JP7141606B2 - 粘着シートの使用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、粘着シートの使用方法に関する。
基材上に粘着剤層を有する粘着シートは、ラベル用や仮固定用等の様々な用途に使用されている。このような粘着シートは、用途や状況に応じて、要求性能が異なる場合が多い。
例えば、部品の一時的な固定に使用される仮固定テープや、貼付後に一定期間経過後に貼り替えを前提とした装飾用テープ等においては、被着体との貼付時には優れた粘着力が求められる一方で、剥離時には小さな力で容易に剥離可能な良好な再剥離性が要求される。
そのため、貼付時には優れた粘着力が発揮される一方で、剥離時には容易に剥離し得る優れた再剥離性を有する粘着シートの開発が行われている。
例えば、特許文献1には、2層の粘着剤層を有する粘着剤が開示されている。当該粘着剤は、一方の粘着剤層には、粘着材料と共に、粘着力を低下させ得る離型剤を内包し、所定の温度で溶融する第1のマイクロカプセルを有し、他方の粘着剤層には、粘着材料と、粘着力を低下させ得る離型剤を内包し、所定の温度で溶融する第2のマイクロカプセルと、粘着材料を硬化させる硬化剤を内包し、所定の温度で溶融する第2のマイクロカプセルを有する。
特許文献1によれば、このような離型剤を内包するマイクロカプセルを有する2層の粘着剤層を設けた粘着剤とすることで、剥離する際には、所定の温度で加熱処理するだけで、被着体から容易に、しかも被着体に残渣を残さずに剥離できるとされている。
特開2008-138108号公報
しかしながら、特許文献1に記載の粘着剤は、粘着力を低下させる離型剤を内包するマイクロカプセルが一定の温度以上で溶融して粘着力が低下するため、製造時や保管時、被着体に貼付時の温度環境を管理する必要が生じ、また、高温環境下での使用には適さない。そのため、特許文献1に記載の粘着剤は、使用環境が限定される。
本発明は、使用環境に依らず、被着体と貼付時には優れた粘着力が発現される一方で、被着体から剥離する際には、予め設定された剥離方向に沿って剥離すれば、わずかな力で容易に剥離することができる、粘着シートの使用方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、凹部及び凸部が存在するエンボス表面を有する基材と、当該エンボス表面に直接積層した粘着シートを、被着体に貼付後、予め設定された剥離方向に沿って剥離するように使用する方法が、上記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の〔1〕~〔10〕に関する。
〔1〕平面視した際の各形状の長手方向が所定の方向(x)に沿って配列した複数の凹部からなる凹部群(α1)もしくは平面視した際の各形状の長手方向が所定の方向(x)に沿って配列した複数の凸部からなる凸部群(α2)が少なくとも存在するエンボス表面を有する基材と、前記エンボス表面に直接積層された粘着剤層とを有する粘着シートを用いて、下記手順(1)~(2)を有する、粘着シートの使用方法。
・手順(1):前記粘着シートの粘着剤層の粘着表面を被着体に貼付する。
・手順(2):手順(1)の後、前記粘着シートを前記被着体から方向(x)に沿って剥離する、もしくは、方向(x)となす角が90°である方向(y)に沿って剥離する。
〔2〕前記エンボス表面に、凸部群(α2)が1群以上存在する、上記〔1〕に記載の粘着シートの使用方法。
〔3〕凸部群(α2)を構成する複数の凸部を平面視した際の形状が、互いに略同一である、上記〔2〕に記載の粘着シートの使用方法。
〔4〕前記エンボス表面に、凹部群(α1)が1群以上存在する、上記〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の粘着シートの使用方法。
〔5〕凹部群(α1)を構成する複数の凹部を平面視した際の形状が、互いに略同一である、上記〔4〕に記載の粘着シートの使用方法。
〔6〕前記基材の厚さ方向で切断した断面において、前記エンボス表面に存在する凹部と凸部との平均高低差(H1)が、5~200μmである、上記〔1〕~〔5〕のいずれか一項に記載の粘着シートの使用方法。
〔7〕平均高低差(H1)と前記粘着剤層の厚さ(L2)との比〔(H1)/(L2)〕が、1/3~8/1である、上記〔6〕に記載の粘着シートの使用方法。
〔8〕前記基材が、樹脂材、紙材、金属材、又はこれらから選ばれる2種以上を積層してなる複合材である、上記〔1〕~〔7〕のいずれか一項に記載の粘着シートの使用方法。
〔9〕前記粘着剤層の貼付表面に、凹部及び凸部が存在する、上記〔1〕~〔8〕のいずれか一項に記載の粘着シートの使用方法。
〔10〕前記粘着シートが、下記要件(I)を満たすものである、上記〔1〕~〔9〕のいずれか一項に記載の粘着シートの使用方法。
・要件(I):被着体であるSUS304の表面に前記粘着シートを貼付した後、JIS Z0237:2000の準拠し、剥離角度180°、剥離速度300mm/分にて、方向(x)に沿って剥離する際の粘着力Nと、方向(x)となす角が90°である方向(y)に沿って剥離する際の粘着力Nとの比〔N/N〕が0.75以下、又は、1.5以上である。
本発明の粘着シートの使用方法によれば、使用環境に依らず、被着体と貼付時には優れた粘着力が発現される一方で、被着体から剥離する際には、予め設定された剥離方向に沿って剥離すれば、わずかな力で容易に剥離することができる。
本発明の粘着シートの使用方法を説明するための被着体に貼付した粘着シートの模式図であり、(a)は粘着シートを被着体に貼付した後の断面模式図、(b)は粘着シートを被着体から剥離する途中の断面模式図である。 図1(a)に示された被着体に貼付された粘着シートを基材側から観察した際の平面模式図である。 本発明で用いる粘着シートの構成の一例を示す断面模式図であって、エンボス表面に存在する凹部及び凸部が判別できるような面で切断した粘着シートの断面模式図である。 本発明で用いる粘着シートの構成の一例を示す断面模式図であって、エンボス表面に存在する凹部及び凸部が判別できるような面で切断した両面粘着シートの断面模式図である。 本発明で用いる粘着シートが有する基材のエンボス表面側から平面視した際の一例を示す平面模式図である。 本発明で用いる粘着シートが有する基材のエンボス表面側から平面視した際の一例を示す平面模式図である。 本発明で用いる粘着シートが有する基材のエンボス表面側から平面視した際の一例を示す平面模式図である。 本発明で用いる粘着シートが有する基材のエンボス表面側から平面視した際の一例を示す平面模式図である。 本発明で用いる粘着シートが有する基材のエンボス表面側から平面視した際の一例を示す平面模式図である。 本発明で用いる粘着シートが有する基材のエンボス表面側から平面視した際の一例を示す平面模式図である。 本発明で用いる粘着シートが有する基材のエンボス表面側から平面視した際の一例を示す平面模式図である。
〔粘着シートの使用方法〕
本発明の粘着シートの使用方法(以下、単に「本発明の使用方法」ともいう)は、平面視した際の各形状の長手方向が所定の方向(x)に沿って配列した複数の凹部からなる凹部群(α1)もしくは平面視した際の各形状の長手方向が所定の方向(x)に沿って配列した複数の凸部からなる凸部群(α2)が少なくとも存在するエンボス表面を有する基材と、前記エンボス表面に直接積層された粘着剤層とを有する粘着シートを用いて、下記手順(1)~(2)を有する。
・手順(1):前記粘着シートの粘着剤層の貼付表面を被着体に貼付する。
・手順(2):手順(1)の後、前記粘着シートを前記被着体から方向(x)に沿って剥離する、もしくは、方向(x)となす角が90°である方向(y)(以下、「方向(y)」ともいう)に沿って剥離する。
本発明の使用方法では、所定の方向(x)に沿って配列した凹部群(α1)もしくは凸部群(α2)が少なくとも存在するエンボス表面を有する基材を備えた粘着シートを用いている。
それにより、被着体に貼付した当該粘着シートを剥離する際に、方向(x)に沿って剥離する、もしくは、方向(x)となす角が90°である方向(y)で剥離することで、他方向で剥離する場合に比べて、わずかな力で容易に剥離することができる。
なお、本発明で用いる粘着シートの詳細については、後述のとおりである。
図1は、本発明の粘着シートの使用方法を説明するための被着体に貼付した粘着シートの模式図であり、(a)は粘着シートを被着体に貼付した後の断面模式図、(b)は粘着シートを被着体から剥離する途中の断面模式図である。
以下、図1を適宜参照し、手順(1)及び(2)について説明する。
<手順(1)>
図1(a)に示すように、本発明で用いる粘着シート1は、基材10及び粘着剤層20を有し、基材10が有するエンボス表面11に粘着剤層20が直接積層した構成を有する。
なお、本発明で用いる粘着シートにおいては、基材10のエンボス表面11には、凹部及び凸部が存在するものであるが、図1(a)においては省略している。
手順(1)においては、図1(a)に示すように、粘着シート1が有する粘着剤層20の貼付表面21を、被着体500に貼付する。
<手順(2)>
手順(2)においては、手順(1)の後、前記粘着シートを前記被着体から方向(x)に沿って剥離する、もしくは、方向(x)となす角が90°である方向(y)に沿って剥離する。
図1(b)には、被着体500から粘着シート1を始点Aから終点Bに向かって剥離する途中を示している。図1(b)では、始点Aから終点Bに向かう剥離方向が「方向(x)」と一致した場合を示している。
上述のとおり、本発明で用いる粘着シートは、所定の方向(x)もしくは方向(y)に沿って配列した凹部群(α1)もしくは凸部群(α2)が少なくとも存在するエンボス表面を有する基材を備えており、剥離する方向によって粘着力が異なる特性(以下、「異方粘着性」ともいう)を有する。
本手順(2)において、方向(x)もしくは方向(y)に沿って剥離することで、他方向で剥離する場合に比べて、わずかな力で容易に剥離することができる。
なお、方向(x)及び方向(y)のどちらに沿って剥離した方が、剥離力が小さくなるか否かは、エンボス表面に存在する凹部及び凸部の形状や配置を適宜設定することで調整することができる。
なお、本発明の一態様で用いる粘着シートは、異方粘着性を有するものであるが、下記要件(i)を満たすものであることが好ましい。
・要件(i):被着体であるSUS304の表面に前記粘着シートを貼付した後、JIS Z0237:2000の準拠し、剥離角度180°、剥離速度300mm/分にて、方向(x)に沿って剥離する際の粘着力Nと、方向(x)となす角が90°である方向(y)に沿って剥離する際の粘着力Nとの比〔N/N〕が、0.75以下、又は、1.5以上である。
図2は、図1(a)に示された被着体に貼付された粘着シートを基材側から観察した際の平面模式図である。
図2に示す方向(x)は、凹部群(α1)もしくは凸部群(α2)の配列している方向である。
方向(x)に沿って剥離する際の粘着力Nと、方向(x)となす角が90°である方向(y)に沿って剥離する際の粘着力Nとは、大きく異なることが好ましく、条件(i)においては、2つの粘着力の比〔N/N〕を0.75以下、又は、1.5以上と規定している。
この条件(i)を満たす粘着シートを用いることによって、被着体と貼付時には、使用環境に依らず、被着体と貼付時には優れた粘着力が発現される一方で、被着体から剥離する際には、方向(x)もしくは方向(y)に沿って剥離すれば、わずかな力で容易に剥離することができる。
方向(x)に沿って剥離すれば、わずかな力で容易に剥離することができる粘着シートにおいて、前記条件(i)で規定する粘着力Nと粘着力Nとの比〔N/N〕は、好ましくは0.75以下、より好ましくは0.70以下、更に好ましくは0.50以下であり、また、通常0.01以上である。
一方、方向(y)に沿って剥離すれば、わずかな力で容易に剥離することができる粘着シートにおいて、前記条件(i)で規定する粘着力Nと粘着力Nとの比〔N/N〕は、好ましくは1.5以上、より好ましくは1.7以上、更に好ましくは1.8以上、より更に好ましくは2.0以上であり、また、通常10.0以下である。
〔粘着シートの構成〕
本発明で用いる粘着シートは、基材と粘着剤層とを有し、基材のエンボス表面に粘着剤層が直接積層された構成を有するものであればよい。
図3は、本発明で用いる粘着シートの構成の一例を示す断面模式図であって、エンボス表面に存在する凹部及び凸部が判別できるような面で切断した粘着シートの断面模式図である。
本発明の一態様で用いる粘着シートとしては、例えば、図1(a)に示すように、基材10と、基材10のエンボス表面11に直接積層した粘着剤層20とを有し、さらに粘着剤層20の貼付表面21に剥離材30を積層した構成を有する粘着シート2Aが挙げられる。
図1(a)に示す粘着シート2Aは、粘着剤層20の貼付表面21が平坦であるが、本発明の一態様としては、図1(b)に示すように、粘着剤層20の貼付表面21に、凹部22及び凸部23が存在する粘着シート2Bのような構成であってもよい。
なお、図1(b)の粘着シート2Bのように、粘着剤層20の貼付表面21及び基材10のエンボス表面11の双方の水平方向における凹部と凸部の形成位置を対比した際、水平方向での凹部及び凸部の形成位置が、略同一となり易い。
つまり、エンボス表面11に凹部12が存在する箇所においては、その凹部12の鉛直上方の粘着剤層の貼付表面21には、凹部22が形成され易い。一方、エンボス表面11に凸部13が存在する箇所においては、その凸部13の鉛直上方の粘着剤層の貼付表面21には、凸部23が形成され易い。
また、本発明の一態様で用いる粘着シートは、図3(c)に示す粘着シート2Cのように、粘着剤層20が積層している側とは反対側の表面も凹部12’及び凸部13’が存在するエンボス表面11’である基材10aを有する構成であってもよい。
粘着シート2Cが有する基材10aが、樹脂シート等の平坦表面に、エンボスパターンが施されたロールを接触して形成されたものである場合、図1(c)に示すように、エンボス表面11に凹部12が形成された位置とは反対側のエンボス表面11’には凸部13’が形成されたものとなる。また、エンボス表面11に凸部13が形成された位置とは反対側のエンボス表面11’には凹部12’が形成されたものとなる。
なお、本発明の一態様で用いる粘着シートとしては、図4に示すように、両面にエンボス表面を有する基材10aを用いて、各エンボス表面に粘着剤層20、20’をそれぞれ直接積層した構成を有する両面粘着シート3も挙げられる。
図4に示す両面粘着シート3は、双方の粘着剤層の貼付表面21、21’において、剥離する際には、所定の方向に沿って剥離すれば、わずかな力で容易に剥離可能なものとなり得る。
なお、このような両面粘着シートは、図4に示すように、粘着剤層の貼付表面21、21’に、さらに剥離材30、30’それぞれ積層した構成としてもよい。
以下、本発明の一態様で用いる粘着シートを構成する、基材、粘着剤層、剥離材について説明する。
<基材>
本発明で用いる粘着シートが有する基材は、平面視した際の各形状の長手方向が所定の方向(x)に沿って配列した複数の凹部からなる凹部群(α1)もしくは平面視した際の各形状の長手方向が所定の方向(x)に沿って配列した複数の凸部からなる凸部群(α2)が少なくとも存在するエンボス表面を有するものである。
なお、本発明の一態様で用いる基材としては、異方粘着性を有する粘着シートとする観点から、凹部群(α1)及び凸部群(α2)の双方が存在するエンボス表面を有する基材が好ましい。
本明細書において、「長手方向」とは、凹部又は凸部を平面視した際の各形状を外接する最小面積の長方形(以下、「外接長方形」ともいう)の長辺が向く方向を指す。
例えば、図5に示す、それぞれの「凹部121」や「凸部131」は、長方形であり、長手方向は「方向(x1)」及び「方向(x2)」となる。
なお、本発明において、凹部又は凸部を平面視した際の各形状の長手方向は、図5の示す「方向(x1)」及び「方向(x2)」のように、互いになす角が180°である正反対の2つの方向のいずれをも含む。
本発明においては、互いになす角が180°である正反対の2つの方向(x1)及び(x2)を、まとめて「方向(x)」とする。
そのため、「所定の方向(x)に沿って配列した凹部もしくは凸部」か否かの判断は、それぞれの凹部又は凸部を平面視した際の各形状の長手方向が、所定の方向(x)(方向(x1)及び(x2))に沿っているか否かによって判断するものとする。
なお、各形状の長手方向が方向(x)に沿っているか否かの判断は、対象となる凹部もしくは凸部の各形状の長手方向の方向(x)に対するなす角が0~40°であるか否かによって判断する。
また、方向(x)の特定方法としては、各形状の長手方向に対するなす角が0~40°となるような凹部もしくは凸部をなるべく多く含むように、選択されるものである。
一方で、本発明の一態様で用いる粘着シートの設計時において、被着体に貼付後に容易に剥離できる方向(x)又は方向(y)を予め決定し、長手方向が、当該方向(x)又は方向(y)に対するなす角が0~40°となるように、凹部もしくは凸部の位置や形状を決定して、使用する粘着シートを設計してもよい。
なお、例えば、凹部及び凸部の形状が正方形である場合、「長手方向」は当該正方形の縦方向及び横方向の2種となる。
一方で、例えば、凹部及び凸部の形状が円(アスペクト比が1の円)である場合、「長手方向」は、当該円を外接する正方形の縦方向及び横方向の2種となるが、その「円を外接する正方形」は無限に選択することができる。
このように、長手方向を特定するための各形状の外接長方形(正方形)を無限に選択できるような凹部及び凸部については、単独では「長手方向」を一つに特定することはできない。
図5~11は、本発明で用いる粘着シートが有する基材のエンボス表面側から平面視した際の一例を示す平面模式図である。
以下、本発明の一態様で使用し得る、図5~11に示された基材101~107について説明する。
図5に示された基材101のエンボス表面111には、複数の凹部121と、複数の凸部131とが存在している。
複数の凹部121は、各々がいずれも、平面視した際の形状が長方形であって、各長方形の長手方向が、すべて方向(x1)及び(x2)に沿って配列している。
そのため、複数の凹部121は、上述の「それぞれの平面視した際の形状の長手方向が所定の方向(x)に沿って配列した複数の凹部」に該当し、一つの「凹部群(α1)」にすべて属するものである。
また、図5に示された複数の凸部131は、各々がいずれも、平面視した際の形状が長方形であって、各長方形の長手方向が方向(x1)及び(x2)に沿って配列している。
そのため、複数の凸部131は、上述の「それぞれの平面視した際の形状の長手方向が所定の方向(x)に沿って配列した複数の凸部」に該当し、一つの「凸部群(α2)」にすべて属するものである。
つまり、図5に示された基材101を用いた粘着シートは、被着体に貼付後、所定の方向に沿って剥離することで、他の方向に沿って剥離する場合に比べて、わずかな力で容易に剥離することができる。
次に、図6に示された基材102のエンボス表面112に存在する複数の凹部122a~122k及び複数の凸部132a~132lについて検討する。
複数の凹部122a~122kは、各々がいずれも、平面視した際の各形状が台形であり、各形状(台形)の長手方向が、すべて方向(x1)及び(x2)に沿って配列している。
そのため、複数の凹部122a~122kは、上述の「それぞれの平面視した際の形状の長手方向が所定の方向(x)(方向(x1)及び(x2))に沿って配列した複数の凹部」に該当し、一つの「凹部群(α1)」にすべて属するものである。
同様に、図6に示された凸部132a及び凸部132lは、平面視した際の形状が三角形であり、凸部132b~132kは、平面視した際の形状が台形である。
しかし、凸部132a~132lの各形状の長手方向は、すべて方向(x1)及び(x2)に沿って配列している。
そのため、複数の凸部132a~132lは、上述の「それぞれの平面視した際の形状の長手方向が所定の方向(x)(方向(x1)及び(x2))に沿って配列した複数の凸部」に該当し、一つの「凸部群(α2)」にすべて属するものである。
したがって、図6に示された基材102を用いた粘着シートは、被着体に貼付後、所定の方向に沿って剥離することで、他の方向に沿って剥離する場合に比べて、わずかな力で容易に剥離することができる。
また、図7に示された基材103は、平面視した際の各形状が長方形である複数の凹部123が存在するエンボス表面113を有する。
複数の凹部123は、各々がいずれも、長方形である各形状の長手方向が、すべて方向(x1)及び(x2)に沿って配列している。
そのため、複数の凹部123は、上述の「それぞれの平面視した際の形状の長手方向が所定の方向(x)(方向(x1)及び(x2))に沿って配列した複数の凹部」に該当し、一つの「凹部群(α1)」にすべて属するものである。
そのため、図7に示された基材103を用いた粘着シートは、被着体に貼付後、所定の方向に沿って剥離することで、他の方向に沿って剥離する場合に比べて、わずかな力で容易に剥離することができる。
一方で、基材103のエンボス表面113には、凸部133のみが存在するため、「凸部群(α2)」は存在しない。
また、本発明の一態様において、基材のエンボス表面に存在する複数の凹部は、平面視した際の各形状が同一の凹部から構成されたものであってもよく、平面視した際の各形状が互いに異なる2種以上の凹部から構成されたものであってもよい。
同様に、基材のエンボス表面に存在する複数の凸部は、平面視した際の各形状が同一の凸部から構成されたものであってもよく、平面視した際の各形状が互いに異なる2種以上の凸部から構成されたものであってもよい。
例えば、図7に示す基材103のエンボス表面113に存在する複数の凹部123の形状は、いずれも同一の長方形である。
一方で、図8に示す基材104のエンボス表面114には、平面視した際の各形状が長方形である複数の凹部124と、平面視した際の各形状が楕円である複数の凹部124’とが存在し、当該長方形と当該楕円とは互いに異なる形状である。
ここで、図8に示すように、長方形である複数の凹部124の長手方向と、楕円である複数の凹部124’の長手方向は、すべて方向(x1)及び(x2)に沿って配列しており一致している。
そのため、長方形である複数の凹部124と、楕円である複数の凹部124’とは、上述の「それぞれの平面視した際の形状の長手方向が所定の方向(x)(方向(x1)及び(x2))に沿って配列した複数の凹部」に該当し、一つの「凹部群(α1)」にすべて属するものである。
なお、図8に示す基材104のように、基材のエンボス表面に形状の異なる2種以上の複数の凹部が存在する場合、これら複数の凹部は、一つの凹部群(α1)にすべて属するものであることが好ましい。
同様に、基材のエンボス表面に形状の異なる2種以上の複数の凸部が存在する場合、これら複数の凸部は、一つの凸部群(α2)にすべて属するものであることが好ましい。
また、本発明の一態様において、基材のエンボス表面に存在する凹部及び凸部を平面視した際の形状としては、定形であってもよく、不定形であってもよいが、異方粘着性を有する粘着シートとする観点から、定形であることが好ましい。
凹部及び凸部を平面視した際の具体的な形状としては、例えば、正方形、長方形、菱形、台形、正三角形、二等辺三角形等の直線で構成された多角形;楕円等の曲線で構成された形状、又は、これら2以上の組み合わせた形状であることが好ましい。
例えば、図9に示す基材105のエンボス表面115には、二等辺三角形である複数の凹部125と、一つの凹部135とが存在している。
ここで、図9に示すように、二等辺三角形である複数の凹部125の長手方向は、すべて方向(x1)及び(x2)に沿って配列している。
そのため、二等辺三角形である複数の凹部125は、上述の「それぞれの平面視した際の形状の長手方向が所定の方向(x)(方向(x1)及び(x2))に沿って配列した複数の凹部」に該当し、一つの「凹部群(α1)」にすべて属するものである。
なお、図7~図9に示す基材のエンボス表面には、凹部群(α1)を構成する複数の凹部と、1つの凸部が存在しているものである。
ただし、本発明の一態様では、図7~9に示す「複数の凹部」が「複数の凸部」に置き換わり、「1つの凸部」が「1つの凹部」に置き換わったエンボス表面を有する基材を用いてもよい。この基材においては、置き換わった「複数の凸部」が、上述の「それぞれの平面視した際の形状の長手方向が所定の方向(x)(方向(x1)及び(x2))に沿って配列した複数の凸部」に該当し、一つの「凸部群(α2)」にすべて属するものとなる。
例えば、図10に示す基材106のエンボス表面116には、1つの凹部126と、長方形である複数の凹部136とが存在している。
ここで、図10に示すように、長方形である複数の凹部136の長手方向は、すべて方向(x1)及び(x2)に沿って配列している。
そのため、長方形である複数の凹部136は、上述の「それぞれの平面視した際の形状の長手方向が所定の方向(x)(方向(x1)及び(x2))に沿って配列した複数の凸部」に該当し、一つの「凸部群(α2)」にすべて属するものである。
ところで、図11に示す基材107のエンボス表面117には、1つの凹部127と、同一の円から構成された複数の凸部137とが存在している。
ここで、凸部137は、形状が円であるため、一つの凸部137単独では、長手方向を一方向に特定することはできず、無限に選択し得る。
しかしながら、図11に示すように、5つの凸部137a、137b、137c、137d、137eは、無限に選択し得る各形状の長手方向として、方向(x11)及び(x12)(以下、まとめて「方向(x10)」ともいう)をいずれも選択可能である。
そのため、これらの5つの凸部は、各形状の長手方向が方向(x10)で共通しているといえる。
なお、図11に示す基材107のエンボス表面117には、複数の凸部137a、137b、137c、137d、137eと同様の「5つの凸部からなる横一列」が合計4列存在しており、エンボス表面に存在する20個の凸部で、この「5つの凸部からなる横一列」を4列構成している。
つまり、図11に示す基材107のエンボス表面117に存在する20個の凸部は、長手方向が所定の方向(x10)(方向(x11)及び(x12))に沿って配列してなる一つの「凸部群(α2)」を構成していると考えることができる。
一方で、図11に示す、4つの凸部137a、137f、137g、137hは、無限に選択し得る各形状の長手方向として、方向(x21)及び(x22)(以下、まとめて「方向(x20)」ともいう)をいずれも選択可能であり、各形状の長手方向が方向(x20)で共通している。
そして、図11に示す基材107のエンボス表面117には、4つの凸部137a、137f、137g、137hと同様の「4つの凸部からなる縦一列」が合計5列存在しており、エンボス表面に存在する20個の凸部で、この「4つの凸部からなる縦一列」を5列構成している。
つまり、図11に示す基材107のエンボス表面117に存在する20個の凸部は、長手方向が所定の方向(x20)(方向(x21)及び(x22))に沿って配列してなる、上記とは別の一つの「凸部群(α2)」を構成していると考えることができる。
したがって、図11に示す基材107のエンボス表面117に存在する20個の凸部は、方向(x10)(方向(x11)及び方向(x12))に沿って配列した凸部群(α2)を構成していると考えてもよく、方向(x20)(方向(x21)及び方向(x22))に沿って配列した凸部群(α2)を構成していると考えてもよい。
つまり、図11に示す基材107のエンボス表面117には、上述の「方向(x)」が2種存在しているといえる。
(好適な凹部群(α1)の要件)
本発明の一態様で用いる粘着シートが有する基材について、図5~9に示された基材のように、基材のエンボス表面に、凹部群(α1)が1群以上存在することが好ましい。
前記エンボス表面に凹部群(α1)が1群以上存在する場合、異方粘着性を有する粘着シートとする観点から、本発明の一態様で用いる粘着シートが有する基材は、下記要件(I-1)を満たすことが好ましく、下記要件(I-2)を満たすことがより好ましい。
・要件(I-1):前記エンボス表面を平面視した際に、当該エンボス表面に存在する凹部の総面積100%に対する面積率が60%以上(好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上)となる複数の凹部から構成された凹部群(α1)が1群存在する。
・要件(I-2):前記エンボス表面に、凹部群(α1)が1群のみ存在する。
要件(I-1)で規定するように、多数の凹部から構成された巨大な凹部群(α1)が存在することで、粘着シートの異方粘着性をより発現し易くなる。
なお、要件(I-2)の規定は、「エンボス表面に存在する全ての凹部から構成された凹部群(α1)が存在すること」、言い換えると、「要件(I-1)で規定する凹部群(α1)を構成する複数の凹部の面積率が、前記エンボス表面に存在する凹部の総面積に対して、100%である」ことを意味する。
また、前記エンボス表面に凹部群(α1)が1群以上存在する場合、本発明の一態様で用いる粘着シートが有する基材は、下記要件(I-3)~(I-4)の1以上を満たすことが好ましく、下記要件(I-3)及び(I-4)を共に満たすことがより好ましい。
・要件(I-3):前記エンボス表面に存在する凹部群(α1)を構成する複数の凹部を平面視した際の形状が、互いに略同一である。
・要件(I-4):前記エンボス表面に存在する凹部群(α1)を構成する複数の凹部が、エンボス表面の端部と交差している。
要件(I-3)を満たす基材を有する粘着シートを用いることで、被着体に貼付後、方向(x)又は方向(y)に沿って剥離する際の剥離力のバラつきを小さくすることができる。
また、上記要件(I-3)で規定する「形状が互いに略同一」か否かの判断は、対象となる2つの形状を重ね合わせた際に、共通する部分が占める面積100に対して、相違する部分が占める面積が10未満である場合に、その2つの形状は「互いに略同一」であるとみなす。
また、要件(I-4)を満たす基材を有する粘着シートを用いることで、被着体に貼付後に剥離する際に、方向(x)又は方向(y)以外の方向に沿って剥離しようとしても剥がし難く、一方で、方向(x)又は方向(y)に沿って剥離すると、わずかな力でより容易に剥離することができる。
ここで、エンボス表面の端部とは、基材を平面視した際のエンボス表面の外辺部であって、例えば、図5の基材101においては、エンボス表面111を構成する長方形の4辺を指す。
なお、図5に示す基材101において、エンボス表面111に存在する複数の凹部121は、いずれも、平面視した際のエンボス表面111を構成する長方形の縦の2辺(エンボス表面の端部)と交差している。
そのため、図5に示す基材101は、要件(I-4)を満たすものである。
同様に、図6に示す基材102においても、エンボス表面112に存在する複数の凹部122a~122kは、いずれも、平面視した際のエンボス表面111を構成する長方形の4辺(エンボス表面の端部)のうち少なくとも2辺と交差している。
そのため、図6に示す基材102についても、要件(I-4)を満たすものである。
一方で、図7に示す基材103については、エンボス表面113に存在する複数の凹部123は、いずれも、平面視した際のエンボス表面111を構成する長方形の4辺(エンボス表面の端部)とは交差していない。
そのため、図7に示す基材103は、要件(I-4)を満たすものではない。
(好適な凸部群(α2)の要件)
本発明の一態様で用いる粘着シートが有する基材について、図5、6、10に示された基材のように、基材のエンボス表面に、凸部群(α2)が1群以上存在することが好ましい。
前記エンボス表面に凸部群(α2)が1群以上存在する場合、異方粘着性を有する粘着シートとする観点から、本発明の一態様で用いる粘着シートが有する基材が、下記要件(II-1)を満たすことが好ましく、下記要件(II-2)を満たすことがより好ましい。
・要件(II-1):前記エンボス表面を平面視した際に、当該エンボス表面に存在する凸部の総面積100%に対する面積率が60%以上(好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上)となる複数の凸部から構成された凸部群(α2)が1群存在する。
・要件(II-2):前記エンボス表面に、凸部群(α2)が1群のみ存在する。
要件(II-1)で規定するように、多数の凸部から構成された巨大な凸部群(α2)が存在することで、粘着シートの異方粘着性をより発現し易くなる。
なお、要件(II-2)の規定は、「エンボス表面に存在する全ての凸部から構成された凸部群(α2)が存在すること」、言い換えると、「要件(II-1)で規定する凸部群(α2)を構成する複数の凸部の面積率が、前記エンボス表面に存在する凸部の総面積に対して、100%である」ことを意味する。
また、上記観点から、本発明の一態様で用いる基材としては、上記要件(I-1)及び(II-1)を満たすものであることがより好ましく、上記要件(I-2)及び(II-2)を満たすものであることが更に好ましい。
また、前記エンボス表面に凸部群(α2)が1群以上存在する場合、本発明の一態様で用いる粘着シートが有する基材は、下記要件(II-3)を満たすことが好ましい。
・要件(II-3):前記エンボス表面に存在する凸部群(α2)を構成する複数の凸部を平面視した際の形状が、互いに略同一である。
要件(II-3)を満たす基材を有する粘着シートを用いることで、被着体に貼付後、方向(x)又は方向(y)に沿って剥離する際の剥離力のバラつきを小さくすることができる。
上記要件(II-3)で規定する「形状が互いに略同一」か否かの判断は、上述の要件(I-3)の「形状が互いに略同一」か否かの判断方法と同じである。
なお、上記観点から、本発明の一態様で用いる基材としては、上記要件(I-3)及び(II-3)を満たすものであることがより好ましい。
(凹部と凸部との境界であるエッジに関する要件)
本発明の一態様で用いる基材が、下記要件(III-1)を満たすことが好ましく、要件(III-1)と共に、さらに下記要件(III-2)を満たすことがより好ましい。
・要件(III-1):前記エンボス表面を平面視した際に観察される、前記エンボス表面に存在する前記凹部と前記凸部との境界であるエッジの少なくとも一部が、方向(x)に沿って延びた直線である。
・要件(III-2):上記要件(III-1)で規定する方向(x)に沿って延びた直線となるエッジが複数存在し、当該複数のエッジが互いに略平行である。
ここで、要件(III-1)で規定する「エッジ」とは、平面視したエンボス表面において、エンボス表面に存在する凹部と凸部との境界を指す。
具体的には、図5に示す基材101のエンボス表面111において、エッジE1、E2が、凹部121と凸部131との境界であるエッジに該当する。
要件(III-1)においては、凹部と凸部との境界であるエッジの方向性を規定しているが、あるエッジが方向(x)に沿って伸びた直線であれば、当該エッジで区分けされた凹部及び凸部も併せて方向(x)に沿って伸びているともいえる。
また、エンボス表面に存在する全てのエッジの長さの合計100に対する、方向(x)に沿って延びた直線であるエッジの長さの合計が占める割合としては、好ましくは60~100、より好ましくは70~100、更に好ましくは80~100、より更に好ましくは90~100、特に好ましくは100である。
要件(III-2)においては、方向(x)に沿って延びた直線となるエッジが複数存在し、当該複数のエッジが互いに略平行である旨を規定している。
例えば、図5に示す基材101のエンボス表面111には、エッジE1、E2等の合計14本のエッジが存在し、これらの14本のエッジは互いに略平行であるため、要件(III-2)を満たすものといえる。
同様に、図6に示す基材102についても、エンボス表面112には、エッジE3、E4等の合計22本のエッジが存在し、これらの22本のエッジは互いに略平行であるため、要件(III-2)を満たすものといえる。
なお、本明細書において、「略平行」とは、平行方向から±10°未満の状態を指す。
(凹部、凸部の形状)
本発明の一態様において、平面視した際の凹部及び凸部の形状としては、定形であってもよく、不定形であってもよいが、異方粘着性を有する粘着シートとする観点から、定形であることが好ましい。
凹部及び凸部の定形の形状としては、上記観点から、三角形、四角形(長方形、正方形を含む)、五角形等の多角形、楕円、及びこれらを組み合わせた図形から選ばれる1種以上の形状であることが好ましい。
凹部及び凸部の形状のアスペクト比としては、異方粘着性を有する粘着シートとする観点から、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは5以上、より更に好ましくは10以上である。
なお、凹部及び凸部の形状のアスペクト比の上限値は、例えば、図5に示す基材101のように、凹部及び凸部の形状を構成するエッジが、基材の2つの端辺まで延びているような場合、基材の大きさに依存をするため一概に特定することはできないが、通常1000以下である。
また、基材を厚さ方向に切断した際の凹部及び凸部の断面形状としては、図1(a)に示すような長方形だけでなく、半円形、半楕円径、及び、三角形、台形等の多角形であってもよい。
図5に示す基材101が有する凹部121のように、平面視した際の凹部の形状が、方向(x)に沿って延びた2つの互いに略平行な直線(エッジ)から形成されている場合、当該凹部の幅としては、好ましくは1~500μm、より好ましくは5~400μm、更に好ましくは10~300μm、より更に好ましくは20~200μmである。
なお、本明細書において、「凹部の幅」とは、前記2つの略平行な直線(エッジ)の距離に該当する長さを意味する。例えば、図5~7中の「d1」で表される長さが、基材101が有する凹部121の幅、図6の基材102が有する凹部122gの幅、及び、図7の基材103が有する凹部123の幅に該当する。
また、前記凹部が複数ある場合、複数の凹部の幅は、同一であってもよく、互いに異なっていてもよい。
前記複数の凹部の幅の平均としては、好ましくは1~500μm、より好ましくは5~400μm、更に好ましくは10~300μm、より更に好ましくは20~200μmである。
また、図5に示す基材101が有する凸部131のように、平面視した際の凸部の形状が、方向(x)に沿って延びた2つの互いに略平行な直線(エッジ)から形成されている場合、当該凸部の幅としては、好ましくは1~500μm、より好ましくは5~400μm、更に好ましくは10~300μm、より更に好ましくは20~200μmである。
なお、本明細書において、「凸部の幅」とは、前記2つの略平行な直線(エッジ)の距離に該当する長さを意味する。例えば、図5~6中の「d2」で表される長さが、基材101が有する凸部131の幅、及び、図6の基材102が有する凸部132gの幅に該当する。
また、前記凸部が複数ある場合、複数の凸部の幅は、同一であってもよく、互いに異なっていてもよい。
前記複数の凸部の幅の平均としては、好ましくは1~500μm、より好ましくは5~400μm、更に好ましくは10~300μm、より更に好ましくは20~200μmである。
なお、本発明の一態様で用いる基材に存在する、前記凹部の幅の平均と、前記凸部の幅の平均との比〔凹部/凸部〕としては、好ましくは1/10~10/1、より好ましくは1/8~8/1、更に好ましくは1/5~5/1である。
また、本発明の一態様で用いる基材において、隣り合う一組の凹部と凸部の幅の合計の平均としては、好ましくは10~2000μm、より好ましくは50~1000μm、更に好ましくは100~500μmである。
本発明の一態様で用いる基材の厚さ方向に切断した際の断面において、前記エンボス表面に存在する凹部と凸部との平均高低差(H1)としては、好ましくは5~200μm、より好ましくは10~150μm、更に好ましくは15~100μm、より更に好ましくは20~80μmである。
基材の厚さ(L1)としては、好ましくは10~1000μm、より好ましくは20~500μm、更に好ましくは30~300μmである。
なお、本明細書において、上記の「基材の厚さ(L1)」とは、基材の両面間の最大距離を意味し、図3に示す「L1」の長さに相当する。
基材の厚さ(L1)を100とした際の平均高低差(H1)の割合としては、好ましくは10~98、より好ましくは20~95、更に好ましくは30~90、より更に好ましくは40~85である。
(基材の形成材料)
本発明の一態様で用いる基材としては、エンボス表面の形成の容易さの観点、並びに、エンボス表面の凹部及び凸部の形状維持性を良好とする観点から、樹脂材、紙材、金属材、又はこれら(樹脂材、紙材、金属材)から選ばれる2種以上を積層してなる複合材であることが好ましい。
樹脂材としては、熱可塑性樹脂から形成された樹脂シートが好ましい。
当該熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂;アセテート系樹脂;ポリスチレン系樹脂;塩化ビニル系樹脂;及びこれらの樹脂を2種以上混合してなる混合樹脂等が挙げられる。
本発明の一態様において、樹脂材としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、及び塩化ビニル系樹脂から選ばれる1種以上の熱可塑性樹脂から形成された樹脂シートが好ましい。
紙材としては、例えば、上質紙、アート紙、コート紙、及びグラシン紙等が挙げられる。
金属材を構成する金属としては、例えば、アルミニウム、銅、銀、金、鉄、及びこれらの金属を2種以上混合してなる合金等が挙げられる。
また、複合材としては、例えば、紙材の表面を上述の熱可塑性樹脂でラミネートしたラミネート紙や、樹脂シートの表面に上述の金属材を構成する金属からなる蒸着膜を積層した金属蒸着樹脂シート等が挙げられる。
基材の凹部及び凸部が存在するエンボス表面は、平坦な表面を有する平坦基材に対して、エンボス処理を施すことによって形成することができる。
エンボス処理の方法としては、例えば、シート状に形成した平坦基材を、エンボスロール、梨地又は艶消しした表面を持ったドラム、又はエンボスベルト等を通過させて、凹凸を転写させる方法、及び、エンボスパターンが施され、凹凸を有する剥離紙をシート状に形成した平坦基材に加熱加圧して転写する方法等が挙げられる。
<粘着剤層>
本発明で用いる粘着シートが有する粘着剤層は、粘着剤から形成された層である。
粘着剤層を構成する粘着剤としては、特に制限は無く、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリオレフィン系粘着剤等が挙げられる。
これらの粘着剤は、単独で又は2種以上を併用してもよい。
当該粘着剤は、形成される粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、架橋剤を含有してもよい。
架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤等が挙げられる。
また、当該粘着剤は、使用する粘着性樹脂の種類に応じて、形成される粘着剤層の粘着力を向上させる観点から、粘着付与樹脂を含有してもよい。
粘着付与樹脂としては、例えば、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油ナフサの熱分解で生成するペンテン、イソプレン、ピペリン、1.3-ペンタジエン等のC5留分を共重合して得られるC5系石油樹脂、石油ナフサの熱分解で生成するインデン、ビニルトルエン、α-メチルスチレン、β-メチルスチレン等のC9留分を共重合して得られるC9系石油樹脂、及びこれらの水素化樹脂等が挙げられる。
粘着剤層の貼付表面には、図3(a)に示す粘着シート2Aの貼付表面21のように、平坦であってもよいが、被着体が曲面を有する被着体に対する追従性に優れた粘着シートとする観点から、図3(b)に示す粘着シート2Bの貼付表面21のように、凹部及び凸部が存在することが好ましい。
なお、粘着剤層の貼付表面に凹部が存在する場合、当該凹部の鉛直下方の基材のエンボス表面には凹部が形成され易い。同様に、粘着剤層の貼付表面に凸部が存在する場合、当該凸部の鉛直下方の基材のエンボス表面には凸部が形成され易い。
粘着剤層の厚さ(L2)は、好ましくは20~500μm、より好ましくは30~450μm、更に好ましくは50~400μmである。
なお、本明細書において、上記の「粘着剤層の厚さ(L2)」とは、粘着剤層の両面間の最大距離を意味し、例えば、図3に示す「L2」の長さに相当する。
本発明の一態様で用いる粘着シートにおいて、基材のエンボス表面に存在する凹部と凸部との平均高低差(H1)と粘着剤層の厚さ(L2)との比〔(H1)/(L2)〕は、良好な粘着力を発現させると共に、優れた異方粘着性を付与する観点から、好ましくは1/3~8/1、より好ましくは1/2~6/1、更に好ましくは1/1~4/1である。
<剥離材>
本発明の一態様で用いる粘着シートは、図3に示す粘着シート2A~2Cのように、粘着剤層の貼付表面上に、さらに剥離材を有していてもよい。
剥離材としては、両面剥離処理をされた剥離シートや、片面剥離処理された剥離シート等が用いられ、剥離材用基材の表面上に剥離剤を塗布したもの等が挙げられる。
剥離材用基材としては、例えば、グラシン紙、コート紙、上質紙等の紙基材、これらの紙基材にポリエチレン等の熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙、又はポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂等のポリエステル樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等のポリオレフィン樹脂フィルム等のプラスチックフィルム等が挙げられる。
剥離剤に含まれる剥離性成分としては、例えば、シリコーン系樹脂、オレフィン系樹脂、イソプレン系樹脂、ブタジエン系樹脂等のゴム系エラストマー、長鎖アルキル系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられる。
剥離材の厚さは、特に制限ないが、好ましくは10~200μm、より好ましくは25~170μm、更に好ましくは35~80μmである。
〔粘着シートの製造方法〕
本発明の一態様で用いる粘着シートの製造方法としては、特に制限は無いが、粘着剤層の形成材料である粘着剤を、基材のエンボス表面上に、もしくは剥離材の剥離処理面上に塗布して塗膜を形成後、乾燥して、粘着剤層を形成する工程を有する方法であればよい。
エンボス表面を有する基材の作製方法としては、一般的な方法が適用でき、例えば、予め設計したエンボスパターンが形成されたエンボスロールを、支持体の表面に圧着して、エンボスロールのエンボスパターンを支持体の表面に転写して、凹部及び凸部が存在するエンボス表面を形成することができる。
使用する粘着剤は、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン等の有機溶媒や水を配合して、粘着剤の溶液の形態として、基材の凹凸表面上もしくは剥離材の剥離処理面上に、公知の塗布方法により、塗布し塗膜を形成することが好ましい。
粘着剤の溶液の有効成分(固形分)濃度としては、好ましくは10~80質量%、より好ましくは25~70質量%、更に好ましくは45~65質量%である。
粘着剤の溶液の塗布方法としては、例えば、スピンコート法、スプレーコート法、バーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法等が挙げられる。
なお、形成される粘着剤層中に溶媒や低沸点成分が残留することを防ぐために、形成した塗膜に対して、乾燥処理をし、溶媒や低沸点成分を除去することが好ましい。
次に、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例で用いた基材(1)~(2)の詳細を表1に示す。
なお、基材(1)~(2)は、いずれもポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムであり、粘着剤層を積層する側の表面は、図5に示す基材101のエンボス表面111と同様に、複数の凹部及び複数の凸部が存在するエンボス表面である。
なお、基材(1)及び(2)のエンボス表面に存在する複数の凹部及び複数の凸部の配列は、図5に示すエンボス表面111と同じであり、図5の「d1」の長さにあたる複数の凹部の幅、及び、図5の「d2」の長さにあたる複数の凸部の幅は、下記表1に記載のとおりである。
Figure 0007141606000001
実施例1~2
(1)粘着シートの作製
剥離シート(リンテック株式会社製、商品名「SP-PET381031」)の剥離処理面上に、アクリル系粘着剤(リンテック株式会社製、商品名「PK」)を流れ方向(作製する異方粘着性シートの横方向)に塗布し、乾燥して、厚さ20μmの粘着剤層を形成した。
そして、形成した粘着剤層の表出している表面と、実施例1では基材(1)のエンボス表面と、実施例2では基材(2)のエンボス表面とを重ね合わせ、十分に圧着し、粘着シート(1)~(2)をそれぞれ作製した。
(2)方向(x)に沿って剥離した際の粘着力Nの測定
作製した粘着シート(1)~(2)を、23℃、50%RH(相対湿度)の雰囲気下で、SUS304(#600研磨面)に、粘着シートの横方向に沿って、2kgゴムローラーを一往復させて貼付し、20分間静置した。
そして、万能型引張試験機(株式会社オリエンテック製、商品名「TENSILON / UTM-4-100)を用いて、JIS Z0237:2000に準拠し、剥離角度180°、剥離速度300mm/分にて、方向(x)に沿って被着体から剥離した際の粘着力(N/25mm)を測定した。
当該粘着力の測定は3回行い、それらの平均値を対象となる粘着シートの「粘着力N」とした。測定結果は表2に記載したとおりである。
(3)方向(y)に沿って剥離した際の粘着力Nの測定
実施例及び比較例で作製した粘着シート(1)~(6)を、23℃、50%RH(相対湿度)の雰囲気下で、SUS304(#600研磨面)に、粘着シートの横方向に沿って、2kgゴムローラーを往復させて貼付し、20分間静置した。
そして、万能型引張試験機(株式会社オリエンテック製、商品名「TENSILON / UTM-4-100)を用いて、JIS Z0237:2000に準拠し、剥離角度180°、剥離速度300mm/分にて、上記(2)の粘着力Nの測定における剥離方向(方向(x))となす角が90°である方向(y)に沿って被着体から剥離した際の粘着力(N/25mm)を測定した。
当該粘着力の測定は3回行い、それらの平均値を対象となる粘着シートの「粘着力N」とした。測定結果は表2に記載したとおりである。
Figure 0007141606000002
表2に示されるとおり、実施例1及び2で作製した粘着シート(1)及び(2)は、方向(y)に沿って剥離することで、方向(x)で剥離する場合に比べて、わずかな力で容易に剥離することができる結果となった。
1、2A、2B、2C、3 粘着シート
10、10a、101、102、103、104、105、106、107 基材
11、11’、111、112、113、114、115、116、117 エンボス表面
12、12’、121、122、123、124、125、126、127 凹部
13、13’、131、132、133、134、135、136、137 凸部
20、20’ 粘着剤層
21、21’ 貼付表面
22、22’ 凹部
23、23’ 凸部
30、30’ 剥離材
500 被着体
E1、E2、E3、E4 エッジ

Claims (8)

  1. 平面視した際の各形状の長手方向が所定の方向(x)に沿って配列した複数の凹部からなる凹部群(α1)もしくは平面視した際の各形状の長手方向が所定の方向(x)に沿って配列した複数の凸部からなる凸部群(α2)が少なくとも存在するエンボス表面を有する基材と、前記エンボス表面に直接積層された粘着剤層とを有する粘着シートを用いて、下記手順(1)~(2)を有する、粘着シートの使用方法であって、
    前記粘着剤層の貼付表面に、凹部及び凸部が存在しており、
    前記貼付表面の凹部の鉛直下方のエンボス表面に前記凹部群(α1)が存在し、前記貼付表面の凸部の鉛直下方のエンボス表面に前記凸部群(α2)が存在しており、
    被着体であるSUS304の表面に前記粘着シートを貼付した後、JIS Z0237:2000の準拠し、剥離角度180°、剥離速度300mm/分にて、方向(x)に沿って剥離する際の粘着力Nと、方向(x)となす角が90°である方向(y)に沿って剥離する際の粘着力Nとの比〔N/N〕が2.0以上である、粘着シートの使用方法
    ・手順(1):前記粘着シートの粘着剤層の粘着表面を被着体に貼付する。
    ・手順(2):手順(1)の後、前記粘着シートを前記被着体から方向(x)に沿って剥離する、もしくは、方向(x)となす角が90°である方向(y)に沿って剥離する。
  2. 前記エンボス表面に、凸部群(α2)が1群以上存在する、請求項1に記載の粘着シートの使用方法。
  3. 凸部群(α2)を構成する複数の凸部を平面視した際の形状が、互いに略同一である、請求項2に記載の粘着シートの使用方法。
  4. 前記エンボス表面に、凹部群(α1)が1群以上存在する、請求項1~3のいずれか一項に記載の粘着シートの使用方法。
  5. 凹部群(α1)を構成する複数の凹部を平面視した際の形状が、互いに略同一である、請求項4に記載の粘着シートの使用方法。
  6. 前記基材の厚さ方向で切断した断面において、前記エンボス表面に存在する凹部と凸部との平均高低差(H1)が、5~200μmである、請求項1~5のいずれか一項に記載の粘着シートの使用方法。
  7. 平均高低差(H1)と前記粘着剤層の厚さ(L2)との比〔(H1)/(L2)〕が、1/3~8/1である、請求項6に記載の粘着シートの使用方法。
  8. 前記基材が、樹脂材、紙材、金属材、又はこれらから選ばれる2種以上を積層してなる複合材である、請求項1~7のいずれか一項に記載の粘着シートの使用方法。
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