JP2001209297A - コンピュータ適応型テスト装置、コンピュータ適応型テストシステム、コンピュータ適応型テスト方法およびコンピュータ適応型テストプログラムを格納する記録媒体 - Google Patents

コンピュータ適応型テスト装置、コンピュータ適応型テストシステム、コンピュータ適応型テスト方法およびコンピュータ適応型テストプログラムを格納する記録媒体

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JP2001209297A
JP2001209297A JP2000014965A JP2000014965A JP2001209297A JP 2001209297 A JP2001209297 A JP 2001209297A JP 2000014965 A JP2000014965 A JP 2000014965A JP 2000014965 A JP2000014965 A JP 2000014965A JP 2001209297 A JP2001209297 A JP 2001209297A
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Japan
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test
computer
examinee
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JP2000014965A
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English (en)
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Hiroyuki Masuda
博之 舛田
Kentaro Yamagishi
建太郎 山岸
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Recruit Management Solutions Co Ltd
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Human Resource Research Institute Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータ適応型テストにおいて、各受検
者に出題すべきテスト項目を最適化するとともに受検者
間の公平性を担保し、受検者の操作を容易にする。 【解決手段】 初期テスト項目群に対する回答に基づい
て、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定部1
01と、すべてのテスト項目を格納するテスト項目デー
タベース17aと、初期値あるいは推定された水準値の
近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽
出して受検者に提示するとともに、テスト項目に対する
回答を収集する測定部103と、受検者の回答を評価し
て、受検者の水準値を推定する回答評価部105と、水
準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、
テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定部1
07と、水準値を収集された回答とともに記憶する結果
格納部109とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ適応
型テスト装置、コンピュータ適応型テストシステム、コ
ンピュータ適応型テスト方法およびコンピュータ適応型
テストプログラムを格納する記録媒体に関する。特に、
コンピュータを用いて受検者の能力に対応する項目を選
択的に出題するコンピュータ適応型テスト(Computer A
daptive Test)において、各受検者に出題すべきテスト
項目を最適化するとともに受検者間の公平性を担保し、
かつ受検者の操作を容易にすることによって、テスト効
率の向上とともに受検者の能力水準値の測定精度の向上
を実現するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、企業の採用選考や各種資格認定
などの場面では、OMR形式のペーパー形式テストが普
及している。一方、テスト技術の1つとして、受検者の
各種能力・学力をコンピュータにより実施・測定するテ
スト(Computer Based Testing:CBT)が知られている
が、特に、受検者それぞれに対して能力レベルに応じた
テスト項目を選択して出題し、受検者がコンピュータに
回答を入力するテスト方式を、コンピュータ適応型テス
ト(Computer Adaptive Test)と称する。
【0003】以下、このコンピュータ適応型テストによ
る能力測定手順の一例を、簡単に説明する。コンピュー
タ適応型テストにおいては、受検者により回答すべき問
題や問題数がそれぞれ異なる。具体的には、コンピュー
タ適応型テスト装置は、多様な難易度の多数のテスト項
目を、項目プールと呼ばれるデータベースに事前に登録
しておく。コンピュータは、受検者の回答結果に基づい
て、受検者の能力値を推定し、当該受検者に最適な次の
テスト項目を選択して出題していく。すなわち、高い能
力値が推定された受検者にはより難易度の高い問題を出
題し、低い能力値が推定された受検者にはより難易度の
低い問題を出題していく。これらのテスト項目への受検
者の回答の正誤に基づいて、さらに当該受検者の能力値
が推定される。上記の問題選択、出題および回答、能力
値推定のプロセスを、当該受検者に対する所定の閾値以
上の測定精度が確保できるまで繰り返す。所定の閾値以
上の測定精度が得られた時点で、テストは自動的に終了
する。
【0004】このコンピュータ適応型テストでは、ペー
パー形式テストと比較して、即時に測定結果が得られ、
かつ少ないテスト項目数でペーパー形式テストによる測
定と同程度以上の測定精度が得られるため、検査時間が
大幅に短縮できる利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のCBTによる能力測定手法には、以下の問題点が
あった。
【0006】第1に、ある受検者が例えば複数の企業の
採用試験において、複数回コンピュータ適応型テスト装
置によるテストを受検する場合、初期テスト項目群およ
びテスト項目群の両方において、項目プールの中から、
同様の難易度の問題が選択されて出題される。このた
め、同じ問題に対して複数回回答することによる学習効
果(反復効果)が生じて、実際の能力値より高い能力値
が算出される。すなわち、学習効果が生ずることによっ
て、受検者の能力値が正しく測定できないという問題点
があった。
【0007】第2に、特に就職等の機会における能力検
査としてコンピュータ適応型テストが用いられる場合に
は、受検者間の公平性が強く要求される。しかし、コン
ピュータにより問題を出題し、この出題に対する回答を
入力させるというテスト手法であるため、受検者間のコ
ンピュータ操作の習熟度の相違が正答率に影響を及ぼ
し、測定能力値の誤差が大きくなるという問題点があっ
た。
【0008】以上説明したように、本発明は、上記の問
題点を解決するためになされたものである。
【0009】そして、その目的とするところは、コンピ
ュータ適応型テスト(Computer Adaptive Test)におい
て、各受検者に出題すべきテスト項目を最適化するとと
もに出題されるテスト項目の偏りをなくすことによっ
て、受検者の能力値の測定精度を向上させ、測定効率を
向上させることのできるコンピュータ適応型テスト装
置、コンピュータ適応型テストシステム、コンピュータ
適応型テスト方法およびコンピュータ適応型テストプロ
グラムを格納する記録媒体を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、受検者のコン
ピュータ操作の習熟度による測定能力値の誤差を極小化
することにより、受検者間のテストにおける公平性を担
保する点にある。
【0011】また、本発明の他の目的は、テストの実施
主体の要請に対応して、テスト項目の出題および回答入
力インターフェースの簡便なカスタマイズを可能とする
点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の特徴は、各受検者の推定能力値に対応する
テスト項目の選択において、受検者の学習効果を排除す
べく、推定能力値近傍のテスト項目をランダムに抽出し
て出題する点にある。
【0013】また、受検者への出題および回答入力にお
ける、簡易な操作インターフェースを提供する点にあ
る。
【0014】かかる機能を実現するための、本発明の第
1の特徴は、受検者の能力を評価するためのテスト項目
を、受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応型
テスト装置であって、初期テスト項目群を受検者に提示
するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答に基
づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定
部と、すべてのテスト項目を格納するテスト項目データ
ベースと、前記テスト項目データベースから、前記初期
値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応
するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に提示する
とともに、前記受検者からの前記テスト項目に対する回
答を収集する測定部と、前記受検者の前記回答を評価し
て、前記受検者の水準値を推定する回答評価部と、前記
水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定
し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束
判定部と、前記収束判定部が出力する前記水準値を、前
記収集された回答とともに記憶する結果格納部とを具備
することを特徴とするコンピュータ適応型テスト装置を
提供する点にある。
【0015】本発明の第2の特徴は、上記コンピュータ
適応型テスト装置は、さらに、前記テスト項目データベ
ースから、受検者の特性に応じてテスト項目の正答率が
変化する割合を示す識別力と、テスト項目に対する正答
の困難さを示す困難度とが相互に分散する複数のテスト
項目をグループ化した初期テスト項目群であって、相互
に類似する分布の前記初期テスト項目群を複数生成する
初期テスト項目群生成部を具備し、前記初期値設定部
は、複数の前記初期テスト項目群から1つの初期テスト
項目群を選択して、前記受検者に提示する点にある。
【0016】本発明の第3の特徴は、前記初期値設定部
は、受検者に付与される固有番号と、前記初期項目群に
付与されるグループ番号とを適合させることにより、各
受検者に提示すべき前記初期テスト項目群を選択する点
にある。
【0017】本発明の第4の特徴は、上記コンピュータ
適応型テスト装置は、さらに、予め提示される問題の領
域ごとに、前記困難度に基づき設定される困難度段階
に、出題すべきテスト項目を分類し、前記困難度段階の
中に分類されるテスト項目に通し番号を付与するテスト
項目分類部を具備し、前記測定部は、受検者に付与され
る固有番号と、前記通し番号とを適合させることによ
り、前記領域内の前記テスト項目を無作為抽出する点に
ある。
【0018】本発明の第5の特徴は、前記測定部は、前
記受検者の固有番号に一致するテスト項目の前記通し番
号がない場合に、前記固有番号を前記通し番号で除算し
て得られる剰余を前記固有番号とする点にある。
【0019】本発明の第6の特徴は、前記測定部は、受
検者に対するテストが、性格検査である場合に、前記テ
スト項目データベースから、前記初期値に基づき設定さ
れた複数の段階のそれぞれに属するテスト項目を、前記
受検者に出題する点にある。
【0020】本発明の第7の特徴は、受検者の能力を評
価するためのテスト項目を、対話式で受検者ごとに選択
的に出題するコンピュータ適応型テスト装置であって、
初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初
期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準
値の初期値を設定する初期値設定部と、すべてのテスト
項目を格納するテスト項目データベースと、前記テスト
項目データベースから、前記初期値あるいは推定された
水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選
択的に抽出して受検者に表示装置を介して対話式で提示
するとともに、前記受検者からの単一の入力装置を介し
て入力される前記テスト項目に対する回答を収集する測
定部と、前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者
の水準値を推定する回答評価部と、前記水準値がテスト
終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テスト終
了条件を満たす水準値を出力する収束判定部と、前記収
束判定部が出力する前記水準値を、前記収集された回答
とともに記憶する結果格納部とを具備することを特徴と
するコンピュータ適応型テスト装置を提供する点にあ
る。
【0021】本発明の第8の特徴は、前記測定部は、前
記テスト項目に対する受検者の回答を、マウスのみを用
いて入力させる点にある。
【0022】本発明の第9の特徴は、上記コンピュータ
適応型テスト装置は、さらに、テスト実施前に、受検者
がテスト項目に対する回答を入力するための操作入力画
面を介して、前記受検者に前記入力装置の操作を行わせ
る操作練習画面提示部を具備する点にある。
【0023】本発明の第10の特徴は、前記測定部は、
前記受検者の指示に従って、テスト項目に対する複数の
回答選択肢の一部を、指示されない選択肢と識別可能に
表示する点にある。
【0024】本発明の第11の特徴は、前記測定部は、
テスト項目が、複数の問題からなる組問である場合に、
受検者が選択することにより対応する問題を回答可能と
させるタブを、複数の問題のそれぞれに対応して当該問
題の回答状況とともに表示する点にある。
【0025】本発明の第12の特徴は、前記測定部は、
テスト項目の表示画面中に、前記入力装置により任意の
書き込みが可能な書き込み領域を設ける点にある。
【0026】本発明の第13の特徴は、前記測定部は、
前記書き込み領域に可視的に書き込まれた情報を、受検
者の指示に従い、画面上一括で消去する点にある。
【0027】本発明の第14の特徴は、前記測定部は、
テスト項目の表示画面中に、複数のセルからなり、回答
時間の経過を、逐次更新表示する制限時間表示領域を表
示する点にある。
【0028】本発明の第15の特徴は、受検者の能力を
評価するためのテスト項目を、受検者ごとに選択的に出
題するコンピュータ適応型テストシステムであって、初
期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期
テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値
の初期値を設定する初期値設定部と、すべてのテスト項
目を格納するテスト項目データベースと、前記テスト項
目データベースから、前記初期値あるいは推定された水
準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択
的に抽出して受検者に提示するとともに、前記受検者か
らの前記テスト項目に対する回答を収集する測定部と、
前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値
を推定する回答評価部と、前記水準値がテスト終了条件
を満たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を
満たす水準値を出力する収束判定部と、前記収束判定部
が出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに
記憶する結果格納部とを具備するコンピュータ適応型テ
スト装置と、前記テスト項目の表示画面の入力フィール
ドの属性、テストの実施順序および画面の彩色のいずれ
か1つ以上を編集させるための編集画面を提示し、入力
された指示に従い、前記テスト項目の表示画面を編集さ
せる画面編集部を具備するコンピュータ適応型テスト管
理装置とを具備することを特徴とするコンピュータ適応
型テストシステムを提供する点にある。
【0029】本発明の第16の特徴は、前記コンピュー
タ適応型テスト管理装置は、さらに、受検者に提示すべ
き問題の困難度を設定する困難度設定部を具備し、前記
コンピュータ適応型テスト装置の前記測定部は、前記困
難度設定部により設定された困難度に基づいて前記テス
ト項目を抽出する点にある。
【0030】本発明の第17の特徴は、受検者の能力を
評価するためのテスト項目を、受検者ごとに選択的に出
題するコンピュータ適応型テスト方法であって、初期テ
スト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期テス
ト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初
期値を設定する初期値設定ステップと、すべてのテスト
項目を格納するテスト項目格納ステップと、前記テスト
項目データベースから、前記初期値あるいは推定された
水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選
択的に抽出して受検者に提示するとともに、前記受検者
からの前記テスト項目に対する回答を収集する測定ステ
ップと、前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者
の水準値を推定する回答評価ステップと、前記水準値が
テスト終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テ
スト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定ステッ
プと、前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収
集された回答とともに記憶する結果格納ステップとを含
むことを特徴とするコンピュータ適応型テスト方法を提
供する点にある。
【0031】本発明の第18の特徴は、上記コンピュー
タ適応型テスト方法は、さらに、前記テスト項目データ
ベースから、受検者の特性に応じてテスト項目の正答率
が変化する割合を示す識別力と、テスト項目に対する正
答の困難さを示す困難度とが相互に分散する複数のテス
ト項目をグループ化した初期テスト項目群であって、相
互に類似する分布の前記初期テスト項目群を複数生成す
る初期テスト項目群生成ステップを含み、前記初期値設
定ステップは、複数の前記初期テスト項目群から1つの
初期テスト項目群を選択して、前記受検者に提示する点
にある。
【0032】本発明の第19の特徴は、前記初期値設定
ステップは、受検者に付与される固有番号と、前記初期
項目群に付与されるグループ番号とを適合させることに
より、各受検者に提示すべき前記初期テスト項目群を選
択する点にある。
【0033】本発明の第20の特徴は、上記コンピュー
タ適応型テスト方法は、さらに、予め提示される問題の
領域ごとに、前記困難度に基づき設定される困難度段階
に、出題すべきテスト項目を分類し、前記困難度段階の
中に分類されるテスト項目に通し番号を付与するテスト
項目分類ステップを含み、前記測定ステップは、受検者
に付与される固有番号と、前記通し番号とを適合させる
ことにより、前記領域内の前記テスト項目を無作為抽出
する点にある。
【0034】本発明の第21の特徴は、受検者の能力を
評価するためのテスト項目を、受検者ごとに選択的に出
題するコンピュータ適応型テスト処理をコンピュータに
実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り
可能な記録媒体であって、初期テスト項目群を受検者に
提示するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答
に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値
設定処理と、すべてのテスト項目を格納するテスト項目
データベースと、前記テスト項目データベースから、前
記初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値
に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に提
示するとともに、前記受検者からの前記テスト項目に対
する回答を収集する測定処理と、前記受検者の前記回答
を評価して、前記受検者の水準値を推定する回答評価処
理と、前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否
かを判定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力
する収束判定処理と、前記収束判定部が出力する前記水
準値を、前記収集された回答とともに記憶する結果格納
処理とを含むことを特徴とするコンピュータ読み取り可
能な記録媒体を提供する点にある。
【0035】本発明の第22の特徴は、上記コンピュー
タ読み取り可能な記録媒体は、さらに、前記テスト項目
データベースから、受検者の特性に応じてテスト項目の
正答率が変化する割合を示す識別力と、テスト項目に対
する正答の困難さを示す困難度とが相互に分散する複数
のテスト項目をグループ化した初期テスト項目群であっ
て、相互に類似する分布の前記初期テスト項目群を複数
生成する初期テスト項目群生成処理を含み、前記初期値
設定処理は、複数の前記初期テスト項目群から1つの初
期テスト項目群を選択して、前記受検者に提示する点に
ある。
【0036】本発明の第23の特徴は、前記初期値設定
処理は、受検者に付与される固有番号と、前記初期項目
群に付与されるグループ番号とを適合させることによ
り、各受検者に提示すべき前記初期テスト項目群を選択
する点にある。
【0037】本発明の第24の特徴は、上記コンピュー
タ読み取り可能な記録媒体は、さらに、予め提示される
問題の領域ごとに、前記困難度に基づき設定される困難
度段階に、出題すべきテスト項目を分類し、前記困難度
段階の中に分類されるテスト項目に通し番号を付与する
テスト項目分類処理を含み、前記測定処理は、受検者に
付与される固有番号と、前記通し番号とを適合させるこ
とにより、前記領域内の前記テスト項目を無作為抽出す
る点にある。
【0038】本発明の第25の特徴は、受検者の能力を
評価するためのテスト項目を、対話式で受検者ごとに選
択的に出題するコンピュータ適応型テスト処理をコンピ
ュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ
読み取り可能な記録媒体であって、初期テスト項目群を
受検者に提示するとともに、前記初期テスト項目群に対
する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定す
る初期値設定処理と、すべてのテスト項目を格納するテ
スト項目データベースと、前記テスト項目データベース
から、前記初期値あるいは推定された水準値の近傍にあ
る水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受
検者に表示装置を介して対話式で提示するとともに、前
記受検者からの単一の入力装置を介して入力される前記
テスト項目に対する回答を収集する測定処理と、前記受
検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値を推定
する回答評価処理と、前記水準値がテスト終了条件を満
たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を満た
す水準値を出力する収束判定処理と、前記収束判定部が
出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに記
憶する結果格納処理とを含むことを特徴とするコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体を提供する点にある。
【0039】本発明の第26の特徴は、前記測定処理
は、前記テスト項目に対する受検者の回答を、マウスの
みを用いて入力させる点にある。
【0040】本発明の第27の特徴は、上記コンピュー
タ読み取り可能な記録媒体は、さらに、テスト実施前
に、受検者がテスト項目に対する回答を入力するための
操作入力画面を介して、前記受検者に前記入力装置の操
作を行わせる操作練習画面提示処理を含む点にある。
【0041】本発明の第28の特徴は、前記測定処理
は、前記受検者の指示に従って、テスト項目に対する複
数の回答選択肢の一部を、指示されない選択肢と識別可
能に表示する点にある。
【0042】本発明の第29の特徴は、前記測定処理
は、テスト項目の表示画面中に、複数のセルからなり、
回答時間の経過を、逐次更新表示する制限時間表示領域
を表示する点にある。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図1
乃至図23を参照して詳細に説明する。
【0044】本実施形態は、受検者の推定された能力値
に対応する問題を選択的に出題する際に、出題される問
題を特定の問題に偏らせないように最適化を図る機能を
提供する。
【0045】図1は、本発明の実施形態に係るコンピュ
ータ適応型テストシステムの全体の機能構成を示すブロ
ック図である。
【0046】図1に示すように、本実施形態に係るコン
ピュータ適応型テストシステムは、テスト管理装置30
と、テスト実施装置10とから構成される。
【0047】テスト実施装置10においては、受検者の
指示入力によりあるいは自動的にテスト実施機能が起動
される(ステップS11)。このテスト実施機能の起動
により、テスト管理装置30(サーバー)で作成された
検査用FD(Floppy Disk)等の外部記憶媒体に記憶さ
れた後述するカスタマイズ条件が、テスト実施装置10
を実装するコンピュータに読み込まれる(ステップS1
3)。テスト実施機能(テストプログラム)が起動され
ると、カスタマイズ設定データベース15aに設定され
たテスト実施者が必要とする受検者個人の識別情報であ
るまず受検者の個人属性情報の入力を促す(ステップS
15)。入力された属性情報は、属性情報保管データベ
ース15bに蓄積される。次に、能力項目データベース
17a中から受検者の基礎能力検査項目を順次出題し、
入力される受検者からの回答を解析する(ステップS1
7)。解析された回答結果は回答結果保管データベース
17bに蓄積される。同様に、性格検査(ステップS1
9)、指向検査(ステップS21)、態度検査(ステッ
プS23)の検査項目を、性格項目データベース19
a、指向項目データベース21a、態度項目データベー
ス23a中から順次出題し、入力される受検者からの解
答を解析する。解析された回答結果は、それぞれ、回答
結果保管データベース19b、21b、23bに蓄積さ
れる。さらに、テスト実施主体から受検者へのアンケー
トを、アンケート項目データベース25aに基づき実施
する(ステップS25)。収集されたアンケート回答
は、回答結果保管データベース25bに保管される。上
記の、属性情報保管データベース15b、回答結果保管
データベース17b、19b、21b、23b、25b
に蓄積された回答結果は、検査管理者の指示により、あ
るいは自動的に検査用FDに書き込まれる(ステップS
27)。この回答結果の一部として、検査用FDには、
後述する能力値が同時に格納される。
【0048】尚、上記の基礎能力検査、性格検査、指向
検査、態度検査、アンケート収集は、後述するように適
宜その順序や項目が適宜カスタマイズでき、また必要に
応じて実施が省略されてもよい。
【0049】テスト管理装置30においては、後述され
るテストカスタマイズ機能により、テスト実施主体に即
したカスタマイズ条件が、カスタマイズ設定データベー
ス31に基づいて設定される(ステップS31)。この
設定されたカスタマイズ条件による検査用FDが生成さ
れる(ステップS33)。この検査用FDに格納された
テストカスタマイズ条件は、テスト実施装置10に、オ
ンラインあるいはオフラインにより配布され、格納され
る。
【0050】テスト実施装置10において収集されたテ
スト回答結果が書き込まれた検査用FDは、オンライン
あるいはオフラインで回収され、テスト管理装置30に
読み込まれる(ステップS35)。読み込まれた各受検
者のテスト回答結果は、採点結果データベース35に蓄
積され、回答結果に基づいて解析された結果が、報告
書、ファイルあるいは画面等に出力される(ステップS
37)。
【0051】図23は、本実施形態に係るコンピュータ
適応型テストシステムの機能構成を示すブロック図であ
る。本実施形態に係るテスト実施装置10は、初期テス
ト項目群を受検者に提示するとともに、初期テスト項目
群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を
設定する初期値設定部101と、テスト項目データベー
ス17aと、テスト項目データベース17aから、初期
値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応
するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に提示する
とともに、受検者からのテスト項目に対する回答を収集
する測定部103と、受検者の回答を評価して、受検者
の水準値を推定する回答評価部105と、水準値がテス
ト終了条件を満たしているか否かを判定し、テスト終了
条件を満たす水準値を出力する収束判定部107と、収
束判定部107が出力する水準値を、収集された回答と
ともに記憶する結果格納部109とを具備して構成され
る。
【0052】本実施形態に係るテスト管理装置30(サ
ーバー)は、テスト項目の表示画面の入力フィールドの
属性、テストの実施順序および画面の彩色のいずれか1
つ以上を編集させるための編集画面を提示し、入力され
た指示に従い、テスト項目の表示画面を編集させる画面
編集部301と、画面編集部によりカスタマイズされた
カスタマイズ条件を検査用FDに格納する検査用FD生
成部303と、収集されたテスト結果を格納する検査用
FDからテスト結果を出力する結果出力部305と、テ
スト結果を格納する結果格納部307とを具備して構成
される。
【0053】次に、上記の基礎能力検査、性格検査、指
向検査、態度検査におけるテスト手順の詳細を、図2か
ら図6を参照して説明する。
【0054】本実施形態に係るコンピュータ適応型テス
ト装置は、テスト得点がテスト項目を介して確率的に生
成されるテストモデルを前提とする。このテストモデル
を用いるテスト理論を、項目反応理論(Item Response
Theory:IRT)と称する。このIRTは、受検者の能
力とテスト得点との間を間接的な関係と捉える理論であ
り、各テスト項目の特徴が明らかであれば、それぞれへ
の正誤の結果を基にして能力値を推定することが可能と
なる。各テスト項目は、「困難度」と「識別力」の2つ
の指標を持つ。「困難度」とは、テスト項目の難しさを
表す指標であって、受検者の特性と項目の正答率の関係
を意味し、正答率が0.5(50%)になるθがその項
目の困難度にとなる。つまり、受検者の半分が正答でき
ると定義した場合のテスト項目の難しさとなる。「識別
力」とは、テスト項目の測定精度の良し悪しを表す指標
であって、受検者の特性(能力レベル・性格レベル等)
に応じて、当該テスト項目の正答率が変化する割合を意
味する。識別力が高いテスト項目の場合は、わずかに識
別力が高いだけで、そのテスト項目の正答率が大きく変
化する。
【0055】図2は、本実施形態に係るコンピュータ適
応型テスト装置の行う適応型テスト処理のアルゴリズム
の概略を示すフローチャートである。
【0056】本実施形態に係るテスト実施装置10は、
受検者に最初に出題する数問の問題(以下、初期テスト
項目群と称する)の回答に基づいて、受検者の大まかな
能力レベルを推定する(ステップS171)。尚、本実
施形態においては、初期テスト項目群を複数セット(例
えば6セット)提供している。この初期テスト項目群の
それぞれは、上記の困難度と識別力に関して同程度のば
らつきを持つ複数、例えば5つのテスト項目を組みとし
て生成される。すなわち、複数の初期テスト項目群は、
それぞれ等価な困難度と識別力を持つ。各受検者には、
複数の初期テスト項目群から選択された1つの初期テス
ト項目群が出題される。各受検者に付与された固有番号
と、初期テスト項目群のそれぞれが持つセット番号との
一致が判定され、固有番号に一致するセット番号を持つ
初期テスト項目群が選択される。
【0057】尚、受検者に付与される固有番号は、例え
ば、当該受検者のテスト開始時刻の秒(所定の初期画面
で開始ボタンをクリックした時)を取得して生成するこ
とができる。
【0058】次に、様々な難易度の項目を格納する項目
プールデータベース17aから、推定された能力レベル
初期値近傍あるいはステップS177で推定された能力
値近傍のテスト項目を選択して、順次出題する(ステッ
プS173)。この出題に対する回答の正誤が判断され
(ステップS175)、これらの情報に基づいて、新た
な能力の水準値が推定される(ステップS177)。次
に、この新たな能力値が、テスト終了条件を満たしてい
るか否かが判定される。具体的には、例えば、実施開始
からの経過時間、測定精度の閾値あるいは最低項目回答
数に基づいて、テストを終了するか否かの収束判定が行
われる(ステップS179)。ここで、収束しない場合
には、ステップS173に戻る。
【0059】一方、終了が判断された場合には、テスト
を終了し、受検者に終了画面等によりテスト終了が通知
される(ステップS181)。
【0060】すなわち、本実施形態に係るコンピュータ
適応型テスト装置は、推定された能力値に基づいて、出
題すべき問題を最適化する。この際、本実施形態におい
ては、受検者が同じ問題を複数回受検する重複受検の確
率を減少させるために、特定の問題に偏らない出題を行
う。
【0061】具体的には、図3に示すように、予め、出
題する問題の領域(すなわち、問題の属する分野)ごと
に、問題の困難度を基にした段階を複数設定し、この段
階ごとに項目プールにある問題を分類する。この段階の
数は、問題の属する領域ごとに異なり、必ずしも均等に
段階を区切るわけではない。この分類の際には、各段階
内の1つ一つの問題に通し番号を付与しておく(図3中
の丸付き数字)。一方、受検者のそれぞれにも、上記の
固有番号を付与しておく。ここである受検者の推定され
た能力レベル初期値がAであるとすると、このAが含ま
れる困難度段階の問題の中から、受検者の固有番号と一
致する通し番号の問題を出題する。ある困難度段階に、
固有番号と一致する通し番号の問題がない場合には、
「固有番号/通し番号」の剰余を代替固有番号とみな
し、この代替固有番号と一致する通し番号の問題を出題
する。さらに、ある困難度段階の問題をすべて出題して
しまった場合には、1つ下の困難度段階の問題を選択し
て出題する。尚、図3に示す分類表は、テーブルとして
本実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置内に保
持してもよい。
【0062】すなわち、1つの領域内での出題は、受検
者の能力推定値(例えばベイズ推定により算出される
θ)よりも任意に低いあるいは高い困難度の段階に属す
る項目の中で、当該受検者に付与された上記の固有番号
と同じ通し番号の付与された項目を選択し、選択された
テスト項目を出題していく。尚、指定された困難度の段
階が存在しない場合には、段階の下限段階(段階1)も
しくは上限段階(領域により異なる)のテスト項目が出
題される。
【0063】図4(a),(b)は、固有番号とテスト
項目に付与される通し番号との対応関係の一例を説明す
る図である。例えば、固有番号が5で、受検者の推定さ
れた初期能力値が属する困難度段階3の総項目数が5個
の場合、まず図4(b)に示すように、まず固有番号5
に一致する困難度段階3の5番目のテスト項目が出題さ
れ、2問目は6番目の通し番号が存在しないため、同じ
困難度段階3の1番目の問題が出題される。この1問
目、2問目への受検者の回答の正誤が判定されて新たな
推定能力値θが算出され、例えば誤答が連続するなどス
コアが低下すると、困難度段階2の問題の出題に移行す
る。3問目は困難度段階2の問題が選択されるが、固有
番号5に対応する通し番号は存在しないため、上記の剰
余である2が新たな固有番号とされ、これと同じ通し番
号2の問題が選択される。4問目は困難度段階2の次の
通し番号3の問題が出題される。この3問目、4問目へ
の受検者の回答の正誤判定により、困難度段階1の問題
の出題に移行する。困難度段階1には、本来の固有番号
5に対応する通し番号5の問題が存在するため、この通
し番号5の問題から順に出題される。尚、ある段階の項
目がすべて出題済みとなった場合には、1つ下の段階の
該当固有番号の問題を出題する(8問目の段階1の通し
番号7の問題)。困難度段階1の問題を全て出題してし
まった場合には、次の領域の出題に移行する。
【0064】尚、出題するテスト項目が性格検査に属す
る場合には、上記の出題すべき問題の最適化手順が以下
のように修正される。性格検査の場合は、回答の正誤と
いう尺度はなく、このため同じ問題を重複受検すること
による精度の低下は発生しない。すなわち、同じ出題を
排除する必要がない。このため、性格検査においては、
図6に示すように、出題を前半と後半に分ける。前半に
出題する問題で受検者の特性値のレベルを大まかに推定
し、後半はこの前半で推定されたレベルを複数段階に分
類し、該当する段階ごとに問題を出題する。前半のテス
ト項目は全受検者共通に出題されるが、後半は受検者に
より出題されるテスト項目が異なることになる。項目形
式には、設問ありと設問なしの形式があるため、4つの
グループに分類されることになる。受検者に対しては、
1画面に例えば10項目ずつ出題するが、グループの切
れ目では異なるグループに属するテスト項目を1画面で
出題はせず、グループごとに画面を分ける。この際、当
該グループの項目数が1から4項目の場合は、5項目に
なるまでダミー項目(特性値算出には用いないテスト項
目)を追加して出題し、同様に6から9項目の場合は、
10項目になるまでダミー項目を追加して出題し、5な
いし10項目への回答が終了した時点で次のグループの
テスト項目を出題する次画面に進む。
【0065】図5は、性格検査、基礎能力検査、指向検
査、態度検査の各尺度の一覧を示す。
【0066】尚、上記の項目プールからの出題テスト項
目の選択手順は、一例であり、本実施形態は、問題出題
の偏りによる重複受検を排除することのできる推定され
た能力値近傍からの任意の無作為抽出アルゴリズムを実
装することができる。
【0067】次に、本実施形態におけるコンピュータ適
応型テスト装置のハードウエア構成を説明する。本発明
に係るコンピュータ適応型テスト装置は、ワークステー
ション、汎用コンピュータ、PC、各種携帯情報端末な
どの各種コンピュータ単体又は各コンピュータを相互接
続したネットワークシステムに実装される。
【0068】各コンピュータは、CPUと、データメモ
リと、プログラムメモリと、通信インターフェースと、
入力部と、出力部とを具備する。さらに、外部記憶装置
に接続されてもよい。CPUは、コンピュータ適応型テ
スト装置、コンピュータ適応型テスト方法およびコンピ
ュータ適応型テストプログラムを実現するソフトウエア
を制御することにより、本実施形態を実現する。また、
上記のテスト管理装置30と各テスト実施装置10と
は、センターに配置して相互に接続し、集中的にテスト
を実施、結果出力を行ってもよく、センターのテスト管
理装置30と遠隔の各テスト実施装置10とをリモート
接続して構成してもよい。あるいは、テスト管理装置3
0とテスト実施装置10との間を上記の検査用FD等に
よりオフラインに情報の授受を行ってもよい。
【0069】尚、本発明に係るコンピュータ適応型テス
ト装置およびコンピュータ適応型テストプログラムは、
上記の検査用FDの他、各種記録媒体に保存することが
できる。かかる記録媒体を、上記ハードウエアを具備す
るコンピュータのCPUにより読み出し、当該プログラ
ムを実行することにより、本発明が実施される。ここ
で、記録媒体とは、例えば、半導体メモリ・磁気ディス
ク(フロッピーディスク・ハードディスク)・光ディス
ク(CD−ROM・DVD等)、プログラムを記録する
ことのできる装置全般を含む。さらに、上記プログラム
は、ネットワークなどの各種通信手段を通じて配布され
てもよい。
【0070】次に、本実施形態に係るコンピュータ適応
型テスト装置が行うテスト実行手順(図1のステップS
11からS25)に基づく、画面フローおよび操作手順
の一例を、図7から図21を参照して、詳細に説明す
る。
【0071】図7は、テスト実施機能が起動され(図1
のステップS11)、検査用FDが読み込まれた(ステ
ップS13)後に表示される検査の流れを受検者に説明
する画面イメージの一例である。図7に表示される検査
の種類および順序は、テスト実施主体に応じて、任意に
カスタマイズして設定することができる。尚、本実施形
態においては、属性情報や回答の入力、画面への書き込
み、次画面への進行など、すべての入力操作をマウスに
より行わせる。このため、簡易かつ公平な操作インター
フェースを提供することにより、受検者間でコンピュー
タに対する受容度、習熟度が異なる場合であっても、こ
れらの相違による能力値算出への影響を極小化すること
ができる。図20は、マウス操作の練習画面の一例を示
す。このマウス操作の練習画面は、マウス操作のクリッ
ク操作を指示する領域211と、練習不要ボタン212
とを含む。マウス操作に習熟した受検者は、練習不要ボ
タン212をクリックすることにより、マウス練習を行
わずに次の手順に進むことができる。
【0072】図8は、受検者の個人属性情報を入力する
画面の一例を示す。この個人属性情報は、例えば受検者
の受検番号、名前、性別、生年月日、学歴、連絡先、語
学レベル等であり、任意に設定することができる。図9
に示すように、この個人属性情報の入力においても、英
数字の一覧を表示する領域91から該当するボタンを受
検者にクリックさせることで入力させることができる。
入力された個人属性情報は、図10に示す確認画面によ
り、受検者自身に入力内容をチェックさせることができ
る。入力内容に誤りがある場合には、訂正ボタン101
をクリックすることにより、該当欄を訂正することがで
きる。
【0073】図11は、基礎能力検査回答の練習画面イ
メージの一例を示す。本実施形態においては、各検査の
冒頭で回答方法の練習を行う画面を表示することによ
り、わかりやすく公平な操作を実現している。画面左側
に回答のガイダンスメッセージが表示される。回答選択
肢から受検者がクリックにより選択した選択肢のボタン
が赤くなることによって他の選択肢と識別される。ま
た、受検者が「回答がわからない」ことを指示入力する
ボタン111が設けられている。画面右下の「次へ」の
領域をクリックすることにより、次画面に進む。
【0074】図12は、能力検査における画面書き込み
機能を説明する図である。本実施形態は、例えば問題文
の一部に下線を引いたり、チェックするなどのために画
面上の所定の領域にマウスのドラッグ操作による書き込
みを可能としている。マウスポインタを、例えば鉛筆の
形状に変化させることにより、書き込み可能領域である
か否かを受検者に識別させることができる。図12左側
に書き込み操作の説明のメッセージが表示されている。
画面上への書き込みは、書き込みクリアボタン121を
クリックすることにより、一括消去することができる。
この画面への書き込みにより、CBTでの回答をペーパ
ー形式のテストでの回答感覚に近づけることが可能とな
る。
【0075】図13は、回答制限時間の説明画面の一例
である。本実施形態においては、検査全体および各テス
ト項目のそれぞれに回答制限時間を設定することによ
り、検査時間を短縮している。このため、テスト画面
に、受検者に制限時間の経過および残余を注意喚起する
バー131を設けている。この制限時間バーは、等間隔
の複数のセルで構成され、図14に示すように、制限時
間の経過とともに左から等間隔で点灯していく。一番右
のセルまで到達すると制限時間オーバーとなり、自動的
に次の問題へ進む。セルは制限時間の残りに応じて、異
なる色に設定されている。このセルの数やセルの点灯時
間は、問題の領域、種別により可変に設定される。
【0076】上記の回答方法の練習や操作機能のガイダ
ンス画面を表示した後、図15に示すような能力検査開
始画面が表示される。所定の検査画面には、検査全体の
途中経過を可視的に受検者に示すウィンドウ151が設
けられている。開始ボタンをクリックすることにより、
能力検査が開始される。
【0077】図16は、能力検査における複数の問いか
ら構成される組問の出題画面の一例を示す。画面右側に
は1問目の問題が表示されているが、右下のタブ領域1
61,162をクリックすることにより、組問中のどの
問題から回答するか、を受検者が選択可能としている。
各タブ領域は、それぞれ組問の1問目または2問目に対
応して設けられている。また、回答済みの問いのタブに
は、チェックマークが表示され、わからないと回答され
た問いのタブには「?」が表示される。このため、受検
者は回答の進捗状況を容易に把握することができる。
尚、組問の複数の問いのうち、「わからない」と回答し
た問いが1問でもある場合には、次の問題に進むボタン
をクリックしたときに警告メッセージが表示され、受検
者に注意を促す。
【0078】図17は、性格検査における回答練習画面
の一例を示す。性格検査では、1つの画面に最大10個
の質問が表示される。図17では、太線で囲まれた3問
目が現在回答が行われる問いであり、選択肢ボタン17
1,172をクリックする、もしくは選択肢173、1
74を直接クリックすることにより、回答を行う。
【0079】図18は、アンケート回答画面の一例を示
す。このアンケート項目は、志望業界や志望動機などを
ヒアリングする等の目的で、テスト実施主体が任意にカ
スタマイズ設定可能となっている。画面左側に項目ボタ
ン181が表示され、項目ボタンからある項目をクリッ
クにより選択すると、当該アンケート項目182の選択
肢が画面右側に表示される。回答済みの項目に対応する
ボタンにはチェックマークが表示され、回答漏れを防止
することができる。
【0080】図19は、検査の終了画面の一例を示す。
画面中央のメッセージにより受検者に検査終了を通知し
て退室を促すとともに、人事担当者などのテスト管理者
が検査結果を検査用FDに保管する操作を可能としてい
る。本実施形態においては、キーボートを使用しない操
作方法で統一しているため、この検査用FDへの書き込
み操作も、画面の左領域201、上部中央領域202お
よび右領域203を順にクリックまたはダブルクリック
による操作としている。このため、受検者には容易には
操作できないことでセキュリティーを確保し、一方テス
ト管理者にはある程度覚えやすい操作で検査結果の収集
を実現している。検査用FDへの検査結果のコピー状況
は、コピー残り時間経過バー205によりテスト管理者
に提示される。尚、図19の画面のメッセージ204
等、テスト項目の問題文以外の受検者またはテスト管理
者への指示メッセージは、各画面ごとに対話式でコメン
ト文として適宜編集することができる。
【0081】図21は、本実施形態が備える回答の絞り
込み機能の説明画面の一例である。コメント文221
は、テスト実施主体に応じて適宜編集することができ
る。尚、本実施形態においては、出題される問題は、マ
ウスによる指示入力で選択される多肢選択式の問題であ
る。ペーパー形式の試験の場合、受検者は通常、どうみ
ても正答とは考えられない選択肢を消去し、選択肢を絞
り込みながら正答に達するというプロセスを経ることが
多い。そこで、本実施形態は、ペーパー形式の試験と同
様の選択肢の絞り込み操作を提供する。具体的には、複
数表示されている選択肢の1つをクリックすると、例え
ば通常黒で表示されている選択肢が、例えば薄灰色な
ど、他の選択肢と識別可能な色に変化し、再度クリック
すると元の黒色に戻る。
【0082】図22は、テスト管理装置30側で出力さ
れる報告書の出力の一例を示す。総合検査SPI−Uを
用いた場合の出力例である。ペーパー形式のテストと異
なり、本実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置
は、検査に要する時間を短縮するとともに、検査終了後
即時に受検者の能力測定結果を得ることができる。
【0083】尚、本実施形態は、テスト実施主体である
企業等の多様な要請に対応するために、実施派パターン
設定用の専用画面を設け、簡便なカスタマイズを可能と
している。実施する検査の種類、検査中のカテゴリー
(側面、尺度など)および実施順序を任意に設定するこ
とができる。また、入力される個人属性情報の内容およ
び順序、図20に例示したマウス操作練習画面の他のパ
ターンを選択することができる。さらに、画面上に表示
するコメント文、画面の文字色、背景色を、例えば当該
企業のコーポレートカラーに対応させて、簡易に設定す
ることができる。また、標準的な色パターンを設けてよ
り簡便なカスタマイズを可能としている。この他、基礎
能力検査の使用問題、得点の偏差値母集団および問題の
困難度を、例えば大卒者、一般企業人、高卒者等の複数
のレベルに即し、また企業の採用方針に応じて選択、調
整することができる。このため、本実施形態は、テスト
管理装置30側で、受検者群に出題すべき問題の困難度
を予め設定する困難度設定部を具備してもよい。この困
難度設定部により設定された困難度に基づいて、テスト
実施装置10側で受検者の特性値(水準)に対して通常
設定すべき困難度より高いあるいは低い困難度のテスト
項目を出題することができる。
【0084】本実施形態によれば、以下の効果が得られ
る。
【0085】本実施形態に係るコンピュータ適応型テス
ト装置は、各受検者に出題すべきテスト項目を最適化す
るとともに出題されるテスト項目を推定された能力値近
傍でランダムに抽出する。このため、受検者の重複受検
による学習効果を排除して、検査時間を短縮するととも
に精度の高い能力測定が可能となる。
【0086】また、簡便な操作インターフェースにより
出題および回答入力させ、さらに、テスト実施主体に応
じて、容易にテストをカスタマイズさせる。このため、
受検者間の公平性を担保してより測定精度を高めるとと
もに、テスト実施主体である企業の要請に応じて最適化
された能力測定が可能となる。
【0087】さらに、テスト管理者は、テスト管理装置
30で作成された検査用FDをテスト実施装置10で立
ち上げるとともに受検者をテスト実施装置10に誘導
し、テスト終了とともにすでに算出された検査結果が格
納された検査用FDを用いてテスト管理装置30側で検
査結果を出力するだけでよい。このため、ペーパー形式
テストと比較して、問題用紙の配布・回収、回答の採
点、受検者の監督などの労力が軽減される。
【0088】尚、上記の実施形態は、それぞれ単独で実
施されてもよく、他の実施形態と適宜組み合わされて実
施されてもよいことは言うまでもない。
【0089】また、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の本旨を逸脱することなく、
種々の変更・変形を成し得ることが可能であることは言
うまでもない。また、これらの変更・変形はすべて本発
明の範囲内に含まれるものである。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下に記載されるような効果を奏する。すなわち、本発
明は、コンピュータ適応型テスト(Computer Adaptive
Test)において、各受検者に出題すべきテスト項目を最
適化するとともに出題されるテスト項目を推定された能
力値近傍でランダムに抽出する機能を提供する。また、
簡便な操作インターフェースにより出題および回答入力
させる機能を提供する。さらに、テスト実施主体に応じ
て、容易にテストをカスタマイズさせる機能を提供す
る。
【0091】これにより、受検者の能力値の測定精度を
向上させるとともに、測定効率を向上させることが可能
となる。また、受検者のコンピュータ操作の習熟度によ
る測定能力値の誤差を極小化することにより、受検者間
のテストにおける公平性を担保することが可能となる。
さらに、能力測定目的に応じた最適なテスト設計が容易
に可能となる。
【0092】このように、本発明を用いれば、多様な用
途でのコンピュータによる大量かつ高精度の能力検査が
容易に実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型テ
ストシステムの全体の機能構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型テ
スト装置が行う適応型テスト処理のアルゴリズムを示す
フローチャートである。
【図3】適応型テスト処理におけるテスト領域ごとの困
難度による段階設定およびテスト項目の分類を説明する
図である。
【図4】受検者固有番号とテスト項目に付与される通し
番号との対応を説明する図である。
【図5】各検査における尺度の一覧を示す図である。
【図6】性格検査における各尺度ごとのテスト項目のグ
ルーピングの一例を説明する図である。
【図7】本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型テ
スト装置が表示する受検者に対するテスト全体の流れを
示す画面イメージの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る個人属性情報入力メニ
ュー画面イメージの一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る個人属性情報入力画面
イメージの一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る個人属性情報の入力
内容の確認画面イメージの一例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型
テスト装置が表示する能力検査回答練習画面イメージの
一例を示す図である。
【図12】能力検査における書き込み機能の説明および
練習画面イメージの一例を示す図である。
【図13】受検者に回答制限時間を通知する回答制限時
間バーを説明する図である。
【図14】図13における回答制限時間バーの時間経過
に伴う変化を説明する図である。
【図15】本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型
テスト装置が表示する能力検査開始画面イメージの一例
を説明する図である。
【図16】能力検査において、組問の場合に表示される
問題タブを含む問題出題画面イメージの一例を示す図で
ある。
【図17】性格検査における問題出題画面イメージの一
例を示す図である。
【図18】アンケート調査における回答入力画面イメー
ジの一例を示す図である。
【図19】本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型
テスト装置が表示する検査全体の終了通知および検査結
果収集指示画面イメージの一例を示す図である。
【図20】本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型
テスト装置が表示するマウス操作練習画面イメージの一
例を示す図である。
【図21】本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型
テスト装置が表示する回答選択肢絞り込み機能の練習画
面イメージの一例を示す図である。
【図22】本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型
テストシステムのテスト管理装置が出力する検査報告書
の一例を示す図である。
【図23】本発明の実施形態係るコンピュータ適応型テ
ストシステムの機能構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 コンピュータ適応型テスト装置 15a カスタマイズ設定DB 15b 属性情報保管DB 17a 能力項目DB 17b、19b、21b、23b、25b 回答結果保
管DB 19a 性格項目DB 21a 指向項目DB 23a 態度項目DB 25a アンケート項目DB 30 コンピュータ適応型テスト管理装置 31 カスタマイズ設定DB 35 採点結果DB
フロントページの続き Fターム(参考) 2C028 AA12 BA01 BB04 BB05 BC01 BC02 BD02 BD03 CA11 CA12 CA13 CB12 DA04 DA07 5B049 AA06 BB23 DD01 DD05 EE05 FF03 FF09

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受検者の能力を評価するためのテスト項
    目を、受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応
    型テスト装置であって、 初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初
    期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準
    値の初期値を設定する初期値設定部と、 すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベース
    と、 前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは
    推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト
    項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、
    前記受検者からの前記テスト項目に対する回答を収集す
    る測定部と、 前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値
    を推定する回答評価部と、 前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判
    定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収
    束判定部と、 前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集され
    た回答とともに記憶する結果格納部とを具備することを
    特徴とするコンピュータ適応型テスト装置。
  2. 【請求項2】 上記コンピュータ適応型テスト装置は、
    さらに、 前記テスト項目データベースから、受検者の特性に応じ
    てテスト項目の正答率が変化する割合を示す識別力と、
    テスト項目に対する正答の困難さを示す困難度とが相互
    に分散する複数のテスト項目をグループ化した初期テス
    ト項目群であって、相互に類似する分布の前記初期テス
    ト項目群を複数生成する初期テスト項目群生成部を具備
    し、 前記初期値設定部は、複数の前記初期テスト項目群から
    1つの初期テスト項目群を選択して、前記受検者に提示
    することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ適
    応型テスト装置。
  3. 【請求項3】 前記初期値設定部は、 受検者に付与される固有番号と、前記初期項目群に付与
    されるグループ番号とを適合させることにより、各受検
    者に提示すべき前記初期テスト項目群を選択することを
    特徴とする請求項2に記載のコンピュータ適応型テスト
    装置。
  4. 【請求項4】 上記コンピュータ適応型テスト装置は、
    さらに、 予め提示される問題の領域ごとに、前記困難度に基づき
    設定される困難度段階に出題すべきテスト項目を分類
    し、前記困難度段階の中に分類されるテスト項目に通し
    番号を付与するテスト項目分類部を具備し、 前記測定部は、 受検者に付与される固有番号と、前記通し番号とを適合
    させることにより、前記領域内の前記テスト項目を無作
    為抽出することを特徴とする請求項2または3に記載の
    コンピュータ適応型テスト装置。
  5. 【請求項5】 前記測定部は、 前記受検者の固有番号に一致するテスト項目の前記通し
    番号がない場合に、前記固有番号を前記通し番号で除算
    して得られる剰余を前記固有番号とすることを特徴とす
    る請求項4に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  6. 【請求項6】 前記測定部は、 受検者に対するテストが、性格検査である場合に、前記
    テスト項目データベースから、前記初期値に基づき設定
    された複数の段階のそれぞれに属するテスト項目を、前
    記受検者に出題することを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5に記載のコンピュータ適応型テスト装
    置。
  7. 【請求項7】 受検者の能力を評価するためのテスト項
    目を、対話式で受検者ごとに選択的に出題するコンピュ
    ータ適応型テスト装置であって、 初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初
    期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準
    値の初期値を設定する初期値設定部と、 すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベース
    と、 前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは
    推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト
    項目を、選択的に抽出して受検者に表示装置を介して対
    話式で提示するとともに、前記受検者からの単一の入力
    装置を介して入力される前記テスト項目に対する回答を
    収集する測定部と、 前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値
    を推定する回答評価部と、 前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判
    定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収
    束判定部と、 前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集され
    た回答とともに記憶する結果格納部とを具備することを
    特徴とするコンピュータ適応型テスト装置。
  8. 【請求項8】 前記測定部は、前記テスト項目に対する
    受検者の回答を、マウスのみを用いて入力させることを
    特徴とする請求項7に記載のコンピュータ適応型テスト
    装置。
  9. 【請求項9】 上記コンピュータ適応型テスト装置は、
    さらに、 テスト実施前に、受検者がテスト項目に対する回答を入
    力するための操作入力画面を介して、前記受検者に前記
    入力装置の操作を行わせる操作練習画面提示部を具備す
    ることを特徴とする請求項7または8に記載のコンピュ
    ータ適応型テスト装置。
  10. 【請求項10】 前記測定部は、 前記受検者の指示に従って、テスト項目に対する複数の
    回答選択肢の一部を、指示されない選択肢と識別可能に
    表示することを特徴とする請求項7、8または9に記載
    のコンピュータ適応型テスト装置。
  11. 【請求項11】 前記測定部は、 テスト項目が、複数の問題からなる組問である場合に、
    受検者が選択することにより対応する問題を回答可能と
    させるタブを、複数の問題のそれぞれに対応して当該問
    題の回答状況とともに表示することを特徴とする請求項
    7、8、9または10に記載のコンピュータ適応型テス
    ト装置。
  12. 【請求項12】 前記測定部は、 テスト項目の表示画面中に、前記入力装置により任意の
    書き込みが可能な書き込み領域を設けることを特徴とす
    る請求項7、8、9、10または11に記載のコンピュ
    ータ適応型テスト装置。
  13. 【請求項13】 前記測定部は、 前記書き込み領域に可視的に書き込まれた情報を、受検
    者の指示に従い、画面上一括で消去することを特徴とす
    る請求項12に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  14. 【請求項14】 前記測定部は、 テスト項目の表示画面中に、複数のセルからなり、回答
    時間の経過を、逐次更新表示する制限時間表示領域を表
    示することを特徴とする請求項7、8、9、10、1
    1、12または13に記載のコンピュータ適応型テスト
    装置。
  15. 【請求項15】 受検者の能力を評価するためのテスト
    項目を、受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適
    応型テストシステムであって、 初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初
    期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準
    値の初期値を設定する初期値設定部と、 すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベース
    と、 前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは
    推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト
    項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、
    前記受検者からの前記テスト項目に対する回答を収集す
    る測定部と、 前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値
    を推定する回答評価部と、 前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判
    定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収
    束判定部と、 前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集され
    た回答とともに記憶する結果格納部とを具備するコンピ
    ュータ適応型テスト装置と、 前記テスト項目の表示画面の入力フィールドの属性、テ
    ストの実施順序および画面の彩色のいずれか1つ以上を
    編集させるための編集画面を提示し、入力された指示に
    従い、前記テスト項目の表示画面を編集させる画面編集
    部を具備するコンピュータ適応型テスト管理装置とを具
    備することを特徴とするコンピュータ適応型テストシス
    テム。
  16. 【請求項16】 前記コンピュータ適応型テスト管理装
    置は、さらに、 受検者に提示すべき問題の困難度を設定する困難度設定
    部を具備し、 前記コンピュータ適応型テスト装置の前記測定部は、前
    記困難度設定部により設定された困難度に基づいて前記
    テスト項目を抽出することを特徴とする請求項15に記
    載のコンピュータ適応型テストシステム。
  17. 【請求項17】 受検者の能力を評価するためのテスト
    項目を、受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適
    応型テスト方法であって、 初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初
    期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準
    値の初期値を設定する初期値設定ステップと、 すべてのテスト項目を格納するテスト項目格納ステップ
    と、 前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは
    推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト
    項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、
    前記受検者からの前記テスト項目に対する回答を収集す
    る測定ステップと、 前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値
    を推定する回答評価ステップと、 前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判
    定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収
    束判定ステップと、 前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集され
    た回答とともに記憶する結果格納ステップとを含むこと
    を特徴とするコンピュータ適応型テスト方法。
  18. 【請求項18】 上記コンピュータ適応型テスト方法
    は、さらに、 前記テスト項目データベースから、受検者の特性に応じ
    てテスト項目の正答率が変化する割合を示す識別力と、
    テスト項目に対する正答の困難さを示す困難度とが相互
    に分散する複数のテスト項目をグループ化した初期テス
    ト項目群であって、相互に類似する分布の前記初期テス
    ト項目群を複数生成する初期テスト項目群生成ステップ
    を含み、 前記初期値設定ステップは、複数の前記初期テスト項目
    群から1つの初期テスト項目群を選択して、前記受検者
    に提示することを特徴とする請求項17に記載のコンピ
    ュータ適応型テスト方法。
  19. 【請求項19】 前記初期値設定ステップは、 受検者に付与される固有番号と、前記初期項目群に付与
    されるグループ番号とを適合させることにより、各受検
    者に提示すべき前記初期テスト項目群を選択することを
    特徴とする請求項18に記載のコンピュータ適応型テス
    ト方法。
  20. 【請求項20】 上記コンピュータ適応型テスト方法
    は、さらに、 予め提示される問題の領域ごとに、前記困難度に基づき
    設定される困難度段階に、出題すべきテスト項目を分類
    し、前記困難度段階の中に分類されるテスト項目に通し
    番号を付与するテスト項目分類ステップを含み、 前記測定ステップは、 受検者に付与される固有番号と、前記通し番号とを適合
    させることにより、前記領域内の前記テスト項目を無作
    為抽出することを特徴とする請求項18または19に記
    載のコンピュータ適応型テスト方法。
  21. 【請求項21】 受検者の能力を評価するためのテスト
    項目を、受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適
    応型テスト処理をコンピュータに実行させるプログラム
    を格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
    て、 初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初
    期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準
    値の初期値を設定する初期値設定処理と、 すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベース
    と、 前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは
    推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト
    項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、
    前記受検者からの前記テスト項目に対する回答を収集す
    る測定処理と、 前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値
    を推定する回答評価処理と、 前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判
    定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収
    束判定処理と、 前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集され
    た回答とともに記憶する結果格納処理とを含むことを特
    徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】 上記コンピュータ読み取り可能な記録
    媒体は、さらに、 前記テスト項目データベースから、受検者の特性に応じ
    てテスト項目の正答率が変化する割合を示す識別力と、
    テスト項目に対する正答の困難さを示す困難度とが相互
    に分散する複数のテスト項目をグループ化した初期テス
    ト項目群であって、相互に類似する分布の前記初期テス
    ト項目群を複数生成する初期テスト項目群生成処理を含
    み、 前記初期値設定処理は、複数の前記初期テスト項目群か
    ら1つの初期テスト項目群を選択して、前記受検者に提
    示することを特徴とする請求項21に記載のコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  23. 【請求項23】 前記初期値設定処理は、 受検者に付与される固有番号と、前記初期項目群に付与
    されるグループ番号とを適合させることにより、各受検
    者に提示すべき前記初期テスト項目群を選択することを
    特徴とする請求項22に記載のコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
  24. 【請求項24】 上記コンピュータ読み取り可能な記録
    媒体は、さらに、 予め提示される問題の領域ごとに、前記困難度に基づき
    設定される困難度段階に、出題すべきテスト項目を分類
    し、前記困難度段階の中に分類されるテスト項目に通し
    番号を付与するテスト項目分類処理を含み、 前記測定処理は、 受検者に付与される固有番号と、前記通し番号とを適合
    させることにより、前記領域内の前記テスト項目を無作
    為抽出することを特徴とする請求項22または23に記
    載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  25. 【請求項25】 受検者の能力を評価するためのテスト
    項目を、対話式で受検者ごとに選択的に出題するコンピ
    ュータ適応型テスト処理をコンピュータに実行させるプ
    ログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体であって、 初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初
    期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準
    値の初期値を設定する初期値設定処理と、 すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベース
    と、 前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは
    推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト
    項目を、選択的に抽出して受検者に表示装置を介して対
    話式で提示するとともに、前記受検者からの単一の入力
    装置を介して入力される前記テスト項目に対する回答を
    収集する測定処理と、 前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値
    を推定する回答評価処理と、 前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判
    定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収
    束判定処理と、 前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集され
    た回答とともに記憶する結果格納処理とを含むことを特
    徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  26. 【請求項26】 前記測定処理は、前記テスト項目に対
    する受検者の回答を、マウスのみを用いて入力させるこ
    とを特徴とする請求項25に記載のコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  27. 【請求項27】 上記コンピュータ読み取り可能な記録
    媒体は、さらに、 テスト実施前に、受検者がテスト項目に対する回答を入
    力するための操作入力画面を介して、前記受検者に前記
    入力装置の操作を行わせる操作練習画面提示処理を含む
    ことを特徴とする請求項25または26に記載のコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
  28. 【請求項28】 前記測定処理は、 前記受検者の指示に従って、テスト項目に対する複数の
    回答選択肢の一部を、指示されない選択肢と識別可能に
    表示することを特徴とする請求項25、26または27
    に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  29. 【請求項29】 前記測定処理は、 テスト項目の表示画面中に、複数のセルからなり、回答
    時間の経過を、逐次更新表示する制限時間表示領域を表
    示することを特徴とする請求項25、26、27または
    28に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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