JP7142212B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本開示は、貯蔵により食味を向上させ、使用者に食味が向上されたタイミングを知らせる機能を有する冷蔵庫に関する。
冷蔵庫の冷凍室においては、通常-18℃以下の温度に維持管理することが、冷凍する食品の品質維持において最適とされている。
この-18℃という冷凍温度は、食品の保存温度と品質(微生物及び味覚の観点から)を保持する時間とが異なるとされるT-TT(Time-Temperature-Tolerance:許容時間温度関係)の考えに基づいている。また、この-18℃という冷凍温度は、JISC9607で定められたスリースター及びフォースターの性能を満たすものである。
アメリカで行われたT-TTの研究での大多数の冷凍された食品は、-18℃で1年間以上保持されるという結果に基づき、野菜及び果物類の収穫周期と一致することを考慮して、冷凍する食品の貯蔵目標を最低1年間と設定し、大部分の食品に対して1年間の貯蔵期間を保証するための温度として、-18℃以下を設定している。
さらに、社団法人日本冷凍食品協会による技術指導で、冷凍食品の定義は、「冷凍食品とは、前処理を施し、急速凍結を行って、-18℃以下の凍結状態で保持した包装食品をいう。」と定められている。但し、食品の種類、温度履歴及び冷凍方法によって保存期間は異なるため、通常、-18℃の冷凍室での冷凍食品の保存期間は、3ヶ月が目安とされている。
一方、近年、生鮮食品及び加工食品などを対象に、必ずしも冷凍で貯蔵しなければならない食品ではないが、冷蔵貯蔵では品質面及び貯蔵期間に懸念があるものに対して、0℃~―7℃の温度帯で貯蔵する、実用面での利便性に配慮した貯蔵方法並びに貯蔵室を備えた冷蔵庫が提案されている。
さらに、近年、市販の冷凍食品では、従来の「簡単」及び「便利」に加え、「おいしさ」へのニーズが高まっている。
このように、冷凍室の利用頻度が高まっている中で、従来、冷凍室で保存した肉及び魚などの凍結食品の保存期間の目安を1ヶ月とする人が多い。しかし、最近では、その利用スタイルは、貯蔵だけでなく、短期保存のフロー型の比率も高まっている。
短期保存のフロー型食品の保存性及び食味性の向上を狙い、室温を-10±2℃の範囲に設定して、腐敗菌の増殖を抑制しながら、酵素による蛋白質の分解を徐々に起こさせ、うま味の熟成を行う熟成室を設けた冷凍冷蔵庫が提案されている(特許文献1参照)。
しなしながら、上記の技術では貯蔵品の食味を向上させることはできるが、使用者はどのタイミングで食味向上が完了したかを知ることができない。そのため、貯蔵品の取り出しのタイミングがわからず、必要以上に長期保存して鮮度悪化を招き、かえって食味が低下したり食べられなくなったりする虞がある。また、貯蔵品及び貯蔵時間の両方を無駄にする虞がある。
特許第3451047号公報
本開示は、上記のような課題に鑑みてなされたもので、使用者に、食味を向上させる貯蔵における食味向上の完了タイミングを報知することにより、専門知識を持たない一般的な使用者でも、貯蔵による食味向上技術を使えるようにする冷蔵庫を提供する。
上記従来の技術で使用者が食味向上の完了を知ることができない原因としては、食味向上完了の目安となる貯蔵日数を忘れてしまうことがあること、更に、根源的には保存状態のまま(調理して味見することなしに)食味向上を検知することができないことなどが挙げられる。
本開示の冷蔵庫は、上記の2点の少なくともいずれかを検知して完了のタイミングを判定する判定部と、使用者に完了を知らせる報知部とを備える。具体的には、本開示の一例による冷蔵庫は、貯蔵品の投入を検知してタイマーのカウントを開始し、所定温度で所定時間の貯蔵が完了したタイミングで、使用者に完了の知らせをおこなうよう構成されている。また、本開示の一例による冷蔵庫は、貯蔵品の色又はうま味成分の増加を、光学的手法により非接触で検知し、所定量以上の変化をもって完了と判定して、使用者に完了の知らせをおこなうよう構成されていてもよい。
このような構成により、食味向上の完了タイミングが使用者に報知され、食味が向上した後すぐに貯蔵品を調理に用いることが可能となる。よって、このような構成により、専門知識を持たない一般的な使用者でも、貯蔵品の喫食の適切なタイミングを逃すことが無くなり、確実に食味向上のための貯蔵技術が利用可能になる。
より具体的には、本開示の一例による冷蔵庫は、貯蔵室と、貯蔵室に貯蔵された食品を冷却する冷却部と、食味向上のための変温制御が完了したか否かを判定する判定部と、食味向上のための変温制御が完了したことを使用者に報知する報知部と、冷却部、判定部及び報知部を制御する制御部とを備える。報知部は、判定部が、食味向上の変温制御が完了したと判定したとき、使用者に食味向上の変温制御が完了したことを報知するよう構成されている。
このような構成により、使用者は、貯蔵により食品の食味が良化したタイミングを知ることが可能になる。よって、このような構成により、貯蔵品の食味が良化した後すぐに、貯蔵品を調理に用いることができて、喫食の適切なタイミングを逃すことが無くなる。
また、本開示の一例による冷蔵庫において、冷却部は、-20℃以上-10℃以下で食品を保存するように構成されていてもよい。このような構成により、食品水分の凍結濃縮作用によって、濃縮液内での酵素反応速度を高めることができる。よって、このような構成により、低い温度であっても、酵素による食味の向上効果を得ることができる。これにより、食品の保存性と食味の向上とを両立させることが可能となる。また、使用者が食味向上完了の報知を受取り損ねた場合でも、食品の鮮度は保持されるので、使用者が喫食の機会を逃すことが無くなる。
また、本開示の一例による冷蔵庫において、判定部は、食品が貯蔵室に投入されてからの貯蔵時間を計測するタイマーを有していても好い。また、本開示の一例による冷蔵庫において、判定部は、貯蔵時間に基づいて完了を判定するよう構成されていてもよい。このような構成により、判定部で貯蔵時間を測定することによって、簡易な構成でも食味向上のタイミングを確実に判定可能になる。
また、本開示の一例による冷蔵庫において、判定部は、食品の物性を検知する物性検知部を有していてもよい。また、本開示の一例による冷蔵庫において、判定部は、検知した物性に基づいて完了を判定するよう構成されていてもよい。このような構成により、貯蔵室の温度が切替えられて運転したり、変温を用いて食味を向上させたりする場合など、時間だけで単純に食味向上を判定することが困難な場合でも、食味が向上されたタイミングを確実に判定することが可能となる。
また、本開示の一例による冷蔵庫は、食品の位置を検知する位置検知部をさらに備えていてもよい。この場合、報知部は、食味向上制御が完了した食品の位置を報知するよう構成されていてもよい。貯蔵室に食品が追加投入された場合、食品ごとに貯蔵時間が異なるため、食品個々に区別して判定する必要があるが、このような構成によれば、どの食品が食味向上完了したかを判定することが可能になる。また、使用者に食味向上制御未完了の食品と区別して、どの食品が、食味向上制御が完了したかを報知することが可能になる。
また、本開示の一例による冷蔵庫において、貯蔵室は、貯蔵室内の空間の所定の場所に置かれた食品のみを変温させる局所変温部を有していてもよい。このような構成により、食味向上させる食品の貯蔵位置を、使用者に明瞭に分かる位置(所定の位置)に設定し、同一貯蔵室内に貯蔵される他の食品と混同される虞なく、食味向上完了が報知される。
また、本開示の一例による冷蔵庫において、局所変温部は、相対する一対の電極と、電圧を印加する電圧印加部とを有していてもよい。この場合、本開示の一例による冷蔵庫は、所定周波数の電磁波を一対の電極間に発生させて、食品を変温させるよう構成されていてもよい。このような構成により、電極を食品の位置の特定に用いることができる。また、このような構成により、使用者が迷うことなく食味を向上させたい貯蔵品の貯蔵位置を特定できるようになり、他の食品と混同される虞なく、食味向上完了の報知が可能になる。
また、本開示の一例による冷蔵庫において、冷却部は、-18℃以上-5℃以下で食品を保存するように構成されていてもよい。このような構成により、食品水分の凍結濃縮作用によって、濃縮液内での酵素反応速度をより高めることができる。よって、このような構成により、低い温度であっても、酵素による食味の向上効果を得ることができる。これにより、食品の保存性と食味の向上とを両立させることが可能となる。また、使用者が食味向上完了の報知を受取り損ねた場合でも、食品の鮮度は保持されるので、使用者が喫食の機会を逃すことが無くなる。
図1は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の縦断面図である。 図2は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室の縦断面図である。 図3は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室の制御ブロック図である。 図4は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室の食味向上の変温制御の完了報知の制御フローチャートである。 図5は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室の変温制御の制御フローチャートである。 図6の(a)は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の通常運転時の貯蔵室の温度シーケンス図であり、図6の(b)は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室の温度シーケンス図である。 図7は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵室の縦断面図である。 図8は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵室の食味向上の変温制御の完了報知の制御フローチャートである。 図9は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵室における貯蔵開始時の制御フローチャートである。 図10は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵室の貯蔵開始時の温度シーケンス図である。 図11は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵の温度変更の制御フローチャートである。 図12は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の風路の模式図である。 図13は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵室の温度シーケンス図である。 図14は、本開示の実施の形態3の冷蔵庫の貯蔵室の縦断面図である。 図15は、本開示の実施の形態3の冷蔵庫の貯蔵室が開扉された際の構成を示す図である。 図16は、本開示の実施の形態3の冷蔵庫の貯蔵の温度変更の制御フローチャートである。 図17は、本開示の実施の形態3の冷蔵庫の貯蔵室の温度シーケンス図である。 図18は、本開示の実施の形態4の冷蔵庫の貯蔵室の縦断面図である。 図19は、本開示の実施の形態4の冷蔵庫の貯蔵の温度変更の制御フローチャートである。 図20は、本開示の実施の形態4の冷蔵庫の貯蔵室の温度シーケンス図である。
以下、本開示の実施の形態の例を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態によって本開示が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の縦断面図であり、図2は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室の縦断面図である。
図1及び図2において、冷蔵庫1の断熱箱体2は、主に鋼板を用いた外箱3と、ABS製樹脂などの樹脂で成型された内箱4と、外箱3と内箱4との間の空間に充填発泡される、例えば硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材とを有する。断熱箱体2は、内部が周囲と断熱されるよう構成されている。また、断熱箱体の内部は、複数の収納室に区分されている。
断熱箱体2の最上部には、第一の収納室としての冷蔵室5が設けられ、冷蔵室5の下方に、第四の収納室としての貯蔵室6及び第五の収納室としての製氷室7が左右横並びに設けられている。また、断熱箱体2において、貯蔵室6及び製氷室7の下方に、第二の収納室としての野菜室8が設けられ、最下部に、第三の収納室としての冷凍室9が設けられている。
冷蔵室5は、冷蔵保存のために、凍らない温度を下限として、通常1℃~5℃の温度に設定される。野菜室8は、冷蔵室5と同等もしくは若干高い温度の2℃~7℃に設定される。冷凍室9は、冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために、通常-22℃~-15℃で設定されている。なお、冷凍保存状態の向上のために、例えば-30℃または-25℃などの低温に設定されてもよい。貯蔵室6は、1℃~5℃で設定される冷蔵温度帯、2℃~7℃で設定される野菜用温度帯、及び、通常-22℃~-15℃で設定される冷凍温度帯の他、冷蔵温度帯から冷凍温度帯の間で予め設定された温度帯にも切換えることができるよう構成されている。貯蔵室6は、製氷室7に並設された、独立扉を備えた貯蔵室である。なお、貯蔵室6は、引出し式の扉を備えていることが多い。
断熱箱体2の天面部は、冷蔵庫1の背面方向に向かって階段状に凹みが設けられた形状を有する。この階段状の凹部に、機械室2aが形成されて、圧縮機10及び水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルを構成する高圧側構成部品が収容されている。すなわち、圧縮機10が配設される機械室2aは、冷蔵室5内の最上部の後方領域に、冷蔵室5の室内側に食い込んで形成されている。
尚、本実施の形態における、以下に述べる本開示の要部に関する事項は、従来一般的であった、断熱箱体2の最下部の貯蔵室の後方領域に機械室が設けられて、そこに圧縮機10を配置するタイプの冷蔵庫にも適用することができる。また、冷凍室9と野菜室8の配置を入れ替えた、いわゆるミッドフリーザの構成の冷蔵庫に適用することもできる。
野菜室8及び冷凍室9の背面側には、冷気を生成する冷却室11が設けられている。野菜室8と冷却室11との間、もしくは、冷凍室9と冷却室11との間には、断熱性を有する各室への冷気の搬送風路(図示せず)と、冷却室11と各室とを断熱区画するために構成された奥面仕切り壁12とが設けられている。
冷却室11内には、冷却器13が配設されている。冷却器13の上方の空間には、強制対流方式により冷却器13で冷却した冷気を、冷蔵室5、貯蔵室6、製氷室7、野菜室8及び冷凍室9に送風する冷却ファン14が配置されている。冷却器13の下方の空間には、冷却時に冷却器13及びその周辺に付着する霜及び氷を除霜するためのガラス管製のラジアントヒータ15が設けられている。さらに、ラジアントヒータ15の下方には、除霜時に生じる除霜水を受けるためのドレンパン16と、ドレンパン16の最深部から庫外に貫通したドレンチューブ17とが設けられている。ドレンチューブ17の下流側の庫外には、蒸発皿18が設けられている。
貯蔵室6には、貯蔵ケース20が配置されている。貯蔵ケース20は、貯蔵室6の貯蔵室扉19に取り付けられたフレームに載置されている。
以上のように構成された本開示の冷蔵庫1について、以下その動作及び作用を説明する。
まず、冷蔵庫1の冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により、冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機10の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)にて、ある程度凝縮液化する。冷媒は、さらに冷蔵庫1の側面、背面、及び冷蔵庫1の前面開口に配設された冷媒配管(図示せず)などを経由し、冷蔵庫1の結露を防止しながら凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、冷媒は、キャピラリーチューブでは、圧縮機10への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて、低温低圧の液冷媒となって冷却器13に至る。
ここで、低温低圧の液冷媒は、冷却ファン14の動作により各収納室内に搬送され、各収納室内の空気と熱交換されて、冷却器13内の冷媒は蒸発気化する。この時、冷却室11内で各収納室を冷却するための冷気が生成される。冷却室11内で生成された低温の冷気は、冷却ファン14から、冷蔵室5、貯蔵室6、製氷室7、野菜室8及び冷凍室9に、風路及び冷却ダンパ21を用いて分流される。また、冷却室11内で生成された低温の冷気は、それぞれの収納室を目的温度帯に冷却するように、冷却ダンパ21により、各収納室へのその供給量が調整される。
本実施の形態の冷蔵庫1は、うま味成分を増加させる機能を持つ。具体的には、本実施の形態の冷蔵庫1は、貯蔵室6において、肉などの食品を所定の温度で、所定時間、保存することにより、保存前よりも食味を向上させることができる。そのメカニズムについて述べる。食味の向上は、主にうま味(うま味成分の増加)及び柔らかさ(食感)の二つから成るが、本実施の形態では、うま味の向上について述べる(うま味及び柔らかさの向上については、実施の形態2で述べる)。食品中の水分のうち純水部分が凍結することにより、非凍結溶液に溶解する酵素及び水溶性高分子成分(タンパク質及び核酸など)などの基質濃度が増加して(凍結濃縮)、酵素反応が促進される。これにより、酵素反応の反応産物である低分子のうま味成分(アミノ酸、ペプチド類及び低分子核酸など)が増加する。このようなうま味向上効果は、各食品によって固有の温度で最大化される。このような機能により、うまみ成分を増加させることができ、食品の食味を向上させることができる。本開示の発明者等は、例えば、牛肉の場合は、約-12℃で保存することにより、貝類の場合は、約-15℃~-5℃で保存することにより、及び、キノコ類の場合は、約-18℃で保存することにより、上記のうま味向上が実現できることを見出した。うま味向上効果が発揮される各食品の固有の温度よりも高いと、濃縮効果が縮小して、うま味向上効果は低減する。固有の温度よりも低いと、酵素の反応速度が低温により低減して、うま味向上効果は低減する。すなわち、うま味向上効果が発揮される各食品について固有の温度は、濃縮効果と酵素の反応速度とのバランスにより、うま味成分の生成速度が最大化される温度である。
次に、図2及び図3を用いて、貯蔵室6の構成を説明する。
図3は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室の制御ブロック図である。図2に示すように、天面仕切り壁22及び底面仕切り壁23は、ABS製樹脂などの樹脂で構成された表面と、貯蔵室6と隣接する野菜室8、冷蔵室5及び製氷室7を、貯蔵室6と隔離し、断熱性を確保するための発泡スチロールなどで構成された断熱材とを有する。冷却器13により生成された冷気は、風路24を通り、吐出口25から貯蔵室内に導入され、吸入口26から排出されて、再度冷却室11に戻る。吸入口26の近くに設けられた室温センサ27により、貯蔵室6内の温度が所定の範囲に収まるように、ダンパの開閉が制御部(図3参照)により制御される。貯蔵室6の背面には、貯蔵室扉19の開閉を検知する扉開閉検知部28が設けられている。貯蔵室6の前面には、食味向上させたい食品を投入した際に使用者が押す開始スイッチ29が設けられている。貯蔵室6の天面には、貯蔵室6内の空気を撹拌する撹拌ファン(図示せず)が設けられている。報知部30は、食味向上の完了を使用者に報知する。報知部30は、例えば、無線電波等によりネットワーク接続して使用者の携帯電話などに情報を表示する。また、報知部30は、断熱箱体2に設置されたランプ(図示せず)の点灯、あるいは、スピーカ(図示せず)からの通知音の発生などによって報知するよう構成されていてもよい。また、冷蔵庫1には、使用者に音などで貯蔵室扉19の開放を報知する扉開報知部(図3では図示せず)が設けられてもよい。
制御部は、室温センサ27、扉開閉検知部28及び開始スイッチ29の検知情報に基づいて、各室の冷却ダンパ21、圧縮機10、冷却ファン14及び撹拌ファン(図3では図示せず)などの冷却部、及び報知部30の運転を制御する。なお、以下、本開示における各制御フローチャートに係る動作の制御は、特記しない限り、制御部により行われる。
次に、図4を用いて、本実施の形態の冷蔵庫1における食味向上の変温制御について説明する。
図4は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室の食味向上の変温制御の完了報知の制御フローチャートである。使用者が開始スイッチ29を押す(ONする)(STEP1)と、制御部に組み込まれた、開始からの経過時間を検知するタイマーが作動開始する(STEP2)。食味向上に必要な所定時間(例えば日数)が経過したかをタイマーにより検知する(STEP3)。所定時間(例えば日数)が経過したと制御部により判断された場合(STEP3でY)、報知部30が使用者に食味の向上の変温制御が完了したことを通知する(STEP4)。
食味向上に必要な所定時間は、食品により異なるが、通常、3日~14日程度である。このため、使用者は、投入日からの所定時間(経過日数)を忘れがちであり、取り出し可能なタイミングが分からなくなる。
しかしながら、上記の完了報知の制御を用いることによって、使用者は食味向上の変温制御の完了のタイミングを知ることができる。上記の完了報知の制御が無ければ、使用者は確実な食味向上を期待して実際に必要な時間(例えば、日数)よりも長く保存しがちであり、そのような場合、霜の発生に伴う食品の乾燥固化または酸敗が発生して、かえって食味を低下させることにもなり兼ねない。上記のような食味向上の変温制御の完了報知によって、使用者は確実に食味が向上されたタイミングで貯蔵された食品を食べることが可能になる。報知部30が無ければ、使用者は貯蔵された食品を調理して食べるまで、食味向上効果が十分かを確認することができない。もし、加熱調理した後に食味向上が不十分だった場合は、加熱によって酵素が失活するため追加の酵素反応ができなくなり、食品を廃棄せざるを得ない可能性も生じる。食味向上の変温制御完了を報知することにより、廃棄ロスを未然に防止することにもつながる。
上記説明したように、本実施の形態では食味向上の変温制御開始後の経過時間に基づいて、食味向上の変温制御の完了時点を検知する。この場合、完了報知の精度を維持するために、酵素反応の速度を一定に範囲に保つことが重要である。酵素反応速度に大きな影響を与える環境条件の一つは、貯蔵室6の室温である。貯蔵室6の室温が、所定温度よりも高温化した場合には、水分の凍結濃縮倍率が低減して、希薄化効果により、酵素反応速度が低減する。貯蔵室6の室温が低温化した場合には、酵素の反応活性は低温ほど低く、かつ凍結濃縮効果は頭打ちになるため、酵素反応速度が低減する。貯蔵室6の室温を変動させる主な要因としては、貯蔵中に使用者が貯蔵室扉19を開けること、及び冷蔵庫1のデフロスト運転などが挙げられる。
次に、貯蔵室扉19の開放を防ぐ機能の一例である開扉報知部の動作について説明する。食味向上のための変温制御が開始された後、開扉報知部が作動して(図4のSTEP2)、使用者が貯蔵室扉19を開けるとすぐに、開扉報知部が、警報音及び警報ランプの点灯などによって、扉を閉じるように報知する。通常の開扉報知部は、所定の時間よりも長く開扉状態が継続すると警報が出るが、本実施の形態の開扉報知部は、即時に知らせることにより、開扉時間を最小化して、貯蔵室6の温度上昇を抑制することを可能にする。本実施の形態の冷蔵庫1の開扉報知部の構成によれば、温度上昇を抑えることができるので、その後に温調のための強力な冷却を防ぐことにもなり、食品温度低下の抑制も可能となる。本実施の形態の冷蔵庫1において、開扉報知部の作動にも関わらず、所定時間以上の開扉が検知された場合には、貯蔵室の室温を目標の温度に戻すよう、急冷が実施される。急冷は、具体的には、制御部(図3参照)による冷却ダンパ21の制御により、貯蔵室の室温を目標の温度に戻すよう、各収納室への冷気の供給量が調整されることによって実施される。
次に、デフロストによる貯蔵室6の温度影響を最小化するための冷蔵庫1の運転方法を、図5及び図6を用いて説明する。図5は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室の変温制御のフローチャートである。図6の(a)は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の通常運転時の貯蔵室の温度シーケンス図であり、図6の(b)は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室の温度シーケンス図である。
図5に示すように、所定の温度で温調運転をおこなっている際に、デフロストタイミングが到来したと制御部が判断すると(STEP51でY)、圧縮機10及び冷却ファン14の運転が停止され、全室のダンパが閉じられる(STEP52)。その後、ラジアントヒータ15への通電が開始される(STEP53)。冷却器13の温度などが所定条件に到達したと制御部が判断すると(STEP54でY)、デフロストが完了したと判定されてラジアントヒータ15の加熱は停止される(STEP55)。この時点で、冷却室11の内部には、ラジアントヒータ15の余熱で暖まった空気が充満している。その後、貯蔵室6以外の他の収納室の冷却ダンパ21を全開し、圧縮機10及び冷却ファン14の運転が開始される(STEP56)。これにより、暖気は貯蔵室6以外の収納室に導入される。圧縮機10及び冷却ファン14の運転の開始後、所定時間が経過したと制御部が判断すると(STEP57でY)、循環空気の温度は、冷却器13によって低減するので、全室所定温度での温調運転を開始する(STEP58)。このように、本実施の形態では、暖気を貯蔵室6に入れない制御を実施することにより、貯蔵室6の室温は、デフロストによって影響されることなく目標の温度を維持することができる(図6の(b))。
(実施の形態2)
本開示の実施の形態2における冷蔵庫1は、実施の形態1の冷蔵庫1と共通の部分が多いため、共通部分については同一符号を用いてその説明を省略し、異なる部分を中心に、以下に説明する。
図7は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵室の縦断面図である。本開示の実施の形態2の冷蔵庫1の貯蔵室206は、本開示の実施の形態1の冷蔵庫1の貯蔵室6の構成に加えて、天面に、貯蔵室206の空気を撹拌する撹拌ファン31、及び、食品の食味向上判定に関する物性を検知する物性検知部32が設けられている。物性検知部32の具体例としては、色の変化を検知する色度センサ、呈味成分であるアミノ酸及びペプチドの増量を検知する蛍光検知センサ、肉の熟成により発生する特有のナッツ臭を検知する臭いセンサ、糖度の上昇を検知する近赤外センサ、及び、食品組織の破断応力などの強度の変化を検知する音響インピーダンスセンサなどがある。また、本開示の実施の形態2の貯蔵室206の風路24内には、第2ヒータ33が設けられている。
次に、図8を用いて、貯蔵室206における食味向上の変温制御の完了報知の動作を説明する。図8は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵室の食味向上の変温制御の完了報知の制御フローチャートである。使用者が開始スイッチ29(図2及び図3参照)を押して(ONして)開始が検知されると(STEP81)、開始からの経過時間を検知するタイマーが作動開始し、物性検知部32は、投入された食品の初期の物性を検知する(STEP82)。そして、所定の温度変更が行われ(STEP83)、開始スイッチ29が押されてから所定時間経過後(STEP84でY)、物性検知部32により検知される物性値が初期の物性値と比較して所定程度以上変化し、目的とする食味向上の変温制御が完了したと判定される場合(STEP85でY)、報知部30により使用者に完了を報知する(STEP86)。
ここで、食味向上の変温制御の完了判定の一例を以下に示す。うま味向上については、貯蔵品(食品)のうま味成分であるアミノ酸総量の濃度が、保存初期比30%以上に増えた場合に、官能評価で一定以上のうま味向上が認められたとき、完了と判定する。上記の濃度上昇に相当する近赤外線吸収度の変化値を、予め実験などにより求めておいて判定基準とする。また、柔らかさ向上については、肉の破断応力が初期比30%以下に減少した場合に、官能評価で一定以上の柔らかさ向上が認められたとき、完了と判定する。上記の破断応力減少に相当する音響インピーダンスの変化値を予め実験などにより求めておいて判定基準とする。
なお、官能評価は、例えば以下のように行われる。食味向上の変温制御が行われる前及び行われた後で、食品のうま味の向上度を4段階で評価する。具体的には、うま味向上が認められない(変温制御の前後でうま味に変化がない)場合は評価1、数回噛んでうま味が認められた場合は評価2、一回噛んでうま味向上が認められた場合は評価3、および、一口でうま味向上が顕著に認められた場合は評価4、のいずれに該当するかを評価する。官能評価を行った評価者の総数のうち、評価2以上の割合が7割以上であるとき、一定以上のうま味向上が認められたと評価する。
なお、上記の例では、食品の初期物性を測定するタイミングとして、食品投入直後としているが、冷蔵庫1は、温度の低下または凍結によって物性の測定値が影響される場合は、投入後半日ほど経過してから初期物性を測定するよう構成されていてもよい。また、上記の例では、食品の初期物性と比較して完了判定する場合を示しているが、冷蔵庫1は、目標とする物性の絶対値を予め定めて制御部に記憶させ、その目標値に到達したら完了と制御部が判定するよう構成されていてもよい。
本実施の形態は、実施の形態1と比較すると、貯蔵品の物性変化または物性の目標値に基づいて完了の判定をするため、完了時の貯蔵品の食味向上がより確実化できるというメリットがある。以下に説明するように、本実施の形態は、貯蔵室206が温度切り替え室の例である。貯蔵温度の切替えに要する時間は、運転環境(外気温)などにより変わり得る。本実施の形態は、単純に貯蔵時間だけで完了判定することが困難な場合にも、適用することができる。
なお、冷蔵庫1における食味向上貯蔵の開始は、次のように自動検知により行われてもよい。貯蔵ケース20に貯蔵品が投入されて貯蔵室扉19が閉じられると、貯蔵ケース20背面の壁が扉開閉検知器28を押し込んで、貯蔵室206の閉扉が検知される。閉扉が検知されると、物性検知部32が作動して、貯蔵ケース20に食品と判断される物品投入が検知された場合に、食味向上の変温制御を開始する。
本実施の形態の貯蔵室206は、通常は冷凍温度帯または冷蔵温度帯に制御されるが、使用者が開始スイッチ29を押す(ONする)ことにより、貯蔵品の食味向上のための所定の温度制御を実施する温度切り替え機能を持つ。本実施の形態では、特に、上記実施の形態1との違いとして、食品のうま味だけでなく、柔らかさも向上させる機能として、貯蔵温度を変動させる変温制御をおこなう。これらの点について、図9及び図10を用いて、以下に説明する。図9は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵室における貯蔵開始時の制御フローチャートである。図10は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵室の貯蔵開始時の温度シーケンス図である。
冷凍温度帯からの温度切り替え時には、(1)貯蔵品温を短時間で最大氷結晶生成帯よりも低い温度帯(-5℃以下)で、貯蔵品によって設定される第1の温度帯まで下げることと、(2)貯蔵室の室温を冷凍温度帯から第1の温度帯に上昇させること、の二つをおこなう必要がある。(1)については、貯蔵品中の氷結晶サイズを約100μm以下に抑えて貯蔵品の組織細胞の物理的損傷を抑えるために、最大氷結晶生成帯である品温0℃~-5℃を短時間で通過させる必要がある。一方、(2)については、貯蔵品に含まれる水の結晶率を所定の閾値以下に抑えて結晶率の増大による貯蔵品の組織細胞の物理的損傷を抑えるために、貯蔵品温を第1の温度帯以上に維持する必要がある。上記二つの必要条件を満たすために、温度切り替え時は、上記(1)を目的とする急冷運転を先に実施して、次に上記(2)を目的とする温調運転に切り替えるのが合理的である。
図9に示すように、使用者により開始スイッチ29が押されて(ONされて)開始が検知されると、まず、タイマーが作動し、開扉報知部が作動し、初期物性が検知される(STEP91)。次に、貯蔵室206の撹拌ファン31は強制ONとし、冷却ダンパ21は強制開とし、圧縮機10及び冷却ファン14の運転は連続ONとする急冷運転を、所定時間継続する(STEP92)。なお、STEP92では、通常運転時よりも圧縮機10の回転数を上げたり、冷却ファン14の回転数を上げたりしてもよい。強制冷却によって貯蔵品温は急速に低減し、所定時間内に最大氷結晶生成帯を通過することができる。一方で、その間、貯蔵室206の室温は、初期の室温よりも低下する。開始スイッチ29が押されてから所定時間経過後(STEP93でY)、貯蔵室206の目標温度を第1の温度帯に変更して、貯蔵室206の温調運転に切り替える(STEP94)。貯蔵室206の室温が第1の温度帯に到達するまでの間、冷却ダンパ21は閉のままであるため、貯蔵品は、撹拌ファン31の送風により、表面からの熱伝達を促進されて、貯蔵室206の熱容量と平衡に達するまで冷却される。その後、室温センサ27の低下速度が所定の値に到達して貯蔵品温が所定の範囲に低下したと判定されると(STEP95でY)、撹拌ファン31は停止される(STEP96)。このような制御とすることで、図10に示すように、貯蔵品温は、最大氷結晶生成帯を短時間で通過して、良好な食感を維持することができる。
一方、冷蔵温度帯からの温度切り替え時には、温度切り替え後すぐに貯蔵品を貯蔵室206に投入すると、最大氷結晶生成帯を通過する時間が長くなりがちで、食品の食感を悪化させる可能性がある。よって、冷蔵庫1は、冷蔵温度帯からの温度切り替え直後は、貯蔵品の投入に適さないタイミングであることを使用者に報知するよう構成されていてもよい。その際、冷蔵庫1は、貯蔵室温が所定の温度に到達したら、貯蔵品を貯蔵室206に投入可能を使用者に報知するよう構成されていてもよい。
次に、冷蔵庫1における変温貯蔵について説明する。変温貯蔵は、実施の形態1で説明した凍結濃縮による酵素反応促進作用に加えて、貯蔵温度を変動させることにより、氷結晶の生成を次のように制御して、肉を柔らかくするという作用によって、うま味だけでなく、食感も向上させるものである。凍結濃縮効果のある第1の温度(例えば-12℃)で所定時間保存した後より高い第2の温度(例えば-5℃)に変温して貯蔵品を保存すると、第1の温度で細胞間に生成した比較的大きなサイズ(100μm以上)の氷結晶の一部が融解する。変温後の第2の温度では、細胞内に比較的小さなサイズ(数μm~10数μm)の氷結晶のみが生成する。細胞内の微小氷結晶によって肉の硬さの原因である筋原線維の結合が弱まって小片化する。第1の温度及び第2の温度の保存時間を適切に保つことによって、上記の氷結晶の生成の制御ができる。
本実施の形態における変温制御による貯蔵方法について、図11、図12及び図13を用いて説明する。図11は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵の温度変更の制御フローチャートである。図12は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の風路の模式図である。図13は、本開示の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵室の温度シーケンス図である。
本実施の形態では、図13に示すように、食品を第1の温度に時間Tj1の間保存した後、第2の温度に時間Tj2の間保存し、第1の温度に時間Tj3の間保存し、第2の温度に時間Tj4の間保存する、という順で保存する。このような変温制御により、うま味及び柔らかさの両方を向上させる。
図11に示すように、第1の温度帯での貯蔵が所定時間Tj1おこなわれた後(STEP112)、所定時間Tj2の間に圧縮機10が停止される(STEP113)。その後、冷却ファン14及び撹拌ファン31がONされて、冷凍室9の冷却ダンパ21cが閉鎖され、貯蔵室206よりも室温の高い、貯蔵室以外の他の収納室(例えば冷蔵室5)の冷却ダンパ21a,21bは、強制開にされる(STEP114)。これにより、空気の循環する部屋の温度は、均一化する方向に向かう。この時の空気の流れ(風路)の模式図が図12である。上記の例において、冷蔵室5の温度を5℃、貯蔵室206の温度を第1の温度帯(例えば-12℃)として、両者の容量比を10:1と仮定すると、両者の混合空気の温度の平衡温度は、{5℃×10+(-12℃)×1}/(10+1)=約3.5℃と計算される。この平衡温度に向けて温度上昇させる。室温センサ27の検知温度が、第2の温度帯(例えば-5℃)に到達したと制御部が判断すると(STEP115でY)、圧縮機10の運転が開始される。貯蔵室206は、第1の温度帯に目標温度設定が変更されて、所定時間Tj3の間、第1の温度帯に冷却される。その後、第2の温度帯に目標温度設定が変更されて、所定時間Tj4の間、第2の温度帯になるように温調運転が開始される(STEP116)。上記のような温度均一化運転により、冷蔵室5の温度は一時的に目標温度よりも低下するが、冷蔵室5内の貯蔵品の鮮度維持のためにはむしろ有益である。
上記のような昇温制御をすることで、ヒータを用いる場合に比べて、少ない消費電力で貯蔵室温を上げることができる。なお、上記の図11のSTEP113のタイミングと、通常のデフロストタイミングとの時間間隔が、所定条件以内で近ければ、第1の温度帯から第2の温度帯へ昇温するタイミングを、デフロストに合わせてデフロストの余熱を利用してもよい。デフロスト余熱の利用の詳細については、実施の形態3で説明する。
なお、貯蔵室206の容量に比べて、より高い室温の他の収納室の容量が十分大きくない場合は、貯蔵室206の室温を第2の温度まで上昇できない、または、昇温速度が十分速くない、という場合もある。そのような場合は、補助熱源として、第2ヒータ33を用いて、吐出空気の温度を上昇させてもよい。ただし、吐出空気の温度が食肉などの貯蔵品の融解温度よりも高いと、貯蔵品が表面から融解して、本開示で意図した氷結晶サイズの制御がおこなえず、目的とした食味向上効果が得られなくなる虞がある。従って、吐出空気の温度は、第2の温度よりも高く、貯蔵品の融解温度よりも低くする必要がある。例えば、第2の温度が-5℃で、食肉の融解温度が-1℃の場合は、約-3℃の吐出空気温度となるように、第2ヒータの出力を調整する。
なお、本実施の形態において、食味向上のための変温制御が完了する(図13のタイミングA)と、使用者がすぐに調理可能なように、貯蔵品の温度を上昇させて解凍させる。食味向上のための変温制御完了後、貯蔵室扉19が開閉されると、物性検知部32を定期的に作動させて、貯蔵品の取り出し有無を確認する。解凍後、所定日数(例えば2日間)が経過しても貯蔵品が取り出されていない場合(図13のタイミングB)には、貯蔵品の貯蔵日数を伸ばすために、貯蔵室温を通常の冷凍温度よりも低く変更する。通常の冷凍温度である-18℃では、氷結晶が成長して、食品の細胞膜を破壊して食感を損ねたり、肉及び魚の場合は、ドリップが増えたりするためである。より低温に素早く冷凍することで、個々の氷結晶サイズを小さくして物理的損傷を防ぐ。このようにして、食味向上の効果を維持することができる。
(実施の形態3)
本開示の実施の形態3における冷蔵庫1は、上述した実施の形態1及び実施の形態2の冷蔵庫1と共通の部分が多いため、共通部分については同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分を中心に、以下に説明する。
図14は、本開示の実施の形態3の冷蔵庫の貯蔵室の縦断面図である。図15は、本開示の実施の形態3の冷蔵庫の貯蔵室が開扉された際の構成を示す図である。
本開示の実施の形態3の冷蔵庫1の貯蔵室306は、天面に食品の有無を検知する食品検知部34が設けられている。食品検知部34の具体例としては、カメラで撮影した庫内画像の認識によって有無を判定する画像解析部、及び、近赤外線または蛍光分析などにより、貯蔵ケース320の材料と食品との差を検知する物性検知部などが挙げられる。貯蔵ケース320の内部は、仕切り35によって、例えば前後の2区画に分けられる。各区画には、アルミなどの高熱伝導材料で作られて貯蔵品を置くための伝熱トレー36a,36bが設けられている。冷蔵室扉には、図15に示すように、投入可能報知部37、及び、報知部38の一例であるランプが設けられている。また、冷蔵室5と貯蔵室306との間のレールには、食品の位置を光で指示する指示照明39が設けられている。
次に、本実施の形態の冷蔵庫1におけるデフロスト及び変温制御について、図16を用いて説明する。図16は、本開示の実施の形態3の冷蔵庫の貯蔵の温度変更の制御フローチャートである。食味向上のための変温制御では、貯蔵品温を第1の温度帯から第2の温度帯に上昇させる必要があるが、冷蔵庫1の消費エネルギを抑制する観点からは、上記の貯蔵品温上昇のために追加のエネルギを消費することは望ましくない。そこで、本実施の形態の冷蔵庫1は、デフロストのためのラジアントヒータ15の発熱を、上記の貯蔵品温上昇に活用することにより、食味向上のための変温と省エネルギとを両立させるよう構成されている。
以下、具体的に、本実施の形態の冷蔵庫1における温度変更の制御について、図16を用いて説明する。
食味向上のための変温制御開始が検知されると、制御部は、通常のタイミングでのデフロストはキャンセルされ、代わりに室温を上昇させるべきタイミングでデフロストするように制御する。貯蔵開始後、第1の温度での温調運転が所定時間(Tj1)経過したと制御部が判断すると(STEP161でY)、貯蔵品温を第2の温度帯に上昇させるため、圧縮機10及び冷却ファン14の運転が停止され、全室の冷却ダンパ21が閉じられる(STEP162)。そして、ラジアントヒータ15が加熱されて(STEP163)、冷却器13のデフロストがおこなわれる。所定の条件(例えば、冷却器13の所定の温度など)に到達したと制御部が判断すると(STEP164でY)、ラジアントヒータ15の加熱が停止される(STEP165)。全冷却ダンパ21が閉鎖された冷却室11内の空気は、ラジアントヒータ15の熱により、通常運転時よりも高温となっている。ラジアントヒータ15の発熱が100%デフロストのみに使われるということはなく、周囲の空気を温めるなどの余熱が発生する。貯蔵室306の冷却ダンパ21のみを開として、冷却ファン14及び撹拌ファン31を稼働させる(STEP166)。これにより、上記の余熱が貯蔵室306に導入されて室温は上昇する。所定の条件(例えば、室温センサ27の検知結果、または、所定の経過時間など)に到達すると(STEP167)、圧縮機10の運転が開始され、第2の温度帯に温度設定が変更されて貯蔵室306の温調運転が開始される。また、貯蔵室306以外の収納室の温調運転が開始される(STEP168)。第2の温度帯における貯蔵が所定の時間(図17の所定時間Tj2)に到達したと制御部が判断すると(STEP169)、貯蔵室306の温度設定が第1の温度に戻されて温調運転がおこなわれる(STEP170)。温度設定を第2の温度帯から第1の温度帯に低下させる際、必要に応じて、上述した連続冷却をして冷却速度を増大することもできる。第1の温度帯における貯蔵を所定時間(所定時間Tj3(図17では所定時間Tj1と図示。後述参照。))継続したら、STEP162~STEP168を繰り返すことにより、温度設定を再度第2の温度帯に上昇させる。更に所定時間(所定時間Tj4(図17では所定時間Tj2と図示。後述参照。))が経過すると、食味向上が完了する。
図17に示す温度シーケンス図では、所定時間は、Tj1=Tj3、かつ、Tj2=Tj4、かつ、Tj1+Tj2=Tdfと設定している。このようなシーケンスとすることにより、使用者は、所定Tdfごとに貯蔵品を追加投入可能となり、貯蔵室306の食味向上機能を連続バッチ式に用いることが可能になる。実施の形態1及び実施の形態2における食材の投入のタイミングは、変温制御が完了した後に限られる。このため、いったん食材投入すると所定時間(Tj1+Tj2+Tj3+Tj4)が経過しないと、次の食材を投入しても食味向上につながらない。本実施の形態においては、変温制御が完了する前でも追加投入可能であるため、より頻繁に少量ずつ食味向上した食材を取り出して調理する使い方が可能になる。食材の追加投入が可能なタイミングは、デフロスト周期(Tdf)により定まっているため、使用者は、そのタイミングを知る必要がある。食材の追加投入が可能なタイミングは、冷蔵庫扉に設けられたランプの点灯またはスピーカによる音声などにより、投入タイミングを通知する投入可能報知部37(図15参照)、あるいは、無線電波などにより使用者の携帯電話などに知らされる。後者の場合は、投入タイミングの予定を前もって知らせることができるため、携帯電話などのスケジュール機能にアクセスして予定を入力したり、予定時刻の前に事前通知をしたりすることも可能である。
本実施の形態においては、貯蔵室306に投入された貯蔵品には、先に投入されたものと後に投入されたものがあり得る。このため、投入された食材を識別して、食材ごとに食味向上の変温制御の完了のタイミングを判定することと、使用者に先に投入された食材と後に投入された食材とを区別して、それぞれについて完了報知することが必要になる。これらの課題に対応するための方策を、図14及び図15を用いて説明する。前者の課題に対応するために、本実施の形態では、食品検知部34を、投入位置検知に用いる。また、食品検知部34による識別を更に確実化するために、貯蔵ケース320は、図14に示すように、レイアウト分けされている。それぞれのタイミングで投入された貯蔵品は、例えば前後に配置された伝熱トレー36a,36bのいずれかの上に置かれることにより、重なったり一塊になったりせず、それぞれ明確に区分されて検知される。食品検知部34がそれぞれの戴置位置への貯蔵品の投入タイミングを検知して、各貯蔵品の食味向上の変温制御の完了タイミングを見分けることが可能になる。なお、食品検知部34が貯蔵品の戴置位置を1枚の画像として認識する画像解析部で構成されている場合には、貯蔵品の投入を区別する画像処理アルゴリズム等により、上記と同じ効果を発揮する。すなわち、食品検知部34がそれぞれの戴置位置への貯蔵品の投入タイミングを検知して、貯蔵品各々の食味向上の変温制御の完了タイミングを見分けることが可能となる。なお、伝熱トレー36a,36bは、物理的に分離していて、かつ、その間には、より熱伝導率の低い材料の部材が存在する。このため、後から投入された貯蔵品が、前に投入された貯蔵品の温度を上げてしまい、食味向上作用が阻害されるリスクは抑制される。
制御部(図3参照)は、貯蔵室306への投入タイミングの異なる食材のそれぞれに対して、投入後の時間を計測するタイマーを作動させて、変温制御の完了のタイミングを判定する。
また、投入タイミングの異なる2種類以上の食材を区別して、完了報知するために、指示照明39は、着色光またはレーザ光線などで照射することにより、どの貯蔵品が食味向上完了したかを使用者に報知する。なお、本実施の形態の冷蔵庫1は、無線電波などにより、使用者の携帯電話等に情報を送り、携帯電話等の画面上で、どの位置に置かれた貯蔵品が食味向上の変温制御が完了したかが図示されるよう構成されていてもよい。
また、本実施の形態の冷蔵庫1は、指示照明39の代わりに、報知部38が、ランプ色が可変となるよう2色のランプ色で構成され、食味向上が完了した貯蔵品の位置によって、異なる色のランプを点灯させて、使用者に食味向上の変温制御の完了を知らせるよう構成されていてもよい。また、本実施の形態の冷蔵庫1の報知部38は、完了報知の2パターン以上の音色が出るよう構成され、音声の違いによって、貯蔵品ごとの食味向上の変温制御の完了を知らせるよう構成されていてもよい。
(実施の形態4)
本開示の実施の形態4における冷蔵庫1は、実施の形態1及び実施の形態2と共通の部分が多いため、共通部分については同一符号を用いてその説明を省略し、異なる部分を中心に、以下説明する。図18は、本開示の実施の形態4の冷蔵庫の貯蔵室の縦断面図である。図18に示すように、本開示の実施の形態4の貯蔵室406は、冷凍室9の一部(図18における貯蔵室406の背面側)に設けられた所定の場所(空間)を有する。貯蔵室406内の所定の場所(空間)は、貯蔵室406の天井部に設けられた、電磁波を発生させる電極である電磁波発生アンテナ40と、底面に設けられた対電極41とに挟まれた空間である。食味を向上させたい貯蔵品は、電磁波発生アンテナ40と底面に設けられた対電極41との間の所定の場所に置かれる。また、貯蔵室406は、局所変温部400を有する。局所変温部400は、一対の電極と、電磁波発生部(電圧印加部)42とを有する。一対の電極は、電磁波発生アンテナ40と、対電極41とを有する。電磁波発生アンテナ40は、電磁波発生部(電圧印加部)42により高電圧が印加されて、電磁波発生アンテナ40と対電極41との間に置かれた貯蔵品の水分子を振動させる。これにより、貯蔵品の内部で熱が発生する。電磁波発生アンテナ40に電圧が印加されると、最も距離の短い誘電体との間で電磁波が生成される。
また、貯蔵室406の前面開口部は、金属部43aで形成されている。断熱箱体2の外箱を構成する、貯蔵室406の背面部は、金属部43bで形成されている。貯蔵室406の天面部は、金属部43cで形成されている。
また、電磁波発生アンテナ40と対電極41との間で効率よく加熱がおこなわれるように、電磁波発生アンテナ40と対電極41との距離Bは、電磁波発生アンテナ40と冷蔵庫の前面開口部の金属部43aとの距離Cとの関係で、B<Cとなるよう設定される。また、電磁波発生アンテナ40と対電極41との距離Bは、電磁波発生アンテナ40と背面部の金属部43bとの距離Dとの関係で、B<Dとなるよう設定される。また、電磁波発生アンテナ40と対電極41との距離Bは、電磁波発生アンテナ40と天面部の金属部43cとの距離Eとの関係で、B<Eとなるように設定される。
このように、電磁波発生アンテナ40と対電極41との距離Bを、電磁波発生アンテナ40と他の金属部との距離よりも小さくなるように設定することで、電磁波発生部42により高電位の電磁波発生アンテナ40から金属部43a,43b,43cへ電磁波が飛ばないようにすることができる。このような構成により、電磁波発生アンテナ40と対電極41との間で電界を発生させることができ、効率よく加熱することが可能となる。
貯蔵品が電磁波発生アンテナ40の直下から外れないように、対電極41の周囲には、位置決め仕切部(図示せず)が設けられてもよい。また、貯蔵品の温度を検知する品温検知部27は貯蔵室406に設けられてもよい。また、貯蔵室扉19は、引出し扉ではなく回転扉として設けられてもよい。なお、本実施の形態では、貯蔵室ケースは設けられていないが、貯蔵室ケースが設けられていてもよい。貯蔵室扉19上に、対電極41上の貯蔵品の解凍を開始するための解凍スイッチ46が設けられていてもよい。
また、貯蔵室406の後方には、冷却器13が配置されている。冷却器13で熱交換された冷気を貯蔵室406内へ吐出する吐出口25が、貯蔵室406の後部に形成されている。
電磁波発生アンテナ40は、吐出口25から吐出された冷気が直接当たらないように、吐出口25の吐出方向における投影面外となるように配置されている。例えば、図18に示すように、貯蔵室406の天面から下方向きに吐出口25が形成されている場合は、電磁波発生アンテナ40は、吐出口25の鉛直下方投影面外となる位置で、吐出口25の風下側先端部25aよりも風上側となる上方に配置されている。電磁波発生アンテナ40の下端部40bが、吐出口25の風下側先端部25aよりも風上側となる位置に配置されていると、なお良い。
このような構成により、電磁波発生アンテナ40は、吐出口25から吐出される冷気が直接当たって冷やされることを抑制することができ、加熱効率の低下を抑制できる。また、このような構成により、電磁波発生アンテナ40に結露が発生することを抑制できる。また、このような構成により、対電極41に載置された貯蔵品に吐出口25を近づけることができ、貯蔵品が、約-12℃~-5℃の範囲で変温制御されるように、効率よく貯蔵品の冷却および加温を行うことができる。
また、貯蔵室406内の天井部に配置された電磁波発生アンテナ40と、底面に配置された対電極41とは、対向して位置し、貯蔵室406内の奥行方向の後部に形成されている。このような構成により、貯蔵室扉19から電波が庫外へ漏れることを抑制することができ、他の製品への電波障害を抑制できる。また、このような構成により、貯蔵室扉19と貯蔵室406とをシールするガスケット(図示しない)部分からの侵入熱による湿気によって、電極対に結露が発生することを抑制することができる。
また、貯蔵室406の開口部の周縁部は、金属部43aで構成されており、接地されている。このような構成により、電磁波が貯蔵室406外へ漏洩することを抑制でき、電波障害を防止することができる。
より具体的には、貯蔵室406の底面の奥行き寸法のほぼ1/2より奥側の位置に、対電極41を配置して、解凍機能領域とする。また、貯蔵室406の手前側には、冷凍食品を保存する保存機能領域が設けられる。このように、貯蔵室406の手前側に保存機能領域、奥側に解凍機能領域を形成することで、1つの貯蔵室406内を区画壁等で仕切ることなく、冷却領域及び加熱領域の2温度帯の機能領域室を形成することができる。よって、このような構成により、冷蔵庫1の外寸を変更することなく、有効内容積を確保することができる。また、貯蔵室406の手前側に冷凍保存機能領域を形成することで、食品を取出しやすくし、奥側に解凍機能領域を形成することで、約-12℃~-5℃の範囲で変温維持することができる。よって、このような構成により、食品の変温範囲外への温度変動を抑制することができるので、食味が向上された食品の保存状態を維持することができる。
また、電磁波発生部42は、電磁波発生アンテナ40に高電位を印加して、電磁波発生アンテナ40と対向する対電極41との間に収納された食品の加熱を制御する。電磁波発生部42は、電磁波発生アンテナ40よりも上方で、吐出口25の風下側先端部よりも上方に配置されている。このような構成により、電磁波発生部42が冷気で冷やされて結露することを抑制できる。
また、電磁波発生アンテナ40は、図示しないカバー等で覆われていてもよい。電磁波発生アンテナ40をカバー等で覆うことで、電磁波発生アンテナ40に手が触れることを防止することができる。また、このような構成により、電磁波発生アンテナ40と電磁波発生部42とを接続する接続部40aを、カバー内に収納することができるので、貯蔵室406内に接続部40aが露出することを防止できる。また、このような構成により、充電部である電磁波発生アンテナ40と接続部40aとが、カバー等で覆われるので、安全性を向上させることができる。
吸入口26は、図18に示すように、貯蔵室406の前部に形成されている。吐出口25から吐出された冷気は、貯蔵室406内を循環して、吸入口26を通って冷却器13へ戻る。
図18に示すように、貯蔵室406は、貯蔵室406の天面後部に、吐出口25が形成され、貯蔵室406の前部に、吸入口26が形成されている。また、貯蔵室406は、吐出口25と吸入口26との間に、電磁波発生アンテナ40と対向する対電極41が設けられ、対電極41に貯蔵品が載置されるよう、構成されている。このような構成により、貯蔵品を冷気で効率よく冷却し、さらに、電磁波発生アンテナ40に高電位をかけて貯蔵品を加熱することができる。よって、このような構成により、所定温度範囲、例えば約-12℃~-5℃の範囲で、変温維持することが可能となり、貯蔵品を、食味が向上された状態を維持して保存することができる。
電磁波発生部42は、電磁波を発生できる基板で構成されていてもよい。また、上記実施の形態では、貯蔵室扉19は、回転扉である例を示したが、収納ケースを備えた引出し式扉でもよい。この場合、引出し式扉が引出されることで収納ケースも一緒に引き出され、約-12℃~-5℃の範囲で変温維持され、食味が向上された状態で保存された食品を、容易に取り出すことができる。
本実施の形態における食味向上の変温制御の完了の検知は、実施の形態1と同じく、食味向上のための変温制御の開始後の経過時間に基づいておこなわれる(図4参照)。本実施の形態における貯蔵室406の温度制御方法について、図19及び図20を用いて説明する。図19は、本開示の実施の形態4の冷蔵庫の貯蔵の温度変更の制御フローチャートである。図20は、本開示の実施の形態4の冷蔵庫の貯蔵室の温度シーケンス図である。本実施の形態では、貯蔵室温は、冷凍室9の温度と同じ、約-20℃である。使用者が貯蔵品を対電極41の上に戴置して貯蔵室扉19を閉めたことが、扉開閉検知部28により検知されると(STEP191)、品温検知部(図示せず)が作動する(STEP192)。そして、所定温度よりも高い温度の貯蔵品が品温検知部により検知された場合(STEP193でY)に、食味向上の変温制御の開始が判定される。食味向上の変温制御が開始される場合、タイマー及び開扉報知部が作動し、電磁波発生アンテナ40に電圧V1が印加開始される(STEP194)。この加熱により、貯蔵品温は、貯蔵室温(約-20℃)よりも高い第1の温度(例えば-12℃)に維持される。STEP194でタイマーが作動してから所定の貯蔵時間Tjが経過すると(STEP195でY)、貯蔵品の食味向上の変温制御は完了し、報知部30により使用者に食味向上の変温制御の完了を報知する(図19のSTEP196、図20のタイミングF)。同時に、電圧がV2に低減され、かつ、断続的に電圧が印加されるようにする。この電圧低減によって、貯蔵品温は約-20℃に低減する。約-20℃で貯蔵品を保存し続けると氷結晶が成長して、食品の細胞を物理的に破壊して、せっかく改善した食感を悪化させる。数秒~数分の間隔で断続的に電圧V2を印加することにより、氷結晶の成長を阻害することができて、使用者がすぐに貯蔵品を取り出さない場合でも、食味向上の変温制御により実現された良好な食感を維持することができる。その後、使用者が解凍スイッチ46を押すと(STEP197、図20のタイミングG)、印加電圧はV3に増大されて(STEP198)、貯蔵品がさらに加熱され、最大氷結晶生成帯を短時間で通過して、解凍されて、第3の温度に到達する(STEP199、図20のH点)。報知部30により、使用者に解凍完了が報知され、印加電圧がV4に低減されて、貯蔵品温は第3の温度に維持される。
なお、上記の例では、使用者が解凍スイッチ46を操作して解凍する場合について説明しているが、冷蔵庫1は、使用者により、貯蔵品の貯蔵開始時に、食味向上の変温制御の完了後の取り出し予定日時が入力されて、その予定に合わせて貯蔵品を解凍するように構成されていてもよい。
本実施の形態は、実施の形態1から実施の形態3と比較すると、食味向上のための専用室を設ける必要がなく、貯蔵室406内に設けられた所定の場所は、食味向上の変温制御が行われないときは、冷凍品の通常の保存目的にも兼用することができるというメリットがある。また、本実施の形態は、食味向上の変温制御が行われた貯蔵品以外の冷凍の貯蔵品を、電磁波発生アンテナ40によって解凍することも可能であり、冷蔵庫1を多目的に用いることが可能となる。
以上述べたように、本開示は、食味向上の変温制御の完了のタイミングを判定して、そのタイミングを使用者に報知する冷蔵庫を提供する。よって、家庭用及び業務用の冷蔵庫もしくは冷凍専用庫に対して適用できることはもちろん、所定温度で熟成保存が必要な物品の流通及び倉庫などの用途にも適用できる。
1 冷蔵庫
2 断熱箱体
2a 機械室
3 外箱
4 内箱
5 冷蔵室
6,206,306,406 貯蔵室
7 製氷室
8 野菜室
9 冷凍室
10 圧縮機
11 冷却室
12 奥面仕切り壁
13 冷却器
14 冷却ファン
15 ラジアントヒータ
16 ドレンパン
17 ドレンチューブ
18 蒸発皿
19 貯蔵室扉
20,320 貯蔵ケース
21a,21b,21c 冷却ダンパ
22 天面仕切り壁
23 底面仕切り壁
24 風路
25 吐出口
26 吸入口
27 室温センサ
28 扉開閉検知部
29 開始スイッチ
30 報知部
31 撹拌ファン
32 物性検知部(判定部)
33 第2ヒータ
34 食品検知部
35 仕切り
36a,36b 伝熱トレー
37 投入可能報知部
38 完了ランプ(報知部)
39 指示照明
40 電磁波発生アンテナ
41 対電極
42 電磁波発生部(電圧印加部)
43a,43b,43c 金属部
46 解凍スイッチ
400 局所変温部

Claims (9)

  1. 貯蔵室と、
    前記貯蔵室に設けられた扉と、
    前記貯蔵室に貯蔵された食品を冷却する冷却部と、
    食味向上の変温制御が完了したか否かを判定する判定部と、
    食味向上の変温制御が完了したことを報知する報知部と、
    前記扉が開いていることを報知する開扉報知部と、
    前記冷却部、前記判定部前記報知部及び前記開扉報知部を制御する制御部とを備え、前記報知部は、前記判定部が、前記食味向上の変温制御が完了したと判定したとき、前記食味向上の変温制御が完了したことを報知し、
    前記開扉報知部は、前記食味向上の変温制御が開始されてから完了するまでの間に、前記扉が開けられるとすぐに報知するよう構成された冷蔵庫。
  2. 前記扉が所定時間以上開いていた場合、通常の冷却よりも冷気の供給量が多い急冷が実施されるよう構成された
    請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷却部は、-20℃以上-10℃以下で前記食品が保存されるよう前記貯蔵室を冷却するよう構成された
    請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記判定部は、前記食品が前記貯蔵室に投入されてからの貯蔵時間を計測するタイマーを有するとともに、
    前記貯蔵時間に基づいて、前記食味を向上させる変温制御の完了を判定するよう構成された
    請求項1から3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記判定部は、前記食品の物性を検知する物性検知部を有し、
    検知した前記物性に基づいて、前記食味を向上させる変温制御の完了を判定するよう構成された
    請求項1から3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記食品が戴置された位置を検知する位置検知部をさらに備え、
    前記貯蔵室を第1の領域と第2の領域に仕切るための仕切りが設けられ、
    前記報知部は、前記食品の前記位置を報知し、
    前記報知部は、前記第1の領域に置かれた食品の変温制御が完了したら、第1の領域に光を照射し、前記第2の領域に置かれた食品の変温制御が完了したら、第2の領域に光を照射するよう構成された
    請求項1からのいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記貯蔵室は、前記貯蔵室内の所定の場所に置かれた前記食品のみを変温させる局所変温部を備えた
    請求項1からのいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記局所変温部は、相対する一対の電極と、電圧を印加する電圧印加部とを有し、
    前記電圧印加部により、所定周波数の電磁波を前記一対の電極間に発生させて前記食品を変温させるよう構成された
    請求項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記冷却部は、-18℃より高く-5℃以下で前記食品が保存されるよう前記貯蔵室を冷却するよう構成された
    請求項1に記載の冷蔵庫。
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