JP2016203714A

JP2016203714A - 作業車両

Info

Publication number: JP2016203714A
Application number: JP2015085119A
Authority: JP
Inventors: 大尊戸田; Hirotaka Toda; 裕佑馬場; Yusuke Baba
Original assignee: Iseki and Co Ltd; Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Current assignee: Iseki and Co Ltd; Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date: 2015-04-17
Filing date: 2015-04-17
Publication date: 2016-12-08
Anticipated expiration: 2035-04-17
Also published as: EP3081419A1; EP3081419B1; JP6421684B2

Abstract

【課題】従来の作業車両においては、マッドガードのサイズが大きくなってしまう恐れがあった。
【解決手段】左前輪５３１０Ｌおよび右前輪５３１０Ｒと、右前輪５３１０Ｒの後方に配置されたラジエーター２００と、油圧オイルを収容するタンク１００と、ラジエーター２００を保護するマッドガード４００と、を備え、タンク１００の全部は右前輪５３１０Ｒの上方に配置され、マッドガード４００は右前輪５３１０Ｒとラジエーター２００との間に配置されることを特徴とする乗用草刈機である。
【選択図】図２

Description

本発明は、乗用草刈機などの作業車両に関する。

乗用草刈機などの作業車両は、たとえば、左前輪の後方に配置されたラジエーターを備える。

ラジエーターは、エンジンの過熱を抑制するユニットである。

このような作業車両においては、泥土が左前輪の回転にともなって後方に飛散し、ラジエーターネットなどのラジエーターのカバー部分に付着してしまう恐れがある。

そこで、ラジエーターを保護するマッドガードを備え、マッドガードは左前輪とラジエーターとの間に配置される作業車両が知られている（たとえば、特許文献１参照）。

欧州特許出願公開第２３８４９２０号明細書

しかしながら、前述された従来の作業車両においては、マッドガードのサイズが大きくなってしまう恐れがあった。

本発明は、前述された従来の課題を考慮し、マッドガードのサイズが大きくなってしまう恐れを低減することが可能な作業車両を提供することを目的とする。

第１の本発明は、左前輪および右前輪と、
前記左前輪および前記右前輪の内の一方の後方に配置されたラジエーターと、
油圧オイルまたは燃料を収容するタンクと、
前記ラジエーターを保護するマッドガードと、
を備え、
前記ラジエーターが前記左前輪の後方に配置される場合には、前記タンクの全部または一部は前記左前輪の上方に配置され、前記マッドガードは前記左前輪と前記ラジエーターとの間に配置され、
前記ラジエーターが前記右前輪の後方に配置される場合には、前記タンクの全部または一部は前記右前輪の上方に配置され、前記マッドガードは前記右前輪と前記ラジエーターとの間に配置されることを特徴とする作業車両である。

これにより、ラジエーターが左前輪の後方に配置される場合には、タンクの全部または一部は左前輪の上方に配置され、マッドガードは左前輪とラジエーターとの間に配置され、ラジエーターが右前輪の後方に配置される場合には、タンクの全部または一部は右前輪の上方に配置され、マッドガードは右前輪とラジエーターとの間に配置されるので、マッドガードのサイズが大きくなってしまう恐れを低減することが可能である。

第２の本発明は、前記ラジエーターの前側を支持することによって、前記ラジエーターを走行車体に取付けるラジエーター取付けフレームと、
前記マッドガードを前記ラジエーター取付けフレームに取付けるマッドガード取付け部材と、
を備え、
前記マッドガード取付け部材の前側は、前記マッドガードの後面に接続され、
前記マッドガード取付け部材の後側は、前記ラジエーター取付けフレームに連結されることを特徴とする、第１の本発明の作業車両である。

これにより、マッドガード取付け部材の前側は、マッドガードの後面に接続され、マッドガード取付け部材の後側は、ラジエーター取付けフレームに連結されるので、マッドガードを取付ける構成が複雑化してしまう恐れを低減することが可能である。

第３の本発明は、前記タンクの下面は、その下方に位置する、前記左前輪および前記右前輪の内の少なくとも一方に沿った形状をもち、
前記マッドガードは、その前端部の位置がその後端部の位置より高い、前後方向に傾斜した姿勢をもち、
前記タンクの前記下面の後部には、ドレンが設けられ、
前記マッドガードの前記前端部は、前記ドレンよりも前方に位置し、
前記マッドガードの前記後端部は、前記ラジエーターの下面よりも下方に位置することを特徴とする、第１または第２の本発明の作業車両である。

これにより、マッドガードは、その前端部の位置がその後端部の位置より高い、前後方向に傾斜した姿勢をもち、タンクの下面の後部には、ドレンが設けられ、マッドガードの前端部は、ドレンよりも前方に位置するので、ドレンからの円滑な排出が阻害されてしまう恐れを低減することが可能である。

第４の本発明は、前記タンクの下面は、その下方に位置する、前記左前輪および前記右前輪の内の少なくとも一方に沿った形状をもち、
前記マッドガードは、前記ラジエーターの前面と平行な姿勢をもち、
前記タンクの前記下面の後部には、ドレンが設けられ、
前記マッドガードは、前記ドレンよりも後方に位置し、
前記マッドガードの下端部は、前記ラジエーターの下面よりも下方に位置することを特徴とする、第１または第２の本発明の作業車両である。

これにより、マッドガードは、ラジエーターの前面と平行な姿勢をもち、タンクの下面の後部には、ドレンが設けられ、マッドガードは、ドレンよりも後方に位置するので、ドレンからの円滑な排出が阻害されてしまう恐れを低減することが可能である。

第５の本発明は、前記マッドガードの前記下端部は、後方に向かって折り曲げられていることを特徴とする、第４の本発明の作業車両である。

これにより、マッドガードの下端部は、後方に向かって折り曲げられているので、マッドガードが圃場面と干渉してしまう恐れを低減することが可能である。

本発明によって、マッドガードのサイズが大きくなってしまう恐れを低減することが可能な作業車両を提供することができる。

本発明における実施の形態の乗用草刈機の右側面図本発明における実施の形態の乗用草刈機の上面図（ａ）本発明における実施の形態の乗用草刈機の右前輪近傍の部分正面図、（ｂ）本発明における実施の形態の乗用草刈機の右前輪近傍の部分右側面図本発明における実施の形態の乗用草刈機のマッドガードおよびマッドガード取付け部材の斜視図（ａ）本発明における実施の形態の乗用草刈機のマッドガードおよびマッドガード取付け部材の左側面図、（ｂ）本発明における実施の形態の乗用草刈機のマッドガードおよびマッドガード取付け部材の上面図、（ｃ）本発明における実施の形態の乗用草刈機のマッドガードおよびマッドガード取付け部材の背面図（ａ）本発明における別の実施の形態の乗用草刈機の右前輪近傍の部分正面図、（ｂ）本発明における別の実施の形態の乗用草刈機の右前輪近傍の部分右側面図本発明における別の実施の形態の乗用草刈機のマッドガードおよびマッドガード取付け部材の斜視図（ａ）本発明における別の実施の形態の乗用草刈機のマッドガードおよびマッドガード取付け部材の左側面図、（ｂ）本発明における別の実施の形態の乗用草刈機のマッドガードおよびマッドガード取付け部材の背面図

以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。

まず、図１および２を参照しながら、本実施の形態の乗用草刈機の構成および動作について具体的に説明する。

ここに、図１は本発明における実施の形態の乗用草刈機の右側面図であり、図２は本発明における実施の形態の乗用草刈機の上面図である。

図２においては、当該構成の理解をより容易にするために、コレクター３０００などは示されていない。

作業車両としての本実施の形態の乗用草刈機は、モアー１０００と、ブロワー２０００と、コレクター３０００と、を備えている。

モアー１０００は、上面がモアーデッキ天板部材１２００で被覆され下面が開放されたモアーデッキ１１００を有する、草を刈り取るユニットである。

ブロワー２０００は、刈り取られた草を吸引するユニットである。

コレクター３０００は、吸引された草を収容するユニットである。

左前輪５３１０Ｌおよび右前輪５３１０Ｒ、ならびに左後輪５４１０Ｌおよび右後輪５４１０Ｒによって支持される走行車体５０００の前部には、作業者が運転を行うための操縦部５５３０が設けられている。

操縦部５５３０には、作業者が操縦を行うためのステアリングハンドル５５３１が設けられている。もちろん、操縦部５５３０には、作業者が操縦を行うときに座る椅子（図示省略）なども設けられている。

モアー１０００とブロワー２０００とは、刈り取られた草を搬送する刈草搬送シュート５５４０によって連通されている。

ブロワー２０００によって搬送されてくる草は、シューター５５５０を通ってコレクター３０００内に排出される。

走行車体５０００の左右両側には、支柱５５６０が設けられている。

支柱５５６０は、操縦部５５３０よりも後側に位置している。

そして、支柱５５６０には、コレクタードア３１００の開閉をともなうコレクター３０００のダンプ動作を行うための昇降リンク機構５５７０の前端が連結されている。

左右方向のフレーム部材５５２０によって支持される昇降リンク機構フレーム部材５５７１は、昇降リンク機構５５７０の後端に設けられており、コレクター３０００の後側を左右方向に通過している。

エンジン５１００によって発生された動力は、ブロワー２０００とエンジン５１００との中間に設けられたトランスミッションケース５２００によってブロワー２０００に伝達される。

ＨＳＴ（ＨｙｄｒｏＳｔａｔｉｃＴｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ）５５１０は、左後輪５４１０Ｌおよび右後輪５４１０Ｒのアクスルケース（図示省略）の上側に配置されている。

つぎに、図１および２を主として参照しながら、本実施の形態の乗用草刈機の構成および動作についてより具体的に説明する。

ラジエーター２００は、右前輪５３１０Ｒの後方に配置されたユニットである。

タンク１００は、油圧オイルを収容するユニットである。

なお、本実施の形態においてはタンク１００が昇降リンク機構５５７０のための油圧オイルを収容するが、タンク１００がエンジン５１００のための燃料を収容してもよい。もちろん、油圧オイルは昇降リンク機構５５７０以外の機構のための油圧オイルであってもよいし、燃料はエンジン５１００以外の機構のための燃料であってもよい。

マッドガード４００は、ラジエーター２００を保護するユニットである。

タンク１００の全部は右前輪５３１０Ｒの上方に配置され、マッドガード４００は右前輪５３１０Ｒとラジエーター２００との間に配置される。

マッドガード４００が右前輪５３１０Ｒとラジエーター２００との間に装備されるので、泥土が右前輪５３１０Ｒの回転にともなって後方に飛散し、ラジエーターネット２０１などのラジエーター２００のカバー部分に付着してしまう恐れがほとんどない。

そして、タンク１００は右前輪５３１０Ｒの上側を覆うので、マッドガード４００は右前輪５３１０Ｒの後側を覆えば十分であり、マッドガード４００のサイズが大きくなってしまう恐れがほとんどない。

なお、本実施の形態においてはタンク１００の全部が右前輪５３１０Ｒの上方に配置されるが、タンク１００の一部が右前輪５３１０Ｒの上方に配置されてもよい。もちろん、タンク１００は、左右方向の幅が比較的に大きく、左前輪５３１０Ｌおよび右前輪５３１０Ｒの両方の上方に跨って配置された一つのタンクであってもよいし、左右方向の幅が比較的に小さく、左前輪５３１０Ｌおよび右前輪５３１０Ｒの一方の上方にそれぞれ配置された二つのタンクであってもよい。

また、本実施の形態においてはラジエーター２００が右前輪５３１０Ｒの後方に配置されるが、ラジエーター２００が左前輪５３１０Ｌの後方に配置されてもよく、つまり、ラジエーター２００は左前輪５３１０Ｌおよび右前輪５３１０Ｒの内の一方の後方に配置されればよい。もちろん、ラジエーター２００が左前輪５３１０Ｌの後方に配置される場合には、タンク１００の全部または一部は左前輪５３１０Ｌの上方に配置され、マッドガード４００は左前輪５３１０Ｌとラジエーター２００との間に配置される。

つぎに、図３（ａ）および（ｂ）を主として参照しながら、本実施の形態の乗用草刈機の構成および動作についてもっとより具体的に説明する。

ここに、図３（ａ）は本発明における実施の形態の乗用草刈機の右前輪５３１０Ｒ近傍の部分正面図であり、図３（ｂ）は本発明における実施の形態の乗用草刈機の右前輪５３１０Ｒ近傍の部分右側面図である。

ラジエーター取付けフレーム３００は、ラジエーター２００の前側を支持することによって、ラジエーター２００を走行車体５０００に取付けるフレームである。

マッドガード取付け部材５００は、マッドガード４００をラジエーター取付けフレーム３００に取付ける部材である。

マッドガード取付け部材５００の前側は、マッドガード４００の後面としてのマッドガード面４００ａに接続される。

マッドガード取付け部材５００の後側は、ラジエーター取付けフレーム３００に連結される。

走行車体５０００に接続されたラジエーター取付けフレーム３００にマッドガード取付け部材５００を介してマッドガード４００を取付ける構成は簡素であり、マッドガード４００が走行車体５０００の周辺部材を利用して効率的に装備されるので、マッドガード４００を取付ける構成が複雑化してしまう恐れがほとんどない。

タンク１００の下面としてのタンク面１００ａは、その下方に位置する、左前輪５３１０Ｌおよび右前輪５３１０Ｒの内の少なくとも一方に沿った形状をもつ。

マッドガード４００の前面であるマッドガード面４００ｂはタンク面１００ａと連続し、右前輪５３１０Ｒの上側および後側はタンク１００およびマッドガード４００によってほぼ完全に覆われるので、右前輪５３１０Ｒの回転にともなって後方に飛散した泥土がラジエーター２００のカバー部分に付着してしまう恐れがほとんどない。

マッドガード４００は、その前端部としてのマッドガード端部４００ｘの位置がその後端部としてのマッドガード端部４００ｙの位置より高い、前後方向に傾斜した姿勢をもつ。

マッドガード４００は前後方向に傾斜した姿勢をもつので、右前輪５３１０Ｒの回転にともなって後方に飛散し、斜め後下がりのマッドガード面４００ｂに付着した泥土の大部分はマッドガード面４００ｂに定着せず自重のために自然落下する。

タンク１００の下面としてのタンク面１００ａの後部には、ドレン１１０が設けられる。

マッドガード４００の前端部としてのマッドガード端部４００ｘは、ドレン１１０よりも前方に位置する。

タンク面１００ａはドレン１１０が設けられた平坦部分をマッドガード面４００ｂと連続した斜め後下がりの傾斜部分の後方に有し、ドレン１１０はマッドガード取付け部材５００の外端面よりも外側にあるので、ドレン１１０からの円滑な排出が阻害されてしまう恐れがほとんどない。

マッドガード４００の後端部としてのマッドガード端部４００ｙは、ラジエーター２００の下面としてのラジエーター面２００ａよりも下方に位置する。

マッドガード端部４００ｙはラジエーターネット２０１の下方に近接するので、右前輪５３１０Ｒの回転にともなって後方に飛散した泥土がラジエーターネット２０１などに付着してしまう恐れがほとんどない。

そして、マッドガード端部４００ｙの圃場面からの高さｈは最低地上高を規定するトランスミッションケース５２００の下面の圃場面からの高さよりも大きいので、最低地上高がマッドガード４００の装備にともなって小さくならず、走行が起伏をもつ圃場において行われるときにおいても、マッドガード４００が圃場面と干渉してしまう恐れがほとんどない。

さらに、マッドガード４００の外端部であるマッドガード端部４００ｚは右前輪５３１０Ｒの外端面よりもδ＝２２．５［ｃｍ］程度は内側にあるので、壁または樹木の周囲における作業が行われるときにおいても、マッドガード４００がこれらと干渉してしまう恐れがほとんどない。

図４および図５（ａ）〜（ｃ）を主として参照しながら、マッドガード４００およびマッドガード取付け部材５００についてより詳しく説明すると、つぎの通りである。

ここに、図４は本発明における実施の形態の乗用草刈機のマッドガード４００およびマッドガード取付け部材５００の斜視図であり、図５（ａ）は本発明における実施の形態の乗用草刈機のマッドガード４００およびマッドガード取付け部材５００の左側面図であり、図５（ｂ）は本発明における実施の形態の乗用草刈機のマッドガード４００およびマッドガード取付け部材５００の上面図であり、図５（ｃ）は本発明における実施の形態の乗用草刈機のマッドガード４００およびマッドガード取付け部材５００の背面図である。

ラジエーター取付けフレーム３００に取付けられたマッドガード４００は、前述されたように、前後方向に傾斜した姿勢をもつが、マッドガード４００およびマッドガード取付け部材５００は、図４および図５（ａ）〜（ｃ）においては、マッドガード４００が鉛直面内に含まれるように示されている。

マッドガード４００は、四つの角部が切取られた平板形状のプレートである。

マッドガード取付け部材５００は、五つの部分に折り曲げられた、側面視において略Ｕ字形状のプレートである。

より具体的に説明すると、つぎの通りである。

マッドガード取付け部材５００は、上側から下側に向かってこの順番に繋がったマッドガード取付け部材平坦部分５０１〜５０５を有する。

マッドガード取付け部材平坦部分５０１は溶接位置Ｐ１およびＰ２でマッドガード面４００ａに溶接されており、マッドガード取付け部材平坦部分５０５は溶接位置Ｐ３およびＰ４でマッドガード面４００ａに溶接されている。

かくして、前述されたように、マッドガード取付け部材５００の前側は、マッドガード面４００ａに接続される。

マッドガード取付け部材平坦部分５０３は、マッドガード取付け部材平坦部分５０２を介してマッドガード取付け部材平坦部分５０１と繋がっており、マッドガード取付け部材平坦部分５０４を介してマッドガード取付け部材平坦部分５０５と繋がっている。

マッドガード取付け部材平坦部分５０３には、マッドガード取付けボルト孔５１１および５１２が穿孔されている。

マッドガード取付け部材５００をラジエーター取付けフレーム３００に締結するマッドガード取付けボルト５２１および５２２は、マッドガード取付けボルト孔５１１および５１２にそれぞれ挿入されている。

かくして、前述されたように、マッドガード取付け部材５００の後側は、ラジエーター取付けフレーム３００に連結される。

マッドガード取付けボルト孔５１１および５１２は上下方向に並んで穿孔されており、工具スペースが折り曲げられたマッドガード取付け部材５００によって十分に確保されるので、複数のマッドガード取付けボルト５２１および５２２の着脱作業が容易である。

そして、マッドガード取付けボルト５２１および５２２は、マッドガード４００の後面としてのマッドガード面４００ａの側からマッドガード取付けボルト孔５１１および５１２にそれぞれ挿入されており、マッドガード４００の前面であるマッドガード面４００ｂの側に露出する部分を有しないので、右前輪５３１０Ｒの回転にともなって後方に飛散した泥土がマッドガード取付けボルト５２１および５２２に付着してしまう恐れがほとんどない。

なお、マッドガード取付けボルト５２１および５２２は、マッドガード取付け部材５００をラジエーター取付けフレーム３００に締結するためのみならず、ラジエーター２００をラジエーター取付けフレーム３００に締結するために利用されてもよい。マッドガード取付けボルト５２１および５２２がこのようにマッドガード取付け部材５００およびラジエーター２００の取付けに兼用される構成においては、マッドガード取付けボルト５２１および５２２が取外されると、マッドガード４００がマッドガード取付け部材５００とともに取外されるので、ラジエーター２００の取外し作業が容易である。

ところで、以上において詳細に説明された本実施の形態においてはマッドガード４００が前後方向に傾斜した姿勢をもつが、図６（ａ）および（ｂ）に示されているように、マッドガード７００がラジエーター２００の前面としてのラジエーター面２００ｂと平行な姿勢をもってもよい。

ここに、図６（ａ）は本発明における別の実施の形態の乗用草刈機の右前輪５３１０Ｒ近傍の部分正面図であり、図６（ｂ）は本発明における別の実施の形態の乗用草刈機の右前輪５３１０Ｒ近傍の部分右側面図である。

マッドガード７００はラジエーター面２００ｂと平行な姿勢をもち、右前輪５３１０Ｒの上側および後側はタンク１００およびマッドガード７００によってほぼ完全に覆われるので、右前輪５３１０Ｒの回転にともなって後方に飛散した泥土がラジエーター２００のカバー部分に付着してしまう恐れがほとんどない。

このような別の実施の形態の乗用草刈機は、前述された本実施の形態の乗用草刈機と類似しているが、本実施の形態の乗用草刈機とつぎのような点で異なっている。

マッドガード７００は、ドレン１１０よりも後方に位置する。

ドレン１１０はマッドガード７００の前面であるマッドガード面７００ｂよりも前側にあるので、ドレン１１０からの円滑な排出が阻害されてしまう恐れがほとんどない。

マッドガード７００の下端部としてのマッドガード端部７００ｙは、ラジエーター２００の下面としてのラジエーター面２００ａよりも下方に位置する。

マッドガード端部７００ｙはラジエーターネット２０１の下方に近接するので、右前輪５３１０Ｒの回転にともなって後方に飛散した泥土がラジエーターネット２０１などに付着してしまう恐れがほとんどない。

マッドガード７００の下端部としてのマッドガード端部７００ｙは、後方に向かって折り曲げられている。

マッドガード端部７００ｙの圃場面からの高さｈは最低地上高を規定するトランスミッションケース５２００の下面の圃場面からの高さよりも大きいので、最低地上高がマッドガード７００の装備にともなって小さくならず、走行が起伏をもつ圃場において行われるときにおいても、マッドガード７００が圃場面と干渉してしまう恐れがほとんどない。

そして、マッドガード７００の外端部であるマッドガード端部７００ｚは右前輪５３１０Ｒの外端面よりもδ＝２２．５［ｃｍ］程度は内側にあるので、壁または樹木の周囲における作業が行われるときにおいても、マッドガード７００がこれらと干渉してしまう恐れがほとんどない。

図７ならびに図８（ａ）および（ｂ）を主として参照しながら、マッドガード７００およびマッドガード取付け部材８００についてより詳しく説明すると、つぎの通りである。

ここに、図７は本発明における別の実施の形態の乗用草刈機のマッドガード７００およびマッドガード取付け部材８００の斜視図であり、図８（ａ）は本発明における別の実施の形態の乗用草刈機のマッドガード７００およびマッドガード取付け部材８００の左側面図であり、図８（ｂ）は本発明における別の実施の形態の乗用草刈機のマッドガード７００およびマッドガード取付け部材８００の背面図である。

ラジエーター取付けフレーム６００に取付けられたマッドガード７００は、前述されたように、ラジエーター面２００ｂと平行な姿勢をもつが、マッドガード７００およびマッドガード取付け部材８００は、図７においては、マッドガード７００が鉛直面内に含まれるようには示されていない。

マッドガード７００は、二つの部分に折り曲げられ、四つの角部が切取られた略平板形状のプレートである。

マッドガード取付け部材８００は、二つの部分に分かれた、平板形状のプレートである。

より具体的に説明すると、つぎの通りである。

マッドガード７００は、上側から下側に向かってこの順番に繋がったマッドガード平坦部分７０１および７０２を有する。

マッドガード平坦部分７０１はマッドガード取付け部材８００が接続される本体部分であり、マッドガード平坦部分７０２は後方への折り曲げ部分である。

マッドガード取付け部材８００は、上側から下側に向かってこの順番に分かれたマッドガード取付け部材平坦部分８０１および８０２を有する。

マッドガード取付け部材平坦部分８０１は溶接位置Ｑ１〜Ｑ４でマッドガード面７００ａに溶接されており、マッドガード取付け部材平坦部分８０２は溶接位置Ｑ５〜Ｑ８でマッドガード面７００ａに溶接されている。

かくして、前述されたように、マッドガード取付け部材８００の前側は、マッドガード面７００ａに接続される。

マッドガード平坦部分７０１およびマッドガード取付け部材平坦部分８０１にはマッドガード取付けボルト孔８１１および８１２が穿孔されており、マッドガード平坦部分７０１およびマッドガード取付け部材平坦部分８０２にはマッドガード取付けボルト孔８１３および８１４が穿孔されている。

マッドガード７００およびマッドガード取付け部材８００をラジエーター取付けフレーム６００に締結するマッドガード取付けボルト８２１〜８２４は、マッドガード取付けボルト孔８１１〜８１４にそれぞれ挿入されている。

かくして、前述されたように、マッドガード取付け部材８００の後側は、ラジエーター取付けフレーム６００に連結される。

マッドガード取付けボルト孔８１１〜８１４は上下方向に並んで穿孔されており、マッドガード取付けボルト８２１〜８２４はマッドガード７００の前面であるマッドガード面７００ｂの側からマッドガード取付けボルト孔８１１〜８１４にそれぞれ挿入されているので、複数のマッドガード取付けボルト８２１〜８２４の着脱作業が容易である。

なお、マッドガード取付けボルト８２１〜８２４は、マッドガード取付け部材８００をラジエーター取付けフレーム６００に締結するためのみならず、ラジエーター２００をラジエーター取付けフレーム６００に締結するために利用されてもよい。マッドガード取付けボルト８２１〜８２４がこのようにマッドガード取付け部材８００およびラジエーター２００の取付けに兼用される構成においては、マッドガード取付けボルト８２１〜８２４が取外されると、マッドガード７００がマッドガード取付け部材８００とともに取外されるので、ラジエーター２００の取外し作業が容易である。

本発明における作業車両は、マッドガードのサイズが大きくなってしまう恐れを低減することが可能であり、乗用草刈機などの作業車両に利用する目的に有用である。

１００タンク
１００ａタンク面
１１０ドレン
２００ラジエーター
２００ａ、２００ｂラジエーター面
２０１ラジエーターネット
３００ラジエーター取付けフレーム
４００マッドガード
４００ａ、４００ｂマッドガード面
４００ｘ、４００ｙ、４００ｚマッドガード端部
５００マッドガード取付け部材
５０１〜５０５マッドガード取付け部材平坦部分
５１１、５１２マッドガード取付けボルト孔
５２１、５２２マッドガード取付けボルト
６００ラジエーター取付けフレーム
７００マッドガード
７００ａ、７００ｂマッドガード面
７００ｙ、７００ｚマッドガード端部
７０１、７０２マッドガード平坦部分
８００マッドガード取付け部材
８０１、８０２マッドガード取付け部材平坦部分
８１１〜８１４マッドガード取付けボルト孔
８２１〜８２４マッドガード取付けボルト
１０００モアー
１１００モアーデッキ
１２００モアーデッキ天板部材
２０００ブロワー
３０００コレクター
３１００コレクタードア
５０００走行車体
５１００エンジン
５２００トランスミッションケース
５３１０Ｌ左前輪
５３１０Ｒ右前輪
５４１０Ｌ左後輪
５４１０Ｒ右後輪
５５１０ＨＳＴ
５５２０フレーム部材
５５３０操縦部
５５３１ステアリングハンドル
５５４０刈草搬送シュート
５５５０シューター
５５６０支柱
５５７０昇降リンク機構
５５７１昇降リンク機構フレーム部材

Claims

左前輪および右前輪と、
前記左前輪および前記右前輪の内の一方の後方に配置されたラジエーターと、
油圧オイルまたは燃料を収容するタンクと、
前記ラジエーターを保護するマッドガードと、
を備え、
前記ラジエーターが前記左前輪の後方に配置される場合には、前記タンクの全部または一部は前記左前輪の上方に配置され、前記マッドガードは前記左前輪と前記ラジエーターとの間に配置され、
前記ラジエーターが前記右前輪の後方に配置される場合には、前記タンクの全部または一部は前記右前輪の上方に配置され、前記マッドガードは前記右前輪と前記ラジエーターとの間に配置されることを特徴とする作業車両。
前記ラジエーターの前側を支持することによって、前記ラジエーターを走行車体に取付けるラジエーター取付けフレームと、
前記マッドガードを前記ラジエーター取付けフレームに取付けるマッドガード取付け部材と、
を備え、
前記マッドガード取付け部材の前側は、前記マッドガードの後面に接続され、
前記マッドガード取付け部材の後側は、前記ラジエーター取付けフレームに連結されることを特徴とする、請求項１に記載の作業車両。
前記タンクの下面は、その下方に位置する、前記左前輪および前記右前輪の内の少なくとも一方に沿った形状をもち、
前記マッドガードは、その前端部の位置がその後端部の位置より高い、前後方向に傾斜した姿勢をもち、
前記タンクの前記下面の後部には、ドレンが設けられ、
前記マッドガードの前記前端部は、前記ドレンよりも前方に位置し、
前記マッドガードの前記後端部は、前記ラジエーターの下面よりも下方に位置することを特徴とする、請求項１または２に記載の作業車両。
前記タンクの下面は、その下方に位置する、前記左前輪および前記右前輪の内の少なくとも一方に沿った形状をもち、
前記マッドガードは、前記ラジエーターの前面と平行な姿勢をもち、
前記タンクの前記下面の後部には、ドレンが設けられ、
前記マッドガードは、前記ドレンよりも後方に位置し、
前記マッドガードの下端部は、前記ラジエーターの下面よりも下方に位置することを特徴とする、請求項１または２に記載の作業車両。
前記マッドガードの前記下端部は、後方に向かって折り曲げられていることを特徴とする、請求項４に記載の作業車両。