JP7139748B2 - 流量制御弁 - Google Patents
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Description
図1に示される流量制御弁100は、排気再循環に用いられる流量制御弁である。流量制御弁100は、エンジンから排気通路に排出される排気ガスの一部を排気還流ガスとして吸気通路へ流してエンジンに還流するための排気還流流路に設けられ、排気還流ガスの流量を調整する。流量制御弁100は、ハウジング10と、モータ部50と、減速機構部52と、を備える。ハウジング10は、管部12と、弁座20と、弁体30と、回転軸40と、を備える。管部12の内側には、上流側から下流側まで流体を流すため流路14が形成されている。流路14には、弁座20と、弁体30と、回転軸40と、が配置されている。弁体30は、略円板形状をしており、偏心取付部42と接合部44により回転軸40に取り付けられている。減速機構部52は、モータ部50の回転を減速して、回転軸40を回転する。回転軸40の回転により弁体30は、弁座20に着座する閉状態から弁座20に着座しない開状態との間を回転する。
図2に示す第1実施形態のハウジング10の弁座20は、上流側が広くなるテーパ形状を有しているが、図7の第2実施形態に示すように、ハウジング10の弁座20は、上流側が広くなるテーパ形状を有していなくても良い。この場合であっても、流路14は、上流流路14aにおける流路の内径D1、下流流路14cにおける流路の内径D2、中流流路14bにおける流路の内径D3の間に、D2>D1>D3の関係を有するので、D1>D2>D3の関係を有するよりも多くの流体を流すことができる。なお、流路14の断面積S1、S2、S3の間に同様に関係(S2>S1>S3)があってもよい。
次に、接合部44の形状について検討する。図2に示す実施形態では、接合部44は、回転軸40に沿った方向から見た時に、面31から離れるに従って幅が狭くなる階段形状を有しているが、図8に示す第3実施形態のように、回転軸40に沿った方向から見た時の接合部44の形状は、側面44aと上面44bを備える長方形であってもよい。接合部44を階段形状あるいは、長方形とすると、例えば側面44aのような平面部を用いて、弁体30の位置合わせが容易となる。接合部44を回転軸40に沿った方向から見た時の形状を、面31から離れるに従って幅が狭くなる階段形状とすると、長方形とするよりも、流体の流れを滑らかにできるので、流路14の圧力損失を小さくできる。
図9に示す第4実施形態では、第3実施形態の接合部44の角や凹部を面取りして、丸めている。すなわち、弁体30の上流側の面31と接合部44の側面44aとの間は、面取されてRを有する凹んだ曲面44cとなり、接合部44の側面44aと上面44bのとの間は、面取りされてRを有するつばくんだ曲面44dとなっている。この形態によれば、接合部44の表面が滑らかとなるため、流路14の圧力損失を小さくできる。
図10に示す第5実施形態では、第3実施形態の接合部44の側面44aと上面44bのとの間の角や、弁体30の上流側の面31と接合部44の側面44aとの間の凹部の角を面取りしている点で、第4実施形態と共通する。しかし、第4実施形態では、曲面44c、44dで面取りしているが、第5実施形態では、平面44e、44fを用いて接合部44の角や凹部の角を面取りしている点が異なる。第5実施形態では、上面44bと平面44fの為す角θ1、及び、平面44fと側面44aの為す角θ2が鈍角となり、側面44aと平面44eの為す角θ3、及び、平面44eと面31の為す角θ4が2直角よりも大きく3直角よりも小さくなるように、平面44e、44fが設けられている。第5実施形態によれば、接合部44の表面に直角以下の角や3直角以上の角がなく、流体の流れが乱れにくいため、流路14の圧力損失を小さくできる。また、側面44aのような平面部が残っているので、弁体30の位置合わせが容易となる。
Claims (6)
- ハウジング(10)と、
前記ハウジングに設けられ、流体が流れる流路(14)と、
前記流路に配置された弁座(20)と、
前記流路において、前記流体の流れに沿った前記弁座の上流側に配置され、前記弁座に着座可能に設けられた板状の弁体(30)と、
前記弁体が取り付けられる偏心取付部(42)を含み、前記弁体が前記弁座に着座して前記流路を閉じる閉状態から、前記弁体が前記弁座に着座せず前記流路を開ける開状態との間で前記弁体を回転させる回転軸(40)と、
を備え、
前記弁座の上流側の前記弁体が存在する側における前記流路の断面積をS1、前記弁座の下流側の前記弁体が存在する側と反対側における前記流路の断面積をS2、前記弁座における前記流路の断面積をS3とした時、S2>S1>S3を満たす、流量制御弁。 - 請求項1に記載の流量制御弁であって、
前記ハウジングは、前記弁座の上流側に、下流側から挿入された前記弁座を係止する係止部(12a)を備える、流量制御弁。 - 請求項1または2に記載の流量制御弁であって、
前記弁体は、前記弁座に着座したときの上流側の面(31)または下流側の面(32)に、前記回転軸と接合する接合部(44)を前記面から突き出るように備え、
前記回転軸に沿った方向から前記接合部を見た時の前記接合部の形状は、長方形である、流量制御弁。 - 請求項3に記載の流量制御弁であって、
前記接合部と前記弁体との境界の凹部の角、及び、前記境界以外における前記長方形の角は、角が落とされている、流量制御弁。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の流量制御弁であって、
前記回転軸は、前記偏心取付部を、前記回転軸の回転中心から偏心した位置に備える、流量制御弁。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の流量制御弁であって、
前記弁体の形状は、円形または楕円形である、流量制御弁。
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