JP7137499B2 - 作業車の燃料タンク及び作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンが燃料を吸引するための吸引口を具備する燃料タンク及び作業車の技術に関する。
従来、エンジンが燃料を吸引するための吸引口を具備する燃料タンク及び作業車の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載される乗用芝刈機(作業車)は、吸引口に挿通される吸い込みパイプを介して、燃料タンク内の燃料を吸引可能に構成される。
特許文献1に記載される吸引口は、燃料タンクの上端部に形成されている。したがって、燃料タンク内の燃料を吸引する場合、燃料タンクの底部近傍から上端部まで燃料を吸い上げる必要がある。このように、特許文献1に記載される技術では、燃料を吸引し難い点で改善の余地があった。
特開平8-132897号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、燃料をエンジンへと吸引し易くすることが可能な作業車の燃料タンク及び作業車を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、側面において外部に開口し、燃料を外部へと排出するためのドレン口と、側面において外部に開口すると共に中心が前記ドレン口の中心よりも低い位置に位置し、エンジンが前記燃料を吸引するための吸引口と、底面に対して下方へ凹むように形成されると共に、前記ドレン口と連通される第一凹部と、を具備し、前記ドレン口の中心は、前記底面と略同一の高さに位置するものである。
請求項2においては、前記底面に対して下方へ凹むように形成されると共に、前記吸引口と連通される第二凹部をさらに具備するものである。
請求項3においては、側面において外部に開口し、燃料を外部へと排出するためのドレン口と、側面において外部に開口すると共に中心が前記ドレン口の中心よりも低い位置に位置し、エンジンが前記燃料を吸引するための吸引口と、底面に対して下方へ凹むように形成されると共に、前記ドレン口と連通される第一凹部と、前記底面に対して下方へ凹むように形成されると共に、前記吸引口と連通される第二凹部と、を具備するものである。
請求項においては、前記吸引口の中心は、前記底面よりも低い位置に位置するものである。
請求項においては、前記第一凹部及び前記第二凹部は、下面において段差が生じないように互いに連通されるものである。
請求項においては、前記第一凹部の下面及び前記第二凹部の下面は、水平方向に対して平行となるように形成されるものである。
請求項においては、前記ドレン口及び前記吸引口は、互いに反対側の側面に形成されるものである。
請求項において、作業車は、請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の燃料タンクを具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、燃料をエンジンへと吸引し易くすることができる。また、燃料を効果的に排出することができる。また、燃料を排出し易くすることができる。
請求項2においては、燃料をエンジンへとより吸引し易くすることができる。
請求項3においては、燃料をエンジンへと吸引し易くすることができる。また、燃料を効果的に排出することができる。
請求項においては、燃料をエンジンへとより吸引し易くすることができる。
請求項においては、燃料をドレン口から効果的に排出することができると共に、燃料を吸引口から効果的に吸引することができる。
請求項においては、燃料をドレン口から効果的に排出することができると共に、燃料を吸引口から効果的に吸引することができる。
請求項においては、燃料の吸引時にドレン口の周辺に残った不純物が吸引されてしまうのを抑制することができる。
請求項においては、燃料をエンジンへと吸引し易くすることができる。
本発明の一実施形態に係るトラクタの全体的な構成を示した側面図。 ステップ、尿素水タンク及び燃料タンクを示した側面図。 尿素水タンク及び燃料タンクを示した背面図。 同じく、拡大側面図。 同じく、拡大底面図。 燃料タンク本体を示した側面図。 同じく、後方斜視図。 ドレン口及び吸引口を示した斜視断面図。 同じく、底面図。 燃料タンクのドレン部の背面断面図。 ドレン口と吸引口との位置関係を示した一部側面断面図。 固定構造を示した後方斜視図。 A1-A1断面図。 第二被固定部を示した側面図。 A2-A2断面図。 第二被固定部及び第二固定部を示した側面図。 A3-A3断面図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
以下では、本発明の一実施形態に係るトラクタ1の燃料タンク30について説明する。まず、図1を用いてトラクタ1の全体構成について説明する。
トラクタ1は、主として機体フレーム2、エンジン3、ボンネット4、トランスミッションケース5、前輪6、後輪7、フェンダ8、昇降装置9、キャビン10、座席11、ステアリングホイール12、ステップ13、尿素水タンク20、燃料タンク30及び載置フレーム14等を具備する。
機体フレーム2は、複数の板材を適宜組み合わせて形成される枠状の部材である。機体フレーム2は、平面視略矩形状に形成される。機体フレーム2は、その長手方向を前後方向に向けてトラクタ1の前部に配置される。機体フレーム2の後部にはエンジン3が固定される。エンジン3はボンネット4に覆われる。エンジン3の後部には、トランスミッションケース5が固定される。
機体フレーム2の前部は、フロントアクスル機構(不図示)を介して左右一対の前輪6に支持される。トランスミッションケース5の後部は、リアアクスル機構(不図示)を介して左右一対の後輪7に支持される。左右一対の後輪7は、概ね上方からフェンダ8によって覆われる。
トランスミッションケース5の後部には、昇降装置9が設けられる。昇降装置9には、各種の作業装置(例えば、耕運機等)を装着することができる。昇降装置9は油圧シリンダ等のアクチュエータによって、装着された作業装置を昇降させることができる。当該昇降装置9には、図示せぬPTO軸を介してエンジン3の動力を伝達することができる。
エンジン3の動力は、トランスミッションケース5に収容された変速装置(不図示)で変速された後、前記フロントアクスル機構を経て前輪6に伝達可能とされると共に、前記リアアクスル機構を経て後輪7に伝達可能とされる。エンジン3の動力によって前輪6及び後輪7が回転駆動され、トラクタ1は走行することができる。またエンジン3の動力によって、昇降装置9に装着された作業装置を駆動させることができる。
エンジン3の後方にはキャビン10が設けられる。キャビン10の内部には、作業者が搭乗する居住空間が形成される。キャビン10の略中央には、作業者が着座するための座席11が配置される。キャビン10の前部には、前輪6の切れ角を調節するためのステアリングホイール12が配置される。また、キャビン10の左下部及び右下部には、当該キャビン10に乗り降りする際に作業者が足を載せるステップ13が配置される。左側のステップ13の前方には、尿素水タンク20及び燃料タンク30が配置される。当該燃料タンク30は、板材等を適宜組み合わせて形成された載置フレーム14に載置される。
次に、図2から図10を用いて、尿素水タンク20及び燃料タンク30について説明する。
尿素水タンク20は、尿素水を貯溜するためのものである。尿素水タンク20は、ホース等を介して、二酸化窒素を水及び窒素に変換するSCR(不図示)と接続される。図2及び図3に示すように、尿素水タンク20は、尿素水タンク本体21、キャップ22及びドレン部23を具備する。
尿素水タンク本体21は、中空状に形成される部材である。尿素水タンク本体21は、長手方向を上下方向に向けると共に短手方向を前後方向に向けた側面視略矩形状に形成される。図3及び図4に示すように、尿素水タンク本体21は、第一取付部21a及び第二取付部21bを具備する。
第一取付部21aは、尿素水タンク本体21の左側面に形成される凹みである。第一取付部21aは、尿素水タンク20の前端から後部までに亘って形成される。
第二取付部21bは、尿素水タンク本体21の下端部に形成される略板状の部分である。第二取付部21bは、板面を前後方向に向けて配置される。第二取付部21bは、尿素水タンク本体21の下面から下方へ突出するように形成される。
キャップ22は、尿素水タンク本体21に尿素水を補給するときに開閉するものである。キャップ22は、尿素水タンク本体21の上面に設けられる。
ドレン部23は、尿素水タンク本体21から尿素水を排出するためのものである。ドレン部23は、尿素水タンク本体21の下面に設けられる。図4及び図5に示すように、ドレン部23は、受け部材23a及びドレンプラグ23bを具備する。
受け部材23aは、後述するドレンプラグ23bを受けるためのものである。受け部材23aは、底面視略円環状に形成され、内周面に雌ネジ部(不図示)が形成される。受け部材23aは、尿素水タンク本体21の下面(第二取付部21bよりも左後方)に固定される。
ドレンプラグ23bは、尿素水を排出するときに開放するものである。ドレンプラグ23bは、受け部材23aの雌ネジ部と締結される。
燃料タンク30は、燃料を貯溜するものである。燃料タンク30は、ホース等を介してエンジン3と接続される。燃料タンク30は、燃料タンク本体40、キャップ70及びドレン部80を具備する。
図6及び図7に示す燃料タンク本体40は、前後に長く延びた略中空状の部材である。燃料タンク本体40の前端部は、燃料タンク本体40の中で、高さが最も高くなるように形成される。燃料タンク本体40の前後中途部は、左側面が前端部よりも右方に位置する。また、燃料タンク本体40の後部は、左側面が前後中途部よりもさらに右方に位置する。このように、燃料タンク本体40の左側面は、後方へ向かうにつれて段階的に右方に位置するように構成される。以下では、このような燃料タンク本体40のうち、前端部における左側面を「第一左側面40a」、前後中途部における左側面を「第二左側面40b」、後部における左側面を「第三左側面40c」と称する。このような燃料タンク本体40は、樹脂成形によって構成される。図7及び図8に示すように、燃料タンク本体40は、取付部41、設置部42、ドレン口43、吸引口44、接続凹部45、第一被固定部50及び第二被固定部60を具備する。
取付部41は、第一左側面40aに形成される凹みである。取付部41は、第一左側面40aの前後中途部から後端までに亘って形成される。
設置部42は、尿素水タンク20を設置するための部分である。設置部42は、取付部41の後方に形成される。設置部42は、尿素水タンク20の前側面、右側面及び下面と当接可能となるように、燃料タンク本体40を適宜凹ませることで形成される。設置部42は、載置面42aを具備する。
載置面42aは、設置部42の下面である。載置面42aは、左端部から右方へ延びると共に当該延びた端部が後上方へ延びるような平面視略L字状に形成される。載置面42aには、所定の板状部材を介して尿素水タンク20が載置される(図2参照)。
ドレン口43は、燃料タンク30の燃料を排出するための開口部分である。ドレン口43は、第二左側面40bの下端部から左方へ突出する略筒状に形成される。ドレン口43は、設置部42の後下方に配置される。なお、ドレン口43の位置の詳細については、後述する。
図8に示す吸引口44は、エンジン3が燃料タンク30内の燃料を吸引するための開口部分である。吸引口44は、燃料タンク30の右側面から右方へ突出する略筒状に形成される。吸引口44は、燃料タンク30の右側面の下端部に形成される。また、吸引口44の前後位置は、ドレン口43よりも後方に位置する。吸引口44の外径は、ドレン口43の外径よりも小さくなるように形成される。また、吸引口44の内径は、ドレン口43の内径よりも小さくなるように形成される。このような吸引口44には、ホースが外嵌される(不図示)。吸引口44は、当該ホース及び燃料ポンプ(不図示)等を介してエンジン3と接続される。当該燃料ポンプが駆動すると、燃料タンク30内の燃料は、エンジン3へと吸引される。
接続凹部45は、ドレン口43から吸引口44までに亘るように形成される凹みである。接続凹部45は、燃料タンク本体40の底面40d(内側において上を向いた面)を下方へ凹ませることで形成される。図8及び図9に示すように、接続凹部45は、ドレン口43から後方へ延びる部分と、吸引口44から左方へ延びる部分と、を有する底面視略L字状に形成される。接続凹部45は、第一凹部45a及び第二凹部45bを具備する。
第一凹部45aは、ドレン口43から後方へ延びる部分である。第一凹部45aの左端部は、燃料タンク本体40の内側面に沿うように形成される。当該第一凹部45aは、燃料タンク本体40の段差(底面から見た段差)に沿うような底面視略階段状に形成される。第一凹部45aの上面(燃料タンク本体40の内側において上を向いた面)及び下面(燃料タンク本体40の外側において下を向いた面)は、前後方向及び左右方向(水平方向)に対して平行となるように形成される。第一凹部45aの後端部の前後位置は、吸引口44よりも後方に位置する。
本実施形態に係るドレン口43の内周面の下端部は、このような第一凹部45aの下方(第一凹部45aの深さ方向)へ入り込むように(第一凹部45aの上端よりも低い位置に)形成される。これによって、ドレン口43は、内周面の下端が燃料タンク本体40の底面40dよりも低くなって、第一凹部45aと連通される。
第二凹部45bは、吸引口44から左方へ延びる部分である。第二凹部45bは、長手方向を左右方向に向けた底面視略矩形状に形成される。第二凹部45bの左端部は、第一凹部45aの後部まで延出する。こうして、接続凹部45は、燃料タンク本体40の左端部から右端部までに亘るように形成される。第二凹部45bの上面(燃料タンク本体40の内側において上を向いた面)及び下面(燃料タンク本体40の外側において下を向いた面)は、前後方向及び左右方向(水平方向)に対して平行となるように形成される。第二凹部45bは、第一凹部45aと同一の深さとなるように形成される。これにより、第二凹部45bの上面及び下面は、第一凹部45aの上面及び下面に対して面一となるように連通される。
本実施形態に係る吸引口44の内周面は、このような第二凹部45b内に形成される。これによって、吸引口44は、内周面の下端が燃料タンク本体40の底面40dよりも低くなって、第二凹部45bと連通される。
図6及び図7に示す第一被固定部50は、後述する固定構造100の第一固定部110によって固定される部分である。第二被固定部60は、後述する固定構造100の第二固定部120によって固定される部分である。第一被固定部50及び第二被固定部60については、後述する。
キャップ70は、燃料タンク本体40に燃料を補給するときに開閉するものである。キャップ70は、燃料タンク本体40の前端部における上面に設けられる。
図4及び図5に示すドレン部80は、燃料タンク本体40から燃料を排出するためのものである。ドレン部80は、燃料タンク本体40の第二左側面40bに設けられる。ドレン部80は、尿素水タンク20のドレン部23の右後下方に配置される。当該ドレン部80及び尿素水タンク20のドレン部23は、載置フレーム14の下端よりも上方に配置される(図4及び図10参照)。図5及び図10に示すように、ドレン部80は、ドレンホース81、受け部材82、バンド83、座金84及びドレンプラグ85を具備する。
ドレンホース81は、ドレン口43からの燃料を案内するものである。ドレンホース81は、右端部から左方へ延びると共に当該延びた端部が左下方へ延びるように形成される。ドレンホース81は、ドレン口43及び後述する受け部材82と接続される。ドレンホース81は、ゴムによって構成される。
受け部材82は、後述するドレンプラグ85を受けるためのものである。受け部材82は、ドレンホース81の内径と略同一の外径を有する略筒状に形成される。受け部材82は、軸線方向を右上方(左下方)に向けて配置される。受け部材82の左下部の内周面には、雌ネジ部が形成される。受け部材82の右上部は、ドレンホース81の左下端部に挿入される。受け部材82は、金属材料によって構成される。受け部材82は、背面視略L字状のブラケット82aを介して載置フレーム14に固定される。
バンド83は、ドレンホース81を縛るためのものである。バンド83は、ドレンホース81のドレン口43との接続部分(右端部)及び受け部材82との接続部分(左下端部)において、ドレンホース81を縮径させる。これによって、バンド83は、ドレンホース81を弾性変形させ(潰し)、ドレン口43及び受け部材82に密着させて固定する。
座金84は、受け部材82とドレンプラグ85との間に設けられる。座金84は、内周側にゴム座金が設けられるゴム付き座金によって構成される。
ドレンプラグ85は、燃料タンク本体40から燃料を排出するときに開放するものである。ドレンプラグ85は、受け部材82の雌ネジ部と締結される。これにより、ドレンプラグ85は、座金84のゴムを弾性変形させ、当該ゴムと密着した状態で受け部材82に固定される。
このように、本実施形態に係るドレン部80は、ゴム材(ドレンホース81及び座金84)を弾性変形させ、当該ゴム材に常に圧力を加えるようにしている。これによって当該ゴム材(ドレンホース81及び座金84)と、受け部材82及びドレンプラグ85と、の間に隙間が生じるのを防止でき、燃料が漏れるのを効果的に抑制することができる。
このように構成されるドレン部80の周囲には、当該ドレン部80を保護するカバー(不図示)が着脱可能に設けられる。また、尿素水タンク20のドレンプラグ23bの周囲にも、当該ドレンプラグ23bを保護するカバー(不図示)が着脱可能に設けられる。
以上の如く構成された燃料タンク30には、図3から図5に示すように、第一連結部材B1及び第二連結部材B2を介して尿素水タンク20が固定される。具体的には、尿素水タンク20の下面の一部分(右端部及び前端部)が設置部42の載置面42aに載置される。また、尿素水タンク20の下面の他の部分(左後部)は、燃料タンク30と底面視で重複せず、地面と面するように配置される。当該尿素水タンク20の左側面に形成された第一取付部21aは、燃料タンク30の取付部41と前後に並ぶように配置される。第一連結部材B1は、当該第一取付部21a及び取付部41に亘るように配置され、尿素水タンク20及び燃料タンク30に固定される。また、第二連結部材B2は、後端部が燃料タンク30に固定されると共に、前端部が尿素水タンク20の第二取付部21bに固定される。
こうして固定された尿素水タンク20は、燃料タンク30(第二左側面40b)の左方に配置される。また、尿素水タンク20のドレン部23は、載置面42aの左後方(下方に燃料タンク30(第二左側面40b)が形成されていない部分)に配置される。こうして、図2及び図3に示すように、尿素水タンク20の下面と、燃料タンク30と、により区画され、ドレン部23からの尿素水を下方へ導くための排出空間Sが形成されることとなる。
また、尿素水タンク20は、ボンネット4及びキャビン10よりも左方(左右外側)に配置される(図1参照)。また、燃料タンク30のキャップ70及びドレン部80も、ボンネット4及びキャビン10よりも左方(左右外側)に配置される。
以下では、尿素水及び燃料を排出する作業について説明する。
作業者は、尿素水を排出する際に、トラクタ1の左方において、ドレンプラグ23bを保護する前記カバーを外し、図2に示すドレンプラグ23bを開放する。これにより、尿素水は、排出空間Sを通って尿素水タンク20の下方へと流れ出る。こうして、作業者は、尿素水を排出することができる。
また、作業者は、燃料を排出する際に、トラクタ1の左方において、ドレン部80を保護する前記カバーを外し、図4及び図5に示すドレンプラグ85を開放する。これにより、燃料は、ドレン口43、ドレンホース81を通って略下方へと流れ出る。こうして、作業者は、燃料を排出することができる。
前述の如く、尿素水タンク20(ドレン部23)は燃料タンク30(第二左側面40b)の左方に配置されている。また、燃料タンク30のドレン部80は、第二左側面40bに形成されたドレン口43にドレンホース81が接続されている。こうして、左側(尿素水タンク20のドレン部23が配置される側と同じ側)に燃料タンク30のドレン部80を配置することで、作業者は、ドレンプラグ23b・85を同じ側(左側)から開放することができる。また、燃料タンク30のドレン部80が燃料タンク30の下面ではなく、左側面(第二左側面40b)に配置されているため、作業者は、燃料タンク30の下に手を伸ばすことなく、燃料を排出することができる。これにより、燃料及び尿素水を排出する作業を簡単に行うことができる。
また、図2に示すように、尿素水タンク20及び燃料タンク30のドレン部23・80は、ステップ13の前方に配置されている。また、図1に示すように、尿素水タンク20及び燃料タンク30は、前輪6の後方に配置されている。これにより、ドレン部23・80を前輪6とステップ13との間(トラクタ1の左側の狭い範囲)にまとめて配置することができる。これによって、ドレン部23・80同士の距離を近くすることができるため、燃料及び尿素水を排出する作業をより簡単に行うことができる。
また、前述の如く、燃料タンク30のドレン部80は、尿素水タンク20のドレン部23の右後下方に配置されている(図3及び図4参照)。このように、ドレン部23・80の前後位置、左右位置及び高さ位置を互いにずらすことにより、位置の違いによってドレン部23・80を区別できるため、燃料と尿素水とを間違えて排出するのを防止することができる。特に、本実施形態のように、前後、左右及び高さの3つの位置のうち、複数の位置をずらすことで、ドレン部23・80をより確実に区別できるため、燃料と尿素水とを間違えて排出するのを効果的に防止することができる。
また、本実施形態においては、図2及び図3に示す排出空間Sを通って尿素水を下方へと排出している。このように排出用のスペースを確保することで、比較的(燃料タンク30のドレン部80よりも)高い位置にある尿素水タンク20のドレン部23から排出された尿素水が、他の部材にかかってしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態においては、尿素水タンク20の下方に排出空間Sを形成するものの、当該尿素水タンク20の下方に一部の部材、具体的には、ドレンホース81、ドレンプラグ85及び第二連結部材B2等を配置している。当該ドレンホース81及びドレンプラグ85は、図5に示すように、尿素水タンク20の後端部と底面視で重複するように配置される。また、第二連結部材B2は、尿素水タンク20の右部(ドレン部23よりも右方)と底面視で重複するように配置される。このように、尿素水タンク20のドレン部23とは重複しないように一部の部材(ドレンホース81等)を配置することで、尿素水タンク20の下方のスペースを当該一部の部材の設置スペースとして利用しながらも、当該一部の部材に尿素水がかかるのを抑制できる。これにより、尿素水タンク20の下方のスペースを有効に活用することができる。
また、前述の如く、尿素水タンク20(ドレン部23)は、キャビン10の左方に配置されている。また、燃料タンク30のドレン部80も、キャビン10の左方に配置されている。このように、ドレン部23・80をキャビン10よりも左右外側に配置することで、ドレンプラグ23b・85に手が届き易くなって、ドレン部23・80をより開放し易くすることができる。
また、本実施形態において燃料タンク30のドレン部80は、ドレン口43に直接(雌ネジ部を形成して)ドレンプラグ85を締結するのではなく、燃料タンク本体40とは異なる部材(受け部材82)に締結するようにしている。このような構成によれば、ドレンプラグ85を強く締めすぎて、受け部材82の雌ネジ部が潰れてしまったとしても、燃料タンク本体40ではなく、受け部材82のみを交換すれば済む。これにより、交換の手間や交換に要するコストを低減することができる。
また、本実施形態に係る燃料タンク30は、ドレン部80と接続されるドレン口43や吸引口44等の位置を工夫することで、燃料の排出性能や吸引性能をアップさせている。
以下では、このような燃料タンク30のドレン口43及び吸引口44等の位置について説明する。
図11に示す中心C43・C44は、ドレン口43及び吸引口44の中心を示すものである。また、図11に示す直線L43・L44は、中心C43・C44を通る水平な直線である。また、図11に示す符号D1は、中心C43・C44の高低差を示すものである。当該図11から明らかなように、吸引口44の中心C44は、ドレン口43の中心C43よりも低い位置に位置している。ここで、ドレン口43は、燃料を排出するためのものであるため、燃料タンク本体40の中で低い位置(本実施形態では下端部)に配置される。吸引口44は、中心C44がこのような低い位置にあるドレン口43の中心C43よりもさらに低い位置にあるため、燃料の液面が相当下がらなければ(燃料が空に近くなるまでは)、当該液面が吸引口44よりも低くなることはない。このような構成によれば、吸引口44の高さ位置を下げることができ、燃料の液面が低くなっても吸引口44に燃料が流入可能となる。このため、燃料をエンジン3へと吸引し易くすることができる。
また、本実施形態のように樹脂成形で燃料タンク本体40を形成する場合、加工の都合上、燃料タンク30の下面に対して、ドレン口43及び吸引口44の外周面の下端を上にする(距離をあける)必要がある。そこで、本実施形態では、燃料タンク本体40に第一凹部45a及び第二凹部45bを形成し、燃料タンク30の下面を部分的に下げている。また、本実施形態では、この下がった部分(第一凹部45a及び第二凹部45b)にドレン口43及び吸引口44を形成している。これによれば、第一凹部45a及び第二凹部45bを形成しない場合と比較して、ドレン口43及び吸引口44の高さ位置を下げることができる。これにより、ドレン口43及び吸引口44の高さ位置を低くして、燃料を効果的に排出することができる(燃料が残り難くなる)と共に、燃料をより吸引し易くすることができる。
また、前述の如く、吸引口44は、第二凹部45bと連通されている。これによれば、底面40dよりもさらに低い位置にある第二凹部45bへ流入した燃料を吸引口44の全域から吸引可能となる。これにより、燃料をエンジン3へとより吸引し易くすることができる。
また、前述の如く、図8及び図10に示すドレン口43は、第一凹部45aと連通されている。これによれば、底面40dよりもさらに低い位置にある第一凹部45aへ流入した燃料をドレン口43から排出可能となる。これにより、燃料を効果的に排出することができる。
また、図10に示すように、ドレン口43は、吸引口44のように全域が第一凹部45aにおいて開口するのではなく、中心C43を吸引口44よりも上に上げて、当該中心C43が底面40dと略同一の高さに位置するように構成されている。これにより、第一凹部45aの下面とドレン口43の中心C43との距離を確保することができるため、ドレン口43の内径を大きくすることができる。これにより、燃料を排出し易くすることができる。
また、図11に示すように、ドレン口43の外周面の下端は、吸引口44の内周面の下端と略同一の高さ位置に位置するように形成される。これにより、ドレン口43の外周面の下端を極力下げることができるため、当該ドレン口43の外径をより大きくすることができる。これに伴って、ドレン口43の内径も大きくすることができるため、燃料をより排出し易くすることができる。
また、前述の如く、図8に示す第二凹部45bの上面は、第一凹部45aの上面に対して面一となるように連通される。これによれば、第二凹部45bに溜まった燃料を第一凹部45aを介してドレン口43から排出することができる。また、第一凹部45aに溜まった燃料を第二凹部45bを介して吸引口44から吸引することもできる。これにより、燃料をドレン口43から効果的に排出することができると共に、燃料を吸引口44から効果的に吸引することができる。
ここで、ドレン口43の周辺には燃料の排出時に不純物が残る可能性がある。本実施形態に係るドレン口43と吸引口44とは、互いに反対の側面(左側面及び右側面)に形成されているため、当該ドレン口43と吸引口44との距離を確保することができる。このため、燃料の吸引時にドレン口43の周辺に残った不純物が吸引されてしまうのを抑制することができる。これによって、燃料の吸引時に不純物が吸引されてしまうのを抑制することができる。
また、図2及び図6に示すように、ドレン口43は、ステップ13の前方に配置される。このように、ドレン口43をステップ13に対して前後にずらすことにより、ドレン部80をドレン口43から容易に着脱することができる。これによって、メンテナンス性を向上させることができる。
また、吸引口44は、エンジン3よりも後方に配置される。これにより、エンジン3と吸引口44とを、概ね前後方向に延びるように配置されたホースで容易に接続することができる。これによって、前記ホースを配設し易くすることができる。
また、本実施形態に係るトラクタ1は、以上の如く構成された燃料タンク30を固定するための構造として、固定構造100を具備する。以下では、図6、図9、図12から図17を参照して、固定構造100について説明する。
固定構造100は、第一固定部110及び第二固定部120を具備する。第一固定部110は、図6及び図12に示す燃料タンク30の第一被固定部50において、燃料タンク30を横(左右)から固定するためのものである。まず、第一被固定部50の構成について説明する。
第一被固定部50は、前後に間隔を空けて2箇所形成される。前側の第一被固定部50は、ドレン口43の上方に形成される。後側の第一被固定部50は、ステップ13の後方に形成される(図2参照)。なお、以下では、後側の第一被固定部50について説明し、前側の第一被固定部50についての説明は省略する。図6及び図13に示すように、第一被固定部50は、左側収容部51、右側収容部52及び挿通部53を具備する。
左側収容部51は、後述する第一固定部110の座金113を収容するための部分である。左側収容部51は、側面視略円状に形成される。左側収容部51は、燃料タンク30の左側面(第三左側面40c)を凹ませることで形成される。左側収容部51は、円環凹部51aを具備する。
円環凹部51aは、左側収容部51の中で、右方へ部分的に凹んだ部分である。円環凹部51aは、左側収容部51の外周側を凹ませることで、側面視略円環状に形成される。
右側収容部52は、後述する第一固定部110の円板部材112を収容するための部分である。右側収容部52は、燃料タンク30の右側面を凹ませることで形成される。右側収容部52は、左側収容部51の右方(裏側)に形成される。右側収容部52は、円環凹部52aを具備する。
円環凹部52aは、右側収容部52の中で、左方へ部分的に凹んだ部分である。円環凹部52aは、側面視略円環状に形成される。
挿通部53は、後述する第一固定部110の軸部材111を挿通するための孔である。挿通部53は、側面視略円状に形成される。挿通部53は、左右に延びるように形成されると共に、右方に向かうにつれて拡径するように形成される。挿通部53は、左側収容部51から右側収容部52までに亘るように形成される。
次に、第一固定部110の構成について説明する。第一固定部110は、前後の第一被固定部50をクラッチハウジング(不図示)に固定するものである。以下では、後側の第一固定部110について説明し、前側の第一固定部110についての説明は省略する。図12及び図13に示すように、第一固定部110は、軸部材111、円板部材112、座金113及びボルト114を具備する。
軸部材111は、軸線方向を左右方向に向けて配置される。軸部材111は、挿通部53に挿通され、右部が右側収容部52よりも右方へ突出する。当該軸部材111の右端部は、ブラケット111aを介して前記クラッチハウジングに固定される。軸部材111の左端面の中心部には、雌ネジ部が形成される(不図示)。
円板部材112は、軸部材111に外嵌される部材である。円板部材112の外径は、右側収容部52の円環凹部52aの内径よりも大きくなるように形成される。円板部材112は、右側収容部52内に配置され、当該右側収容部52の右側面と当接される。
座金113は、円板部材112との間で燃料タンク30を挟む込むためのものである。座金113の外径は、左側収容部51の円環凹部51aの内径よりも大きくなるように形成される。円板部材112は、左側収容部51内に配置され、当該左側収容部51の左側面と当接される。
ボルト114は、軸部材111の雌ネジ部に対して右方から締結される。これにより、ボルト114は、座金113を締結し、当該座金113を軸部材111に固定する。
このように構成される第一固定部110は、円板部材112及び座金113により、左側収容部51及び右側収容部52を挟んで弾性変形させることで、当該円板部材112及び座金113を燃料タンク30に密着させることができる。これにより、第一固定部110は、第一被固定部50において、燃料タンク30を前記クラッチハウジングに固定することができる。
また、第一固定部110は、円板部材112及び座金113の外径を円環凹部51a・51bの内径よりも大きくし、当該円板部材112及び座金113の外周縁部が左側収容部51及び右側収容部52と当接しないようにしている。これにより、円板部材112及び座金113の外周縁部(角部)で燃料タンク本体40を傷つけないようにしている。
第二固定部120は、図6及び図12に示す燃料タンク30の第二被固定部60において、燃料タンク30を縦(上下)から固定するためのものである。まず、第二被固定部60の構成について説明する。
第二被固定部60は、後側の第一被固定部50の後下方に形成される。第二被固定部60は、切欠部61及び凹部62を具備する。
図9、図14及び図15に示す切欠部61は、後述する第二固定部120の筒状部材121を収容するための部分である。切欠部61は、左端部から右方へ向けて一定の幅(前後方向幅)を持って延びると共に、当該延びた端部(右端部)が接続された底面視略U字状に形成される。切欠部61の左端部は、第三左側面40cにおいて開口するように形成される。また、切欠部61の右端部は、底面視略半円状に形成される。切欠部61は、燃料タンク本体40の下面と後述する凹部62の当接面63aとに亘るように形成される。当該切欠部61は、後輪7の右方に配置される(図1参照)。
図14及び図15に示す凹部62は、後述する第二固定部120のゴム座金122及び座金123を収容するための部分である。凹部62は、切欠部61の上方に形成される。凹部62は、前下部から後方及び上方へ延びるような側面視略L字状に形成される。凹部62は、第三左側面40cを右方へ凹ませることで形成される。凹部62は、収容部63及び延出部64を具備する。
収容部63は、凹部62の下部である。収容部63は、切欠部61を拡大したような底面視略U字状に形成される(図9参照)。当該収容部63は、前後方向幅及び左右方向幅が切欠部61の前後方向幅及び左右方向幅よりも大きくなるように形成される。収容部63の下面は、ゴム座金122と当接する当接面63aとして形成される。
延出部64は、収容部63から上方へと延出する部分である。延出部64は、上方へ向かうにつれて前後方向幅が狭くなるような先細り状に形成される。延出部64は、切欠部61の上方に形成される。延出部64は、鉛直部64a、傾斜部64b及び傾斜面64cを具備する。
鉛直部64aは、延出部64の後側面(前方を向いた面)であると共に、鉛直方向(上下方向)に対して平行に延びる部分である。鉛直部64aは、収容部63の後部から略上方へ延びるように形成される。鉛直部64a前後位置は、切欠部61の後側面(前方を向いた面)の前後位置と略同一の位置となるように形成される。傾斜部64bは、延出部64の前側面(後下方を向いた面)であると共に、鉛直方向に対して傾斜する部分である。傾斜部64bは、収容部63の前端から後上方へ延びるように形成される。鉛直部64a及び傾斜部64bは、上端同士が互いに接続される。こうして、延出部64は、前側が鉛直部64a(後側)に接近するような側面視略直角三角形状(前後非対称な形状)に形成される。これによって、収容部63の後端部の上方が凹まないようにしている。
傾斜面64cは、延出部64の底面(左を向いた面)である。傾斜面64cは、右下端部から左上方(左右外側)へ延びるように形成される。
次に、第二固定部120の構成について説明する。図16及び図17に示すように、第二固定部120は、燃料タンク30の第二被固定部60を載置フレーム14に固定するためのものである。第二固定部120は、筒状部材121、ゴム座金122、座金123及びボルト124を具備する。
筒状部材121は、軸線方向を上下方向に向けて配置される。筒状部材121の外径は、切欠部61の前後方向幅よりも小さくなるように形成される。筒状部材121の内径は、後述するボルト124の軸部よりも大きくなるように形成される。筒状部材121は、載置フレーム14に載置され、切欠部61内に配置される。
ゴム座金122は、筒状部材121の上方に設けられる。ゴム座金122の外径は、切欠部61の前後方向幅よりも大きく、かつ、収容部63の前後方向幅及び左右方向幅よりも小さくなるように形成される。ゴム座金122は、筒状部材121の上端部に外嵌されて、収容部63内に配置される。ゴム座金122の下面は、収容部63の当接面63aと当接する。
座金123は、ゴム座金122の上方に設けられる。座金123の外径は、切欠部61の前後方向幅よりも大きく、かつ、ゴム座金122の外径よりも小さくなるように形成される。座金123は、ゴム座金122に載置されて収容部63内に配置される。
ボルト124は、延出部64の下方に配置され、切欠部61を上下に貫通するように設けられる。ボルト124は、筒状部材121、ゴム座金122及び座金123に挿通される。当該ボルト124の下端部は、載置フレーム14に固定されたナット14aと締結される。これにより、ボルト124は、座金123を固定する。
このように構成される第二固定部120は、ゴム座金122及び座金123と載置フレーム14とにより、当接面63a及び燃料タンク本体40の下面を挟んでゴム座金122及び燃料タンク本体40を弾性変形させる。これによって、当該ゴム座金122及び載置フレーム14を燃料タンク30に密着させることができる。これにより、第二固定部120は、第二被固定部60において、燃料タンク30を載置フレーム14に固定することができる。
このような第二固定部120は、以下のような手順で燃料タンク30を固定する。
まず、作業者は、燃料タンク30を載置フレーム14に載置する。そして、当該載置フレーム14の切欠部61内に筒状部材121をセットする。
次に、作業者は、ボルト124にゴム座金122及び座金123を挿通し、当該ボルト124を筒状部材121に挿通する。そして、工具を用いて当該ボルト124をナット14aに締結する。こうして第二固定部120により燃料タンク30を固定することができる。
本実施形態に係る固定構造100によれば、燃料タンク30の左側面から視認可能な第二被固定部60を固定するため、燃料タンク30を簡単に固定することができる。具体的には、燃料タンク30の一般的な固定方法として、金属ベルトを燃料タンク30に巻きかけて載置フレーム14に固定する方法がある。当該固定方法では、金属ベルトを燃料タンク30の上方から巻きかけて、両端(下端)を載置フレーム14に固定する。この場合、金属ベルトの両端のうち、奥側(左右内側)の端部を固定する作業が困難となってしまう。これに対して、本実施形態に係る固定構造100では、燃料タンク30の奥側で固定する作業を行わなくて済むため、燃料タンク30を簡単に固定することができる。
また、燃料タンク30は、筒状部材121がセットされる切欠部61が第三左側面40cにおいて開口している。このため、作業者は、筒状部材121を上方からだけではなく、左方(切欠部61の開口部)からもセットすることができる。このような構成によれば、筒状部材121をセットし易くなって、燃料タンク30を簡単に固定することができる。
また、本実施形態のように樹脂成形で燃料タンク本体40を形成する場合、金型の形状が複雑になることなく切欠部61を形成することができる。このため、燃料タンク本体40の製造コストを低減することができる。
ここで、切欠部61を形成すると、燃料タンク30の容量が減少すると共に、燃料タンク本体40の下面及び凹部62の当接面63aの面積(載置フレーム14及びゴム座金122に対する当接面積)が減少する。そこで、本実施形態においては、切欠部61を、筒状部材121が挿通可能な程度の幅の底面視略U字状に形成している。これによれば、切欠部61の底面視における形状が必要以上に大きくならないようにすることができる。このため、燃料タンク30の容量の減少と、載置フレーム14及びゴム座金122に対する当接面積の減少と、を抑えることができる。
また、燃料タンク30の固定において、凹部62(収容部63)内にゴム座金122及び座金123を入り込ませて、当該ゴム座金122及び座金123が燃料タンク30以外の部材と干渉するのを抑制することができる。これにより、燃料タンク30をより簡単に固定することができる。
また、凹部62(収容部63)を形成することで、切欠部61の上下方向幅を小さくすることができる。具体的には、本実施形態とは異なり凹部62を形成していない場合、燃料タンク本体40の上面と下面とで挟み込む必要があるところ、本実施形態では、凹部62により、燃料タンク本体40の下面と下端部近傍とで燃料タンク本体40を挟み込むことが可能となる。これにより、燃料タンク本体40の上面と下面とで挟み込む場合と比較して、切欠部61の上下幅を小さくし、燃料タンク30の容量の減少を抑えることができる。
また、本実施形態では、ボルト124の上方に延出部64が形成されているため、延出部64に工具を入り込ませてボルト124を締結することができる。これにより、ボルト124を締結し易くすることができるため、燃料タンク30を簡単に固定することができる。
ここで、延出部64を形成すると、その分だけ燃料タンク30が凹むこととなって、当該燃料タンク30の容量が減少する。そこで、本実施形態では、左上方へ延びる傾斜面64cを形成している。これによれば、上方へ向かうにつれて凹む量を小さくすることができる。これによって、燃料タンク30の容量の減少を極力抑えることができる。
また、切欠部61は、燃料タンク30の左側面(第一左側面40a、第二左側面40b及び第三左側面40c)のうち、最も左右内側に位置する第三左側面40cにおいて開口している。これにより、切欠部61を極力燃料タンク30の左右内側に配置して、凹部62に石等が入り込むのを抑制することができる。これにより、ボルト124に石等が当たってナット14aから外れるのを抑制することができる。
ここで、延出部64の前後方向幅は、燃料タンク30の容量の確保という観点からは、小さい方が望ましい。その一方で、本実施形態では延出部64内のスペースを利用してボルト124を締結するため、作業性という観点では、延出部64の前後方向幅は大きい方が望ましい。また、延出部64の後方には、後輪7の車軸7a等が設けられるため(図1参照)、作業性という観点では延出部64は、当該車軸7aから遠い側(前側)に形成されるのが望ましい。
以上の事情を鑑みて、本実施形態に係る延出部64は、収容部63の前端(車軸7a等から最も遠い部分)から後上方へ向かう斜辺(傾斜部64b)と、収容部63の後端(車軸7a等から最も近い部分)よりも前方において上方へ向かう垂線(鉛直部64a)と、からなる側面視略直角三角形状に形成している。これにより、延出部64の前後方向幅を徐々に小さくして燃料タンク30の容量の減少を抑えながらも、延出部64のスペースを確保して延出部64内でボルト124を締結し易くし、さらに、車軸7a等から延出部64を遠ざけて作業性を効果的に向上させている。
また、前述の如く、燃料タンク30は、固定時に載置フレーム14に載置されることとなる。当該燃料タンク30は比較的重量があるため、作業者は、載置時に載置フレーム14の上面に対して燃料タンク30を右方へと摺動させて所定の位置まで燃料タンク30を移動させることとなる。このとき、燃料タンク30の接続凹部45(第一凹部45a及び第二凹部45b)の下面が載置フレーム14に対して摺動する。本実施形態に係る接続凹部45は、燃料タンク30の左端部から右端部までに亘って形成されると共に、第一凹部45a及び第二凹部45bの下面が互いに面一となっているため、摺動時に載置フレーム14に引っ掛かったり、途中で載置フレーム14から落下することはない。これにより、燃料タンク30をスムーズに載置することができる。
また、第二固定部120は、座金123と収容部63の当接面63aとの間にゴム座金122を配置して、当該座金123と当接面63aとが直接接触しないようにしている。また、当該ゴム座金122の外径は、座金123の外径よりも大きくなるように構成されている。このような構成によれば、当接面63aを部分的に凹ませなくても(円環凹部51a・52aのような凹部を形成しなくても)、座金123の外周縁部が当接面63aと接触するのを防止することができる。これにより、座金123の外周縁部(角部)で燃料タンク本体40を傷つけないようにしている。
以上の如く、本実施形態に係るトラクタ1(作業車)の燃料タンク30は、側面において外部に開口し、燃料を外部へと排出するためのドレン口43と、側面において外部に開口すると共に中心C44が前記ドレン口43の中心C43よりも低い位置に位置し、エンジン3が前記燃料を吸引するための吸引口44と、を具備するものである。
このように構成することにより、吸引口44の高さ位置を低くして、燃料をエンジン3へと吸引し易くすることができる。
また、底面40dに対して下方へ凹むように形成されると共に、前記ドレン口43と連通される第一凹部45aをさらに具備するものである。
このように構成することにより、底面40dに燃料が残り難くなるため、燃料を効果的に排出することができる。
また、前記ドレン口43の中心C43は、前記底面40dと略同一の高さに位置するものである。
このように構成することにより、第一凹部45aの下面とドレン口43の中心C43との距離を確保してドレン口43の径を大きくすることができるため、燃料を排出し易くすることができる。
また、前記底面40dに対して下方へ凹むように形成されると共に、前記吸引口44と連通される第二凹部45bをさらに具備するものである。
このように構成することにより、燃料をエンジン3へとより吸引し易くすることができる。
また、前記吸引口44の中心C44は、前記底面40dよりも低い位置に位置するものである。
このように構成することにより、吸引口44の高さ位置を低くして、燃料をエンジン3へとより吸引し易くすることができる。
また、前記第一凹部45a及び前記第二凹部45bは、下面において段差が生じないように互いに連通されるものである。
このように構成することにより、燃料をドレン口43から効果的に排出することができると共に、燃料を吸引口44から効果的に吸引することができる。
また、前記第一凹部45aの下面及び前記第二凹部45bの下面は、水平方向(前後方向及び左右方向)に対して平行となるように形成されるものである。
このように構成することにより、燃料の液面が低くなったとしても、第一凹部45a及び第二凹部45bのどちらかに燃料が偏らなくなるため、燃料をドレン口43から効果的に排出することができると共に、燃料を吸引口44から効果的に吸引することができる。
また、前記ドレン口43及び前記吸引口44は、互いに反対側の側面に形成されるものである。
このように構成することにより、燃料の吸引時にドレン口43の周辺に残った不純物が吸引されてしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態に係るトラクタ1は、前記燃料タンク30を具備するものである。
このように構成することにより、吸引口44の高さ位置を低くして、燃料をエンジン3へと吸引し易くすることができる。
なお、本実施形態に係るトラクタ1は、作業車の実施の一形態である。
また、以上の如く、本実施形態に係るトラクタ1(作業車)は、燃料を外部へと排出可能であると共に一側方(左方)を向いた面(第二左側面40b)に配置されるドレン部80(燃料用ドレン部)を有する燃料タンク30と、尿素水を外部へと排出可能であると共に前記燃料タンク30の前記一側方(左方)に配置されるドレン部23(尿素水用ドレン部)を有する尿素水タンク20と、を具備するものである。
このように構成することにより、燃料及び尿素水を排出する作業を簡単に行うことができる。
また、前記ドレン部23・80は、前記燃料タンク30の前記一側方に配置されるステップ13の前方に配置されるものである。
このように構成することにより、ドレン部23・80同士の距離を近くして、燃料及び尿素水を排出する作業をより簡単に行うことができる。
また、前記ドレン部23・80は、高さ位置が互いに異なるように配置されるものである。
このように構成することにより、高さ位置の違いによりドレン部23・80を区別できるため、燃料と尿素水とを間違えて排出するのを防止することができる。
また、前記尿素水タンク20のドレン部23は、前記燃料タンク30のドレン部80よりも上方に配置されるものである。
このように構成することにより、燃料と尿素水とを間違えて排出するのを防止することができる。
また、前記ドレン部23・80は、左右方向における位置が互いに異なるように配置されるものである。
このように構成することにより、左右方向における位置の違いによりドレン部23・80を区別できるため、燃料と尿素水とを間違えて排出するのを防止することができる。
また、前記尿素水タンク20のドレン部23は、前記燃料タンク30のドレン部80よりも左右外側に配置されるものである。
このように構成することにより、燃料と尿素水とを間違えて排出するのを防止することができる。
また、前記ドレン部23・80は、前後方向における位置が互いに異なるように配置されるものである。
このように構成することにより、前後方向における位置の違いによりドレン部23・80を区別できるため、燃料と尿素水とを間違えて排出するのを防止することができる。
また、前記尿素水タンク20のドレン部23は、前記燃料タンク30のドレン部80よりも前方に配置されるものである。
このように構成することにより、燃料と尿素水とを間違えて排出するのを防止することができる。
また、前記尿素水タンク20のドレン部23は、下方に他の部材が介在しないように設けられるものである。
このように構成することにより、尿素水タンク20のドレン部23から排出された尿素水が他の部材にかかってしまうのを抑制することができる。
また、前記燃料タンク30のドレン部80は、前記尿素水タンク20の下方に配置されると共に、底面視で前記尿素水タンク20のドレン部23とは重複しないように配置されるものである。
このように構成することにより、尿素水タンク20の下方のスペースを利用して、燃料タンク30のドレン部80を設けることができるため、当該スペースを有効に活用することができる。
また、前記燃料タンク30のドレン部80は、左右外側を向く面(第二左側面40b)に配置されるものである。
このように構成することにより、燃料タンク30のドレン部80を左右外側から開放することができるため、燃料を排出する作業をより簡単に行うことができる。
また、前記ドレン部23・80は、キャビン10よりも左右外側に配置されるものである。
このように構成することにより、燃料及び尿素水を排出する作業をより簡単に行うことができる。
なお、本実施形態に係るトラクタ1は、作業車の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るドレン部80は、燃料用ドレン部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るドレン部23は、尿素水用ドレン部実施の一形態である。
また、以上の如く、本実施形態に係る燃料タンク30の固定構造100は、載置フレーム14(フレーム)との間で燃料タンク30を挟み込むゴム座金122及び座金123(固定部材)と、前記載置フレーム14と前記ゴム座金122及び座金123との間に介在される軸部材111と、を具備し、前記燃料タンク30は、前記載置フレーム14と当接する燃料タンク30の下面(第一当接面)と、前記ゴム座金122及び座金123と当接する当接面63a(第二当接面)と、前記燃料タンク30の下面及び前記当接面63aを接続する第三左側面40c(接続面)と、前記第三左側面40cに開口し、かつ前記燃料タンク30の下面から前記当接面63aに亘るように形成され、前記軸部材111が収容される切欠部61と、を具備するものである。
このように構成することにより、載置フレーム14とゴム座金122及び座金123との間に軸部材111を介在させ易くすることができるため、燃料タンク30を簡単に固定することができる。
また、前記切欠部61は、前記軸部材111の長手方向視において、開口部から底部へ向けて一定の幅を持って延びるように形成されるものである。
このように構成することにより、燃料タンク30の容量の減少と、燃料タンク30の載置フレーム14及び軸部材111に対する当接面積の減少と、を抑えることができる。
また、前記燃料タンク30は、前記ゴム座金122及び座金123を収容可能な凹部62をさらに具備するものである。
このように構成することにより、燃料タンク30をより簡単に固定することができる。
また、前記凹部62は、前記ゴム座金122及び座金123を収容する収容部63と、前記収容部63から、前記ゴム座金122及び座金123と離間する方向(上方)に向かって延出するように形成される延出部64と、を具備するものである。
このように構成することにより、延出部64によって、収容部63のゴム座金122及び座金123と離間する側(上側)に空間を形成することができる。これによれば、ゴム座金122及び座金123を設けるときに燃料タンク30が邪魔になり難くなるため、燃料タンク30をより簡単に固定することができる。
また、前記延出部64には、前記ゴム座金122及び座金123と離間する方向(上方)に向かって外側へ膨出する傾斜面64cが形成されるものである。
このように構成することにより、燃料タンク30の容量の減少を極力抑えることができる。
また、前記ゴム座金122及び座金123は、前記凹部62内において締結されるボルト124(締結具)によって固定されているものである。
このように構成することにより、延出部64のスペースを利用してボルト124を締結することができる。これにより、燃料タンク30をより簡単に固定することができる。
また、前記切欠部61は、後輪7(車輪)の左右内側方に位置するものである。
このように構成することにより、切欠部61を外部から見え難くすることができる。これにより、美観を向上させることができる。
また、前記燃料タンク30は、前記載置フレーム14に載置されるものである。
このように構成することにより、燃料タンク30を載置フレーム14に載せた状態で軸部材111及びゴム座金122及び座金123を取り付けることができるため、燃料タンク30をより簡単に固定することができる。
また、前記第三左側面40cは、左右方向一側を向くように形成され、前記燃料タンク30は、前記左右方向一側を向くと共に前記第三左側面40cよりも左右外側に位置する第一左側面40a及び第二左側面40b(非接続面)をさらに具備するものである。
このように構成することにより、切欠部61に石等が入り込むのを抑制することができるため、ゴム座金122及び座金123が外れるのを抑制することができる。
また、本実施形態に係るトラクタ1(作業車)は、燃料タンク30の固定構造100を具備するものである。
このように構成することにより、軸部材111を挿通し易くすることができるため、燃料タンク30を簡単に固定することができる。
なお、本実施形態に係る載置フレーム14は、フレームの実施の一形態である。
また、本実施形態に係るゴム座金122及び座金123は、固定部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る燃料タンク30の下面は、第一当接面の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る当接面63aは、第二当接面の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第三左側面40cは、接続面の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るボルト124は、締結具の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る後輪7は、車輪の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第一左側面40a及び第二左側面40bは、非接続面の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るトラクタ1は、作業車の実施の一形態である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態に係る作業車はトラクタ1であるものとしたが、本発明に係る作業車の種類はこれに限定されるものでない。本発明に係る作業車は、その他の農業車両、建設車両、産業車両等であってもよい。
また、ドレン口43及び吸引口44は、略筒状に形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、任意の形状にすることができる。当該構成において、ドレン口43及び吸引口44の内周面及び外周面は、円状ではなくなるが、この場合におけるドレン口43及び吸引口44の中心C44は、ドレン口43及び吸引口44の形状に応じて適宜決定される。例えば、ドレン口43の断面形状が略三角形状である場合、当該ドレン口43の中心C43は、三角形の中心(3つの頂角の二等分線の交点)等であればよい。また、ドレン口43の中心C43は、断面形状の高さ方向及び幅方向の中央部等であってもよい。
また、ドレン口43は、内周面の下端部(一部)が第一凹部45aに入り込むように形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、内周面が全て第一凹部45aに入っていてもよい。これによって、ドレン口43は、中心C43の高さ位置を低くして、第一凹部45a内の燃料を効果的に排出することができる。
また、吸引口44は、内周面が第二凹部45b内に形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、内周面の少なくとも一部が第二凹部45bに入っていればよい。これによって、吸引口44は、第二凹部45bと連通させて、第二凹部45b内の燃料を吸引可能となる。
また、第一凹部45a及び第二凹部45bは、互いに連通されるものとしたが、これに限定されるものではなく、連通していない(左右に離間して形成される)ものであってもよい。
また、燃料タンク30は、必ずしも第一凹部45a及び第二凹部45bを具備していなくてもよい。
また、ドレン口43及び吸引口44の中心C43・C44と底面40dとの位置関係は、本実施形態に限定されるものではなく、任意の位置関係とすることができる。
また、ドレン口43及び吸引口44は、互いに反対の側面に形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、同一の面に形成されていてもよい。
また、尿素水タンク20及び燃料タンク30のドレン部23・80は、燃料タンク30の左側に配置されるものとしたが、これに限定されるものではなく、燃料タンク30の前側、後側、左側及び右側のいずれに配置されていてもよい。このようなドレン部23・80の燃料タンク30に対する位置関係は、例えば、燃料タンク30のトラクタ1に対する位置関係等に応じて適宜変更してもよい。具体的には、燃料タンク30がトラクタ1の右側に配置される場合、ドレン部23・80は、燃料タンク30の右側に配置されていてもよい。また、燃料タンク30がトラクタ1の後側に配置される場合、ドレン部23・80は、燃料タンク30の後側に配置されていてもよい。
また、尿素水タンク20及び燃料タンク30のドレン部23・80は、ステップ13の前方に配置されるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、ステップ13の右方や後方に配置されていてもよい。
また、尿素水タンク20及び燃料タンク30のドレン部23・80は、上下位置、左右位置及び前後位置を互いにずらして配置されるものとしたが、これに限定されるものではない。ドレン部23・80は、尿素水タンク20及び燃料タンク30の形状及び配置等に応じて適宜位置が合うように配置されていてもよい。例えば、ドレン部23・80は、前後方向の位置が合う(側面視で重複する)ように配置されていてもよい。
また、尿素水タンク20及び燃料タンク30のドレン部23・80は、キャビン10よりも外側に配置されるものとしたが、キャビン10との位置関係はこれに限定されるものではなく、例えば、キャビン10の内側(例えば、下方等)に配置されていてもよい。
また、燃料タンク30のドレン部80は、受け部材82にドレンプラグ85を締結する構成としたが、これに限定されるものではなく、ドレン口43に直接ドレンプラグ85を締結してもよい。
また、切欠部61は、底面視略U字状に形成されるものとしたが、第三左側面40cにおいて開口していれば、切欠部61の形状はこれに限定されるものではない。例えば、切欠部61は、底面視略三角形状等であってもよい。
また、切欠部61は、燃料タンク本体40の左側面(第三左側面40c)から右方に凹む(左右内側に入り込む)ように形成されたが、これに限定されるものではなく、燃料タンク本体40の左側面に対して左方(左右外側)に出っ張るように形成されていてもよい。この場合、例えば、燃料タンク本体40の左側面に左方へ突出する突出部を形成し、当該突出部に切欠部61を形成すればよい。
また、切欠部61は、後輪7の左右内側に配置されるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、後輪7の左右外側に配置されていてもよい。
また、切欠部61は、第三左側面40cに形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、第一左側面40a及び第二左側面40bに形成されていてもよい。また、切欠部61は、燃料タンク30の右側面に形成されていてもよい。
また、凹部62の形状は、本実施形態に限定されるものではなく、任意の形状とすることができる。
また、第二被固定部60は、少なくとも切欠部61を具備していればよく、必ずしも凹部62を具備している必要はない。
また、第二固定部120は、載置フレーム14に載置されたナット14aに上からボルト124を締結するものとしたが、ボルト124とナット14aとの位置関係はこれに限定されるものではない。例えば、座金123の上面にナット14aを固定し、当該ナット14aに対して載置フレーム14の下方からボルト124を締結してもよい。
また、第二固定部120は、燃料タンク30を縦(上下)に挟み込むものとしたが、燃料タンク30を挟む向きはこれに限定されるものではなく、例えば、第一固定部110のように燃料タンク30を横(左右)に挟み込むものであってもよい。
また、第二固定部120は、燃料タンク30を挟み込むことができれば、その構成は本実施形態に限定されるものではない。例えば、第二固定部120は、第一固定部110にあるような、軸部材111、円板部材112、座金113及びボルト114により、燃料タンク30を挟み込んでもよい。
1 トラクタ(作業車)
3 エンジン
30 燃料タンク
43 ドレン口
44 吸引口

Claims (8)

  1. 側面において外部に開口し、燃料を外部へと排出するためのドレン口と、
    側面において外部に開口すると共に中心が前記ドレン口の中心よりも低い位置に位置し、エンジンが前記燃料を吸引するための吸引口と、
    底面に対して下方へ凹むように形成されると共に、前記ドレン口と連通される第一凹部と、
    を具備し、
    前記ドレン口の中心は、
    前記底面と略同一の高さに位置する、
    作業車の燃料タンク。
  2. 前記底面に対して下方へ凹むように形成されると共に、前記吸引口と連通される第二凹部をさらに具備する、
    請求項1に記載の作業車の燃料タンク。
  3. 側面において外部に開口し、燃料を外部へと排出するためのドレン口と、
    側面において外部に開口すると共に中心が前記ドレン口の中心よりも低い位置に位置し、エンジンが前記燃料を吸引するための吸引口と、
    底面に対して下方へ凹むように形成されると共に、前記ドレン口と連通される第一凹部と、
    前記底面に対して下方へ凹むように形成されると共に、前記吸引口と連通される第二凹部と、
    を具備する、
    業車の燃料タンク。
  4. 前記吸引口の中心は、
    前記底面よりも低い位置に位置する、
    請求項2又は請求項3に記載の作業車の燃料タンク。
  5. 前記第一凹部及び前記第二凹部は、
    下面において段差が生じないように互いに連通される、
    請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載の作業車の燃料タンク。
  6. 前記第一凹部の下面及び前記第二凹部の下面は、
    水平方向に対して平行となるように形成される、
    求項5に記載の作業車の燃料タンク。
  7. 前記ドレン口及び前記吸引口は、
    互いに反対側の側面に形成される、
    請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の作業車の燃料タンク。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の燃料タンクを具備する作業車
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