像データを取得する。画像取得装置10において、答案用紙50中に記載された文字が認識されている場合、取得部201は、文字データも一緒に取得する。
提示部202は、答案を評価するための評価観点と、評価観点に対応する配点とを表す評価基準を提示する。以下では、提示部202は、特に、答案を評価するための複数の評価観点と、複数の評価観点の各々に対応する配点とを表す複数の評価基準が集合した表として、評価基準を提示する場合について説明する。複数の評価基準が集合した表を、評価基準表と呼ぶ。なお、評価基準は、以下で説明する表の形式で必ずしも提示されなくても良い。すなわち、提示部202は、一つの評価観点と一つの配点に対応する評価基準を提示してもよい。また、提示部202による評価基準の提示は、ディスプレイへの表示だけでなく、音声により行なわれても良い。
評価基準表は、答案を評価するための複数の評価観点を配列した第1配列と、複数段階の配点を配列した第2配列とを備え、評価端点と配点との組合せに対応する評価基準が定められた表である。提示部202は、例えば、採点者端末30が備えるディスプレイに評価基準表を表示させ、採点者端末30において採点者が評価基準表を利用できるようにする。評価基準表は、例えば図4に示す評価基準表600のように、配点の基準を示す配列601(第2配列)の項目と、採点の評価観点を示す配列602(第1配列)の項目とによるマトリクスとして表される表である。配点の基準を示す配列601には、例えば、配点の大きい順に、配点の値と、当該配点とする基準の説明とが示される。評価観点を示す配列602には、例えば、「自発性」、「表現力」及び「基本的知識」等の評価観点の概念を示す見出しと、評価観点の説明とが示される。各評価観点には、採点時の寄与率(%)が与えられる。これにより、評価観点の重要度に応じた重みが設けられる。配列601の各項目と配列602の各項目との組合せにより定まる各事象603には、評価基準604が示される。評価基準は、例えば、「教科書意見ではなくオリジナルの客観的な意見としてまとまっている」等、答案に要求される具体的な基準を示す。なお、図4中の例では、5行×3列=20個の事象603があるが、参照番号603は、一つの事象にだけ付し、残りの事象に対する参照番号603の付与は省略している。採点者は、各事象603の評価基準604を、答案用紙の答案と突き合わせて、答案がどの評価基準604を満たすかを選択する。答案に対する評価基準604が選択される際には、例えば、評価基準604が定められた事象603が選択(クリック)される。選択された事象の配点(0~100点)と寄与率(0%より大きく100%以下)の積により、答案の得点が決まる。図4は、あくまで評価基準表600の例であり、本実施形態は図4に限定されるものではない。「思考」、「判断」、及び「表現」等のパフォーマンスを評価するような、いわゆる総合思考力問題において、答案を評価するために適している限り、評価基準表はいかなるものであってもよい。また、配点は、具体的な数値ではなく、アルファベット等により表されるレベルで合っても良い。
採点部203は、提示部202により提示された評価基準表600から、答案の評価として採用する評価基準604の評価観点及び配点の選択を受け付け、選択された評価観点及び配点に対応する得点により採点する。具体的には、採点部203は、評価観点及び配点の選択として、評価基準表600の事象603の選択を受け付け、選択された事象603に対応する評価観点及び配点の組合せを特定し、特定した配点に評価観点の寄与率を乗算して得点を得る。例えば、採点者が図4に示すような評価基準表600を参照しつつ、答案用紙の答案が該当する評価基準604が含まれる事象603を選択する。採点者が事象603を選択すれば、選択された事象603に対応する評価観点及び配点の両方が選択されたことになる。選択された配点に評価観点の寄与率を乗算することにより、得点が決定される。採点部203は、このように決定される得点を集計する。以下では、選択された評価基準604に対応する評価観点の寄与率及び配点に基づく得点のことを、単に、選択された評価基準604に対応する得点、または、選択された事象603に対応する得点という。
編集受付部204は、評価基準表600の評価基準604の編集を受け付け可能とする。編集受付部204は、例えば、採点者が採点者端末30において採点中に、ディスプレイに表示された評価基準表600に対して、直接編集することを許容する。編集は、例えば、採点者端末30が備えるマウス及びキーボード等の入力装置により指示される。評価基準の編集とは、例えば、図4において、点線で囲む評価基準604を、矢印で示すように、別の事象603に移動することである。このように、評価基準604が属する事象603を変更すると、当該評価基準604に対する配点が変わる。また、編集受付部204は、事象603に、新たな評価基準604を追加したり、既存の評価基準604を削除したりすることも受け付ける。編集受付部204は、図4の100点、80点などの具体的な配点の数値の編集、自発性などの評価観点の概念の組合せの編集、及び、40%等の評価観点の寄与率の数値の編集を受け付けても良い。すなわち、編集受付部204は、評価基準表600に関するあらゆる編集を受付可能である。
検索部205は、提示部202が提示する評価基準604に類似または関連する別の評価基準604をデータベースから検索する。なお、検索部205は、提示部202が提示する評価基準表600に類似または関連する別の評価基準表600をデータベースから検索しても良い。例えば、採点者が答案用紙を採点する際に、過去に使用された評価基準表又は他校で使用された評価基準表を参考にしたい場合に、検索部205がデータベースから類似又は関連する評価基準表を検索する。データベースは、情報処理装置20が保有していても良いし、外部サーバー等に保有されていても良い。また、評価基準表の類似は、例えば、評価基準表に含まれる自然文の一致率により判断される。検索部205は、自然文の一致率が高い程、類似度が高いと判断する。或いは、評価基準表600に、総合思考力問題の設問の情報が含まれる場合、検索部205は、設問の類似度に基づいて、評価基準表600間の関連性を判断できる。例えば、今回採点に使用している評価基準表600に、設問「地域の八百屋について説明する」の情報が含まれる場合、設問「地域の魚屋について説明する」の情報を含む評価基準表を、検索部205は、関連する評価基準表と判断する。「地域の店について説明する」という概念で、設問同士が類似するからである。或いは、評価基準表600に、分類のための記号、数字又は文字等が付与されている場合、検索部205は、記号等が一致する評価基準表を関連する評価基準表と判断できる。なお、評価基準表の類似度の判断については、既知の自然文検索の技術が応用でき、上記に限定されず、いかなる基準により判断されても良い。
更新部206は、編集受付部204において編集を受け付けた場合、採点部203による採点に反映させるために、評価基準表600を更新する。評価基準表600の更新は、例えば、マスタデータとして情報処理装置20のストレージ24に記憶されている評価基準表600を更新することである。評価基準表600を更新することにより、既に採点し終わった採点済答案について、更新後の評価基準表600による再採点が可能となる。
推定部207は、取得部201において取得した答案用紙50の画像データが手書き等で採点済の答案用紙50の画像データである場合、画像データから、採点結果が得られた採点の際に選択された評価基準表600の事象603を推定する。例えば、推定部207は、画像データから、採点者が答案に記入した得点及び記号の画像を最初に認識する。ここで、記号は、特定の評価観点に関連付けられている。従って、推定部207は、認識した記号から、対応する評価観点を特定する。更に、推定部207は、特定した評価観点及び答案に記入された得点から、評価基準表のどの事象が採択されたか特定する。例えば、特定された評価観点が「自発性」であり、答案に記入された得点が「32点」だった場合、図4に示す評価基準表600を参照すると、評価観点及び得点の両者を満たす配点は「80点」であると推定できる。従って、推定部207は、評価観点「自発性」及び配点「80点」の組合せにより定まる事象603が選択された、すなわち、当該事象603に属する評価基準604が採用されたと推定できる。このようにして、推定部207は、採用された評価基準を推定する。
登録部208は、答案用紙50の画像データから、答案の一部または全部を、別の答案の採点時または採点後に参照可能に登録する。登録部208は、採点者が自由にデータを登録できる自由欄を設け、当該自由ボード上に、採点者が自由に答案の一部の画像を貼り付けたり、貼り付けた画像を並び替えたり、文字を入力したりできるようにする。
次に、情報処理装置20の作用について説明する。
図5は、情報処理装置による情報処理の流れを示すフローチャートである。CPU21がROM22またはストレージ24から情報処理プログラムを読み出し、RAM23に展開して実行することにより、情報処理が行なわれる。図6は、採点者端末に表示される画面の一例を示す図である。図7は、評価基準表の更新に伴う再採点の結果を示す画面の一例を示す図である。図8は、評価基準表の更新前後の答案用紙を並べて示す画面の一例を示す図である。
CPU21は、提示部202として、採点対象である答案用紙の画像、及び答案用紙の出題の採点用の評価基準604を評価基準表600として表示させる(ステップS101)。例えば、図6に示すように、答案用紙の画像700および評価基準表600は、採点者端末30のディスプレイ上で並べて表示される。今回の採点に必要な評価基準表600は、例えば、採点者の選択により決定される。或いは、CPU21が、答案用紙の設問をキーワードとして、対応または関連する評価基準表600を決定してもよい。CPU21は、初期値として、nに1、Nに答案用紙の枚数を入力する(ステップS102)。
CPU21は、採点部203として、採点者による採点を受け付ける(ステップS103)。採点者による採点は、例えば、図6に示す画面において、答案に合った評価観点を示す適切な事象603を評価基準表600から選択することにより行なわれる。選択された事象603は、例えば、太枠605で強調されて表示される。強調して表示される事象603から寄与率と配点の乗算により得点が計算され、選択された事象の得点の合計が採点結果となる。採点を受け付ける際、CPU21は、編集受付部204として、評価基準表600の編集も受け付ける。採点の受付は、画面の「登録」ボタン801がクリック等により選択されることで完了する。
採点が完了すると、CPU21は、採点において評価基準表600の評価基準604に編集が有ったか無かったか判断する(ステップS104)。評価基準表600に編集が無い場合(ステップS104:NO)、CPU21は、ステップS114の処理に進む。評価基準表600に編集が有る場合(ステップS104:YES)、CPU21は、検索部205として、今回の採点に使用した評価基準表600に類似又は関連する評価基準表を内部または外部のデータベースから検索する(ステップS105)。
CPU21は、採点に用いている評価基準表600の編集に関わる箇所を、検索により得た評価基準表と比較する(ステップS106)。例えば、評価基準表600の編集として、新たな評価基準604がいずれかの事象603に追加された場合、CPU21は、追加された新たな評価基準604が、他の評価基準表に既存の評価基準と一致又は類似するかを比較する。一致又は類似する場合は、CPU21は、追加された評価基準の確からしさ、すなわち評価基準表の編集の確度が高いと判断する。なお、評価基準の一致又は類似は、新たな評価基準を構成する文字と既存の評価観点を構成する文字との一致率により判断できる。構成する文字の一致率が、例えば、80%以上の場合、CPU21は、新たな評価基準が既存の評価基準と類似すると判断する。なお、80%はあくまで例示であり、80%の代わりにいかなる閾値が設定されてもよい。或いは、評価基準表600の編集として、図4の矢印で示すように評価基準604が配点80点に対応する事象から100点に対応する事象に変更(移動)された場合、CPU21は、別の評価基準表の100点に対応する事象に、同一または類似の既存の評価基準があるか判断する。同一または類似の既存の評価基準があれば、CPU21は、評価基準表の編集の確度が高いと判断する。
CPU21は、ステップS106において評価基準表600の編集の確度が高いと判断したか否か判断する(ステップS107)。確度が高いと判断しなかった場合(ステップS108:NO)、CPU21は、採点者に編集の意思を確認する(ステップS108)。例えば、CPU21は、採点者端末30のディスプレイに、「評価基準の編集を確定しても良いですか?確定した場合、採点済の他の答案にも変更が反映されます」等のメッセージを表示し、「はい(肯定)」または「いいえ(否定)」を採点者に選択させる。
採点者が評価基準表600の編集を否定する場合(ステップS109:NO)、CPU21は、採点者に評価基準604の編集を見直すように、要請する(ステップS110)。例えば、CPU21は、「評価基準が編集前に戻りました。再度採点して下さい」等のメッセージを表示し、ステップS103の処理に戻る。採点者が評価基準の編集を肯定する場合(ステップS109:YES)、CPU21は、ステップS111の処理に進む。
CPU21は、評価基準604のマスタデータ、すなわち、評価基準604の集合である評価基準表604のマスタデータを更新する(ステップS111)。CPU21は、更新した評価基準表600のマスタデータを、既に採点し終わった答案に適用して、再採点を行い(ステップS112)、再採点の結果を表示する(ステップS113)。再採点の結果は、例えば、図7に示すように、採点者端末30のディスプレイに表示される。図7に示す画面例では、「一次採点」の列には、更新前の評価基準表600に基づく採点結果が示され、「採点」の列には、更新後の評価基準表600に基づく採点結果が示される。図7では、評価基準表600の更新に伴い、No.5の生徒(受験者)の採点結果が変わったことを示す。表で任意の生徒が選択されると、太枠802のように強調して表示される。生徒が選択される場合に、一次採点時の評価コメント803及び更新後の評価基準表600に基づく採点時の評価コメント804を並べて表示してもよい。さらに、太枠802で囲まれた生徒が選択されると、図8に示す画面に遷移し、選択された生徒の答案用紙が、評価基準表600の更新前後で並べて表示されてもよい。ここでは、評価基準表600の更新前後で、評価基準又は配点がどのように変化したかが明示される。例えば、変更に関わる部分が点線の枠で囲んで示されたり、他の文字と異なる色で表されたりする。
CPU21は、n=Nであるか否か、すなわち、全答案について採点が済んだか否かを判断する(ステップS114)。全答案について採点が済んでいない場合(ステップS114:NO)、CPU21は、nを1だけインクリメントして(ステップS115)、ステップS103の処理に戻る。
全答案について採点が済んでいる場合(ステップS114:YES)、CPU21は、初期採点と最終採点を対比して表示する(ステップS116)。ステップS113においては、評価基準表600の更新がある度に、更新前後の採点結果の違いを表示している。一方、ステップS116においては、評価基準表600の更新前後に関わらず、更新が複数回有った場合でも、初めての採点時の採点結果と、最終的な更新の後の採点結果とを対比表示する。表示する画面は、図7の画面と類似するので、図示は省略する。
情報処理装置20は、上記の実施形態に限定されない。情報処理装置20に対して、種々の改良や変更を追加できる。以下では、情報処理装置20の追加形態について、説明する。
(追加形態1)
図6を再度参照しつつ、追加形態1を説明する。
追加形態1においては、情報処理装置20は、答案の一部と評価基準表600の事象603(或いは、評価基準604)とをそれぞれ選択することを採点者に許容し、採点者に選択された選択部分を事象603(或いは、評価基準604)に関連付ける。これにより、採用した事象603に対する答案中の根拠が関連づけられる。例えば、情報処理装置20は、図6に枠701で囲んで示す選択部分を、太枠605により囲まれる事象603と関連付けて記憶する。関連付けにより、例えば、太枠605の事象がクリックされると、対応する答案の一部が枠701により囲まれて明示的に表示される。逆に、枠701の範囲内をクリックすると、対応する事象603が太枠605の色の変化等によって強調表示されてもよい。
また、情報処理装置20は、答案用紙の画像700上に採点者がコメントを付与することを許容する。コメントは、例えば、付箋702、703のように、答案用紙の画像700上に付与される。付箋702、703は、答案の全体に関連付けたり、答案の一部に関連付けたりできる。例えば、付箋702は、図を用いた説明に関する評価として、図の部分に関連付けられる。この際、採点者は、付箋702に関連付ける範囲をマウス等で選択可能である。
また、情報処理装置20は、答案用紙の設問に関する過去の事例(テスト等)や、他の地域(他校)での事例を一覧として、一覧表704を提示する。一覧表704に表れる事例は、検索部205としてストレージ24内のデータベースまたは外部のデータベースから検索される。このとき、検索部205は、例えば、設問の類似性に基づいて関連する過去の事例を検索可能である。より具体的には、今回の答案用紙の設問に含まれる自然文を、データベース内の事例に含まれる自然文と比較し、一致率が高い順に、事例の見出しが一覧表704に表示される。検索部205はフィルタリング機能を備え、例えば、時期(期間)、地域、自校を含めるか否か等の条件に従って、検索する範囲を設定しても良い。事例の見出しはクリック等により選択可能であり、いずれかの事例が選択されると、その事例の詳細が図9のように示される。
図9は、他の事例を表示する画面の一例を示す図である。
図9に示すように、画面の右下には、図6において選択された事例705が表示される。事例705は、例えば、過去の事例における解答用紙の一つである。過去の事例に含まれる全ての解答用紙を、ページ送り等により参照可能としても良いし、サンプルとして、一つだけ参照可能としても良い。事例705には、採点時の採点者のコメント等も表示される。
また、事例705の表示の上方には、今回の採点に関する評価基準表600に代えて、過去の事例における評価基準表610が表示されても良い。この場合、評価基準表610において、事例705において採用された評価基準が強調表示される。採点者は、過去の事例において、本人又は別人が採用した評価基準を参考にできる。
(追加形態2)
追加形態2においては、情報処理装置20は、登録部208として、答案用紙50の画像データから答案の一部または全部を、別の答案の採点時または採点後に参照可能に登録する。情報処理装置20は、採点者が自由にメモ書き等を残すことを許容する。
図10は、自由欄が設けられた画面の一例を示す図である。図11は、自由ボードを表示する画面の一例を示す図である。
情報処理装置20は、図10に示すように、答案用紙の画像700の隣に、採点者が自由にメモ書き等を残せる自由欄810を設けうる。自由欄810には、例えば、答案用紙における答案の一部の画像710~712を切り抜いて、貼り付けられる。また、切り抜いた答案の一部の画像710~712に関連付けて、採点者のコメント811等を記入することもできる。自由欄810は、どの答案を採点しているときにも自由に参照可能である。
また、自由欄810には、選択したときにだけ大きく表示できる自由ボード820も用意されている。自由ボード820がクリック等により選択されると、情報処理装置20は、図11に示すように、自由ボード820を拡大して画面を表示させる。自由ボード820には、答案の画像から切り取った答案の一部の画像を自由に貼り付けたり、貼り付けた画像同士をグループ化したりできる。図11に示す例では、採点者が採点中に得た気づきに関する画像、及び答案に記載されていた良い解答の画像がグループ化されている。自由ボード820には、答案から切り出した画像以外にも、テキスト情報、図形情報、写真情報、音声情報、動画情報などいかなる情報も追加可能である。また、追加した情報は、自由に削除可能である。
(追加形態3)
追加形態3においては、情報処理装置20は、取得部201として、手書き等で採点された答案用紙50の画像データを取得し、推定部207として、画像データから、採点結果として採用されている評価基準表600の事象603を推定する。更に、情報処理装置20は、手書きでされた採点結果と、評価基準表600の事象603とを関連づける。
図12は、追加形態3における情報処理装置の使用態様を示す図である。図13は、採点結果と評価基準表との関連付けを示す画面の一例を示す図である。図14は、採点結果と関連付けられた評価基準表に基づく採点結果と、手書きの採点結果とを対比により示す画面の一例を示す図である。
図12に示すように、追加形態3では、採点者Aは、まず手書きで、答案用紙50に採点する。採点された答案用紙50は、画像取得装置10により画像データに変換され、情報処理装置20に取得される。
情報処理装置20は、図13に示すような画面を、採点者Aの採点者端末30に表示させる。ここで、採点者Aが手書きで採点する際には、評価基準表600で採用した評価基準の根拠となる答案用紙50上の箇所を枠で囲ったり、下線を付したりしているものとする。以下では、根拠となる答案用紙50上の箇所が矩形に囲まれている例について説明する。
図13に示すように、答案用紙の画像700には、手書きで矩形に囲まれた領域720~722がある。情報処理装置20は、矩形の領域720~722を認識し、さらに、領域720~722内の得点を認識する。例えば、領域720から50点、領域721から30点、領域722から20点の得点が認識される。得点の認識精度を高めるために、得点も手書きの段階で矩形等で予め囲まれていても良い。更に、情報処理装置20は、矩形の領域720~722が評価基準表600のどの評価観点に関連するか特定する。この特定のためには、例えば、手書きの段階で、領域720~722に関連する評価観点を示す記号が、領域720~722にそれぞれ付される。情報処理装置20は、記号を認識することにより、領域720~722が評価基準表600のどの評価観点(列)に基づいて採点されているかを特定する。情報処理装置20は、上記の認識した得点として採点されるには、評価基準表600において、配点が何点であるかを逆算し、逆算により得た配点と特定した評価観点との組合せにより定まる事象603を推定する。
以上のようにして、答案用紙50の画像データから、領域720~722毎に採点に採用された評価基準表600の事象603が推定される。情報処理装置20は、推定された事象603により、領域720~722毎の採点結果を計算する。更に、情報処理装置20は、上記の推定結果に基づいて、図13に両矢印で示すように、領域720~722とその採点に採用された事象とを関連付ける。
更に、情報処理装置20は、図14に示す画面を表示させる。図14に示す画面では、答案用紙の画像700から切り出された得点の画像730と、上記関連付けの結果として情報処理装置20が計算した採点結果731とを並べて表示する。得点の画像730と、情報処理装置20の採点結果731が同じであることにより、上記の領域720~722に対する評価観点の関連付けの整合が確認される。
また、情報処理装置20は、図5に示す情報処理に従って、手書きの採点結果とは異なる採点を受け付けてもよい。この場合、図13に示す画面の評価基準表600において、領域720~722に関連付けられた事象603とは別の事象603を、採点者が改めて選択し、領域720~722に関連付ける。手書き採点時とは採点者Aの考えが変わった場合に対応可能となる。このように、手書き採点時と、情報処理装置20上での採点が異なる場合、図14に示す注意喚起マーク723が生徒の表示に加えられる。例えば、手書き採点時には90点だったが、情報処理により80点の再採点をした場合、図14のNo.5の生徒のように、得点の画像730と、採点結果731とが異なる点数として示される。なお、図5に示す採点支援処理に従って、手書きの採点結果とは異なる採点を受け付ける場合、採点者Aとは別の採点者Bから採点を受け付けても良い。
また、得点を示す数字または評価観点を示す記号が情報処理装置20に認識できる程度に鮮明に記載されていないなどの理由により、得点の認識または評価観点の概念を示す記号の認識ができない場合がある。このような場合、情報処理装置20は、領域720~722に対する評価観点の関連付けが行なえない。情報処理装置20は、関連付けが行なわれていない答案用紙の画像700の生徒がわかるように、注意喚起マーク723を付してもよい。
(追加形態4)
追加形態4においては、情報処理装置20は、複数の採点者による採点の突き合わせを支援する。
図15は、追加形態4における情報処理装置の使用態様を示す図である。図16は、複数の採点者による採点結果を対比により示す画面の一例を示す図である。図17は、複数の採点者の採点結果の詳細を対比により示す画面の一例を示す図である。
追加形態4において、採点者は何人であっても良いが、以下では、採点者が二名の場合を例に説明する。答案用紙50は複写等により採点者の人数分用意されている。図15に示すように、追加形態4では、採点者Aおよび採点者Bは、それぞれ全生徒の答案用紙50に手書きで採点する。採点された答案用紙50は、画像取得装置10により画像データに変換され、情報処理装置20に送信される。
情報処理装置20は、図16に示すような画面を、採点者の一方、例えば、採点者Aの採点者端末30に表示させる。採点者Aは、自分の採点結果と、採点者Bの採点結果の対比を確認する。図16に示す画面には、採点者Aが答案につけた得点の画像740及び採点結果741、並びに採点者Bが答案につけた得点の画像742及び採点結果743が並んで示される。得点の画像740、742は、それぞれ手書きの答案用紙の画像から切り出された画像である。また、採点結果741、743は、追加形態3の採点結果731と同様に、答案用紙の手書きの採点結果を評価基準表600の事象603に関連づけることによって得られる。
採点者Aと採点者Bの採点結果が異なる場合、注意喚起マーク745が生徒の表示に加えられる。例えば、図16のNo.5の生徒について、採点者Aの採点結果が80点で、採点者Bの採点結果が90点である。このような場合、注意喚起マーク745が付される。No.5の生徒が選択されると、画面の右側に、採点者Aの採点時のコメント747及び採点者Bの採点時のコメント748が表示される。
コメント747、748が表示された状態で、更にNo.5の生徒が選択されると、情報処理装置20は、図17に示す画面を表示する。図17に示す画面では、採点者Aが手書きで採点した答案用紙の画像750及び採点者Bが手書きで採点した答案用紙の画像751が並べて表示される。さらに、採点者A及び採点者Bが採点の際に参照した評価基準表600も表示される。評価基準表600には、採点者A及び採点者Bが採点に採用した事象603が示される。例えば、採点者Aが採点に採用した事象は、一の色(例えば青色)の矩形で囲んで示され、採点者Bが採点に採用した事象は、他の色(例えば赤色)の矩形で囲んで示される。これにより、異なる採点者A及び採点者Bが、同じ答案をどのように評価したのかが一目瞭然となる。或いは、採点者A及び採点者Bのうち高い評価をつけた方が採用した事象603だけが示されてもよい。
また、図17に示す画面においても、図5の情報処理に従って、評価基準表において採用する評価観点を変更したり、評価基準表を編集したりしても良い。
(追加形態5)
図18は、他の評価基準表の例を示す図である。
図4に示す評価基準表600においては、評価観点として、答案用紙に記載された答案の内容、すなわち筆記内容を評価するための観点しか含まれていなかった。しかし、図18に示す評価基準表650には、筆記内容を評価するための観点に加え、授業中の態度など、生徒の行動を評価するための観点が加えられている。このように、評価基準表650は、筆記及び行動を総合的に評価できるように設計されても良い。なお、授業には、ワークショップ等も含まれ得る。
なお、上記の情報処理は、専用のハードウェア回路によっても実現することもできる。この場合には、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
また、情報処理装置20を動作させるプログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、メモリまたはストレージ等に転送され記憶される。また、このプログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、情報処理装置20の一機能としてソフトウェアに組み込んでもよい。
1 情報処理システム
10 画像取得装置
20 情報処理装置
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 ストレージ
25 入力部
26 表示部
27 通信インタフェース
29 バス
30 採点者端末
40 受験者端末
50 答案用紙
201 取得部
202 提示部
203 採点部
204 編集受付部
205 検索部
206 更新部
207 推定部
208 登録部
600、610、650 評価基準表
601 第2配列
602 第1配列
603 事象
604 評価基準
605 太枠
700、750、751 答案用紙の画像
701 枠
702、703 付箋
704 一覧表
705 事例
710~712 画像
720~722 領域
723、745 注意喚起マーク
730、740、742 得点の画像
731、741、743 採点結果
747、748、811 コメント
801 ボタン
802 太枠
803、804 評価コメント
810 自由欄
820 自由ボード

Claims (11)

  1. 答案を評価するための複数の評価観点と、前記複数の評価観点の各々に対応する配点とを表す評価基準を提示する提示部と、
    前記評価基準の編集を受け付けた場合、前記評価基準を更新する更新部と、
    設問の類似度に基づいて前記評価基準に関連する別の評価基準をデータベースから検索する検索部と、
    を有し、
    前記提示部は、前記検索部により検索された前記別の評価基準も提示する情報処理装置。
  2. 前記提示部により提示された前記評価基準から、答案の評価として採用する評価観点及び配点の選択を受け付け、選択された評価観点及び配点に対応する得点により採点する採点部を更に有する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記更新部により前記評価基準を更新した場合であって、更新前の評価基準を用いて採点された採点済答案がある場合、前記採点部は、更新後の評価基準により、前記採点済答案を採点し直す請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記採点部により前記更新後の評価基準を用いて前記採点済答案が採点し直された場合、前記提示部は、前記更新前の評価基準による採点結果と、前記更新後の評価基準による採点結果とを提示する請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記検索部は、前記別の評価基準と共に、当該別の評価基準を用いて採点された別の答案の採点結果も前記データベースから検索し、
    前記提示部は、前記別の評価基準と共に、前記別の答案の採点結果を提示する請求項に記載の情報処理装置。
  6. 答案の一部または全部を、別の答案の採点時または採点後に参照可能に登録する登録部を更に有する請求項1~のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記答案および採点結果が記入された答案用紙の画像データを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記画像データから、前記採点結果として採用されている前記評価基準の評価観点及び配点を推定する推定部と、を更に有し、
    前記提示部は、前記推定部により推定された評価観点及び配点に基づく得点を提示する請求項1~のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記提示部は、前記答案用紙から切り出した得点に関する画像と、前記推定部により推定した前記得点とを比較可能に提示する請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記取得部は、同じ前記答案に対して各々異なる採点結果が記入された複数の答案用紙の画像データを取得し、
    前記提示部は、前記複数の答案用紙の画像データに基づいて前記推定部により推定された複数の得点を比較可能に提示する請求項または請求項に記載の情報処理装置。
  10. 答案を評価するための複数の評価観点と、前記複数の評価観点の各々に対応する配点とを表す評価基準を提示する提示ステップと、
    前記評価基準の編集を受け付けた場合、前記評価基準を更新する更新ステップと、
    設問の類似度に基づいて前記評価基準に関連する別の評価基準をデータベースから検索する検索ステップと、
    を有し、
    前記提示ステップは、前記検索ステップにより検索された前記別の評価基準も提示する情報処理方法。
  11. 答案を評価するための複数の評価観点と、前記複数の評価観点の各々に対応する配点とを表す評価基準を提示する提示ステップと、
    前記評価基準の編集を受け付けた場合、前記評価基準を更新する更新ステップと、
    設問の類似度に基づいて前記評価基準に関連する別の評価基準をデータベースから検索する検索ステップと、
    をコンピュータに実行させ
    前記提示ステップは、前記検索ステップにより検索された前記別の評価基準も提示する情報処理プログラム。
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