JP2013158263A - 車輪走行式コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪走行装置を備えたコンバインにおいて、機体の重心をできるだけ低くして安定した走行を行い易くするとともに、動力伝達構造の小型化、簡素化を図る。
【解決手段】左右一対の非操向車輪、及び左右一対の操向車輪によって構成された車輪走行装置2が備えられるとともに、脱穀装置4の右側又は左側の横側方にエンジン8が配設されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、左右一対の非操向車輪、及び左右一対の操向車輪によって構成された車輪走行装置、及び脱穀装置を備えた車輪走行式コンバインに関する。
上記のように左右一対の操向車輪によって構成された車輪走行装置、及び脱穀装置を備えた車輪走行式コンバインとしては、下記[1]に記載のものが知られている。
[1]扱胴回転軸線が車体左右方向に沿う脱穀装置を、車体の前部寄り箇所で前輪の上方付近に配設し、モータを車体後部に配設した車輪走行式コンバイン(特許文献1参照)。
特開平09−107773号公報(段落〔0006〕、〔0007〕、〔0008〕図1、図2)
上記の特許文献1に記載された構造のコンバインは、車輪走行装置を備えているので、良好な走行性能を発揮し得る点で有用なものであるが、脱穀装置が前輪の上方側にオーバーラップする状態で配設されるために、機体の重心が高くなる傾向があった。
また、動力源であるモータが車体後部に配設されているものであるため、モータから刈取装置や脱穀装置の入力部、及び走行装置の入力部に対する距離が長くなり、伝動構造の大型化や複雑化を招きやすくなるという不具合がある。
本発明の目的は、車輪走行装置を備えたコンバインにおいて、機体の重心をできるだけ低くして安定した走行を行い易くするとともに、動力伝達構造の小型化、簡素化を図り易い車輪走行式コンバインを提供することを目的とする。
〔解決手段1〕
上記課題を解決するために講じた本発明における車輪走行式コンバインの技術手段は、左右一対の非操向車輪、及び左右一対の操向車輪によって構成された車輪走行装置が備えられるとともに、脱穀装置の右側又は左側の横側方にエンジンが配設されていることを特徴とする。
〔解決手段1にかかる発明の作用及び効果〕
上記解決手段1にかかる本発明の構成によると、左右一対の非操向車輪、及び左右一対の操向車輪によって構成された車輪走行装置を備えて走行性能に優れた車輪走行式コンバインを得られる。そして、脱穀装置の右側又は左側の横側方にエンジンを配設することで、エンジンを、刈取装置の揺動支点近く、脱穀装置の前端部近く、及び走行装置の駆動軸近くの何れに対しても比較的近い位置に配設することが可能となり、脱穀装置から離れた後方側にエンジンを配設する場合に比べて、エンジンから各駆動対象装置への伝動構造の小型化、ならびに簡素化を図り易いという利点がある。
〔解決手段2〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記エンジンは、側面視で前記非操向車輪の車軸と前記操向車輪の車軸との間に配設されていることを特徴とする。
〔解決手段2にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段2にかかる発明の構成によると、エンジンの重量は、非操向車輪の車軸と前記操向車輪の車軸との間で作用するため、機体の前後方向で前後の車軸よりも機体外方側にエンジン重量が作用するような構造に比べて、機体の前後バランスの崩れを生じ難い点で有利である。
〔解決手段3〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記脱穀装置は、側面視で前記非操向車輪の車軸と前記操向車輪の車軸との間に配設されていることを特徴とする。
〔解決手段3にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段3にかかる発明の構成によると、脱穀装置の重量は、非操向車輪の車軸と前記操向車輪の車軸との間で作用するため、機体の前後方向で前後の車軸よりも機体外方側に脱穀装置の重量が作用するような構造に比べて、機体の前後バランスの崩れを生じ難い点で有利である。
〔解決手段4〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記エンジンは、側面視で前記非操向車輪の車軸と前記操向車輪の車軸との中間位置よりも前記非操向車輪側寄りに配設されていることを特徴とする。
〔解決手段4にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段4にかかる発明の構成によると、エンジンが非操向車輪の車軸と操向車輪の車軸との中間位置よりも非操向車輪側寄りに配設されていることにより、脱穀装置の右側又は左側の横側方位置で、エンジンよりも非操向車輪側寄りのに箇所に、メンテナンス用空間、あるいは他物の配設用空間として活用することが可能なスペースを形成することができ、車体フレーム上の空間を有効に利用し易いという利点がある。
また、エンジンは操向車輪側ではなく、向き変更操作されない非操向車輪側寄りに配設されているので、十分に非操向車輪に近接させて配設することが可能であるとともに、エンジン関連機器等も非操向車輪に近接させた状態で配設することも可能で、より一層車体フレーム上の空間の利用効率を向上し得る利点がある。
〔解決手段5〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記脱穀装置は、前記エンジンよりも車体の左右方向で中央側に配設されていることを特徴とする。
〔解決手段5にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段5にかかる発明の構成によると、重量の大きい脱穀装置がエンジンよりも車体の左右方向で中央側に配設されていることで、エンジンを脱穀装置の横側部に配設しても、機体の左右バランスを安定良く維持できる利点がある。
〔解決手段6〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記エンジンは、前後方向視で前記非操向車輪と重複する位置に配設されていることを特徴とする。
〔解決手段6にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段6にかかる発明の構成によると、エンジンを前後方向視で非操向車輪と重複する位置に配設することで、非操向車輪をエンジンの保護手段として利用することができるとともに、エンジンを極力機体横外方側へ寄せて車体フレーム上の空間を有効に利用し易くする利点がある。
〔解決手段7〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記エンジンは、前記非操向車輪の外周縁の上端よりも低い位置に位置するように配設されていることを特徴とする。
〔解決手段7にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段7にかかる発明の構成によると、エンジンの高さ位置を非操向車輪の外径の大きさよる影響を受けることなく低くし、機体重心を下げて安定した走行を行い易いという利点がある。
〔解決手段8〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記エンジンの下面は、前記非操向車輪の車軸と略同じ高さに配設されていることを特徴とする。
〔解決手段8にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段8にかかる発明の構成によると、エンジンの下面が非操向車輪の車軸と略同じ高さであるように配設して、その重心位置を下げることによって、安定した走行を行い易い利点がある。
〔解決手段9〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記脱穀装置の下面は、前記非操向車輪の車軸と略同じ高さに配設されていることを特徴とする。
〔解決手段9にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段9にかかる発明の構成によると、
脱穀装置の下面が非操向車輪の車軸と略同じ高さであるように配設して、その重心位置を下げることによって、安定した走行を行い易い利点がある。
〔解決手段10〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記車輪走行装置は、前記非操向車輪で前輪が構成され、前記操向車輪で後輪が構成されていることを特徴とする。
〔解決手段10にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段10にかかる発明の構成によると、前輪が操向操作されない非操向車輪であるから、一方の前輪の内端面側に十分に近接せた状態に脱穀装置を配設することができる。これによって、脱穀装置を車体の左右方向での横一側方に寄せ、その脱穀装置が寄せられた側とは反対側の車体フレーム上に生じるスペースをできるだけ大きくし得る。そのようにスペースをできるだけ大きくすることによって、エンジンなどの他装置や他物の配設用空間やメンテナンス用空間として活用し易くし得る利点がある。
〔解決手段11〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記脱穀装置は前記車輪走行装置の左右の車輪同士の左右方向での間隔幅内に配設されていることを特徴とする。
〔解決手段11にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段11にかかる発明の構成によると、脱穀装置の高さ位置を左右の車輪の径の大きさによる影響を受けずに、前記車輪の上部よりも低い位置に配設することが可能となる。したがって、脱穀装置の重心を低く設定して、安定した走行を行い易い車輪走行式コンバインを得られる利点がある。
〔解決手段12〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記エンジンの左右方向での外方側端部は、車体の左右方向での外方側端部と前記車体の前後方向視で略同じ位置に配設されていることを特徴とする。
〔解決手段12にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段12にかかる発明の構成によると、エンジンの外端部を前後方向視で車体の左右方向での外方側端部と略同じ位置に配設したことによって、エンジンを極力機体横外方側へ寄せて車体フレーム上の空間を有効に利用し得るとともに、エンジンのメンテナンスが行い易い利点がある。
〔解決手段13〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記エンジンの左右方向での外方側端部は、前記非操向車輪の左右方向での外方側端部と前記車体の前後方向視で略同じ位置に配設されていることを特徴とする。
〔解決手段13にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段13にかかる発明の構成によると、エンジンの外端部を前後方向視で非操向車輪の左右方向での外方側端部と略同じ位置に配設したことによって、非操向車輪をエンジンの保護手段に利用して、エンジンを極力機体横外方側へ寄せて配設することができ、車体フレーム上の空間を有効に利用し得る利点がある。
〔解決手段14〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記脱穀装置は刈取作物の全稈が投入される全稈投入型に構成され、車体の左右方向での中央位置よりも横一側方に偏倚した位置で、扱胴回転軸線を車体前後方向に沿わせて配設されているとともに、前記脱穀装置に刈取作物を供給するフィーダが前記脱穀装置と同じ横一側方に偏倚した位置に配設されていることを特徴とする。
〔解決手段14にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段14にかかる発明の構成によると、脱穀装置は、扱胴回転軸線が車体前後方向に沿って配設されている全稈投入型のものであるから、回転軸線の方向が異なる複数の扱胴を駆動するような構造のものに比べて脱穀装置の左右幅がコンパクトで、かつ駆動構造が簡単で処理物の方向転換などを要さず、能率良く処理することのできるものである。
そして、扱胴回転軸線が車体前後方向に沿う全稈投入型の脱穀装置では、扱胴径を特別に大きくしなくとも、扱胴軸線方向長さによって処理経路を長く設定することが可能であるから、扱胴としてはそれほど径の大きいものを採用しなくても所要の処理性能を確保し易い。したがって、径の大きい扱胴を採用して機体重心も高くなってしまうというようなことを避け得る点でも有利である。
また、扱胴回転軸線が車体前後方向に沿って配設されている脱穀装置内における前方から後方への作物の流れ方向と同方向にフィーダからの作物が供給されることになるので、作物の流れが直線的になり、スムースな作物処理が行われ易くなる利点がある。
〔解決手段15〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記脱穀装置の上方側で該脱穀装置と平面視で重複する箇所にグレンタンクが配設されていることを特徴とする。
〔解決手段15にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段15にかかる発明の構成によると、グレンタンクは脱穀装置の上側に配設されるので、脱穀装置が占める車体フレーム上の空間もグレンタンクの配設用空間として利用し、グレンタンクの容量を大きく設定できる利点がある。しかも、グレンタンクの平面視での配設位置は脱穀装置の存在による制約を受けないので、車体中央側寄りの安定した位置に設定することが可能となり、内部の穀粒量の増減によっても車体の前後左右の重量バランスが変動し難い点でも有利である。
〔解決手段16〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記グレンタンクは、前記脱穀装置の上側と前記エンジンの上側とにわたって配設されていることを特徴とする。
〔解決手段16にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段16にかかる発明の構成によると、脱穀装置の上側及びエンジンの上側をともにグレンタンクの配設用空間として利用できるので、より一層グレンタンク容量を増大し得る利点がある。
〔解決手段17〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記グレンタンクは、前記脱穀装置の上側に位置する底部よりも前記エンジンの上側に位置する底部が低く位置するように形成されていることを特徴とする。
〔解決手段17にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段17にかかる発明の構成によると、グレンタンクの底部位置を、脱穀装置よりも高さの低いエンジン側の底部が低くなるように形成して、グレンタンクの容量をさらに増大し得る利点がある。
〔解決手段18〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記グレンタンクは、前記脱穀装置の左右両側にオーバーハングして配設されていることを特徴とする。
〔解決手段18にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段18にかかる発明の構成によると、車体フレーム上に、脱穀装置の左右両側にオーバーハングして配設されたグレンタンクによって上方側を覆われた空間部が生じる。したがって、この空間を他装置や他物の配設用空間やメンテナンス用空間として活用することができる。
〔解決手段19〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記グレンタンクは、上下方向高さよりも左右方向での横幅が大きく形成されていることを特徴とする。
〔解決手段19にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段19にかかる発明の構成によると、グレンタンクが上下方向高さよりも左右方向での横幅が大きく形成されていることで、グレンタンクの対地高さが高くなりすぎることを避け、機体重心が高くなり過ぎることを回避し易い。
〔解決手段20〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記グレンタンクは、左右方向での車体フレームの略全幅にわたって配設されていることを特徴とする。
〔解決手段20にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段20にかかる発明の構成によると、車体フレームの左右方向での略全幅にわたって、グレンタンクによって上方側を覆われた空間部が生じる。したがって、この空間を他装置や他物の配設用空間やメンテナンス用空間として活用することができる。
〔解決手段21〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記グレンタンクは、前記車体フレームから立設された支持脚部によって支持されていることを特徴とする。
〔解決手段21にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段21にかかる発明の構成によると、車体フレームから立設された支持脚部によってグレンタンクを支持しているので、脱穀装置がわには上側に位置するグレンタンク重量を支持するための特別な強度構造を必要としない。したがって、脱穀装置を含めての全体重量が増大することを回避し得る利点がある。
普通型コンバインの右側面図である。 普通型コンバインの左側面図である。 普通型コンバインの全体平面図である。 普通型コンバインの正面図である。 車体フレームを示す平面図である。 車体フレームに対する各装置の配置関係を示す分解斜視図である。 車体フレームに対する各装置の配置関係を示す側面図である。 図7におけるVIII-VIII線断面図である。 別実施形態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面の記載に基づいて説明する。
〔コンバインの全体構成〕
図1乃至図3は、本発明に係る普通型コンバインの左右の側面、及び全体平面を示している。これらの図に示すように、本発明に係る普通型コンバインは、車体フレーム1の下側に左右一対の前輪2F,2F、及び左右一対の後輪2R,2Rからなる走行装置2を備えている。
車体フレーム1の前部に運転キャビン3を備え、その後方側に脱穀装置4、及びグレンタンク5を夫々備え、最後部に排ワラ処理装置6を備え、車体フレーム1に対して水平横軸心x1周りで昇降作動する刈取処理装置7を備えて自走機体を構成している。
上記の走行装置2、脱穀装置4、及び刈取処理装置7などに対して駆動力を伝達するエンジン8は、クランク軸(図示せず)が車体左右方向に沿う状態で、脱穀装置4の右横側部に配設されている。
前記走行装置2の前輪2Fには、車体フレーム1の前部に装着されたミッションケース9(内部の変速機構を含む総称であり、トランスミッションに相当する)から左右に延出された駆動軸20を介して伝達される動力が、前輪2Fの機体内方側に向く面に形成された凹入箇所に入り込む状態で配備された減速ケース21、及び減速ケース21に支持された前車軸2a(車軸に相当する)を介して伝達されるように構成してある。
これにより前輪2Fは、駆動軸20を介して前記エンジン8の動力が伝達され、水平横軸心x2周りで駆動回転されるように取り付けられたものであり、その左右方向幅L1及び直径D1が、後輪2Rよりも大きいタイヤ車輪からなる非操向車輪によって構成してある。
前記後輪2Rは、車体フレーム1の後部で、前後方向軸心z1周りで左右揺動自在に装着された後輪支持フレーム22の左右両端側に設けてあり、上下揺動軸心y1周りで操向操作可能な後車軸2b(車軸に相当する)を備えた操向車輪によって構成してあり、後車軸2bの水平横軸心x3周りで回動する。この後輪2Rの左右方向幅L2及び直径D2は、前輪2Fよりも小さく設定されたタイヤ車輪で構成されている。
図1乃至図3、及び図7に示すように、エンジン8に対して外気を吸い込み供給するエアクリーナ80を備えた吸気管81は、搭乗運転部としての運転キャビン3の背部側で右横側部に付設してある。
エンジン8からの排気を排出する排気管82は、吸気管81が配設された側と同じ運転キャビン3の背部側で右横側部に付設され、かつ、その排気口82aが前記吸気管81のエアクリーナ80から上方に離れた運転キャビン3の天井部近くに設けられている。
〔車体フレーム〕
図4乃至図6に示すように、車体フレーム1は、断面形状が内向き開放のチャンネル状に形成された前後方向に長い左右一対の縦フレーム10A,10Aと、その縦フレーム10A,10Aの前端側を接続するパイプ状の前横フレーム10Bと、縦フレーム10A,10Aの後端側を接続するパイプ状の後横フレーム10Cとで、平面視矩形枠状に形成されたメインフレーム10を備えている。
前記メインフレーム10における左右の縦フレーム10A,10Aは、その前端側に、前支持枠部10aが夫々溶接固定されていて、前記前横フレーム10Bは、この前支持枠部10a同士を接続するように設けてある。
前横フレーム10Bの左右両端側は、前記左右の縦フレーム10A,10Aを貫通して横外方へ延出され、その外端のフランジに前記減速ケース21をボルト連結してある。この減速ケース21にミッションケース9から延出された駆動軸20が導入され、エンジン8の動力がミッションケース9及び減速ケース21を経て前車軸2aから前輪2Fに伝達されるように構成してある。
左右の縦フレーム10A,10Aの後端側には、後支持枠部10bが夫々溶接固定されていて、前記後横フレーム10Cは、この後支持枠部10b同士を接続するように設けてあり、その後横フレーム10Cの左右方向での中間位置に設けたブラケット10cに、後輪支持フレーム22を前後方向軸心z1周りで上下揺動自在に装着してある。
また、左右の前支持枠部10aには、その前端側を接続するパイプ状の前横フレーム10Bから離れた後方側の下方位置で、図4及び図5に示すように後述するミッションケース9の下方側を通って左右の前支持枠部10a同士を連結するように、矩形パイプ状の連結フレーム10Dが架設されており、この連結フレーム10Dが、下方から接触するおそれのある障害物に対してミッションケース9を保護する手段としても役立っている。
上記のメインフレーム10の上側には、脱穀装置4やエンジン8を搭載するための格子状搭載フレーム11を設けてあるとともに、その格子状搭載フレーム11に支持させて、グレンタンク5を支持するための支持脚部12と、運転キャビン3を支持するためのキャビン支持脚部13とを立設してある。
前記格子状搭載フレーム11は、メインフレーム10における左右の縦フレーム10A,10Aを横切るように、縦フレーム10A,10Aの上側に配設された横格子フレーム11a,11b,11cと、その横格子フレーム11a,11b,11cと同一平面上に位置する縦格子フレーム11d,11eとを備えて格子状に構成されたものである。
図5に示されるように、左右一対の縦格子フレーム11d,11eのうち、左側の縦格子フレーム11dは左側の縦フレーム10Aの外側に沿って位置し、右側の縦格子フレーム11eは左右の縦フレーム10A,10Aの間で右側の縦フレーム10Aに近い側に位置している。
このように配置された左右の縦格子フレーム11d,11eは、脱穀装置4の左右の横側縁の下側に位置して、脱穀装置4を安定良く支持し得るように構成してある。
前記格子状搭載フレーム11は、その横格子フレーム11a,11b,11cの右側端部が右側の縦フレーム10Aよりも横外方へ突出した状態に形成してあるとともに、前端側の横格子フレーム11aの前記横外方へ突出した延長部分と、中間位置の横格子フレーム11bの延長部分とに、エンジン8の取り付け座11fを設けてある。
これによって、図5に仮想線で図示するように、エンジン8を、その大部分が右側の縦フレーム10Aよりも横外方へ突出した状態で支持することができる。このとき、エンジン8の横外側端位置は、前輪2Fの横外側縁や、格子状搭載フレーム11の横外側端と同じ位置、もしくは、それよりも少し車体内方側寄りに位置するように、つまり略同じ位置に設けられている。
前記格子状搭載フレーム11の前端側の横格子フレーム11aは、その左側端部も左側の縦フレーム10Aよりも横外方へ突出した状態に形成してあり、この横格子フレーム11aの縦フレーム10Aよりも横外方へ突出した延長部分と、縦フレーム10Aから左横外方へ延出されたブラケット14aとにわたって梯子状の載置台14が設置されている。
右側の縦フレーム10Aよりも横外方へ突出した前記後端側の横格子フレーム11cの延長部分、及び中間位置の横格子フレーム11bの後方側に、右側の縦フレーム10Aの横外方へ向けて突出形成された支持ブラケット12a,12aを設けてある。
この支持ブラケット12a,12a、及び各支持ブラケット12a,12aの上側に立設された支持脚12bと、後述するキャビン支持脚部13の弧状脚13d上のブラケット12dから立設された支持脚12cとによって支えられた受け枠12eによって、グレンタンク5を車体フレーム1で支持するための支持脚部12が構成されている。図7及び図8に示されているように、支持脚部12の後端側の支持脚12bの上端部近くが、脱穀装置4の側壁4aにステー12fを介して連結固定されている。
前記運転キャビン3を支持するためのキャビン支持脚部13は、図6及び図7に示すように、左右の縦フレーム10A,10Aの前端側に設けられた前支持枠部10a,10aの上面側に立設した複数の直杆状脚13a,13b,13cと、前輪2Fの外周後方側における横格子フレーム11aの外端部から前輪2Fの外周上方側へ向けて円弧状に湾曲した弧状脚13dとを備えるとともに、それらの直杆状脚13a,13b,13cと弧状脚13dとの上端側を矩形状の台座枠13eで連結して構成されている。
前記直杆状脚13a,13b,13cのうち、前後の直杆状脚13a,13cが、上端側ほど前方に位置する前傾姿勢で、かつ中間の直杆状脚13bが直立姿勢で配設されることにより、前方の直杆状脚13aの下端部と後方の直杆状脚13cの上端部とを連結するように配設され、全体としてトラス構造に似た剛構造に構成されている。
このように構成されたれキャビン支持脚部13が、左右の縦フレーム10A,10Aの前端側で左右対称に設けられることによって運転キャビン3の前部がメインフレーム10の前端よりも前方側へ張り出した状態で支持されるように構成してある。
〔配置構造〕
上記のように構成された車体フレーム1に対して、運転キャビン3、脱穀装置4、グレンタンク5、排ワラ処理装置6、及びエンジン8、ならびに刈取処理装置7が次のように配設されている。
〔運転キャビン〕
すなわち、運転キャビン3は、図1乃至図4、及び図7に示すように、前記キャビン支持脚部13の上側に搭載設置されるものであり、前輪2Fの外径の上縁よりも高い位置で、前輪2Fの後縁よりも前方側へ位置するように配設されている。
また、左右方向では、図3及び図4に示されるように、左右の前輪2F,2Fの中央に相当する左右方向での中心線CLよりも少し左側(図4中では紙面の右側)に寄って配設されている。
この運転キャビン3内に操縦操作用のステアリングハンドル30等が配備され、ステアリングハンドル30の操作で後輪2Rが操向操作されるように構成されている。尚、図4中に示される符号32は前方を照射する前照灯、符号31は作業灯であり、刈取処理装置7による収穫作業箇所を主として照射するように設けられている。
〔脱穀装置〕
脱穀装置4は、前述したように、車体フレーム1のメインフレーム10上に配設された格子状搭載フレーム11に対して、図5及び図8に示すように、脱穀装置4の左右の横側縁が左右の縦格子フレーム11d,11eに沿う状態で配設されている。これによって、脱穀装置4は、左右方向では、左右の前輪2F及び後輪2Rの間隔幅内に位置する状態で配設されることになる。
このとき、脱穀装置4の左の横側縁の前方側は、メインフレーム10の左側の縦フレーム10Aよりも横外側に張り出して、左右方向で前輪2Fの内方側端部に極接近した状態で配設されているが、後方側では、後輪2Rの最大操向範囲よりも左右方向で内方側に位置するように配設されている。
このように配設された脱穀装置4は、車体の左右方向での中心線CLに対して、脱穀装置4の全体の左右方向での中心線であるところの扱胴回転軸線p1が、左側へ偏倚した状態で配設されている。つまり、脱穀装置4の左右方向での中心線は、内部に配設されている扱胴40の前後方向の扱胴回転軸線p1と同一の位置に存在している。
また、脱穀装置4は、その下面が前述したように格子状搭載フレーム11に搭載されているので、図7及び図8に示すように、非操向車輪である前輪2Fの前車軸2aよりも少し低く、操向車輪である後輪2Rの後車軸2bよりも少し高い位置にある。つまり、非操向車輪である前輪2Fの前車軸2a、もしくは操向車輪である後輪2Rの後車軸2bと略同じ高さに位置するように配設されている。
脱穀装置4自体は、内部の扱室の上部に前後方向の扱胴回転軸線p1を有した扱胴40を備え、その下部に選別部41を備えた周知の全稈投入型のものである。前部に備えたフィーダ70を介して刈取処理装置7側から扱室内へ供給される穀稈などの作物を脱穀処理し、選別部41で穀粒を回収してグレンタンク5へ送り込み、排ワラは後部の排ワラ処理装置6に送り込むように構成されている。図1における符号43は、脱穀装置4の右横側部を、エンジン8よりも外側の位置から遮蔽する脱穀部カバーであり、脱着可能に構成されている。
前記フィーダ70は、扱胴40と同様に車体の左右方向での中心線CLに対して、左側へ偏倚した状態で配設されており、図4に示すように、車体の左右方向での中心線CLに対して右寄りに偏倚したミッションケース9とは平面視で重複しない位置に配設されている。
排ワラ処理装置6は、脱穀装置4の後部に一体的に装着されており、脱穀処理後の排ワラを切断して機外へ排出するように構成されている。
〔エンジン〕
エンジン8は、図5に示すように、前記格子状搭載フレーム11の前端側の横格子フレーム11aの横外方へ突出した延長部分と、中間位置の横格子フレーム11bの延長部分とに設けた取り付け座11fに配設されている。これによって、エンジン8は、脱穀装置4が偏倚した側とは反対側の右横外側で、右側の前輪2Fの後方側に位置し、支持脚部12の右側の縦フレーム10Aの横外方へ向けて突出形成された支持ブラケット12a,12aから立設された前後の支持脚12b,12bのうち、前側の支持脚12bの前方側に位置している。
そして、エンジン8の横外側端位置は、前後方向視で前輪2Fの横外側縁とほぼ同等、もしくは、少し車体内方側寄りに位置するように、つまり略同じ位置に設けられている。
また、エンジン8は、その左右方向での外側端の位置が、車体フレーム1の一部である格子状搭載フレーム11の横外側端と同じ位置、もしくは、それよりも少し車体内方側寄りに位置するように、つまり略同じ位置に設けられている。
前記エンジン8は、その下面が前述したように格子状搭載フレーム11に搭載されているので、図7及び図8に示すように、非操向車輪である前輪2Fの前車軸2aよりも少し低く、操向車輪である後輪2Rの後車軸2bよりも少し高い位置にある。つまり、非操向車輪である前輪2Fの前車軸2a、もしくは操向車輪である後輪2Rの後車軸2bと略同じ高さに位置するように配設されている。
そして、エンジンの上端は、前輪2Fの外周縁の上端よりも少し低い位置、あるいは同程度の高さに位置するように配設されている。
また、エンジン8は、側面視で前車軸2aと後車軸2bとの間で、かつ前車軸2aに近い側に配設されている。これによって、エンジン8の後方側には、前後の支持脚12b,12bの前後間隔に相当する空間部s1が形成されるので、この空間s1を利用して、後方側からエンジン8のメンテナンスを行うことができる。
また、エンジン8の横外方側は、脱穀部カバー43を外せば外部に開放されるので、横外方からのメンテナンスも簡単に行える。
そして、エンジン8の上方側は、支持脚部12の上側に載置されるグレンタンク5の底部50との間に上部空間s2が存在しているので、この上部空間s2を利用して上方側からのメンテナンスを行うことも可能である。
〔グレンタンク〕
グレンタンク5は、図6乃至図8に示すように、前記支持脚部12によって、グレンタンク5の底部50のうち、脱穀装置4の右側に位置する右側底部50aを支持され、脱穀装置4の左側の側壁4a近くの天板4bに対して、グレンタンク5の底部50のうちの左側底部50bに相当する箇所が支持されて、脱穀装置4の左右両側にオーバーハングした状態に延出されている。
このグレンタンク5の左右方向幅は、車体フレーム1の左右方向幅と同程度の左右方向幅に設定され、その左右方向での中央位置は車体の中心線CLと略一致している。上下方向高さは、その左右方向幅よりも小さくなるように寸法設定され、グレンタンク5の上面の最上部が運転キャビン3の天井部上面と同程度の高さとなるように構成されている。
このグレンタンク5は、図7及び図8に示すように、その底部50のうち、エンジン8の上方に相当する前記支持脚部12によって支持される右側底部50aが、脱穀装置4の上部に位置する左側底部50bよりも低く位置するように構成されている。
これによって、グレンタンク5の右側底部50aは、図8に示すように、脱穀装置4の台形状に膨出する天板4bと側面視で重複する高さ位置に設けられた状態となる。
このとき、前記支持脚部12の上部は、脱穀装置4の扱胴40と側面視で重複するように高さ位置を設定してあるので、前記エンジン8の後方側で、支持脚部12の受け枠12eの下方側に形成される空間部s1の上下方向高さもかなり高くなる。
したがって、脱穀部カバー43を外すと脱穀装置4の側壁4aの横側外方も比較的広く開放され、脱穀装置4のメンテナンスを行う際にも便利になる。
〔刈取処理装置〕
図1乃至図3に示すように、車体フレーム1に搭載した脱穀装置4の前側の水平横軸心x1周りで昇降作動する刈取処理装置7を設けてある。
この刈取処理装置7は、脱穀装置40に対して刈り取られた茎稈などの作物を供給するフィーダ70と、植立茎稈などの作物を掻き込む掻き込みリール71や刈取装置72を備えて、作物を刈り取ってフィーダ70に送り込み、脱穀装置4に供給するように構成されている。
フィーダ70の作物搬送方向は、脱穀装置4内における扱胴40の扱胴回転軸線p1に沿う前後方向であり、フィーダ70部分の昇降動作に伴って、掻き込みリール71や刈取装置72も昇降作動可能に構成してある。
〔別実施形態の1〕
上記の実施形態では、脱穀装置4の上方に配設されるグレンタンク5を、エンジン8の上方位置と脱穀装置4との上方位置とにわたる一連のもので構成し、かつ、グレンタンク5の底部50のうち、エンジン8の上方位置に相当する右側底部50aを、脱穀装置4の天板4bの上側に相当する左側底部50bよりも低く位置させたものであるが、これに限らず、例えば、図9(a)又は(b)に示すように、同程度の高さの底部50であるように構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の2〕
上記の実施形態では、脱穀装置4の上方に配設されるグレンタンク5を、脱穀装置4の左右両側にオーバーハングする構造のものを示したが、これに限らず、例えば、脱穀装置4の上方位置からエンジン8の上方位置側に向けてオーバーハングさせる(図9(b)参照)、もしくは脱穀装置4の上方位置にのみ設ける(図9(c)参照)、又はエンジン8の上方位置にのみ設ける(図9(d)参照)、あるいは、図示していないが、脱穀装置4の上方位置からエンジン8の上方位置とは反対側へオーバーハングさせて設ける構造としてもよい。また、脱穀装置4は、その扱胴回転軸線p1が車体の左右方向での中心線CLと一致、又は略一致するように設けてもよい。
尚、図9(b)乃至(d)における仮想線は、図9(a)に対応する部分のグレンタンク5の一部が存在していない箇所を示している。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の3〕
上記の実施形態では、走行装置2として、前輪2Fを非操向車輪で構成された駆動輪とし、後輪2Rを駆動されていない操向車輪で構成したものを示したが、これに限らず、例えば、前輪2Fを操向車輪として、後輪2Rを非操向車輪からなる駆動輪としてもよい。
また、前輪2F及び後輪2Rをともに操向車輪で構成して、前輪2Fもしくは後輪2Rのいずれか一方、あるいは両方を駆動輪で構成してもよい。
〔別実施形態の4〕
上記の実施形態では、グレンタンク5を支持するための支持脚部12を、脱穀装置4が偏倚している側とは反対側の格子状搭載フレーム11の上側に設けたが、これに限らず、脱穀装置4の偏倚した側とは同じ側の格子状搭載フレーム11の上側にも設けて、グレンタンク5の左右両側で幅広く支持できるように構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の5〕
上記の実施形態では、脱穀装置4の横側方に配設されるエンジン8を、側面視で前輪2Fと後輪2Rとの間で、かつ前後方向視で前輪2Fと重複する位置に配設したものを示したが、これに限らず、次のように配設してもよい。
例えば、エンジン8を、左右方向で脱穀装置4の側壁4aと前輪2Fの車体中央側に向く内端面との間に位置させて、エンジン8の前端が前輪2Fの後端よりも前側で前車軸2aと同程度の前後方向箇所に位置するように、あるいはそれよりも後方側に位置するように配設してもよい。
また、脱穀装置4エンジン8との前後方向での位置関係は、両者がほぼ同じ前後方向箇所に位置するものに限らず、脱穀装置4の前壁4cよりもエンジン8の前端が後方側へ離れて位置するように構成してもよい。
〔別実施形態の6〕
上記の実施形態では、エンジン8の上端は、前輪2Fの外周縁の上端よりも少し低い位置、あるいは同程度の高さに位置するように配設されたものを示したが、これに限られるものではない。
例えば、エンジン8の主要部分は前輪2Fの外周縁の上端と同程度で、その補機類やエンジン8のごく一部が前輪2Fの上端よりも上方側に位置する状態で配設されたものであってもよい。
また、エンジン8の下面も前車軸2aと略同じ高さに配設されたものに限らず、例えば、エンジン8の下面が前車軸2aよりも低く位置するように、あるいは、エンジン8のクランク軸が前車軸2aよりも低く位置するように配設されたものであってもよい。
本発明で示すコンバインとしては、稲、麦、とうもろこしなどの穀粒を収穫するものに限らず、大豆などの豆類や菜種などの花卉類を収穫するものに適用することもできる。
1 車体フレーム
2 走行装置
2F 前輪(非操向車輪)
2R 後輪(操向車輪)
2a 前車軸(車軸)
2b 後車軸(車軸)
3 運転キャビン
4 脱穀装置
4b 天板
5 グレンタンク
8 エンジン
9 ミッションケース
12 支持脚部
50a 底部
50b 底部
70 フィーダ
p1 扱胴回転軸線

Claims (21)

  1. 左右一対の非操向車輪、及び左右一対の操向車輪によって構成された車輪走行装置が備えられるとともに、脱穀装置の右側又は左側の横側方にエンジンが配設されている車輪走行式コンバイン。
  2. 前記エンジンは、側面視で前記非操向車輪の車軸と前記操向車輪の車軸との間に配設されている請求項1記載の車輪走行式コンバイン。
  3. 前記脱穀装置は、側面視で前記非操向車輪の車軸と前記操向車輪の車軸との間に配設されている請求項1又は2記載の車輪走行式コンバイン。
  4. 前記エンジンは、側面視で前記非操向車輪の車軸と前記操向車輪の車軸との中間位置よりも前記非操向車輪側寄りに配設されている請求項1〜3のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  5. 前記脱穀装置は、前記エンジンよりも車体の左右方向で中央側に配設されている請求項1〜4のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  6. 前記エンジンは、前後方向視で前記非操向車輪と重複する位置に配設されている請求項1〜5のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  7. 前記エンジンは、前記非操向車輪の外周縁の上端よりも低い位置に位置するように配設されている請求項1〜6のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  8. 前記エンジンの下面は、前記非操向車輪の車軸と略同じ高さに配設されている請求項1〜7のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  9. 前記脱穀装置の下面は、前記非操向車輪の車軸と略同じ高さに配設されている請求項1〜8のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  10. 前記車輪走行装置は、前記非操向車輪で前輪が構成され、前記操向車輪で後輪が構成されている請求項1〜9のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  11. 前記脱穀装置は前記車輪走行装置の左右の車輪同士の左右方向での間隔幅内に配設されている請求項1〜10のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  12. 前記エンジンの左右方向での外方側端部は、車体の左右方向での外方側端部と前記車体の前後方向視で略同じ位置に配設されている請求項1〜11のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  13. 前記エンジンの左右方向での外方側端部は、前記非操向車輪の左右方向での外方側端部と前記車体の前後方向視で略同じ位置に配設されている請求項1〜12のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  14. 前記脱穀装置は刈取作物の全稈が投入される全稈投入型に構成され、車体の左右方向での中央位置よりも横一側方に偏倚した位置で、扱胴回転軸線を車体前後方向に沿わせて配設されているとともに、前記脱穀装置に刈取作物を供給するフィーダが前記脱穀装置と同じ横一側方に偏倚した位置に配設されている請求項1〜13のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  15. 前記脱穀装置の上方側で該脱穀装置と平面視で重複する箇所にグレンタンクが配設されている請求項1〜14のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  16. 前記グレンタンクは、前記脱穀装置の上側と前記エンジンの上側とにわたって配設されている請求項15記載の車輪走行式コンバイン。
  17. 前記グレンタンクは、脱穀装置の上側に位置する底部よりもエンジンの上側に位置する底部が低く位置するように形成されている請求項16記載の車輪走行式コンバイン。
  18. 前記グレンタンクは、前記脱穀装置の左右両側にオーバーハングして配設されている請求項15〜17のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  19. 前記グレンタンクは、上下方向高さよりも左右方向での横幅が大きく形成されている請求項15〜17のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  20. 前記グレンタンクは、左右方向における車体フレームの略全幅に亘って配設されている請求項15〜19のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
  21. 前記グレンタンクは、前記車体フレームから立設された支持脚部によって支持されている請求項15〜20のいずれか一項記載の車輪走行式コンバイン。
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