JP2011190959A - 冷却トレイ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中空箱状をなす合成樹脂製の蓄冷剤容器1内に蓄冷剤を封入してなる冷却トレイの蓄冷剤容器1の上壁10内には、上面の一部を外部に露出させた状態で金属板Mが埋設されている。上壁10には上面周縁部分を覆う上面支持部11bが設けられている。
【選択図】図1
Description
図1(a)に示すように、合成樹脂製の蓄冷剤容器1は上壁10、下壁20、及び4枚の周壁30を有する中空の長四角箱状に形成されている。そして、蓄冷剤容器1の内部には蓄冷剤Tを封入するための収容空間Sが形成されている。
(1)本実施形態の冷却トレイは、蓄冷剤容器1の上壁10内に上面の一部を外部に露出させた状態で金属板が埋設されている。これにより、蓄冷剤Tの凍結膨張時に、蓄冷剤容器1を変形させようとする力が作用した場合にも、上壁10の変形が抑制されて上壁10と金属板Mとの密着性を好適に確保することができる。
(3)上壁10には金属板Mの下面全体を覆う下面支持部11aが設けられている。そして、下壁20には上壁10側へ向かって膨出するとともに先端面21aが下面支持部11aに融着される第1規制部21が設けられている。この第1規制部21は、上壁10の下面支持部11aと下壁20との間を支える柱となって、下面支持部11aと下壁20との間の間隔を一定に保つように機能する。これにより、上壁10と下壁20との間の間隔が一定に保たれて、同間隔を広げようとする変形(膨張変形)や同間隔を狭めようとする変形(反り)といった蓄冷剤容器1の変形を抑制することができる。
・ 金属板Mは少なくとも上面の一部が外部に露出していればよく、金属板Mの上面中央部が上面支持部11bによって部分的に覆われた状態であってもよい。たとえば、上記実施形態では、上面支持部11bを金属板Mの周縁部分のみを覆う枠状に形成していたが、この枠状部内に桟を設けてもよい。この場合には、枠状部内に形成される金属板Mの露出部分を、上記桟によって複数個の領域に区分することができる。
・ 第1規制部21を設ける位置は、上記実施形態のように特に限定されるものではなく、下面支持部11aにおける上面支持部11bの下方に位置する部位以外の部位に第1規制部21を設けてもよい。
・ 膨出部12の形状、及び上壁10における形成位置は特に限定されるものではない。たとえば、膨出部12の形状を平面視U字状、L字状、I字状に形成して平面部11に隣接させてもよい。また、膨出部12を省略してもよい。
・ 上記実施形態では、金属板Mは平板状に形成したが、端縁を折り曲げて折り曲げ部を形成するようにしてもよい。こうした金属板Mの場合、折り曲げ部のみを上壁10に埋設して蓄冷剤容器1に設置することも可能である。たとえば、折り曲げ部の断面形状を円弧状(折り返し部分を形成)とすれば、上壁10に対する埋設状態の維持に好適である。
(イ) 前記規制部は、前記蓄冷剤容器の下壁を前記上壁側へ向かって膨出させてなり、先端が前記下面支持部に融着されていることを特徴とする冷却トレイ。
表1に示す組成の樹脂材料を用いて、図1に示す内部に金属板を埋設した蓄冷剤容器をインサートブロー成形により成形した。具体的には、上記樹脂材料を溶融した溶融樹脂からなる筒状のパリソンを挟むようにして、予め金属板を内部に配置したブロー成形型を型閉めするとともに、ブロー成形型で挟まれたパリソン内に空気を吹き込むことにより、金属板が埋設された中空箱状の蓄冷剤容器を成形した。蓄冷剤容器の外径寸法は、縦300mm、横200mm、厚さ25mm、壁厚2mm程度である。また、金属板は板厚2mmのアルミニウム製の金属板を用いた。
成形された蓄冷剤容器を成形型から取り出し、室温にて24時間放置した時点における蓄冷剤容器の変形度合を目視にて観察した。そして、以下の基準により成形後の変形性の評価を行なった。
○:若干の変形はみられるが、問題なく使用できる。
×:大きく変形し、蓄冷剤容器として使用することができない。
各例の冷却トレイを−25℃の冷凍庫内に投入し、封入された液体状態の蓄冷剤が凍結するまでの時間を測定した。
蓄冷剤を凍結させた状態の冷却トレイを冷凍庫の冷凍室(−25℃)内に設置した。そして、冷却トレイ上に食品(縦130mm、横60mm、厚み25mmの蒟蒻片)を載置し、食品が凍結するまでの時間を測定した。
冷却トレイ(蓄冷剤)の凍結及び解凍(室温における自然解凍)を5回繰り返した後、蓄冷剤容器に破損(第1規制部の融着部分の剥がれ等)が生じているか否かを目視にて観察した。そして、以下の基準により耐久性の評価を行なった。
×:破損が確認された。
[凍結後の変形性の評価]
冷却トレイ(蓄冷剤)の凍結後の蓄冷剤容器の変形を目視にて観察した。そして、以下の基準により凍結後の変形性の評価を行なった。
×:著しい変形が確認された。
[熱伝導率]
表1に示す組成の樹脂材料を用いて、縦100mm、横100mm、厚さ2mmの樹脂板を作成した。そして、その樹脂板の熱伝導率について、熱線法を用いて熱伝導率を測定する測定器(QTM500、京都電子工業社製)を使用し、薄膜モードの測定条件にて測定した。
表1に示す組成の樹脂材料を用いて作成した試験片について、JISK6922−2に準拠して曲げ弾性率を測定した。
表1に示す組成の樹脂材料を用いて作成した試験片について、JISK7111−1に準拠してシャルピー衝撃値(ノッチ付き)を測定した。
高密度ポリエチレン樹脂:東ソー社製、ニポロンハード8600A(JISK6922−1に規定されるMFRが0.03)
低密度ポリエチレン樹脂:東ソー社製、ペトロセン173(JISK6922−1に規定されるMFRが0.3)
エチレン−プロピレンゴム:三井化学社製、タフマーA−0550S
エチレン−オクテンゴム:ダウ社製、エンゲージ8200
炭酸カルシウム(球状):淡南化学社製、ライトンS−4
酸化マグネシウム(球状):協和化学工業社製、パイロキスマ5301K
タルク(板状):日本タルク社製、ミクロエースK−1
Claims (6)
- 中空箱状をなす合成樹脂製の蓄冷剤容器内に蓄冷剤を封入してなる冷却トレイであって、
前記蓄冷剤容器の上壁に、上面の一部を外部に露出させた状態で金属板を埋設するとともに、該金属板の上面周縁部分を覆う上面支持部を前記上壁に設けたことを特徴とする冷却トレイ。 - 前記蓄冷剤容器において、前記金属板の下面を覆う下面支持部を前記上壁に設け、該下面支持部と下壁との間には、先端が前記下面支持部に固定されるとともに基端が下壁に固定される規制部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷却トレイ。
- 前記規制部の先端は、前記下面支持部における前記上面支持部の下側に位置する部位に対して固定されていることを特徴とする請求項2に記載の冷却トレイ。
- 前記上壁に前記金属板の下面を覆う下面支持部と、該下面支持部の外側であって該下面支持部よりも上方に膨出する膨出部とを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の冷却トレイ。
- 前記蓄冷剤容器は、母材として(A)JISK6922−1に規定されるメルトフローレートが0.01〜10.0g/10minである高密度ポリエチレン樹脂を含有し、さらに(B)エチレン−α−オレフィン共重合体及び(C)球状フィラーを含有する樹脂材料により形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の冷却トレイ。
- 前記樹脂材料は、前記(A)高密度ポリエチレン樹脂を25〜60質量%、前記(B)エチレン−α−オレフィン共重合体を10〜25質量%、前記(C)球状フィラーを30〜50質量%含有することを特徴とする請求項5に記載の冷却トレイ。
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2010
- 2010-03-12 JP JP2010056174A patent/JP5462035B2/ja active Active
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