JP7137465B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
吸収性物品の一種である使い捨ておむつは、典型的には、親水性繊維や吸水性ポリマー等の吸収性材料を含有する吸収体と、該吸収体よりも着用者の肌から近い側に配された表面シートと、該吸収体よりも着用者の肌から遠い側に配された裏面シートとを備える。斯かる構成の使い捨ておむつにおいては従来、尿や軟便等の排泄物の横漏れを防止する等の目的で、弾性部材の収縮力を利用して、おむつの肌対向面の縦方向に沿う両側部に着用者側に起立する一対の立体ギャザーを設けたり、着用者の脚周りに配される脚周りフラップにレッグギャザーを設けたりすることが行われている(例えば特許文献1及び2)。なお、ここでいう縦方向は、吸収性物品の着用者の前後方向に対応する方向であり、横方向は、縦方向に直交する方向である。
特開2015-173769号公報 特開2014-117349号公報
吸収性物品において、吸収体よりも着用者の肌から遠い側に配される裏面シートとしては従来、排泄物の漏れや染み出しを防止するために、液不透過性ないし液難透過性の樹脂製フィルムが使用されている。また、吸収性物品の着用中においてその内部は、体液の排泄によって湿度が上昇しやすく蒸れやすいため、湿度の上昇を抑制するために、裏面シートとして使用される樹脂製フィルムには透湿性が付与される。典型的な裏面シートとして、微細な通気孔を多数有する多孔性の透湿性フィルムが挙げられる。
また、吸収性物品が備える脚周りフラップは、吸収体の縦方向に沿う側縁に延設されているところ、裏面シートが脚周りフラップと吸収体とを横方向に跨いで配される場合があり、その場合、脚周りフラップは裏面シートを含んで構成される。一方で、脚周りフラップは、吸収性物品の着用時に着用者の脚周りに配され、着用者の肌と接触し得る部材であるため、脚周りフラップの形成材料としては、肌触りの良い不織布が汎用されており、不織布と透湿性フィルムからなる裏面シートとの接合には、ホットメルト型接着剤等の接着剤が使用される場合が多い。しかしながら、透湿性フィルムに接着剤が塗布されると、その塗布された部分に存在する通気孔が接着剤で塞がれてしまうため、透湿性フィルムの透湿性、通気性が低下し、吸収性物品の着用中に蒸れやすくなってカブレなどの肌トラブルを誘発するおそれがある。また、透湿性フィルムと不織布とが接合された積層体は、透湿性フィルム単体や不織布単体と比べて剛性が高く、そのような高剛性の積層体が着用者の肌と接触し得る部位に配置されていると、吸収性物品の着用時に該積層体によって肌が擦られて肌トラブルを誘発するおそれがある。
したがって本発明の課題は、着用者の脚周りに配される脚周りフラップの通気性、柔軟性及びフィット性に優れ、脚周りの環境が改善された吸収性物品を提供することに関する。
本発明は、着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、吸収体と、該吸収体よりも着用者の肌から遠い側に配された透湿性シートとを備え、着用者の腹側に配される腹側部と、股下に配される股下部と、背側に配される背側部とに区分され、該股下部に、該吸収体の該縦方向に沿う両側縁それぞれから該横方向の外方に延出し、着用者の脚周りに配される脚周りフラップを有する吸収性物品であって、前記脚周りフラップは、前記透湿性シートにおける前記吸収体の前記縦方向に沿う側縁からの延出部と、該透湿性シートの延出部の非肌対向面を被覆する不織布からなる非肌側被覆シートと、該吸収体の側縁から前記横方向に所定距離離間した位置にて該縦方向に伸長した状態で配された脚周り弾性部材とを含んで構成され、該脚周り弾性部材のうち該吸収体に最も近いものを該横方向の最内方端とする外方部と、該外方部と該吸収体との間に位置し該脚周り弾性部材を含まない内方部とを有し、前記内方部では、前記透湿性シートと前記非肌側被覆シートとが互いに接合されておらず、前記外方部では、平面視で前記脚周り弾性部材と重なる位置において、該透湿性シートが該非肌側被覆シートと接合されている吸収性物品である。
本発明によれば、着用者の脚周りに配される脚周りフラップの通気性、柔軟性及びフィット性に優れ、脚周りの環境が改善された吸収性物品が提供される。本発明の吸収性物品は、通気性、柔軟性に優れる脚周りフラップが着用者の脚周りにフィット性良く密着するため、蒸れや擦れに起因する肌トラブルが生じ難く、また、着用時の脚周りフラップのめくれなどによる装着不良や外観不良が生じ難い。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの自然状態を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)を模式的に示す展開平面図である。 図3は、図2のI-I線断面を模式的に示す横断面図である。 図4は、おむつ1の着用時における図2のI-I線断面を模式的に示す横断面図である。 図5は、本発明に係る脚周りフラップの他の形態を模式的に示す図であり、図2の一部の拡大図に相当する図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
図1及び図2には、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1が示されている。おむつ1は、着用者の前後方向、すなわち腹側から股間部を介して背側に延びる方向に対応する縦方向Xと、これに直交する横方向Yとを有し、吸収体5と、吸収体5よりも着用者の肌から遠い側に配された透湿性シートとしての裏面シート4とを備え、着用者の腹側に配される腹側部Aと、股下に配される股下部Bと、背側に配される背側部Cとに区分され、股下部Bに、吸収体5の縦方向Xに沿う両側縁5S,5S(換言すれば、吸収体5の横方向Yの端部)それぞれから横方向Yの外方に延出し、着用者の脚周りに配される脚周りフラップ8を有する。股下部Bは、おむつ1の着用時に着用者の排泄部(陰茎、肛門等)と対向する排泄部対向部(図示せず)を含む。
おむつ1は、いわゆるパンツ型使い捨ておむつであり、吸収体5を含む吸収性本体2と、吸収性本体2よりも着用者の肌から遠い側(非肌側)に配された外装体10とを備え、腹側部Aにおける外装体10及び背側部Cにおける外装体10それぞれの縦方向Xに沿う両側縁部どうしが、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されて、図1に示すように、一対のサイドシール部S,S、並びに着用者の胴が通されるウエスト開口部WH、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部LH,LHが形成されている。
本実施形態の外装体10は、腹側部Aを構成する腹側部材11と、これとは別体で背側部Cを構成する背側部材12とを有しており、吸収性本体2は、縦方向Xに所定間隔を置いて配された両部材11,12に架け渡して配置されている。両部材11,12は、それぞれ、図2に示す如きおむつ1の展開且つ伸長状態において、横方向Yに長い長方形形状をなしている。外装体10を構成する腹側部材11及び背側部材12は、それぞれ、外層シート13及び内層シート14を含んで構成されている。おむつ1の着用状態において、外層シート13は着用者の身体から遠い側に位置して、おむつ1の外面すなわち非肌対向面を形成し、内層シート14は着用者の身体に近い側に位置して、おむつ1の内面すなわち肌対向面を形成する。外層シート13と内層シート14とは、所定の部位において接着剤等の接合手段を介して互いに接合され一体化されている。外層シート13は、内層シート14よりも縦方向Xの長さが長く、内層シート14の縦方向Xの端縁から延出する部分を有し、その外層シート13の延出部は、内層シート14の肌対向面側に折り返されて、図2に示すように、吸収性本体2の縦方向Xの端部を被覆している。腹側部材11及び背側部材12それぞれにおいて、外層シート13と内層シート14との間には、横方向Yに伸長状態で配置された糸状又は帯状の胴周りギャザー形成用弾性部材15が、縦方向Xに間欠配置されている。このように、弾性部材15がその伸縮性が発現される状態で配置されていることにより、その配置部である腹側部A及び背側部Cには、その全周にわたって実質的に連続した環状の胴周りギャザーが形成される。
外装体10を構成するシート13,14は、互いに同種のシートでもよく、あるいは異種のシートでもよい。シート13,14は、典型的には伸縮性を有していないが、本発明の所定の効果を阻害しない範囲で、伸縮性を有していてもよい。シート13,14として使用可能な、伸縮性を有していない非伸縮シートとしては、例えば、各種製法による不織布が挙げられ、具体的にはスパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布を例示できる。
吸収性本体2は、図2に示す如きおむつ1の展開且つ伸長状態において、平面視長方形形状をなし、前側部Aから後側部Cにわたって縦方向Xに延在しており、その長手方向を展開且つ伸長状態におけるおむつ1の縦方向Xに一致させて、外装体10の横方向Yの中央部に配置され、接着剤により外装体10に接合されている。おむつ1の「展開且つ伸長状態」とは、おむつ1をサイドシール部Sで切り離して展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
吸収性本体2は、図2及び図3に示すように、肌対向面を形成する液透過性の表面シート3、非肌対向面を形成する液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性の裏面シート4(透湿性シート)、及び両シート3,4間に介在配置された液保持性の吸収体5を具備しており、これらが接着剤等の公知の接合手段により一体化されて構成されている。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌から近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌から遠い側である。なお、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、すなわち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
表面シート3、裏面シート4及び吸収体5としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられているものを特に制限なく用いることができる。表面シート3としては例えば、各種の不織布、開孔フィルムを用いることができる。吸収体5は、吸収性材料を積繊してなる積繊体でもよく、あるいは吸収性材料を含有するシート状の吸収構造体であってもよい。吸収性材料としては、この種の吸収性物品において吸収体の材料として用いられるものを特に制限なく用いることができ、例えば、木材パルプ、親水化処理された合成繊維、吸水性ポリマー等が挙げられる。吸収体5は、典型的には、吸収性材料の集合体(積繊体)からなる吸収性コアを含み、該吸収性コアの外面(肌対向面、非肌対向面)は、紙、不織布等の液透過性シート(コアラップシート)で被覆されている。
裏面シート4は、液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性を有し、すなわち防漏性を有することに加えて更に、透湿性を有する。「透湿性」とは、JIS Z0208やASTM E398に開示された概念の如く、気流移動を伴わず、熱力学の第二法則に従って、高湿度側から低湿度側に水蒸気拡散する性質であり、例えば、極微小の開孔を有する多孔フィルムや、水と相溶性の高い無孔フィルムなどの透湿性シートで発現する性質である。裏面シート4として好適な透湿性シートとしては、例えば、透湿性フィルム単独、又は透湿性フィルムと不織布との積層体、撥水性不織布等を用いることができる。透湿性フィルムの具体例として、多数の微細孔を有する多孔性フィルムが挙げられる。この多孔性フィルムは、典型的には、熱可塑性樹脂と該熱可塑性樹脂に対して相溶性のない無機フィラーとを含む樹脂組成物を溶融混練して押し出してシートを得、該シートを所定の倍率に一軸又は二軸延伸することで微細孔を形成して製造される。
おむつ1の着用中に内部に溜まった湿気(着装内湿度)を速やかに取り除く観点から、裏面シート4は、透湿性に加えて更に、通気性を有することが好ましい。ここで「通気性」とは、文字通り通気する性質であり、典型的には各種布地のように気流が通る性質である。
図2及び図3に示すように、平面視において吸収体5と重なる吸収体配置領域、より具体的には、平面視において前記吸収体配置領域と一致する吸収性本体2の肌対向面の縦方向Xに沿う両側部には、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性の防漏カフ形成用シート63を含む防漏カフ6が設けられている。防漏カフ形成用シート63の横方向Yの内方側(おむつ1の横方向Yの中央から近い側)は、着用時に該吸収体配置領域にて着用者側に起立し、該シート63の横方向Yの外方側(おむつ1の横方向Yの中央から遠い側)は、脚周りフラップ8の後述する内方部82に配されている。
より具体的には、本実施形態の防漏カフ6は、防漏カフ形成用シート63が他の部材に接合された基端部60と、該基端部60よりも横方向Yの内方側に位置し、おむつ1の着用時に該シート63が前記吸収体配置領域(吸収性本体2の肌対向面側)にて着用者側に起立する第1の部分61と、該基端部60よりも横方向Yの外方側に位置し、脚周りフラップ8の内方部82に配された第2の部分62とを有する。また、本実施形態の防漏カフ6は、その全体が、防漏カフ形成用シート63が横方向Yに二つに折られて二層構造となった部分を含んで構成されており、第1の部分61及び第2の部分62は、何れも2枚の該シート63が積層体を含んで構成されている。第1の部分61の基端部60側とは横方向Yにおいて反対側に位置する自由端部には、糸状又は帯状の防漏カフ形成用弾性部材64が縦方向Xに伸長状態で配置されている。図示の形態では、各防漏カフ6に配置された弾性部材64は2本であるが、その数は特に限定されない。防漏カフ6の第1の部分61は、伸長状態で配された弾性部材64がおむつ1の着用時に収縮することによって少なくとも股下部Bで起立し、それによって尿等の排泄物の横方向Yの外方への流出が阻止される。防漏カフ形成用シート63としては、この種の吸収性物品で構成部材として使用される各種の不織布を特に制限無く用いることができる。
基端部60は、防漏カフ6の第1の部分61が着用者側に起立する際の起立基端となる部分であり、防漏カフ形成用シート63と他の部材との接合部65を含んで構成されている。この防漏カフ形成用シート63が接合する「他の部材」は、本実施形態では表面シート3及び裏面シート4(透湿性シート)である。本実施形態の接合部65は、図2及び図3に示すように、吸収体5の縦方向Xに沿う両側縁5S,5Sの近傍にて縦方向Xに間欠配置されており、この縦方向Xに間欠配置された複数の接合部65を含む、本実施形態の基端部60は、防漏カフ形成用シート63(吸収性本体2)の縦方向Xの全長にわたって縦方向Xに延在している。複数の接合部65は、それぞれ、平面視長方形形状をなし、その長手方向が、縦方向X及び横方向Yの双方に対して直交せずに交差する方向に一致している(図2参照)。接合部65の形成手段、すなわち基端部60における防漏カフ形成用シート63と他の部材との接合手段は特に制限されず、例えば、ホットメルト等の接着剤、熱融着等の公知の接合手段が挙げられる。基端部60は、後述するように、脚周りフラップ8の内方部82が着用者側に起立する際の起立基端となる部分でもある。
図2に示すように、吸収性本体2の縦方向Xに沿う両側部には、吸収性本体2の縦方向Xの全長にわたって一対のサイドフラップ7,7が延設されている。サイドフラップ7は、吸収性本体2の構成部材の横方向Yの外方への延出部を含んで構成されている。本実施形態では、図3に示すように、表面シート3、裏面シート4及び防漏カフ形成用シート63が、吸収体5の縦方向Xに沿う両側縁5S,5Sから横方向Yの外方に延出し、サイドフラップ7を形成している。サイドフラップ7は、図2に示す如き平面視において長方形形状を有し、吸収性本体2の縦方向Xの全長にわたって同方向に延在している。サイドフラップ7における股下部Bに位置する部分は、おむつ1の着用時に着用者の脚周り(大腿部の周囲)に配される脚周りフラップ8である。
脚周りフラップ8は、図2及び図3に示すように、裏面シート4(透湿性シート)における吸収体5の側縁5Sからの延出部と、該裏面シート4の延出部の非肌対向面を被覆する不織布からなる非肌側被覆シート83と、該裏面シート4の延出部の肌対向面を被覆する肌側被覆シート84と、該吸収体5の側縁5Sから横方向Yに所定距離離間した位置にて縦方向Xに伸長した状態で配された脚周り弾性部材85とを含んで構成されている。ここでいう、「裏面シート4(透湿性シート)の延出部の非肌対向面」は、平面視において吸収体5と重なる吸収体配置領域における裏面シート4の非肌対向面と同一の面を意味し、「裏面シート4(透湿性シート)の延出部の肌対向面」とは、該吸収体配置領域における裏面シート4の肌対向面と同一の面を意味する。
本実施形態では、非肌側被覆シート83及び肌側被覆シート84は、何れも防漏カフ形成用シート63を含んで構成されている。防漏カフ形成用シート63は、図3に示すように、裏面シート4の吸収体5の側縁5Sからの延出部の肌対向面を被覆し、更にその裏面シート4の延出部の横方向端4Sから横方向Yの外方に延出し、そのシート63の延出部が、裏面シート4の延出部の非肌対向面側に巻きかけられ、裏面シート4の延出部の非肌対向面の全域を被覆している。なお、裏面シート4の横方向端4Sは、裏面シート4の縦方向に沿う側縁と同じである。
本実施形態では、図3に示すように、股下部Bに最外層不織布9が配されている。最外層不織布9は、股下部Bの平面視において吸収体5と重なる吸収体配置領域で着用者の肌から最も遠い位置に配された不織布であり、股下部Bにおけるおむつ1の外面を形成する。図3に示す形態では、最外層不織布9は前記吸収体配置領域内に配置されていて脚周りフラップ8に延出しておらず、最外層不織布9の縦方向に沿う両側縁9S,9Sが吸収体5の両側縁5S,5Sと略同位置に存在しているが、これに代えて、最外層不織布9が前記吸収体配置領域から脚周りフラップ8の内方部82に延出し、その最外層不織布9の延出部が、非肌側被覆シート83の非肌対向面に、接着剤等、融着等の公知の接合手段により接合され一体化されていてもよく、その場合、肌側被覆シート83は、防漏カフ形成用シート63及び最外層不織布9を含んで構成される。最外層不織布9としては、この種の吸収性物品で構成部材として使用される各種の不織布を特に制限無く用いることができる。
また、脚周りフラップ8は、脚周り弾性部材85のうち吸収体5に最も近いものを横方向最内方端とする外方部81と、該外方部81と該吸収体5との間に位置し脚周り弾性部材85を含まない内方部82とを有する。本実施形態では、図3に示すように、外方部81に4本の糸状の脚周り弾性部材85が配されており、これら4本の弾性部材85のうち、吸収体5に最も近い弾性部材85における吸収体5寄りの側縁が、外方部81と内方部82との境界である。
股下部Bにおいては、おむつ1の着用時に、脚周りフラップ8の外方部81にて縦方向Xに伸長状態で配された脚周り弾性部材85が収縮することで、図4に示すように、脚周りフラップ8の内方部82が、吸収体5の近傍の基端部60を起立基端として着用者側に起立する。このとき、外方部81は、内方部82との境界又はその近傍の位置にて、非肌側被覆シート83側に折れ曲がり、その折れ曲がりの位置に当たる部分が着用者の鼠蹊部に当接する。また、斯かる脚周りフラップ8の起立と同時に、防漏カフ6の第1の部分61が、防漏カフ形成用弾性部材64の収縮により、基端部60を起立基端として着用者側に起立し、その起立した第1の部分61の自由端部側が着用者の股間部に当接する。
本実施形態ではこのように、基端部60は、防漏カフ6の第1の部分61が着用者側に起立する際の起立基端でもあり、防漏カフ6と脚周りフラップ8とで起立基端を共有している。しかしながら、本発明は、防漏カフ6と脚周りフラップ8とで起立基端を共有する形態に限定されず、防漏カフ6の起立基端と脚周りフラップ8の起立基端とがそれぞれ独立して存在してもよい。その場合、脚周りフラップの起立基端の方が、防漏カフ6の起立基端よりも、おむつ1の横方向Yの中央から遠い位置に配置される。
おむつ1の主たる特徴の1つとして、脚周りフラップ8において、内方部82では、裏面シート4(透湿性シート)と非肌側被覆シート83とが互いに接合されておらず、外方部81では、平面視で脚周り弾性部材85と重なる位置において、裏面シート4(透湿性シート)が非肌側被覆シート83と接合されている点が挙げられる。図3に示す形態では、外方部81において、4本の脚周り弾性部材85のうちの吸収体5から近い側の2本と平面視で重なる位置において、裏面シート4と非肌側被覆シート83(防漏カフ形成用シート63)とが接着剤86を介して接合されている。
おむつ1の着用時には、脚周りフラップ8は図4に示す如く変形し、その際、不織布からなる非肌側被覆シート83の内方部82に位置する部分は、着用者の肌(大腿部の肌)と接触し得る。従来、内方部82においては、裏面シート4(透湿性シート)と非肌側被覆シート83とが互いに接合一体化されて比較的剛性の高いシートとなっており、その高剛性のシートが着用者の肌と擦れることで、肌トラブルを引き起こすという問題があった。これに対し、おむつ1においては、内方部82において裏面シート4と非肌側被覆シート83とが互いに接合されておらず、着用時に該シート83が着用者の肌と接触するよりも前に、裏面シート4が該シート83とは独立して変形するため、着用者の肌を擦る可能性がある部材は比較的剛性の低い不織布製の該シート83のみであり、そのため、肌と接触した際の摩擦力が、裏面シート4と該シート83とが接合一体化された高剛性のシートが肌と接触した場合のそれと比べて低減されており、部材の擦れに起因する肌トラブルが発生し難い。
また、裏面シート4は透湿性シートであり、吸収体5に近接配置された内方部82において、この透湿性シートと非肌側被覆シート83とがホットメルト型接着剤などによって互いに接合されていると、透湿性シートが有する透湿性や通気性が接着剤によって阻害される結果、吸収体5の吸収保持された尿等の体液に由来する蒸気が外部に放出され難くなり、図4に示す如き着用状態のおむつ1の内部が蒸れやすくなって、カブレなどの肌トラブルを引き起こすおそれがある。これに対し、おむつ1においては、内方部82において裏面シート4と非肌側被覆シート83とが互いに接合されていないため、裏面シート4が本来有する透湿性、通気性が維持され、蒸れに起因する肌トラブルが発生し難い。
一方、脚周りフラップ8の外方部81では、図3に示すように、平面視で脚周り弾性部材85と重なる位置において、裏面シート4(透湿性シート)が接着剤86を介して非肌側被覆シート83と接合されているため、裏面シート4が脚周りフラップ8に安定的に固定される。また、おむつ1の着用時には、脚周り弾性部材85の収縮により、着用者の脚周りに、外方部81からなる実質的に連続した環状のレッグギャザーが形成されるところ、裏面シート4が非肌側被覆シート83と接合されていることで、それらが接合されていない場合に比してレッグギャザーの剛性が向上するため、着用時の脚周りフラップ8(レッグギャザー)のめくれなどによる装着不良や外観不良が生じ難い。
特に本実施形態の内方部82には、図3に示すように、裏面シート4(透湿性シート)及び非肌側被覆シート83以外の他のシート、具体的には、表面シート3と、防漏カフ形成用シート63からなる肌側被覆シート84とが配されているところ、従来は、これら内方部82に配された複数の部材は相互に接合されていたため、前述した擦れや蒸れに起因する肌トラブルが深刻であったが、本実施形態ではこれらは相互に接合されていないため、そのような深刻な肌トラブルが発生し難い。
本実施形態では、内方部82が起立する際の起立基端となる基端部60が、前述したように、裏面シート4(透湿性シート)と脚周りフラップ8を構成する他のシート(具体的には、表面シート3及び防漏カフ形成用シート63)との接合部65を含んで構成され、この接合部65は、図2に示すように、縦方向Xに間欠配置されている。このように、内方部82の起立基端である基端部60を構成する接合部65が縦方向Xに間欠配置されていると、接合部65が縦方向Xに連続直線状に配置されている場合に比して、防漏カフ形成用シート63等の脚周りフラップ8を構成するシートの動きの自由度が高いため、特に擦れに起因する肌トラブルがより一層効果的に防止され得る。
また、本実施形態のおむつ1は、図3に示すように、平面視において吸収体5と重なる吸収体配置領域の縦方向Xに沿う両側部それぞれに、防漏カフ形成用シート63を含む防漏カフ6を備え、該シート63の横方向Yの内方側である第1の部分61が、着用時に該吸収体配置領域にて着用者側に起立し、該シート63の横方向Yの外方側である第2の部分62が、脚周りフラップ8の内方部82に配されている。このように、内方部82に、防漏カフ6の一部が配されていると、それが配されていない場合に比して、裏面シート4(透湿性シート)と非肌側被覆シート83及び/又は肌側被覆シート84との間に空間が生じやすく、該シート83,84の動きの自由度が高まるため、擦れに起因する肌トラブルがより一層効果的に防止され得る。
また、本実施形態のおむつ1は、図3に示すように、平面視において吸収体5と重なる吸収体配置領域で吸収体5よりも着用者の肌から近い側に表面シート3が配され、表面シート3が吸収体5の側縁5Sから横方向Yの外方に延出し、その表面シート3の延出部が脚周りフラップ8の内方部82に配されている。このように、内方部82に、表面シート3の一部が配されていると、それが配されていない場合に比して、裏面シート4(透湿性シート)と非肌側被覆シート83及び/又は肌側被覆シート84との間に空間が生じやすく、該シート83,84の動きの自由度が高まるため、擦れに起因する肌トラブルがより一層効果的に防止され得る。
また本実施形態では、図3に示すように、脚周りフラップ8の内方部82において、裏面シート4(透湿性シート)の非肌対向面が他の部材(非肌側被覆シート83)で被覆されているだけでなく、裏面シート4の肌対向面も他の部材(肌側被覆シート84)で被覆されているため、前述した作用効果、特に擦れに起因する肌トラブルの防止効果がより一層確実に奏される。
前述した脚周りフラップ8による作用効果をより確実に奏させるようにする観点、特に擦れに起因する肌トラブルをより一層確実に防止する観点から、内方部82は外方部81に比して、横方向Yの長さすなわち幅が長いことが好ましい。本発明者の知見によれば、内方部82の幅82W(図3参照)が長い方が着用者の肌と擦れにくく、また、外方部81は、おむつ1の着用時において着用者の肌と常時接しているため、外方部81の幅81W(図3参照)が短いほど、外方部81が肌を擦る機会が低減し得る。
内方部82の幅82Wと外方部81の幅81Wとの比率は、幅82W>幅81Wを前提として、幅82W/幅81Wとして、好ましくは120%以上、より好ましくは150%以上、そして、好ましくは500%以下、より好ましくは300%以下である。
外方部81の幅81Wは、好ましくは5mm以上、より好ましくは10mm以上、そして、好ましくは25mm以下、より好ましくは20mm以下である。
内方部82の幅82Wは、好ましくは10mm以上、より好ましくは15mm以上、そして、好ましくは30mm以下、より好ましくは25mm以下である。
同様の観点から、内方部82の横方向Yの長さすなわち幅82Wは、該内方部82を含む、股下部Bにおいて吸収体5の側縁5Sから延出する部分(サイドフラップ7)の横方向Yの長さ(幅)7W(図3参照)の40%以上、特に55%以上であることが好ましい。斯かる割合、すなわち股下部Bの吸収体5(吸収性本体2)からの延出部の全幅7Wに占める、内方部82の幅82Wの割合の上限は、外方部81による作用効果(脚周りフラップ8のめくれなどによる装着不良や外観不良の防止効果等)を確保する観点から、好ましくは90%以下、より好ましくは80%以下である。
図3に示す形態では、内方部82において、非肌側被覆シート83の横方向Yの長さ(幅)は裏面シート4(透湿性シート)のそれと同じであるが、非肌側被覆シート83は裏面シート4に比して幅が長いことが好ましい。この点、図5に示す形態では、内方部82において、「非肌側被覆シート83の幅83W>裏面シート4の幅4W」なる大小関係が成立していることに加えて更に、「肌側被覆シート84の幅84W>裏面シート4の幅4W」なる大小関係も成立している。ここでいう、各シート4,83,84の幅(横方向Yの長さ)4W,83W,84Wは、各シート自体の実際の長さを意味し、平面視(内方部82の厚み方向に投影視)における各シートの幅ではない。内方部82を構成する部材どうしで幅に関して斯かる大小関係が成立する結果、内方部82では、相対的に幅狭の裏面シート4は、表面に皺などがなく平坦であるのに対し、相対的に幅広のシート83,83は、表面に皺などがあって平坦度が低い。したがって、「内方部82において、非肌側被覆シート83及び/又は肌側被覆シート84は、裏面シート4に比して幅が長い」というのは、「内方部82において、非肌側被覆シート83及び/又は肌側被覆シート84は、裏面シート4に比して平坦度が低い」に言い換えることができる。このように、内方部82を構成する部材どうしで幅ないし平坦度に関して前記大小関係が成立することで、裏面シート4とその非肌対向面又は肌対向面を被覆するシート83,84との間に空間が生じやすくなり、シート83,84の動きの自由度が高まるため、擦れに起因する肌トラブルがより一層効果的に防止され得る。非肌側被覆シート83の幅83Wと裏面シート4の幅4Wとの比率は、前者>後者を前提として、前者/後者として、好ましくは110%以上、より好ましくは120%以上、そして、好ましくは150%以下、より好ましくは140%以下である。肌側被覆シート84の幅84Wと裏面シート4の幅4Wとの比率についても同様である。
本実施形態においては、図3に示すように、外方部81では、裏面シート4(透湿性シート)と非肌側被覆シート83との接合部である接着剤86が、脚周り弾性部材85のうち内方部82に最も近いものから裏面シート4の端部すなわち横方向端4Sにわたって横方向Yに連続している。すなわち、外方部81における、外方部81と内方部82との境界から裏面シート4の横方向端4Sにわたる領域(以下、「外方部横方向内方端部」ともいう。)では、接着剤86(透湿性シートと非肌側被覆シート83との接合部)が横方向Yに連続している。ここでいう、「接着剤86が横方向Yに連続している」には、1)前記外方部横方向内方端部の全域に接着剤86が塗布されている(いわゆるべた塗り)形態と、2)前記外方部横方向内方端部に接着剤86が部分的に塗布され、その接着剤86の塗布部の少なくとも一部が横方向Yに連続している形態とが包含される。前記2)の形態は、前記外方部横方向内方端部において接着剤86が縦方向Xに間欠的に塗布された形態であり、具体的には例えば、接着剤86の塗布部のパターンとして、スパイラル状、ビード状などが適用された形態が挙げられる。前記外方部横方向内方端部において接着剤86が横方向Yに連続していることで、裏面シート4と非肌側被覆シート83との接合がより一層安定し、着用時の脚周りフラップ8のめくれなどによる装着不良や外観不良がより一層効果的に防止される。
本実施形態においては、図3に示すように、外方部81に脚周り弾性部材85が複数(4本)配されているところ、その複数の脚周り弾性部材85のうち、内方部82に最も近いもの(以下、「横方向最内方弾性部材」ともいう。)が最も伸長応力が大きいことが好ましい。斯かる構成により、前記横方向最内方弾性部材の収縮によって、該弾性部材に近接する内方部82の非肌側被覆シート83及び/又は肌側被覆シート84に比較的大きな皴が生じ、その皺の影響でこれらのシート83,84が裏面シート4(透湿性シート)から比較的大きく離間するため、擦れに起因する肌トラブルがより一層効果的に防止され得る。このように、特定の弾性部材の伸長応力を選択的に高めるためには、例えば、その特定の弾性部材の種類、太さなどを、他の弾性部材とは異ならせることで可能である。伸長応力は下記方法により測定される。
<伸長応力の測定方法>
吸収性物品の脚周りフラップから、測定対象の1本の脚周り弾性部材と平面視で重なる部分を、該脚周りフラップの縦方向の全長にわたって切り出して試験片とする。例えば図3に示す形態では、脚周りフラップ8の外方部81に4本の脚周り弾性部材85が配されているところ、1本の脚周り弾性部材85と平面視において重なる部分をその厚み方向の全体にわたって切り出して試験片とし、4本の脚周り弾性部材85に対応して4枚の試験片を得る。こうして得られた複数枚の試験片は、それぞれ、横方向Yの長さ(幅)が、該試験片に含まれる1本の脚周り弾性部材85と同じであり、縦方向Xの長さが、脚周りフラップ8の縦方向Xの全長と同じである。試験片の縦方向両端部は、脚周り弾性部材が伸長状態では固定されていないようにする。引張試験機(例えば、オリエンテック社製の「RTA-100」等)の一対のチャック間に試験片を固定する。このとき、試験片の縦方向端から縦方向内方に10mmの範囲を引張試験機のチャックで把持し、試験片の縦方向(脚周り弾性部材の長手方向)をチャックの移動方向に一致させる。初期チャック間距離は、試験片の自然長すなわち伸び量0mmの状態の試験片の長さと同じにする。こうしてチャック間に試験片を固定した状態から、一対のチャックを互いに離れる方向に300mm/minの速度で移動させてチャック間距離を長くしていき、チャック間が伸び量100(伸び量100は吸収性物品展開且つ伸長状態の長さ)になるまで、試験片をその縦方向に引っ張り、伸び量100での応力を、引張方向(縦方向)の伸長応力(N)とする。
前記横方向最内方弾性部材の縦方向Xの伸長応力F1と、これと横方向Yにおいて隣接する他の脚周り弾性部材85の縦方向Xの伸長応力F2との比率は、伸長応力F1>伸長応力F2を前提として、伸長応力F1/伸長応力F2として、好ましくは120%以上、より好ましくは150%以上、そして、好ましくは300%以下、より好ましくは200%以下である。
前記横方向最内方弾性部材の縦方向Xの伸長応力F1は、好ましくは0.12N以上、より好ましくは0.15N以上、そして、好ましくは0.3N以下、より好ましくは0.25N以下である。
本実施形態においては、図3に示すように、股下部Bの平面視において吸収体5と重なる吸収体配置領域で着用者の肌から最も遠い位置に最外層不織布9が配されているところ、最外層不織布9の縦方向Xに沿う両側縁9S,9Sが、内方部82よりも横方向Yの内方(おむつ1又は吸収体5の横方向Yの中央寄り)に位置している。仮に、図3に示す形態とは異なり、最外層不織布9の側縁9Sが、内方部82と横方向Yにおいて同位置に存在するか、又は内方部82よりも横方向Yの外方(すなわち外方部81と横方向Yにおいて同位置)に存在すると、おむつ1の着用時において、内方部82が着用者の脚と接触した際に最外層不織布9の側縁部(側縁9S及びその近傍)とも接触し、該側縁部によって脚が擦れて肌トラブルに繋がることが懸念される。これに対し、図3に示す形態では、最外層不織布9の側縁9Sが内方部82よりも横方向Yの内方に位置しているため、斯かる懸念が払拭されている。
なお、最外層不織布9の両側縁9S,9Sが、内方部82と横方向Yにおいて同位置に存在するか、又は内方部82よりも横方向Yの外方に存在する場合、すなわち最外層不織布9が脚周りフラップ8に延出する場合でも、その最外層不織布9の延出部よりも着用者の肌から遠い側に非肌側被覆シート83が配されていれば、該延出部の先端部である最外層不織布9の側縁部が非肌側被覆シート83によって被覆されることになるため、前記懸念が払拭され得る。
脚周りフラップ8の外面を形成する非肌側被覆シート83は不織布であるが、肌側被覆シート84(本実施形態では防漏カフ形成用シート63)も、着用者の肌との擦れを低減する観点から、不織布が好ましい。両シート83,84として好ましい不織布としては、例えば、スパンボンド不織布、スパンボンド-メルトブローン-スパンボンド(SMS)不織布、スパンボンド-メルトブローン-メルトブローン-スパンボンド(SMMS)不織布、ヒートロール不織布、エアスルー不織布等が挙げられる。
脚周りフラップ8と肌との擦れを低減する観点から、両シート83,84の摩擦係数MIUは、縦方向X、横方向Yともに、好ましくは0.25以下、より好ましくは0.2以下である。摩擦係数MIUを前記範囲に設定する方法としては、例えば、両シート83,84を構成する不織布等のシートに、ランダムコポリマー、ホモポリマー、ブロックコポリマー等の合成樹脂を含有させる方法が挙げられる。摩擦係数MIUは以下の方法により測定される。
<摩擦係数MIUの測定方法>
表面の摩擦係数MIUの測定は、以下の書籍に記載の方法に従い、カトーテック株式会社製のKESFB4-AUTO-A(商品名)を用いて測定される。具体的には以下の方法で測定される。
川端季雄著、「風合い評価の標準化と解析」、第2版、社団法人日本繊維機会学会 風合い計量と規格化研究委員会、昭和55年7月10日発行
20cm×20cmの試験片(非肌側被覆シート83、肌側被覆シート84)を準備し、平滑な金属平面の試験台に取りつける。接触子を49cNの力で接触面を試験片に圧着し、試験片を0.1cm/secの一定速度で所定方向(試験片の縦方向又は横方向)に水平に2cm移動させる。試験片には19.6cN/cmの一軸張力が与えられる。接触子は、0.5mm径のピアノ線を20本並べ幅10mmでU字状に曲げたもので、重錘によって49cNの力で接触面を試験片に圧着させている。摩擦係数MIUの測定は縦方向、横方向ともに行う。
同様の観点から、両シート83,84のバルクソフトネスは、好ましくは10cN以下、より好ましくは8cN以下である。バルクソフトネスを前記範囲に設定する方法としては、例えば、シートを柔軟剤で処理する方法、シートの坪量を小さくする方法が挙げられる。柔軟剤としては、市販品を特に制限無く用いることができ、また、シートを柔軟剤で処理する方法としては、例えば、シートに柔軟剤を塗布する、液状の柔軟剤中にシートを浸漬する等の方法が採用できる。バルクソフトネスは以下の方法により測定される。
<バルクソフトネスの測定方法>
22℃、65%RH環境下にて、測定対象シート(非肌側被覆シート83、肌側被覆シート84)を構成繊維の配向方向に沿うCD方向に150mm、CD方向に直交するMD方向に30mm切り出し、その切り出した平面視長方形形状のシート片を、直径45mmのリング状になるように長手方向(CD方向)に丸め、互いに重なり合う該シート片の長手方向両端部どうしを、ステープラーを用いて幅方向(MD方向)に所定間隔を置いて2箇所で固定し、リング状の試験片を作製する。このときステープラーの芯はCD方向に長くなるようにする。試料台の上に前記リング状の試験片を筒状に立て、引張試験機(例えば、オリエンテック社製テンシロン引張り試験機「RTA-100」)を用いて、該試験片の上方から平板を該試験片に向けて該試料台と平行に速度10mm/分で移動させて、該平板で筒状の該試験片をその筒の軸方向(すなわちMD方向)に圧縮する。斯かる試験片の圧縮時における最大荷重を測定し、その測定値を当該測定対象シートのバルクソフトネス(MDバルクソフトネス)とする。
バルクソフトネスを前記範囲に設定する観点から、両シート83,84の坪量は、好ましくは15g/m以下、より好ましくは13g/m以下である。一方、両シート83,84の坪量の下限は、実用上十分な強度を確保する等の観点から、好ましくは8g/m以上、より好ましくは10g/m以上である。
脚周りフラップ8と肌との擦れを低減する観点からは、両シート83,84の坪量のみならず、裏面シート4(透湿性シート)の坪量も小さいことが好ましい。肌との擦れを低減することと実用上十分な強度を確保することとのバランスの観点から、裏面シート4(透湿性シート)の坪量は、好ましくは10g/m以上、より好ましくは14g/m以上、そして、好ましくは22g/m以下、より好ましくは18g/m以下である。
本発明の吸収性物品は、前記実施形態の如きパンツ型使い捨ておむつに制限されず、人体から排出される体液(尿、経血、軟便、汗等)の吸収に用いられる物品を広く包含し、いわゆるファスニングテープを具備する展開型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ等も包含される。
以上、本発明をその実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に制限されることなく適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態のおむつ1では、外装体10が、腹側部Aを構成する部材と背側部Cを構成する部材とをそれぞれ独立に有し、吸収性本体2が両部材に架け渡して固定されていたが、これに代えて、外装体10が腹側部Aから股下部Bを介して背側部Cにわたって連続的に延在する形態であってもよい。
前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>
着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、吸収体と、該吸収体よりも着用者の肌から遠い側に配された透湿性シートとを備え、着用者の腹側に配される腹側部と、股下に配される股下部と、背側に配される背側部とに区分され、該股下部に、該吸収体の該縦方向に沿う両側縁それぞれから該横方向の外方に延出し、着用者の脚周りに配される脚周りフラップを有する吸収性物品であって、
前記脚周りフラップは、前記透湿性シートにおける前記吸収体の前記縦方向に沿う側縁からの延出部と、該透湿性シートの延出部の非肌対向面を被覆する不織布からなる非肌側被覆シートと、該吸収体の側縁から前記横方向に所定距離離間した位置にて該縦方向に伸長した状態で配された脚周り弾性部材とを含んで構成され、該脚周り弾性部材のうち該吸収体に最も近いものを該横方向の最内方端とする外方部と、該外方部と該吸収体との間に位置し該脚周り弾性部材を含まない内方部とを有し、
前記内方部では、前記透湿性シートと前記非肌側被覆シートとが互いに接合されておらず、前記外方部では、平面視で前記脚周り弾性部材と重なる位置において、該透湿性シートが該非肌側被覆シートと接合されている吸収性物品。
<2>
前記内方部は前記外方部に比して前記横方向の長さが長い前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記内方部の前記横方向の長さは、該内方部を含む、前記股下部において前記吸収体の側縁から延出する部分の該横方向の長さの40%以上であり、好ましくは55%以上である前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記内方部では、前記非肌側被覆シートは前記透湿性シートに比して前記横方向の長さが長い前記<1>~<3>の何れか1に記載の吸収性物品。
<5>
前記外方部では、前記透湿性シートと前記非肌側被覆シートとの接合部が、前記脚周り弾性部材のうち前記内方部に最も近いものから該透湿性シートの端部にわたって前記横方向に連続している前記<1>~<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6>
前記外方部に前記脚周り弾性部材として複数の脚周り弾性部材が配されており、該複数の脚周り弾性部材のうち、前記内方部に最も近い脚周り弾性部材の伸長応力が最も大きい前記<1>~<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7>
前記基端部は、前記透湿性シートと前記脚周りフラップを構成する他のシートとの接合部を含んで構成され、該接合部が前記縦方向に間欠配置されている前記<1>~<6>の何れか1に記載の吸収性物品。
<8>
平面視において前記吸収体と重なる吸収体配置領域の前記縦方向に沿う両側部それぞれに、防漏カフ形成用シートを含む防漏カフを備え、該防漏カフ形成用シートの前記横方向の内方側が、着用時に該吸収体配置領域にて着用者側に起立し、該防漏カフ形成用シートの該横方向の外方側が、前記脚周りフラップの前記内方部に配されている前記<1>~<7>の何れか1に記載の吸収性物品。
<9>
平面視において前記吸収体と重なる吸収体配置領域で前記吸収体よりも着用者の肌から近い側に表面シートが配され、該表面シートが該吸収体の側縁から前記横方向の外方に延出し、該表面シートの延出部が、前記脚周りフラップの前記内方部に配されている前記<1>~<8>の何れか1に記載の吸収性物品。
<10>
前記股下部で着用者の肌から最も遠い位置に最外層不織布が配され、該最外層不織布の前記縦方向に沿う両側縁が、前記内方部よりも前記横方向の内方に位置している前記<1>~<9>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記脚周りフラップの前記内方部において、前記透湿性シートの肌対向面が不織布からなる肌側被覆シートで被覆されている前記<1>~<10>の何れか1に記載の吸収性物品。
<12>
前記肌側被覆シートの前記縦方向及び前記横方向それぞれの摩擦係数MIUが0.25以下、好ましくは0.2以下である前記<11>に記載の吸収性物品。
<13>
前記肌側被覆シートは、バルクソフトネス(該肌側被覆シートの構成繊維の配向方向に直交する方向のバルクソフトネス)が10cN以下、好ましくは8cN以下であり、前記縦方向及び前記横方向それぞれの摩擦係数MIUが0.25以下、好ましくは0.2以下である前記前記<11>又は<12>に記載の吸収性物品。
<14>
前記肌側被覆シートの坪量が8g/m以上15g/m以下であり、好ましくは10g/m以上13g/m以下である前記<11>に記載の吸収性物品。
<15>
前記非肌側被覆シートの前記縦方向及び前記横方向それぞれの摩擦係数MIUが0.25以下、好ましくは0.2以下である前記<1>~<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
<16>
前記非肌側被覆シートは、バルクソフトネス(該非肌側被覆シートの構成繊維の配向方向に直交する方向のバルクソフトネス)が10cN以下、好ましくは8cN以下であり、前記縦方向及び前記横方向それぞれの摩擦係数MIUが0.25以下、好ましくは0.2以下である前記<1>~<15>の何れか1に記載の吸収性物品。
<17>
前記非肌側被覆シートの坪量が8g/m以上15g/m以下であり、好ましくは10g/m以上13g/m以下である前記<1>~<16>の何れか1に記載の吸収性物品。
<18>
前記透湿性シートの坪量が10g/m以上22g/m以下であり、好ましくは14g/m以上18g/m以下である前記<1>~<17>の何れか1に記載の吸収性物品。
1 パンツ型使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 吸収性本体
3 表面シート
4 裏面シート
5 吸収体
50 吸収性コア
51 コアラップシート
6 防漏カフ
60 基端部
61 第1の部分
62 第2の部分
63 防漏カフ形成用シート
64 防漏カフ形成用弾性部材
65 接合部
7 サイドフラップ
8 脚周りフラップ
81 外方部
82 内方部
83 非肌側被覆シート
84 肌側被覆シート
85 脚周り弾性部材
9 最外層不織布
10 外装体
11 腹側部材
12 背側部材
13 外層シート
14 内層シート
15 胴周りギャザー形成用弾性部材
A 腹側部
B 股下部
C 背側部
X 縦方向
Y 横方向

Claims (9)

  1. 着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、吸収体と、該吸収体よりも着用者の肌から遠い側に配された透湿性シートとを備え、着用者の腹側に配される腹側部と、股下に配される股下部と、背側に配される背側部とに区分され、該股下部に、該吸収体の該縦方向に沿う両側縁それぞれから該横方向の外方に延出し、着用者の脚周りに配される脚周りフラップを有する吸収性物品であって、
    前記脚周りフラップは、前記透湿性シートにおける前記吸収体の前記縦方向に沿う側縁からの延出部と、該透湿性シートの延出部の非肌対向面を被覆する不織布からなる非肌側被覆シートと、該吸収体の側縁から前記横方向に所定距離離間した位置にて該縦方向に伸長した状態で配された脚周り弾性部材とを含んで構成され、該脚周り弾性部材のうち該吸収体に最も近いものを該横方向の最内方端とする外方部と、該外方部と該吸収体との間に位置し該脚周り弾性部材を含まない内方部とを有し、
    前記内方部では、前記透湿性シートと前記非肌側被覆シートとが互いに接合されておらず、前記外方部では、平面視で前記脚周り弾性部材と重なる位置において、該透湿性シートが該非肌側被覆シートと接合されている吸収性物品。
  2. 前記内方部は前記外方部に比して前記横方向の長さが長い請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記内方部では、前記非肌側被覆シートは前記透湿性シートに比して前記横方向の長さが長い請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記外方部では、前記透湿性シートと前記非肌側被覆シートとの接合部が、前記脚周り弾性部材のうち前記内方部に最も近いものから該透湿性シートの端部にわたって前記横方向に連続している請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記外方部に前記脚周り弾性部材として複数の脚周り弾性部材が配されており、該複数の脚周り弾性部材のうち、前記内方部に最も近い脚周り弾性部材の伸長応力が最も大きい請求項1~4の何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記基端部は、前記透湿性シートと前記脚周りフラップを構成する他のシートとの接合部を含んで構成され、該接合部が前記縦方向に間欠配置されている請求項1~5の何れか1項に記載の吸収性物品。
  7. 平面視において前記吸収体と重なる吸収体配置領域の前記縦方向に沿う両側部それぞれに、防漏カフ形成用シートを含む防漏カフを備え、該防漏カフ形成用シートの前記横方向の内方側が、着用時に該吸収体配置領域にて着用者側に起立し、該防漏カフ形成用シートの該横方向の外方側が、前記脚周りフラップの前記内方部に配されている請求項1~6の何れか1項に記載の吸収性物品。
  8. 平面視において前記吸収体と重なる吸収体配置領域で前記吸収体よりも着用者の肌から近い側に表面シートが配され、該表面シートが該吸収体の側縁から前記横方向の外方に延出し、該表面シートの延出部が、前記脚周りフラップの前記内方部に配されている請求項1~7の何れか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記股下部で着用者の肌から最も遠い位置に最外層不織布が配され、該最外層不織布の前記縦方向に沿う両側縁が、前記内方部よりも前記横方向の内方に位置している請求項1~8の何れか1項に記載の吸収性物品。
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