JP7220539B2 - パンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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<第1の態様>
複数の吸収要素が前後方向に直列に配置された吸収性物品であって、
前記複数の吸収要素は、
前後方向の前側に設けた前方吸収要素と、
前後方向の中間に設けた中間吸収要素と、
前後方向の後側に設けた後方吸収要素とを有し、
前記中間吸収要素は、パルプ繊維及び高吸収性ポリマー粒子の集積体を包装シートで包んだものであり、
前記前方吸収要素および前記後方吸収要素は、表側に設けられた第1不織布層と、裏側に設けられた第2不織布層と、これら第1不織布層と第2不織布層との間に保持された高吸収性ポリマー粒子とを有する積層体であり、
前記前方吸収要素の後端部と前記中間吸収要素の前端部が隣接し、または重なり合っており、
前記中間吸収要素の後端部と前記後方吸収要素の前端部が隣接し、または重なり合っている、
ことを特徴とする吸収性物品。
本態様では、吸収性物品の前側に前方吸収要素が設けられ、この前方吸収要素が、第1不織布層と第2不織布層の間に高吸収性ポリマー粒子を保持した積層体である。このような態様にすることで、吸収性物品の前後方向前側部分の厚さが薄くなり、吸収性物品の装着感の向上を図っている。その他、前方吸収要素をパルプ繊維及び高吸収性ポリマー粒子の集積体を包装シートで包んだものにした場合と比べて、前方吸収要素を前記積層体とすることにより、剛度を高くすることができる。前記積層体を製造する際に、第1不織布層と第2不織布層に対して接着剤を多量に塗布することが多いため、積層体の方が剛度が高くなることが多いからである。この場合における剛度とは、JIS L 1913:2010「41.5°カンチレバー法」で計測したものをいう(以下同じ)。その結果、ウエスト周りに配置した弾性部材が幅方向へ収縮した際に、当該部位に皺ができにくくなり、着用者の肌と前方吸収要素の間に隙間が生じにくくなる結果、排泄液の腹漏れを抑止することができるという利点がある。
前記第1不織布層の不織布及び前記第2不織布層の不織布の少なくとも一方は、スパンボンド不織布またはSMS不織布である前記第1の態様の吸収性物品。
一般的に、スパンボンド不織布やSMS不織布は、嵩が少ない。そのため、第1不織布層の不織布及び第2不織布層の不織布の少なくとも一方に、スパンボンド不織布またはSMS不織布を用いることで、前方吸収要素の厚みが薄くなり、着用者の不快感の軽減がより顕著になる。前方吸収要素に代えて、後方吸収要素において、第1不織布層の不織布及び第2不織布層の不織布の少なくとも一方を、スパンボンド不織布またはSMS不織布にしてもよい。さらに、前方吸収要素と後方吸収要素の両方において、第1不織布層の不織布及び第2不織布層の不織布の少なくとも一方を、スパンボンド不織布またはSMS不織布にしてもよい。
前記前方吸収要素および前記後方吸収要素に含まれる前記高吸収性ポリマー粒子は、前記第1不織布層及び前記第2不織布層の両方に固定され、
前記第1不織布層に固定された前記高吸収性ポリマー粒子と前記第2不織布層に固定された前記高吸収性ポリマー粒子が、異なる種類のものである、
前記第1または2の態様の吸収性物品。
第1不織布層及び前記第2不織布層には、異なる種類の高吸収性ポリマー粒子を配置することが好ましい。例えば、第1不織布層(上方の不織布層)には、吸収した排泄液を漏出しにくい高吸収性ポリマー粒子を用いることが好ましい。第2不織布層(下方の不織布層)は、第1不織布層のような限定をせずに、製造原価等から任意の高吸収性ポリマー粒子を用いると良い。
前記第1不織布層と前記第2不織布層の間に中間不織布層が設けられ、
前記高吸収性ポリマー粒子が、前記第1不織布層と前記中間不織布層の間に保持されるとともに、前記中間不織布層と前記第2不織布層の間にも保持され、
前記第1不織布層と前記中間不織布層の間に保持された前記高吸収性ポリマー粒子と、前記中間不織布層と前記第2不織布層の間に保持された前記高吸収性ポリマー粒子が、異なる種類のものである、
前記第1または2の態様の吸収性物品。
中間不織布層を境界として、第1不織布層側と第2不織布層側に別々の種類の高吸収性ポリマーを配置することが好ましい。例えば、第1不織布層(上方の不織布層。以下同じ。)と中間不織布層の間には、排泄液の吸収スピードが遅く、吸収した排泄液を漏出しにくい高吸収性ポリマー粒子を用いることが好ましい。また、第2不織布層(下方の不織布層。以下同じ。)と中間不織布層の間には、第1不織布層と中間不織布層の間のような限定を設けずに、製造原価等から任意の高吸収性ポリマー粒子を用いると良い。
前記第1不織布層と前記第2不織布層の間に中間不織布層が設けられ、
前記中間不織布層に前記高吸収性ポリマー粒子が固定されており、
前記中間不織布層の目付が20~50g/m2であり、
前記中間不織布層の厚さが1~10mmであり、
前記中間不織布層を構成する繊維の繊度が2.0~6.0dtexである、
前記第1または2の態様の吸収性物品。
第1不織布層と第2不織布層の間に中間不織布層を設けることが好ましい。この中間不織布層の目付は、20~50g/m2にすることが好ましく、30~40g/m2にすることがより好ましい。このとき、中間不織布層の厚さは、1mm~10mmにすることが好ましく、3mm~5mmにすることがより好ましい。さらに、中間不織布層を構成する繊維の繊度が2.0~6.0dtexにすることが好ましく、3.0~5.0dtexにすることがより好ましい。
前記前方吸収要素の後端部と前記中間吸収要素の前端部、および前記中間吸収要素の後端部と前記後方吸収要素の前端部の少なくとも一方が、厚さ方向に重なり合っており、
この重なり合った部分の前後方向の長さが、10mm以下である前記第1~5の態様の吸収性物品。
前方吸収要素の後端部と中間吸収要素の前端部に10mm以下の重なりを設けることが好ましい。重なり部分を設けることで、中間吸収要素から前方吸収要素へ排泄液が移行しやすくなるため、吸収性物品の吸収能力が向上する。同様の理由によって、中間吸収要素の後端部と後方吸収要素の前端部に10mm以下の重なりを設けても良い。この重なり部分は、前方吸収要素と中間吸収要素の間、および中間吸収要素と後方吸収要素の間のどちらか一方に設けても良いが、両方に設けるようにすると、吸収性物品の吸収能力がより向上する。
図1~図6は吸収性物品として、パンツタイプ使い捨ておむつの一例を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつは、前身頃Fの少なくとも胴周り部を構成する前側外装体12F及び後身頃Bの少なくとも胴周り部を構成する後側外装体12Bと、前側外装体12Fから股間部を経て後側外装体12Bまで延在するように外装体12F,12Bに設けられた内装体200とを備えており、前側外装体12Fの両側部と後側外装体12Bの両側部とが接合されてサイドシール部12Aが形成されることにより、外装体12F,12Bの前後端部により形成される開口が装着者の胴を通すウエスト開口となり、内装体200の幅方向WDの両側において外装体12F,12Bの下縁及び内装体200の側縁によりそれぞれ囲まれる部分が脚を通す脚開口となる。内装体200は、尿等の排泄物等を吸収保持する部分であり、外装体12F,12Bは着用者の身体に対して内装体200を支えるための部分である。また、符号Yは展開状態におけるおむつの全長(前身頃Fのウエスト開口の縁から後身頃Bのウエスト開口の縁までの前後方向LD長さ)を示しており、符号Xは展開状態におけるおむつの全幅を示している。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3~図6に示されるように、着用者の肌面側に位置するトップシート30と、裏側に位置する液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えており、吸収機能を担う本体部である。符号40は、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側部から装着者の脚周りに接するように延び出た起き上がりギャザー60を示している。
トップシート30は、液透過性を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」ともいう)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収要素50へ移行させて吸収要素50による吸収性能を高め、吸収した液の吸収要素50からの「逆戻り」現象を防止するためのものである。逆戻り現象を防止することを鑑みると、トップシート30と吸収要素50の間に、中間シート40を設けることが好ましい。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。この他にも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができるが、後述するカバー不織布13とのホットメルト接着剤を介した接着時に十分な接着強度を得るため、樹脂フィルムを用いるのが望ましい。
起き上がりギャザー60は、横漏れを防止するためのものであり、内装体200の両側部に沿って前後方向LDの全体にわたり延在し、内装体200の側部から表側に起立するものである。
複数の吸収要素50が、吸収性物品の前後方向LDに沿って、直列に配置されている。図1の態様では、前後方向LDの前側に前方吸収要素50Fを、前後方向LDの中間に中間吸収要素50Mを、前後方向LDの後側に後方吸収要素50Bを、それぞれ設けている。より詳細には、前身頃Fのウエスト下方部Uの前後方向LD中間部分に、前方吸収要素50Fを配置している。また、前身頃Fのウエスト下方部Uの前後方向LD中間部分から、後身頃Bの中間領域Lの前後方向LD中間部分までの間に、中間吸収要素50Mを配置している。さらに、後身頃Bの中間領域Lの前後方向LD中間部分から、後身頃Bのウエスト下方部Uの前後方向LD中間部分までの間に、後方吸収要素50Bを配置している。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100~300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30~120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1~16dtex、好ましくは1~10dtex、さらに好ましくは1~5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。吸収体56の中に高吸収性ポリマー粒子53を分散保持させることが好ましい。
吸収体56は、前記繊維集合体の一部または全部に、高吸収性ポリマー粒子53を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子53とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子53としては、この種の使い捨ておむつに使用されるものをそのまま使用でき、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下のものが望ましく、また、180μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子53が抜け出ないシートであるのが望ましい。下層吸収体56Dを包む包装シート58として、クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5~40g/m2、特に10~30g/m2のものが望ましい。
前方吸収要素50Fおよび後方吸収要素50Bは、図7(a)~(c)に示す例のように、第1不織布層51と、第2不織布層52と、これら第1不織布層51と第2不織布層52との間に保持された高吸収性ポリマー粒子53とを有する積層体である。以下の記述においては、前方吸収要素50Fの積層構造と、その前方吸収要素50Fに含まれる高吸収性ポリマー粒子53を例に挙げて説明するが、後方吸収要素50Bの積層構造と、その後方吸収要素50Bに含まれる高吸収性ポリマー粒子53についてもすべて同様のことをいうことができる。すなわち、前方吸収要素50Fの積層構造と、その前方吸収要素50Fに含まれる高吸収性ポリマー粒子53の説明箇所に関しては、「前方吸収要素50F」の文言を「後方吸収要素50B」の文言に置き換えることが可能である。
外装体12F,12Bは、前身頃Fから後身頃Bにかけて股間を通り連続する一体的なものとする等、特に限定されるものではないが、図示例では前身頃Fの少なくとも胴周り部を構成する部分である長方形の前側外装体12Fと、後身頃Bの少なくとも胴周り部を構成する部分である長方形の後側外装体12Bとからなり、前側外装体12F及び後側外装体12Bは股間側で連続しておらず、前後方向LDに離間されたものとなっている。この離間距離12dは例えば150~250mm程度とすることができる。
外装体12F,12Bには、装着者の胴周りに対するフィット性を高めるために、外側シート層12S及び内側シート層12H間に弾性部材15~19が設けられ、弾性部材の伸縮を伴って幅方向WDに弾性伸縮する伸縮領域A2が形成されている。この伸縮領域A2では、自然長の状態では外側シート層12S及び内側シート層12Hが弾性部材の収縮に伴って収縮し、皺又は襞が形成されており、弾性部材の長手方向に伸長すると、外側シート層12S及び内側シート層12Hが皺なく伸び切る所定の伸長率まで伸長が可能である。弾性部材15~19としては、糸ゴム等の細長状の弾性部材(図示例)のほか、帯状、網状、フィルム状等、公知の弾性部材を特に限定なく用いることができる。弾性部材15~19としては合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。
外装二分割タイプのパンツタイプ使い捨ておむつでは、前側外装体12F及び後側外装体12Bとの間に内装体200が露出するため、内装体200の裏面に液不透過性シート11が露出しないように、前側外装体12Fと内装体200との間から、後側外装体12Bと内装体200との間にかけて、内装体200の裏面を覆うカバー不織布13を備えていることが好ましい。
内装体200の外装体12F,12Bに対する固定は、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により行うことができる。図示例では、内装体200の裏面、つまりこの場合は液不透過性シート11の裏面及び起き上がりギャザー60の付根部分65に塗布されたホットメルト接着剤を介して外装体12F,12Bの内面に対して固定されている。この内装体200と外装体12F,12Bとを固定する内外接合部201,202は、図2に示すように、両者が重なる領域のほぼ全体に設けることができ、例えば内装体200の幅方向WD両端部を除いた部分に設けることもできる。
包装シート58の上に前方吸収要素50Fと後方吸収要素50Bを載置する。その際、前方吸収要素50Fと後方吸収要素50Bの間に間隙(製品の前後方向LDの間隙)を空ける。そして、前方吸収要素50Fと後方吸収要素50Bの上に包装シート58を被せる。そして、それらの下に中間吸収要素50Mを載置する。中間吸収要素50Mを載置する位置は、前方吸収要素50Fと後方吸収要素50Bの間の間隙部分である。その後、これらの吸収要素50F、50M、50Bの連結体を任意の位置でカットする。男性用(男の子用)の使い捨ておむつの場合は、排尿口の位置が前側にあるため、中間吸収要素50Mが、製品の前後方向LD前側の位置となるように、カットする。それに対して、女性用(女の子用)の使い捨ておむつの場合は、排尿口の位置が中央付近にあるため、中間吸収要素50Mが、製品の前後方向LD中央の位置となるように、カットする。以上のように、カット位置を変更するだけで、男女別仕様の使い捨ておむつを製造することができる。
前記の説明においては、排尿に関するものを例示して説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、尿のほかに水分量が多い便(軟便)などにも有効である。
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
Claims (3)
- 複数の吸収要素が前後方向に直列に配置されたパンツタイプ使い捨ておむつであって、
前記パンツタイプ使い捨ておむつは、
前身頃の少なくとも胴周り部を構成する前側外装体と、
後身頃の少なくとも胴周り部を構成する後側外装体と、
前記前側外装体から股間部を経て前記後側外装体まで延在するように設けられた内装体と、を有し、
前記前側外装体の胴周り部の両側部と前記後側外装体の胴周り部の両側部が接合されてサイドシール部が形成されており、
前記パンツタイプ使い捨ておむつは、
前記サイドシール部の前後方向範囲である胴周り領域と、
前身頃の前記胴周り領域と後身頃の前記胴周り領域の間の前後方向範囲である中間領域と、を有し、
前記胴回り領域は、
ウエスト開口の縁部を形成するウエスト部と、
前記ウエスト部よりも下側部分であるウエスト下方部と、を有し、
前記複数の吸収要素は、
前後方向の前側に設けた前方吸収要素と、
前後方向の中間に設けた中間吸収要素と、
前後方向の後側に設けた後方吸収要素とを有し、
前記前方吸収要素は、前身頃のウエスト下方部の前後方向中間部分に配置され、
前記中間吸収要素は、前身頃のウエスト下方部の前後方向中間部分から後身頃の中間領域の前後方向中間部分まで配置され、
前記後方吸収要素は、後身頃の中間領域の前後方向中間部分から後身頃のウエスト下方部の前後方向中間部分まで配置されており、
前記中間吸収要素は、前記前方吸収要素および前記後方吸収要素と異なる構造からなり、
前記中間吸収要素は、パルプ繊維及び高吸収性ポリマー粒子の集積体を包装シートで包んだものであり、
前記前方吸収要素および前記後方吸収要素は、表側に設けられた第1不織布層と、裏側に設けられた第2不織布層と、これら第1不織布層と第2不織布層との間に保持された高吸収性ポリマー粒子とを有する積層体であり、
前記前方吸収要素の後端部と前記中間吸収要素の前端部が隣接し、または重なり合っており、
前記中間吸収要素の後端部と前記後方吸収要素の前端部が隣接し、または重なり合っており、
前記中間吸収要素の前後方向中間部分は前記前方吸収要素および前記後方吸収要素と重なり合っておらず、
前記前方吸収要素および前記後方吸収要素の厚さは前記中間吸収要素の厚さよりも薄く、
前記後方吸収要素はパルプ繊維を含んでおらず、または前記後方吸収要素のパルプ繊維の含有量は5g/m 2 以下である、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記前方吸収要素および前記後方吸収要素に含まれる前記高吸収性ポリマー粒子は、前記第1不織布層及び前記第2不織布層の両方に固定され、
前記第1不織布層に固定された前記高吸収性ポリマー粒子と前記第2不織布層に固定された前記高吸収性ポリマー粒子は異なる種類のものであり、
前記第1不織布層に固定された前記高吸収性ポリマー粒子は破砕されたタイプの粒子を含み、
前記第2不織布層に固定された前記高吸収性ポリマー粒子は破砕されていないタイプの粒子を含む、
請求項1に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記第1不織布層と前記第2不織布層の間に中間不織布層が設けられ、
前記高吸収性ポリマー粒子が、前記第1不織布層と前記中間不織布層の間に保持されるとともに、前記中間不織布層と前記第2不織布層の間にも保持され、
前記第1不織布層と前記中間不織布層の間に保持された前記高吸収性ポリマー粒子と、前記中間不織布層と前記第2不織布層の間に保持された前記高吸収性ポリマー粒子が、異なる種類のものであり、
前記第1不織布層と前記中間不織布層の間に保持された前記高吸収性ポリマー粒子は破砕されたタイプの粒子を含み、
前記中間不織布層と前記第2不織布層の間に保持された前記高吸収性ポリマー粒子は破砕されていないタイプの粒子を含む、
請求項1に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
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