JP2018151109A - 冷却方法及び冷蔵庫 - Google Patents

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容子 澤田
真衣 松山
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真衣 松山
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Abstract

【課題】家庭用冷蔵庫において、最適な冷却速度制御により食材の固体への液体(調味液)の染込み、固体からの成分抽出を促進することを目的とする。【解決手段】収納室と、冷却器115からの冷気を収納室に送風する送風手段116と、送風手段116を制御する制御部132とを備え、制御部132は、前記固体の表面を−5℃以上−3℃以下である第1温度まで冷却する第一工程と、前記第一工程の後に、前記固体の表面を−1℃以上1℃以下の温度である第2温度にする第二工程と、を含む、冷却方法で冷却する。【選択図】図5

Description

本発明は、固体と液体と有する食材を冷却する方法であって、固体への液体の染込み、または、固体から液体への成分抽出を、促進させる調理機能を備えた冷却調理方法に関するものである。
近年、共働き世帯の増加などを背景に、調理、掃除、洗濯等の家事全般に利便性が求められ、手間や時間のかかる料理は敬遠される傾向にある。特に嫌われるのは煮込み料理などの、長時間の加熱処理により調味材料を染込みさせる必要がある料理である。近年は短時間で調理できる料理や調理法が一般家庭における調理の場面で好まれている。
また、健康志向の高まりなどを背景に、一般家庭において、果物などから栄養素を抽出したフルーツウォーターや、果実酒を、手軽に作りたいという需要もある。
調理には様々な操作があり、大きく二つの操作に分けられる。一つは非加熱操作(洗浄、浸漬、切断、冷却、凍結、解凍、凝固など)であり、もう一つは加熱操作(焼く、炒める、揚げるなど)がある。非加熱操作の大部分は加熱操作の前処理として行うことが多く、その後に行う加熱操作や仕上がりに大きく影響する重要な操作である。冷凍冷蔵庫は特に非加熱操作の中の冷却、凍結、解凍、凝固の役割を持ち、これらの操作を組み合わせて自動で行うことで、加熱操作調理やその他の調理の手間を省くことができる。
冷凍冷蔵庫を調理操作として使用するものが、提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら、上記従来の冷凍冷蔵庫を説明する。
図8は、従来の冷凍冷蔵庫の縦断面図である。
同図において、冷凍冷蔵庫1は、冷凍室2と冷蔵室3とを、区画壁によって区画されて構成される。低温調理室4は、外周に断熱材5を有し、前面開口部に開閉自在の扉6を備えている。冷却手段11は、圧縮機7で冷媒を加圧し、凝縮器8で液化した冷媒を膨張弁9で一気に気化することにより冷却される冷却器10からなり、送風手段12により、冷却手段11で冷却された冷気を強制通風させ、送風路13を介して低温調理室4へ冷気を送るようにしている。ダンパーサーモ等の温度制御手段14は、送風路13に設けられ、低温調理室4を適温に維持するようにしている。
さらに、この低温調理室4には、上部ヒータ15と下部ヒータ16とからなる加熱手段17が設置されている。コントロールパネル19は、低温調理室4内の食材18に応じて、低温調理室4内の温度と時間とを設定するキーが設けられており、これらのキーを操作して温度条件を設定することにより、各材料等に応じた適切な温度管理が行われる。
よって、使用者が食材18を低温調理室4に入れ、コントロールパネル19を操作して、食材18に応じた設定をすることにより、冷却手段11で冷却された冷気が送風手段12で前記低温調理室4内へ循環し、設定に応じて一定時間食材18を凍結し、原形質分離を起こさせた後、調味材料が浸透できる状態を形成する。
次に、加熱手段17により、食材18を昇温させ、浸漬された調味材料の浸透を促進す
る。したがって、食塩を加えなくても凍結によって調味材料が浸透できるよう原形質分離を起こし、漬物の減塩化が図れると同時に、調味材料の浸透し易い環境を形成することにより、漬け込み時間の短縮が図れる。
特開平4−73583号公報
しかしながら、上記従来の冷蔵庫では、食材の温度変化が緩やかであり、浸漬された調味材料の十分な浸透のためには長時間の加熱時間や凍結時間を必要とした。これは、調理時間の短縮化が急激に進む近年の時代背景に合致していない。また、長時間の処理により調味料と内在水分の浸透圧作用が過度に進み、食感が損なわれる。
さらに、家庭用冷凍冷蔵庫においては省エネ性が重要な訴求ポイントであり、加熱手段を搭載することは、冷凍庫に大きな負担がかかるという欠点があった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、適正な冷却速度で食材を冷却することにより、染込みの時間を短縮できる冷却方法を提供することを目的とする。または、抽出の時間を短縮できる冷却方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明は、固体と液体と有する食材を冷却する方法であって、前記固体の表面を−5以上−3℃以下である第1温度まで冷却する第一工程と、前記第一工程の後に、前記固体の表面を−1以上1℃以下の温度である第2温度にする第二工程と、を含む、冷却方法である。
本発明の冷却方法は、染込みの時間を短縮できる冷。または、抽出の時間を短縮できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 図1のA−A断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵室の要部拡大図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の制御ブロック図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の投入負荷検知から急速冷却運転の制御フローチャート 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷却時間と食材表面温度の関係を示す図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の第1温度と食材の(a)塩分、(b)遊離グルタミン酸、(c)イノシン酸との関係を示した図 従来の冷凍冷蔵庫の縦断面図
第1の発明は、固体と液体と有する食材を冷却する方法であって、前記固体の表面を−5℃以上−3℃以下である第1温度まで冷却する第一工程と、前記第一工程の後に、前記固体の表面を−1℃以上1℃以下の温度である第2温度にする第二工程と、を含む、冷却方法である。
これによれば、食材の表面の細胞の細胞壁を破壊することなく、細胞膜に部分的な破壊を生じさせ、浸透圧作用を促進できる。このため、液体からの浸透、または、液体への抽出を促進する。
第2の発明は、第1の発明において、前記第二工程の後に、前記固体の表面の温度を、前記第1温度と前記第2温度とに周期的に変動させる第三工程を含むものである。
これによれば、細胞膜の膨張、収縮を繰り返し生じさせることで、確実に細胞膜に部分的な破壊を生じさせることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記第一工程は、1K/分以上の速度で前記食材を冷却することを特徴とするものである。
これによれば、固体の細胞壁を破壊することなく、細胞膜に確実に部分的な破壊を生じさせることができる。
第4の発明は、貯蔵室と、前記貯蔵室の温度を調整する制御部と、を備え、前記制御部は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷却方法を行う、冷蔵庫。
第1〜3のいずれか1つの発明の冷却方法を行う、冷蔵庫である。
これによれば、液体からの浸透、または、液体への抽出できる冷蔵庫を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は同実施の形態1による冷蔵室の要部拡大図、図4は同実施の形態における冷蔵庫の制御ブロック図、図5は同実施の形態における冷蔵庫の制御フローチャートである。
図1及び図2において、冷蔵庫101は上段、中段、及び下段の5つに区画された貯蔵室を備える。具体的には、上段の貯蔵室は冷蔵室102で前面に観音開き式扉を有し、下方に引出し扉を備える第一の変温室103と、それと並行に引出し扉を備える製氷室105があり、最下部に配置される引出し扉を備えた野菜室106と、製氷室105と野菜室106の間に配置した冷凍室104とから構成される。
各扉は、それぞれ、冷蔵室扉102a、第一の変温室扉103a、冷凍室扉104a、製氷室扉105a、野菜室扉106aとして図示する。冷蔵室102と、横並びの製氷室105と第一の変温室103とは、上下に断熱区画壁111により区画される。さらに、横並びの製氷室105及び第一の変温室103と第二の冷凍室104、冷凍室104と野菜室106も、同様に断熱区画壁111により上下に区画される。
また、外箱108と内箱109の間に充填された断熱壁110で形成された冷蔵庫101は、上部に設けた冷蔵室102内の下部に独立した貯蔵室としての第二の変温室107を区画形成している。第二の変温室107は切替え室として構成され、本実施の形態の場合は、0℃付近の冷蔵温度帯の第一の温度帯(チルド)と、第一の温度帯と約−6℃以下の冷凍温度帯との間の温度帯となる約−3℃の第二の温度帯(パーシャル)に設定可能である。
次に冷却システムの構成について説明する。冷凍室104の背面後方には、冷却室114が形成され、内部に冷却器115を有し、上部機械室113に設置された圧縮機112とともに、冷蔵庫101を冷却する冷凍サイクルを構成する。また、冷却室114には、冷却器115で熱交換された冷気を強制循環させる送風ファン116が配置され、その上方には冷蔵室102に流入する冷気を分配するダンパー装置117aと、第二の変温室107に流入する冷気を分配するダンパー装置117bを配置している。各貯蔵室において、冷蔵室102の庫内温度は約2〜3℃であり、野菜室106の庫内温度は約2〜5℃であり、第一の変温室103、冷凍室104の庫内温度は約−18〜−20℃と温度帯を分けて使用可能である。それにより、食材の保存に適した温度帯を選択し、食材を貯蔵することによって、より高い保鮮性と長期保存を実現することができる。
次に第二の変温室107と第二の変温室107の天面に設置される照明装置121の構成について、図3を用いて説明する。第二の変温室107は、その上部が冷蔵室102の最下段に位置する棚板118としても利用できる合成樹脂製の上面カバー122と、上面カバー122の下方に、前後方向に引き出し可能に収納された合成樹脂製の収納ケース123と、第二の変温室107の上面カバー122の前面開口部に開閉自在に設けられた開閉扉124で構成されており、開閉扉124は閉時には収納ケース123の前面壁123bと密着し、第二の変温室107内を略密閉空間としている。また、開閉扉124は内部に収納した食材が視認できるように、透明性の高い合成樹脂製としている。
さらに、第二の変温室107の奥壁面には、開閉扉124が閉時に収納ケース123の後面壁123aと嵌合するように、扉開閉検知手段127が設けられている。また本実施の形態では、収納ケース123の底面にはアルミ製の底板128を嵌め込み、冷却性能向上や、照明装置121からの照明拡散による視認性向上を図っているが、特に必須のものではない。
また第二の変温室107の奥壁面後方には、ダンパー装置117bで分配された冷気を第二の変温室107に導く変温室背面ダクト125が形成され、第二の変温室107の天面には変温室背面ダクト125の下流となる変温室天面ダクト126が配置されている。変温室天面ダクト126は、断熱性を有する発泡断熱部材で形成された断熱ダクト部材126aと、その外周を覆う化粧板となる合成樹脂製のダクトカバー126bとで構成されている。変温室天面ダクト126は上面カバー122とともにダクトを構成し、収納ケース123の上面部となる位置に第二の変温室107内へ冷気を吐出する冷気吹出し口129を形成している。
また、第二の変温室107内には室内を照射する照明装置121が、変温室天面ダクト126の奥行中心位置よりも前方の開閉扉側に、ダクトカバー126bに埋め込まれて設置されている。
次に、冷蔵室102には冷蔵室扉102aの開閉状態を検知する冷蔵室扉スイッチ130が設置されている。冷蔵庫101の庫内外の任意の場所には第二の変温室107の温度帯や運転モードを切替える設定手段131が設置されている。
冷蔵庫101は、制御マイコン132(制御部)を備えている。制御マイコン132には、冷蔵室扉スイッチ130、設定手段131、扉開閉検知手段127のそれぞれから、信号が入力される。また、制御マイコン132からは、圧縮機112、送風ファン116、ダンパー装置117a、ダンパー装置117bのそれぞれに信号が出力される。これにより、冷蔵庫101は、所定の冷却動作をおこなう。
また、制御部は、食材投入有無判定手段134を備えている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用について図5を用いて説明する。
まず、設定手段131により第二の変温室107の温度帯が、第二の温度帯(パーシャル)に設定されている状態で開閉扉124が閉扉されて、かつ冷蔵室扉スイッチ130が冷蔵室扉102aの閉を検知する(STEP1)。そして、冷蔵室扉スイッチ130が冷蔵室扉102aの閉を検知した(STEP1)ことを起点として、食材投入有無判定手段134により負荷投入の有無を判定する。具体的には、圧縮機112が始動後所定時間以上経過していて、外気温により定められる所定の回転数で運転されているかを判定する(STEP2)。圧縮機112が始動後、所定時間(例えば、5分)以上経過していて、外気温により定められる所定の回転数で運転されている場合には、第二の変温室107内を急速冷却するかどうかを判定する急速冷却開始判定が開始される(STEP3)。具体的には、変温室温度センサ133の温度変化によって、食材(負荷)が投入されたか否かを判定する。
STEP2で、圧縮機112の始動後の時間が所定時間に達していない場合は、STEP2を繰り返す。この結果、所定時間を経過した時点でSTEP3に移行する。
STEP3で、負荷投入がないと判定された場合は、通常のパーシャル室の温度制御を行う(STEP4)。一方、STEP3で、負荷投入があると判定された場合は、所定の急速冷却運転(第一工程A)を開始する。また、所定の急速冷却運転の終了後(例えば、15分後)は、STEP6の微凍結運転(第一工程B)を行う。さらに、急速冷却運転の開始から所定時間経過後は、STEP7の融解運転(第二工程)を行う。さらに、融解運転の開始から所定時間経過後は、STEP8の微凍結・融解運転(第三工程)を行う。なお、STEP8の微凍結・融解運転(第三工程)は省略してもよい。
上記急速冷却開始判定は、第二の変温室(パーシャル室)107用のダンパー装置117bを所定時間強制的に閉じたときの変温室温度センサ133の温度傾きによって判定してもよい。
また、温度センサに因らず、収納室の扉開閉により急速冷却運転を開始してもよい。また、設定手段131に急速冷却開始スイッチに設け、急速冷却開始スイッチが押されたことを判定して、急速冷却運転を開始してもよい。
食材を急速に微凍結するためには、所定時間の間、連続して冷却され続けることが下記の理由により必要である。食材が微凍結する際、表層が微凍結すると食材内部の未凍結部に比べて比熱が約半分、熱伝導率が約4倍となる。この状況で冷却が一時停止すると、未凍結部の熱が微凍結部に熱伝導により伝わりやすいために、微凍結部の温度が再上昇しやすい。その結果、いったん微凍結した部分の温度が容易に0℃まで上昇し、融解が始まる。微凍結、融解が繰り返されることは食材を物理的に劣化させて質を落とすため好ましくない。
表層微凍結を急速に実現するためには、微凍結層が1mm程度の厚みまで成長させて、微凍結層自体が潜熱蓄熱効果を発揮して食材内部の熱が最表層まで伝熱しないように断熱効果を発揮することが必要である。このようにして、食材表層に確実に微凍結層を作ることが出来る。また、その場合、微凍結層生成までの時間は、過冷却現象などによって左右されにくく比較的安定する。
図6は、前記制御手段で、固体と液体とを含む食材を冷却した際の冷却時間と固体表面
温度との関係を示す図である。冷却を開始した後、第一工程Aにおいて、固体表面温度は1K/分以上の速度で低下し、第一工程Bにおいて表層1mm以上の厚みまで微凍結層を成長させ、これらの工程を15分以内で完了するよう設定した。固体表面温度を−5以上−3℃以下である第1温度となるように制御しているので、固体の細胞壁を破壊することはなく、細胞内の水分を微凍結で体積膨張させることができる。
また、第二工程では、固体表面温度を−1℃以上+1℃以下である第2温度となるように制御しているので、第一工程で、体積膨張した細胞を再び、収縮させることができる。これにより、細胞壁を破壊することなく、細胞膜の一部を破壊することができる。これによって、食材としての固体の細胞膜内の濃度が、食材としての液体の濃度より低い場合には、液体を固体の細胞膜内に浸透させることができる。また、食材としての固体の細胞膜内の濃度が、食材としての液体の濃度より高い場合には、固体の細胞膜内の成分を液体に抽出できる。
さらに、第三工程を行うことで、細胞膜の膨張、収縮を繰り返し生じさせることで、確実に細胞膜に部分的な破壊を生じさせることができる。
(実施例1)
固体と液体とを含む食材を保存用ビニール袋に密閉し、第一工程と第二工程の冷却をした、実験結果について説明する。食材は、ブリと大根と調味液(醤油、みりん、砂糖、昆布だしを水に加えたもの)である。固体は、ブリと大根であり、液体は調味液である。この実験は、食材を冷却後、加熱調理して、料理(ブリ大根)を完成させることを想定したものである。実験は、第1温度を変化させて、その効果を比較した。なお、第2温度は、−1℃以上1℃以下の温度に固定して実験した。また、第三工程は、行わなかった。
図7に実験結果を示す。図7(a)〜(c)は、食材を冷却手段で急速冷却した際の温度と、食材(大根)の塩分濃度、遊離グルタミン酸濃度、イノシン酸濃度のそれぞれとの関係を示した図である。遊離グルタミン酸は、昆布だしの旨み成分の代表的な指標である。イノシン酸は、魚類(ブリ)の旨み成分の代表的な指標である。
図7(a)に示すように、塩分は、−5℃以上−3℃以下の温度に冷却することで、急激に上昇し、約−5℃に冷却することで、最大となる。また、約−3℃の温度で冷却することで、冷却しない場合に比べて、塩分は、17%上昇した。つまり、食材を−5以上−3℃以下の温度で冷却することで、調味液の塩分の大根への浸透を促進できる。
図7(b)に示すように、遊離グルタミン酸は、−5℃以上−3℃以下の温度に冷却することで、急激に上昇し、約−5℃に冷却することで、最大となる。また、約−3℃の温度で冷却することで、冷却しない場合に比べて、遊離グルタミン酸は、6%上昇した。つまり、食材を−5以上−3℃以下の温度で冷却することで、調味液の旨み成分の大根への浸透を促進できる。
図7(c)に示すように、イノシン酸は、−5℃以上−3℃以下の温度に冷却することで、急激に上昇し、さらに低温に冷却するほど、上昇する。また、約−3℃の温度で冷却することで、冷却しない場合に比べて、イノシン酸は、23%上昇した。つまり、食材を−5以上−3℃以下の温度で冷却することで、ブリから旨み成分を抽出し、その旨み成分の大根への浸透を促進できる。
以上の実験結果と、加熱調理後の食感と味との評価である官能評価の結果とを総合的に判断すると、食材を−5℃以上−3℃以下の温度に冷却することで、他の温度に冷却する場合に比べて、食材の塩味や旨みを向上させ、加熱調理後のおいしさを向上できる。
この結果は、以下の理由によるものと推察する。まず、食材を−5℃より低い温度に冷却すると、氷結晶の形成により、固体(大根)の細胞膜ばかりでなく、細胞壁まで破壊してしまう。このため、加熱調理後の食感が悪化する。しかし、食材を−5℃以上−3℃以下の温度に急速冷却することで、固体(大根)の細胞壁を破壊することがなく、細胞内の水分を微凍結させて体積を膨張させることができる。さらに、第二工程を行うことで、固体(大根)の細胞内の水分が融解し、体積が減少するため、細胞膜の一部を破壊することができる。これによって、固体(ブリ)から旨み成分を抽出できる。さらに、ブリから抽出した旨み成分や、液体(調味液)中の旨み成分を固体(大根)に浸透させることができる。
また、液体(調味液)とともに冷却することで、調味液中の塩や糖が、固体(大根)の細胞膜内に浸透し、細胞膜内での氷結晶の成長を抑制する。これによって、固体(大根)の細胞壁を破壊することがなく、加熱調理後の食感を維持できる。
さらに、第二工程の第2温度を、−1℃以上1℃以下の温度とすることで、固体(大根)の細胞膜内での氷結晶の成長を抑制する。これによって、固体(大根)の細胞壁を破壊することがなく、加熱調理後の食感を維持できる。
(実施例2)
固体と液体とを含む食材を保存用ビニール袋に密閉し、第一工程と第二工程の冷却をした、実験結果について説明する。食材は、苺と水である。固体は、苺であり、液体は水である。この実験は、食材を冷却後、融解することで、フルーツウォーターを完成させることを想定したものである。実験は、第1温度を変化させて、その効果を比較した。なお、第2温度は、−1℃以上1℃以下の温度に固定して実験した。また、第三工程は、行わなかった。
表1に実験結果を示す。表1は、食材を冷却手段で急速冷却した際の温度と、液体(水)の重量変化、糖度(全糖)、酸度、クエン酸、ビタミンC、アントシアニン、おいしさ、固体(苺)の食感のそれぞれとの関係を示したものである。全糖、酸度、クエン酸、ビタミンC、アントシアニンは、それぞれ、単位体積あたりの水に抽出された質量を、第1温度を5℃とした場合の結果に対する比で示している。おいしさは、フルーツウォーターのおいしさの官能評価の結果であり、食感は、抽出後の苺の食感の官能評価の結果である。なお、表1中の「−」は、測定を行わなかったことを示している。
Figure 2018151109
表1に示すように、水の重量変化は、−2℃以上の温度に冷却することで増加し、約−5℃に冷却することで、最大となる。これは、食材を冷却することで、苺の成分が水に抽出できることを示している。
糖度は、−2℃以上−3℃以下に冷却することで、第1温度を5℃として冷却する場合と比べて、約7〜8倍の抽出量となる。また、糖度は、−5℃以下に冷却することで第1温度を5℃として冷却する場合と比べて、約10倍以上となる。これは、食材を冷却することで、苺の糖分が水に抽出できることを示している。
酸度およびクエン酸は、−2℃以上−3℃以下に冷却することで、第1温度を5℃として冷却した場合と比べて、約4〜5倍の抽出量となる。また、酸度およびクエン酸は、−5℃以下に冷却すると、−2℃以上−3℃以下に冷却する場合と同等か、少し上昇する。これは、食材を冷却することで、苺の苦味成分が水に抽出されていることを示している。
また、人間の健康に有効な機能成分と考えられるビタミンCは、−2℃以下に冷却することで増加し、−2℃以上−3℃以下に冷却することで、最大の抽出量となる。
さらに、苺の赤色の色素であるアントシアニンの抽出量は、2℃以上−3℃以下に冷却することで、最大の抽出量となり、その値は、第1温度を5℃として冷却した場合と比べて、約4〜5倍である。
水のおいしさは、−2℃以上−3℃以下に冷却することで、甘味と酸味のバランスが良くなり、より低温で冷却するほど、苦味やエグ味が増加する。
苺の食感は、−2℃以上−3℃以下に冷却する場合には、冷却しない場合と同等であり
、−5℃以下に冷却することで、冷却しない場合と比べて、悪化する。
以上の実験結果を総合的に判断すると、食材を−5℃以上−3℃以下の温度に冷却することで、他の温度に冷却する場合に比べて、苦味やエグ味が増加することなく、甘味や酸味が向上する。これによって、フルーツウォーターのおいしさを向上でき、抽出後の苺の食感も維持できる。
この結果は、以下の理由によるものと推察する。まず、食材を−5℃より低い温度に冷却すると、氷結晶の形成により、固体(大根)の細胞膜ばかりでなく、細胞壁まで破壊してしまう。このため、苺から、甘味だけでなく、苦味やエグ味も抽出してします。また、抽出後の苺の食感が悪化する。しかし、食材を−5℃以上−3℃以下の温度に急速冷却することで、固体(大根)の細胞壁を破壊することがなく、細胞内の水分を微凍結させて体積を膨張させることができる。さらに、第二工程を行うことで、固体(大根)の細胞内の水分が融解し、体積が減少するため、細胞膜の一部を破壊することができる。これによって、苺から旨み成分のみを抽出できる。
さらに、第二工程の第2温度を、−1℃以上1℃以下の温度とすることで、苺の細胞膜内での氷結晶の成長を抑制する。これによって、苺の細胞壁を破壊することがなく、抽出後の食感を維持できる。
なお、第三工程を行った場合には、苦味やエグ味の成分を増加することなく、甘味や酸味の成分の抽出量を増加させることができた。
以上に説明したように、本実施の形態では、固体と液体と有する食材を冷却する方法であって、前記固体の表面を−5℃以上−3℃以下である第1温度まで冷却する第一工程と、前記第一工程の後に、前記固体の表面を−1℃以上1℃以下の温度である第2温度にする第二工程と、を含む、冷却方法である。収納室(第二の変温室107)と、冷却器115からの冷気を収納室に送風する送風手段(送風ファン116)と、送風手段を制御する制御手段(制御マイコン132)とを備えた冷蔵庫において、制御手段により冷気の送風を制御することで収納室に保存された食材の固体の表面を微凍結させ、その後、温度を上昇させることで、液体を固体の細胞膜内に浸透させることができる。または、固体の細胞膜内の成分を液体に抽出できる。
送風手段は、冷却器からの冷気を収納室に送風するダクト(冷蔵室ダクト120)と、ダクト内に設けたダンパ(ダンパー装置117a)と、収納室内の温度を検知する温度センサ(変温室温度センサ133)とを備え、制御手段は、ダンパー装置を所定時間強制的に開放し、収納室に保存された食材の固体の表面を急速に微凍結させ、その後、温度センサの検知温度に基づいてダンパー装置を開閉制御して、温度を上昇させる。これにより、食材の投入後、即座に急冷を開始してより短時間で、浸透効果、または、抽出効果をえることができる。
また、ダンパー装置を所定時間強制的に開放するとともに、圧縮機を連続運転するものであり、より短時間で浸透効果、または、抽出効果をえることができる。
第二の変温室107は貯蔵室内の一画に内蔵され、第二の変温室107は貯蔵室102とは独立して温度制御されることにより、第1温度や第2温度に維持することが容易となる。
上記の本発明の冷却制御手段は、同様の手段が確保できた場合、第二の変温室107に限らず、冷蔵室102、第一の変温室103、冷凍室104、製氷室105、野菜室10
6のいずれの部屋においても実行可能である。
本発明の冷蔵庫は、家庭用のみならず業務用においても適用することができ、例えば業務用冷蔵庫、ショーケースやクーラーボックスの調理性の向上に対しても利用できる。
101 冷蔵庫
102 冷蔵室(貯蔵室)
102a 冷蔵室扉
103 第一の変温室
103a 第一の変温室扉
104 冷凍室
104a 冷凍室扉
105 製氷室
105a 製氷室扉
106 野菜室
106a 野菜室扉
107 第二の変温室(収納室、パーシャル室)
108 外箱
109 内箱
110 断熱壁
111 断熱区画壁
112 圧縮機
113 上部機械室
114 冷却室
115 冷却器(蒸発器)
116 送風ファン(送風手段)
117a、117b ダンパー装置(ダンパー)
120 冷蔵室ダクト(ダクト)
121 照明装置
122 上面カバー
123 収納ケース
123a 後面壁
124 開閉扉
125 変温室背面ダクト
126 変温室天面ダクト
126a 断熱ダクト部材
126b ダクトカバー
127 扉開閉検知手段(収納室開閉検知手段)
128 底板
129 冷気吹出し口
130 冷蔵室扉スイッチ
131 設定手段
132 制御マイコン(制御部)
133 変温室温度センサ(温度センサ)
134 食材投入有無判定手段

Claims (4)

  1. 固体と液体と有する食材を冷却する方法であって、
    前記固体の表面を−5℃以上−3℃以下である第1温度まで冷却する第一工程と、
    前記第一工程の後に、前記固体の表面を−1℃以上1℃以下の温度である第2温度にする第二工程と、
    を含む、冷却方法。
  2. 前記第二工程の後に、前記固体の表面の温度を、前記第1温度と前記第2温度とに周期的に変動させる第三工程、
    を含む、請求項1に記載の冷却方法。
  3. 前記第一工程は、1K/分以上の速度で前記食材を冷却することを特徴とする請求項1または2に記載の冷却方法。
  4. 貯蔵室と、
    前記貯蔵室の温度を調整する制御部と、を備え、
    前記制御部は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷却方法を行う、冷蔵庫。
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