JP7142835B2 - 杭底グラウチングチャンバー及び使用方法、並びに場所打ち杭体及びその施工方法 - Google Patents

杭底グラウチングチャンバー及び使用方法、並びに場所打ち杭体及びその施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7142835B2
JP7142835B2 JP2021527267A JP2021527267A JP7142835B2 JP 7142835 B2 JP7142835 B2 JP 7142835B2 JP 2021527267 A JP2021527267 A JP 2021527267A JP 2021527267 A JP2021527267 A JP 2021527267A JP 7142835 B2 JP7142835 B2 JP 7142835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grouting
hole
capsule
pile
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021527267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021532296A (ja
Inventor
永光 高
云飛 高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP2021532296A publication Critical patent/JP2021532296A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7142835B2 publication Critical patent/JP7142835B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D5/00Bulkheads, piles, or other structural elements specially adapted to foundation engineering
    • E02D5/22Piles
    • E02D5/34Concrete or concrete-like piles cast in position ; Apparatus for making same
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D5/00Bulkheads, piles, or other structural elements specially adapted to foundation engineering
    • E02D5/22Piles
    • E02D5/34Concrete or concrete-like piles cast in position ; Apparatus for making same
    • E02D5/38Concrete or concrete-like piles cast in position ; Apparatus for making same making by use of mould-pipes or other moulds
    • E02D5/44Concrete or concrete-like piles cast in position ; Apparatus for making same making by use of mould-pipes or other moulds with enlarged footing or enlargements at the bottom of the pile
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D15/00Handling building or like materials for hydraulic engineering or foundations
    • E02D15/02Handling of bulk concrete specially for foundation or hydraulic engineering purposes
    • E02D15/04Placing concrete in mould-pipes, pile tubes, bore-holes or narrow shafts
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D2250/00Production methods
    • E02D2250/0023Cast, i.e. in situ or in a mold or other formwork
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D5/00Bulkheads, piles, or other structural elements specially adapted to foundation engineering
    • E02D5/22Piles
    • E02D5/62Compacting the soil at the footing or in or along a casing by forcing cement or like material through tubes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Paleontology (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Description

本発明は基礎の技術分野に関し、具体的には、杭底グラウチングチャンバー及び使用方法、並びに場所打ち杭体及びその施工方法に関する。
現在、基礎分野では、場所打ち杭のポストグラウチングにオープングラウチングが一般的に使用されている。しかしながら、オープングラウチングはスラリー注入範囲の制御性が低く、杭端拡径頭部の形成及び周辺地層への圧密効果及び杭端の支持力の向上の幅が小さいという問題を抱えている。
オープングラウチングの問題を解決するために、従来技術では、グラウチング管、鋼製底板、グラウチングポート、及びグラウチングカプセルを含み、前記グラウチングポートは鋼製底板の上部及び下部から延出しており、グラウチングポートは上部がグラウチング管に連結され、下部が鋼製底板の下部に位置するグラウチングカプセルに接続され、且つ、前記グラウチング管は上部がグラウチングポンプに接続されるグラウチングカプセル持ちの場所打ち杭グラウチング装置が開示されている。しかしながら、掘削場所打ち杭の施工、特に泥水擁壁を使用する施工過程において、上記グラウチングカプセル持ちの場所打ち杭に明らかな欠陥がある。鉄筋かごの底に鋼板グラウチングカプセルをポストグラウチング容器として取り付ける際に、鉄筋かごとともに孔底に下ろす過程において、保護鋼板持ちの鉄筋かごは掘削中にピストンのように、掘削における泥水を上へ排出しにくくさせ、泥水中に孔壁を破壊する渦流を形成し、鋼板のエッジと掘削壁との間を旋回する泥水流が掘削壁を洗い流すとともに摂動させ、掘削壁の崩壊の問題の発生を引き起こす。且つ、上記鋼製底板も掘削壁を擦るため、掘削壁の崩壊がさらに深刻化し、孔壁の崩壊によって、クリーニング後の掘削孔の孔底のスライムが基準値を超えてしまうとともに、鋼製底板の上側にも掘削壁の崩壊由来の泥砂がたまり、スライムが基準値を超えることを引き起こし、掘削場所打ち杭の品質に深刻な影響を与え、さらに杭の破断の問題を引き起こしてしまう。
従って、本発明は、従来技術におけるグラウチングカプセルを備える場所打ち杭は掘削場所打ち杭施工過程において、孔壁の崩壊やスライムが基準値を超えることを引き起こし、施工品質に深刻な影響を与えるという問題を解決するために、杭底グラウチングチャンバー及び使用方法、並びに場所打ち杭体及びその施工方法を提供することを目的とする。そのため、本発明は
杭体を支持するように内部にスラリーが充填される膨張状態、及び内部が中空になる収縮状態を有するグラウチングカプセルと、
前記グラウチングカプセルのキャビティと連通し、前記グラウチングカプセル内にグラウチングするグラウチング管と、を備える杭底グラウチングチャンバーであって、
固定板をさらに備え、前記グラウチングカプセルは前記固定板に設けられ、前記固定板に、収容孔の孔底と連通し、前記収容孔内の泥水及び/又はスライムが前記固定板を通過する通過孔が設けられる
杭底グラウチングチャンバーを提供する。
前記通過孔は1つであり、前記固定板の中央位置に設けられ、前記固定板は環状板状構造として構成されている。
前記グラウチングカプセルは前記固定板の形状にマッチングする中空環状構造である。
環状構造である前記固定板の内輪エッジは、前記グラウチングカプセルの内輪まで延伸する環状ストッパーを有する。
前記環状ストッパーの高さは前記収容孔のスライムの設計厚さと収縮状態における前記グラウチングカプセルの厚さとの和以下である。
前記環状ストッパーは前記固定板の表面に垂直である。
杭底グラウチングチャンバーは、前記グラウチング管と前記グラウチングカプセルとの連通位置に設けられ、前記グラウチングカプセル内の目詰まり物が前記グラウチング管に入ることを阻止する第1逆止め弁をさらに備える。
前記グラウチング管に、スラリーが前記グラウチングカプセル内に入る第1グラウチング孔が設けられ、前記第1逆止め弁は、前記グラウチング管の第1グラウチング孔と対向して設けられ、前記第1グラウチング孔を密封する第1弾性部品を備え、前記第1弾性部品は、前記グラウチング管に密着して前記目詰まり物が前記第1グラウチング孔を通過してグラウチング管に入ることを阻止する密封状態と、前記グラウチング管内の圧力の作用を受けて前記第1グラウチング部から離れる方向へ移動してスラリーが前記第1グラウチング孔を通過して前記グラウチングカプセルに入るようにする開放状態と、を有する。
前記グラウチング管は、前記グラウチングカプセルキャビティ内まで延伸する第1グラウチング部を有し、前記第1グラウチング部は前記固定板の外郭に沿って延伸する環状管路であり、前記第1弾性部品は前記第1グラウチング部に套設される環状スリーブである。
前記杭底グラウチングチャンバーは、前記通過孔と連通し、前記通過孔内にグラウチングするスラリー補給構造をさらに備える。
前記スラリー補給構造は少なくとも1本のスラリー補給管であり、前記スラリー補給管は前記通過孔と連通し、前記通過孔内にグラウチングする。
前記スラリー補給管は、前記通過孔のキャビティ内まで延伸する第2グラウチング部を有し、前記第2グラウチング孔は複数であり、前記第2グラウチング部に設けられ、前記第2グラウチング部は前記通過孔の孔壁の輪郭に沿って延伸する弧状管路である。
前記第2グラウチング部は前記通過孔の孔壁の輪郭に沿って延伸する環状管路である。
前記固定板は前記通過孔と連通するスラリー収容室を有し、前記スラリー補給管は前記スラリー収容室のスラリー入口と連通する。
前記スラリー補給管に、前記スラリー補給管と前記通過孔との連通又は遮断を制御する第2逆止め弁が設けられる。
前記第2逆止め弁は、前記スラリー補給管の第2グラウチング孔と対向して設けられ、前記第2グラウチング孔を密封する第2弾性部品を備え、前記第2弾性部品は、前記スラリー補給管に密着して目詰まり物が前記第2グラウチング孔を通過してスラリー補給管に入ることを阻止する密封状態と、前記スラリー補給管内の圧力作用を受けて前記スラリー補給管から離れる方向へ移動してスラリーが前記第2グラウチング孔を通過して前記通過孔に入るようにする開放状態と、を有する。
前記第2弾性部品は前記第2グラウチング部に套設される環状スリーブである。
前記通過孔は1つであり、前記固定板の中央位置に設けられ、前記固定板は環状板状構造として構成されており、前記固定板の内輪エッジは、前記グラウチングカプセルの内輪まで延伸する環状ストッパーを有し、前記スラリー補給管の第2グラウチング孔は前記環状ストッパーの、前記固定板から離れる一側に位置する。
前記グラウチングカプセルに、前記グラウチングカプセルの漏れの有無及び/又は耐えられる圧力を検証するように、前記グラウチングカプセルの内部に媒体を充填するカプセル検出口が設けられ、グラウチングカプセルが耐えられる圧力を検出することで、スラリー作用によるグラウチングカプセルの膨張収縮能力及びその容積を効果的に確認することができる。
前記カプセル検出口は前記固定板に設けられる。
場所打ち杭体であって、
上記杭底グラウチングチャンバーと、
前記杭底グラウチングチャンバーの固定板に連結され、前記グラウチング管に固定的に連結された鉄筋かごと、を備える。
前記場所打ち杭体は、前記鉄筋かごに固定される杭側グラウチング管をさらに備え、前記杭側グラウチング管の第1グラウチング孔は前記グラウチングカプセルに近い位置に設けられ、杭側地層へグラウチングする。
場所打ち杭体の施工方法であって、
収容孔を形成し、前記収容孔内のスライムをクリーニングするステップS1と、
前記杭底グラウチングチャンバーが下端に取り付けられた鉄筋かごを前記収容孔の底部に沈めるステップS2と、
前記通過孔を介して前記固定板の下側の前記スライムを排出するステップS3と、
前記収容孔内にコンクリートを注入して、場所打ち杭を形成するステップS4と、
前記グラウチングカプセル内にグラウチングして、杭底拡径頭部を形成するステップS5と、を含む。
場所打ち杭体の施工方法であって、ステップS3では、前記通過孔を介して前記固定板の下側の前記スライムを排出することは、前記通過孔に合わせるように負圧吸引管を制御し、前記収容孔の孔底のスライムを排出するステップを含む。
場所打ち杭体の施工方法であって、前記通過孔を貫通するスラリー補給管を介して杭底にグラウチングするステップS6をさらに含む。
場所打ち杭体の施工方法であって、場所打ち杭体の側部地層へグラウチングするステップS7をさらに含む。
杭底グラウチングチャンバーの使用方法であって、
グラウチング管を洗浄するステップと、
前記グラウチングカプセル内にグラウチングするステップと、を含む。
前記グラウチング管を洗浄するステップは、具体的には、第1グラウチング部を介して接続される少なくとも2本の前記グラウチング管を開放するステップS1と、開放状態である少なくとも2本の前記グラウチング管のうちの少なくとも1本の前記グラウチング管内に洗浄液を注入し、前記洗浄液は開放状態であり且つ前記洗浄液が注入されていない他方の前記グラウチング管から排出され、前記グラウチング管内の圧力は第1逆止め弁を開放する圧力未満であるステップS2と、を含む。
前記グラウチングカプセル内にグラウチングする前記ステップは、具体的には、開放状態である前記グラウチング管内にスラリーを注入し、前記第1グラウチング部内の圧力が前記第1弾性部品の付勢力よりも大きく、前記スラリーは前記第1弾性部品と前記第1グラウチング部との間の隙間から溢れ、前記グラウチングカプセル内に入るステップを含む。
本発明の技術案は、以下の利点を有する。
1.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーは、杭体を支持するように内部にスラリーが充填される膨張状態、及び内部が中空になる収縮状態を有するグラウチングカプセルと、前記グラウチングカプセルのキャビティと連通し、前記グラウチングカプセル内にグラウチングするグラウチング管と、固定板と、を備え、前記グラウチングカプセルは前記固定板に設けられ、前記固定板に、前記収容孔の孔底と連通し、前記収容孔内の泥水及び/又はスライムが前記固定板を通過する通過孔が設けられる。固定板に設けられる通過孔を介して、杭底グラウチングチャンバーが収容孔の孔底へ沈む過程で、収容孔内の泥水や空気等が通過孔を経由して杭底グラウチングチャンバーの上方に入り、杭底グラウチングチャンバーと収容孔との間に孔壁を破壊する渦流を形成することがなく、さらに杭底グラウチングチャンバーの降下中に泥水等が収容孔内に排出できないため孔壁を破壊する渦流を形成してしまう問題を効果的に回避し、固定板エッジと収容孔との間を旋回する泥水流が収容孔の孔壁を洗い流して摂動させることを回避し、収容孔の孔壁崩壊、孔底のスライムが基準値を超えることや杭の破断の問題を効果的に防止し、場所打ち杭体の施工品質及び進捗状況を効果的に向上する。
2.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記通過孔は1つであり、前記固定板の中央位置に設けられ、前記固定板は環状板状構造として構成されている。1つの前記通過孔が固定板の中央位置に設けられることで、杭底グラウチングチャンバーは沈む過程で、各位置が相対的なバランスを取ることができ、それによって杭底グラウチングチャンバーが沈む中の位置ずれの問題を回避し、グラウチングチャンバーをスムーズに孔底に到達させる。且つ、通過孔の上記設置方式によって、通過孔のためにより多くの空間を確保でき、それによって通過孔の孔径を効果的に増大し、さらに泥水等が孔壁を破壊する渦流を形成することなく上記通過孔を効果的に通過することを確保する。
3.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記グラウチングカプセルは前記固定板の形状にマッチングする中空環状構造である。グラウチングカプセルを固定板の形状にマッチングする中空環状構造として設計することで、泥水等が杭底グラウチングチャンバーと収容孔の孔壁との間に孔壁を破壊する渦流を形成することなく、グラウチングカプセル及び固定板を効率よく順に通過して杭底グラウチングチャンバーの上層にスムーズに入ることを確保する。且つ、グラウチングカプセルが固定板の形状にマッチングすることで、グラウチングカプセルの体積を効果的に増大させ、グラウチングカプセルが場所打ち杭体を最大限に固定及び支持し、場所打ち杭体の堅牢性及び耐荷性を向上することができる。
4.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、環状構造である前記固定板の内輪エッジは、前記グラウチングカプセルの内輪まで延伸する環状ストッパーを有する。場所打ち杭体の施工中、場所打ち杭体を形成するために杭底グラウチングチャンバーが取り付けられた鉄筋かごにコンクリートを注入する必要があり、上記環状ストッパーは通過孔のエッジにコンクリートとグラウチングカプセルを隔てる1つのストッパーを効果的に形成でき、鉄筋かご内にコンクリートを注入する時、コンクリートが上記通過孔を通過してグラウチングカプセルを包むという問題を防止し、グラウチングカプセルがコンクリートにより包まれて場所打ち杭のポストグラウチング効果を損なうという問題の発生を回避する。
5.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記環状ストッパーの高さは前記収容孔のスライムの設計厚さと前記グラウチングカプセルの厚さとの和以下である。環状ストッパーの高さを、収容孔のスライムの設計厚さと前記グラウチングカプセルの厚さとの和以下にすることで、杭底グラウチングチャンバーが指定位置までに沈み、環状ストッパーが収容孔の孔底に当接する時、スライムの設計厚さが基準値を超えるという問題を回避する。且つ、上記高さがスライムの設計厚さ以下である環状ストッパーによって、上記通過孔を介して収容孔に対してスライムクリーニングを行った後、環状ストッパーが収容孔の孔底に当接し、収容孔のスライム厚さが合格範囲にあるか否かを効果的に検出でき、施工者の操作及び施工が容易になり、施工品質を確保する。
6.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記環状ストッパーは前記固定板の表面に垂直であり、環状ストッパーが固定板に垂直であることで、環状ストッパーはグラウチングカプセルを効果的に保護するとともに、収容孔内の泥水等が迅速に通過孔を通過して杭底グラウチングチャンバーの上方に入ることを確保してもよく、孔壁を破壊する渦流を形成することなく、場所打ち杭体の施工品質及び進捗状況を損なうことがない。
7.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記グラウチング管と前記グラウチングカプセルとの連通位置に設けられ、前記グラウチングカプセル内の泥砂、スライム等の混合物が前記グラウチング管に入ることを阻止する第1逆止め弁をさらに備える。前記第1逆止め弁によって、グラウチングカプセルが割れる等の場合に、グラウチング管の外部の圧力がグラウチング管の内部の圧力よりも大きくなると、グラウチングカプセル内に入る泥砂、スライム等の混合物がグラウチング管に入り、又は機械的故障によってグラウチングが中断し、さらにグラウチング管の詰まり問題を引き起こし、その結果、杭底グラウチングチャンバーが使用不能になる問題を効果的に防止できる。且つ、上記第1逆止め弁によって、泥砂、スライム等の混合物がグラウチング管に入ることを効果的に回避でき、さらにグラウチングカプセルがグラウチング前に破損し且つスライムの混合物が入る場合に、グラウチング管によってグラウチングカプセルの方向へグラウチングし続けることができ、又は機械的故障によってグラウチングの中断が発生する場合に、グラウチング管をタイムリーに洗い流して管路のスムーズさを確保し、グラウチングを複数回繰り返すことができ、杭端拡径頭部の形成及び周辺地層への圧密効果を確保し、杭端支持力を向上する。
8.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記グラウチング管に、スラリーが前記グラウチングカプセル内に入る第1グラウチング孔が設けられ、前記第1逆止め弁は、前記グラウチング管の第1グラウチング孔と対向して設けられ、前記第1グラウチング孔を密封する第1弾性部品を備え、前記第1弾性部品は、前記グラウチング管に密着して泥砂、スライム等の混合物が前記第1グラウチング孔を通過してグラウチング管に入ることを阻止する密封状態、及び前記グラウチング管内の圧力の作用を受けて、前記第1グラウチング部から離れる方向へ移動して、スラリーが前記第1グラウチング孔を通過して前記グラウチングカプセルに入るようにする開放状態と、を有する。上記第1弾性部品がグラウチング管とグラウチングカプセルとの連通位置に設けられ、前記第1グラウチング部内の圧力が前記第1弾性部品自体の収縮圧力と外部圧力との和よりも小さいと、第1弾性部品がその収縮圧力で生じる付勢力の作用のもとでグラウチング管に密着して第1グラウチング孔を閉鎖し、それによって泥砂、スライム等の混合物が第1グラウチング孔を通過してグラウチング管に入りグラウチング管を塞ぎ、杭底グラウチングチャンバーにグラウチングできないという問題を効果的に回避する。前記第1グラウチング部内の圧力が前記第1弾性部品自体の収縮圧力と外部圧力との和よりも大きいと、前記スラリーが前記第1弾性部品と前記第1グラウチング部との間の隙間を介して溢れてグラウチングカプセル内に入り、又は破損したグラウチングカプセルを通過して地層に入る。上記のような変形可能な第1弾性部品によって、グラウチング管の一方向グラウチングを簡単かつ効果的に確保でき、杭底グラウチングチャンバー内の混合物がグラウチング管に入らないことを確保し、且つグラウチングカプセルが割れる際に、グラウチングによる杭底地層の補強を実現し、杭端支持力を向上することができる。
9.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記グラウチング管は、前記グラウチングカプセルキャビティ内まで延伸する第1グラウチング部を有し、前記第1グラウチング部は前記固定板の外郭に沿って延伸する環状管路であり、前記第1弾性部品は前記第1グラウチング部に套設される環状スリーブである。上記環状の第1グラウチング部は環状構造であるグラウチングカプセルに効果的に適応でき、第1グラウチング部をグラウチングカプセルの異なる位置まで延伸させることで、杭底グラウチングチャンバーによるグラウチングをさらに均一させ、且つ、第1弾性部品が管状構造の第1グラウチング部に套設されることで、前記環状スリーブ構造である第1弾性部品によって、管状構造である第1グラウチング部を効果的に包むことができ、第1グラウチング部の管内の圧力が管外の圧力よりも小さいと、第1弾性部品が第1グラウチング孔を効果的に密封することを確保し、様々な角度から孔底の泥砂、スライム等の混合物がグラウチング管に入ることを防止する。
10.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記杭底グラウチングチャンバーは、前記通過孔と連通し、前記通過孔内にグラウチングするスラリー補給構造をさらに備える。上記スラリー補給構造が通過孔を経由して杭底にグラウチングすることで、杭底のセメントペースト含有量を効果的に向上させ、杭底コンクリートの品質を向上することができる。通過孔内にグラウチングすることで、以下の利点を有する。コンクリートが細長いガイド管から落下し、落差が大きすぎて杭底部位のコンクリートが分離して形成されたトゲや乾燥破片を効果的に除去する。通過孔を効果的に充填して杭底の強度を高める。圧力がグラウトに浸透し、杭底の周辺地層中の水をグラウチングによって置換し、杭底の強度を高める。スラリーが通過孔から杭底の周辺地層に注入され、スラリー脈を形成し、杭底の強度を高める。
11.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記スラリー補給構造は少なくとも1本のスラリー補給管であり、前記スラリー補給管は前記通過孔と連通し、前記通過孔内にグラウチングする。上記スラリー補給管を介して、簡単且つ便利に遠距離から通過孔内にグラウチングすることができる。
12.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記スラリー補給管は通過孔のキャビティ内まで延伸する第2グラウチング部を有し、前記第2グラウチング孔は複数であり、前記第2グラウチング部に設けられ、前記第2グラウチング部は前記通過孔の孔壁の輪郭に沿って延伸する弧状管路である。複数の前記第2グラウチング孔を有する弧状管路又は環状管路によって、第2グラウチング部のグラウチング効率を効果的に向上することができる。同時に、底部地層の各方向からもスラリーが流入することを確保し、グラウチング効果を確保する。
13.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記固定板は前記通過孔と連通するスラリー収容室を有し、前記スラリー補給管は前記スラリー収容室のスラリー入口と連通する。スラリーがスラリー補給管及び固定板のスラリー収容室を通過して通過孔に入り、上記方式によって、効果的にスラリーを通過孔内に均一かつ安定的に注入することができる。
14.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記スラリー補給管に、前記スラリー補給管と前記通過孔との連通又は遮断を制御する第2逆止め弁が設けられる。それによって、通過孔内の泥砂、スライム等の混合物がスラリー補給管に入ることを阻止する。
15.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記第2逆止め弁は、前記スラリー補給管の第2グラウチング孔と対向して設けられ、前記第2グラウチング孔を密封する第2弾性部品を備え、前記第2弾性部品は、前記スラリー補給管に密着して目詰まり物が前記第2グラウチング孔を通過してスラリー補給管に入ることを阻止する密封状態と、前記スラリー補給管内の圧力の作用を受けて前記スラリー補給管から離れる方向へ移動してスラリーが前記第2グラウチング孔を通過して前記通過孔に入るようにする開放状態と、を有する。上記のような変形可能な第2弾性部品によって、スラリー補給管の一方向グラウチングを簡単かつ効果的に確保でき、通過孔内の混合物がスラリー補給管に入らないことを確保する。
16.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記通過孔は1つであり、前記固定板の中央位置に設けられ、前記固定板は環状板状構造として構成されており、前記固定板の内輪エッジは、前記グラウチングカプセルの内輪まで延伸する環状ストッパーを有し、前記スラリー補給管の第2グラウチング孔は前記環状ストッパーの、前記固定板から離れる一側に位置する。第2グラウチング孔が環状ストッパーの、前記固定板から離れる一側に設けられることで、スラリーがグラウチングカプセルの内輪の中央部の孔を効果的に埋めることを確保し、杭底グラウチングチャンバーの底部地層のセメントペースト含有量を効果的に増加させる。
17.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記グラウチングカプセルに、前記グラウチングカプセルの漏れの有無及び/又は耐えられる圧力を検証するように、前記グラウチングカプセルの内部に媒体を充填するカプセル検出口が設けられる。上記カプセル検出口を介してグラウチングカプセルに空気、水又は他の媒体を充填することで、グラウチングカプセルが耐えられる圧力を効果的に検証し、スラリー作用によるグラウチングカプセルの膨張収縮能力及びその容積を確認することができる。
18.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、前記カプセル検出口が前記固定板に設けられ、それによって施工者が操作しやすく、ユーザーの操作の難しさを低下させることができる。
19.本発明に係る杭底グラウチングチャンバーでは、第1弾性部品及び第2弾性部品はそれぞれ第1グラウチング部及び第2グラウチング部との固定部を有する。第1弾性部品が第1グラウチング部に固定的に連結されることで、第1グラウチング孔を介してグラウチングカプセルのキャビティにグラウチングする時、第1弾性部品がグラウチングの圧力作用のもとで所定の位置からずれて、第1弾性部品が第1グラウチング孔を密封する能力を失うことを効果的に防止でき、同じ理由で、上記固定部は第2弾性部品を第2グラウチング部に効果的に固定することができる。
20.本発明に係る場所打ち杭体では、杭底グラウチングチャンバーと、前記杭底グラウチングチャンバーの固定板に連結され、前記グラウチング管に固定的に連結された鉄筋かごと、を備え、場所打ち杭体は上記技術案のいずれかに記載の杭底グラウチングチャンバーを備えるため、上記技術案のいずれかに記載の利点を有する。
21.本発明に係る場所打ち杭体の施工方法は、収容孔を形成し、前記収容孔内のスライムをクリーニングするステップS1と、前記杭底グラウチングチャンバーが下端に取り付けられた鉄筋かごを前記収容孔の底部に沈めるステップS2と、前記通過孔を介して前記固定板の底部の前記スライムを排出するステップS3と、前記収容孔内にコンクリートを注入して、場所打ち杭を形成するステップS4と、前記グラウチングカプセル内にグラウチングして、杭底拡径頭部を形成するステップS5と、を含む。上記通過孔によって、施工者が前記固定板の下側のスライムを効果的かつ簡単に排出でき、それによって収容孔のスライム厚さを合格範囲にすることを効果的に確保し、施工者の操作及び施工が容易になり、施工品質を確保する。
22.本発明に係る場所打ち杭体の施工方法では、場所打ち杭体は前記鉄筋かごに固定される杭側グラウチング管をさらに備え、前記杭側グラウチング管の第1グラウチング孔が前記グラウチングカプセルに近い位置に設けられ、杭側地層へグラウチングする。場所打ち杭体の側壁の周辺地層に加圧グラウチングを行うことで、杭体の周辺地層の緻密度、強度をさらに向上するとともに、場所打ち杭と周辺の地層とをより密に結合し、最終的には杭の限界支持力を大幅に向上する。
23.本発明に係る場所打ち杭体は、真空プレスによって制御される負圧吸引管を前記通過孔に合わせるように接続することで、前記収容孔の孔底のスライムを排出し、上記負圧吸引管によって、スライムを連続的かつ効果的に排出し、スライム排出効率を向上する。
24.本発明に係る場所打ち杭体の施工方法は、前記通過孔を貫通するスラリー補給管によって杭底にグラウチングするステップS6をさらに含む。上記スラリー補給構造が通過孔を経由して杭底にグラウチングすることで、杭底のセメントペースト含有量を効果的に向上させ、杭底コンクリートの品質を向上することができる。通過孔内にグラウチングすることで、以下の利点を有する。コンクリートが細長いガイド管から落下し、落差が大きすぎて杭底部位のコンクリートが分離して形成されたトゲや乾燥破片を効果的に除去する。通過孔を効果的に充填し、杭底の強度を高める。圧力がグラウトに浸透し、杭底の周辺地層中の水をグラウチングによって置換し、杭底の強度を高める。スラリーが通過孔から杭底の周辺地層に注入され、スラリー脈を形成し、杭底地層の強度を高める。
本発明の具体的な実施形態又は従来技術の技術案をより明確に説明するために、以下、具体的な実施形態又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかなように、以下説明される図面は本発明のいくつかの実施形態であり、当業者は、創造的な努力をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を想到し得る。
図1は本発明に係る杭底グラウチングチャンバーの内部構造の模式図である。 図2は本発明に係る杭底グラウチングチャンバーの内部構造の上面模式図である。 図3は本発明に係る第1逆止め弁及び第2逆止め弁を有する杭底グラウチングチャンバーの内部構造の模式図である。 図4は本発明に係る場所打ち杭体の施工の模式図である。 図5は本発明に係る収容孔の構造模式図である。 図6は本発明に係る1本のスラリー補給管の杭底グラウチングチャンバーの内部構造の模式図である。 図7は本発明に係るスラリー収容室を有する杭底グラウチングチャンバーの内部構造の模式図である。
以下、図面を参照しながら本発明の技術案を明確かつ完全に説明し、明らかなように、説明される実施例は本発明の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて当業者が創造的な努力をせずに想到し得る他の実施例はすべて本発明の保護範囲に属する。
なお、本発明についての説明では、用語「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」等で指す方位又は位置関係は図面に示される方位又は位置関係によるものであり、本発明を簡潔に説明するためのものであり、係る装置又は素子が必ずしも特定の方位を有したり、特定の方位で構成及び操作されたりすることを指示又は暗示しないため、本発明を限定するものではないと理解すべきである。また、用語「第1」、「第2」、「第3」は説明を目的とするものであり、相対重要性を指示又は暗示すると理解すべきではない。
なお、本発明についての説明では、特に明記しない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」は広義に理解すべきであり、例えば、固定接続、又は取り外し可能な接続、又は一体接続であってもよく、機械的接続、又は電気的接続であってもよく、直接連結、又は中間媒体を介した間接連結であってもよく、2つの素子の内部が連通することであってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本発明における上記用語の具体的な意味を理解できる。
また、以下説明される本発明の異なる実施形態に係る技術的特徴は互いに矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。
実施例1
本実施例に係る場所打ち杭体は、図4及び図5に示すように、杭底グラウチングチャンバー、鉄筋かご14、及びグラウチング管3を備え、
杭底グラウチングチャンバーは、図1~3に示すように、固定板4、環状ストッパー10、グラウチングカプセル2を備え、
前記固定板4に、前記収容孔1の孔底と連通し、前記収容孔1内の泥水及びスライムが前記固定板4を通過する通過孔5が設けられ、上記通過孔5は1つであり、前記固定板4の中央位置に設けられ、前記固定板4は環状板状構造として構成されている。固定板4の中央位置に設けられる通過孔5を介して、杭底グラウチングチャンバーが収容孔1の孔底へ沈む過程で、収容孔1内の泥水や空気等が通過孔5を経由して杭底グラウチングチャンバーの上方に入り、杭底グラウチングチャンバーと収容孔1との間に孔壁を破壊する渦流を形成することがなく、さらに杭底グラウチングチャンバーの降下中に泥水等が収容孔1内に排出できないため孔壁を破壊する渦流を形成してしまう問題を効果的に回避し、固定板4のエッジと収容孔1との間を旋回する泥水流が収容孔1の孔壁を洗い流して摂動させることを回避し、収容孔1の孔壁崩壊、孔底のスライムが基準値を超えることや杭の破断の問題を効果的に防止し、場所打ち杭体の施工品質を効果的に向上する。且つ、固定板4の中央位置に設けられる上記通過孔5によって、杭底グラウチングチャンバーは沈む過程で、各位置が相対的バランスを取ることができ、それによって杭底グラウチングチャンバーが沈む中の位置ずれの問題を回避し、グラウチングチャンバーをスムーズに孔底に到達させる。また、通過孔5を固定板4の中央位置に設けることによって、複数の小さな孔が設けられる場合に比べて、通過孔5のためにより多くの空間を確保でき、それによって通過孔5の孔径を効果的に増大し、さらに泥水等が孔壁を破壊する渦流を形成することなく、上記通過孔5を効果的に通過することを確保する。
環状ストッパー10は、前記固定板4の内輪エッジに沿って設置される環状止め板であり、前記環状止め板は前記グラウチングカプセル2の内輪まで延伸し、且つ前記固定板4の表面に垂直である。場所打ち杭体の施工過程において、場所打ち杭体を形成するために杭底グラウチングチャンバーが取り付けられた鉄筋かごにコンクリートを注入する必要があり、上記環状ストッパー10は通過孔5のエッジにコンクリートとグラウチングカプセル2を隔てる1つのストッパーを効果的に形成でき、鉄筋かご内にコンクリートを注入する時、コンクリートが上記通過孔5を通過してグラウチングカプセル2を包むという問題を防止し、グラウチングカプセル2がコンクリートにより包まれて場所打ち杭のポストグラウチング効果を損なうという問題の発生を回避する。且つ、上記環状ストッパー10の高さは前記収容孔1のスライムの設計厚さとグラウチングカプセル2の厚さとの和以下であり、それによって、杭底グラウチングチャンバーが指定位置に沈み、環状ストッパー10が収容孔1の孔底に当接する時、スライムの設計厚さが基準値を超えるという問題を回避する。且つ、上記高さがスライムの設計厚さ以下である環状ストッパー10によって、上記通過孔5を介して収容孔1に対してスライムクリーニングを行った後、環状ストッパー10が収容孔1の孔底に当接し、収容孔1のスライム厚さが合格範囲にあるか否かを効果的に検出でき、施工者の操作及び施工が容易になり、施工品質を確保する。一方、前記グラウチングカプセル2が前記固定板4に設けられ、前記グラウチングカプセル2と前記固定板4がスラリーを収容する収容室を囲む。上記固定板4はさらに鉄筋かごに効果的に連結され、杭底グラウチングチャンバーの取り付け使用を実現することができる。
ゴム製のグラウチングカプセル2は、前記固定板4に設けられ、前記固定板4の形状にマッチングする中空環状構造であり、杭体を支持するように内部にスラリーが充填される膨張状態、及び内部が中空になる収縮状態を有し、グラウチングカプセル2が固定板4の形状にマッチングする中空環状構造として設計されることで、泥水等が杭底グラウチングチャンバーと収容孔1の孔壁との間に孔壁を破壊する渦流を形成することがなく、グラウチングカプセル2及び固定板4を効率よく順に通過して杭底グラウチングチャンバーの上層に入ることを確保し、且つ、グラウチングカプセル2が固定板4の形状にマッチングすることで、グラウチングカプセル2の体積を効果的に増大させ、グラウチングカプセル2が場所打ち杭体を最大限に固定及び支持し、場所打ち杭体の堅牢性を向上することができる。且つ、上記環状の第1グラウチング部13が環状構造であるグラウチングカプセル2に効果的に適応でき、第1グラウチング部13をグラウチングカプセル2の異なる位置までに延伸させることで、杭底グラウチングチャンバーによるグラウチングをさらに均一にさせる。
鉄筋かご14は、前記杭底グラウチングチャンバーの固定板4に連結され、前記鉄筋かご14に杭側グラウチング管15がさらに設けられ、前記杭側グラウチング管15の第1グラウチング孔が前記グラウチングカプセル2に近い位置に設けられる。場所打ち杭の底部に対して加圧グラウチングを行うことで、杭体と杭底拡径頭部等を密に結合させ、杭底拡径頭部及び杭底の杭周辺地層の緻密度、強度をさらに向上させ、最終的には杭の限界支持力を大幅に向上する。同時に、前記杭の側壁の周辺地層にグラウチングする。場所打ち杭の側壁の周辺地層に加圧グラウチングを行うことで、杭体の周辺地層の緻密度、強度をさらに向上するとともに、場所打ち杭と周辺の地層とをより密に結合させ、最終的には杭の限界支持力を大幅に向上する。
グラウチング管3は、2本であり、前記鉄筋かご14に固定的にバインディングして連結され、前記グラウチングカプセル2のキャビティと連通し、前記グラウチング管3は前記グラウチングカプセル2のキャビティ内まで延伸する第1グラウチング部13を有し、前記グラウチングカプセル2内にグラウチングする。前記第1グラウチング部13は前記固定板4の外郭に沿って延伸する環状管路であり、環状の第1グラウチング部13に、スラリーが前記グラウチングカプセル2内に入る第1グラウチング孔11が設けられ、環状の第1グラウチング部13に、泥砂、スライム等の混合物がグラウチングカプセル2及びグラウチング管3に入ることを阻止する第1逆止め弁がさらに設けられ、上記第1逆止め弁は、前記グラウチング管3の第1グラウチング孔11と対向して設けられ、前記第1グラウチング孔11を密封する第1弾性部品12を備え、前記第1弾性部品12は前記第1グラウチング部13に套設される環状スリーブ状ゴム部品であり、上記環状スリーブ構造の第1弾性部品12によって、管状構造である第1グラウチング部13を効果的に包むことができ、第1弾性部品12が第1グラウチング孔11を効果的に密封することを確保し、様々な角度から孔底の泥砂、スライム等の混合物がグラウチング管3に入ることを防止する。第1弾性部品12は、前記グラウチング管3に密着して泥砂、スライム等の混合物が前記第1グラウチング孔11を通過してグラウチング管3に入ることを阻止する密封状態と、前記グラウチング管3内の圧力作用を受けて、前記第1グラウチング部13から離れる方向へ移動して、スラリーが前記第1グラウチング孔11を通過して前記グラウチングカプセル2に入るようにする開放状態と、を有する。前記第1グラウチング部13内の圧力が前記第1弾性部品12自体の収縮圧力と外部圧力との和よりも小さいと、第1弾性部品12がその収縮圧力で生じる付勢力の作用のもとでグラウチング管3に密着して第1グラウチング孔11を閉鎖し、それによって泥砂、スライム等の混合物が第1グラウチング孔11を通過してグラウチング管3に入りグラウチング管3を塞ぎ、杭底グラウチングチャンバーにグラウチングできない問題を効果的に回避する。前記第1グラウチング部13内の圧力が前記第1弾性部品12自体の収縮圧力と外部圧力との和よりも大きいと、前記スラリーが前記第1弾性部品12と前記第1グラウチング部13との間の隙間を介して溢れてグラウチングカプセル2内に入り、又は破損したグラウチングカプセル2を通過して地層に入る。上記変形可能な第1弾性部品12によって、グラウチング管3の一方向グラウチングを簡単かつ効果的に確保でき、杭底グラウチングチャンバー内の混合物がグラウチング管3に入らないことを確保する。
スラリー補給構造は、図2に示すように、前記通過孔5及び環状のグラウチングカプセル2の内輪空間にグラウチングし、前記スラリー補給構造は2本のスラリー補給管17であり、前記スラリー補給管17は前記通過孔5のキャビティ内まで延伸する第2グラウチング部18を有し、前記第2グラウチング孔20は複数であり、前記第2グラウチング部18に設けられ、前記第2グラウチング部18は前記通過孔5の孔壁の輪郭に沿って延伸する環状管路であり、複数の第2グラウチング孔20を有する上記環状管路は第2グラウチング部18のグラウチング効率を効果的に増加させることができる。同時に、底部地層の各方向からもスラリーが流入することを確保し、グラウチング効果を確保する。前記スラリー補給管17に、前記スラリー補給管17と前記通過孔5との連通又は遮断を制御する第2逆止め弁が設けられる。前記第2逆止め弁は、前記スラリー補給管17の第2グラウチング孔20と対向して設けられ、前記第2グラウチング孔20を密封する第2弾性部品22を備え、前記第2弾性部品22は環状の第2グラウチング部18に套設される環状スリーブであり、前記第2弾性部品22は、前記スラリー補給管17に密着して目詰まり物が前記第2グラウチング孔20を通過してスラリー補給管17に入ることを阻止する密封状態と、前記スラリー補給管17内の圧力の作用を受けて前記スラリー補給管17から離れる方向へ移動してスラリーが前記第2グラウチング孔20を通過して前記通過孔5に入るようにする開放状態と、を有する。上記スラリー補給構造によって、通過孔5を介して杭底にグラウチングすることで、杭底のセメントペースト含有量を効果的に向上させ、杭底コンクリートの品質を向上することができる。通過孔5内にグラウチングすることで、以下の利点を有する。1.コンクリートが細長いガイド管から落下し、落差が大きすぎて杭底部位のコンクリートが分離して形成されたトゲや乾燥破片を効果的に除去する。2.通過孔5を効果的に充填し、杭底の強度を高める。3.圧力がグラウトに浸透し、杭底の周辺地層中の水をグラウチングによって置換し、杭底の強度を高める。4.スラリーが通過孔5から杭底の周辺地層に注入され、スラリー脈を形成し、杭底の強度を高める。本実施例では、前記通過孔5は1つであり、前記固定板4の中央位置に設けられ、前記固定板4は環状板状構造として構成されており、前記固定板4の内輪エッジは、前記グラウチングカプセル2の内輪まで延伸する環状ストッパー10を有し、前記スラリー補給管17の第2グラウチング孔20は前記環状ストッパー10の、前記固定板4から離れる一側に位置する。第2グラウチング孔20が環状ストッパー10の、前記固定板4から離れる一側に設けられることで、スラリーがグラウチングカプセル2の内輪の中央部の孔を効果的に埋めることを確保し、杭底グラウチングチャンバーの底部地層のセメントペースト含有量を効果的に増加させる。
本実施例では、前記固定板4に、前記グラウチングカプセル2の漏れの有無及び/又は耐えられる圧力を検証するように、前記グラウチングカプセル2の内部に媒体を充填するカプセル検出口6が設けられる。上記カプセル検出口6を介してグラウチングカプセル2に空気、水又は他の媒体を充填することで、グラウチングカプセル2が耐えられる圧力を効果的に検出し、スラリー作用によるグラウチングカプセル2の膨張収縮能力及びその容積を確認することができる。
本実施例では、第1弾性部品12及び第2弾性部品22はそれぞれ第1グラウチング部13及び第2グラウチング部18との固定部を有する。第1弾性部品12と第1グラウチング部13が固定部品23によって固定的に連結されることで、第1グラウチング孔11を介してグラウチングカプセル2のキャビティにグラウチングする時、第1弾性部品12がグラウチングの圧力作用のもとで所定の位置からずれて、第1弾性部品12が第1グラウチング孔11を密封する能力を失うことを効果的に防止でき、同様に、上記固定部は第2弾性部品22を第2グラウチング部18に効果的に固定する。上記固定部品23はリベットである。
勿論、本発明出願は、第1弾性部品12と第1グラウチング部13、及び第2弾性部品22と第2グラウチング部18の接続方式を具体的に制限せず、他の実施例では、第1弾性部品12と第1グラウチング部13、及び第2弾性部品22と第2グラウチング部18は接着、係止具又は締め具によって固定されてもよく、それによってグラウチング孔3を介してグラウチングカプセル2のキャビティにグラウチングする時、第1弾性部品12がグラウチングの圧力作用のもとで所定の位置からずれて、第1弾性部品12がグラウチング孔を密封する能力を失うことをさらに効果的に防止する。
勿論、本発明出願は第1弾性部品12と第1グラウチング部13、及び第2弾性部品22と第2グラウチング部18の固定接続方式を具体的に制限せず、他の実施例では、第1弾性部品12は第1グラウチング部13に一体成形され、第1弾性部品12と第1グラウチング部13との間にスラリーが通過する伸縮隙間を有する。第2弾性部品22と第2グラウチング部18は一体成形によって接続されてもよい。
杭底環状グラウチングチャンバーの使用方法であって、
グラウチング管3を洗浄するステップと、前記グラウチングカプセル2内にグラウチングするステップと、を含み、
グラウチング管3を洗浄する前記ステップは具体的には、第1グラウチング部13を介して接続される2本の前記グラウチング管3を開放するステップS1と、開放状態である1本の前記グラウチング管3内に洗浄液を注入し、前記洗浄液は開放状態であり且つ前記洗浄液が注入されていない他方の前記グラウチング管3から排出され、前記グラウチング管3内の圧力が第1逆止め弁を開放する圧力未満であるステップS2と、を含み、上記のように設置することで、第1逆止め弁を開放しないことを確保し、洗浄液がグラウチングカプセル2に入ることなく、グラウチング管3を効果的にクリーニングすることができる。
前記グラウチングカプセル2内にグラウチングするステップは、具体的には、開放状態である前記グラウチング管3内にスラリーを注入し、前記第1グラウチング部13内の圧力が前記第1弾性部品12自体の収縮圧力と外部圧力との和よりも大きく、前記スラリーが前記第1弾性部品12と前記第1グラウチング部13との間の隙間から溢れて、前記グラウチングカプセル2内に入るステップを含み、複数のグラウチング管3が液体ループを形成できない場合、グラウチング管3内の液体圧力値を効果的に増大させることができ、それによってグラウチング管3内の圧力で第1逆止め弁を開放するように十分となり、グラウチングカプセル2内にスラリーを注入し、杭底グラウチングチャンバーの正常使用を確保する。本願では、機械的故障等によるグラウチングの中断の問題が発生する場合、上記のようにグラウチング管3を洗浄し、グラウチング管3のスムーズさを確保し、さらに複数回の間欠式グラウチングを実現し、それによって異なる施工状況に対応する。
場所打ち杭体の施工方法であって、
収容孔1を形成し、前記収容孔1内のスライムをクリーニングするステップS1と、
前記杭底グラウチングチャンバーが下端に取り付けられた鉄筋かご14を前記収容孔1の底部に沈めるステップS2と、
負圧吸引管を前記通過孔5に合わせるように制御し、前記収容孔1の孔底のスライムを排出するステップS3と、
前記収容孔1内にコンクリートを注入して、場所打ち杭を形成するステップS4と、
前記グラウチングカプセル2内にグラウチングして、杭底拡径頭部を形成するステップS5と、
前記通過孔5を貫通するスラリー補給管17を介して杭底にグラウチングするステップS6と、
杭側グラウチング管15を介して前記杭側周辺地層にグラウチングするステップS7と、を含む。
勿論、本発明出願は第1逆止め弁の構造を具体的に制限せず、他の実施例では、第1逆止め弁は電気制御弁であってもよく、電気制御弁によって第1グラウチング孔11の開閉を遠隔に制御できる。
勿論、本発明出願は前記第1弾性部品12と前記第1グラウチング部13の固定接続方式を具体的に制限せず、他の実施例では、第1弾性部品12は第1グラウチング部13に一体成形され、第1弾性部品12と第1グラウチング部13との間にスラリーが通過する伸縮隙間を有する。
勿論、本発明出願は第1弾性部品12の構造を具体的に制限せず、他の実施例では、第1弾性部品12は管状構造である第1グラウチング部13の表面に固定される不規則な片状構造であってもよく、第1弾性部品12の形状が第1グラウチング孔11の配置形状にマッチングする。
勿論、本発明出願はグラウチング管3の数量形態を具体的に制限せず、他の実施例では、グラウチング管3は3本以上設けられ、それによって複数のグラウチング管3を開放してスラリーを第1グラウチング部13に同時に導き、さらに第1グラウチング部13の内部圧力値が第1弾性部品12及び第1弾性部品12に近い位置における混合物を効果的に開放することを確保し、第1グラウチング部13の十分な圧力を確保し、且つグラウチング管3のグラウチング効率を確保し、又はそのうちのいくつかのグラウチング管3を開放し、他方のグラウチング管3を閉鎖し、開放したグラウチング管3内にスラリーを注入し、第1グラウチング部13の十分な圧力、及びグラウチング管3のグラウチング効率を確保する。
勿論、本発明出願は第2グラウチング部18の構造を具体的に制限せず、他の実施例では、前記第2グラウチング部18は前記通過孔5の孔壁の輪郭に沿って延伸する弧状管路である。
勿論、本発明出願はスラリー補給構造を具体的に制限せず、他の実施例では、図6に示すように、スラリー補給管17は1本又は複数であり、スラリー補給管17は前記通過孔5を貫通してグラウチングカプセル2の内輪空間及び杭底にグラウチングする。
実施例2
本実施例と実施例1との相違点について、図7に示すように、スラリー補給構造は前記通過孔5及び環状のグラウチングカプセル2の内輪空間にグラウチングし、前記スラリー補給構造は2本のスラリー補給管17である。前記固定板4は前記通過孔5と連通するスラリー収容室19を有し、前記スラリー補給管17が前記スラリー収容室19のスラリー入口21と連通する。前記スラリー補給管17に前記スラリー補給管17と前記通過孔5との連通又は遮断を制御する第2逆止め弁が設けられる。上記スラリー補給構造によって、通過孔5を介して杭底にグラウチングすることで、杭底のセメントペースト含有量を効果的に向上させ、杭底コンクリートの品質を向上することができる。通過孔5内にグラウチングすることで、以下の利点を有する。1.コンクリートが細長いガイド管から落下し、落差が大きすぎて杭底部位のコンクリートが分離して形成されたトゲや乾燥破片を効果的に除去する。2.通過孔5を効果的に充填し、杭底の強度を高める。3.圧力がグラウトに浸透し、杭底の周辺地層中の水をグラウチングによって置換し、杭底の強度を高める。4.スラリーが通過孔5から杭底周辺地層に注入され、スラリー脈を形成し、杭底の強度を高める。
明らかなように、上記実施例は明確に説明するために列挙された例であり、実施形態を限定するものではない。当業者であれば、上記説明をもとに他の様々な変更や変形を行うことができる。ここではすべての実施形態を一々列挙する必要がないとともに、一々列挙することができない。上記説明から派生される明らかな変更や変形は本発明の保護範囲に属する。
1-収容孔;2-グラウチングカプセル;3-グラウチング管;4-固定板;5-通過孔;6-カプセル検出口;10-環状ストッパー;11-第1グラウチング孔;12-第1弾性部品;13-グラウチング部;14-鉄筋かご;15-杭側グラウチング管;16-グラウチング管ポート;17-スラリー補給管;18-第2グラウチング部;19-スラリー収容室;20-第2グラウチング孔;21-スラリー入口;22-第2弾性部品;23-固定部品。

Claims (13)

  1. 杭体を支持するように内部にスラリーが充填される膨張状態、及び内部が中空になる収縮状態を有するグラウチングカプセル(2)と、
    前記グラウチングカプセル(2)のキャビティと連通し、前記グラウチングカプセル(2)内にグラウチングするグラウチング管(3)と、を備える杭底グラウチングチャンバーであって、
    固定板(4)をさらに備え、前記グラウチングカプセル(2)は、前記固定板(4)に設けられ、前記固定板(4)に、収容孔(1)の底部と連通し、前記収容孔(1)内の泥水及び/又はスライムが前記固定板(4)を通過する通過孔(5)が設けられ
    環状構造である前記固定板(4)の内輪エッジは、前記グラウチングカプセル(2)の内輪まで延伸する環状ストッパー(10)を有することを特徴とする杭底グラウチングチャンバー。
  2. 前記通過孔(5)は1つであり、前記固定板(4)の中央位置に設けられ、前記固定板(4)は環状板状構造として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の杭底グラウチングチャンバー。
  3. 前記グラウチングカプセル(2)は前記固定板(4)の形状にマッチングする中空環状構造であることを特徴とする請求項2に記載の杭底グラウチングチャンバー。
  4. 前記グラウチング管(3)と前記グラウチングカプセル(2)との連通位置に設けられ、前記グラウチングカプセル(2)内の目詰まり物が前記グラウチング管(3)に入ることを阻止する第1逆止め弁をさらに備えることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の杭底グラウチングチャンバー。
  5. 前記グラウチング管(3)に、スラリーが前記グラウチングカプセル(2)内に入る第1グラウチング孔(11)が設けられ、前記第1逆止め弁は、前記グラウチング管(3)の第1グラウチング孔(11)と対向して設けられ、前記第1グラウチング孔(11)を密封する第1弾性部品(12)を備え、前記第1弾性部品(12)は、前記グラウチング管(3)に密着して、前記目詰まり物が前記第1グラウチング孔(11)を通過してグラウチング管(3)に入ることを阻止する密封状態と、前記グラウチング管(3)内の圧力の作用を受けて、前記グラウチング管(3)から離れる方向へ移動して、スラリーが前記第1グラウチング孔(11)を通過して前記グラウチングカプセル(2)に入るようにする開放状態と、を有することを特徴とする請求項4に記載の杭底グラウチングチャンバー。
  6. 前記通過孔(5)と連通し、前記通過孔(5)内にグラウチングするスラリー補給構造をさらに備えることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の杭底グラウチングチャンバー。
  7. 前記スラリー補給構造は少なくとも1本のスラリー補給管(17)であり、前記スラリー補給管(17)は前記通過孔(5)と連通し、前記通過孔(5)内にグラウチングすることを特徴とする請求項6に記載の杭底グラウチングチャンバー。
  8. 前記スラリー補給管(17)は前記通過孔(5)のキャビティ内まで延伸する第2グラウチング部(18)を有し、前記第2グラウチング孔(20)は複数であり、前記第2グラウチング部(18)に設けられ、前記第2グラウチング部(18)は前記通過孔(5)の孔壁の輪郭に沿って延伸する弧状管路であることを特徴とする請求項7に記載の杭底グラウチングチャンバー。
  9. 前記通過孔(5)は1つであり、前記固定板(4)の中央位置に設けられ、前記固定板(4)は環状板状構造として構成されており、前記固定板(4)の内輪エッジは、前記グラウチングカプセル(2)の内輪まで延伸する環状ストッパー(10)を有し、前記スラリー補給管(17)の第2グラウチング孔(20)は、前記環状ストッパー(10)の、前記固定板(4)から離れる一側に位置することを特徴とする請求項8に記載の杭底グラウチングチャンバー。
  10. 前記グラウチングカプセル(2)に、前記グラウチングカプセル(2)の内部に媒体を充填し、グラウチングカプセル(2)が耐えられる圧力を検出するためのカプセル検出口(6)が設けられることを特徴とする請求項1~9に記載の杭底グラウチングチャンバー。
  11. 前記カプセル検出口(6)は前記固定板(4)に設けられることを特徴とする請求項10に記載の杭底グラウチングチャンバー。
  12. 場所打ち杭体であって、
    請求項1~11のいずれか一項に記載の杭底グラウチングチャンバーと、
    前記杭底グラウチングチャンバーの固定板(4)に連結され、前記グラウチング管(3)に固定的に連結された鉄筋かご(14)と、を備えることを特徴とする場所打ち杭体。
  13. 請求項12に記載の場所打ち杭体の施工方法であって、
    収容孔(1)を形成し、前記収容孔(1)内のスライムをクリーニングするステップS1と、
    前記杭底グラウチングチャンバーが下端に取り付けられた鉄筋かご(14)を前記収容孔(1)の底部に沈めるステップS2と、
    前記通過孔(5)を介して前記固定板(4)の下側の前記スライムを排出するステップS3と、
    前記収容孔(1)内にコンクリートを注入して、場所打ち杭を形成するステップS4と、
    前記グラウチングカプセル(2)内にグラウチングして、杭底拡径頭部を形成するステップS5と、を含むことを特徴とする場所打ち杭体の施工方法。
JP2021527267A 2018-12-25 2019-06-28 杭底グラウチングチャンバー及び使用方法、並びに場所打ち杭体及びその施工方法 Active JP7142835B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201811586047.5 2018-12-25
CN201811586047.5A CN109469050A (zh) 2018-12-25 2018-12-25 灌注桩桩底安装中空(孔)环形钢板胶囊(腔)后注浆技术
PCT/CN2019/093599 WO2020133992A1 (zh) 2018-12-25 2019-06-28 桩底注浆腔及使用方法与灌注桩体及其施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021532296A JP2021532296A (ja) 2021-11-25
JP7142835B2 true JP7142835B2 (ja) 2022-09-28

Family

ID=65677334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021527267A Active JP7142835B2 (ja) 2018-12-25 2019-06-28 杭底グラウチングチャンバー及び使用方法、並びに場所打ち杭体及びその施工方法

Country Status (12)

Country Link
US (1) US11401674B2 (ja)
EP (1) EP3754115B1 (ja)
JP (1) JP7142835B2 (ja)
KR (1) KR102593218B1 (ja)
CN (1) CN109469050A (ja)
BR (1) BR112020025561A2 (ja)
CA (1) CA3104031C (ja)
MX (1) MX2020013315A (ja)
PH (1) PH12021550458A1 (ja)
SA (1) SA521422058B1 (ja)
SG (1) SG11202008859PA (ja)
WO (1) WO2020133992A1 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110896646B (zh) * 2018-12-25 2021-04-02 高永光 桩底注浆装置及使用方法与灌注桩体及其施工方法
CN109469050A (zh) 2018-12-25 2019-03-15 高永光 灌注桩桩底安装中空(孔)环形钢板胶囊(腔)后注浆技术
CN111733823A (zh) * 2020-06-15 2020-10-02 中冶地集团西北岩土工程有限公司 一种注浆埋管结构及钻孔灌注桩灌注过程中断桩处理方法
CN112962652B (zh) * 2021-02-01 2022-06-24 中交二航局第二工程有限公司 一种预制承台止水结构及方法
CN113073984A (zh) * 2021-04-16 2021-07-06 中铁隧道勘察设计研究院有限公司 一种用于隧道穿越小型岩溶洞群注浆预加固与成桩一体化的施工方法
CN113266004B (zh) * 2021-06-30 2023-12-19 武汉城建建设工程有限公司 一种用于浇筑桥梁水下灌注桩的装置及浇筑方法
CN113463643B (zh) * 2021-07-09 2022-06-03 南京东土建设科技有限公司 一种灌注桩分布式注浆系统
CN113721003B (zh) * 2021-09-01 2024-04-16 广东益鑫源工程建设管理咨询有限公司 一种锥探灌浆质量检测装备及检测方法
CN113718752A (zh) * 2021-09-10 2021-11-30 中国电建集团成都勘测设计研究院有限公司 地连墙复合式注浆方法及注浆结构
CN114046743B (zh) * 2021-09-24 2022-11-18 浙江大学 一种码头桩基智能监控系统
CN114482021B (zh) * 2021-09-26 2023-12-29 南水北调东线江苏水源有限责任公司 预设反向摩阻力联合桩底土固结的方法及形成的灌注桩
CN113897962A (zh) * 2021-10-27 2022-01-07 福建建中岩土工程有限责任公司 一种新型地下连续墙沉渣处理方法
CN113789780A (zh) * 2021-10-29 2021-12-14 中国葛洲坝集团第三工程有限公司 一种桥梁用桩基埋设辅助垂直装置及使用方法
CN113882385A (zh) * 2021-11-19 2022-01-04 中国建筑第八工程局有限公司 一种用于注浆施工中注浆管底部的止逆装置及施工方式
CN114934512B (zh) * 2022-06-07 2023-10-27 黄河科技学院 一种岩土工程高效注浆工艺及装置
CN115110516B (zh) * 2022-07-15 2024-05-28 河南省黄河高速公路有限公司 超长灌注桩桩侧高聚物分段式后压浆施工系统及方法
CN115094870B (zh) * 2022-08-01 2023-06-02 曹方彬 一种公路桥梁施工用路基加固处理装置
CN115369882B (zh) * 2022-09-05 2024-03-26 中国建筑第七工程局有限公司 一种用于灌注桩的后压浆装置及施工方法
CN115595962B (zh) * 2022-09-08 2024-02-02 中山大学 一种桩底扩张加固装置及加固方法
CN115749728B (zh) * 2022-11-03 2024-09-20 中铁一局集团天津建设工程有限公司 长螺旋钻机成桩状态监控系统及方法
CN115879201B (zh) * 2022-12-20 2023-09-05 同济大学 一种永久护筒及沉渣固化提升灌注桩承载力的分析方法
CN116290358B (zh) * 2023-05-26 2023-08-15 河南钰润建筑工程有限公司 一种装配式建筑连接节点
CN116556447B (zh) * 2023-06-05 2023-11-21 水利部交通运输部国家能源局南京水利科学研究院 一种筒型基础筒内囊式多维注浆主动纠偏装置及操作方法
CN116645792B (zh) * 2023-07-24 2023-10-27 中建八局第一建设有限公司 一种钻孔灌注桩施工辅助装置
CN118275045B (zh) * 2024-06-04 2024-08-02 河南锐晟消防技术有限公司 一种水利监理灌浆漏浆检测装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001214438A (ja) 2000-02-02 2001-08-07 East Japan Railway Co 場所打ちコンクリート杭の施工方法、及び場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置
JP2002227194A (ja) 2001-02-02 2002-08-14 Ashimori Ind Co Ltd 場所打ち杭用袋体及びその施工方法
JP2009036010A (ja) 2007-07-12 2009-02-19 Shimizu Corp 沈下防止杭の造成方法及び沈下防止杭
JP2017128872A (ja) 2016-01-19 2017-07-27 東日本旅客鉄道株式会社 場所打ち杭用の注入バッグ及びその注入バッグの設置方法

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE451268B (sv) * 1982-12-21 1987-09-21 Atlas Copco Ab Svellkropp for i mark belegna konstruktioner
JPS61290115A (ja) * 1985-06-17 1986-12-20 Asahi Chem Ind Co Ltd 杭外周面に装着する袋体
JPH0833009B2 (ja) * 1987-07-13 1996-03-29 旭化成工業株式会社 袋体を有する既製杭の施工方法
JPH02140322A (ja) * 1988-11-18 1990-05-30 Asahi Chem Ind Co Ltd 既製杭装着用袋体
JP3609479B2 (ja) * 1995-02-21 2005-01-12 芦森工業株式会社 杭体への袋体の取付け構造及び固定具
JP3669577B2 (ja) 2001-12-04 2005-07-06 東日本旅客鉄道株式会社 場所打ち杭の施工方法
CN2568695Y (zh) 2002-08-27 2003-08-27 上海隧道工程股份有限公司 双管式囊袋结构装置
JP4758463B2 (ja) 2008-08-22 2011-08-31 芦森工業株式会社 構造物直下の杭打ち方法及び袋体付杭
KR101069815B1 (ko) * 2008-12-31 2011-10-04 대림산업 주식회사 현장타설 콘크리트말뚝 선단부 포스트그라우팅 장치 및 이를 이용한 현장타설 콘크리트말뚝 선단보강 그라우팅 방법
KR101222071B1 (ko) * 2010-11-24 2013-01-15 한국건설기술연구원 설계 지지력 발현 확인과 즉각적인 선단지지력 발현이 가능한 현장타설 콘크리트 말뚝의 선단 맴브레인 덮개 장치 및 이를 구비한 현장타설 콘크리트 말뚝
KR101398910B1 (ko) * 2012-07-16 2014-05-27 이대동 선단확장형 파일
FR3003583B1 (fr) * 2013-03-21 2015-04-17 Soletanche Freyssinet Procede de consolidation d'un sol encaissant un tunnel
CN203411979U (zh) 2013-08-20 2014-01-29 河北建设勘察研究院有限公司 一种钻孔灌注桩桩侧后注浆装置
CN103741683B (zh) 2013-12-23 2015-11-18 浙江天润建设有限公司 一种囊袋扩底刚柔组合桩及施工方法
CN105178324B (zh) 2015-09-25 2017-02-01 广州市市政工程设计研究总院 一种伞盘式异形桩的施工装置
JP6587943B2 (ja) 2016-01-19 2019-10-09 東日本旅客鉄道株式会社 場所打ち杭用の注入バッグ
CN106759277A (zh) 2016-11-16 2017-05-31 上海市建工设计研究院有限公司 注浆装置、扩底预制管桩、扩底灌注桩及其施工方法
CN106836179B (zh) 2016-12-07 2018-12-14 浙江大学城市学院 竖向加强筋增强式囊式注浆桩的施工方法
CN108265720A (zh) 2018-01-25 2018-07-10 天津大学 一种控制土体变形的单点囊式注浆装置及其方法
CN108411920A (zh) 2018-01-25 2018-08-17 天津大学 一种控制土体变形的多点囊式注浆装置及其方法
KR102559207B1 (ko) * 2018-05-30 2023-07-25 에이치엘만도 주식회사 체크밸브
CN109056716A (zh) 2018-08-03 2018-12-21 高永光 人工挖孔和全套管工法灌注桩底安装橡胶囊(腔)后注浆技术
CN109469050A (zh) 2018-12-25 2019-03-15 高永光 灌注桩桩底安装中空(孔)环形钢板胶囊(腔)后注浆技术
CN210395360U (zh) 2019-03-15 2020-04-24 高云飞 桩底注浆腔及灌注桩体
KR102248187B1 (ko) * 2019-07-17 2021-05-04 에스오씨기술지주 주식회사 보강그라우팅을 이용한 현장타설 말뚝 및 그 시공방법

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001214438A (ja) 2000-02-02 2001-08-07 East Japan Railway Co 場所打ちコンクリート杭の施工方法、及び場所打ちコンクリート杭底地盤プレロード装置
JP2002227194A (ja) 2001-02-02 2002-08-14 Ashimori Ind Co Ltd 場所打ち杭用袋体及びその施工方法
JP2009036010A (ja) 2007-07-12 2009-02-19 Shimizu Corp 沈下防止杭の造成方法及び沈下防止杭
JP2017128872A (ja) 2016-01-19 2017-07-27 東日本旅客鉄道株式会社 場所打ち杭用の注入バッグ及びその注入バッグの設置方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN109469050A (zh) 2019-03-15
PH12021550458A1 (en) 2021-12-06
JP2021532296A (ja) 2021-11-25
KR20210106342A (ko) 2021-08-30
MX2020013315A (es) 2021-02-22
CA3104031C (en) 2023-10-31
EP3754115A1 (en) 2020-12-23
EP3754115A4 (en) 2021-07-21
KR102593218B1 (ko) 2023-10-24
BR112020025561A2 (pt) 2021-10-05
CA3104031A1 (en) 2020-07-02
US20210010218A1 (en) 2021-01-14
SG11202008859PA (en) 2020-10-29
EP3754115B1 (en) 2023-05-10
US11401674B2 (en) 2022-08-02
SA521422058B1 (ar) 2023-01-22
WO2020133992A1 (zh) 2020-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7142835B2 (ja) 杭底グラウチングチャンバー及び使用方法、並びに場所打ち杭体及びその施工方法
CN110896645B (zh) 桩底注浆装置及使用方法以及灌注桩体和灌注桩体的施工方法
RU2651681C2 (ru) Анкерный болт для горной породы
JP5950672B2 (ja) 湧水の止水方法
CN107513995A (zh) 一种桥梁灌注桩后压浆施工方法
CN103510501A (zh) 一种防止回灌井中堵塞涌水的方法
CN110896646B (zh) 桩底注浆装置及使用方法与灌注桩体及其施工方法
CN210395360U (zh) 桩底注浆腔及灌注桩体
JP2009121063A (ja) 常用井戸、常用井戸の構築方法及び常用井戸の構造
CN114457790B (zh) 适用于岩溶地区的灌注桩成桩装置及成桩方法
JP4074313B2 (ja) 通水用鋼矢板、および通水土留壁の構造、およびその施工方法。
CN218439314U (zh) 勘察孔封堵装置
KR100707938B1 (ko) 마이크로 파일 기초구조물
JP5034581B2 (ja) 地中構造の構築工法及びその工法で構築された地中構造物
CN208023598U (zh) 一种基坑降水管井
KR101270832B1 (ko) 충전 강관식 로터리 파일
JP4867731B2 (ja) 地中構造物の構築工法及びその工法で構築された地中構造物、並びに管状部材
JPH10102477A (ja) 既存構造物直下の被圧地盤の改良方法及びその改良方法に使用する止水装置
CN214997568U (zh) 一种出水仰角钻孔注浆止水装置
CN217925809U (zh) 一种锚注排一体式止水套管
CN216142039U (zh) 一种用于基坑围护的模袋分段注浆装置
CN221895833U (en) Anti-floating structure of open cut station of track
CN219100100U (zh) 一种深基坑降水井快速封堵装置
KR101110157B1 (ko) 팩을 이용한 마이크로 파일 기초공법
CN205557526U (zh) 一种大直径超长钻孔灌注桩后压浆直管注浆阀

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210203

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210127

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210127

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20210201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7142835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150