以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
先ず、図1を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1は、本実施の形態の人事管理装置10を示すブロック図である。
業務処理装置としての人事管理装置10は、企業に設置され、当該企業の社員の個人情報としての人事情報を管理する装置である。人事管理装置10は、採用管理、人事管理、労務管理、給与管理等に関連した業務処理により、社員(採用者を含む)の情報の登録を行う。但し、人事管理装置10は、企業の社員の人事情報を管理する構成に限定されるものではなく、社員以外の人材の個人情報を管理する構成としてもよい。
図1に示すように、人事管理装置10は、集計手段、第1の調整手段、第2の調整手段、第3の調整手段、表示制御手段、実行手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、選択段としての操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示手段としての表示部14と、記憶部15と、通信部16と、取得手段としての計時部17と、を備える。人事管理装置10の各部は、バス18を介して接続されている。
CPU11は、人事管理装置10の各部を制御する。CPU11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM13に展開し、当該プログラムとの協働で、各種処理を実行する。
操作部12は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、操作者(オペレータ)からのキー入力及び位置入力を受け付け、その操作情報をCPU11に出力する。
RAM13は、揮発性のメモリであり、各種のデータやプログラムを一時的に格納するワークエリアを形成する。表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(ElectroLuminescent)ディスプレイ等で構成され、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶部である。記憶部15は、人事情報登録プログラム151と、後述する、社員情報テーブル20、イベント表示設定ファイル40、イベント内容設定ファイル50、4等級昇格設定ファイル60、時期イベント優先順位調整ファイル70、組織状況イベント優先順位調整ファイル80、業務カレンダー設定ファイル90と、社員の正面写真の画像データと、を記憶している。
通信部16は、ネットワークカード等により構成され、通信ネットワーク(図示略)上のデータベース等の機器に接続される。通信ネットワークは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等である。CPU11は、通信部16を介して、通信ネットワーク上の機器と通信が可能である。
計時部17は、リアルタイムクロックで構成され、現在日時を計時し、計時した現在日時情報をCPU11に出力する。
次に、図2〜図5を参照して、記憶部15に記憶される情報を説明する。図2は、社員情報テーブル20を示す図である。図3(a)は、イベント表示設定ファイル40を示す図である。図3(b)は、イベント内容設定ファイル50を示す図である。図3(c)は、4等級昇格設定ファイル60を示す図である。図4(a)は、時期イベント優先順位調整ファイル70を示す図である。図4(b)は、組織状況イベント優先順位調整ファイル80を示す図である。図5は、業務カレンダー設定ファイル90を示す図である。
社員情報テーブル20は、企業の社員の個人情報としての人事情報を有するテーブルである。図2に示すように、社員情報テーブル20は、社員番号21、氏名22、年齢23、性別24、所属名25、役職名26、資格27、資格年数28、郵便番号29、住所30、婚姻区分31、現職区分32、基本給33、特別手当34、住宅手当35、家族手当36、人事考課37の項目(フィールド)を有する。
社員番号21は、社員の識別番号である。氏名22は、社員番号21の社員の氏名である。年齢23は、社員番号21の社員の年齢である。性別24は、社員番号21の社員の性別である。所属名25は、社員番号21の社員の企業内の所属の名称である。役職名26は、社員番号21の社員の役職の名称である。資格27は、社員番号21の社員が有する資格の名称である。資格年数28は、社員番号21の社員の資格27の資格の所持年数である。
郵便番号29は、社員番号21の社員の住所30の郵便番号である。住所30は、社員番号21の社員の住所である。婚姻区分31は、社員番号21の社員の婚姻区分(既婚、未婚)である。現職区分32は、社員番号21の社員の現職区分(現職、休職)である。基本給33は、社員番号21の社員の基本給の金額である。特別手当34は、社員番号21の社員の特別手当の金額である。住宅手当35は、社員番号21の社員の住宅手当の金額である。人事考課37は、社員番号21の社員の人事考課であり、例えば良い順にA,B,C…で表している。
イベント表示設定ファイル40は、社員の人事情報の登録処理のトリガとなるライフイベントを表示する社員の人事情報の条件情報を有するファイルである。図3(a)に示すように、イベント表示設定ファイル40は、イベント番号41、イベント名称42、第1条件43、第2条件44、第3条件45、優先順位46、条件不一致時表示47の項目を有する。
イベント番号41は、イベントの識別番号である。イベント名称42は、イベント番号41のイベントの名称である。第1条件43は、社員に対するイベント番号41のイベントの第1の表示条件である。第2条件44は、社員に対するイベント番号41のイベントの第2の表示条件である。第3条件45は、社員に対するイベント番号41のイベントの第3の表示条件である。優先順位46は、イベント番号41のイベントの表示の優先順位である。条件不一致時表示47は、イベント番号41のイベントについて、第1条件43、第2条件44、第3条件45の条件に一致しない場合に、後述する人事情報登録画面情報に選択可能に当該イベントを表示するか否かを示す情報である。
イベント内容設定ファイル50は、イベントに対応する業務処理としての情報登録処理の情報を有するファイルである。図3(b)に示すように、イベント内容設定ファイル50は、イベント名称51、本人情報登録52、所属情報登録53、資格情報登録54、住所情報登録55、区分情報登録56、給与情報登録57、業務内容ファイル名称58の項目を有する。
イベント名称51は、イベントの名称である。本人情報登録52は、イベント名称51のイベントで本人情報登録を行うか否かと行う場合のデータ入力の優先順位との情報である。所属情報登録53は、イベント名称51のイベントで所属情報登録を行うか否かと行う場合のデータ入力の優先順位との情報である。資格情報登録54は、イベント名称51のイベントで資格情報登録を行うか否かと行う場合のデータ入力の優先順位との情報である。住所情報登録55は、イベント名称51のイベントで住所情報登録を行うか否かと行う場合のデータ入力の優先順位との情報である。
区分情報登録56は、イベント名称51のイベントで区分情報登録を行うか否かと行う場合のデータ入力の優先順位との情報である。給与情報登録57は、イベント名称51のイベントで給与情報登録を行うか否かと行う場合のデータ入力の優先順位との情報である。業務内容ファイル名称58は、イベント名称51のイベントに対応して行う情報登録処理で用いる業務内容ファイルの名称である。
4等級昇格設定ファイル60は、業務内容ファイルの一つであり、4等級への昇格の業務処理実行時に用いる情報を有するファイルである。図3(c)に示すように、4等級昇格設定ファイル60は、対象業務処理61、第1内容62、第2内容63、第3内容64、第4内容65、第5内容66の項目を有する。
対象業務処理61は、対象の業務処理の名称であり、ここでは情報登録処理であるものとする。第1内容62は、対象業務処理61の業務処理で用いる第1のデータの内容情報である。第2内容63は、対象業務処理61の業務処理で用いる第2のデータの内容情報である。第3内容64は、対象業務処理61の業務処理で用いる第3のデータの内容情報である。第4内容65は、対象業務処理61の業務処理で用いる第4のデータの内容情報である。第5内容66は、対象業務処理61の業務処理で用いる第5のデータの内容情報である。
時期イベント優先順位調整ファイル70は、時期に応じてイベントの表示の優先順位を調整するための条件情報及び調整量を有するファイルである。図4(a)に示すように、時期イベント優先順位調整ファイル70は、イベント番号71、イベント名称72、第1条件73、第2条件74、第3条件75、優先順位調整76、の項目を有する。イベント番号71は、イベントの識別情報である。イベント名称72は、イベント番号71のイベントの名称である。
第1条件73は、イベント番号71のイベントにおける優先順位の調整のための時期の第1の条件である。第2条件74は、イベント番号71のイベントにおける優先順位の調整のための時期の第2の条件である。第3条件75は、イベント番号71のイベントにおける優先順位の調整のための時期の第3の条件である。第1条件73、第2条件74、第3条件75において、システム日付は、業務処理(人事情報登録処理)の実行日付(実行時の現在日付)である。なお、第1条件73、第2条件74、第3条件75の条件情報は、システム日付のみの条件に限定されるものではなく、業務処理で入力及び登録されたデータを有効にする日付であるシステム基準日等、の条件としてもよい。
優先順位調整76は、イベント番号71のイベントの表示の優先順位の調整量である。優先順位調整76は、イベントの表示の優先順位を上げる数値(+1:順位を一つ上げる等)、下げる数値(−1:順位を一つ下げる等)、又は(イベントを)表示しない、に設定されている。
組織状況イベント優先順位調整ファイル80は、対象者の所属する組織(所属)の状況に応じてイベントの表示の優先順位を調整するための条件情報及び調整量を有するファイルである。図4(b)に示すように、組織状況イベント優先順位調整ファイル80は、イベント番号81、イベント名称82、第1条件83、第2条件84、第3条件85、優先順位調整86、の項目を有する。イベント番号81は、イベントの識別情報である。イベント名称82は、イベント番号81のイベントの名称である。
第1条件83は、イベント番号81のイベントにおける優先順位の調整のための組織状況の第1の条件である。第2条件84は、イベント番号81のイベントにおける優先順位の調整のための組織状況の第2の条件である。第3条件85は、イベント番号81のイベントにおける優先順位の調整のための組織状況の第3の条件である。優先順位調整86は、イベント番号81のイベントの表示の優先順位の調整量である。優先順位調整86は、イベントの表示の優先順位を上げる数値、下げる数値、に設定されている。また、優先順位調整86に、(イベントを)表示しない、が設定されることとしてもよい。
業務カレンダー設定ファイル90は、人事情報を登録する業務処理のスケジュールの情報を有するファイルである。業務カレンダー設定ファイル90は、図5に示すように、カレンダー種別91、開始日時92、終了日時93、場所94、内容95、業務責任者96、業務担当者97、イベント番号98、イベント名称99、業務対象者100、入力原簿101、出力原簿102、他システム連携(入力)103、他システム連携(出力)104、業務メモ105、業務マニュアル106の項目を有する。
カレンダー種別91は、業務処理を表示するカレンダーの種別である。開始日時92は、カレンダー種別91のレコードの業務処理の開始日時である。終了日時93は、カレンダー種別91のレコードの業務処理の終了日時である。場所94は、カレンダー種別91のレコードの業務処理の実行場所である。内容95は、カレンダー種別91のレコードの業務処理の内容である。業務責任者96は、カレンダー種別91のレコードの業務処理の業務責任者の個人情報(社員番号、氏名)である。業務担当者97は、カレンダー種別91のレコードの業務処理の業務担当者の個人情報(社員番号、氏名)である。
イベント番号98は、カレンダー種別91のレコードの業務処理に対応するイベントの識別情報である。イベント名称99は、イベント番号98のイベントの名称である。業務対象者100は、イベント番号98(カレンダー種別91)のレコードの業務処理の対象者の個人情報(社員番号、氏名)である。入力原簿101は、イベント番号98のレコードの業務処理の入力原簿の名称である。出力原簿102は、イベント番号98のレコードの業務処理の出力原簿の名称である。他システム連携(入力)103は、イベント番号98のレコードの業務処理における入力情報の取得先の人事管理装置10の内部又は外部のシステムの名称である。他システム連携(出力)104は、イベント番号98のレコードの業務処理における出力情報の送信先の人事管理装置10の内部又は外部のシステムの名称である。業務メモ105は、イベント番号98のレコードの業務処理のメモ情報である。業務マニュアル106は、イベント番号98のレコードの業務処理の業務マニュアルの名称である。
次に、図6〜図12を参照して、人事管理装置10の動作を説明する。図6は、人事情報登録処理を示すフローチャートである。図7は、図6の人事情報登録処理の組織状況によるイベント表示設定ファイル調整処理を示すフローチャートである。図8は、組織状況集計結果ファイル110を示す図である。図9は、入力順ワークファイル130を示す図である。図10は、人事情報登録画面情報200を示す図である。図11は、人事情報登録画面情報200aを示す図である。図12は、図6の人事情報登録処理の各種情報入力処理を示すフローチャートである。
図6〜図10を参照して、人事情報登録処理を説明する。人事情報登録処理は、企業の社員の人事情報を入力して登録する処理である。人事管理装置10において、例えば、操作部12を介して、操作者から人事情報登録処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開された人事情報登録プログラム151との協働で、人事情報登録処理を実行する。
図6に示すように、CPU11は、時期によるイベント表示設定ファイル調整処理として、時期イベント優先順位調整ファイル70を記憶部15から読み出し、計時部17から現在日時情報を取得し、現在日時情報が時期イベント優先順位調整ファイル70の条件情報を満たすイベントの優先順位の調整量に基づいて、記憶部15に記憶されたイベント表示設定ファイル40を更新して調整し、RAM13に記憶する(ステップS10A)。更新前のイベント表示設定ファイル40は、記憶部15に記憶されたままである。
ステップS10Aでは、具体的には、CPU11は、現在日時情報が時期イベント優先順位調整ファイル70の第1条件73、第2条件74、第3条件75を満たすイベント番号71のイベントの優先順位調整76を取得し、当該イベントの優先順位調整76でイベント表示設定ファイル40の優先順位46の順位を更新する。
例えば、現在日時情報の日付が2010年5月31日である場合に、当該現在日付が、イベント番号E100の復職、イベント番号E600の結婚、イベント番号E700の4等級昇格の第1条件73を満たすため、復職の優先順位46が−2されてA→Cとなり、結婚の優先順位46が−1されてA→Bとなり、4等級昇給の優先順位46がC→表示しない、となる。
そして、CPU11は、組織状況によるイベント表示設定ファイル調整処理を行う(ステップS10B)。ここで、図7を参照して、ステップS10Bの組織状況によるイベント表示設定ファイル調整処理を説明する。
図7に示すように、CPU11は、組織状況に関する社員情報テーブル20を記憶部15から読み出し、その他の組織状況に関するデータを、記憶部15から読み出し又は通信部16を介して外部機器から受信して取得する(ステップS101)。その他の組織状況に関するデータとしては、例えば、該当企業の各社員における、所属及び当該所属の滞留年数と、役職及び当該役職の滞留年数と、の情報を含む滞留年数情報テーブルが取得されるものとする。そして、CPU11は、ステップS101で読み出した社員情報テーブル20等のデータから組織状況に関する各種情報を集計し、その組織状況の集計結果を含む組織状況集計結果ファイルを生成する(ステップS102)。
ステップS102では、例えば、図8に示す組織状況集計結果ファイル110が生成される。組織状況集計結果ファイル110は、社員数全体111、社員数男性112、社員数女性113、退職予定者数全体114、退職予定者数一般社員115、退職予定者数役員116、所属滞留年数117、役職滞留年数118、資格滞留年数119、所属別人数120、資格別人数121の項目を有する。
社員数全体111は、社員情報テーブル20の全社員数(全レコード数)である。社員数男性112は、社員情報テーブル20の性別24が男の社員数(レコード数)である。社員数女性113は、社員情報テーブル20の性別24が女の社員数(レコード数)である。退職予定者数全体114は、社員情報テーブル20の年齢23が定年退職年齢の社員数(レコード数)である。退職予定者数一般社員115は、社員情報テーブル20の年齢23が定年退職年齢で役職名26が一般社員の社員数(レコード数)である。退職予定者数役員116は、社員情報テーブル20の年齢23が定年退職年齢で役職名26が役員の社員数(レコード数)である。
所属滞留年数117は、上記滞留情報テーブルの全社員の所属の滞留年数の平均値である。役職滞留年数118は、上記滞留情報テーブルの全社員の役職の滞留年数の平均値である。資格滞留年数119は、社員情報テーブル20の全社員の資格年数28の平均値である。所属別人数120は、社員情報テーブル20の所属名25毎(総務部、企画部、開発部、営業部)の社員数である。資格別人数121は、社員情報テーブル20の資格27毎(1等級、2等級、3等級、4等級、5等級、6等級、7等級)の社員数である。ステップS102の集計において、CPU11は、所属、役職、資格の滞留年数の数値の統計量として、全社員の平均値を算出する。
そして、CPU11は、組織状況イベント優先順位調整ファイル80を記憶部15から読み出し、ステップS102で生成した組織状況集計結果ファイルが組織状況イベント優先順位調整ファイル80の条件情報を満たすイベントの優先順位の調整量に基づいて、RAM13に記憶されたイベント表示設定ファイル40を更新して調整し(ステップS103)、組織状況によるイベント表示設定ファイル調整処理を終了する。
ステップS103では、具体的には、CPU11は、組織状況集計結果ファイル110の退職予定者数全体114、所属滞留年数117、退職予定者数役員116が、組織状況イベント優先順位調整ファイル80の第1条件83、第2条件84、第3条件85を満たすイベント番号81のイベントの優先順位調整86を取得し、当該イベントの優先順位調整86でイベント表示設定ファイル40の優先順位46の順位を更新する。
例えば、退職予定者数全体114、所属滞留年数117、退職予定者数役員116が、イベント番号E200の退職、イベント番号E300の異動、イベント番号E400の役員登用の第1条件83を満たすため、退職の優先順位46が−1されてA→Bとなり、異動の優先順位46が+1されてB→Aとなり、役員登用の優先順位46が+2されてD→Bとなる。
そして、ステップS103の実行後、図6の人事情報登録処理に戻り、CPU11は、人事情報登録の対象者選択画面情報を生成し、対象者選択画面情報を表示部14に表示し、操作部12を介して、操作者からの少なくとも一人の対象者の社員番号の入力と、実行ボタン(図示略)のクリック入力と、を受け付ける(ステップS11)。
そして、CPU11は、社員情報テーブル20を記憶部15から読み出し、社員情報テーブル20を用いて、ステップS11で入力された社員番号の社員の情報を含む人事情報登録画面情報200を生成し、人事情報登録画面情報200を表示部14に表示する(ステップS12)。
図10に示すように、人事情報登録画面情報200は、対象者選択表示部210と、処理選択表示部220と、イベント選択表示部230と、業務処理表示部240と、を有する。
対象者選択表示部210は、情報登録処理の対象者の候補を表示し、情報登録処理を行う対象者の選択入力を受け付けるための表示領域であり、対象者情報リスト211を含む。対象者情報リスト211は、社員情報テーブル20のうち、ステップS11で入力された社員番号21の社員の、社員番号21、氏名22、年齢23、所属名25、役職名26、資格27の各データをテーブル状に含んでおり、操作者が対象者のレコードを選択操作することが可能である。ステップS12の時点では、対象者選択表示部210は、対象者が未選択の状態である。
処理選択表示部220は、対象者選択表示部210で選択入力された対象者と、イベント選択表示部230で選択入力されたイベントと、に対応して実行される情報登録処理の名称及びその入力順(情報登録処理の実行順)を表示するための表示領域であり、登録処理表示部221と、登録実行ボタン222と、を含む。登録処理表示部221は、人事情報登録処理で実行される情報登録処理(本人情報登録、所属情報登録、資格情報登録、住所情報登録、区分情報登録、給与情報登録)のリストである。登録実行ボタン222は、イベントに対応するすべてのデータ入力処理を実行した後に、操作者によりクリック操作されるボタンである。ステップS12の時点では、各情報登録処理が未実行の状態である。
イベント選択表示部230は、対象者選択表示部210で選択入力された対象者に発生したイベントの任意の選択入力を受け付けるイベント選択部231と、実行ボタン232と、を含む表示領域である。イベント選択部231は、対象者に対応する各イベント(復職、退職、異動、役員登用、引越、結婚、4等級昇格等)の名称とラジオボタンとのリストを有し、操作者がラジオボタンのクリック操作によりイベントを選択できる。実行ボタン232は、イベント選択部231のイベント選択の実行ボタンであり、操作者によりクリック操作される。ステップS12の時点では、イベント情報が未表示でイベント選択が未実行の状態である。
業務処理表示部240は、実際の業務処理としての情報登録処理の入力項目のデータ入力を行う表示領域である。ステップS12の時点では、業務処理表示部240は、何も設定されていない状態である。
そして、CPU11は、操作部12を介して、操作者からの、対象者情報リスト211への対象者選択入力を受け付ける(ステップS13)。そして、CPU11は、対象者情報リスト211のうち、ステップS13又はS22で選択された対象者の対象者情報のレコードを選択表示し、当該選択された対象者の写真の画像データを記憶部15から読み出し、当該対象者の写真の画像データを人事情報登録画面情報200に表示する(ステップS14)。ステップS14では、人事情報登録画面情報200で、例えば、対象者情報リスト211で対象者として「鈴木花子」のレコード211aが選択され、選択表示(図10上ハッチング)される。この選択表示とは、青等の色塗り表示とするが、情報の点滅等、他の強調表示としてもよい。さらに、選択された対象者の画像データは、人事情報登録画面情報200の対象者画像表示部201に表示される。
そして、CPU11は、業務カレンダー設定ファイル90を記憶部15から読み出し、イベント表示設定ファイル40をRAM13から読み出し、計時部17から現在日時情報を取得し、業務カレンダー設定ファイル90においてステップS13又はS22で選択された対象者及び現在日時情報に対応する業務処理がある場合に、その業務処理に対応するイベントをイベント表示設定ファイル40の優先順位の最上位に設定して調整する(ステップS15A)。
ステップS15Aでは、具体的には、CPU11は、業務カレンダー設定ファイル90において、ステップS13又はS22で選択された対象者が業務対象者100であり、且つ現在日時情報が開始日時92と終了日時93との間にあるレコードがある場合に、そのレコードのイベント番号98に対応するイベント表示設定ファイル40のイベント番号41のレコードの優先順位を最上位(例えばAよりも順位が上位のA+)に設定する。
例えば、ステップS13又はS22で選択された対象者「鈴木花子」が業務対象者100にあり、且つ現在日時情報(2010年5月31日の時刻情報)が開始日時92と終了日時93との間にあるレコードのイベント番号98のイベント番号E200に対応する退職の優先順位46が最上位にされてA+となる。
そして、CPU11は、優先順位46が最上位のイベント名称42を順に並べ、ステップS13又はS22で選択された対象者の社員情報テーブル20のレコードが、第1条件43、第2条件44、第3条件45を満たすイベント名称42を抽出し、優先順位46の順に並べて、条件が一致のイベント名称42を優先順位が最上位のイベント名称42に続けて並べて、条件が不一致で表示していないイベント名称42から、条件不一致時表示47が「表示する」であるイベント名称42を抽出し、優先順位46の順に並べて、条件が不一致で表示するイベント名称42を条件が一致のイベント名称42に続けて並べて、イベント選択部231としてイベント選択表示部230に表示する(ステップS15B)。また、ステップS15Bにおいて、CPU11は、優先順位46が「表示しない」であるイベント名称42をイベント選択部231として表示しない。
例えば、対象者「鈴木花子」について、優先順位46が最上位の退職のイベント選択部231と、社員情報テーブル20の年齢23が第1条件43を満たし婚姻区分31が第2条件44を満たす結婚のイベント選択部231と、現職区分32が第1条件43を満たす復職のイベント選択部231と、が順に表示され、続けて、条件不一致時表示47が「表示する」の異動、引越のイベント選択部231が順に表示される。最上位、条件一致のイベントの退職、結婚、復職のイベント選択部231は、太線の枠で表示され、条件不一致のイベントの異動、引越のイベント選択部231は、中線の枠で表示される。このように、最上位、条件一致のイベントと、条件不一致のイベントとが、異なる表示態様で表示され、操作者が互いに視覚的に識別できるようになっている。
そして、CPU11は、操作部12を介して、操作者からの、イベント選択部231へのイベント選択入力と、実行ボタン232のクリック入力と、を受け付け、選択入力されたイベントのイベント選択部231を選択表示する(ステップS16)。また、ステップS16では、人事情報登録画面情報200で、例えば、イベント選択表示部230で、復職が選択入力され、実行ボタン232がクリック入力されると、図11の人事情報登録画面情報200aのように、復職のイベント選択部231aが選択表示される。実行ボタン232は、クリック入力されると、人事情報登録画面情報200aのように、次へボタン233に変更される。次へボタン233は、業務処理表示部240のデータ入力に対応する情報登録処理を次に送るための実行ボタンであり、操作者によりクリック操作される。
そして、CPU11は、イベント内容設定ファイル50を記憶部15から読み出し、イベント内容設定ファイル50に基づいて入力順ワークファイルを生成してRAM13に格納する(ステップS17)。ステップS17では、イベント内容設定ファイル50の、選択イベントの優先順位に対応して入力項目の種類(本人情報、所属情報、資格情報、住所情報、区分情報、給与情報)のデータの入力順が設定され、入力順ワークファイルに反映される。
例えば、図3(b)に示す構成のイベント内容設定ファイル50で、イベント名称51として復職が選択された場合に、優先順位がフィールド中で一番高い区分情報登録56が、この優先順位(1番目)で入力順に設定され、優先順位がフィールド中で次に高い所属情報登録53が、この優先順位(2番目)で入力順に設定される。
ステップS17では、上記の入力順に対応して、図9に示す入力順ワークファイル130が生成される。入力順ワークファイル130は、入力順131と、入力項目132と、イベント名称133と、業務内容ファイル名称134と、の項目を有する。入力順131は、データの入力順である。入力項目132は、入力順131に対応する入力項目の種類である。イベント名称133は、入力項目132に対応するイベントの名称である。業務内容ファイル名称134は、入力項目132の入力項目の種類に対応する業務処理(入力処理)で用いる業務内容ファイルの名称である。
そして、CPU11は、入力順ワークファイルを参照し、人事情報登録画面情報の全ての入力項目132の登録処理表示部221に入力順131の数字を表示させ、入力項目132にない登録処理表示部221をスティップル(操作不可)表示し、ステップS16で選択入力されたイベントのイベント名称133に対応する入力項目132に応じて、選択表示したイベント選択部231とこれに対応する情報登録処理の登録処理表示部221とを結ぶ対応線250を表示する(ステップS18)。例えば、人事情報登録画面情報200aにおいて、区分情報登録、所属情報登録の登録処理表示部221に入力順の(1)、(2)の数字221bが表示され、本人情報登録、資格情報登録、住所情報登録、給与情報登録の登録処理表示部221cがスティップル表示(図11上網掛け表示)され、選択表示された復職のイベント選択部231aとこれに対応する区分情報登録、所属情報登録の登録処理表示部221aとを結ぶ対応線250が表示される。
そして、CPU11は、各種情報入力処理を実行する(ステップS19)。ここで、図12を参照して、ステップS19の各種情報入力処理を説明する。先ず、CPU11は、入力項目の種類のデータの入力順の変数Nに0を代入する(ステップS31)。そして、CPU11は、変数Nを1インクリメントする(ステップS32)。
そして、CPU11は、入力順ワークファイル130を参照し、N行目(入力順131がN)のレコードの入力項目132が何であるかを判別する(ステップS33)。N行目がなしである場合(ステップS33;なし)、CPU11は、各種情報入力処理を終了する。
N行目が本人情報登録である場合(ステップS33;本人情報登録)、CPU11は、人事情報登録画面情報の本人情報登録の登録処理表示部221を選択表示する(ステップS34)。
そして、CPU11は、社員情報テーブル20を記憶部15から読み出し、人事情報登録画面情報の業務処理表示部240の本人情報(社員番号、氏名、年齢、性別)の入力欄241と、入力欄241内の社員情報テーブル20の本人情報の各項目のデータと、更新ボタン242と、を表示する(ステップS35)。入力欄241の各データは、操作者の入力に応じて更新が可能である。更新ボタン242は、入力欄241の各データの更新の確定ボタンであり、操作者によりクリック操作される。
そして、CPU11は、入力順ワークファイルの業務内容ファイル名称134にファイル名称があるか否かを判別する(ステップS36)。ファイル名称がある場合(ステップS36;YES)、CPU11は、業務内容ファイル名称134の業務内容ファイルのデータを記憶部15から読み出し、その更新後となるデータを入力欄241内に表示して反映する(ステップS37)。このように、入力欄241内には、更新前のデータと、更新後のデータと、が表示され、操作者により、目視で確認される。なお、入力欄241内において、更新前のデータと、更新後のデータとは、同時に並べて表示される構成としてもよい。
そして、CPU11は、操作部12を介して、データ更新がある場合の操作者からの入力欄241のデータ更新入力と、更新ボタン242のクリック入力と、を受け付ける(ステップS38)。ファイル名称がない場合(ステップS36;NO)、ステップS38に移行される。そして、CPU11は、操作部12を介して、操作者からの次へボタン233のクリック入力を受け付け(ステップS39)、ステップS32に移行する。
N行目が所属情報登録である場合(ステップS33;所属情報登録)、CPU11は、人事情報登録画面情報の所属情報登録の登録処理表示部221を選択表示する(ステップS40)。そして、CPU11は、社員情報テーブル20を記憶部15から読み出し、人事情報登録画面情報の業務処理表示部240の所属情報(所属名、役職名)の入力欄241と、入力欄241内の社員情報テーブル20の所属情報の各項目のデータと、更新ボタン242と、を表示する(ステップS41)。
そして、CPU11は、入力順ワークファイルの業務内容ファイル名称134にファイル名称があるか否かを判別する(ステップS42)。ファイル名称がある場合(ステップS42;YES)、CPU11は、業務内容ファイル名称134の業務内容ファイルのデータを記憶部15から読み出し、そのデータを入力欄241内に表示して反映する(ステップS43)。
そして、CPU11は、操作部12を介して、データ更新がある場合の操作者からの入力欄241のデータ更新入力と、更新ボタン242のクリック入力と、を受け付ける(ステップS44)。ファイル名称がない場合(ステップS42;NO)、ステップS44に移行される。そして、CPU11は、操作部12を介して、操作者からの次へボタン233のクリック入力を受け付け(ステップS45)、ステップS32に移行する。
N行目が資格情報登録である場合(ステップS33;資格情報登録)、CPU11は、人事情報登録画面情報の資格情報登録の登録処理表示部221を選択表示する(ステップS46)。そして、CPU11は、社員情報テーブル20を記憶部15から読み出し、人事情報登録画面情報の業務処理表示部240の資格情報(資格、資格年数)の入力欄241と、入力欄241内の社員情報テーブル20の資格情報の各項目のデータと、更新ボタン242と、を表示する(ステップS47)。
そして、CPU11は、入力順ワークファイルの業務内容ファイル名称134にファイル名称があるか否かを判別する(ステップS48)。ファイル名称がある場合(ステップS48;YES)、CPU11は、業務内容ファイル名称134の業務内容ファイルのデータを記憶部15から読み出し、入力欄241内に表示して反映する(ステップS49)。
そして、CPU11は、操作部12を介して、データ更新がある場合の操作者からの入力欄241のデータ更新入力と、更新ボタン242のクリック入力と、を受け付ける(ステップS50)。ファイル名称がない場合(ステップS48;NO)、ステップS50に移行される。そして、CPU11は、操作部12を介して、操作者からの次へボタン233のクリック入力を受け付け(ステップS51)、ステップS32に移行する。
N行目が住所情報登録である場合(ステップS33;住所情報登録)、CPU11は、人事情報登録画面情報の住所情報登録の登録処理表示部221を選択表示する(ステップS52)。そして、CPU11は、社員情報テーブル20を記憶部15から読み出し、人事情報登録画面情報の業務処理表示部240の住所情報(郵便番号、住所)の入力欄241と、入力欄241内の社員情報テーブル20の住所情報の各項目のデータと、更新ボタン242と、を表示する(ステップS53)。
そして、CPU11は、入力順ワークファイルの業務内容ファイル名称134にファイル名称があるか否かを判別する(ステップS54)。ファイル名称がある場合(ステップS54;YES)、CPU11は、業務内容ファイル名称134の業務内容ファイルのデータを記憶部15から読み出し、そのデータを入力欄241内に表示して反映する(ステップS55)。
そして、CPU11は、操作部12を介して、データ更新がある場合の操作者からの入力欄241のデータ更新入力と、更新ボタン242のクリック入力と、を受け付ける(ステップS56)。ファイル名称がない場合(ステップS54;NO)、ステップS56に移行される。そして、CPU11は、操作部12を介して、操作者からの次へボタン233のクリック入力を受け付け(ステップS57)、ステップS32に移行する。
N行目が区分情報登録である場合(ステップS33;区分情報登録)、CPU11は、人事情報登録画面情報の区分情報登録の登録処理表示部221を選択表示する(ステップS58)。
そして、CPU11は、社員情報テーブル20を記憶部15から読み出し、人事情報登録画面情報の業務処理表示部240の区分情報(婚姻区分、現職区分)の入力欄241と、入力欄241内の社員情報テーブル20の区分情報の各項目のデータと、更新ボタン242と、を表示する(ステップS59)。
そして、CPU11は、入力順ワークファイルの業務内容ファイル名称134にファイル名称があるか否かを判別する(ステップS60)。ファイル名称がある場合(ステップS60;YES)、CPU11は、業務内容ファイル名称134の業務内容ファイルのデータを記憶部15から読み出し、そのデータを入力欄241内に表示して反映する(ステップS61)。
そして、CPU11は、操作部12を介して、データ更新がある場合の操作者からの入力欄241のデータ更新入力と、更新ボタン242のクリック入力と、を受け付ける(ステップS62)。ファイル名称がない場合(ステップS60;NO)、ステップS61に移行される。そして、CPU11は、操作部12を介して、操作者からの次へボタン233のクリック入力を受け付け(ステップS63)、ステップS32に移行する。
N行目が給与情報登録である場合(ステップS33;給与情報登録)、CPU11は、人事情報登録画面情報の給与情報登録の登録処理表示部221を選択表示する(ステップS64)。そして、CPU11は、社員情報テーブル20を記憶部15から読み出し、人事情報登録画面情報の業務処理表示部240の給与情報(基本給、特別手当、住宅手当、家族手当)の入力欄241と、入力欄241内の社員情報テーブル20の給与情報の各項目のデータと、更新ボタン242と、を表示する(ステップS65)。
そして、CPU11は、入力順ワークファイルの業務内容ファイル名称134にファイル名称があるか否かを判別する(ステップS66)。ファイル名称がある場合(ステップS66;YES)、CPU11は、業務内容ファイル名称134の業務内容ファイルのデータを記憶部15から読み出し、そのデータを入力欄241内に表示して反映する(ステップS67)。
そして、CPU11は、操作部12を介して、データ更新がある場合の操作者からの入力欄241のデータ更新入力と、更新ボタン242のクリック入力と、を受け付ける(ステップS68)。ファイル名称がない場合(ステップS66;NO)、ステップS68に移行される。そして、CPU11は、操作部12を介して、操作者からの次へボタン233のクリック入力を受け付け(ステップS69)、ステップS32に移行する。
図6に戻り、ステップS19の各種情報入力処理の実行後、CPU11は、操作部12を介して、操作者からの登録実行ボタン222のクリック入力を受け付ける(ステップS20)。そして、CPU11は、操作部12を介して、ステップS19の各種情報入力処理で入力された入力項目の各データで、記憶部15の社員情報テーブル20のステップS13又はS22で選択された対象者の各入力項目のデータを更新する(ステップS21)。
そして、CPU11は、操作部12を介して、対象者情報リスト211のうちの新たな対象者が選択されたか否かを判別する(ステップS22)。新たな対象者とは、他の対象者であるが、前回選択したイベントと別のイベントに対応するデータ入力をするために、前回と同じ対象者としてもよい。新たな対象者が選択された場合(ステップS22;YES)、ステップS14に移行される。新たな対象者が選択されない場合(ステップS22;NO)、CPU11は、人事情報登録処理を終了する。
以上、本実施の形態によれば、人事管理装置10は、対象者の個人情報を当該対象者が所属する組織毎に集計して組織状況集計結果を生成し、生成された組織状況集計結果に基づいて、イベントを表示する優先順位を調整し、複数のイベントのうち対象者の個人情報がイベント表示設定ファイル40の条件情報を満たすイベントを調整された優先順位に基づく順に並べて表示部14に表示する。人事管理装置10は、操作部12を介して、表示されたイベントから処理対象とするイベントの選択入力を受け付け、選択入力されたイベントに対応する業務処理を実行する。
このため、対象者が所属する組織の状況に応じて、イベントを表示する優先順位を最適且つ自動的に調整することができ、イベントの表示を伴う業務処理を自動的に効率化できる。
また、人事管理装置10は、計時部17により取得された現在日時情報と日時の条件に対応するイベントの優先順位の調整量情報としての時期イベント優先順位調整ファイル70とに基づいて、イベントを表示する優先順位を調整する。このため、現在日時の時期に応じて、イベントを表示する優先順位を最適且つ自動的に調整することができ、イベントの表示を伴う業務処理を自動的に効率化できる。
また、人事管理装置10は、操作部12を介して、対象者の選択入力を受け付け、選択入力された対象者について、現在日時情報に対応するイベントの業務処理のスケジュール情報が業務カレンダー設定ファイル90に有る場合に、当該イベントを優先順位の最上位に設定し、調整された優先順位に基づいて、設定された最上位のイベントと、複数のイベントのうち選択入力された対象者の個人情報が条件情報を満たすイベントと、を表示する。このため、選択された対象者のイベントの業務処理のスケジュールに応じて、イベントを表示する優先順位を最適且つ自動的に調整することができ、イベントの表示を伴う業務処理を自動的に効率化できる。
また、人事管理装置10は、イベントを表示するか否かが設定された条件不一致時表示47に基づいて、表示するに設定されたイベントについては、条件情報を満たさなくても、条件情報を満たすイベントに続けて表示する。このため、条件情報を満たさないが業務処理を行う可能性があるイベントを表示でき、当該イベントを選択でき業務処理を効率化できる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部15のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリや、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る業務処理装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、人事情報登録処理において、イベントを一つ選択入力する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、イベントを複数選択入力し、選択入力された複数のイベントのうち一つずつ順に対応する情報登録処理(入力項目のデータ入力及び登録)を実行していく構成としてもよい。
また、上記実施の形態において、人事情報登録画面情報の業務処理表示部240において、業務内容ファイルがある場合に、当該業務内容ファイルのデータを入力欄241に反映させる構成を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、所属=開発部の所属別人数が規定人数より少なく、所属=企画部の所属人数が規定人数より多いことを組織状況イベント優先順位調整ファイル80の条件情報とし、図6、図7の人事情報登録処理のステップS103において、ステップS102の組織状況集計結果ファイルが当該条件情報に合致した場合に、イベント番号E300の異動の優先順位調整86を+α(α=1等)とする。そして、ステップS16において、実際に異動のイベントが選択された場合に、上記条件情報で用いた開発部、企画部を反映した図13に示す人事情報登録画面情報200bが表示部14に表示される構成としてもよい。
図13は、人事情報登録画面情報200bを示す図である。人事情報登録画面情報200bでは、240は、現在内容を示す所属名の表示欄241bと、変更内容(更新後の内容)を示す所属名の入力欄241cと、を有する。このように、企画部から開発部への異動処理の内容を提供することにより、入力操作を簡略化できる。
また、上記実施の形態における人事管理装置10の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
対象者の個人情報を当該対象者が所属する組織毎に集計して組織状況集計結果を生成する集計手段と、
前記生成された組織状況集計結果に基づいて、イベントを表示する優先順位を調整する第1の調整手段と、
複数のイベントのうち対象者の個人情報が条件情報を満たすイベントを前記第1の調整手段により調整された優先順位に基づく順に並べて表示手段に表示する表示制御手段と、
前記表示されたイベントから処理対象とするイベントの選択入力を受け付ける選択手段と、
前記選択入力されたイベントに対応する業務処理を実行する実行手段と、
を備える業務処理装置。
<請求項2>
現在日時情報を取得する取得手段と、
前記取得された現在日時情報と日時に対応するイベントの優先順位の調整量情報とに基づいて、前記優先順位を調整する第2の調整手段と、を備える請求項1に記載の業務処理装置。
<請求項3>
前記選択手段は、対象者の選択入力を受け付け、
前記選択入力された対象者について、前記現在日時情報に対応するイベントの業務処理のスケジュール情報が有る場合に、当該イベントを前記優先順位の最上位に設定する第3の調整手段を備え、
前記表示制御手段は、前記調整された優先順位に基づいて、複数のイベントのうち前記最上位に設定されたイベントと、前記選択入力された対象者の個人情報が条件情報を満たすイベントと、を表示する請求項2に記載の業務処理装置。
<請求項4>
前記表示制御手段は、イベントを表示するか否かが設定された表示設定情報に基づいて、表示設定されたイベントについては、前記条件情報を満たさなくても、前記条件情報を満たすイベントに続けて表示する請求項1から3のいずれか一項に記載の業務処理装置。
<請求項5>
コンピュータを、
対象者の個人情報を当該対象者が所属する組織毎に集計して組織状況集計結果を生成する集計手段、
前記生成された組織状況集計結果に基づいて、イベントを表示する優先順位を調整する第1の調整手段、
複数のイベントのうち対象者の個人情報が条件情報を満たすイベントを前記第1の調整手段により調整された優先順位に基づく順に並べて表示手段に表示する表示制御手段、
前記表示されたイベントから処理対象とするイベントの選択入力を受け付ける選択手段、
前記選択入力されたイベントに対応する業務処理を実行する実行手段、
として機能させるためのプログラム。