JP4896799B2 - 減速装置 - Google Patents
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Description
すなわち、上記公報に開示された装置では、後進ギアに跳ね掛け部を形成し、後進ギアの回転の接線方向に配置されたリバースアイドルギア、スラストワッシャ間へオイルを供給している。しかし、ギアと同軸で配置された隣接するスプライン側に対しては、ギア側からオイルの供給を円滑に行うことができるとは言い難い。
ここで、上記スプライン部は、上記駆動ギアと同軸で回転するリングギアを固定するためにリングギアの外周側に形成された複数の溝部が含まれる。また、突出部は、駆動ギアの歯幅よりもスプライン部側へ突出するように形成されており、潤滑剤に浸かる部分の中では最もスプライン部側に接近する部材として形成されている。
これにより、駆動ギアの回転時に、潤滑剤の液面に浸かる際の衝撃による飛散によっても、潤滑剤を周辺部材へと効率よく供給することができる。
ここでは、スプライン部に対して潤滑剤を供給するために駆動ギアの一部に形成された上記突出部として、例えば、駆動ギアを固定するために回転軸を中心とする円周上に沿って複数配置されたボルトの一部(例えば、ボルト頭)を用いている。
これにより、固定用のボルトを突出部として利用することで、部品点数の増加を回避しつつ、スプライン部への潤滑剤の供給を効果的に行うことができる。
ここでは、スプライン部に対して潤滑剤を供給するために駆動ギアの一部に形成された上記突出部として、例えば、回転軸を中心とする円周上に沿って配置されたボルトの締結部(頭部)に取り付けるボルトカバー等(延伸部)を用いている。
ここで、上記リブ部は、駆動ギアを固定するために回転軸を中心とする円周上に配置されたボルトの部分に形成されていてもよいし、このボルトの間に形成されていてもよい。
ここでは、突出部の一部に、回転軸方向においてスプライン部側に傾斜する傾斜面を有している。
これにより、スプライン部側へ飛散してきた潤滑剤を、効率よくスプライン部周辺に蓄えることができる。このため、スプライン部におけるオイル切れに起因する駆動ギアの摩耗や焼付け等の問題の発生を効果的に防止することができる。
[ブルドーザ1の構成]
本実施形態に係るブルドーザ1は、不整地において整地作業を行う建設機械であって、図1に示すように、主として、キャブ2、車体フレーム3、作業機構6、走行装置7を備えている。
車体フレーム3は、図2に示すように、内部に、エンジン31、トルクコンバータ32、終減速装置35、ステアリングボックス34、終減速装置35等を格納している。
トルクコンバータ32は、オイルを介してエンジン31の動力を終減速装置35の入力軸に対して伝達するものであって、車体フレーム3内における後ろ寄りに配置されている。
終減速装置35は、図3に示すように、内側ケース(ケース部)46の外側に外側ケース(ケース部)52がボルトによって取り付けられている。そして、両ケース46,52によって、終減速装置35の外郭を形成し内部にオイル(潤滑剤50)を貯留するケース部が構成される。
一方、スプライン部側への締結部材の突出量が大歯車のギアよりも少ない従来のトランスミッションでは、80.0rpm以上の回転速度にならないとスプライン部へのオイル供給が行われないことが分かった。
(1)
本実施形態の終減速装置35は、図3に示すように、内外側ケース46,52の内部に貯留されたオイル50を、回転する大歯車42等の回転によって撒き散らしながら周辺へのオイル50の供給を行う減速装置であって、大歯車42と、リングギア44と、締結部材43、とを備えている。リングギア44は、大歯車42に対して同軸で、回転軸O方向において近接配置されている。締結部材43は、大歯車42側に配置されており、大歯車42の歯よりもリングギア44側へ突出する。
本実施形態の終減速装置35では、スプライン部45の部分にオイル50を供給する突出部として、図4(a)および図4(b)等に示すように、ボルト43aを含む締結部材43を用いている。
本実施形態の終減速装置35では、スプライン部45の部分にオイル50を供給する突出部として、図4(b)等に示すように、スペーサ43bを挿入してボルト43aを延伸させた構成を採用している。
これにより、スペーサ43bを締結部分に挿入するだけで、容易にスプライン部45へのオイル50の供給が可能な締結部材43を得ることができる。
本実施形態の終減速装置35では、突出部としての締結部材43を構成するボルト43aの頭部に、図4(b)に示すように、回転軸O方向においてスプライン部45側に向かって下方傾斜する傾斜面43aaを設けている。
本実施形態の終減速装置35では、図4(a)に示すように、リングギア44側のスプライン孔部のスラスト方向の幅が外部ケース52側のスプラインキー部の幅より長い。そして、その幅の差異となる部位が突出部43側に配されて上面が開放されている。また、リングギア44側のスプライン孔部の突出部43側の端部では、そのスプライン孔底が外側ケース52側に滑らかにせり上がって堰のような形状となって油受け部を形成している。
これにより、突出部43から飛散してきたオイル50を、より効果的にスプライン部45へと供給することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、スプライン部45側へのオイル供給を円滑に行うための突出部として、図4(a)等に示すように、ボルト43aにスペーサ43bを挿入して、従来よりもスプライン部45側へ延伸させた締結部材43を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
この場合には、従来のトラスミッションの構成に含まれるボルトの頭部に、キャップ143bを装着するだけで、回転中における締結部材(突出部)143とスプライン部45との距離を近接させることができる。よって、低速回転時においても、締結部材143からスプライン部45に対して、オイル50を効果的に供給することができるという、上記と同様の効果を得ることができる。
上記実施形態では、スプライン部45側へのオイル供給を円滑に行うための突出部として、図4(a)等に示すように、ボルト43aにスペーサ43bを挿入して、従来よりもスプライン部45側へ延伸させた締結部材43を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施形態では、突出部としての締結部材43等から、従来と同様のスプライン部45に対してオイル50を供給する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
この場合には、スプライン部145へ供給されたオイル50をスプライン部145において長い間保持することができる。このため、さらに低速回転となってオイル50の供給量が少ない場合でも、スプライン部145に対して効率よくオイルを供給し続けることが可能になる。
上記実施形態では、突出部としての締結部材43等を、駆動ギアとしての大歯車42よりも内周側に設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
この場合には、オイルに作用する遠心力をさらに大きくすることができるため、より効率よく周辺へのオイル供給を行うことができる。
上記実施形態では、ブルドーザ1に搭載された終減速装置35に対して本発明を適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
2 キャブ
3 車体フレーム
6 作業機構
7 走行装置
31 エンジン
32 トルクコンバータ
33 トランスミッション
34 ステアリングギアボックス
35 終減速装置(減速装置)
36 ドライブシャフト
41 ハブ
41a リブ
42 大歯車(駆動ギア)
43 締結部材(突出部)
43a ボルト
43aa 傾斜面
43b スペーサ
44 リングギア
45 スプライン部
46 内側ケース(ケース部)
47 小歯車
48 スプロケットハブ
50 オイル(潤滑剤)
51 軸受け
52 外側ケース(ケース部)
53 サンギア
54 キャリア
54a プラネットピニオン
54b シャフト部
60 ブレード
61 支持フレーム
63 油圧シリンダ
70 履帯
71 トラックフレーム
72 アイドラ
73 スプロケット
143 締結部材(突出部)
143a ボルト
143b キャップ(ボルトカバー、延伸部)
145 スプライン部
145a 受け部
Claims (6)
- ケース内に貯留された潤滑剤に対して駆動ギアの一部が浸漬された状態で、回転軸を中心として前記駆動ギアを回転させる減速装置であって、
前記駆動ギアと、
前記駆動ギアと同軸で回転するとともに前記回転軸方向において近接配置されており、外周部に複数の溝によって形成されるスプライン部を有するリングギアと、
前記駆動ギアおよび前記リングギアを内包し、前記潤滑剤を下部空間に貯留するケース部と、
前記駆動ギアの表面に形成されており、前記回転軸方向において前記駆動ギアの歯よりも前記スプライン部側に突出する突出部と、
を備え、
前記突出部は、前記潤滑剤の液面に浸かる際に前記液面に略平行な面を回転側に有している、減速装置。 - 前記突出部は、前記駆動ギアを固定するために設けられたボルトの一部である、
請求項1に記載の減速装置。 - 前記突出部は、前記駆動ギアを固定するために設けられたボルトに装着された延伸部である、
請求項1に記載の減速装置。 - ケース内に貯留された潤滑剤に対して駆動ギアの一部が浸漬された状態で、回転軸を中心として前記駆動ギアを回転させる減速装置であって、
前記駆動ギアと、
前記駆動ギアと同軸で回転するとともに前記回転軸方向において近接配置されており、外周部に複数の溝によって形成されるスプライン部を有するリングギアと、
前記駆動ギアおよび前記リングギアを内包し、前記潤滑剤を下部空間に貯留するケース部と、
前記駆動ギアの表面に形成されており、前記回転軸方向において前記駆動ギアの歯よりも前記スプライン部側に突出する突出部と、
を備え、
前記突出部は、前記回転軸方向における前記スプライン部側に向かって延伸するリブ部である、減速装置。 - 前記突出部は、前記回転軸方向において前記スプライン部側に向かって傾斜する傾斜面を有している、
請求項1から4のいずれか1項に記載の減速装置。 - ケース内に貯留された潤滑剤に対して駆動ギアの一部が浸漬された状態で、回転軸を中心として前記駆動ギアを回転させる減速装置であって、
前記駆動ギアと、
前記駆動ギアと同軸で回転するとともに前記回転軸方向において近接配置されており、外周部に複数の溝によって形成されるスプライン部を有するリングギアと、
前記駆動ギアおよび前記リングギアを内包し、前記潤滑剤を下部空間に貯留するケース部と、
前記駆動ギアの表面に形成されており、前記回転軸方向において前記駆動ギアの歯よりも前記スプライン部側に突出する突出部と、
を備え、
前記スプライン部は、前記駆動ギア側の部分に、前記駆動ギアの回転に伴って飛散する前記潤滑剤を受ける油受け部を有している、減速装置。
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2007
- 2007-04-19 JP JP2007110884A patent/JP4896799B2/ja not_active Expired - Fee Related
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