JP7146337B2 - インクリボンカセット - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献1のインクリボンカセットでは、限られたリボン収納部6に長尺のインクリボン1を収納することにより、インクリボン1の折れ幅(インクリボン1の隣接する折り位置間の距離)が小さくなることを防ぐことはできず、所謂リボンジャムの発生を防止することはできなかった。
前記巻取ギヤの回転中心と前記従動ギヤの回転中心を結んだ直線である軸間線の方向を軸間線方向とし、前記巻取ギヤの回転軸と直交する前記筐体の内壁上で前記軸間線方向と直交し、前記巻取ギヤから前記リボン収納部へ向かう方向を送り出し方向とし、
前記巻取ギヤ及び前記従動ギヤへ前記インクリボンが巻きつくことを防止するセパレータを有し、前記リボン収納部は、前記セパレータ又は、前記セパレータ及び前記筐体の側壁によって構成される導入部を有し、前記導入部は前記巻取ギヤ及び前記従動ギヤから前記送り出し方向に向かって前記リボン収納部の前記軸間線方向の幅が徐々に広がる形状であり、
前記筐体の内壁と前記筐体の内壁と対向する前記カセットカバーの内壁間の距離である前記リボン収納部の内高を、前記インクリボンの幅よりも0.8mm以上1.3mm以下大きくし、前記筐体と前記カセットカバーの前記巻取ギヤと前記従動ギヤ付近において、前記筐体内壁と前記カセットカバーの内壁に凸部を設けることにより、前記巻取ギヤ及び前記従動ギヤ付近のリボン収納部の内高のみを前記リボン収納部内高よりも0.4mm以上0.8mm以下小さくし、
前記軸間線上で前記巻取ギヤの回転中心から前記従動ギヤの回転中心に向かって、下記数式1で表わすCだけ移動した点をギヤ接点とし、
前記凸部は前記ギヤ接点から前記送り出し方向に向かって、前記凸部の前端位置までの前記リボン収納部全域に連続して設けられ、
前記ギヤ接点を通り前記送り出し方向と平行な直線を中央線とし、
前記導入部は前記巻取ギヤ側の形状と前記従動ギヤ側の形状からなり、前記巻取ギヤ側と前記従動ギヤ側のそれぞれの前記導入部形状においてリボン収納部の幅が最も広がった箇所を導入部終点とし、
前記巻取ギヤ側導入部終点と前記従動ギヤ側導入部終点までの前記ギヤ接点からの距離に差がある場合には、前記ギヤ接点から遠い方の前記導入部終点と前記ギヤ接点間の距離を導入部寸法とし、前記巻取ギヤ側導入部終点と前記従動ギヤ側導入部終点までの前記ギヤ接点からの距離に差がない場合には、前記従動ギヤ側導入部終点から前記ギヤ接点までの距離を導入部寸法とし、
前記導入部寸法の1.4倍が15mm以下の場合には、前記中央線上における前記ギヤ接点からの前記凸部の前端位置までの距離を15mmとし、
前記導入部寸法の1.4倍が15mmを超える場合には、前記中央線上における前記ギヤ接点からの前記凸部前端位置までの距離を15mm以上、前記導入部寸法の1.4倍以下とし、
前記中央線を挟んで前記軸間線方向の両側における前記ギヤ接点からの前記凸部の前端位置までの距離が前記中央線上と同じか、前記中央線から遠ざかるにつれて徐々に短くなることを特徴とするインクリボンカセットである。
数式1:C=(前記巻取ギヤの回転中心と前記従動ギヤの回転中心間の距離)×(前記巻取ギヤのピッチ円直径)/(前記巻取ギヤのピッチ円直径+前記従動ギヤのピッチ円直径)
数式1:C=(前記巻取ギヤの回転中心と前記従動ギヤの回転中心間の距離)×(前記巻取ギヤのピッチ円直径)/(前記巻取ギヤのピッチ円直径+前記従動ギヤのピッチ円直径)
比較例1として、図2及び図3に示すインクリボンカセットZ1(Y)を準備した。インクリボンカセットZ1の巻取ギヤ3、従動ギヤ4ともに、モジュール0.55、歯数26枚、歯の厚み4mmのインボリュートギヤが、各ギヤの回転軸方向に2mmの隙間を開けて2枚設けられている。各ギヤに設けられた2枚のギヤ同士は、ギヤの円周方向に位相のずれが無く設けられている。したがって、巻取ギヤ3と従動ギヤ4は、それぞれの2枚のギヤ同士が同時に噛み合った状態で、スムースに回転することができる。インクリボンカセットZ1に使用するインクリボンとしては、リボン幅が13mm、リボンの平均厚みが113μmのナイロン生地に液体インクを塗布したものを使用する。
数式1:C=(前記巻取ギヤの回転中心と前記従動ギヤの回転中心間の距離)×(前記巻取ギヤのピッチ円直径)/(前記巻取ギヤのピッチ円直径+前記従動ギヤのピッチ円直径)
比較例2のインクリボンカセットZ2は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の凸部前端2b、7bの形状が異なる以外は、インクリボンカセットZ1と同様である。インクリボンカセットZ2の凸部2a、凸部7aの平面形状は、ギヤ接点11からリボン送り出し方向へ32mmの場所にある軸間線32と平行で、カセットケース2の一方の側壁2dから他方の側壁2d間(カセットカバー7においては、カセットケース2の一方の側壁2dに相当する位置から他方の側壁2dに相当する位置の間)に連続して設けられた直線を、リボン送り出し方向下流の凸部前端2b、7bとする形状になっている。
比較例3のインクリボンカセットZ3は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の凸部前端2b、7bの形状が異なる以外は、インクリボンカセットZ1と同様である。インクリボンカセットZ3の凸部2a、凸部7aの平面形状は、ギヤ接点11からリボン送り出し方向へ60mmの場所にある軸間線32と平行で、カセットケース2の一方の側壁2dから他方の側壁2d間(カセットカバー7においては、カセットケース2の一方の側壁2dに相当する位置から他方の側壁2dに相当する位置の間)に連続して設けられた直線を、リボン送り出し方向下流の凸部前端2b、7bとする形状になっている。
図5に比較例4のインクリボンカセットZ4を示す。図5(a)は、インクリボンカセットZ4のカセットカバーを除去した状態の巻取ギヤと従動ギヤ付近の詳細図であり、図5(b)は、図5(a)を2倍に拡大し、カセットカバー7を装着した状態のT-T断面図である。比較例4のインクリボンカセットZ4は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の凸部前端2b、7bの形状が異なる以外は、インクリボンカセットZ1と同様である。インクリボンカセットZ4の凸部2a、凸部7aの平面形状は、ギヤ接点11を中心とする半径12mmで、少なくともインクリボンカセットZ4の導入部6cを構成する巻取ギヤセパレータ12の外形線に相当する位置から従動ギヤセパレータ13の外形線に相当する位置の間に連続して設けられた円弧を、リボン送り出し方向下流の凸部前端2b、7bとする形状になっている。
図6に比較例5のインクリボンカセットZ5を示す。図6(a)は、インクリボンカセットZ5のカセットカバーを除去した状態の巻取ギヤと従動ギヤ付近の詳細図であり、図6(b)は、図6(a)を2倍に拡大し、カセットカバー7を装着した状態のT-T断面図である。インクリボンカセットZ5がインクリボンカセットZ1と異なる点は、凸部2a、凸部7aの平面形状のみである。インクリボンカセットZ5でも、巻取ギヤセパレータ12と巻取ギヤセパレータ12に連続するカセットケース2の側壁2d、及び従動ギヤセパレータ13と従動ギヤセパレータ13に連続するカセットケース2の側壁2dによって構成される導入部6cが設けられている。導入部6cは巻取ギヤ2及び従動ギヤ3からインクリボン1が送り出される方向である送り出し方向に向かってリボン収納部6の軸間線32(巻取ギヤ3の回転中心と従動ギヤ4の回転中心を結んだ直線)方向の幅が徐々に広がる形状である。インクリボンカセットZ5では、巻取ギヤセパレータ12側の導入部形状と従動ギヤセパレータ13側の導入部形状は、異なる形状となっている。このため、ギヤ接点11から巻取ギヤセパレータ12側の導入部終点6eまでの距離と、ギヤ接点11から従動ギヤセパレータ13側の導入部終点6eまでの距離が異なっている。ギヤ接点11から遠い側の導入部終点6eまでの距離をSmmとすると、インクリボンカセットZ5の凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bは、ギヤ接点11を中心とする半径1.5Smmで、カセットケース2の一方の側壁2dから他方の側壁2d間(カセットカバー7においては、カセットケース2の一方の側壁2dに相当する位置から他方の側壁2dに相当する位置の間)に連続して設けられた円弧状になっている。
比較例6のインクリボンカセットZ6は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状が異なる以外は、インクリボンカセットZ5と同様である。インクリボンカセットZ6の凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状は、ギヤ接点11を中心とする半径1.8Smmで、カセットケース2の一方の側壁2dから他方の側壁2d間(カセットカバー7においては、カセットケース2の一方の側壁2dに相当する位置から他方の側壁2dに相当する位置の間)に連続して設けられた円弧状になっている。
実施例1のインクリボンカセットX1は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状が異なる以外は、インクリボンカセットZ1と同様である。インクボンカセットX1の凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bは、ギヤ接点11を中心とする半径15mmで、少なくともインクリボンカセットX1の導入部6cを構成する巻取ギヤセパレータ12の外形線に相当する位置から従動ギヤセパレータ13の外形線に相当する位置の間に連続して設けられた円弧状になっている。
図4に、実施例2のインクリボンカセットX2を示す。図4(a)は、インクリボンカセットX2のカセットカバーを除去した状態の巻取ギヤと従動ギヤ付近の詳細図であり、図4(b)は、図4(a)を2倍に拡大し、カセットカバー7を装着した状態のT-T断面図である。実施例2のインクリボンカセットX2は、導入部6cの形状の一部が異なる以外は、インクリボンカセットX1と同様である。インクリボンカセットX2に使用する巻取ギヤセパレータ12と従動ギヤセパレータ13は、インクリボンカセットX1に使用するものと同様である。インクリボンカセットX2の導入部6cは、リボン収納部6の軸間線32(巻取ギヤ3の回転中心と従動ギヤ4の回転中心を結んだ直線)方向の幅が徐々に広がる形状が一直線に連続しておらず、段階的に広がる形状になっている以外は、インクリボンカセットX1の導入部6cと同様である。インクリボンカセットX2の導入部6cでは、巻取ギヤセパレータ12と従動ギヤセパレータ13の形状により、リボン収納部6の軸間線32(巻取ギヤ3の回転中心と従動ギヤ4の回転中心を結んだ直線)方向の幅が徐々に広がったのち、リボン収納部6の軸間線32方向の幅が広がらない部分が設けられていること以外は、インクリボンカセットX1と同様である。インクリボンカセットX2では、導入部6cにリボン収納部6の軸間線32方向の幅が広がらない部分が設けられていることにより、導入部始点6dと導入部終点6eを結んだ直線が、リボン収納部6におけるインクリボン1の送り出し方向である中央線33となす角度のうち、鋭角である角度6fがπ/5ラジアンとなっている。また、インクリボンカセットX2における、図4の2箇所のV1の合計は20.5mmであり、2箇所のV2の合計は15.6mmである。これに対して、W1は5.5mmであり、W2は9.4mmである。したがって、インクリボンカセットX2では、段階的に収納部6の幅が広がるリボン収納部形状において、傾斜部分の斜線の長さの合計は、収納部6の幅が広がらない直線部分の直線の長さの合計よりも長くなっている。
実施例3のインクリボンカセットX3は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状が異なる以外は、インクリボンカセットX1と同様である。インクリボンカセットX3の凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状は、ギヤ接点11を中心とする半径1.2Smmで、カセットケース2の一方の側壁2dから他方の側壁2d間(カセットカバー7においては、カセットケース2の一方の側壁2dに相当する位置から他方の側壁2dに相当する位置の間)に連続して設けられた円弧状になっている。
実施例4のインクリボンカセットX4は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状が異なる以外は、インクリボンカセットX2と同様である。インクリボンカセットX4の凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状は、ギヤ接点11を中心とする半径1.2Smmで、カセットケース2の一方の側壁2dから他方の側壁2d間(カセットカバー7においては、カセットケース2の一方の側壁2dに相当する位置から他方の側壁2dに相当する位置の間)に連続して設けられた円弧状になっている。
実施例5のインクリボンカセットX5は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状が異なる以外は、インクリボンカセットX1と同様である。インクリボンカセットX5の凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状は、ギヤ接点11を中心とする半径0.9Smmで、カセットケース2の一方の側壁2dから他方の側壁2d間(カセットカバー7においては、カセットケース2の一方の側壁2dに相当する位置から他方の側壁2dに相当する位置の間)に連続して設けられた円弧状になっている。
実施例6のインクリボンカセットX6は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状が異なる以外は、インクリボンカセットX2と同様である。インクリボンカセットX6の凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状は、ギヤ接点11を中心とする半径0.9Smmで、カセットケース2の一方の側壁2dから他方の側壁2d間(カセットカバー7においては、カセットケース2の一方の側壁2dに相当する位置から他方の側壁2dに相当する位置の間)に連続して設けられた円弧状になっている。
実施例7のインクリボンカセットX7は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状が異なる以外は、インクリボンカセットX1と同様である。インクリボンカセットX7の凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状は、ギヤ接点11を中心とする半径1.4Smmで、カセットケース2の一方の側壁2dから他方の側壁2d間(カセットカバー7においては、カセットケース2の一方の側壁2dに相当する位置から他方の側壁2dの相当する位置の間)に連続して設けられた円弧状になっている。
実施例8のインクリボンカセットX8は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状が異なる以外は、インクリボンカセットX2と同様である。インクリボンカセットX8の凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状は、ギヤ接点11を中心とする半径1.4Smmで、カセットケース2の一方の側壁2dから他方の側壁2d間(カセットカバー7においては、カセットケース2の一方の側壁2dに相当する位置から他方の側壁2dの相当する位置の間)に連続して設けられた円弧状になっている。
図7に実施例9のインクリボンカセットX9を示す。図7(a)は、インクリボンカセットX9のカセットカバーを除去した状態の巻取ギヤと従動ギヤ付近の詳細図であり、図7(b)は、図7(a)を2倍に拡大し、カセットカバーを装着した状態のT-T断面図である。実施例9のインクリボンカセットX9は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状が異なる以外は、インクリボンカセットX1と同様である。インクリボンカセットX9の凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状は、中央線33上のギヤ接点11から1.4Smmリボン送り出し方向下流の点を頂点34とする3角形状である。頂点34を構成する2辺は、導入部始点6dよりリボン送り出し方向へ3mm前方(下流)の軸間線32と平行な直線と、導入部6cを構成する巻取ギヤセパレータ12又は従動ギヤセパレータ13の外形線の交点を通る直線である。
図8に実施例10のインクリボンカセットX10を示す。図8(a)は、インクリボンカセットX10のカセットカバーを除去した状態の巻取ギヤと従動ギヤ付近の詳細図であり、図8(b)は、図8(a)を2倍に拡大し、カセットカバーを装着した状態のT-T断面図である。実施例10のインクリボンカセットX10は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状が異なる以外は、リボンカセットX2と同様である。インクリボンカセットX10の凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状は、中央線33上のギヤ接点11から1.4Smmリボン送り出し方向下流の点を頂点34とする3角形状である。頂点34を構成する2辺は、導入部始点6dよりリボン送り出し方向へ3mm前方(下流)の軸間線32と平行な直線と、導入部6cを構成する巻取ギヤセパレータ12又は従動ギヤセパレータ13の外形線の交点を通る直線である。
実施例11のインクリボンカセットX11は、頂点34の位置が異なる以外は実施例9のインクリボンカセットX9と同様である。インクリボンカセットX11の頂点34は、中央線33上のギヤ接点11から1.2Smmリボン送り出し方向下流の点である。
実施例12のインクリボンカセットX12は、頂点34の位置が異なる以外は実施例9のインクリボンカセットX9と同様である。インクリボンカセットX12の頂点34は、中央線33上のギヤ接点11から15mmリボン送り出し方向下流の点である。
実施例13のインクリボンカセットX13は、頂点34の位置が異なる以外は実施例10のインクリボンカセットX10と同様である。インクリボンカセットX13の頂点34は、中央線33上のギヤ接点11から1.2Smmリボン送り出し方向下流の点である。
実施例14のインクリボンカセットX14は、頂点34の位置が異なる以外は実施例10のインクリボンカセットX10と同様である。インクリボンカセットX14の頂点34は、中央線33上のギヤ接点11から15mmリボン送り出し方向下流の点である。
図9に実施例15のインクリボンカセットX15を示す。図9(a)は、インクリボンカセットX15のカセットカバーを除去した状態の巻取ギヤと従動ギヤ付近の詳細図であり、図9(b)は、図9(a)を2倍に拡大し、カセットカバーを装着した状態のT-T断面図である。実施例15のインクリボンカセットX15は、凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状が異なる以外は、インクリボンカセットX2と同様である。インクリボンカセットX15の凸部2a、凸部7aのリボン送り出し方向下流の前端2b、7bの形状は、中央線33上のギヤ接点11から0.5Smmリボン送り出し方向下流の点を中心とし、中央線33上のギヤ接点11から1.2Smmリボン送り出し方向下流の点を通る半径0.7Smmで、カセットケース2の一方の側壁2dから他方の側壁2d間(カセットカバー7においては、カセットケース2の一方の側壁2dに相当する位置から他方の側壁2dの相当する位置の間)に連続して設けられた円弧状になっている。
比較例7のインクリボンカセットZ7は、頂点34の位置が異なる以外は実施例9のインクリボンカセットX9と同様である。インクリボンカセットZ7の頂点34は、中央線33上のギヤ接点11から12mmリボン送り出し方向下流の点である。
比較例8のインクリボンカセットZ8は、頂点34の位置が異なる以外は実施例10のインクリボンカセットX10と同様である。インクリボンカセットZ8の頂点34は、中央線33上のギヤ接点11から12mmリボン送り出し方向下流の点である。
各インクリボンカセットに長さ40mのインクリボン1を収納し、インクリボン1の両端部を超音波溶着により接合し各実施例、各比較例のインクリボンカセットを準備した。各実施例、各比較例のインクリボンカセットを所定のプリンターに装着して、印字用紙ほかすべての印字条件を同様にして、印字試験を実施した。印字試験後の各実施例、各比較例のカセットカバーを開け、収納されているインクリボンの折れている位置にはさみで深さ約2mmの切り込みを入れた。すべての折位置に切り込みを入れたのち、各実施例、各比較例のインクリボンカセットからインクリボンを取り出し、すべての切り込みの間隔を実測することにより、各実施例、各比較例のインクリボンカセットのリボン折れ幅を測定した。測定は拡大率10倍、最小測定目盛0.1mmのルーペのガラス面でインクリボンを押さえることにより、インクリボンのしわを延ばした状態で実施した。この測定結果を下記基準で評価した結果を、表1に示す。
◎ :リボン折れ幅の平均値が5.3mm以上であった。
○ :リボン折れ幅の平均値が5.0mm以上5.3mm未満であった。
× :リボン折れ幅の平均値が4.5mm以上5.0mm未満であった。
××:リボン折れ幅の平均値が4.5mm未満であった。
1 インクリボン
2 カセットケース
2a凸部
2b凸部前端
2c内壁
2d側壁
3 巻取ギヤ
3a 歯車の歯(巻取ギヤ)
4 従動ギヤ
4a 歯車の歯(従動ギヤ)
6 リボン収納部
6a前方リボン収納部(リボン収納部6のうち、2a、7aが設けられた箇所)
6b後方リボン収納部
6c導入部
6d導入部始点
6e導入部終点
6f導入部始点6dと導入部終点6eを結んだ直線が、リボン収納部6におけるインクリボン1の送り出し方向(中央線33)となす角度のうち、鋭角である角度
7 カセットカバー
7a凸部
7b凸部前端
7c内壁
8 板バネ
10 (印字装置の印字ヘッドが入り込む)空間
11ギヤ接点
12巻取ギヤセパレータ
121(巻取ギヤセパレータの)セパレータ板
13従動ギヤセパレータ
131(従動ギヤセパレータの)セパレータ板
30 印字装置の印字ヘッド
31 印字装置のリボン駆動軸
32 軸間線
33 中央線
34 3角形状の頂点
35 頂点34を構成する2辺が、導入部6cを構成する巻取ギヤセパレータ
12の外形線、又は従動ギヤセパレータ13の外形線と交差する点
S ギヤ接点11から遠い側の導入部終点6eまでの距離
R ギヤ接点11から凸部前端2b、または凸部前端7bの最も遠い位置までの距離
Claims (3)
- 少なくとも、筐体と、前記筐体内のリボン収納部に折りたたまれて収納される無端状のインクリボンと、前記筐体の内部に回転自在に保持される巻取ギヤ及び従動ギヤと、前記筐体の開口部を覆うカセットカバーを有し、印字装置に着脱自在に装着され、前記巻取ギヤを回転させることによって前記巻取ギヤと前記従動ギヤ間に挟み込んだ前記インクリボンを前記リボン収納部内と前記印字装置の印字ヘッド前面間で周回させるインクリボンカセットにおいて、
前記巻取ギヤの回転中心と前記従動ギヤの回転中心を結んだ直線である軸間線の方向を軸間線方向とし、前記巻取ギヤの回転軸と直交する前記筐体の内壁上で前記軸間線方向と直交し、前記巻取ギヤから前記リボン収納部へ向かう方向を送り出し方向とし、
前記巻取ギヤ及び前記従動ギヤへ前記インクリボンが巻きつくことを防止するセパレータを有し、前記リボン収納部は、前記セパレータ又は、前記セパレータ及び前記筐体の側壁によって構成される導入部を有し、前記導入部は前記巻取ギヤ及び前記従動ギヤから前記送り出し方向に向かって前記リボン収納部の前記軸間線方向の幅が徐々に広がる形状であり、
前記筐体の内壁と前記筐体の内壁と対向する前記カセットカバーの内壁間の距離である前記リボン収納部の内高を、前記インクリボンの幅よりも0.8mm以上1.3mm以下大きくし、前記筐体と前記カセットカバーの前記巻取ギヤと前記従動ギヤ付近において、前記筐体内壁と前記カセットカバーの内壁に凸部を設けることにより、前記巻取ギヤ及び前記従動ギヤ付近のリボン収納部の内高のみを前記リボン収納部内高よりも0.4mm以上0.8mm以下小さくし、
前記軸間線上で前記巻取ギヤの回転中心から前記従動ギヤの回転中心に向かって、下記数式1で表わすCだけ移動した点をギヤ接点とし、
前記凸部は前記ギヤ接点から前記送り出し方向に向かって、前記凸部の前端位置までの前記リボン収納部全域に連続して設けられ、
前記ギヤ接点を通り前記送り出し方向と平行な直線を中央線とし、
前記導入部は前記巻取ギヤ側の形状と前記従動ギヤ側の形状からなり、前記巻取ギヤ側と前記従動ギヤ側のそれぞれの前記導入部形状においてリボン収納部の幅が最も広がった箇所を導入部終点とし、
前記巻取ギヤ側導入部終点と前記従動ギヤ側導入部終点までの前記ギヤ接点からの距離に差がある場合には、前記ギヤ接点から遠い方の前記導入部終点と前記ギヤ接点間の距離を導入部寸法とし、前記巻取ギヤ側導入部終点と前記従動ギヤ側導入部終点までの前記ギヤ接点からの距離に差がない場合には、前記従動ギヤ側導入部終点から前記ギヤ接点までの距離を導入部寸法とし、
前記導入部寸法の1.4倍が15mm以下の場合には、前記中央線上における前記ギヤ接点からの前記凸部の前端位置までの距離を15mmとし、
前記導入部寸法の1.4倍が15mmを超える場合には、前記中央線上における前記ギヤ接点からの前記凸部前端位置までの距離を15mm以上、前記導入部寸法の1.4倍以下とし、
前記中央線を挟んで前記軸間線方向の両側における前記ギヤ接点からの前記凸部の前端位置までの距離が前記中央線上と同じか、前記中央線から遠ざかるにつれて徐々に短くなることを特徴とするインクリボンカセット。
数式1:C=(前記巻取ギヤの回転中心と前記従動ギヤの回転中心間の距離)×(前記巻取ギヤのピッチ円直径)/(前記巻取ギヤのピッチ円直径+前記従動ギヤのピッチ円直径) - 前記ギヤ接点からの前記凸部の前端位置までの距離が前記中央線から遠ざかるにつれて徐々に短くなる場合において、前記ギヤ接点からの距離が前記中央線から遠ざかるにつれて徐々に短くなる前記凸部の前端位置を繋いだ線が、曲線であることを特徴とする請求項1に記載のインクリボンカセット。
- 前記ギヤ接点からの前記凸部の前端位置までの距離が前記中央線から遠ざかるにつれて徐々に短くなる場合において、前記ギヤ接点からの距離が前記中央線から遠ざかるにつれて徐々に短くなる前記凸部の前端位置を繋いだ線が、直線であることを特徴とする請求項1に記載のインクリボンカセット。
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