JP7138098B2 - モータグレーダの作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、モータグレーダの作業機に関する。
特許文献1には、モータグレーダの作業機が開示されている。作業機は、ブレードを支持するサークルを有する。サークルは、ドローバとの間の空間に設けられたベアリングを介して該ドローバに回転可能に支持されている。互いに相対回転するドローバとサークルとの間のクリアランスには、上記空間に土砂の侵入を防ぐためのシールが設けられている。
米国特許出願公開第2015/0135866号明細書
ところで、ドローバは重量物であるサークル及びブレードを支持するため、所定の強度が確保される必要がある。また、モータグレーダによる整地作業などを行う場合、ドローバは大きな外力を受けるため、所定の強度が確保される必要がある。
一方で、クリアランスを介してドローバとサークルとの間に侵入した土砂が、これらドローバ及びサークルの相対回転を阻害する場合がある。その結果、メンテナンス頻度が増加する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、ドローバの強度を確保しつつメンテナンス性や耐久性を向上させることができるモータグレーダの作業機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るモータグレーダの作業機は、水平面に沿って延びるドローバプレート、及び、該ドローバプレートの下面から突出するように前記ドローバプレートに一体に固定され平面視で環状に延びる外周側リブを有するドローバと、平面視で環状をなして前記ドローバプレートの下面における前記外周側リブの径方向内側に固定された支持部と、平面視で環状をなして前記支持部によって前記ドローバに対して周方向に回転可能に支持されているとともに、前記外周側リブよりも径方向外側に張り出して前記外周側リブの下端との間に下側隙間を形成するサークルプレート、及び、該サークルプレートの外周側に接続されて前記外周側リブを外周側から囲う円筒状をなすとともに前記ドローバプレートの下面との間にクリアランスを形成する外周側壁部を有するサークルと、前記サークルに支持されたブレードと、を備え、前記ドローバは、前記支持部及び前記サークルプレートの内周縁部の径方向内側で前記ドローバプレートの下面から突出するように該ドローバプレートに一体に固定され、前記支持部及び前記サークルプレートの内周縁部に対して径方向に対向するとともに平面視で環状に延びる強度部材としての内周側リブと、前記ドローバプレートの上面から突出し、平面視で前記外周側リブ及び前記内周側リブの双方と重なるように延びる上面リブと、を有する。
本発明の一態様に係るモータグレーダの作業機は、水平面に沿って延びるドローバプレート、及び、該ドローバプレートの下面から突出するように前記ドローバプレートに一体に固定され平面視で環状に延びる外周側リブを有するドローバと、平面視で環状をなして前記ドローバプレートの下面における前記外周側リブの径方向内側に固定された支持部と、平面視で環状をなして前記支持部によって前記ドローバに対して周方向に回転可能に支持されているとともに、前記外周側リブよりも径方向外側に張り出して前記外周側リブの下端との間に下側隙間を形成するサークルプレート、及び、該サークルプレートの外周側に接続されて前記外周側リブを外周側から囲う円筒状をなすとともに前記ドローバプレートの下面との間にクリアランスを形成する外周側壁部を有するサークルと、前記サークルに支持されたブレードと、を備え、前記サークルプレートは、前記外周側リブの下端に対して上下方向に対向する位置に、該サークルプレートを上下方向に貫通する排出孔を有する。
上記構成によれば、ドローバプレートの下面には支持部を外周側から囲うようにして外周側リブが一体に固定されている。ドローバプレートは支持部を介してサークル及びブレードを支持しているため、ドローバプレートの下面における支持部の固定箇所には大きな荷重がかかる。本態様では、外周側リブが、支持部からの荷重が作用する箇所全体を外周側から囲う強度部材として機能する。そのため、支持部を介してドローバプレートに作用する荷重に対する強度を向上させることができる。
また、ドローバとサークルとの間の空間にクリアランスを介して土砂が流入した場合であっても、外周側リブとサークルプレートとの間の下側隙間によって土砂の進行を抑制することができる。
本発明のモータグレーダの作業機によれば、ドローバの強度を確保しつつメンテナンス性や耐久性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るモータグレーダの側面図である。 本発明の実施形態に係るモータグレーダの作業機の側面図である。図2では、ブレードの図示を省略している。 本発明の実施形態に係るモータグレーダの作業機のドローバの平面図である。 本発明の実施形態に係るモータグレーダの作業機のドローバ、ベアリング、サークル及びサポートの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るモータグレーダの作業機のドローバ、ベアリング及びサークルの部分的な縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図1から図5を参照して詳細に説明する。
<モータグレーダ>
図1示すように実施形態に係るモータグレーダ1は、走行輪2,3、車体フレーム4、キャブ8及び作業機10を主に備えている。作業機10は、ブレード90を有している。モータグレーダ1は、ブレード90で整地作業、除雪作業、軽切削、材料混合等の作業を行なう。
モータグレーダ1は、走行輪2,3としての前輪2及び後輪3を有している。本実施形態のモータグレーダ1は、片側1輪ずつの2つの前輪2と、片側2輪ずつの4つの後輪3を有している。
以下では、前後方向とは、モータグレーダ1の前後方向を意味する。即ち、前後方向とは、キャブ8の運転席に着座した運転者から見た前後方向を意味する。車幅方向とは、モータグレーダ1の車幅方向を意味する。即ち、車幅方向とは、キャブ8の運転席に着座した運転者から見た左右方向を意味する。
車体フレーム4は、リアフレーム5、フロントフレーム6、及び外装カバー7を有する。リアフレーム5は、外装カバー7やエンジン室に配置されたエンジン等の構成部品(図示省略)を支持している。外装カバー7はキャブ8の後方でエンジン室を覆っている。リアフレーム5には、上記の4つの後輪3の各々がエンジンからの駆動力によって回転駆動可能に取付けられている。フロントフレーム6は、リアフレーム5の前方に取り付けられている。フロントフレーム6の先端には、カウンタウェイト6aが取り付けられている。フロントフレーム6の先端下部には、上記の2つの前輪2が回転可能に取り付けられている。
キャブ8はリアフレーム5の前部に載置されている。キャブ8の内部には、ハンドル、変速レバー、作業機10の操作レバー、ブレーキ、アクセルペダル、インチングベダルなどの操作部(図示省略)が設けられている。
<作業機>
作業機10は、上記ブレード90に加えて、図2~図4に示すように、ドローバ20、支持部としてのベアリング30、旋回モータ50、サークル60及びサポート80を備えている。さらに作業機10は、図5に示すように、潤滑剤供給部40及び底部カバー70を備えている。
<ドローバ>
図2~図4に示すように、ドローバ20は、ドローバプレート21、上面リブとしての横リブ22、上面リブとしての縦リブ23、外周側リブ25及び内周側リブ26を有している。
<ドローバプレート>
ドローバプレート21は、水平面に沿って延びる板状をなしている。ドローバプレート21の上面及び下面は、水平面に沿う平面状をなしている。ドローバプレート21は、前後方向を長手方向として延びている。ドローバプレート21の前方側の部分は、平面視にて前方側に向かうに従って先細りとなるプレート前部21aとされている。ドローバプレート21の後方側の部分は、プレート前部21aよりも車幅方向の寸法が大きくされたプレート後部21bとされている。プレート後部21bは、プレート前部21aの後端から後方側に向かうにしたがって車幅方向の寸法が漸次大きくなった後に、さらに後方に向かうにしたがって車幅方向の間隔が小さくなる形状をなしている。
<横リブ>
横リブ22は、ドローバプレート21におけるプレート後部21bの上面から突出するとともに車幅方向に延びる板状をなしている。横リブ22は、プレート後部21bにおける車幅方向が最大となる前後方向位置に設けられている。
<縦リブ>
縦リブ23は、ドローバプレート21上から突出するとともに、該ドローバプレート21のプレート前部21a及びプレート後部21bとにわたって前後方向に延びる板状をなしている。縦リブ23は、車幅方向に間隔をあけて一対が設けられている。各縦リブ23は、後端が横リブ22の前面に接続されている。各縦リブ23の先端の前後方向位置は、プレート前部21aの先端と一致している。一対の縦リブ23は、前方側に向かうにしたがってこれら一対の縦リブ23の車幅方向の間隔が小さくなるように設けられている。一対の縦リブ23におけるプレート前部21a上の部分は、平面視で該プレート前部21aの車幅方向の側縁部と一致して延びている。
ここで、ドローバプレート21上の領域のうち、一対の縦リブ23及び横リブ22によって区画される前部及び中央の部分は、前部領域A1とされている。前部領域A1には、ドローバプレート21を上下方向に貫通するモータ貫通孔21cが形成されている。モータ貫通孔21cは、車幅方向の中央付近の位置に形成されている。
ドローバプレート21上の領域のうち、横リブ22の後方側の部分は、後部領域A2とされている。ドローバプレート21上の領域のうち、各縦リブ23の車幅方向外側を向く面と横リブ22の前面との間の部分は、側部領域A3とされている。側部領域A3は、車幅方向に間隔をあけて一対が形成されている。
一対の縦リブ23の前端及びドローバプレート21の前端との間には連結部24が設けられている。連結部24には、図示を省略する摺動部材が接続されている。摺動部材は、フロントフレーム6に接続されている。ドローバ20は、後述するように各油圧シリンダに接続されている。ドローバ20は、各油圧シリンダの伸縮に応じてフロントフレーム6に対して揺動可能とされている。
横リブ22及び縦リブ23は、ドローバプレート21に一体に固定されている。即ち、横リブ22の下端及び縦リブ23の下端は、ドローバプレート21の上面に対して溶接部を介して強固に固定されている。横リブ22の下端及び縦リブ23の下端がドローバプレート21の上面に接しており、これらの境界に隅肉溶接による溶接部が形成されていてもよい。
<外周側リブ>
図3~図5に示すように、外周側リブ25は、ドローバプレート21におけるプレート後部21bの下面から下方に突出するように設けられている。外周側リブ25は、上下方向に延びる軸線Oを中心とした仮想円の周方向(以下、単に周方向と称する)に延びる板状をなしている。軸線Oは、プレート後部21bの中央部に位置している。外周側リブ25は、上記仮想円の径方向(以下、単に径方向と称する)を板厚方向とする板状をなしてしている。外周側リブ25の突出長さ、即ち、上下方向の寸法は、周方向全域で一定とされている。
本実施形態の外周側リブ25は、平面視で軸線Oを中心とした環状をなしている。外周側リブ25は、平面視にてドローバ20上面における前部領域A1、後部領域A2及び側部領域A3を通過するように延びている。即ち、外周側リブ25は、平面視で横リブ22及び一対の縦リブ23と重なり、かつ、これら横リブ22及び一対の縦リブ23を跨ぐように延びている。
<内周側リブ>
図3~図5に示すように、内周側リブ26は、ドローバプレート21の下面における外周側リブ25の径方向内側に設けられている。内周側リブ26は、外周側リブ25と同様、ドローバプレート21におけるプレート後部21bの下面から下方に突出するように設けられている。内周側リブ26は、周方向に延びる板状をなしている。内周側リブ26は、水平方向を板厚方向とする板状をなしてしている。
図3に示すように、本実施形態の内周側リブ26は、平面視にて円弧状部26aと凹状部26bとの二つの部分から構成されている。
円弧状部26aは、平面視にて軸線Oを中心として周方向に延びるC字状をなしている。平面視における円弧状部26aのC字状の両端の開口は、前方側を向くとともにモータ貫通孔21cを挟み込んでいる。凹状部26bは、内周側リブ26の前方側の一部分であって、平面視にてモータ貫通孔21cを避けるように後方側に凹んだ形状をなしている。凹状部26bの両端は、円弧状部26aのC字状の両端の開口付近に接続されている。
ここで上記円弧状部26a及び凹状部26bを含む内周側リブ26の突出長さ、即ち、内周側リブ26の上下方向の寸法は、該内周側リブ26の全域にわたって一定とされている。図5に示すように、内周側リブ26の突出長さは、外周側リブ25の突出長さよりも長く設定されている。即ち、内周側リブ26の下端は、外周側リブ25の下端よりも下方に位置している。内周側リブ26の径方向の厚さは、外周側リブ26の径方向の厚さと同一とされている。内周側リブ26の厚さが外周側リブの厚さよりも大きくてもよい。内周側リブ26の厚さが外周側リブの厚さよりも小さくてもよい。
図3に示すように、内周側リブ26は、外周側リブ25と同様、平面視にてドローバ20上面における前部領域A1、後部領域A2及び側部領域A3を通過するように延びている。即ち、外周側リブ25は、平面視で横リブ22及び一対の縦リブ23と重なり、かつ、これら横リブ22及び一対の縦リブ23を跨ぐように延びている。
外周側リブ25及び内周側リブ26は、ドローバプレート21に一体に固定されている。即ち、外周側リブ25の上端及び内周側リブ26の上端は、ドローバプレート21の下面に対して溶接部を介して強固に固定されている。外周側リブ25の上端及び内周側リブ26の上端がドローバプレート21の下面に接しており、これらの境界に隅肉溶接による溶接部が形成されていてもよい。
図1に示すように、ドローバ20は、左右一対のリフトシリンダ101及びドローバシフトシリンダ102といった油圧シリンダによってフロントフレーム6に接続されている。一対のリフトシリンダ101によって、ドローバ20の昇降及び前後方向に沿う軸回りの揺動が可能とされている。ドローバシフトシリンダ102によって、ドローバ20はフロントフレーム6に対して左右に相対移動可能とされている。
<ベアリング>
図4及び図5に示すように、ベアリング30は、軸線Oを中心とした環状をなす部材であってドローバ20と該ドローバ20の下方のサークル60との間の空間に設けられている。図5に示すように、ベアリング30は、ドローバ20の下方における外周側リブ25と内周側リブ26との間でこれら外周側リブ25及び内周側リブ26に挟まれるように設けられている。ベアリング30は、外輪31、内輪32及び転動体33を有する。
<外輪>
外輪31は、平面視で軸線Oを中心とした環状をなす部材である。図5に示すように、外輪31は、周方向に直交する断面形状が矩形状をなしている。外輪31の上端面は水平面に沿う平坦状をなしている。外輪31は、上端面が周方向にわたってドローバ20におけるプレート後部21bの下面に固定されている。外輪31は、ドローバプレート21を上下に貫通して周方向に複数配置されたボルト(図示省略)によってドローバプレート21と固定一体化されている。外輪31は、ドローバプレート21の下面における外周側リブ25と内周側リブ26との間に設けられている。外輪31の下端面は、水平面に沿う平坦状をなしている。外輪31の下端面は、外周側壁部62の下端よりも上方に位置している。
外輪31の内周面及び外周面は、軸線Oに平行をなす円筒面状をなしている。外輪31の内周面には、該内周面から凹んで周方向にわたって延びる外輪凹溝31aが形成されている。外輪31には、該外輪31の内周面と外周面とを径方向に貫通する供給孔31bが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
外輪31の外周面は、ドローバ20の外周側リブ25の内周面に対して径方向内側に間隔をあけて対向している。これより、外輪31の外周面とドローバ20の外周側リブ25の内周面との間には、外周側空間S2が形成されている。
<内輪>
図4に示すように、内輪32は、平面視で軸線Oを中心とした環状をなす部材である。内輪32は、外輪31よりも一回り小さい直径を有しており、外輪31の径方向内側に配置されている。図5に示すように、内輪32は、周方向に直交する断面形状が矩形状をなしている。内輪32の上端面は、外輪31の上端面よりも一段下方に位置している。これにより内輪32の上端面とドローバプレート21の下面との間には、上部空間R1が形成されている。内輪32の下端面は、外輪31の下端面よりも一段下方に位置している。
内輪32の外周面は、軸線Oを中心とした円筒面状をなしている。内輪32の外周面は、外輪31の内周面に対してわずかなクリアランスをあけて配置されている。内輪32の外周面には、該外周面から径方向内側に凹んで周方向にわたって延びる内輪凹溝32aが形成されている。内輪凹溝32aの上下方向位置は、外輪凹溝31aの上下方向位置に対応している。
内輪32の内周側の部分には、軸線Oを中心する環状をなすように周方向に凹凸が連続する内ギア歯32bが周方向及び上下方向にわたって形成されている。内輪32の内ギア歯32bは、ドローバ20の内周側リブ26の外周面と径方向に間隔をあけて配置されている。内輪32の内ギア歯32bとドローバ20の内周側リブ26との間の空間は、上下方向及び周方向に延びる内周側空間R2とされている。内周側空間R2の上端は、上部空間R1に接続されている。
<転動体>
転動体33は、外輪31と内輪32との間に設けられており、これら外輪31及び内輪32に摺接することで外輪31と内輪32とを周方向に相対回転可能とする部材である。本実施形態の転動体33は球状をなすボールである。転動体33は、外輪凹溝31aと内輪凹溝32aとによって区画形成される収容空間に、周方向にわたって複数が収容されている。転動体33としては、棒状をなすころを用いてもよい。その場合、ころの中心軸が上下方向を向いた状態で、周方向にわたって複数のころが配置される。
<潤滑剤供給部>
図5に示すように、潤滑剤供給部40は、ベアリング30における外輪31及び内輪32の間に潤滑剤を供給する部材である。潤滑剤供給部40は、導入口41、貫通配管42及び接続部43を有する
導入口41は、いわゆるグリースニップルである。本実施形態では、潤滑剤としてグリースLを採用しており、当該導入口41に外部からグリースLを圧送することで、ベアリング30にグリースLが供給される構成とされている。
導入口41は、ドローバプレート21の上面に複数が設けられている。導入口41は、図3に示すように周方向に間隔をあけて複数(本実施形態では4つ)が設けられている。導入口41は、ドローバプレート21の上面における側部領域A3及び後部領域A2に設けられている。本実施形態では、各側部領域A3にそれぞれ一つの導入口41が設けられており、後部領域A2に車幅方向に離間して二つの導入口41が設けられている。図5に示すように、各導入口41は、外輪31の径方向外側かつ上方に配置されている。
貫通配管42は、ドローバプレート21を上下に貫通するように上下方向に延びる配管である。貫通配管42の上端は、上記導入口41と連通するように接続されている。貫通配管42の下部は、外周側空間S2内に位置している。
接続部43は、外周側空間S2に設けられており、外輪31の外周面における各供給孔31bの開口箇所にそれぞれ取り付けられている。接続部43には、貫通配管42の下端が接続されている。接続部43は、貫通配管42と供給孔31bとを連通するように接続する。これにより、導入口41から導入された潤滑剤が、貫通配管42及び接続部43を介して供給孔31bに供給される。
<旋回モータ>
旋回モータ50は、図2及び図3に示すように、ドローバプレート21のモータ貫通孔21cを上下に貫通するように設けられている。旋回モータ50は図示しないボルトを介して、ドローバプレート21に一体に固定されている。図2に示すように、旋回モータ50の下部にはピニオン51が設けられている。ピニオン51はドローバプレート21の下方で上下方向に延びる軸線回りに回転駆動可能とされている。ピニオン51の外周面にはギア歯が形成されており、内輪32の内ギア歯32bとかみ合っている。内周側リブ26における凹状部26bは、平面視にて旋回モータ50の後方側に沿うように延びている。
<サークル>
サークル60は、図2、図3及び図5に示すように、ドローバ20の下方でベアリング30を介して軸線O回りに回転可能に設けられている。サークル60は、サークルプレート61、外周側壁部62、内周側壁部63及び下側壁部64を有している。
<サークルプレート>
サークルプレート61は、平面視で軸線Oを中心とした環状をなすとともに水平方向に延びる板状をなしている。サークルプレート61の上面及び下面は、水平面に沿う平面状をなしている。図5に示すように、サークルプレート61は、内輪32の下端面に周方向にわたってボルト等の固定部材(図示省略)によって固定されている。これにより、サークルプレート61は、内輪32と一体に軸線O回りに回転する。即ち、サークルプレート61は、ドローバプレート21に対して軸線O回りに相対回転可能となるようにベアリング30によって支持されている。サークルプレート61の下面は、ドローバ20の内周側リブ26の下端よりも上方に位置している。
サークルプレート61の内周縁部61aは、軸線Oを中心とした円形をなしている。サークルプレート61の内周縁部61aは、ドローバ20の内周側リブ26の外周面に対して径方向外側から対向している。これにより、サークルプレート61の内周縁部61aとドローバ20の内周側リブ26の外周面との間には、内周側空間R2を周方向にわたって下方に連通させる連通空間R3が形成されている。
サークルプレート61の内周縁部61aの径方向位置は、内輪32の内ギア歯32bと内輪32の外周面との間とされている。サークルプレート61は、内周縁部61aから径方向外側に向かって張り出すように配置されている。サークルプレート61は、ドローバ20の外周側リブ25よりも径方向外側まで張り出している。
サークルプレート61の上面とドローバ20の外周側リブ25の下端とは互いに上下方向に間隔をあけて対向している。サークルプレート61の上面とドローバ20の外周側リブ25下端との間には、径方向及び周方向に延びる下側隙間G2が形成されている。
サークルプレート61の上面と外輪31の下端面とは、互いに上下方向に間隔をあけて対向している。サークルプレート61の上面と外輪31の下端面との間の間隔は、下側隙間G2の上下方向の間隔よりも大きい。
<外周側壁部>
外周側壁部62は、軸線Oを中心とした円筒状をなしている。外周側壁部62の内周面は、サークルプレート61の外周側に接続されている。外周側壁部62は、サークルプレート61の外周から上方及び下方の双方に向かって延びている。外周側壁部62は、ベアリング30を外周側から囲っている。外周側壁部62の上端は、ドローバプレート21の下面と上下方向に間隔をあけて対向している。即ち、外周側壁部62の上端とドローバプレート21の下面との間には、周方向にわたって径方向に貫通するクリアランスCが形成されている。
外周側壁部62の内周面は、ドローバ20の外周側リブ25の外周面と径方向に間隔をあけて対向している。これにより、外周側壁部62と外周側リブ25との間には、上端がクリアランスCに連通して上下方向及び周方向にわたって延びる外周側隙間G1が形成されている。外周側隙間G1の下端は、下側隙間G2の径方向外側の端部に接続されている。
<内周側壁部>
内周側壁部63は、図5に示すように、ベアリング30の外輪31と外周側リブ25との間の径方向位置で、サークルプレート61の上面から突出して周方向に延びている。内周側壁部63は、平面視で軸線Oを中心とした円形をなしている。
内周側壁部63の上端は、ドローバプレート21の下面と上下方向に間隔をあけて対向している。内周側壁部63の上端は、潤滑剤供給部40における接続部43の下端よりも下方に位置している。内周側壁部63の上端は、外輪31の下端面よりも上方に位置している。これにより、内周側壁部63の内周面は、外輪31の外周面に対して径方向に対向している。
内周側壁部63の上端は、ドローバ20の外周側リブ25の下端よりも上方に位置している。内周側壁部63の外周面は、ドローバ20の外周側リブ25の内周面と径方向に間隔をあけて対向している。これにより、内周側壁部63と外周側リブ25との間には、上下方向及び周方向にわたって延びる内周側隙間G3が形成されている。内周側隙間G3の下端は、下側隙間G2の径方向内側の端部に接続されている。これにより、内周側隙間G3は、下側隙間G2を介して外周側隙間G1に連通している。内周側隙間G3の上端は、外周側空間S2に連通している。
<排出孔>
ここで、図5に示すように、サークルプレート61における外周側壁部62と内周側壁部63との間の部分には、サークルプレート61を上下に貫通する排出孔61bが形成されている。排出孔61bは周方向に間隔をあけて複数が形成されている。排出孔61bは、下部隙間をサークルプレート61の下方に連通させている。サークルプレート61の上面における排出孔61bの開口箇所の上方には、ドローバ20の外周側リブ25の下端が位置している。即ち、排出孔61bは、外周側リブ25の下端に対して下方から対向した位置に形成されている。排出孔61bの内径は、下側隙間G2の上下方向の寸法よりも大きい。
<下側壁部>
図5に示すように、下側壁部64は、サークルプレート61の下面から下方に突出して周方向に延びている。下側壁部64は、平面視で軸線Oを中心とした円形をなしている。下側壁部64の径方向位置は、サークルプレート61の内周縁部61aと内周側壁部63との間の位置とされている。下側壁部64の径方向位置は、内輪32の外周面よりも径方向外側の位置とされている。
<底部カバー>
図5に示す底部カバー70は、平面視で軸線Oを中心とした環状をなすとともに水平方向に延びる板状をなしている。底部カバー70の上面及び下面は、水平面に沿う平面状をなしている。底部カバー70は、ドローバ20の内周側リブ26の下端に周方向にわたってボルト(図示省略)によって固定されている。底部カバー70は、内周側リブ26に対してブラケット等を介して固定されていてもよい。底部カバー70は、周方向に複数に分割された構成であってもよい。
底部カバー70の内周は、内周側リブ26に沿って配置されている。底部カバー70は、内周側リブ26との固定箇所から径方向外側に張り出すように延びている。底部カバー70の外周縁部71は、サークル60の下側壁部64の内周面に対して径方向内側から対向している。これによって、底部カバー70の外周縁部71と下側壁部64の内周面との間には、周方向にわたって上下に貫通する底部隙間G4が形成されている。下側壁部64の下端は、底部カバー70よりも下方に位置している。
内周側リブ26の外周面、サークルプレート61の下面、下側壁部64の内周面及び底部カバー70の上面によって区画される空間は、底部空間R4とされている。底部空間R4は、連通空間R3を介して内周側空間R2に連通している。底部空間R4は、底部隙間G4を介して下方に連通している。
<サポート>
サポート80は、図2及び図3に示すように、サークル60の外周面となる外周側壁部62の外周面に車幅方向に離間して一対が固定されている。各サポート80は、サークル60の外周面に沿って後方に延びた後に下方に向かって湾曲して延びている。
<ブレード>
ブレード90はサークル60の下方で水平方向に延びている。ブレード90は、一対のサポート80に支持されている。即ち、ブレード90は、サポート80を介してサークル60に支持されている。ブレード90は、ブレードシフトシリンダ(図示省略)によって、サークル60に対してブレード90の延在方向に相対移動可能とされている。ドローバ20は、図1に示すチルトシリンダ103によって、ブレード90の延在方向に沿う軸回りに揺動可能とされている。
<作用効果>
上記構成のモータグレーダ1の作業機10では、旋回モータ50の駆動によってもピニオン51が回転すると、該ピニオン51に内ギア歯32bがかみ合った内輪32が外輪31に対して軸線O回りに相対回転する。これによって、内輪32に一体に固定されたサークル60が軸線O回りに回転し、合わせて、サポート80を介してサークル60に支持されたブレード90が軸線O回りに回転する。これにより、旋回モータ50のピニオン51の回転角度を調整することで、ブレード90の推進角を任意に設定することができる。
外輪31と内輪32の間の摺動部には、これら外輪31と内輪32とを円滑に相対回転させるために潤滑剤としてグリースLを供給する必要がある。グリースLの供給は、潤滑剤供給部40を介して行われる。即ち、図5に示す潤滑剤供給部40の導入口41にグリースLが圧送されると、該グリースLは貫通配管42及び接続部43を介して外輪31の供給孔31bに導入される。そして、外輪31の供給孔31bをグリースLが径方向内側に流通することで、外輪31と内輪32との摺動部である転動体33、外輪凹溝31a及び内輪凹溝32aにグリースLが供給される。これによって、摺動部での潤滑性が担保される。
上記摺動部に供給されたグリースLの一部は、外輪31と内輪32との間のクリアランスを介してベアリング30の上下に排出される。
ベアリング30の下方に排出されたグリースLは、下部空間S1に導入される。下部空間S1の径方向外側にはサークル60の内周側壁部63があるため、グリースLは当該内周側壁部63を堰として下部空間S1に一時的に貯留される。ベアリング30から下方にグリースLが順次排出されることで下部空間S1にグリースLが充填されると、該グリースLの一部が内周側壁部63を乗り越える。内周側壁部63を乗り越えたグリースLは、内周側壁部63と外周側リブ25との間の内周側隙間G3を通過して下側隙間G2に到達し、その後、排出孔61bを介して作業機10の外部(下方)に排出される。
一方、ベアリング30の上方に排出されたグリースLは、上部空間R1に導入されて内輪32の上端面上に導入される。ベアリング30からグリースLが上方に順次排出されることで、内輪32の上端面のグリースLは径方向内側に押し出され、内周側空間R2及び連通空間R3を介して底部空間R4に落下し、その後、底部隙間G4を介して作業機10の下方に排出される。
ここで、ドローバ20のドローバプレート21は、ベアリング30を介してサークル60及びブレードといった重量物を支持している。そのため、ドローバプレート21におけるベアリング30の外輪31の固定箇所には、大きな応力が発生することになる。本実施形態のように周方向に配列された複数のボルトによって外輪31がドローバプレート21に固定されている場合、当該ボルトの配置箇所に応じて、ドローバプレート21の周方向に環状に延びる高荷重領域が形成される。
また、モータグレーダ1により整地作業等を行う場合、土砂や岩からブレード90が負荷を受け、その負荷はサポート80からサークル60、ベアリング30を経由しドローバプレート21に伝播される。ドローバプレート21は、ブレード90の姿勢を含む作業機10の姿勢状態や土砂等の掘削物性状の影響を受け、場面によっては衝撃としての外力を様々な方向から受けることになる。つまり、ドローバプレート21は、前後あるいは左右に曲げ応力やねじり応力が発生するような荷重(以下、作業負荷)を受ける。
本実施形態では、ドローバプレート21の下面にはベアリング30を外周側から囲うようにして外周側リブ25が一体に固定されている。そのため、外周側リブ25は、上記高荷重領域を外周側から囲う強度部材として機能する。即ち、ドローバプレート21の高荷重領域に近接して強度部材としての外周側リブ25が設けられていることで、外輪31から作用する荷重に対するドローバプレート21の変形を抑制することができる。また、ドローバプレート21が上記作業負荷を受ける際、外周側リブ25は強度部材として機能する。そのため、ベアリング30を介してドローバプレート21に作用する荷重に対する強度を向上させることができる。
一方、モータグレーダ1の作業環境によっては、作業機10に土砂や水(以下、土砂Dと称する)が降りかかる場合がある。特にドローバプレート21とサークル60の外周側壁部62との上端との間には、これらの相対回転を許容するためにクリアランスCが形成されている。当該クリアランスCを介して作業機10の内部に侵入した土砂Dがベアリング30に到達してしまえば、当該土砂Dが外輪31と内輪32との間に噛み込まれる結果、ベアリング30の早期摩耗を引き起こしてしまう。
本実施形態では、ドローバ20の強度部材である外周側リブ25の下端とサークルプレート61の上面との間には、下側隙間G2が形成されている。当該下側隙間G2の上下方向の寸法は、外輪31の下端面とサークルプレート61との上面との上下方向の寸法よりも小さい。したがって、ベアリング30の手前となる土砂Dの進行経路の中途に、流動抵抗の大きい下側隙間G2が配置されていることで、それ以上の土砂Dの進行を抑制することができる。これによって、ベアリング30を土砂Dの侵入から保護することができる。
また、大きい下側隙間G2には、排出孔61bの上端が開口しているため、当該下側隙間G2に導入された土砂や水は、流動抵抗のより小さな排出孔61bに導かれる。これによって、ベアリング30に土砂や水が到達してしまうことをより一層抑制できる。
以上のように、ドローバ20の外周側リブ25が、ドローバプレート21の強度部材と土砂の進行抑制部材としての両機能を備えることで、ドローバ20の強度を確保しつつベアリング30のメンテナンス性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、ベアリング30の径方向内側には、内周側リブ26がドローバプレート21の下面に一体に固定されている。内周側リブ26もドローバプレート21の強度部材として機能する。そのため、強度部材としての外周側リブ25及び内周側リブ26の双方によって、外輪31からの荷重が伝達される高荷重領域を径方向両側から挟み込んだ構成とすることができる。これによって、外輪31から作用する荷重に対するドローバプレート21の変形をより一層抑制することができる。また、内周側リブ26は、モータグレーダ1により整地作業などを行う際に受ける作業負荷に対しても強度部材として機能する。
本実施形態では、外周側リブ25よりも内周側リブ26の方が上下方向の寸法が大きく設定されている。ドローバプレート21に、曲げ応力やねじり応力が発生するような荷重がかかっても、外周側リブ25及び内周側リブ26が設けられているためドローバプレート21の強度を確保することができる。しかも、外周側リブ25よりも内周側リブ26の方が上下方向の寸法が大きく設定されているため、ドローバプレート21が受ける荷重が適切に均等に分散されることになり、局部的に高応力が発生する部位なくドローバプレート21の強度を確保することができる。したがって、ドローバプレート21は、例えば、整地作業等の際に受ける作業負荷に対し適切な強度を確保し耐久性を向上することができる。
さらに本実施形態では、外周側リブ25及び内周側リブ26の双方が、平面視にて、上面リブとしての横リブ22及び縦リブ23と一部が重なっている。即ち、平面視て外周側リブ25及び内周側リブ26が横リブ22及び縦リブ23と交差している。これによって、外周側リブ25及び内周側リブ26に伝達された荷重は、上面の横リブ22及び縦リブ23に伝達される。そのため、外輪31から伝わる荷重を、ドローバ20の広範囲に分散させるとともにドローバ20の変形を抑制することができる。これによって、局所的な応力が発生することを抑制することができ、ドローバ20全体の強度を向上させることが可能となる。
本実施形態では、外輪31と外周側リブ25との間には、サークルプレート61から上方に突出する内周側壁部63が形成されている。そして、当該内周側壁部63に加えて外周側壁部62、外周側リブ25によって、クリアランスCから順次連通するように入り組んだ外周側隙間G1、下側隙間G2及び内周側隙間G3が形成されている。即ち、外周側隙間G1、下側隙間G2及び内周側隙間G3からなるラビリンス構造が形成されている。このように、クリアランスCからベアリング30に至るまでの通路がラビリング構造とされていることで、クリアランスCを介して内部に侵入した土砂Dがベアリング30に到達することをより一層抑制することができる。
また、強度部材である外周側リブ25がラビリンス構造を形成する構成の一部を兼ねていることで、別途ラビリンス構造を形成するための構成を付け足す必要はない。そのため、強度を向上させつつ土砂の侵入を防ぐための構造をコンパクトかつ効率的に実現することができる。
なお、外周側隙間G1、内周側隙間G3の径方向の寸法は、例えば、サークル60の直径即ち、外周側壁部62の直径の0.1~1%程度の値とされている。これにより、互いに相対回転するドローバ20とサークル60とが接触してしまうことを避けながら土砂Dの侵入を適切に抑制することができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
実施形態では、潤滑剤供給部40を介してベアリング30に導入する潤滑剤をグリースLとしたが、当該グリースLよりも粘性の低い潤滑油等の他の潤滑剤を用いてもよい。
実施形態では、ドローバ20に外周側リブ25及び内周側リブ26の双方を設けた例について説明したが、内周側リブ26を設けずともよい。サークル60の内周側壁部63は設けなくともよい。サークルプレート61の排出孔61bは、外周側壁部62と内周側壁部63との間に形成する例に限られず、例えば内周側壁部63の径方向内側等の他の部分に形成してもよい。また、排出孔61bを設けずともよい。さらに、底部カバー70を設けない構成であってもよい。
実施形態では、横リブ22、縦リブ23、外周側リブ25及び内周側リブ26が、ドローバプレート21に対して固定一体化されている例として、これらが溶接によってドローバプレート21に固定されている構成を説明した。しかしながらこれに限定されることはなく。例えばドローバプレート21、横リブ22、縦リブ23、外周側リブ25及び内周側リブ26が、母材からの切り出しや3Dプリンタによる加工等によって一体成形された構成であってもよい。これによっても、各リブによってドローバ20の強度を確保することができる。
実施形態では、サークルプレート60が、外輪31、内輪32及び転動体33を有するベアリング20を介してドローバプレート21に対して相対回転可能に支持された例について説明した。しかしながらこれに限定されることはない。例えば、ベアリング30が転動体33を有さずに、外輪31及び内輪32が互いに滑り接触することで、相対回転する構成であってもよい。また、ベアリング20に代えて平面視で環状をなす支持部がドローバプレート21の下面に固定されており、サークルプレート60が支持部に対して周方向に滑ることで相対回転可能な構成であってもよい。支持部は、ドローバプレート21に一体に設けられていてもよい。
本発明のモータグレーダの作業機によれば、ドローバの強度を確保しつつメンテナンス性や耐久性を向上させることができる。
1…モータグレーダ,2…走行輪(前輪),3…走行輪(後輪),4…車体フレーム,5…リアフレーム,6…フロントフレーム,6a…カウンタウェイト,7…外装カバー,8…キャブ,10…作業機,20…ドローバ,21…ドローバプレート,21a…プレート前部,21b…プレート後部,21c…モータ貫通孔,22…横リブ(上面リブ),23…縦リブ(上面リブ),24…連結部,25…外周側リブ,26…内周側リブ,30…ベアリング(支持部),31…外輪,31a…外輪凹溝,31b…供給孔,32…内輪,32a…内輪凹溝,32b…内ギア歯,33…転動体,40…潤滑剤供給部,41…導入口,42…貫通配管,43…接続部,50…旋回モータ,51…ピニオン,60…サークル,61…サークルプレート,61a…内周縁部,61b…排出孔,62…外周側壁部,63…内周側壁部,64…下側壁部,70…底部カバー,71…外周縁部,80…サポート,90…ブレード,101…リフトシリンダ,102…ドローバシフトシリンダ,103…チルトシリンダ,A1…前部領域,A2…後部領域,A3…側部領域,C…クリアランス,G1…外周側隙間,G2…下側隙間,G3…内周側隙間,G4…底部隙間,R1…上部空間,R2…内周側空間,R3…連通空間,R4…底部空間,S1…下部空間,S2…外周側空間,O…軸線,L…グリース,D…土砂,

Claims (6)

  1. 水平面に沿って延びるドローバプレート、及び、該ドローバプレートの下面から突出するように前記ドローバプレートに一体に固定され平面視で環状に延びる強度部材としての外周側リブを有するドローバと、
    平面視で環状をなして前記ドローバプレートの下面における前記外周側リブの径方向内側に固定された支持部と、
    平面視で環状をなして前記支持部によって前記ドローバに対して周方向に回転可能に支持されているとともに、前記外周側リブよりも径方向外側に張り出して前記外周側リブの下端との間に下側隙間を形成するサークルプレート、及び、該サークルプレートの外周側に接続されて前記外周側リブを外周側から囲う円筒状をなすとともに前記ドローバプレートの下面との間にクリアランスを形成する外周側壁部を有するサークルと、
    前記サークルに支持されたブレードと、
    を備え
    前記ドローバは、
    前記支持部及び前記サークルプレートの内周縁部の径方向内側で前記ドローバプレートの下面から突出するように該ドローバプレートに一体に固定され、前記支持部及び前記サークルプレートの内周縁部に対して径方向に対向するとともに平面視で環状に延びる強度部材としての内周側リブと、
    前記ドローバプレートの上面から突出し、平面視で前記外周側リブ及び前記内周側リブの双方と重なるように延びる上面リブと、
    を有するモータグレーダの作業機。
  2. 水平面に沿って延びるドローバプレート、及び、該ドローバプレートの下面から突出するように前記ドローバプレートに一体に固定され平面視で環状に延びる外周側リブを有するドローバと、
    平面視で環状をなして前記ドローバプレートの下面における前記外周側リブの径方向内側に固定された支持部と、
    平面視で環状をなして前記支持部によって前記ドローバに対して周方向に回転可能に支持されているとともに、前記外周側リブよりも径方向外側に張り出して前記外周側リブの下端との間に下側隙間を形成するサークルプレート、及び、該サークルプレートの外周側に接続されて前記外周側リブを外周側から囲う円筒状をなすとともに前記ドローバプレートの下面との間にクリアランスを形成する外周側壁部を有するサークルと、
    前記サークルに支持されたブレードと、
    を備え
    前記サークルプレートは、
    前記外周側リブの下端に対して上下方向に対向する位置に、該サークルプレートを上下方向に貫通する排出孔を有するモータグレーダの作業機。
  3. 前記ドローバは、
    前記支持部及び前記サークルプレートの内周縁部の径方向内側で前記ドローバプレートの下面から突出するように該ドローバプレートに一体に固定され、前記支持部及び前記サークルプレートの内周縁部に対して径方向に対向するとともに平面視で環状に延びる内周側リブをさらに有する請求項2に記載のモータグレーダの作業機。
  4. 前記内周側リブの下端が、前記外周側リブの下端よりも下方に位置している請求項1又は3に記載のモータグレーダの作業機。
  5. 前記ドローバは、
    前記ドローバプレートの上面から突出し、平面視で前記外周側リブ及び前記内周側リブの双方と重なるように延びる上面リブをさらに有する請求項3又は4に記載のモータグレーダの作業機。
  6. 前記サークルは、
    前記支持部と前記ドローバの前記外周側リブとの間で前記サークルプレートの上面から突出して周方向に延びるとともに、前記支持部及び前記外周側壁部と径方向に対向する内周側壁部をさらに有する請求項1から5のいずれか一項に記載のモータグレーダの作業機。
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