JP2004046255A - コンピュータ適応型テスト装置、コンピュータ適応型テストシステム、コンピュータ適応型テスト方法およびコンピュータ適応型テストプログラムを格納する記録媒体 - Google Patents

コンピュータ適応型テスト装置、コンピュータ適応型テストシステム、コンピュータ適応型テスト方法およびコンピュータ適応型テストプログラムを格納する記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 コンピュータ適応型テストにおいて、各受検者に出題すべきテスト項目を最適化するとともに受検者間の公平性を担保し、受検者の操作を容易にする。
【解決手段】 初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定部101と、すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベース17aと、初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、テスト項目に対する回答を収集する測定部103と、受検者の回答を評価して、受検者の水準値を推定する回答評価部105と、水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定部107と、水準値を収集された回答とともに記憶する結果格納部109とを具備する。
【選択図】   図23


Description

 本発明は、コンピュータ適応型テスト装置、コンピュータ適応型テストシステム、コンピュータ適応型テスト方法およびコンピュータ適応型テストプログラムを格納する記録媒体に関する。特に、コンピュータを用いて受検者の能力に対応する項目を選択的に出題するコンピュータ適応型テスト(Computer Adaptive Test)において、各受検者に出題すべきテスト項目を最適化するとともに受検者間の公平性を担保し、かつ受検者の操作を容易にすることによって、テスト効率の向上とともに受検者の能力水準値の測定精度の向上を実現するための技術に関する。
 一般に、企業の採用選考や各種資格認定などの場面では、OMR形式のペーパー形式テストが deg;yしている。一方、テスト技術の1つとして、受検者の各種能力・学力をコンピュータにより実施・測定するテスト(Computer Based Testing:CBT)が知られているが、特に、受検者それぞれに対して能力レベルに応じたテスト項目を選択して出題し、受検者がコンピュータに回答を入力するテスト方式を、コンピュータ適応型テスト(Computer Adaptive Test)と称する。
 以下、このコンピュータ適応型テストによる能力測定手順の一例を、簡単に説明する。コンピュータ適応型テストにおいては、受検者により回答すべき問題や問題数がそれぞれ異なる。具体的には、コンピュータ適応型テスト装置は、多様な難易度の多数のテスト項目を、項目プールと呼ばれるデータベースに事前に登録しておく。コンピュータは、受検者の回答結果に基づいて、受検者の能力値を推定し、当該受検者に最適な次のテスト項目を選択して出題していく。すなわち、高い能力値が推定された受検者にはより難易度の高い問題を出題し、低い能力値が推定された受検者にはより難易度の低い問題を出題していく。これらのテスト項目への受検者の回答の正誤に基づいて、さらに当該受検者の能力値が推定される。上記の問題選択、出題および回答、能力値推定のプロセスを、当該受検者に対する所定の閾値以上の測定精度が確保できるまで繰り返す。所定の閾値以上の測定精度が得られた時点で、テストは自動的に終了する。
 このコンピュータ適応型テストでは、ペーパー形式テストと比較して、即時に測定結果が得られ、かつ少ないテスト項目数でペーパー形式テストによる測定と同程度以上の測定精度が得られるため、検査時間が大幅に短縮できる利点がある。
 しかしながら、上記の従来のCBTによる能力測定手法には、以下の問題点があった。
 第1に、ある受検者が例えば複数の企業の採用試験において、複数回コンピュータ適応型テスト装置によるテストを受検する場合、初期テスト項目群およびテスト項目群の両方において、項目プールの中から、同様の難易度の問題が選択されて出題される。このため、同じ問題に対して複数回回答することによる学習効果(反復効果)が生じて、実際の能力値より高い能力値が算出される。すなわち、学習効果が生ずることによって、受検者の能力値が正しく測定できないという問題点があった。
 第2に、特に就職等の機会における能力検査としてコンピュータ適応型テストが用いられる場合には、受検者間の公平性が強く要求される。しかし、コンピュータにより問題を出題し、この出題に対する回答を入力させるというテスト手法であるため、受検者間のコンピュータ操作の習熟度の相違が正答率に影響を及ぼし、測定能力値の誤差が大きくなるという問題点があった。
 以上説明したように、本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。
 そして、その目的とするところは、コンピュータ適応型テスト(Computer Adaptive Test)において、各受検者に出題すべきテスト項目を最適化するとともに出題されるテスト項目の偏りをなくすことによって、受検者の能力値の測定精度を向上させ、測定効率を向上させることのできるコンピュータ適応型テスト装置、コンピュータ適応型テストシステム、コンピュータ適応型テスト方法およびコンピュータ適応型テストプログラムを格納する記録媒体を提供することにある。
 また、本発明の他の目的は、受検者のコンピュータ操作の習熟度による測定能力値の誤差を極小化することにより、受検者間のテストにおける公平性を担保する点にある。
 また、本発明の他の目的は、テストの実施主体の要請に対応して、テスト項目の出題および回答入力インターフェースの簡便なカスタマイズを可能とする点にある。
 上記の課題を解決するための本発明の特徴は、各受検者の推定能力値に対応するテスト項目の選択において、受検者の学習効果を排除すべく、推定能力値近傍のテスト項目をランダムに抽出して出題する点にある。
 また、受検者への出題および回答入力における、簡易な操作インターフェースを提供する点にある。
 かかる機能を実現するための、本発明の第1の特徴は、受検者の能力を評価するためのテスト項目を、受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応型テスト装置であって、初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定部と、すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベースと、前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、前記受検者からの前記テスト項目に対する回答を収集する測定部と、前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値を推定する回答評価部と、前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定部と、前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに記憶する結果格納部とを具備することを特徴とするコンピュータ適応型テスト装置を提供する点にある。
 本発明の第2の特徴は、上記コンピュータ適応型テスト装置は、さらに、前記テスト項目データベースから、受検者の特性に応じてテスト項目の正答率が変化する割合を示す識別力と、テスト項目に対する正答の困難さを示す困難度とが相互に分散する複数のテスト項目をグループ化した初期テスト項目群であって、相互に類似する分布の前記初期テスト項目群を複数生成する初期テスト項目群生成部を具備し、前記初期値設定部は、複数の前記初期テスト項目群から1つの初期テスト項目群を選択して、前記受検者に提示する点にある。
 本発明の第3の特徴は、前記初期値設定部は、受検者に付与される固有番号と、前記初期項目群に付与されるグループ番号とを適合させることにより、各受検者に提示すべき前記初期テスト項目群を選択する点にある。
 本発明の第4の特徴は、上記コンピュータ適応型テスト装置は、さらに、予め提示される問題の領域ごとに、前記困難度に基づき設定される困難度段階に、出題すべきテスト項目を分類し、前記困難度段階の中に分類されるテスト項目に通し番号を付与するテスト項目分類部を具備し、前記測定部は、受検者に付与される固有番号と、前記通し番号とを適合させることにより、前記領域内の前記テスト項目を無作為抽出する点にある。
 本発明の第5の特徴は、前記測定部は、前記受検者の固有番号に一致するテスト項目の前記通し番号がない場合に、前記固有番号を前記通し番号で除算して得られる剰余を前記固有番号とする点にある。
 本発明の第6の特徴は、前記測定部は、受検者に対するテストが、性格検査である場合に、前記テスト項目データベースから、前記初期値に基づき設定された複数の段階のそれぞれに属するテスト項目を、前記受検者に出題する点にある。
 本発明の第7の特徴は、受検者の能力を評価するためのテスト項目を、対話式で受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応型テスト装置であって、初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定部と、すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベースと、前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に表示装置を介して対話式で提示するとともに、前記受検者からの単一の入力装置を介して入力される前記テスト項目に対する回答を収集する測定部と、前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値を推定する回答評価部と、前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定部と、前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに記憶する結果格納部とを具備することを特徴とするコンピュータ適応型テスト装置を提供する点にある。
 本発明の第8の特徴は、前記測定部は、前記テスト項目に対する受検者の回答を、マウスのみを用いて入力させる点にある。
 本発明の第9の特徴は、上記コンピュータ適応型テスト装置は、さらに、テスト実施前に、受検者がテスト項目に対する回答を入力するための操作入力画面を介して、前記受検者に前記入力装置の操作を行わせる操作練習画面提示部を具備する点にある。
 本発明の第10の特徴は、前記測定部は、前記受検者の指示に従って、テスト項目に対する複数の回答選択肢の一部を、指示されない選択肢と識別可能に表示する点にある。
 本発明の第11の特徴は、前記測定部は、テスト項目が、複数の問題からなる組問である場合に、受検者が選択することにより対応する問題を回答可能とさせるタブを、複数の問題のそれぞれに対応して当該問題の回答状況とともに表示する点にある。
 本発明の第12の特徴は、前記測定部は、テスト項目の表示画面中に、前記入力装置により任意の書き込みが可能な書き込み領域を設ける点にある。
 本発明の第13の特徴は、前記測定部は、前記書き込み領域に可視的に書き込まれた情報を、受検者の指示に従い、画面上一括で消去する点にある。
 本発明の第14の特徴は、前記測定部は、テスト項目の表示画面中に、複数のセルからなり、回答時間の経過を、逐次更新表示する制限時間表示領域を表示する点にある。
 本発明の第15の特徴は、受検者の能力を評価するためのテスト項目を、受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応型テストシステムであって、初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定部と、すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベースと、前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、前記受検者からの前記テスト項目に対する回答を収集する測定部と、前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値を推定する回答評価部と、前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定部と、前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに記憶する結果格納部とを具備するコンピュータ適応型テスト装置と、前記テスト項目の表示画面の入力フィールドの属性、テストの実施順序および画面の彩色のいずれか1つ以上を編集させるための編集画面を提示し、入力された指示に従い、前記テスト項目の表示画面を編集させる画面編集部を具備するコンピュータ適応型テスト管理装置とを具備することを特徴とするコンピュータ適応型テストシステムを提供する点にある。
 本発明の第16の特徴は、前記コンピュータ適応型テスト管理装置は、さらに、受検者に提示すべき問題の困難度を設定する困難度設定部を具備し、前記コンピュータ適応型テスト装置の前記測定部は、前記困難度設定部により設定された困難度に基づいて前記テスト項目を抽出する点にある。
 本発明の第17の特徴は、受検者の能力を評価するためのテスト項目を、受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応型テスト方法であって、初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定ステップと、すべてのテスト項目を格納するテスト項目格納ステップと、前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、前記受検者からの前記テスト項目に対する回答を収集する測定ステップと、前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値を推定する回答評価ステップと、前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定ステップと、前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに記憶する結果格納ステップとを含むことを特徴とするコンピュータ適応型テスト方法を提供する点にある。
 本発明の第18の特徴は、上記コンピュータ適応型テスト方法は、さらに、前記テスト項目データベースから、受検者の特性に応じてテスト項目の正答率が変化する割合を示す識別力と、テスト項目に対する正答の困難さを示す困難度とが相互に分散する複数のテスト項目をグループ化した初期テスト項目群であって、相互に類似する分布の前記初期テスト項目群を複数生成する初期テスト項目群生成ステップを含み、前記初期値設定ステップは、複数の前記初期テスト項目群から1つの初期テスト項目群を選択して、前記受検者に提示する点にある。
 本発明の第19の特徴は、前記初期値設定ステップは、受検者に付与される固有番号と、前記初期項目群に付与されるグループ番号とを適合させることにより、各受検者に提示すべき前記初期テスト項目群を選択する点にある。
 本発明の第20の特徴は、上記コンピュータ適応型テスト方法は、さらに、予め提示される問題の領域ごとに、前記困難度に基づき設定される困難度段階に、出題すべきテスト項目を分類し、前記困難度段階の中に分類されるテスト項目に通し番号を付与するテスト項目分類ステップを含み、前記測定ステップは、受検者に付与される固有番号と、前記通し番号とを適合させることにより、前記領域内の前記テスト項目を無作為抽出する点にある。
 本発明の第21の特徴は、受検者の能力を評価するためのテスト項目を、受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応型テスト処理をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定処理と、すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベースと、前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、前記受検者からの前記テスト項目に対する回答を収集する測定処理と、前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値を推定する回答評価処理と、前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定処理と、前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに記憶する結果格納処理とを含むことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する点にある。
 本発明の第22の特徴は、上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、さらに、前記テスト項目データベースから、受検者の特性に応じてテスト項目の正答率が変化する割合を示す識別力と、テスト項目に対する正答の困難さを示す困難度とが相互に分散する複数のテスト項目をグループ化した初期テスト項目群であって、相互に類似する分布の前記初期テスト項目群を複数生成する初期テスト項目群生成処理を含み、前記初期値設定処理は、複数の前記初期テスト項目群から1つの初期テスト項目群を選択して、前記受検者に提示する点にある。
 本発明の第23の特徴は、前記初期値設定処理は、受検者に付与される固有番号と、前記初期項目群に付与されるグループ番号とを適合させることにより、各受検者に提示すべき前記初期テスト項目群を選択する点にある。
 本発明の第24の特徴は、上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、さらに、予め提示される問題の領域ごとに、前記困難度に基づき設定される困難度段階に、出題すべきテスト項目を分類し、前記困難度段階の中に分類されるテスト項目に通し番号を付与するテスト項目分類処理を含み、前記測定処理は、受検者に付与される固有番号と、前記通し番号とを適合させることにより、前記領域内の前記テスト項目を無作為抽出する点にある。
 本発明の第25の特徴は、受検者の能力を評価するためのテスト項目を、対話式で受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応型テスト処理をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定処理と、すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベースと、前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に表示装置を介して対話式で提示するとともに、前記受検者からの単一の入力装置を介して入力される前記テスト項目に対する回答を収集する測定処理と、前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値を推定する回答評価処理と、前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定処理と、前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに記憶する結果格納処理とを含むことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する点にある。
 本発明の第26の特徴は、前記測定処理は、前記テスト項目に対する受検者の回答を、マウスのみを用いて入力させる点にある。
 本発明の第27の特徴は、上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、さらに、テスト実施前に、受検者がテスト項目に対する回答を入力するための操作入力画面を介して、前記受検者に前記入力装置の操作を行わせる操作練習画面提示処理を含む点にある。
 本発明の第28の特徴は、前記測定処理は、前記受検者の指示に従って、テスト項目に対する複数の回答選択肢の一部を、指示されない選択肢と識別可能に表示する点にある。
 本発明の第29の特徴は、前記測定処理は、テスト項目の表示画面中に、複数のセルからなり、回答時間の経過を、逐次更新表示する制限時間表示領域を表示する点にある。
 以上説明したように、本発明によれば、以下に記載されるような効果を奏する。すなわち、本発明は、コンピュータ適応型テスト(Computer Adaptive Test)において、各受検者に出題すべきテスト項目を最適化するとともに出題されるテスト項目を推定された能力値近傍でランダムに抽出する機能を提供する。また、簡便な操作インターフェースにより出題および回答入力させる機能を提供する。
 さらに、テスト実施主体に応じて、容易にテストをカスタマイズさせる機能を提供する。
 これにより、受検者の能力値の測定精度を向上させるとともに、測定効率を向上させることが可能となる。また、受検者のコンピュータ操作の習熟度による測定能力値の誤差を極小化することにより、受検者間のテストにおける公平性を担保することが可能となる。さらに、能力測定目的に応じた最適なテスト設計が容易に可能となる。
 このように、本発明を用いれば、多様な用途でのコンピュータによる大量かつ高精度の能力検査が容易に実現される。
 以下、本発明の実施形態を、図1乃至図23を参照して詳細に説明する。
 本実施形態は、受検者の推定された能力値に対応する問題を選択的に出題する際に、出題される問題を特定の問題に偏らせないように最適化を図る機能を提供する。
 図1は、本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型テストシステムの全体の機能構成を示すブロック図である。
 図1に示すように、本実施形態に係るコンピュータ適応型テストシステムは、テスト管理装置30と、テスト実施装置10とから構成される。
 テスト実施装置10においては、受検者の指示入力によりあるいは自動的にテスト実施機能が起動される(ステップS11)。このテスト実施機能の起動により、テスト管理装置30(サーバー)で作成された検査用FD(Floppy Disk(登録商標))等の外部記憶媒体に記憶された後述するカスタマイズ条件が、テスト実施装置10を実装するコンピュータに読み込まれる(ステップS13)。テスト実施機能(テストプログラム)が起動されると、カスタマイズ設定データベース15aに設定されたテスト実施者が必要とする受検者個人の識別情報であるまず受検者の個人属性情報の入力を促す(ステップS15)。入力された属性情報は、属性情報保管データベース15bに蓄積される。次に、能力項目データベース17a中から受検者の基礎能力検査項目を順次出題し、入力される受検者からの回答を解析する(ステップS17)。解析された回答結果は回答結果保管データベース17bに蓄積される。同様に、性格検査(ステップS19)、指向検査(ステップS21)、態度検査(ステップS23)の検査項目を、性格項目データベース19a、指向項目データベース21a、態度項目データベース23a中から順次出題し、入力される受検者からの解答を解析する。解析された回答結果は、それぞれ、回答結果保管データベース19b、21b、23bに蓄積される。さらに、テスト実施主体から受検者へのアンケートを、アンケート項目データベース25aに基づき実施する(ステップS25)。収集されたアンケート回答は、回答結果保管データベース25bに保管される。上記の、属性情報保管データベース15b、回答結果保管データベース17b、19b、21b、23b、25bに蓄積された回答結果は、検査管理者の指示により、あるいは自動的に検査用FDに書き込まれる(ステップS27)。この回答結果の一部として、検査用FDには、後述する能力値が同時に格納される。
 尚、上記の基礎能力検査、性格検査、指向検査、態度検査、アンケート収集は、後述するように適宜その順序や項目が適宜カスタマイズでき、また必要に応じて実施が省略されてもよい。
 テスト管理装置30においては、後述されるテストカスタマイズ機能により、テスト実施主体に即したカスタマイズ条件が、カスタマイズ設定データベース31に基づいて設定される(ステップS31)。この設定されたカスタマイズ条件による検査用FDが生成される(ステップS33)。この検査用FDに格納されたテストカスタマイズ条件は、テスト実施装置10に、オンラインあるいはオフラインにより配布され、格納される。
 テスト実施装置10において収集されたテスト回答結果が書き込まれた検査用FDは、オンラインあるいはオフラインで回収され、テスト管理装置30に読み込まれる(ステップS35)。読み込まれた各受検者のテスト回答結果は、採点結果データベース35に蓄積され、回答結果に基づいて解析された結果が、報告書、ファイルあるいは画面等に出力される(ステップS37)。
 図23は、本実施形態に係るコンピュータ適応型テストシステムの機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係るテスト実施装置10は、初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値(能力レベルの初期値)を設定する初期値設定部101と、テスト項目データベース(能力項目データベース)17aと、テスト項目データベース17aから、初期値あるいは推定された水準値(能力レベルの値)の近傍にある水準値(能力レベルの値)に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、受検者からのテスト項目に対する回答を収集する測定部103と、受検者の回答を評価して、受検者の水準値(能力レベルの値)を推定する回答評価部105と、水準値(能力レベルの値)がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、テスト終了条件を満たす水準値(能力レベルの値)を出力する収束判定部107と、収束判定部107が出力する水準値(能力レベルの値)を、収集された回答とともに記憶する結果格納部109とを具備して構成される。
 本実施形態に係るテスト管理装置30(サーバー)は、テスト項目の表示画面の入力フィールドの属性、テストの実施順序および画面の彩色のいずれか1つ以上を編集させるための編集画面を提示し、入力された指示に従い、テスト項目の表示画面を編集させる画面編集部301と、画面編集部によりカスタマイズされたカスタマイズ条件を検査用FDに格納する検査用FD生成部303と、収集されたテスト結果を格納する検査用FDからテスト結果を出力する結果出力部305と、テスト結果を格納する結果格納部307とを具備して構成される。
 次に、上記の基礎能力検査、性格検査、指向検査、態度検査におけるテスト手順の詳細を、図2から図6を参照して説明する。
 本実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置は、テスト得点がテスト項目を介して確率的に生成されるテストモデルを前提とする。このテストモデルを用いるテスト理論を、項目反応理論(Item Response Theory:IRT)と称する。
 このIRTは、受検者の能力とテスト得点との間を間接的な関係と捉える理論であり、各テスト項目の特徴が明らかであれば、それぞれへの正誤の結果を基にして能力値を推定することが可能となる。各テスト項目は、「困難度」と「識別力」の2つの指標を持つ。「困難度」とは、テスト項目の難しさを表す指標であって、受検者の特性と項目の正答率の関係を意味し、正答率が0.5(50%)になるθがその項目の困難度にとなる。つまり、受検者の半分が正答できると定義した場合のテスト項目の難しさとなる。「識別力」とは、テスト項目の測定精度の良し悪しを表す指標であって、受検者の特性(能力レベル・性格レベル等)に応じて、当該テスト項目の正答率が変化する割合を意味する。識別力が高いテスト項目の場合は、わずかに識別力が高いだけで、そのテスト項目の正答率が大きく変化する。
 図2は、本実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置の行う適応型テスト処理のアルゴリズムの概略を示すフローチャートである。
 本実施形態に係るテスト実施装置10は、受検者に最初に出題する数問の問題(以下、初期テスト項目群と称する)の回答に基づいて、受検者の大まかな能力レベルの値を推定する(ステップS171)。尚、本実施形態においては、初期テスト項目群を複数セット(例えば6セット)提供している。この初期テスト項目群のそれぞれは、上記の困難度と識別力に関して同程度のばらつきを持つ複数、例えば5つのテスト項目を組みとして生成される。すなわち、複数の初期テスト項目群は、それぞれ等価な困難度と識別力を持つ。各受検者には、複数の初期テスト項目群から選択された1つの初期テスト項目群が出題される。各受検者に付与された固有番号と、初期テスト項目群のそれぞれが持つセット番号との一致が判定され、固有番号に一致するセット番号を持つ初期テスト項目群が選択される。
 尚、受検者に付与される固有番号は、例えば、当該受検者のテスト開始時刻の秒(所定の初期画面で開始ボタンをクリックした時)を取得して生成することができる。
 次に、様々な難易度の項目を格納する項目プールデータベース17aから、推定された能力レベルの初期値近傍あるいはステップS177で推定された能力レベル値近傍のテスト項目を選択して、順次出題する(ステップS173)。この出題に対する回答の正誤が判断され(ステップS175)、これらの情報に基づいて、新たな能力レベルの値が推定される(ステップS177)。次に、この新たな能力レベルの値が、テスト終了条件を満たしているか否かが判定される。具体的には、例えば、実施開始からの経過時間、測定精度の閾値あるいは最低項目回答数に基づいて、テストを終了するか否かの収束判定が行われる(ステップS179)。ここで、収束しない場合には、ステップS173に戻る。
 一方、終了が判断された場合には、テストを終了し、受検者に終了画面等によりテスト終了が通知される(ステップS181)。
 すなわち、本実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置は、推定された能力値に基づいて、出題すべき問題を最適化する。この際、本実施形態においては、受検者が同じ問題を複数回受検する重複受検の確率を減少させるために、特定の問題に偏らない出題を行う。
 具体的には、図3に示すように、予め、出題する問題の領域(すなわち、問題の属する分野)ごとに、問題の困難度を基にした段階を複数設定し、この段階ごとに項目プールにある問題を分類する。この段階の数は、問題の属する領域ごとに異なり、必ずしも均等に段階を区切るわけではない。この分類の際には、各段階内の1つ一つの問題に通し番号を付与しておく(図3中の丸付き数字)。一方、受検者のそれぞれにも、上記の固有番号を付与しておく。ここである受検者の推定された能力レベル初期値がAであるとすると、このAが含まれる困難度段階の問題の中から、受検者の固有番号と一致する通し番号の問題を出題する。ある困難度段階に、固有番号と一致する通し番号の問題がない場合には、「固有番号/通し番号の最大値」の剰余を代替固有番号とみなし、この代替固有番号と一致する通し番号の問題を出題する。さらに、ある困難度段階の問題をすべて出題してしまった場合には、1つ下の困難度段階の問題を選択して出題する。尚、図3に示す分類表は、テーブルとして本実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置内に保持してもよい。
 すなわち、1つの領域内での出題は、受検者の推定される能力レベルの値(例えばベイズ推定により算出されるθ)よりも任意に低いあるいは高い困難度の段階に属する項目の中で、当該受検者に付与された上記の固有番号と同じ通し番号の付与された項目を選択し、選択されたテスト項目を出題していく。尚、指定された困難度の段階が存在しない場合には、段階の下限段階(段階1)もしくは上限段階(領域により異なる)のテスト項目が出題される。
 図4(a),(b)は、固有番号とテスト項目に付与される通し番号との対応関係の一例を説明する図である。例えば、固有番号が5で、受検者の推定された初期能力値が属する困難度段階3の通し番号の最大値、即ち総項目数が5個の場合、まず図4(b)に示すように、固有番号5に一致する困難度段階3の5番目(通し番号5)のテスト項目が第1問目として出題され、2問目は、6番目の通し番号(通し番号6)に対応する項目が存在しないため、同じ困難度段階3の中で連続し、かつ先頭に位置する1番目(通し番号1)の問題が出題される。この1問目、2問目への受検者の回答の正誤が判定されて新たな推定能力値θが算出され、例えば誤答が連続するなどスコアが低下すると、困難度段階2の問題の出題に移行する。3問目は困難度段階2の問題が選択されるが、固有番号5に対応する5番目(通し番号5)の項目が存在しないため、上記(固有番号/通し番号の最大値)の剰余である2が新たな固有番号(代替固有番号)とされ、これと同じ通し番号2の問題が選択される。4問目は困難度段階2の次の通し番号3の問題が出題される。この3問目、4問目への受検者の回答の正誤判定により、困難度段階1の問題の出題に移行する。困難度段階1には、本来の固有番号5に対応する通し番号5の問題が存在するため、この通し番号5の問題から順に出題される。尚、ある段階の項目がすべて出題済みとなった場合には、1つ下の段階の該当通し番号の問題を出題する(8問目の段階1の通し番号7の問題)。困難度段階1の問題をすべて出題してしまった場合には、次の領域の出題に移行する。
 尚、出題するテスト項目が性格検査に属する場合には、上記の出題すべき問題の最適化手順が以下のように修正される。性格検査の場合は、回答の正誤という尺度はなく、このため同じ問題を重複受検することによる精度の低下は発生しない。すなわち、同じ出題を排除する必要がない。このため、性格検査においては、図6に示すように、出題を前半と後半に分ける。前半に出題する問題で受検者の特性値のレベルを大まかに推定し、後半はこの前半で推定されたレベルを複数段階に分類し、該当する段階ごとに問題を出題する。前半のテスト項目は全受検者共通に出題されるが、後半は受検者により出題されるテスト項目が異なることになる。項目形式には、設問ありと設問なしの形式があるため、4つのグループに分類されることになる。受検者に対しては、1画面に例えば10項目ずつ出題するが、グループの切れ目では異なるグループに属するテスト項目を1画面で出題はせず、グループごとに画面を分ける。この際、当該グループの項目数が1から4項目の場合は、5項目になるまでダミー項目(特性値算出には用いないテスト項目)を追加して出題し、同様に6から9項目の場合は、10項目になるまでダミー項目を追加して出題し、5ないし10項目への回答が終了した時点で次のグループのテスト項目を出題する次画面に進む。
 図5は、性格検査、基礎能力検査、指向検査、態度検査の各尺度の一覧を示す。
 尚、上記の項目プールからの出題テスト項目の選択手順は、一例であり、本実施形態は、問題出題の偏りによる重複受検を排除することのできる推定された能力値近傍からの任意の無作為抽出アルゴリズムを実装することができる。
 次に、本実施形態におけるコンピュータ適応型テスト装置のハードウエア構成を説明する。本発明に係るコンピュータ適応型テスト装置は、ワークステーション、汎用コンピュータ、PC、各種携帯情報端末などの各種コンピュータ単体又は各コンピュータを相互接続したネットワークシステムに実装される。
 各コンピュータは、CPUと、データメモリと、プログラムメモリと、通信インターフェースと、入力部と、出力部とを具備する。さらに、外部記憶装置に接続されてもよい。CPUは、コンピュータ適応型テスト装置、コンピュータ適応型テスト方法およびコンピュータ適応型テストプログラムを実現するソフトウエアを制御することにより、本実施形態を実現する。また、上記のテスト管理装置30と各テスト実施装置10とは、センターに配置して相互に接続し、集中的にテストを実施、結果出力を行ってもよく、センターのテスト管理装置30と遠隔の各テスト実施装置10とをリモート接続して構成してもよい。あるいは、テスト管理装置30とテスト実施装置10との間を上記の検査用FD等によりオフラインに情報の授受を行ってもよい。
 尚、本発明に係るコンピュータ適応型テスト装置およびコンピュータ適応型テストプログラムは、上記の検査用FDの他、各種記録媒体に保存することができる。かかる記録媒体を、上記ハードウエアを具備するコンピュータのCPUにより読み出し、当該プログラムを実行することにより、本発明が実施される。ここで、記録媒体とは、例えば、半導体メモリ・磁気ディスク(フロッピーディスク(登録商標)・ハードディスク)・光ディスク(CD−ROM・DVD等)、プログラムを記録することのできる装置全般を含む。さらに、上記プログラムは、ネットワークなどの各種通信手段を通じて配布されてもよい。
 次に、本実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置が行うテスト実行手順(図1のステップS11からS25)に基づく、画面フローおよび操作手順の一例を、図7から図21を参照して、詳細に説明する。
 図7は、テスト実施機能が起動され(図1のステップS11)、検査用FDが読み込まれた(ステップS13)後に表示される検査の流れを受検者に説明する画面イメージの一例である。図7に表示される検査の種類および順序は、テスト実施主体に応じて、任意にカスタマイズして設定することができる。尚、本実施形態においては、属性情報や回答の入力、画面への書き込み、次画面への進行など、すべての入力操作をマウスにより行わせる。このため、簡易かつ公平な操作インターフェースを提供することにより、受検者間でコンピュータに対する受容度、習熟度が異なる場合であっても、これらの相違による能力値算出への影響を極小化することができる。図20は、マウス操作の練習画面の一例を示す。このマウス操作の練習画面は、マウス操作のクリック操作を指示する領域211と、練習不要ボタン212とを含む。マウス操作に習熟した受検者は、練習不要ボタン212をクリックすることにより、マウス練習を行わずに次の手順に進むことができる。
 図8は、受検者の個人属性情報を入力する画面の一例を示す。この個人属性情報は、例えば受検者の受検番号、名前、性別、生年月日、学歴、連絡先、語学レベル等であり、任意に設定することができる。図9に示すように、この個人属性情報の入力においても、英数字の一覧を表示する領域91から該当するボタンを受検者にクリックさせることで入力させることができる。入力された個人属性情報は、図10に示す確認画面により、受検者自身に入力内容をチェックさせることができる。入力内容に誤りがある場合には、訂正ボタン101をクリックすることにより、該当欄を訂正することができる。
 図11は、基礎能力検査回答の練習画面イメージの一例を示す。本実施形態においては、各検査の冒頭で回答方法の練習を行う画面を表示することにより、わかりやすく公平な操作を実現している。画面左側に回答のガイダンスメッセージが表示される。回答選択肢から受検者がクリックにより選択した選択肢のボタンが赤くなることによって他の選択肢と識別される。また、受検者が「回答がわからない」ことを指示入力するボタン111が設けられている。画面右下の「次へ」の領域をクリックすることにより、次画面に進む。
 図12は、能力検査における画面書き込み機能を説明する図である。本実施形態は、例えば問題文の一部に下線を引いたり、チェックするなどのために画面上の所定の領域にマウスのドラッグ操作による書き込みを可能としている。マウスポインタを、例えば鉛筆の形状に変化させることにより、書き込み可能領域であるか否かを受検者に識別させることができる。図12左側に書き込み操作の説明のメッセージが表示されている。画面上への書き込みは、書き込みクリアボタン121をクリックすることにより、一括消去することができる。この画面への書き込みにより、CBTでの回答をペーパー形式のテストでの回答感覚に近づけることが可能となる。
 図13は、回答制限時間の説明画面の一例である。本実施形態においては、検査全体および各テスト項目のそれぞれに回答制限時間を設定することにより、検査時間を短縮している。このため、テスト画面に、受検者に制限時間の経過および残余を注意喚起するバー131を設けている。この制限時間バーは、等間隔の複数のセルで構成され、図14に示すように、制限時間の経過とともに左から等間隔で点灯していく。一番右のセルまで到達すると制限時間オーバーとなり、自動的に次の問題へ進む。セルは制限時間の残りに応じて、異なる色に設定されている。このセルの数やセルの点灯時間は、問題の領域、種別により可変に設定される。
 上記の回答方法の練習や操作機能のガイダンス画面を表示した後、図15に示すような能力検査開始画面が表示される。所定の検査画面には、検査全体の途中経過を可視的に受検者に示すウィンドウ151が設けられている。開始ボタンをクリックすることにより、能力検査が開始される。
 図16は、能力検査における複数の問いから構成される組問の出題画面の一例を示す。画面右側には1問目の問題が表示されているが、右下のタブ領域161,162をクリックすることにより、組問中のどの問題から回答するか、を受検者が選択可能としている。各タブ領域は、それぞれ組問の1問目または2問目に対応して設けられている。また、回答済みの問いのタブには、チェックマークが表示され、わからないと回答された問いのタブには「?」が表示される。このため、受検者は回答の進捗状況を容易に把握することができる。尚、組問の複数の問いのうち、「わからない」と回答した問いが1問でもある場合には、次の問題に進むボタンをクリックしたときに警告メッセージが表示され、受検者に注意を促す。
 図17は、性格検査における回答練習画面の一例を示す。性格検査では、1つの画面に最大10個の質問が表示される。図17では、太線で囲まれた3問目が現在回答が行われる問いであり、選択肢ボタン171,172をクリックする、もしくは選択肢173、174を直接クリックすることにより、回答を行う。
 図18は、アンケート回答画面の一例を示す。このアンケート項目は、志望業界や志望動機などをヒアリングする等の目的で、テスト実施主体が任意にカスタマイズ設定可能となっている。画面左側に項目ボタン181が表示され、項目ボタンからある項目をクリックにより選択すると、当該アンケート項目182の選択肢が画面右側に表示される。回答済みの項目に対応するボタンにはチェックマークが表示され、回答漏れを防止することができる。
 図19は、検査の終了画面の一例を示す。画面中央のメッセージにより受検者に検査終了を通知して退室を促すとともに、人事担当者などのテスト管理者が検査結果を検査用FDに保管する操作を可能としている。本実施形態においては、キーボートを使用しない操作方法で統一しているため、この検査用FDへの書き込み操作も、画面の左領域201、上部中央領域202および右領域203を順にクリックまたはダブルクリックによる操作としている。このため、受検者には容易には操作できないことでセキュリティーを確保し、一方テスト管理者にはある程度覚えやすい操作で検査結果の収集を実現している。検査用FDへの検査結果のコピー状況は、コピー残り時間経過バー205によりテスト管理者に提示される。尚、図19の画面のメッセージ204等、テスト項目の問題文以外の受検者またはテスト管理者への指示メッセージは、各画面ごとに対話式でコメント文として適宜編集することができる。
 図21は、本実施形態が備える回答の絞り込み機能の説明画面の一例である。コメント文221は、テスト実施主体に応じて適宜編集することができる。尚、本実施形態においては、出題される問題は、マウスによる指示入力で選択される多肢選択式の問題である。ペーパー形式の試験の場合、受検者は通常、どうみても正答とは考えられない選択肢を消去し、選択肢を絞り込みながら正答に達するというプロセスを経ることが多い。そこで、本実施形態は、ペーパー形式の試験と同様の選択肢の絞り込み操作を提供する。具体的には、複数表示されている選択肢の1つをクリックすると、例えば通常黒で表示されている選択肢が、例えば薄灰色など、他の選択肢と識別可能な色に変化し、再度クリックすると元の黒色に戻る。
 図22は、テスト管理装置30側で出力される報告書の出力の一例を示す。総合検査SPI−Uを用いた場合の出力例である。ペーパー形式のテストと異なり、本実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置は、検査に要する時間を短縮するとともに、検査終了後即時に受検者の能力測定結果を得ることができる。
 尚、本実施形態は、テスト実施主体である企業等の多様な要請に対応するために、実施派パターン設定用の専用画面を設け、簡便なカスタマイズを可能としている。実施する検査の種類、検査中のカテゴリー(側面、尺度など)および実施順序を任意に設定することができる。また、入力される個人属性情報の内容および順序、図20に例示したマウス操作練習画面の他のパターンを選択することができる。さらに、画面上に表示するコメント文、画面の文字色、背景色を、例えば当該企業のコーポレートカラーに対応させて、簡易に設定することができる。
 また、標準的な色パターンを設けてより簡便なカスタマイズを可能としている。
 この他、基礎能力検査の使用問題、得点の偏差値母集団および問題の困難度を、例えば大卒者、一般企業人、高卒者等の複数のレベルに即し、また企業の採用方針に応じて選択、調整することができる。このため、本実施形態は、テスト管理装置30側で、受検者群に出題すべき問題の困難度を予め設定する困難度設定部を具備してもよい。この困難度設定部により設定された困難度に基づいて、テスト実施装置10側で受検者の特性値(水準)に対して通常設定すべき困難度より高いあるいは低い困難度のテスト項目を出題することができる。
 本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
 本実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置は、各受検者に出題すべきテスト項目を最適化するとともに出題されるテスト項目を推定された能力値近傍でランダムに抽出する。このため、受検者の重複受検による学習効果を排除して、検査時間を短縮するとともに精度の高い能力測定が可能となる。
 また、簡便な操作インターフェースにより出題および回答入力させ、さらに、テスト実施主体に応じて、容易にテストをカスタマイズさせる。このため、受検者間の公平性を担保してより測定精度を高めるとともに、テスト実施主体である企業の要請に応じて最適化された能力測定が可能となる。
 さらに、テスト管理者は、テスト管理装置30で作成された検査用FDをテスト実施装置10で立ち上げるとともに受検者をテスト実施装置10に誘導し、テスト終了とともにすでに算出された検査結果が格納された検査用FDを用いてテスト管理装置30側で検査結果を出力するだけでよい。このため、ペーパー形式テストと比較して、問題用紙の配布・回収、回答の採点、受検者の監督などの労力が軽減される。
 尚、上記の実施形態は、それぞれ単独で実施されてもよく、他の実施形態と適宜組み合わされて実施されてもよいことは言うまでもない。
 また、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の本旨を逸脱することなく、種々の変更・変形を成し得ることが可能であることは言うまでもない。また、これらの変更・変形はすべて本発明の範囲内に含まれるものである。
本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型テストシステムの全体の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置が行う適応型テスト処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。 適応型テスト処理におけるテスト領域ごとの困難度による段階設定およびテスト項目の分類を説明する図である。 受検者固有番号とテスト項目に付与される通し番号との対応を説明する図である。 各検査における尺度の一覧を示す図である。 性格検査における各尺度ごとのテスト項目のグルーピングの一例を説明する図である。 本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置が表示する受検者に対するテスト全体の流れを示す画面イメージの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る個人属性情報入力メニュー画面イメージの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る個人属性情報入力画面イメージの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る個人属性情報の入力内容の確認画面イメージの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置が表示する能力検査回答練習画面イメージの一例を示す図である。 能力検査における書き込み機能の説明および練習画面イメージの一例を示す図である。 受検者に回答制限時間を通知する回答制限時間バーを説明する図である。 図13における回答制限時間バーの時間経過に伴う変化を説明する図である。 本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置が表示する能力検査開始画面イメージの一例を説明する図である。 能力検査において、組問の場合に表示される問題タブを含む問題出題画面イメージの一例を示す図である。 性格検査における問題出題画面イメージの一例を示す図である。 アンケート調査における回答入力画面イメージの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置が表示する検査全体の終了通知および検査結果収集指示画面イメージの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置が表示するマウス操作練習画面イメージの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型テスト装置が表示する回答選択肢絞り込み機能の練習画面イメージの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るコンピュータ適応型テストシステムのテスト管理装置が出力する検査報告書の一例を示す図である。 本発明の実施形態係るコンピュータ適応型テストシステムの機能構成を示すブロック図である。
符号の説明
 10 コンピュータ適応型テスト装置
 15a カスタマイズ設定DB
 15b 属性情報保管DB
 17a 能力項目DB 17b、19b、21b、23b、25b 回答結果保管DB
 19a 性格項目DB
 21a 指向項目DB
 23a 態度項目DB
 25a アンケート項目DB
 30 コンピュータ適応型テスト管理装置
 31 カスタマイズ設定DB
 35 採点結果DB

Claims (29)

  1. 受検者の能力を評価するためのテスト項目を、受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応型テスト装置であって、
     初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定部と、
     すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベースと、
     前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、前記受検者からの前記テスト項目に対する回答を収集する測定部と、
     前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値を推定する回答評価部と、
     前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定部と、
     前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに記憶する結果格納部とを具備する
     ことを特徴とするコンピュータ適応型テスト装置。
  2. 上記コンピュータ適応型テスト装置は、さらに、
     前記テスト項目データベースから、受検者の特性に応じてテスト項目の正答率が変化する割合を示す識別力と、テスト項目に対する正答の困難さを示す困難度とが相互に分散する複数のテスト項目をグループ化した初期テスト項目群であって、相互に類似する分布の前記初期テスト項目群を複数生成する初期テスト項目群生成部を具備し、
     前記初期値設定部は、複数の前記初期テスト項目群から1つの初期テスト項目群を選択して、前記受検者に提示する
     ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  3. 前記初期値設定部は、
     受検者に付与される固有番号と、前記初期項目群に付与されるグループ番号とを適合させることにより、各受検者に提示すべき前記初期テスト項目群を選択する
     ことを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  4. 上記コンピュータ適応型テスト装置は、さらに、
     予め提示される問題の領域ごとに、前記困難度に基づき設定される困難度段階に出題すべきテスト項目を分類し、前記困難度段階の中に分類されるテスト項目に通し番号を付与するテスト項目分類部を具備し、
     前記測定部は、
     受検者に付与される固有番号と、前記通し番号とを適合させることにより、前記領域内の前記テスト項目を無作為抽出する
     ことを特徴とする請求項2または3に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  5. 前記測定部は、
     前記受検者の固有番号に一致するテスト項目の前記通し番号がない場合に、前記固有番号を前記通し番号で除算して得られる剰余を前記固有番号とする
     ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  6. 前記測定部は、 
     受検者に対するテストが、性格検査である場合に、前記テスト項目データベースから、前記初期値に基づき設定された複数の段階のそれぞれに属するテスト項目を、前記受検者に出題する
     ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  7. 受検者の能力を評価するためのテスト項目を、対話式で受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応型テスト装置であって、
     初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定部と、
     すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベースと、
     前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に表示装置を介して対話式で提示するとともに、前記受検者からの単一の入力装置を介して入力される前記テスト項目に対する回答を収集する測定部と、
     前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値を推定する回答評価部と、
     前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定部と、
     前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに記憶する結果格納部とを具備する
     ことを特徴とするコンピュータ適応型テスト装置。
  8. 前記測定部は、前記テスト項目に対する受検者の回答を、マウスのみを用いて入力させる
     ことを特徴とする請求項7に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  9. 上記コンピュータ適応型テスト装置は、さらに、
     テスト実施前に、受検者がテスト項目に対する回答を入力するための操作入力画面を介して、前記受検者に前記入力装置の操作を行わせる操作練習画面提示部を具備する
     ことを特徴とする請求項7または8に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  10. 前記測定部は、
     前記受検者の指示に従って、テスト項目に対する複数の回答選択肢の一部を、指示されない選択肢と識別可能に表示する
     ことを特徴とする請求項7、8または9に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  11. 前記測定部は、
     テスト項目が、複数の問題からなる組問である場合に、受検者が選択することにより対応する問題を回答可能とさせるタブを、複数の問題のそれぞれに対応して当該問題の回答状況とともに表示する
     ことを特徴とする請求項7、8、9または10に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  12. 前記測定部は、
     テスト項目の表示画面中に、前記入力装置により任意の書き込みが可能な書き込み領域を設ける
     ことを特徴とする請求項7、8、9、10または11に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  13. 前記測定部は、
     前記書き込み領域に可視的に書き込まれた情報を、受検者の指示に従い、画面上一括で消去する
     ことを特徴とする請求項12に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  14. 前記測定部は、
     テスト項目の表示画面中に、複数のセルからなり、回答時間の経過を、逐次更新表示する制限時間表示領域を表示する
     ことを特徴とする請求項7、8、9、10、11、12または13に記載のコンピュータ適応型テスト装置。
  15. 受検者の能力を評価するためのテスト項目を、受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応型テストシステムであって、
     初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定部と、
     すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベースと、
     前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、前記受検者からの前記テスト項目に対する回答を収集する測定部と、
     前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値を推定する回答評価部と、
     前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定部と、
     前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに記憶する結果格納部とを具備するコンピュータ適応型テスト装置と、
     前記テスト項目の表示画面の入力フィールドの属性、テストの実施順序および画面の彩色のいずれか1つ以上を編集させるための編集画面を提示し、入力された指示に従い、前記テスト項目の表示画面を編集させる画面編集部を具備するコンピュータ適応型テスト管理装置とを具備する
     ことを特徴とするコンピュータ適応型テストシステム。
  16. 前記コンピュータ適応型テスト管理装置は、さらに、
     受検者に提示すべき問題の困難度を設定する困難度設定部を具備し、
     前記コンピュータ適応型テスト装置の前記測定部は、前記困難度設定部により設定された困難度に基づいて前記テスト項目を抽出する
     ことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータ適応型テストシステム。
  17. 受検者の能力を評価するためのテスト項目を、受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応型テスト方法であって、
     初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定ステップと、 すべてのテスト項目を格納するテスト項目格納ステップと、
     前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、前記受検者からの前記テスト項目に対する回答を収集する測定ステップと、
     前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値を推定する回答評価ステップと、
     前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定ステップと、
     前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに記憶する結果格納ステップとを含む
     ことを特徴とするコンピュータ適応型テスト方法。
  18. 上記コンピュータ適応型テスト方法は、さらに、
     前記テスト項目データベースから、受検者の特性に応じてテスト項目の正答率が変化する割合を示す識別力と、テスト項目に対する正答の困難さを示す困難度とが相互に分散する複数のテスト項目をグループ化した初期テスト項目群であって、相互に類似する分布の前記初期テスト項目群を複数生成する初期テスト項目群生成ステップを含み、
     前記初期値設定ステップは、複数の前記初期テスト項目群から1つの初期テスト項目群を選択して、前記受検者に提示する
     ことを特徴とする請求項17に記載のコンピュータ適応型テスト方法。
  19. 前記初期値設定ステップは、
     受検者に付与される固有番号と、前記初期項目群に付与されるグループ番号とを適合させることにより、各受検者に提示すべき前記初期テスト項目群を選択する
     ことを特徴とする請求項18に記載のコンピュータ適応型テスト方法。
  20. 上記コンピュータ適応型テスト方法は、さらに、
     予め提示される問題の領域ごとに、前記困難度に基づき設定される困難度段階に、出題すべきテスト項目を分類し、前記困難度段階の中に分類されるテスト項目に通し番号を付与するテスト項目分類ステップを含み、
     前記測定ステップは、
     受検者に付与される固有番号と、前記通し番号とを適合させることにより、前記領域内の前記テスト項目を無作為抽出する
     ことを特徴とする請求項18または19に記載のコンピュータ適応型テスト方法。
  21. 受検者の能力を評価するためのテスト項目を、受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応型テスト処理をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
     初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定処理と、
     すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベースと、
     前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に提示するとともに、前記受検者からの前記テスト項目に対する回答を収集する測定処理と、 前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値を推定する回答評価処理と、
     前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定処理と、
     前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに記憶する結果格納処理とを含む
     ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  22. 上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、さらに、
     前記テスト項目データベースから、受検者の特性に応じてテスト項目の正答率が変化する割合を示す識別力と、テスト項目に対する正答の困難さを示す困難度とが相互に分散する複数のテスト項目をグループ化した初期テスト項目群であって、相互に類似する分布の前記初期テスト項目群を複数生成する初期テスト項目群生成処理を含み、
     前記初期値設定処理は、複数の前記初期テスト項目群から1つの初期テスト項目群を選択して、前記受検者に提示する
     ことを特徴とする請求項21に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  23. 前記初期値設定処理は、
     受検者に付与される固有番号と、前記初期項目群に付与されるグループ番号とを適合させることにより、各受検者に提示すべき前記初期テスト項目群を選択する
     ことを特徴とする請求項22に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  24. 上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、さらに、
     予め提示される問題の領域ごとに、前記困難度に基づき設定される困難度段階に、出題すべきテスト項目を分類し、前記困難度段階の中に分類されるテスト項目に通し番号を付与するテスト項目分類処理を含み、
     前記測定処理は、
     受検者に付与される固有番号と、前記通し番号とを適合させることにより、前記領域内の前記テスト項目を無作為抽出する
     ことを特徴とする請求項22または23に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  25. 受検者の能力を評価するためのテスト項目を、対話式で受検者ごとに選択的に出題するコンピュータ適応型テスト処理をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 初期テスト項目群を受検者に提示するとともに、前記初期テスト項目群に対する回答に基づいて、受検者の水準値の初期値を設定する初期値設定処理と、
     すべてのテスト項目を格納するテスト項目データベースと、
     前記テスト項目データベースから、前記初期値あるいは推定された水準値の近傍にある水準値に対応するテスト項目を、選択的に抽出して受検者に表示装置を介して対話式で提示するとともに、前記受検者からの単一の入力装置を介して入力される前記テスト項目に対する回答を収集する測定処理と、
     前記受検者の前記回答を評価して、前記受検者の水準値を推定する回答評価処理と、
     前記水準値がテスト終了条件を満たしているか否かを判定し、前記テスト終了条件を満たす水準値を出力する収束判定処理と、
     前記収束判定部が出力する前記水準値を、前記収集された回答とともに記憶する結果格納処理とを含む
     ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  26. 前記測定処理は、前記テスト項目に対する受検者の回答を、マウスのみを用いて入力させる
     ことを特徴とする請求項25に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  27. 上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、さらに、
     テスト実施前に、受検者がテスト項目に対する回答を入力するための操作入力画面を介して、前記受検者に前記入力装置の操作を行わせる操作練習画面提示処理を含む
     ことを特徴とする請求項25または26に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  28. 前記測定処理は、
     前記受検者の指示に従って、テスト項目に対する複数の回答選択肢の一部を、指示されない選択肢と識別可能に表示する ことを特徴とする請求項25、26または27に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  29. 前記測定処理は、
     テスト項目の表示画面中に、複数のセルからなり、回答時間の経過を、逐次更新表示する制限時間表示領域を表示する
     ことを特徴とする請求項25、26、27または28に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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