JP2013158258A - 刈取収穫機 - Google Patents

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JP2013158258A JP2012020334A JP2012020334A JP2013158258A JP 2013158258 A JP2013158258 A JP 2013158258A JP 2012020334 A JP2012020334 A JP 2012020334A JP 2012020334 A JP2012020334 A JP 2012020334A JP 2013158258 A JP2013158258 A JP 2013158258A
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Shinroku Nakajima
伸六 中島
Masaya Mizumoto
雅也 水本
Koji Yamagata
山形  浩司
Yuji Tanaka
祐二 田中
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Abstract

【課題】充分な支持強度を備えるものでありながら、車体フレームの構造を簡素化させることが可能な刈取収穫機を提供する。
【解決手段】左右一対の前輪1と左右一対の後輪2とを備え、搭乗運転部、作物を刈り取って後方に搬送する刈取搬送部、駆動用のエンジンが備えられた走行車体における車体フレームFが、走行車体の前後方向に沿って延びる状態で且つ横方向に間隔をあけた状態で配備された複数の前後向きフレーム体17と、走行車体の横方向に沿って延びる状態で且つ前後方向に間隔をあけた状態で配備された複数の横向きフレーム体18とを平面視で格子状に組み合わせて構成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、コンバインやトウモロコシ収穫機等、走行車体に作物を刈り取って後方に搬送する刈取搬送部を備えた刈取収穫機に関する。
従来の刈取収穫機の一例として、左右一対の前輪と左右一対の後輪とを備えた4輪式の走行車体を有する収穫機において、走行車体に備えられる車体フレームが、キャビンにて覆われた搭乗運転部及び駆動用のエンジンを備えた原動部等の車体を構成する主要な構成要素を載置支持する平面視で略矩形状の機台が備えられ、その機台が下方に向けて一体的に延設された複数の縦フレーム部を介して左右両側の前輪及び左右両側の後輪に支持されるように構成されたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1では示されていないが、刈取収穫機としてコンバインに適用する場合には、機台上に脱穀装置や穀粒タンク等の大重量の装置を載置支持することになる。
特開昭61−215110号公報
上記従来構成では、車体フレームが、走行車体の主要な構成要素であり重量の大きな装置を載置支持する機台と、その機台から下方に向けて一体的に延設される複数の縦フレーム部とで構成されるので、機台が支持する大きな荷重を複数の縦フレーム部にて支持することになる。
しかし、刈取収穫機は凹凸の多い作業地を走行するので、複数の縦フレームに対して大きな荷重を支持する機台側から車体前後方向や車体横幅方向に沿う力が掛かる場合があり、そのような力が加わると縦フレームと機台との接続部分が損傷するおそれが大きいものとなる等、車体フレームの剛性が低くなり易い不利があった。又、剛性を高めるために、縦フレームの個数が多くなったり、縦フレームと機台の連結部分の強度を向上させるために特別な構造を付加する必要があり、車体全体の構造が複雑になる不利もあった。
本発明の目的は、充分な支持強度を備えるものでありながら、車体フレームの構造を簡素化させることが可能な刈取収穫機を提供する点にある。
本発明に係る刈取収穫機の第1特徴構成は、左右一対の前輪と左右一対の後輪とを備えた走行車体に、搭乗運転部と、作物を刈り取って後方に搬送する刈取搬送部と、駆動用のエンジンとが備えられ、前記走行車体における車体フレームが、前記走行車体の前後方向に沿って延びる状態で且つ横方向に間隔をあけた状態で配備された複数の前後向きフレーム体と、前記走行車体の横方向に沿って延びる状態で且つ前後方向に間隔をあけた状態で配備された複数の横向きフレーム体とを平面視で格子状に組み合わせて構成されている点にある。
第1特徴構成によれば、車体フレームが、複数の前後向きフレーム体と複数の横向きフレーム体とを平面視で格子状に組み合わせた強固な構造体を形成して構成されるから、格子状に組み合わせて強固な構造体を構成する車体フレームに、左右一対の前輪及び左右一対の後輪を近接させた低い位置で支持させることができ、又、上記したような強固な構造体を構成する車体フレームにて、搭乗運転部、エンジン、その他の走行車体の主要な装置を載置させた状態で、上下方向にコンパクトにそれらを支持させることができる。
その結果、格子状に組み合わせて強固な構造体を構成する車体フレームにて、上下方向にコンパクトな形状で走行車体を支持することが可能となる。
つまり、車体全体の重量を充分な支持強度を有する状態で支持させることができるものでありながら、大きな荷重を下側で支える状態で上下方向に長く延びる縦向き部材を設ける必要がなく、構成の簡素化及び軽量化を図ることが可能となる。
従って、充分な支持強度を備えるものでありながら、車体フレームの構造を簡素化させることが可能な刈取収穫機を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、前記横向きフレーム体が、前記前輪と前記後輪との間に位置する箇所において、前記前後向きフレーム体から車体横幅方向外方側に張り出すように構成されている点にある。
第2特徴構成によれば、横向きフレーム体が、前輪と後輪との間に位置する箇所において、前後向きフレーム体から車体横幅方向外方側に張り出すので、前輪と後輪との間の空間を有効に利用して、その張り出し部に載置支持させる状態で走行車体に備えられる種々の装置を支持させることができる。
本発明の第3特徴構成は、前記横向きフレーム体における前記前後向きフレーム体から車体横幅方向外方側に張り出す張り出し部に前記エンジンが支持されている点にある。
第3特徴構成によれば、横向きフレーム体の張り出し部にエンジンを支持するようにしたので、前輪と後輪との間の空間を有効に利用して、機体を駆動するために必要となるエンジンを配備させることができる。
本発明の第4特徴構成は、前記エンジンは、前記張り出し部の前側部分に支持されている点にある。
第4特徴構成によれば、エンジンは張り出し部の前側部分に支持されるので、張り出し部の後側部分を利用して、例えば他の装置を支持させたり、作業用の空間を確保する等、前輪と後輪との間の空間をより一層有効に利用することができる。
本発明の第5特徴構成は、前記エンジンは、前記前輪と前記後輪との間において前記前輪側に配置されている点にある。
第5特徴構成によれば、エンジンが前輪と後輪との間における前輪側に配置されるので、前輪と後輪との間の空間を有効に利用してエンジンを配備することができるとともに、前輪と後輪との間における後輪側の領域を他の装置を配備したり、作業用の空間を確保する等、前輪と後輪との間の空間をより一層有効に利用することができる。
本発明の第6特徴構成は、前記エンジンは、前記前後向きフレーム体に支持されている点にある。
第6特徴構成によれば、エンジンが格子状に組み合わせた強固な構造体を形成する前後向きフレーム体に支持されるので、横向きフレーム体の張り出し部だけで支持するような場合に比べてエンジンを強固に支持させることができる。
本発明の第7特徴構成は、前記車体フレームにおける前記複数の前後向きフレーム体と前記複数の横向きフレーム体とにより平面視で前記走行車体の四隅に対応する位置に形成される凹入部に、前記前輪及び前記後輪が配備されている点にある。
第7特徴構成によれば、複数の前後向きフレーム体と複数の横向きフレーム体とにより平面視で走行車体の四隅に対応する位置に凹入部が形成され、その四隅に形成された凹入部を利用して前輪及び後輪が配備される。
このように構成することで、車体フレームを極力大型にして支持強度を高めるようにしながら、走行車体の前後長や横幅をできるだけコンパクトにすることができる。
本発明の第8特徴構成は、前記前後向きフレーム体が左右一対備えられ、
それら一対の前後向きフレーム体が、前記一対の前輪及び前記一対の後輪よりも車体横幅方向内方側に位置する状態で備えられ、
前記一対の前後向きフレーム体の車体横幅方向の中央位置から前記前後向きフレーム体までの車体横幅方向の間隔が、前記前後向きフレーム体と前記前輪及び前記後輪との間での車体横幅方向の間隔よりも大になるように構成されている点にある。
第8特徴構成によれば、左右一対の前後向きフレーム体が一対の前輪及び一対の後輪よりも車体横幅方向内方側に位置する状態で、且つ、前後向きフレーム体と前輪及び後輪との間での車体横幅方向の間隔を小さくし、車体横幅方向の中央部から前後向きフレーム体までの車体横幅方向の間隔を大きくさせた状態で備えられることになる。つまり、前後向きフレーム体と左右の前輪及び後輪とが近づいた状態で、左右両側の前後向きフレーム体同士の間隔を大きくさせることができる。
従って、車体横幅方向に大きく間隔をあけて設けられる左右一対の前後向きフレーム体及びそれに近づいた状態で備えられる一対の前輪及び一対の後輪により、安定した状態で走行車体を支持することができる。
本発明の第9特徴構成は、前記一対の前後向きフレーム体の間に位置し、かつ前記一対の前後向きフレーム体に固定された前後向きの補助フレーム体を備えている点にある。
第9特徴構成によれば、一対の前後向きフレーム体同士の間の横幅方向の間隔が大きくあいており、しかも、重量の大きい装置が左右いずれかに片寄った状態で搭載されるような場合であっても、一対の前後向きフレーム体の間に位置する状態で設けられた補助フレームと、片寄った側の一方の前後向きフレーム体により安定的に支持することができる。
本発明の第10特徴構成は、前記刈取搬送部にて刈り取られた作物の脱穀処理を行う脱穀部が前記車体フレームに支持される状態で備えられている点にある。
第10特徴構成によれば、刈取搬送部にて刈り取られた作物の脱穀処理が脱穀部にて行われる。刈取搬送部にて刈り取られた作物は車体後方に向けて搬送されるので、脱穀部は刈取搬送部の車体後方側に位置することになる。脱穀部は、内部に作物に対する扱処理用の扱胴等を供えて重量が大きいものとなるが、その脱穀部は車体フレームにて安定的に支持されることになる。
本発明の第11特徴構成は、前記脱穀部は、前記前後向きフレーム体に支持されている点にある。
第11特徴構成によれば、脱穀部を車体フレームにおける主要なフレーム構造体である前後向きフレーム体により安定的に支持することができる。
本発明の第12特徴構成は、前記エンジンが前記一対の前後向きフレーム体のうち一方の前後向きフレーム体に支持され、前記脱穀部が前記一対の前後向きフレーム体のうち他方の前後向きフレーム体に支持されている点にある。
第12特徴構成によれば、エンジンが一方の前後向きフレーム体に支持され、脱穀部が他方の前後向きフレーム体に支持される。つまり、エンジンと脱穀部とを左右両側の前後向きフレーム体に振り分けて支持させるようにしたので、例えば、エンジンと脱穀部とを共に、走行車体における横幅方向のいずれか一方に片寄せて配備するようにして、夫々を一方の前後向きフレーム体に支持させるような構成に比べて、極力荷重を左右に均等化させた状態で安定的に支持させることができる。
本発明の第13特徴構成は、前記脱穀部にて脱穀処理されて得られた穀粒を貯留する穀粒タンクが前記脱穀部の上方に位置する状態で備えられている点にある。
第13特徴構成によれば、脱穀部にて脱穀処理されて得られた穀粒が穀粒タンクに貯留される。そして、この穀粒タンクは脱穀部の上方に位置する状態で備えられるので、脱穀部の上方空間を有効利用して、車体全体の形状を大型化させることのない状態で穀粒タンクを配置することができる。
つまり、例えば、穀粒タンクを脱穀部の横側方や後方側に位置するように並べて備える場合には、車体横幅や車体前後長が大きくなり走行車体を大型化させる不利があるが、穀粒タンクを脱穀部の上方に位置させることで走行車体を大型化させることがない状態でコンパクトに配備できる。
本発明の第14特徴構成は、前記車体フレームから固定延設される状態で前記穀粒タンクを支持するタンク支持用フレーム体が設けられている点にある。
第14特徴構成によれば、車体フレームから固定延設されたタンク支持用フレーム体にて穀粒タンクを支持するようにしたので、穀粒タンクを、タンク支持用フレーム体を介して車体フレームにて安定的に支持することができる。
本発明の第15特徴構成は、前記脱穀部は、前記補助フレーム体に支持されている点にある。
第15特徴構成によれば、脱穀部が前記補助フレーム体、すなわち、一対の前後向きフレーム体の間に位置しかつ一対の前後向きフレーム体に固定された前後向きの補助フレーム体に支持される。
つまり、脱穀部が車体横幅方向一方側に片寄った状態で配備されるような場合であっても、一対の前後向きフレーム体のうちの車体横幅方向一方側に位置する前後向きフレーム体と補助フレーム体とにより、脱穀部を安定的に支持することが可能となる。
本発明の第16特徴構成は、前記脱穀部は、側面視において、その前端が前記張り出し部の前端よりも前方に位置するように配備されている点にある。
第16特徴構成によれば、側面視において、脱穀部の前端が横向きフレーム体における張り出し部の前端よりも前方に位置しているので、脱穀部が、車体横幅方向一方側に片寄った状態で配備されるような場合であっても、脱穀部における車体横幅方向一方側に位置する前後向きフレーム体よりも外方に張り出した箇所は、張り出し部により支持されることになり、安定した状態で脱穀部を支持することができる。
本発明の第17特徴構成は、前記左右一対の後輪を支持する後車軸ケースが、前記複数の横向きフレーム体のうちの車体後端側に位置する横向きフレーム体に対して車体前後軸芯周りで揺動自在に支持されている点にある。
第17特徴構成によれば、走行路面に凹凸が存在しており、作業走行に伴って凹凸に追従して走行車体が左右に傾斜することがあっても、左右一対の後輪を支持する後車軸ケースが、車体後端側に位置する横向きフレーム体に対して車体前後軸芯周りで揺動することにより、左右一対の後輪を地面の凹凸に沿わせるようにしながら走行車体の左右傾斜を極力少なくさせることができる。
本発明の第18特徴構成は、前記前後向きフレーム体が、前記後車軸ケースと略同じ高さに位置する本体部と、前記後車軸ケースの上方側に位置するように前記本体部から後方上方に延設された車輪支持部とを備えて構成されている点にある。
第18特徴構成によれば、一対の前後向きフレーム体夫々の本体部が、後車軸ケースと略同じ高さに位置する低い位置に設けられるので、車体全体の重心位置が極力低くなる状態で走行車体を支持することができる。
そして、後車軸ケースを支持する車輪支持部は、後車軸ケースの上方側に位置するように本体部から後方上方に延設された状態で高い位置に設けられる。このように高い位置に設けられることで、後車軸ケースに干渉しないように迂回させることができ、左右両側の車輪支持部同士を後部側横向きフレーム体により連結して、後部側横向きフレーム体の下部側にて後車軸ケースを車体前後軸芯周りで揺動自在に支持させることができる。
従って、後部側横向きフレーム体にて後車軸ケースを車体前後軸芯周りで揺動自在に支持させることができるものでありながら、車体全体の重心位置が極力低くなる状態で走行車体を支持することができる。
本発明の第19特徴構成は、前記刈取搬送部が前記走行車体の前部側に備えられ、
前記左右一対の前輪が操向操作不能で且つ前記左右一対の後輪が操向操作可能に構成されている点にある。
第19特徴構成によれば、刈取搬送部が車体前部に備えられており、前輪は操向せず、後輪が操向操作可能であるから、走行車体の前部側を旋回中心にして操向させることができる。つまり、刈取搬送部の位置を大きく変化させることなく、走行車体の向きを変更させることが可能となる。
その結果、圃場において刈取作業する場合に、圃場内で小回り旋回が可能となって、例えば、1つの作業行程での作業が終了して次回の作業行程に向けて旋回走行するような場合に、次回の作業行程に向けての旋回走行が行い易いものとなる。
本発明の第20特徴構成は、前記刈取搬送部が横向き支点周りで昇降揺動自在に設けられ、前記刈取搬送部を昇降駆動する昇降用アクチュエータの基端部が前記車体フレームの車体前部側箇所に支持されている点にある。
第20特徴構成によれば、刈取搬送部が横向き支点周りで昇降揺動自在に設けられ、昇降用アクチュエータの基端部が車体フレームの車体前部側箇所に支持され、先端部が刈取搬送部に連結される。そして、この昇降用アクチュエータを作動させることで、刈取搬送部が横向き支点周りで駆動昇降操作される。
このように昇降用アクチュエータの基端部が車体フレームの車体前部側箇所に支持されるので、昇降用アクチュエータは、刈取搬送部の荷重を車体フレームの車体前部側箇所にて受け止め支持しながら、刈取搬送部の昇降操作を良好に行うことができる。
コンバインの右側全体側面図である。 コンバインの左側全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 コンバインの全体背面図である。 コンバインの全体正面図である。 フレーム構造を示す斜視図である。 フレーム構造を示す平面図である。 フレーム構造を示す斜視図である。 フレーム構造を示す背面図である。 車体前部のフレーム構造を示す平面図である。 フレーム構造を示す正面図である。 フレーム構造を示す側面図である。 エンジンの吸排気構造を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る刈取収穫機をコンバインに適用した場合について説明する。
図1〜図3に示すように、コンバインは、左右一対の操向不能な前輪1と左右一対の操向操作可能な後輪2とを備えた走行車体3の前部に、作物を刈り取って後方に搬送する刈取搬送部4が昇降用アクチュエータとしての刈取昇降シリンダ5により横向き支点P1周りで駆動昇降自在に支持され、走行車体3には、前部側にキャビン6にて覆われた搭乗運転部7、刈取搬送部4にて刈り取られた作物の脱穀処理を行う脱穀部8、その脱穀部8にて脱穀処理されて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク9、駆動用のエンジン10等が備えられている。又、走行車体3の左右両側部はカバー体62にて覆われる構成となっている。
刈取搬送部4は、植立する作物を刈り取ったのち刈り取った作物を刈幅方向の中央部に寄せ集める刈取部11と、刈り取られて中央に寄せ集められた作物を機体後方の脱穀部8に向けて搬送するフィーダ12とを備えて構成されている。
図3に示すように、刈取部11は、作物の株元を切断して刈り取るバリカン型の刈刃13、刈り取った作物を刈幅方向の中央部に寄せ集める横送りオーガ14、刈取対象となる作物の穂先側を後方に向けて掻込む回転リール15等を備えて構成されている。フィーダ12は、図示はしないが、角筒状のフィードケース内に、前後方向に亘って左右一対の無端回動チェーンが巻回張設され、左右の無端回動チェーンにわたり周方向に沿って適宜間隔をあけて搬送体を架設してあり、搬送体によって刈取部11から受け渡された作物を後方上方に向けて搬送するように構成されている。
次に、走行車体3における車体支持構造について説明する。
図6〜図8に示すように、走行車体3の車体フレームFは、走行車体3の左右両側に位置し且つ走行車体3の前後方向にわたって延びる状態で配備された複数の前後向きフレーム体17、及び、走行車体3の横方向に沿って延びる複数の横向きフレーム体18を備えて構成されている。
具体的には、複数の前後向きフレーム体17の一例として、左右一対の前後向きフレーム体17R,17Lが備えられ、左右一対の前後向きフレーム体17R,17Lは、夫々、断面形状が略コの字形に形成されて、車体側面視で左右前輪1の略中心部に相当する位置から左右後輪2の略中心部に相当する位置まで車体前後方向の全長にわたって長く延びる状態で備えられている。
図9に示すように、左右一対の前後向きフレーム体17R,17Lは、夫々、断面形状が略コの字形に形成されて、車体側面視で左右前輪1の略中心部に相当する位置から左右後輪2の略中心部に相当する位置まで車体前後方向の略全長にわたって長く延びる状態で備えられている。
又、一対の前後向きフレーム体17R,17Lは、一対の前輪1及び一対の後輪2よりも車体横幅方向内方側に位置する状態で備えられ、一対の前後向きフレーム体17R,17Lの車体横幅方向の中央部CLから前後向きフレーム体(17R又は17L)までの車体横幅方向の間隔L1が、前後向きフレーム体(17R又は17L)と前輪1及び後輪2との間での車体横幅方向の間隔(L2,L3)よりも大になるように構成されている。
すなわち、図9に示すように、一対の前後向きフレーム体17R,17Lの車体横幅方向の中央部CLから前後向きフレーム体(17R又は17L)までの車体横幅方向の間隔L1が、左右の前後向きフレーム体(17R又は17L)と左右の前輪1との間での車体横幅方向の間隔L2よりも大となり、又、前記車体横幅方向の中央部CLから前後向きフレーム体(17R又は17L)までの車体横幅方向の間隔L1が、左右の前後向きフレーム体(17R又は17L)と左右両側の後輪2との間での車体横幅方向の間隔L3よりも大となるように構成されている。
このように、左右一対の前後向きフレーム体17R,17Lは、走行車体3の横幅方向に広い間隔をあける状態で且つ左右両側の前輪1及び後輪2に極力近づけた状態で配備されている。
図7及び図8に示すように、複数の横向きフレーム体18として、走行車体3の横方向に沿って延びる状態で且つ前後方向に間隔をあけた状態で6個の横向きフレーム体18a〜18fが備えられ、これらの横向きフレーム体18a〜18fと一対の前後向きフレーム体17R,17Lとを平面視で格子状に組み合わせて車体フレームFが構成されている。
一対の前後向きフレーム体17R,17Lの車体前端部同士が、6個の横向きフレーム体18a〜18fのうちの車体前後方向の最前部に位置する前部側横向きフレーム体18aによって連結されており、一対の前後向きフレーム体17R,17Lの車体後端部同士が、6個の横向きフレーム体18a〜18fのうちの車体前後方向の最後部に位置する後部側横向きフレーム体18fによって連結されている。
又、車体フレームFは、車体前後方向において前輪1と後輪2との間に位置する箇所に、一対の前後向きフレーム体17R,17Lから車体横幅方向外方側に張り出す張り出しフレーム部Fhを備えて構成されている。
すなわち、6個の横向きフレーム体18a〜18fのうち、前輪1と後輪2との間に位置する3本の横向きフレーム体18c〜18eが、前後向きフレーム体17R,17Lから車体横幅方向外方側に張り出すように構成され、これらの張り出し型の横向きフレーム体18c〜18eにおける前後向きフレーム体17R,17Lから車体横幅方向外方側に張り出す部分が前記張り出しフレーム部Fhを構成している。
図7に示すように、3本の張り出し型の横向きフレーム体18c〜18eのうち、車体前部に位置する2本の張り出し型の横向きフレーム体18c,18dにおける右側外方側に張り出している張り出しフレーム部Fhに支持される状態でエンジン10が配備されている。
具体的に説明すると、図8及び図9にも示すように、車体前部に位置する2本の張り出し型の横向きフレーム体18c,18dの右側外方側に張り出している張り出しフレーム部Fhの上部、及び、右側の前後向きフレーム体17Rの上部にわたってエンジン10が搭載されて支持される構成となっている。そして、2本の張り出し型の横向きフレーム体18c,18dの外方側端部同士を前後向き連結フレーム体19にて連結する構成となっており、この前後向き連結フレーム体19の後端部と右側の前後向きフレーム体17Rとの間が補強用フレーム体20が連結されている。
このように右側の前後向きフレーム体17R、2本の張り出し型の横向きフレーム体18c,18d、前後向き連結フレーム体19、補強用フレーム体20等によって、充分な支持強度を有する状態でエンジン10を支持する構成となっている。ちなみに、補強用フレーム体20の下面側には縦向きの面を備えた補強リブ21が設けられている。
3本の張り出し型の横向きフレーム体18c〜18eのうちの車体後部に位置する2本の張り出し型の横向きフレーム体18d,18e同士の間は、車体前部に位置する2本の張り出し型の横向きフレーム体18c,18d同士の間隔よりも広くなるように設けられている。
図7に示すように、前部側横向きフレーム体18aの左右両側端部に、左右両側の前輪1に動力を伝達するための駆動用の前輪駆動ケース22が各別に固定連結され、この前輪駆動ケース22は、エンジン10の動力がトランスミッションMを介して伝達され、前輪1を駆動回転自在且つ操向不能な状態で支持する構成となっている。従って、前部側横向きフレーム体18aの左右両側端部にて、左右一対の前輪1が駆動回転自在に且つ操向不能な状態で支持される構成となっている。
図5に示すように、刈取搬送部4におけるフィーダ12がキャビン6の下方に配備されており、そのフィーダ12が、車体横幅方向中央に対して、車体横幅方向左側に変位した位置に配備されている。又、トランスミッションMは、キャビン6の下方に位置する状態で、且つ、刈取搬送部4におけるフィーダ12に対して進行方向視で右側(図5では左側)に位置する状態で配備されている。
図4に示すように、左右一対の後輪2を支持する後車軸ケース23が、後部側横向きフレーム体18fに対して車体前後軸芯X1周りで揺動自在に支持されている。つまり、車体横方向に延びる円筒状の後車軸ケース23の左右両側部に左右の後輪2が縦軸芯Y1周りで操向揺動自在に支持されるとともに、後車軸ケース23の左右中間部が後部側横向きフレーム体18fに備えられた支持ブラケット25に対して車体前後軸芯X1周りで揺動自在に枢支連結されている。従って、左右の後輪2は後車軸ケース23と一体的に車体前後軸芯X1周りで揺動自在に支持される構成となっている。
図8に示すように、後車軸ケース23は、後部側横向きフレーム体18fの下方側に位置する状態で備えられており、一対の前後向きフレーム体17R,17Lにおける後部側横向きフレーム体18fが架設連結される車輪支持部H1は、それよりも車体前部側に位置して後車軸ケース23と略同じ高さに位置する本体部H2に対して、上方側に位置するように形成されている。すなわち、一対の前後向きフレーム体17R,17Lは、後車軸ケース23と略同じ高さに位置する本体部H2と、後車軸ケース23の上方側に位置するように本体部H2から後方上方に延設された車輪支持部H1とを備えて構成されている。
図7及び図8に示すように、左右一対の前後向きフレーム体17R,17Lの左右中間部において、車体後部側に位置する2本の横向きフレーム体18d,18e同士にわたって、前後向きの補助フレーム体26が架設連結されている。そして、左側の前後向きフレーム体17L、補助フレーム体26、三本の張り出し型の横向きフレーム体18c,18d,18eの夫々により載置支持される状態で脱穀部8が備えられている。この脱穀部8は、エンジン10の左横側方に位置する状態で、その横幅方向中心が走行車体3の横幅方向中心よりも左側に変位した状態で備えられている。
従って、エンジン10が一対の前後向きフレーム体17R,17Lのうち一方(右側)の前後向きフレーム体17Rに支持され、脱穀部8が一対の前後向きフレーム体17R,17Lのうち他方(左側)の前後向きフレーム体17Lに支持される構成となっている。
図9に示すように、穀粒タンク9は、脱穀部8の上方に位置する状態で且つ脱穀部8の上方並びにエンジン10を含む右側外方側に張り出している張り出しフレーム部Fhの上方にわたる横方向に幅広に構成されている。そして、図8に示すように、右側外方側に張り出している張り出しフレーム部Fhに相当する箇所において、車体フレームFから立設する状態で延設されたタンク支持用フレーム体27により支持される構成となっている。
図7及び図8に示すように、タンク支持用フレーム体27は、補強用フレーム体20における横外方側箇所と機体内方側箇所(右側の前後向きフレーム体17Rとの連結箇所)、及び、車体最後部に位置する張り出し型の横向きフレーム体18eにおける横外方側箇所と機体内方側箇所(右側の前後向きフレーム体17Rとの連結箇所)の夫々(4箇所)に設けられ、穀粒タンク9は、これら4本のタンク支持用フレーム体27によって支持される構成となっている。尚、車体最後部に位置する張り出し型の横向きフレーム体18eの下部には、補強用フレーム体20と同様な補強リブ28が設けられている。
刈取搬送部4を昇降駆動する刈取昇降シリンダ5の基端部が車体フレームFの車体前部側箇所に支持されている。
すなわち、図10及び図11に示すように、6個の横向きフレーム体18a〜18fのうち、前部側から2番目に位置する横向きフレーム体18bが、一対の前後向きフレーム体17R,17Lの下面側に位置して、それら一対の前後向きフレーム体17R,17L同士を連結する構成となっており、その横体横幅方向の途中部から機体前方に向けてシリンダ用ブラケット29が固定延設されている。このシリンダ用ブラケット29の前端部に刈取昇降シリンダ5の基端部が横軸芯P2周り(図12参照)で揺動自在に枢支連結されている。
シリンダ用ブラケット29は、前部側横向きフレーム体18aから斜め下方に延設された補強部材30が連結固定されるとともに、左側の前後向きフレーム体18Lから横向きに延設された補強部材31が連結固定されて、支持強度を向上させるようにしてあり、刈取搬送部4の重量を良好に受け止め支持することができるように構成されている。
車体フレームFが上記したように構成されることから、図7に示すように、車体フレームFは、一対の前後向きフレーム体17R,17Lと張り出しフレーム部Fhとにより、平面視で走行車体3の四隅に対応する位置に凹入部Qが形成される状態で設けられることになり、この凹入部Qに、左右の前輪1及び左右の後輪2が夫々配備される構成となっている。
次に、キャビン6にて覆われる搭乗運転部7の支持構造について説明する。
図6及び図8に示すように、走行車体3の前部において、車体フレームFにおける左右一対の前後向きフレーム体17R,17L夫々から立設された左右一対の縦フレームFtが備えられ、左右一対の縦フレームFtの上端部にて搭乗運転部7(キャビン6)が支持される構成となっている。左右一対の縦フレームFtは、夫々、左右一対の前輪1の車体横幅方向内方側にて立設された内側フレーム体33と、左右一対の前輪1の車体後方側にて立設された外側フレーム体34とを備えて構成されている。
前記内側フレーム体33について説明する。
左右両側の内側フレーム体33は、夫々、車体フレームFにおける前後向きフレーム体17R,17Lから車体前方上方に向けて立設された傾斜状内側フレーム体33Aと、前後向きフレーム体17R,17Lから直上方に向けて立設された直立状内側フレーム体33Bとで構成されている。又、傾斜状内側フレーム体33Aの上端部と直立状内側フレーム体33Bの上端部とが前後向き連結体37にて連結されている。
説明を加えると、図12に示すように、左右一対の前後向きフレーム体17R,17Lの前部側箇所に一体的に連結された取付ブラケット38R,38Lの夫々から上方に向けて延びる状態で3本の内側フレーム体33が固定立設されている。
3本の内側フレーム体33のうち前後方向の中間に位置する内側フレーム体33は、左右一対の前後向きフレーム体17R,17Lから直上方に向けて立設された直立状内側フレーム体33Bにて構成され、残りの2本の内側フレーム体33は、左右一対の前後向きフレーム体17R,17Lから車体前方上方に向けて立設された傾斜状内側フレーム体33Aにて構成されている。
そして、図11にも示すように、3本の内側フレーム体33の上端部同士が車体前後方向に延びる前後向き連結体37によって一体的に連結固定されている。前後向き連結体37はチャンネル材にて構成され、そのコの字形の内部空間に3本の内側フレーム体33が嵌り込み一体的に連結される構成となっている。
図12に示すように、前部側の2本の内側フレーム体33は、下部が連結されており、そのうちの後部側に位置する直立状内側フレーム体33Bが直上方に向けて立設され、前部側に位置する傾斜状内側フレーム体33Aが上方に向かうほど前方に向かう傾斜姿勢になり、それら2本の内側フレーム体33(33A,33B)が上方に向かうほど離間するような状態で設けられている。又、後端側の内側フレーム体33(後部側の傾斜状内側フレーム体33A)は、下部の取り付け位置が直立状内側フレーム体33Bよりも後方側に離間した位置であり、上方に向かうほど直立状内側フレーム体33Bの上端部に近づくように斜め姿勢となるように設けられている。
直立状内側フレーム体33B、前部側の傾斜状内側フレーム体33A、及び、前後向き連結体37によって側面視で略三角形が形成されており、又、後部側の傾斜状内側フレーム体33A、直立状内側フレーム体33B、及び、前後向きフレーム体17R,17Lの前部側箇所に一体的に連結された取付ブラケット38R,38Lとによって、側面視で略三角形が形成されており、これらの各フレーム体によりトラス構造に相当するような支持構造が形成されている。従って、充分な支持強度を有する状態で搭乗運転部7(キャビン6)が支持される構成となっている。
次に、外側フレーム体34について説明する。
図10、図11及び図12に示すように、左右両側の外側フレーム体34は、夫々、3本の張り出し型の横向きフレーム体18c,18d,18eのうちの車体最前部に位置する横向きフレーム体18cの横幅方向の両端部に連結ブラケット39を介して下端部が連結され、その下端部から車体前方上方に向けて略円弧状に屈曲させた状態で延設する状態で設けられている。
外側フレーム体34の上端部には、車体前後方向に沿って延びる角筒状の前後向き連結部材40が固定され、この前後向き連結部材40の車体前後方向両側部と前後向き連結体37とにわたって前後一対の横向き連結部材41が架設連結されている。そして、この横向き連結部材41に対して左右両側で各2箇所ずつ合計4箇所にて、クッション材42を介して搭乗運転部7(キャビン6)が支持される構成となっている。
このように、外側フレーム体34と内側フレーム体33とが、前後向き連結部材40、前後一対の横向き連結部材41、及び、前後向き連結体37の夫々によって一体的に連結されて、縦フレームFtが構成されており、キャビン6は、左右一対の前後向きフレーム体17R、17L夫々から立設された左右一対の縦フレームFtの上端部にて支持される構成となっている。
上述したように、縦フレームFtとして、左右一対の前後向きフレーム体17R,17Lから車体前方上方に向けて立設された傾斜状内側フレーム体33Aを備える構成としてあり、図12に示すように、搭乗運転部7(キャビン6)が、その前端部を左右一対の前後向きフレーム体17R,17Lの前端部よりも車体前方側に変位させた前方突出状態で設けられる構成となっている。
このように搭乗運転部7(キャビン6)が、左右両側の縦フレームFtによってその下方側に空間が形成される状態で支持されており、刈取搬送部4におけるフィーダ12が左右両側の縦フレームFtの間であって且つ搭乗運転部7(キャビン6)の下方側箇所を通して刈り取った作物を後方に搬送するように構成されている。
図1及び図2に示すように、キャビン6には、車体前方外方側及び車体横幅方向外方側を照明する照明装置としての複数の照明ランプ43が備えられている。
図5に示すように、キャビン6の前面部の下部には、左右両側に2個ずつ合計4個の車体前方側の遠方を照らす前方照射ランプ43aが設けられ、キャビン6の前面部の上部には、左右両側に2個ずつ合計4個の車体前方の刈取対象箇所を照らす刈取箇所照射ランプ43bが設けられている。そして、キャビン6の左右側面部における前側上部箇所には、夫々、1個ずつ車体横幅方向外方側を照明する側方照射ランプ43cが設けられている。
図5に示すように、搭乗運転部7(キャビン6)は、正面視において左右一対の前輪1夫々の上方箇所に亘って設けられており、キャビン6における右側(車体横幅方向一方側の一例)のドア44よりも外側箇所にステップ部45が備えられ、キャビン6における左側(車体横幅方向他方側の一例)の端部位置6Lと走行車体3の左側の端部位置3Lとが、車体横幅方向で略同じ位置に設定され、且つ、ステップ部45における右側の端部位置45Rと走行車体3の右側の端部位置3Rとが、車体横幅方向で略同じ位置に設定されている。キャビン6における左側のドア46よりも外側箇所には、車体外方から搭乗運転部7に対して運転者が乗り降りするための乗降用の梯子60が設けられている。
そして、図3に示すように、キャビン6における右側の乗降用のドア44が車体前部側の縦向き揺動支点Y2周りで開閉自在に設けられ、キャビン6における左側の乗降用のドア46が車体後部側の縦向き揺動支点Y3周りで開閉自在に設けられている。
キャビン6には、左右両側部に後方確認用のサイドミラー47が備えられており、このサイドミラー47は、角度調節自在であり、作業状況に応じて角度を調節できるようになっている。そのうち、ステップ部45が設けられていないキャビン6の左側のサイドミラー47は、左側のドア46が車体後部側の縦向き揺動支点Y3周りで開閉自在であることから、搭乗運転部7からドア46をあけた状態で調節作業を行える。一方、キャビン6の右側のサイドミラー47は、ドア44を開けた状態で調節することはできないが、ドア44を締めて作業者がステップ部45上を移動することで作業を行える。
上述したように、エンジン10は、右側外方側に張り出している張り出しフレーム部Fhの前側部分に支持されており、キャビン6の車体後方下方側に位置する状態で配備される構成となっている。
そして、エンジン10の排気ガスが通流する排気管49、及び、エンジン10に吸気される燃焼用の空気が通流する吸気管50が、キャビン6の後側面6Aに沿って上下方向に延びる状態で、且つ、排気管49の上端に形成された排気ガス排出部51を吸気管50の上端に形成された空気取り入れ部としてのプレクリーナ52よりも上方に離間して位置させた状態で備えられている。
又、図3に示すように、脱穀部8から穀粒を穀粒タンク9に搬送する穀粒搬送装置53が、穀粒タンク9とキャビン6との間に位置する状態で備えられ、その穀粒タンク9とキャビン6との間において、穀粒搬送装置53における機体横幅方向の右側方箇所に排気管49及び吸気管50が備えられている。
具体的には、図13に示すように、エンジン10の排気をエンジン10の上方に位置する排気マフラー54を通過した後にキャビン6の後側面6Aに沿うように上方に案内する排気管49が設けられている。排気管49は、キャビン6の後側面6Aに沿う箇所であって且つキャビン6の右側端部に対応する箇所に備えられ、その上端部に形成された排気ガス排出部51がキャビン6の天井部6Bと略同じ高さになる状態で備えられている。
排気管49及び吸気管50は夫々、キャビン6の後側面6Aに沿う箇所であって且つキャビン6の右側端部に対応する箇所に備えられるが、吸気管50は、キャビン6の右側端部のうち、キャビン6における機体横幅方向外方側に寄った箇所に備えられる。一方、排気管49は、キャビン6の右側端部のうち、キャビン6における機体横幅方向中央側に寄った箇所に備えられている。
図13に示すように、エンジン10に燃焼用空気を供給するための吸気管50が、排気管49と同様に、キャビン6の後側面6Aに沿う箇所であって且つキャビン6の右側端部に対応する箇所に備えられており、プレクリーナ52がキャビン6の上下中間部と略同じ高さに位置する状態で備えられている。
吸気管50により形成される燃焼用の空気の吸気経路途中に空気を清浄作用を発揮するエアークリーナ55が介装されている。この吸気経路途中に介装されるエアークリーナ55が、キャビン6の後部に搭乗運転部7の運転部ステップ56と略同じ高さに形成された載置台57に支持される状態で備えられている。
説明を加えると、キャビン6の後側面6Aにおける右側端部に、運転部ステップ56の高さと略同じ高さに載置台57が形成されており、この載置台57に、キャビン6の右側面6Cよりも右側外方に突出させた状態で、エアークリーナ55を載置させて位置固定状態で支持する構成となっている。
このようにエアークリーナ55を載置台57に支持する構成とすることで、運転者がエアークリーナ55の清掃やメンテナンス作業を行う場合には、車体から降りることなく、キャビン6における右側のドア44よりも外側箇所に備えられたステップ部45から作業を能率よく行うことができる。又、エアークリーナ55だけでなく、プレクリーナ52もキャビン6の右側面6Cよりも右側外方に突出させた状態で設けられるので、プレクリーナ52のメンテナンス作業も行い易いものとなる。
又、具体的な構成については詳述はしないが、穀粒タンク9に貯留される穀粒を機体外部に排出させるための穀粒排出部58が、車体横幅方向の右側方箇所に位置する状態で備えられ、穀粒タンク9の穀粒排出状態をステップ部45から確認することができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、左右一対の前後向きフレーム体17R,17Lが走行車体3の全長にわたって延びるように構成されるものを示したが、走行車体3の全長よりも短い範囲にわたって設けられるものでもよい。又、複数の前後向きフレーム体17として、左右一対の前後向きフレーム体17R,17Lを備える構成に代えて、前後向きフレーム体17を3個以上備える構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、複数の横向きフレーム体18として、6個の横向きフレーム体18a〜18fを備える構成としたが、個数は6個に限るものではなく、横向きフレーム体18を2個以上備えるものであればよい。
(3)上記実施形態では、エンジン10が張り出し部Fhの前側部分に支持される構成を示したが、張り出し部Fhの後側部分に支持される構成や張り出し部Fhの前後方向の全域にわたって支持される構成としてもよい。又、車体フレームFに張り出し部Fhを備えない構成として、エンジン10を前後向きフレーム体17R,17Lだけで支持する構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、一対の前後向きフレーム体17R,17Lの間に前後向きの補助フレーム体26を備えるものを示したが、このような補助フレーム体26を備えない構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、穀粒タンク9が脱穀部8の上方に位置する状態で備えられる構成としたが、このような構成に代えて、穀粒タンク9と脱穀部8とが横方向又は前後方向に並ぶ状態で配備する構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、脱穀部8が、側面視において、その前端が張り出し部Fhの前端よりも前方に位置するように配備されるものを示したが、脱穀部8が、側面視において、その前端が張り出し部Fhの前端よりも後方に位置するように配備してもよい。
(7)上記実施形態では、車体フレームFが、一対の前後向きフレーム体17R,17Lの車体前端部同士を連結する前部側横向きフレーム体18aと、車体後端側同士を連結する後部側横向きフレーム体18fとを備えて構成されるものを示したが、前後向きフレーム体17R,17Lの前後方向の端部同士を連結することなく、前後方向の途中部だけを連結する構成としてもよい。
(8)上記実施形態では、左右一対の後輪2を支持する後車軸ケース23が車体前後軸芯X1周りで揺動自在に支持される構成を示したが、後車軸ケース23や後輪2を姿勢固定状態で車体フレームFに支持する構成としてもよい。
(9)上記実施形態では、刈取収穫機としてコンバインを示したが、コンバインに限らず、トウモロコシ収穫機など刈り取った作物を脱穀することなくそのまま積載収納した状態で収穫する刈取収穫機であってもよい。
本発明は、コンバインやトウモロコシ収穫機等、走行車体に作物を刈り取って後方に搬送する刈取搬送部を備えた刈取収穫機に適用できる。
1 前輪
2 後輪
3 走行車体
4 刈取搬送部
5 刈取昇降用アクチュエータ
7 搭乗運転部
8 脱穀部
9 穀粒タンク
10 エンジン
17 前後向きフレーム体
18 横向きフレーム体
23 後車軸ケース
26 補助フレーム体
27 タンク支持フレーム体
CL 中央部
F 車体フレーム
Fh 張り出しフレーム部
L1,L2,L3 間隔
P1 支点
Q 凹入部
X1 軸芯

Claims (20)

  1. 左右一対の前輪と左右一対の後輪とを備えた走行車体に、搭乗運転部と、作物を刈り取って後方に搬送する刈取搬送部と、駆動用のエンジンとが備えられ、
    前記走行車体における車体フレームが、前記走行車体の前後方向に沿って延びる状態で且つ横方向に間隔をあけた状態で配備された複数の前後向きフレーム体と、前記走行車体の横方向に沿って延びる状態で且つ前後方向に間隔をあけた状態で配備された複数の横向きフレーム体とを平面視で格子状に組み合わせて構成されている刈取収穫機。
  2. 前記横向きフレーム体が、前記前輪と前記後輪との間に位置する箇所において、前記前後向きフレーム体から車体横幅方向外方側に張り出すように構成されている請求項1記載の刈取収穫機。
  3. 前記横向きフレーム体における前記前後向きフレーム体から車体横幅方向外方側に張り出す張り出し部に前記エンジンが支持されている請求項2記載の刈取収穫機。
  4. 前記エンジンは、前記張り出し部の前側部分に支持されている請求項3に記載の刈取収穫機。
  5. 前記エンジンは、前記前輪と前記後輪との間において前記前輪側に配置されている請求項1又は2に記載の刈取収穫機。
  6. 前記エンジンは、前記前後向きフレーム体に支持されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の刈取収穫機。
  7. 前記車体フレームにおける前記複数の前後向きフレーム体と前記複数の横向きフレーム体とにより平面視で前記走行車体の四隅に対応する位置に形成される凹入部に、前記前輪及び前記後輪が配備されている請求項2〜6のいずれか1項に記載の刈取収穫機。
  8. 前記前後向きフレーム体が左右一対備えられ、
    それら一対の前後向きフレーム体が、前記一対の前輪及び前記一対の後輪よりも車体横幅方向内方側に位置する状態で備えられ、
    前記一対の前後向きフレーム体の車体横幅方向の中央位置から前記前後向きフレーム体までの車体横幅方向の間隔が、前記前後向きフレーム体と前記前輪及び前記後輪との間での車体横幅方向の間隔よりも大になるように構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の刈取収穫機。
  9. 前記一対の前後向きフレーム体の間に位置し、かつ前記一対の前後向きフレーム体に固定された前後向きの補助フレーム体を備えている請求項1〜8のいずれか1項に記載の刈取収穫機。
  10. 前記刈取搬送部にて刈り取られた作物の脱穀処理を行う脱穀部が前記車体フレームに支持される状態で備えられている請求項9記載の刈取収穫機。
  11. 前記脱穀部は、前記前後向きフレーム体に支持されている請求項10に記載の刈取収穫機。
  12. 前記エンジンが前記一対の前後向きフレーム体のうち一方の前後向きフレーム体に支持され、前記脱穀部が前記一対の前後向きフレーム体のうち他方の前後向きフレーム体に支持されている請求項10又は11に記載の刈取収穫機。
  13. 前記脱穀部にて脱穀処理されて得られた穀粒を貯留する穀粒タンクが前記脱穀部の上方に位置する状態で備えられている請求項10〜12のいずれか1項に記載の刈取収穫機。
  14. 前記車体フレームから固定延設される状態で前記穀粒タンクを支持するタンク支持用フレーム体が設けられている請求項13に記載の刈取収穫機。
  15. 前記脱穀部は、前記補助フレーム体に支持されている請求項10〜14のいずれか1項に記載の刈取収穫機。
  16. 前記脱穀部は、側面視において、その前端が前記張り出し部の前端よりも前方に位置するように配備されている請求項10〜15のいずれか1項に記載の刈取収穫機。
  17. 前記左右一対の後輪を支持する後車軸ケースが、前記複数の横向きフレーム体のうちの車体後端側に位置する横向きフレーム体に対して車体前後軸芯周りで揺動自在に支持されている請求項1〜16のいずれか1項に記載の刈取収穫機。
  18. 前記前後向きフレーム体が、前記後車軸ケースと略同じ高さに位置する本体部と、前記後車軸ケースの上方側に位置するように前記本体部から後方上方に延設された車輪支持部とを備えて構成されている請求項17記載の刈取収穫機。
  19. 前記刈取搬送部が前記走行車体の前部側に備えられ、
    前記左右一対の前輪が操向操作不能で且つ前記左右一対の後輪が操向操作可能に構成されている請求項1〜18のいずれか1項に記載の刈取収穫機。
  20. 前記刈取搬送部が横向き支点周りで昇降揺動自在に設けられ、
    前記刈取搬送部を昇降駆動する昇降用アクチュエータの基端部が前記車体フレームの車体前部側箇所に支持されている請求項19記載の刈取収穫機。
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