JP2005201533A - 保存庫 - Google Patents

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

【課題】食材として、ミンチ肉や薄切り肉あるいは魚の切り身等を冷凍保存するとき、組織の損傷、それに伴う解凍時の成分流出を抑制し、さらに解凍せずに、スプーンやお箸で簡単にはがせるあるいは取り分けることができる、つまり必要な量だけ取り出せる状態を実現することは難しい。
【解決手段】ミンチ肉や薄切り肉あるいは魚の切り身等を冷凍保存するとき、凍結速度(最大氷結晶生成帯通過速度)を0.1〜10℃/minに制御し、保存期間では、食材の温度を−2〜−5℃に制御することにより、冷凍保存前の食材の成分濃度を保ちつつ、解凍調理後冷凍前に近い食味を実現し、解凍せずに食材同士がくっつかず、必要な量だけとりだすことができる状態が実現できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、たとえば食材などを保存するための保存庫に関するものである。
一食材は冷凍操作により組織の温度は急速に下がり、やがて組織内部の水が液体から固体へ変化する凍結点に達する。
一般的に、この凍結点を通過すると食材組織内の水が凍り始め、0℃〜−5℃(凍結する食材の種類や大きさによって多少の温度差はある)の凍結領域(最大氷結晶生成帯)を通過すると組織中の7〜8割の水分が凍結する。この凍結が食材中心部に達した後、再び食材の温度は下がり、食材が設置されている保存庫の雰囲気温度に達する。
食材を一般的な保存庫である冷凍冷蔵庫の冷凍室内の雰囲気温度−20℃で冷凍保存すると、食材組織内部の水が凍る凍結領域(0〜−5℃)では氷結晶が生成され、組織中の約70%の水分が凍結され、さらに−20℃まで食材の温度が下がると、氷結率が約90%に上昇し、組織中の水分の9割近くまで氷結晶が生成されると言われている。
この氷結晶により食材の組織が破壊され、食材を解凍した際に水分及び旨味などがドリップとして食材から流出し、冷凍前の品質を著しく損なう原因となる。また、食材として例えば、ミンチ肉や薄切り肉あるいは魚の切り身を
−20℃の雰囲気で冷凍保存すると、食材同士が接触している部位では、氷結晶の生成により食材同士がくっついて、調理に使用する際に、必要な量だけとりだすことができないという問題点も生じる。
ここで、一般的な冷凍冷蔵庫の低温室内の雰囲気温度−20℃で、アルミ急凍プレートを用いて冷凍させると、凍結速度(最大氷結晶生成帯通過速度)が速くなり、氷結晶の成長が抑制され、食材組織に与えるダメージは少なくなる。
しかし、ミンチ肉や薄切り肉あるいは魚の切り身等の食材同士が接触している部位では、やはり氷結晶の生成により食材同士がくっついて、調理に使用する際に、必要な量だけとりだすことができない。
雰囲気温度−20℃で冷凍保存するとき、食材同士くっつかなくするために、例えば米飯においては−20℃以下の温度で急速凍結を行うことにより食材の表面の水分を凍結させたものをさらに解砕装置によりバラ化することによって解決している。
一方、保存する食材を入れる低温室内部の雰囲気温度を凍結領域まで上げると、食材の氷結率は約70%に留まり、この場合も氷結晶の生成が抑制され、食材組織に与えるダメージは少なくなる。
しかし、ミンチ肉や薄切り肉や魚の切り身において、凍結領域まで上げ、氷結率を70%に抑制しても、保存後食材同士が接触している部位では、やはり氷結晶により食材同士がくっついて、調理に使用する際に、必要な量だけとりだすことができない状態になる。
これは保存期間中、低温室内部の雰囲気温度に変動が生じることにより、食材にも温度変動が生じ、例えば食材の温度が凍結領域より高温になると氷結晶が融解し、その後再度食材の温度が凍結領域まで下がり、凍結が開始されると、食材表層部の氷結晶が融解前よりさらに成長し、この融解と凍結を繰り返すごとに氷結晶が成長し、食材同士が接触している部位では、食材同士がくっついて、調理に使用する際に、必要な量だけとりだすことができなくなる。一方、食材の温度が、凍結領域より低温になると今度は氷結率が上昇し、この場合も食材表層部の氷結晶が成長し、食材同士が接触している部位では、食材同士がくっついて、調理に使用する際に、やはり必要な量だけとりだすことができなくなる。
よって従来の技術では、保存期間中の食材の凍結速度の向上を図り、食材の温度変動も抑制するため低温室内の側面と底部を覆うように蓄冷剤を充填した構成にしている。
特開平09−303934号公報
(表1)は、従来の冷凍方法の食材に関するデータである。
Figure 2005201533
(表1)において、従来の冷凍方法でミンチ肉を保存したときの、保存後の成分濃度、食材同士のくっつき度、保存温度、凍結速度、保存期間中の食材の温度変動幅、保存したミンチ肉の調理後の官能評価を示している。
(表1)における組織状態の評価は、保存した食材の解凍後の成分濃度の評価は、食材の成分がほとんど流出されていないときには○、成分の流出が冷凍前の成分の1/2未満のときには×、1/2以上のときには××とした。
また、食材同士のくっつき度の評価は、スプーンやお箸や手で簡単にはがせるあるいは取り分けることができるときには○、包丁で切れるときには×、解凍しないとはがせない状態を××とした。
官能評価は冷凍前の生の状態を、3ポイントとし、この値に近い程冷凍前の食味に近いことを表し、1ポイント違うと食味の差が明確に認識される。
(表1)より従来の冷凍方法1では、低温室内の雰囲気温度は−20℃であり、解凍後の成分濃度が悪くなり、くっついたミンチ肉は解凍しないと必要な量だけはがせない状態であり、解凍調理後の官能評価も1ポイントであった。
(表1)に示したように、従来の冷凍方法1では、冷凍室内の雰囲気温度は−20℃で、氷結晶により破壊された組織から水分とともに成分が食材外に流出するため、解凍後の成分濃度が悪くなり、解凍調理後の官能評価も冷凍前と比較して悪くなった。また、食材同士が接触している部位での氷結晶の生成により食材同士がくっついて、解凍しないとはがせない状態であった。
また従来の冷凍方法2では、成分濃度及び官能評価は従来の冷凍方法1と比較して良くなった。
これは、(表1)により凍結速度0.1℃/minで急速凍結することにより、ミンチ肉の氷結晶の成長が抑制され、氷結晶による組織破壊が従来の冷凍方法1と比較して抑制されたためである。
しかし、冷凍室内の雰囲気温度は−20℃で、氷結率は約90%あり、くっついたミンチ肉同士は解凍しないとはがせない状態であった。
また従来の冷凍方法3においても、(表1)より成分濃度及び官能評価は従来の冷凍方法1と比較して良くなった。
これは、冷凍室内の雰囲気温度を−3℃に上げることにより、ミンチ肉の氷結率が約70%に抑制され、氷結晶による組織破壊が従来の冷凍方法1と比較して抑制されたためである。
しかし、くっついたミンチ肉同士は氷結率を抑えることにより、包丁で切れる状態にはなったが、保存期間中の温度変動(0〜−8℃)により氷結晶は成長し、スプーンやお箸や手で簡単にはがせるあるいは取り分けることができる状態にはならなかった。
よって、従来の冷凍方法4では、食材同士をスプーンやお箸や手で簡単にはがせるあるいは取り分けることができる状態にするため、解砕装置を低温室内に取り付けて、低温室内の雰囲気温度−3℃で冷凍したミンチ肉を解砕することによりスプーンやお箸や手で簡単にはがせるあるいは取り分けることができる状態を実現した。
しかしこのときの官能評価は(表1)に示したように、冷凍方法1よりさらに悪くなった。これは、解砕により組織に損傷が生じたことが原因である。
次に、従来の冷凍方法5では、保存温度−3℃で、低温室の側面と底部を覆うように蓄冷剤を充填させた構成にすることにより、ミンチ肉の凍結速度が同じ保存温度−3℃の従来の冷凍方法4より速く、0.01℃/minに向上し、さらに食品の温度変動も−1〜−6℃に抑制されたが、スプーンやお箸や手で簡単にはがせるあるいは取り分けることができる状態にはならなかった。
この場合の温度変動−1〜−6℃では、保存期間中にミンチ肉の温度は、ミンチ肉の凍結点(凍結開始温度)約−2℃より上がり、また凍結領域より下がるため、氷結晶は成長し、スプーンやお箸や手で簡単にはがせるあるいは取り分けることができる状態にはならなかった。
また、凍結速度は向上したものの、温度変動による再凍結により、その効果はなくなってしまう。
このように、従来の一般的な保存庫である冷凍冷蔵庫において冷凍保存した食材は、解凍時の組織の損傷、それに伴う成分流出も抑制した品質が良好な状態で、スプーンやお箸や手で簡単にはがせるあるいは取り分けることができる状態を実現することは難しい。
本発明は、上記従来の課題を考慮して、食材の冷凍保存前の成分濃度を保ちつつ、解凍調理後冷凍保存前に近い食味を実現できる品質が良好な状態で、食材同士がくっつかず、必要な量だけとりだすことができる冷凍物を得る保存庫を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、低温室を冷却する冷却手段と、前記低温室内の空気を対流させる送風機と、前記低温室内に載置した食材の温度を検知する手段と、前記低温室の下部に急凍プレートを有した保存庫において、前記急凍プレートが金属板と、前記金属板に蓄冷剤を内蔵あるいは、下面に密着した形で形成され、食材を前記急凍プレート上に載置したとき、前記食材の凍結領域である最大氷結晶生成帯の通過速度を0.1〜10℃/minにし、検知した食材の温度情報を基に、食材の温度を−2〜−5℃に制御することにより、食材同士がくっつかず、品質も良好な状態で保存することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1の発明の温度を検知する手段が、赤外線センサーを備えたものであり、非接触で食材の温度を検知し、その情報を基に食材の温度を−2〜−5℃に制御することができる。
請求項3記載の発明は、請求項2の発明の食材の温度を検知するとき、前記低温室内の空気を対流させる送風機を所定の時間停止させることにより、より容易に食材の温度を検知することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1の発明の急凍プレートの金属板が、熱伝導率0.1〜10W/mKの熱伝導性の材料で形成されたものであり、所定の凍結速度を得ることができる。
請求項5記載の発明は、請求項4の発明の急凍プレートの前記金属板に内蔵あるいは、下面に密着した形で形成されている蓄冷剤の融解温度が、0〜−5℃の材料で形成されたものであり、所定の温度範囲内に、より安定に制御することができる。
請求項6記載の発明は、請求項1、3、5の発明に食材を直接冷却する直冷式蒸発器を備えたものであり、所定の凍結速度を得ることができ、食材を所定の温度範囲内に制御することができる。
請求項7記載の発明は、請求項1、3、5の発明に低温室内を間接的に冷却する強制対流式蒸発器と、前記強制対流式蒸発器近傍に設置した送風機と、前記送風機の風量を制御する風量制御手段を備えたものであり、所定の凍結速度を得ることができ、食材を所定の温度範囲内に制御することができる。
請求項8記載の発明は、請求項1、3、5の発明に前記低温室内の温度を制御する冷凍室内温度制御手段を備えたものであり、所定の凍結速度を得ることができ、食材を所定の温度範囲内に制御することができる。
請求項9記載の発明は、請求項1、3、5記載の発明に、能力可変型の圧縮機を備えたものであり、所定の凍結速度を得ることができ、食材を所定の温度範囲内に制御することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明は、食材を凍結するとき、食材の凍結速度0.1〜10℃/minを実現し、さらに保存期間中、食材の温度を検知することにより、食材の温度を−2〜−5℃の範囲内に制御することを可能にし、その結果、食材の成分濃度を保ちつつ、解凍調理後冷凍前に近い食味を実現し、くっつかず、必要な量だけとりだすことができる機能を有する保存庫を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、低温室と前記低温室内を冷却する冷却手段と、前記低温室内の空気を対流させる送風機と、前記低温室内に載置した食材の温度を検知する手段と、前記低温室の下部に急凍プレートを備え、前記急凍プレートは、上面に金属板と、前記金属板に蓄冷剤を内蔵あるいは、下面に密着した形で形成されており、食材を前記急凍プレート上に載置したとき、前記食材の凍結領域(0〜−5℃)である最大氷結晶生成帯の通過速度を0.1〜10℃/minにし、検知した食材の温度情報を基に食材の温度を−2〜−5℃に制御する手段備えたことにより、従来の冷凍方法より食材の氷結晶が小さくなり、氷結晶による組織破壊が抑制され、解凍後の成分濃度は、冷凍前の状態が保持され、食材同士が簡単にはがせる状態にすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の食材の温度を検知する手段が、赤外線センサーであることにより、非接触で食材の温度を検知することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明の送風機を所定の時間停止させることにより、より容易に食材の温度を検知することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明の急凍プレートの金属板が、熱伝導率0.1〜10W/mKの熱伝導性の材料で形成されたことにより、所定の凍結速度を得ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明の急凍プレートの金属板に内蔵あるいは、下面に密着した形で形成されている蓄冷剤の融解温度が、0〜−5℃の材料で形成されたことにより、所定の温度範囲内に、より安定に制御することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1、3、5に記載の発明の低温室内の食材を直接冷却する直冷式蒸発器を備え、食材の温度を制御する手段として、食材の温度を検知し、その温度情報を基に、前記直冷式蒸発器での冷媒の蒸発温度を制御する蒸発温度制御手段を備えたことにより、食材を所定の凍結速度、所定の温度範囲内に制御することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1、3、5に記載の発明の低温室内の食材を間接的に冷却する強制対流式蒸発器と、前記強制対流式蒸発器近傍に設置した送風機と、前記送風機の風量を制御する風量制御手段を備え、食材の温度を制御する手段として、食材の温度を検知し、その温度情報を基に、前記送風機の風量を制御す送風機風量制御手段を備えたことにより、食材を所定の凍結速度、所定の温度範囲内に制御することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1、3、5に記載の発明の低温室内の食材の温度を制御する手段として、食材の温度を検知し、その温度情報を基に、前記低温室内の温度を制御する低温室内温度制御手段を備えたことにより、食材を所定の凍結速度、所定の温度範囲内に制御することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1、3、5に記載の発明の低温室内を冷却する手段として、能力可変型の圧縮機を備え、低温室内の食材の温度を制御する手段として、食材の温度を検知し、その温度情報を基に、前圧縮機の能力を可変する圧縮機能力制御手段を備えたことにより、食材を所定の凍結速度、所定の温度範囲内に制御することができる。
(実施の形態1)
以下、本実施の形態1における保存庫の構成および作用について、図1を参照にしながら説明する。尚、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
図1は、本実施の形態1における保存庫を示す断面図である。10は冷凍保存する食材、11は食材の温度を非接触で検知する赤外線センサーで、12は低温室13内の空気を強制的に対流させる強制送風機である。14は圧縮機、15は凝縮器、16はキャピラリーチューブ、17は直冷式蒸発器であり、順次環状に接続して冷凍サイクルを形成し、前記直冷式蒸発器17により、低温室13内を直接冷却する。
また18は、冷凍させる食材10を載置する急凍プレートであり、前記急凍プレート18は、上面に熱伝導率の高いアルミ等で形成された金属板19と前記金属板19下面に密着した形で融解温度0〜−4℃の材料で形成された蓄冷剤20を備えた構成となっている。
図2は、本実施の形態1における保存庫本体外殻の一部に設けたコントロールパネル21であり、食材同士がくっつかずに冷凍保存するための急凍ボタン22、急凍が終了し、保存が開始したことを知らせる保存ランプ23を備えている。
食材を急凍プレート11上に設置し、コントロールパネル21の急凍ボタン22を押すことにより、低温室13内の強制送風機12が作動し、急速凍結が行われ、赤外線センサー11が食材の温度−3℃を検知すると、急速凍結が終了し、保存が開始され、保存ランプ23が点灯する。
ミンチ肉を例にとって、本実施の形態1における保存庫の低温室13にて冷凍保存させる工程を説明する。まず、冷凍保存するミンチ肉を、低温室内の、上面が熱伝導率0.1〜10W/mKの材料であるアルミと融解温度−3℃の材料で形成された蓄冷剤を下面に密着した形で備えた急凍プレート18上に設置し、コントロールパネル21の急凍ボタン22を押すことにより低温室13内の強制送風機12が作動し、食材の急速冷却が開始され、凍結速度0.1〜10℃/minが実現される。
その後ミンチ肉の温度を非接触で検知する赤外線センサー11が、約−3℃を検知すると急速冷却は終了し保存が開始される。
保存中は、赤外線センサー11が検知するミンチ肉の温度情報を基に、ミンチ肉の温度は−2〜−5℃に制御される。尚赤外線センサー11で食材の温度を検知するとき、低温室13内の空気を対流させる強制送風機12を停止させることにより、さらに精度よく食材の温度を検知することができる。
また、食品の温度を検知するセンサーは、赤外線センサーに限定されるものではない。
凍結速度0.1〜10℃/minを実現する手段として、低温室内部の温度で制御する方法、蒸発器の冷媒の蒸発温度で制御する方法、圧縮機の能力で制御する方法がある。
図3は、本実施の形態1における保存庫を用いてミンチ肉を冷凍保存したときの温度カーブであり、30は食材の温度を表す温度カーブ、31は低温室13内部の温度を表す温度カーブである。
まず低温室13内が−40℃近くまで急冷され、それに伴い低温室13に設置したミンチ肉は、初期温度の20℃近辺から−3℃に到達するまで急速に冷却される。
その後保存期間は、低温室13内の温度が−40℃から上昇し、ミンチ肉の温度は−2〜−5℃の範囲内に制御される。このときミンチ肉は、0から−3℃まで約30分で冷却され、凍結速度0.1℃/minが実現されている。
(表2)は、実施の形態1〜2の食材に関するデータである。
Figure 2005201533
(表2)により実施の形態1では、解凍後の成分濃度は、冷凍保存前と比較してほとんど流出されておらず、解凍調理後の官能評価も2ポイントであった。また、スプーンやお箸や手で簡単にはがせるあるいは取り分けることができる状態も実現された。
これは、(表1)の従来の冷凍方法1の凍結速度0.05℃/minと比較すると、(表2)の実施の形態1の凍結速度は0.1℃/minと速くなっているため、氷結晶は小さく、食品内部から表面への水分の移行も抑制されており、さらに保存期間中の温度変動が、−2〜−5℃に制御されているため、氷結率が約70%に抑制され、ミンチ肉の凍結点約−2℃以上に上がらず、また凍結領域より下がらないため、温度変動による氷結晶の成長も抑制され、ミンチ肉表面に生成される氷結晶の層は薄くなり、食材同士が簡単にはがせる状態になったと考えられる。
つまり、食材の温度変動が−2〜−5℃の範囲内であり、その上凍結速度も従来の冷凍方法より速くなっているため、氷結晶が小さくなり、氷結晶による組織破壊が抑制され、解凍後の成分濃度は冷凍前の状態が保持され、食味も良くなり、食材同士が簡単にはがせる状態になった。
また、薄切り肉や魚の切り身の凍結点も約−2℃であり、ミンチ肉と同様の効果となる。
以上述べたところから明らかなように、実施の形態1の保存庫は、ミンチ肉を冷凍保存するとき、凍結速度0.1℃/minを実現し、食材の温度が−3℃に到達したとき、急速凍結を終了し、その後保存期間は、ミンチ肉の温度を−2〜−5℃に制御することにより、食材同士がはがせる状態になり、さらに成分濃度を保ちつつ、解凍調理後冷凍保存前に近い食味を実現し、食材同士がくっつかず、必要な量だけとりだすことができることを特徴とするものである。
(実施の形態2)
本実施の形態2における保存庫の構成および作用について、図4を参照にしながら説明する。
図4は、本実施の形態2における保存庫を示す断面図である。10は冷凍保存させる食材、11は食材の温度を検知する赤外線センサーで、12は低温室13内の空気を強制的に対流させる強制送風機、40は、低温室13内の温度を検知する室温センサーである。保存庫は、図には示していないが、圧縮機、凝縮器、キャピラリーチューブを有し、強制対流式蒸発器41により、低温室内を冷却できる構造になっている。
前記強制対流式蒸発器41で冷却された冷気は送風機42により低温室13内に強制通風される。43は処理室入口に設けて電気的入力で冷気流入量を調整するダンパーサーモであり、モータ44の駆動力によってダンパ−サーモ43を開閉するように構成されている。45は前記送風機からの冷気を前記低温室13内に導く吐出ダクト、また46は低温室13内に冷気を吹き込む吹き出し口、47は低温室13内の冷却した冷気を前記冷却器41に戻すための吸い込みダクトである。
18は、冷凍させる食材10を載置する急凍プレートであり、前記急凍プレート18は、上面に熱伝導率の高いアルミ等で形成された金属板19と前記金属板19下面に密着した形で融解温度0〜−4℃の材料で形成された蓄冷剤20を備えた構成となっている。
また、本実施の形態2におけるコントロールパネル21は、本実施の形態1と同様の図2に示すような構成である。
食材を急凍プレート11上に設置し、コントロールパネル21の急凍ボタン22を押すことにより、低温室13内の強制送風機12が作動し、急速凍結が行われ、赤外線センサー11が食材の温度−3℃を検知すると、急速凍結が終了し、保存が開始され、保存ランプ23が点灯する。
薄切り肉を例にとって、本実施の形態2における保存庫の低温室13にて冷凍保存させる工程を説明する。まず、冷凍保存する薄切り肉を、低温室内の、上面が熱伝導率0.1〜10W/mKの材料であるアルミと融解温度−3℃の材料で形成された蓄冷剤を下面に密着した形で備えた急凍プレート18上に設置し、コントロールパネル21の急凍ボタン22を押すことにより低温室13内の強制送風機12が作動し、食材の急速冷却が開始され、凍結速度0.1〜10℃/minが実現される。
その後、薄切り肉の温度を非接触で検知する赤外線センサー11が、−3℃を検知すると急速凍結は終了し保存が開始される。
保存中は、赤外線センサー11が検知する薄切り肉の温度情報を基に、薄切り肉の温度は−2〜−5℃に制御される。尚赤外線センサー11で食材の温度を検知するとき、低温室13内の空気を対流させる強制送風機12を停止させることにより、さらに精度よく食材の温度を検知することができる。
また、食材の温度を検知するセンサーは、赤外線センサーに限定されるものではない。
食材の凍結速度を制御する方法として、低温室内部の温度で制御する方法、蒸発器により冷却される冷気の温度で制御する方法、圧縮機の能力で制御する方法、ダンパーサーモにより低温室内に入る冷気の量で制御する方法及び送風機の風量で制御する方法がある。
(表2)より実施の形態2では、実施の形態1と同様解凍後の成分濃度は、冷凍前と比較してほとんど流出されておらず、解凍調理後の官能評価も2ポイントであった。また、スプーンやお箸や手で簡単にはがせるあるいは取り分けることができる状態も実現された。
また、ミンチ肉や魚の切り身の凍結点も約−2℃であり、薄切り肉と同様の効果となる。
以上述べたところから明らかなように、実施の形態2の保存庫は、薄切り肉を冷凍保存するとき、凍結速度0.1℃/minを実現し、食材の品温が−3℃に到達したとき、急速凍結を終了し、その後保存期間は、薄切り肉の温度を−2〜−5℃に制御することにより、食材同士がはがせる状態になり、さらに成分濃度を保ちつつ、解凍調理後冷凍保存前に近い食味を実現し、食材同士がくっつかず、必要な量だけとりだすことができることを特徴とするものである。
以上のように、本発明にかかる保存庫は、食材を凍結するとき、食材の凍結速度0.1〜10℃/minを実現し、さらに保存期間中、食材の温度を検知することにより、食材の温度を−2〜−5℃の範囲内に制御することを可能にし、その結果、食材の成分濃度を保ちつつ、解凍調理後冷凍前に近い食味を実現し、くっつかず、必要な量だけとりだすことができるので、食材以外の有機物や無機物の保存等の用途にも適用できる。
本発明実施の形態1の保存庫の断面図 本発明実施の形態1のコントロールパネルの正面図 本発明実施の形態1における冷凍方法による温度特性図 本発明実施の形態2の保存庫の断面図
符号の説明
10 食材
11 赤外線センサー
12 強制送風機
13 低温室
14 圧縮機
15 凝縮器
16 キャピラリーチューブ
17 直冷式蒸発器
18 急凍プレート
19 金属板
20 畜冷材
21 コントロールパネル
22 急凍ボタン
23 保存ランプ
30 食材の温度
31 低温室内部の温度
40 室温センサー
41 強制対流式蒸発器
42 送風機
43 ダンパーサーモ
44 モータ
45 吐出ダクト
46 吹き出し口
47 吸い込みダクト

Claims (9)

  1. 低温室内を冷却する冷却手段と、前記低温室内の空気を対流させる送風機と、前記低温室内に載置した食材の温度を検知する手段と、前記低温室の下部に急凍プレートを備え、前記急凍プレートは、上面に金属板と、前記金属板に蓄冷剤を内蔵あるいは、下面に密着した形で形成されており、食材を前記急凍プレート上に載置したとき、前記食材の凍結領域(0〜−5℃)である最大氷結晶生成帯の通過速度を0.1〜10℃/minにし、検知した食材の温度情報を基に食材の温度を−2〜−5℃に制御する手段備えたことを特徴とする保存庫。
  2. 前記食材の温度を検知する手段が、赤外線センサーであることを特徴とする請求項1記載の保存庫。
  3. 食材の温度を検知するときに、前記低温室内の空気を対流させる送風機を所定時間停止させることを特徴とする請求項2記載の保存庫。
  4. 前記急凍プレートの前記金属板は、熱伝導率0.1〜10W/mKの熱伝導性の材料で形成されたことを特徴とする請求項1記載の保存庫。
  5. 前記急凍プレートの前記金属板に内蔵あるいは、下面に密着した形で形成されている蓄冷剤の融解温度が、0〜−5℃の材料で形成されたことを特徴とする請求項4記載の保存庫。
  6. 低温室内の食材を直接冷却する直冷式蒸発器を備え、食材の温度を制御する手段として、食材の温度を検知し、その温度情報を基に、前記直冷式蒸発器での冷媒の蒸発温度を制御する蒸発温度制御手段を備えたことを特徴とする請求項1、3、5記載の保存庫。
  7. 低温室内の食材を間接的に冷却する強制対流式蒸発器と、前記強制対流式蒸発器近傍に設置した送風機と、前記送風機の風量を制御する風量制御手段を備え、食材の温度を制御する手段として、食材の温度を検知し、その温度情報を基に、前記送風機の風量を制御する送風機風量制御手段を備えたことを特徴とする請求項1、3、5記載の保存庫。
  8. 低温室内の食材の温度を制御する手段として、食材の温度を検知し、その温度情報を基に、前記低温室内の温度を制御する低温室内温度制御手段を備えたことを特徴とする請求項1、3、5記載の保存庫。
  9. 低温室内を冷却する手段として、能力可変型の圧縮機を備え、低温室内の食材の温度を制御する手段として、食材の温度を検知し、その温度情報を基に、前圧縮機の能力を可変する圧縮機能力制御手段を備えたことを特徴とする請求項1、3、5記載の保存庫。
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