JP4615389B2 - 装軌車両 - Google Patents

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Description

本発明は、装軌車両に関する。
一般に、装軌車両には、作動油などを貯留するタンクを備えるものがあり、タンクの内容物を排出するための排出部がタンクの下面に設けられている。この排出部は、タンク内部に連通する排出経路を有する排出パイプと、排出経路を開閉するための排出プラグとを有しており、排出プラグはタンクの下面から鉛直方向下向きに突出して設けられる(特許文献1参照)。そして、タンクの内容物の排出時には、タンクの下方から排出プラグが操作され、排出経路が開放される。
特開2004−68288
このような装軌車両において、タンクが履帯後部の上方に配置される場合、排出部の操作性を考慮して排出部をタンクの後端部に設けることが考えられる。しかし、排出部がタンクの後端部に設けられると、装軌車両の後進時において灌木等が排出部に衝突し、排出部が損傷する恐れがある。
また、上記のように排出プラグがタンクの下面から鉛直方向下向きに突出して設けられる場合、その下方には履帯が位置しているため、排出プラグと履帯との間の空間を利用して排出プラグの操作を行う必要がある。この場合、履帯とタンクとの間には十分な空間的余裕が無いため、排出時の操作が行い難いという問題がある。
本発明の課題は、装軌車両の後進時におけるタンクの排出部の損傷の発生を抑えると共に、排出時の操作が行い易い装軌車両を提供することにある。
第1発明にかかる装軌車両は、車体フレームと、走行機構と、タンクと、排出部とを備える。走行機構は、車体フレームの側方に配置され、履帯を有する。タンクは、履帯後部の上方に設けられる。排出部は、タンクの下面に且つタンクの後端部よりも前方に設けられ、タンクから内容物を排出するためのものである。そして、排出部は、タンク内に連通する排出経路を有する排出パイプと、鉛直方向に対して傾斜して設けられ排出経路を開閉する排出プラグとを有する。
この装軌車両では、排出部がタンクの下面に且つタンクの後端部よりも前方に設けられる。これにより、装軌車両の後進時に灌木等が排出部に衝突する恐れを低減することができ、排出部の損傷の発生を抑えることができる。また、排出プラグが、鉛直方向に対して傾斜して設けられるため、排出プラグが鉛直方向に設けられる場合よりも履帯との間の空間を広く確保することができる。これにより、タンクの内容物を排出する時の排出プラグの操作性を向上させることができる。
第2発明にかかる装軌車両は、車体フレームと、走行機構と、タンクと、排出部とを備える。走行機構は、車体フレームの側方に配置され、履帯を有する。タンクは、履帯後部の上方に設けられる。排出部は、タンク内に連通する排出経路を有するとともに、タンクから鉛直方向斜め下方に突出する第1パイプ部と、第1パイプ部から分岐するとともに内部に第1パイプ部の排出経路と連通する排出経路を有する第2パイプ部と、第1パイプ部に装着され、第1パイプ部の排出経路と第2パイプ部の排出経路との間を開閉する排出プラグとを有する。
発明にかかる装軌車両は、第発明の装軌車両であって、第1パイプ部は、タンクから斜め下前方に突出するように傾斜している。
この装軌車両では、第1パイプ部は、タンクから斜め下前方に突出するように傾斜しており、第2パイプ部は排出プラグの後方に位置している。このため、第2パイプ部から排出されるタンクの内容物を容器で受ける作業や、第2パイプ部にホースを接続する作業などの排出時の作業を容易に行うことができる。
発明にかかる装軌車両は、第発明の装軌車両であって、第1パイプ部は、タンクから斜め下後方に突出するように傾斜している。
この装軌車両では、第1パイプ部は、タンクから斜め下後方に突出するように傾斜しており、排出プラグは、第2パイプ部の後方に位置している。このため、排出プラグの操作をより容易に行うことができる。
発明にかかる装軌車両は、第1発明から第発明のいずれかの装軌車両であって、排出部の周囲を覆う保護部材をさらに備える。
この装軌車両では、保護部材によって排出部の周囲が覆われる。このため、排出部に障害物が衝突する恐れをより低減することができ、排出部の損傷の発生をより抑えることができる。
発明にかかる装軌車両は、第発明の装軌車両であって、保護部材は、車両フレームの側壁部から側方に突出して設けられており、タンクは保護部材上に載置される。
この装軌車両では、タンクが載置される車両フレームの一部が保護部材を兼ねている。これにより、部品点数の増加を抑えることができると共に、排出部の損傷の発生をより抑えることができる。
発明にかかる装軌車両は、第発明の装軌車両であって、保護部材は、上下に貫通する開口を有し、この開口を通して排出プラグの操作が可能となっている。
この装軌車両では、保護部材にタンクが載置されており、上下に貫通した保護部材の開口を通してタンクの下面に設けられた排出プラグの操作を行うことができる。このため、排出プラグの操作性の低下を抑えることができると共に、排出部の損傷の発生をより抑えることができる。
発明にかかる装軌車両は、第1発明から第発明のいずれかの装軌車両であって、タンクの下面には上方に陥入した凹部が設けられている。そして、排出部は、凹部に設けられる。
この装軌車両では、排出部が凹部に設けられることによって、排出部をより上方に配置させることができる。このため、排出部と履帯との間の距離をより大きく確保することができ、排出プラグの操作性を向上させることができる。
第9発明にかかる装軌車両は、第1発明から第8発明のいずれかの装軌車両であって、前記装軌車両はブルドーザーである。
本発明にかかる装軌車両では、排出部がタンクの下面に且つタンクの後端部よりも前方に設けられる。これにより、装軌車両の後進時に灌木等が排出部に衝突する恐れを低減することができ、排出部の損傷の発生を抑えることができる。また、排出プラグが、鉛直方向に対して傾斜して設けられるため、排出プラグが鉛直方向に設けられる場合よりも履帯との間の空間を広く確保することができる。これにより、タンクの内容物を排出する時の排出プラグの操作性を向上させることができる。
<構成>
本発明の一実施形態にかかる装軌車両100を図1および図2に示す。図1は装軌車両100の外観斜視図であり、図2は装軌車両100の側面図である。この装軌車両100は、不整地での作業を行うブルドーザーなどの建設車両であり、主として、運転室1、車体フレーム2(図3参照)、作業機構3、一対の走行機構4、作動油タンクモジュール5、燃料タンクモジュール6(図3参照)、排出部7、ノーズモジュール8およびラジエータモジュール9(図3参照)を備えている。
〔運転室〕
運転室1は、主としてピラーおよび板材によって構成されており、装軌車両100の運転者が座るためのシートや各種操作のためのレバー、ペダルおよび計器類が内装されている。運転室1は、図3に示す車体フレーム2に載置されている。
なお、図3は、装軌車両100の分解斜視図であり、理解の容易のために構成の一部を省略している。
〔車体フレーム〕
車体フレーム2には、作業機構3、走行機構4、作動油タンクモジュール5、燃料タンクモジュール6、ノーズモジュール8およびラジエータモジュール9が取り付けられ、その上部には運転室1が載置される。また、車体フレーム2には、エンジン81が設けられており、エンジン81で発生した駆動力が走行機構4のスプロケット42に伝達される。
車体フレーム2は、図3に示すように、底板部21と右側壁部22と左側壁部23とを有している。底板部21は、前後方向に長い略矩形の形状を有しており、車体フレーム2の底面を構成する。右側壁部22と左側壁部23とは、底板部21の各側端から上方に起立して設けられており、前後方向に長い形状を有する。なお、正面視において、右側に右側壁部22が設けられており、左側に左側壁部23が設けられている。また、各側壁部22,23の上端を連結するように運転室支持部材24が設けられている。運転室支持部材24は、各側壁部22,23の後端よりも前方に設けられており、その上に運転室1の後部が載置される。
また、右側壁部22の上端後部には保護部材25が設けられている。保護部材25は、右側壁部22から側方に突出して設けられた板状の部材であり、前後方向に長い形状を有する。保護部材25の上面は概ね水平になっており、その上に後述する作動油タンクモジュール5が載置される。なお、左側壁部23の上端後部にも保護部材25と同様の板状部材26が設けられており、その上に燃料タンクモジュール6が載置される。
〔作業機構〕
作業機構3は、地面を削り取り土砂を押し運ぶための機構であり、図2に示すように、ブレード31と支持フレーム32、シリンダ33とを有する。ブレード31は、車体フレーム2の前方に設けられており、前面が湾曲した形状を有している。支持フレーム32、シリンダ33は、一端がブレード31に固定され、他端が車体フレーム2や走行機構4に固定されており、ブレード31を支持している。
〔走行機構〕
一対の走行機構4は、車体フレーム2の右側壁部22および左側壁部23の側方下部にそれぞれ設けられており、無端状の履帯によって不整地での走行を可能としている。以下、一対の走行機構4のうち一方の走行機構4のみについて説明するが、他方の走行機構4も同様の構造である。走行機構4は、車両前後方向に沿って配設されたトラックフレーム40と、走行輪であるアイドラ41及びスプロケット42と、トラックフレーム40の下部に設けられた複数の下転輪(図示せず)およびトラックフレーム40の上部に設けられた複数の上転輪(図示せず)、および、履帯43とを有する。
トラックフレーム40は、車体フレーム2の下部側面に配置されており、その前端部にはアイドラ41が設けられている。トラックフレーム40の前端部には図示しないスプリングを介して前方に付勢されたヨーク44が前後方向に移動自在に装着されており、ヨーク44の先端部にアイドラ41が回転自在に取り付けられている。トラックフレーム40の後端部近傍には車体フレーム2の後部に回転自在に取り付けられたスプロケット42が位置しており、エンジン81からの駆動力がポンプ、モーター等を介して伝達されて回転する。
複数の下転輪は、アイドラ41とスプロケット42との間に前後方向に並んで配置されており、図示しないボギー機構によって、回転自在に且つ揺動自在に支持されている。
履帯43は、板状のシューが複数連結されて無端状に形成されており、複数の下転輪、アイドラ41およびスプロケット42、複数の上転輪の周囲に巻回されている。
〔作動油タンクモジュール〕
作動油タンクモジュール5は、燃料タンクモジュール6との間に運転室1を挟んで正面視における運転室1の右側に設けられている。作動油タンクモジュール5は、図2に示すように、変速機系統および作業機系統に供給される作動油を蓄積する作動油タンク51(タンク)をその後端部に有している。作動油タンクモジュール5は、上述した保護部材25の上に載置され、ボルトによって保護部材25に締結されることにより、車体フレーム2に固定される。また、作動油タンク51は、車体フレーム2に固定された状態で、右側壁部22より側方へ突出するように設けられており、右側壁部22の側方に配置された走行機構4の履帯43の上方に位置している。より詳細には、作動油タンク51は、履帯43の後部上方に位置しており、側面視においてスプロケット42の上方に位置している。
〔燃料タンクモジュール〕
燃料タンクモジュール6は、正面視における運転室1の左側に設けられており、エンジン81に対して供給される燃料を蓄積する燃料タンクを有している。燃料タンクモジュール6の構造、配置については作動油タンクモジュール5と同様である。なお、作動油タンクモジュール5と燃料タンクモジュール6との配置はこれに限られるものではなく、左右に入れ替わってもよい。
〔排出部〕
排出部7は、図2および図4に示すように、作動油タンク51の下面に且つ作動油タンク51の後端部よりも前方に設けられており、作動油タンク51から内容物を排出するための部分である。排出部7は、正面視における作動油タンク51の中心よりも内側、すなわち、車体フレーム2側に設けられている。また、排出部7は、側面視において作動油タンク51の前端と後端との中間部分に設けられており、スプロケット42の中心と履帯43の後端との間の上方に配置されている。なお、図4は、装軌車両100の排出部7が設けられた部分を斜め下後方から見た図である。また、図5に示すように、作動油タンク51の下面の排出部7が設けられる位置には、上方に陥入した凹部52が設けられており、排出部7はこの凹部52に設けられている。また、上述した保護部材25のうち凹部52に対向する位置には、上下に貫通した開口53が設けられており、保護部材25が排出部7の周囲を覆って保護している。なお、保護部材25の開口53を通して排出部7が外部に露出しており、開口53を通して排出部7の操作が可能となっている。排出部7は、図5および図6に示すように、排出パイプ71と排出プラグ72とを有する。
排出パイプ71は、作動油タンク51内に連通する排出経路を内部に有する管状の部材である。排出パイプ71は、作動油タンク51の下面から斜め下後方に突出した第1パイプ部73と、第1パイプ部73から分岐した第2パイプ部74とを有する。
第1パイプ部73は、中心軸が鉛直方向に対して傾斜して設けられており、その傾斜角度は、鉛直方向に対して約45度である。第1パイプ部73の外方の先端は、排出プラグ72が挿入される挿入口75となっており、第1パイプは、挿入口75が斜め下前方を向くように配置されている。第1パイプ部73の挿入口75近傍の内壁には、排出プラグ72の雄ネジ部76と螺合する雌ネジ部77が設けられている。
第2パイプ部74は、第1パイプ部73の中間部分に第1パイプ部73と概ね垂直に繋がっている。第2パイプ部74は、第1パイプ部73との接続部分から斜め下前方に向けて延びた後、鉛直方向下向きに屈曲した形状を有している。第2パイプ部74の外方の先端は、作動油タンク51の内容物が排出される排出口78となっており、第2パイプ部74は、排出口78が下方を向くように設けられている。また、第2パイプ部74の排出口78は、上述した保護部材25の開口53から僅かに下方に突出するように設けられている。
なお、排出パイプ71の内部の排出経路も排出パイプ71の外形と同様の分岐した形状となっている。
排出プラグ72は、第1パイプ部73の挿入口75から第1パイプ部73の内部に挿入され、排出経路を開閉する略円筒状の部材である。排出プラグ72は、第1パイプ部73の内部の排出経路に挿入されることによって、その中心軸AXが鉛直方向に対して第1パイプ部73と同様の角度で傾斜するように設けられており、その後端が第1パイプ部73の挿入口75から斜め下前方に突出するように設けられている。排出プラグ72の後端近傍の外周面には、第1パイプ部73の雌ネジ部77に螺合する雄ネジ部76が設けられており、排出プラグ72の後端をレンチ等の工具で回転させることによって、排出プラグ72が軸方向に進退可能となっている。第1パイプ部73の内部の排出経路は、第2パイプ部74との分岐点よりも上流側において縮径しており、第1パイプ部73の内周面には段差が設けられている。排出プラグ72が回転してその先端が第1パイプ部73の段差に当接することによって排出経路が閉じられる。また、排出プラグ72が上記と逆に回転して、その先端が段差から乖離することによって排出経路が開かれる。このように、排出プラグ72は軸方向に進退することによって排出経路を開閉することができる。なお、上記の「上流側」とは、作動油タンク51の内容物を排出するときにおける内容物の流れの上流側を意味している。
また、排出プラグ72の後端は、上述した保護部材25の開口53から僅かに下方に突出するように設けられている。また、第1パイプ部73の挿入口75は、第2パイプ部74の排出口78よりも前方に位置しており、排出プラグ72の後端は、第2パイプ部74の排出口78よりも前方に位置している。
〔ノーズモジュール〕
図1から図3に示すノーズモジュール8は、内部にエンジン81を収納しており、運転室1の前方に取り付けられている。そして、ノーズモジュール8は、エンジン81のエアクリーナの吸気口と排気管とが貫通する穴のみを開口させており、密閉構造を形成している。このため、ノーズモジュール8から露出する排気管82から放出されるエンジン81の排気音はマフラ(図示せず)によって消音され、エンジン音が外部に漏れることを防止して騒音の少ないブルドーザーを得ることができる。
〔ラジエータモジュール〕
図3に示すラジエータモジュール9は、ラジエータ91、ファン92および図示しないモータを有しており、モータによってファン92を回転させてラジエータ91内を流れる冷却水を冷やすことによりエンジン81を冷却する。また、ラジエータモジュール9は、運転室
の後方であって、車体フレーム2の後端部に取り付けられている。
<排出時の操作>
次に、この装軌車両100において、作動油タンク51の内容物を排出部7を用いて排出させる場合の操作について説明する。
まず、作業者は、装軌車両100の走行機構4の側方又は後方から第2パイプ部74の排出口78の下方に内容物を受ける容器を置くか、又は、排出口78に容器へと延びるホースの一端を接続する。
次に、作業者は、作動油タンク51の下面と履帯43の上面との間からレンチ等の工具を挿入して、排出プラグ72を排出プラグ72が後退する方向に回転させる。排出プラグ72が後退すると排出経路が開かれ、排出口78から内容物が排出される。
内容物が排出されると、作業者は、工具を再び挿入して排出プラグ72を上記とは逆方向に回転させる。これにより、排出プラグ72が前進して、排出経路が閉じられる。
<特徴>
(1)
この装軌車両100では、排出部7が作動油タンク51の後端ではなく、後端よりもやや前方に設けられている。このため、装軌車両100の後進時に灌木等の障害物が排出部7に衝突する恐れが低減している。これにより、排出部7の損傷の発生を防止することできる。
また、履帯43の後部は円弧状になっているため、後方ほど作動油タンク51の下面と履帯43の上面との間の空間が広くなる。逆に言えば、前方ほど作動油タンク51の下面と履帯43の上面との間の空間が狭くなるため、排出部7が作動油タンク51の後端よりも前方に設けられると、排出部7と履帯43との間の空間が狭くなることによって、排出部7の操作が行い難くなる。しかし、この装軌車両100では、排出プラグ72が鉛直方向に対して傾斜して設けられているため、排出プラグ72が鉛直方向に設けられる場合と比べて排出プラグ72の後端と履帯43との間の空間を広く確保することができる。これにより、作動油タンク51の内容物を排出する時の排出プラグ72の操作性を向上させることができる。
さらに、排出部7は、作動油タンク51の下面の凹部52に設けられているため、履帯43と排出部7との間の空間をより広く確保することができる。
(2)
この装軌車両100では、排出口78が排出プラグ72の後端よりも後方に位置している。上述したように、後方ほど作動油タンク51の下面と履帯43の上面との間の空間が広くなるため、排出口78の下方の空間をより広く確保することができる。これにより、排出口78にホースを接続する作業や、内容物を受ける容器を設置する作業が行い易くなっている。
(3)
この装軌車両100では、保護部材25によって排出部7の周囲が覆われているため、灌木等の障害物や履帯43から跳ね上がった石等から排出部7を保護することができる。
また、この保護部材25は、車体フレーム2に固定されており、作動油タンク51を支持する部材を兼ねている。このため、部品点数が削減されている。
さらに、保護部材25に開口53が設けられ、この開口53を通して排出プラグ72の操作が可能となっている。このため、簡易な構成によって、排出部7の操作性を向上させると共に、排出部7を保護することができる。
<他の実施形態>
(A)
上記の実施形態では、排出プラグ72は、その後端が排出パイプ71から斜め下前方に突出するように傾斜しているが、その後端が排出パイプ71から斜め下後方に突出するように傾斜していてもよい。この場合も、履帯43との間の空間を広く確保することができる。また、排出プラグ72の後端が排出パイプ71の排出口78よりも後方に位置することになり、排出プラグ72の操作性がより向上する。ただし、排出口78に関する作業性を向上させる観点からは、排出プラグ72は、上記の実施形態のように、その後端が排出パイプ71から斜め下前方に突出するように傾斜していることが望ましい。
(B)
上記の実施形態では、排出プラグ72の傾斜角度は鉛直方向に対して約45度であるが、これと異なる角度であってもよい。
(C)
上記の実施形態では、作動油タンク51に排出部7が設けられているが、例えば燃料タンクのように作動油タンク51とは異なるタンクに上記のような排出部7が設けられてもよい。
(D)
上記の実施形態では、排出プラグ72は工具によって回転させられるが、排出プラグ72の後端にハンドルやツマミ等の操作体が設けられ手動で回転可能とされてもよい。
(E)
上記の実施形態では、保護部材25に開口53が設けられ、この開口53を通して排出部7の操作が可能となっているが、開口53ではなく、排出部7に対向する位置が切り欠かれた切欠きが保護部材25に設けられてもよい。この切欠きを通しても排出部7の操作が可能である。ただし、保護部材25は、車体フレーム2の一部を兼ねているため、強度の観点からは切欠きではなく上記の実施形態のように開口であることが望ましい。
本発明は、装軌車両の後進時におけるタンクの排出部の損傷の発生を抑えると共に、排出時の操作が行い易いという効果を有し、装軌車両として有用である。
装軌車両の外観斜視図。 装軌車両の側面図。 装軌車両の分解斜視図。 排出部近傍の斜視図。 排出部の側面図。 排出部の側面図。
2 車体フレーム
4 走行機構
7 排出部
25 保護部材
43 履帯
51 作動油タンク(タンク)
52 凹部
53 開口
71 排出パイプ
72 排出プラグ
100 装軌車両

Claims (9)

  1. 車体フレームと、
    前記車体フレームの側方に配置され履帯を有する走行機構と、
    前記履帯の後部上方に設けられるタンクと、
    前記タンクの下面に且つ前記タンクの後端部よりも前方に設けられ前記タンクから内容物を排出するための排出部と、
    を備え、
    前記排出部は、前記タンク内に連通する排出経路を有する排出パイプと、鉛直方向に対して傾斜して設けられ前記排出経路を開閉する排出プラグとを有する、
    装軌車両。
  2. 車体フレームと、
    前記車体フレームの側方に配置され履帯を有する走行機構と、
    前記履帯の後部上方に設けられるタンクと、
    前記タンクの下面に且つ前記タンクの後端部よりも前方に設けられ前記タンクから内容物を排出するための排出部と、
    を備え、
    前記排出部は、前記タンク内に連通する排出経路を有するとともに、前記タンクから鉛直方向斜め下方に突出する第1パイプ部と、前記第1パイプ部から分岐するとともに内部に前記第1パイプ部の排出経路と連通する排出経路を有する第2パイプ部と、前記第1パイプ部に装着され、前記第1パイプ部の排出経路と前記第2パイプ部の排出経路との間を開閉する排出プラグとを有する、
    装軌車両。
  3. 前記第1パイプ部は、前記タンクから斜め下前方に突出するように傾斜している、
    請求項に記載の装軌車両。
  4. 前記第1パイプ部は、前記タンクから斜め下後方に突出するように傾斜している、
    請求項に記載の装軌車両。
  5. 前記排出部の周囲を覆う保護部材をさらに備える、
    請求項1からのいずれかに記載の装軌車両。
  6. 前記保護部材は、前記車両フレームの側壁部から側方に突出して設けられており、その上に前記タンクが載置される、
    請求項に記載の装軌車両。
  7. 前記保護部材は、上下に貫通する開口を有しており、
    前記開口を通して前記排出プラグの操作が可能となっている、
    請求項に記載の装軌車両。
  8. 前記タンクの下面には上方に陥入した凹部が設けられており、
    前記排出部は、前記凹部に設けられる、
    請求項1からのいずれかに記載の装軌車両。
  9. 前記装軌車両はブルドーザーである、
    請求項1から8のいずれかに記載の装軌車両。
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