JPH05330210A - リボンカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、長寿命化のためにリボンの収納量を
多くしたリボンカセットにおいて、リボン送り時におけ
るリボンの噛み込みを防止するところにある。 【構成】転写媒体であるリボン、駆動源（不図示）より
動力を受ける送り歯車２、送り歯車２から伝えられた動
力を受ける押え歯車３、転写媒体であるリボンを収納す
るケース４、送り歯車２及び押え歯車３への噛み込みを
防止するセパレータ５を配置した。セパレータ５に設け
た突起部５ａの頂点は、送り歯車２及び押え歯車３の中
心より手前に位置し、且つ突起高さはリボンの中折れ量
を充分クリア出来る高さとする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は印字装置等に使用される
リボンカセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の技術について図２を用いて
説明する。

【０００３】送り歯車２はＡ方向に、押え歯車３はＢ方
向に回転してリボン１をＣ方向に送り、ケース４の内部
Ｄに収納する。前記送り歯車及び押え歯車への噛み込み
防止機構を有しないリボンカセットにおいては、送り歯
車２はＡ方向に、押え歯車３はＢ方向に回転しリボン１
はケース４のＤ部に溜って行く。更に印字を行いながら
リボン送りをつづけると、印字によってリボンの中央印
字部Ｇが中折れし、リボン１はケース４のＤ部の中で、
矢印Ｅ方向に押圧がかかり、送り歯車及び押え歯車のＦ
部に巻き込んでしまうためにセパレータ５を設け、噛み
込みを防止すると言う方法があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では、長寿命化のためにリボン１の長さを長くした場
合、ケース内Ｄ部に収納されたリボンは、収納量が多い
ために送り歯車及び押え歯車方向への押圧が増し、印字
により中折れしたリボンは押圧されたまま更に送り出さ
れるため、送り歯車及び押え歯車とセパレータのＦ部に
噛み込んでしまうと言う問題点を有していた。本発明
は、このような問題点を解決するためになされたもので
あり、ケース内のリボンの収納量が多い場合でも、送り
歯車及び押え歯車とセパレータとの間のリボンの噛み込
みを防止することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の印字装置に用
い、歯車によってリボン送りを行なうリボンカセットに
おいて、転写媒体であるリボンが、該リボンを送る送り
歯車及び押え歯車と前記リボンの前記送り歯車及び押え
歯車への噛み込みを防ぐセパレータに突起部を設けたこ
とを特徴とする。

【０００６】

【作用】本発明の上記の構成によれば、転写媒体である
リボンは駆動源から受けた動作を、送り歯車及び押え歯
車により送られカセットのリボン収納部に納められる。
又、同時にカセット内部のリボンは前記駆動源によって
リボン収納部から引き出される。このリボンは駆動源に
より繰り返し回転しており、印字装置によって同じ場所
を何回も叩かれ転写を行なっている。更に、リボンはリ
ボンの収納部内においてリボンの量が多い分だけ押圧が
増すが、セパレータに設けられた突起部に沿って送り出
されるため、リボンの容量に影響されないでリボン送り
ができる。したがって、送り歯車及び押え歯車とセパレ
ータとの間に噛み合うことなくリボン送りを行なうもの
である。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１により説明す
る。図１（ａ）は本発明の一実施例におけるリボン送り
動作の状態を示す平面図、図１（ｂ）は側面図である。
１は転写媒体であるリボン、２は駆動源（不図示）より
動力を受ける送り歯車、３は送り歯車２から伝えられた
動力を受ける押え歯車、４は送り歯車及び押え歯車と、
送り手段を形成する部品、及び転写媒体であるリボンを
収納するケース、５はセパレータ、５ａは送り歯車及び
押え歯車へのリボンの噛み込みを防止する本発明のセパ
レータに設けた突起部により構成されている。

【０００８】次に動作に付いて説明する。送り歯車２は
駆動源（不図示）により受けた駆動力をＡ方向に回転
し、送り歯車２と噛み合っている押え歯車３にＢ方向の
回転力を与える。リボン１はこの送り歯車及び押え歯車
が噛み合うことによりケース内のＤ部に収納される。セ
パレータ５はリボン１がこの送り歯車及び押え歯車への
噛み込みを防ぐものであり、印字が進むにつれて転写媒
体であるリボン１は、印字によって劣化が進み中折れ状
態となる。

【０００９】印字によって中折れしたリボンは、収納量
が多い分だけ矢印Ｅ方向の押圧が多くかかるが、セパレ
ータに設けられた突起５ａの頂点は、送り歯車及び押え
歯車の中心より手前に位置し、さらに突起高さはリボン
の中折れ量を充分クリア出来る高さとなっているため送
り出されてきたリボン１は、この突起部に沿って進み、
セパレータと送り歯車及び押え歯車との間のＦ部に噛み
込むこともなく、リボンロックが発生しないと言う効果
が得られることが確認されている。

【００１０】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、リボ
ンが送り歯車及び押え歯車に噛み込むことを防止するた
めに設けられたセパレータに、突起部を追加することに
よって、リボンの収納量を多くした場合に発生する押圧
増によるリボンの噛み込みを回避出来、リボンの長寿命
化が図れるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す説明図。

【図２】従来技術の例を示す説明図。

【符号の説明】 １ リボン ２ 送り歯車 ３ 押え歯車 ４ ケース ５ セパレータ ５ａ 噛み込み防止手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印字装置に用いるリボンカセットにおい
   て、転写媒体であるリボン、駆動源より動力を受けて回
   転をする送り歯車、送り歯車の動力を受けて回転をする
   押え歯車、送り歯車と押え歯車への巻込みを防ぐセパレ
   ータ、転写媒体であるリボンを収納するケースとを有
   し、前記セパレータに前記送り歯車若しくは前記押え歯
   車と対向する側と反対側を覆う突起部を設けたことを特
   徴とするリボンカセット。